JP2946790B2 - アルデヒド類の製造法 - Google Patents

アルデヒド類の製造法

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JP2946790B2
JP2946790B2 JP3049862A JP4986291A JP2946790B2 JP 2946790 B2 JP2946790 B2 JP 2946790B2 JP 3049862 A JP3049862 A JP 3049862A JP 4986291 A JP4986291 A JP 4986291A JP 2946790 B2 JP2946790 B2 JP 2946790B2
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    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
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    • C07F9/141Esters of phosphorous acids
    • C07F9/145Esters of phosphorous acids with hydroxyaryl compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
    • C07C45/50Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィン性化合物と一
酸化炭素及び水素とを反応させてアルデヒドを製造する
方法に関するものである。本発明により得られるアルデ
ヒド類は塩化ビニル等の樹脂の可塑剤の原料等として有
用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】オレフィン性化合物と一酸化炭素及び水
素とを反応させてアルデヒドを製造するに際して、ロジ
ウム等の第VIII族金属がリンを含有する配位子で修飾さ
れたヒドロホルミル化触媒を使用することが可能である
ことは当業者にとって既知である。また、同様の反応条
件下においても配位子として用いるリンを含有する化合
物の種類によってその触媒活性が大きく左右されること
も知られている。しかし、ヒドロホルミル化反応の反応
性は基質となるオレフィン性化合物の構造によって大き
く左右され直鎖状末端オレフィンに比べて分岐状末端オ
レフィン、直鎖状内部オレフィンあるいは分岐状内部オ
レフィン等の2置換以上の多置換オレフィン(以下「多
置換オレフィン」という)は反応性が劣ることが知られ
ている。このような反応性の低い、多置換オレフィンの
ヒドロホルミル化反応速度を改善する方法としては、例
えば、特開昭57−123134号においてトリス(2
−t−ブチルフェニル)ホスファイト等のホスファイト
配位子で修飾されたロジウム触媒を用いる、2−メチル
−1−ヘキセンの様な分岐型のオレフィンに対するヒド
ロホルミル化方法が開示されている。
【0003】また、特開昭62−123143号おいて
は、トリシクロヘキシルホスフィンのようなシクロアル
キルホスフィンを用いることにより2−ブテンのような
多置換オレフィンに対しても高いヒドロホルミル化活性
が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな反応性の低いオレフィン性化合物から工業的有利に
アルデヒド類を製造するには、従来技術では、まだ、ヒ
ドロホルミル化反応速度は満足されるものでなく、より
高活性な触媒系の開発が課題であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、工業的に
有利に、オレフィン性化合物と一酸化炭素および水素と
を反応させてアルデヒド類を製造するプロセスについて
鋭意検討した結果、特定の構造を持つ有機ホスファイト
化合物と、第VIII族金属化合物の存在下にヒドロホルミ
ル化反応を行なうことにより、高い反応速度で目的とす
るアルデヒド類が得られることを見いだし本発明に到達
した。以下に本発明につき更に詳細に説明する。
【0006】本発明に適用されるオレフィン性化合物と
しては、分子内にオレフィン性二重結合を少なくとも1
つ有する化合物であれば特にその構造に制限されるもの
ではなく、例えば、1−ヘキセン、1−オクテン、1−
デセン等の直鎖状末端オレフィン性炭化水素、イソブテ
ン、2−メチル−1−ブテン等の分枝状末端オレフィン
性炭化水素、シス及びトランス−2−ブテン、シス及び
トランス−2−ヘキセン、シス及びトランス−3−ヘキ
セン、シス及びトランス−2−オクテン、シス及びトラ
ンス−3−オクテン等の直鎖状内部オレフィン性炭化水
素、2,3−ジメチル−2−ブテン、2−メチル−2−
ブテン、2−メチル−2−ペンテン等の分岐状内部オレ
フィン性炭化水素、ブテン類の二量化により得られるオ
クテン、プロピレンの3重化により得られるノネン等の
低級オレフィンの二量体〜四量体の様なオレフィンオリ
ゴマ−異性体混合物等の末端オレフィン性炭化水素−内
部オレフィン性炭化水素混合物、シクロペンテン、シク
ロヘキセン、1−メチルシクロヘキセン、シクロオクテ
ン、リモネン等の脂環式オレフィン性炭化水素、スチレ
ン、α−メチルスチレン、アリルアルコール、3−メチ
ル−3−ブテン−1−オール、1−ヒドロキシ−2、7
−オクタジエン、アクリロニトリル、アクリル酸エステ
ル類、メタクリル酸エステル類等の官能基を有するオレ
フィン性化合物が挙げられる。これらの中でも、本発明
によるヒドロホルミル化触媒は、従来の触媒では反応性
が低いために十分な反応速度が得られなかったイソブテ
ン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテ
ン、2,3−ジメチル−2−ブテン、ブテン類の二量化
により得られる種々の異性体を含有するオクテン、プロ
ピレンの3量化により得られるノネン等の低級オレフィ
ンの二量体〜四量体の様なオレフィンオリゴマ−異性体
混合物のような分岐型オレフィン、中でも分岐型内部オ
レフィン性化合物、特に炭素数4から20程度の分岐型
内部オレフィン性化合物に対して有効である。すなわ
ち、前記した特開昭62−123143号で開示されて
いるようなシクロアルキルホスフィンを配位子として用
いても十分な触媒活性の得られない基質に対しても本発
明方法は有効である。
【0007】また、本発明における有機ホスファイト化
合物としては、前記したように P(OR1 )(OR2 )(OR3 ) ─────────── [I] (式中R1 、R2 及びR3 は夫々、置換されていてもよ
い2−ナフチル基で、互いに異なっていてもよく、か
つ、R1 、R2 及びR3 のうちの少なくとも1つは一般
式[II]
【0008】
【化2】 (式中、R4 は−C(R10)(R11)R12又は置換基を
有していてもよいアリール基を表わし、R10、R11及び
12は、夫々、水素原子、フッ素化炭化水素基又は炭化
水素基を表わし、互いに異なっていてもよく、R5 、R
6 、R7 、R8 及びR9 は夫々、水素原子又は有機基を
表わし、互いに異なっていてもよい)で表わされる置換
2−ナフチル基を表わす)で表わされる有機ホスファイ
ト化合物を用いる。
【0009】これらの中でも、R10、R11、及びR12
炭化水素基である場合には、夫々炭素数1〜10の炭化
水素基が好ましい。また、R5 、R6 、R7 、R8 及び
9 は有機基である場合にはヒドロホルミル化反応を阻
害しない限り任意の有機基でよい。また、R4 が置換基
を有していてもよいアリール基である場合、置換基は、
ヒドロホルミル化反応を阻害しない限り任意の有機基で
よい。
【0010】該置換基あるいは、R5 、R6 、R7 、R
8 及びR9 における有機基としては、例えば炭素数1〜
20のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ
基、カルボアルコキシ基、ジアルキルアミノ基等が挙げ
られ、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ノニル基、トリフルオロメチル基、メト
キシ基、カルボメトキシ基、カルボエトキシ基、ジメチ
ルアミノ基等が挙げられる。
【0011】一般式[II]で表わされる置換2−ナフチ
ル基について、R4 が−C(R10)(R11)R12である
場合、R4 全体として嵩高いものが好ましく、通常、R
4 として、分岐のアルキル基、好ましくは炭素数3〜2
0の分岐のアルキル基であるものが用いられ、具体的に
はi−プロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、s−
アミル基、t−アミル基、t−ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、1−メチルシクロヘキシル基等であるものが用
いられる。
【0012】本発明に好適な有機ホスファイト配位子の
具体例としては、トリス(3−イソプロピル−2−ナフ
チル)ホスファイト、トリス(3,6−ジイソプロピル
−2−ナフチル)ホスファイト、トリス(3−t−ブチ
ル−2−ナフチル)ホスファイト、トリス(3,6−ジ
−t−ブチル−2−ナフチル)ホスファイト、トリス
(3−t−アミル−2−ナフチル)ホスファイト、トリ
ス(3,6−ジ−t−アミル−2−ナフチル)ホスファ
イト、トリス[3−(1,1,2−トリメチルプロピ
ル)−2−ナフチル]ホスファイト、トリス[3,6−
ジ(1,1,2−トリメチルプロピル)−2−ナフチ
ル]ホスファイト、トリス(3−フェニル−2−ナフチ
ル)ホスファイト、トリス(3,6−ジフェニル−2−
ナフチル)ホスファイト、トリス(3−シクロヘキシル
−2−ナフチル)ホスファイト、トリス(3,6−ジシ
クロヘキシル−2−ナフチル)ホスファイト、トリス
(3−t−ブチル−6−メトキシ−2−ナフチル)ホス
ファイト、トリス(3,6−ジ−t−ブチル−7−メト
キシ−2−ナフチル)ホスファイト等の同一の置換基を
持つトリス−2−ナフチルホスファイト、ビス(3,6
−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)(2−ナフチル)ホ
スファイト、(3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチ
ル)ビス(2−ナフチル)ホスファイト、ビス(3,6
−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)(3−メチル−2−
ナフチル)ホスファイト、ビス(3,6−ジ−t−ブチ
ル−2−ナフチル)(6−t−ブチル−2−ナフチル)
ホスファイト等の非同一の置換基を持つ2−ナフチルホ
スファイト等が挙げられる。これらの中でもトリス
(3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)ホスファイ
ト、トリス(3,6−ジ−t−アミル−2−ナフチル)
ホスファイトのような同一の置換基を持つトリス−2−
ナフチルホスファイトが好ましい。
【0013】また、本発明における有機ホスファイト配
位子では使用量の増加によってもほとんど活性の低下は
認められず、広い濃度範囲での使用が可能でありプロセ
ス管理の点からも好ましい。従って、本発明における有
機ホスファイト配位子の使用量はその経済性から最適量
は決定されるべきものであるが、後述する第VIII族金属
に対して、1〜500倍モル、より好ましくは1〜10
0倍モル、更に好ましくは、5〜50倍モルの範囲から
選ばれる。
【0014】また本発明に使用される第VIII族金属化合
物としては第VIII族遷移金属である、ロジウム、コバル
ト、白金、イリジウム、パラジウム、ルテニウム、およ
びこれらの混合物より選ばれる金属の化合物を示し、好
ましい金属の種類としては、ロジウム、コバルト、白金
であり、特に好ましいのはロジウムである。また、さら
に、第VIII族金属化合物の添加形態としては特に制限さ
れるものではない。たとえば、ロジウムの場合はアルミ
ナ、シリカ、活性炭等の担体に担持されたロジウム金
属、塩化ロジウム、硝酸ロジウム、酢酸ロジウム、蟻酸
ロジウム、塩化ロジウム酸ナトリウム、塩化ロジウム酸
カリウムのようなロジウムの無機または有機塩基酸塩、
ロジウムジカルボニルアセチルアセトナートのようなロ
ジウムのキレート性化合物、テトラロジウムドデカカル
ボニル、ヘキサロジウムヘキサデカカルボニル、μ、
μ′−ジクロロロジウムテトラカルボニル、[Rh(O
Ac)(COD)]2 [Rh(μ−S−t−Bu)(C
O)2 2 のようなロジウムのカルボニル錯化合物が挙
げられる。(CODは1,5−シクロオクタジエンを表
わす。)その他の第VIII族遷移金属化合物としては、例
えば、ジコバルトオクタカルボニル、ステアリン酸コバ
ルト等のコバルト化合物、白金酸、ヘキサクロロ白金酸
ナトリウム、第二白金酸カリウム等の白金化合物、三塩
化イリジウム、イリジウムカルボニル等のイリジウム化
合物、酢酸パラジウム、塩化パラジウム等のパラジウム
化合物、三塩化ルテニウム、テトラアンミンヒドロキソ
クロロルテニウムクロリド等のルテニウム化合物等が挙
げられる。第VIII族金属化合物の使用量は特に制限され
るものではなく、触媒活性及び経済性等から考慮される
限界があるが、通常ヒドロホルミル化反応帯域における
濃度が金属原子換算でオレフィン性化合物1リットルに
対して0.05mg〜5g、好ましくは0.5mg〜1
g、更に好ましくは、1〜300mgの範囲から選ばれ
る。
【0015】第VIII族金属化合物は反応系においてヒド
ロホルミル化反応に活性なカルボニル錯体を形成する。
ヒドロホルミル化反応を行なうに当たって、反応溶媒は
必ずしも必須ではないが、必要ならばヒドロホルミル化
反応に不活性な溶媒を使用することができる。好ましい
溶媒の具体例としては、ヘキサン、オクタン、デカン、
テトラデカン、ヘキサデカン等の飽和炭化水素化合物、
トルエン、キシレン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化
水素化合物、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、テトヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、酢酸エチル、ジ−n−オクチルフタレ−
ト等のエステル類等が挙げられる。
【0016】本発明において、ヒドロホルミル化反応を
行うための反応条件は、従来通常用いられたものと同様
であり、反応温度は20〜200℃、好ましくは50〜
150℃の範囲から選ばれる。反応圧力は常圧200気
圧、好ましくは5〜100気圧の範囲、特に好ましく
は、10〜80気圧から選ばれる。水素と一酸化炭素の
モル比(H2 /CO)は通常、10/1〜1/10、好
ましくは4/1〜1/4の範囲から選ばれる。
【0017】ヒドロホルミル化反応の反応方式として
は、攪拌型反応槽または気泡搭型反応槽中で連続方式、
半回分方式または回分方式のいずれでも行うことができ
る。また、生成するアルデヒド類と触媒液とを分離する
方法としは、蒸留等の公知の方法によって行なうことが
できる。また、この蒸留方法としては、連続方式または
回分方式のいずれでも行うことができる。また、加圧、
常圧、減圧下のいずれの方法で行ってもよく、その温度
も必要に応じて、20〜200℃の範囲、通常は、50
〜170℃の範囲から選ばれる。さらに、蒸留分離され
た触媒液は全量、あるいは一部を公知の方法でヒドロホ
ルミル化工程へ循環し、再使用することが可能である。
【0018】尚、本発明では、使用するオレフィンから
それぞれ対応するアルデヒド類を取得するのが主目的で
あるが、ヒドロホルミル化工程において、通常、数%程
度の対応するアルコールが生成するのが通常である。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の方法を実施例によって更に
具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の実施例によって制約されるものではない。 実施例1 内容積200mlのステンレススチール製電磁式上下攪
拌式オートクレーブに、ブテンの二量化により得られる
オクテン異性体混合物 90ml、メタキシレン10m
l、ロジウムジカルボニルアセチルアセトナート 25
mg(0.098mmol)、トリス(3,6−ジ−t
−ブチル−2−ナフチル)ホスファイト 780mg
(0.98mmol)を窒素雰囲気下に仕込んだのち、
さらに、オートクレーブ内を窒素で置換した。攪拌下に
オートクレーブを130℃まで昇温した。130℃にな
った後に内容積200mlの蓄圧器から定圧反応装置を
経て水素および一酸化炭素の1対1の混合ガスを50k
g/cm2 ・Gまで圧入し、終始オートクレーブ内圧を
50kg/cm2 ・Gに保持した。5時間反応させた後
に、冷却、常圧までパージし、内容物を窒素下に取り出
した。内容物をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果、原料オクテンの転化率は、94.4%(C9 アル
デヒド収率90.1%、C9 アルコール収率3.8%)
であった。
【0020】実施例2及び3 実施例1において、Rh濃度、P/Rh比を変えた以外
は同様にして行った。結果を実施例1の結果と共に表1
に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例4 実施例1において5時間反応させた後に、冷却、常圧ま
でパージし、内容物を窒素雰囲気下に取り出した。内容
物をガスクロマトグラフィーにより分析した結果、原料
オクテンの転化率は92.8%であった。この内容物を
減圧下蒸留することにより生成するアルデヒドを分離し
た。得られた蒸留釜残液に、再び実施例1における混合
オクテン 90ml及びメタキシレン10mlを加え、
1回目反応と同様に50kg/cm2 ・Gの圧力下、1
30℃で5時間反応させた。冷却、パージ後内容物をガ
スクロマトグラフィーにより分析した結果、原料オクテ
ンの転化率は92.7%であり、リサイクル使用におい
ても1回目反応と比べて活性の劣化は認められなかっ
た。
【0023】実施例5 トリス(3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)ホス
ファイトの代わりにトリス(3,6−ジ−t−アミル−
2−ナフチル)ホスファイトを861mg(0.98m
mol)用いた他は実施例1と同様の方法で反応を行な
った。その結果、原料オクテンの転化率は92.3%
(C9 アルデヒド収率88.7%、C9 アルコール収率
3.0%)であった。
【0024】比較例1 トリス(3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)ホス
ファイトの代わりにトリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイト 633mg(0.98mmo
l)を用いた他は実施例1と同様の方法で反応を行なっ
た。その結果、原料オクテンの転化率は90.8%(C
9 アルデヒド収率87.4%、C9 アルコール収率2.
9%)であった。
【0025】比較例2 トリス(3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)ホス
ファイトの代わりにトリシクロヘキシルホスフィン 2
74mg(0.98mmol)を用いた他は実施例1と
同様の方法で反応を行なった。その結果、原料オクテン
の転化率は46.4%(C9 アルデヒド収率46.3
%、C9 アルコール収率0%)であった。
【0026】実施例6 内容積200mlのステンレススチール製電磁式上下攪
拌式オートクレーブに、2−メチル−2−ブテン 30
ml、メタキシレン 45ml、n−テトラデカン 5
ml、ロジウムジカルボニルアセチルアセトナート 1
0mg(0.039mmol)、トリス(3,6−ジ−
t−ブチル−2−ナフチル)ホスファイト310mg
(0.39mmol)を窒素雰囲気下に仕込んだのち、
さらに、オートクレーブ内を窒素で置換した。攪拌下に
オートクレーブを130℃まで昇温した。130℃にな
った後に内容積200mlの蓄圧器から定圧反応装置を
経て水素および一酸化炭素の1対1の混合ガスを50k
g/cm2 ・Gまで圧入し、終始オートクレーブ内圧を
50kg/cm2 ・Gに保持した。1時間反応させた後
に、冷却、常圧までパージし、内容物を窒素下に取り出
した。内容物をガスクロマトグラフィーにより分析した
結果、原料2−メチル−2−ブテンの転化率は78.1
%であった。
【0027】比較例3 トリス(3,6−ジ−t−ブチル−2−ナフチル)ホス
ファイトの代わりにトリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスファイト 252mg(0.39mmo
l)を用いた他は実施例3と同様の方法で反応を行っ
た。その結果、原料2−メチル−2−ブテンの転化率は
74.2%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明方法によれば、反応性の低いオレ
フィン性化合物に対しても、工業的に有利にヒドロホル
ミル化反応を実施することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原木 裕二 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−40434(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 45/50 B01J 31/16 B01J 31/18 C07C 47/02 C07B 61/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン性化合物を、第VIII族金属化
    合物及び有機ホスファイト化合物の存在下、一酸化炭素
    及び水素と反応させて、対応するアルデヒド類を製造す
    るにあたり、有機ホスファイト化合物として、一般式
    [I] P(OR1 )(OR2 )(OR3 ) ─────────── [I] (式中R1 、R2 及びR3 は夫々、置換されていてもよ
    い2−ナフチル基で互いに異なっていてもよく、かつ、
    1 、R2 及びR3 のうちの少なくとも1つは一般式
    [II] 【化1】 (式中、R4 は−C(R10)(R11)R12又は置換基を
    有していてもよいアリール基を表わし、R10、R11及び
    12は、夫々、水素原子、フッ素化炭化水素基又は炭化
    水素基を表わし、互いに異なっていてもよく、R5 、R
    6 、R7 、R8 及びR9 は夫々、水素原子又は有機基を
    表わし互いに異なってもよい)で表わされる置換2−ナ
    フチル基を表わす)で表わされる有機ホスファイト化合
    物を用いることを特徴とするアルデヒド類の製造法。
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