JPH1179780A - 耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法および耐水性高ホウ酸ガラス繊維 - Google Patents

耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法および耐水性高ホウ酸ガラス繊維

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JPH1179780A JP9232136A JP23213697A JPH1179780A JP H1179780 A JPH1179780 A JP H1179780A JP 9232136 A JP9232136 A JP 9232136A JP 23213697 A JP23213697 A JP 23213697A JP H1179780 A JPH1179780 A JP H1179780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線基板や通信機器周辺の繊維強化
プラスチックス部材の補強材などとして好適な、誘電率
が低く、かつ耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維の製造
方法を提供する。 【解決手段】 B23含有量が15〜40重量%のガラ
ス組成を有する高ホウ酸ガラス繊維を、300〜650
℃の温度において加熱処理したのち、シランカップリン
グ剤を用いて表面処理することにより、耐水性高ホウ酸
ガラス繊維を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性高ホウ酸ガ
ラス繊維の製造方法および耐水性高ホウ酸ガラス繊維に
関する。さらに詳しくは、本発明は、プリント配線基板
や通信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材
などとして好適な、誘電率が低く、しかも耐水性に優れ
る高ホウ酸ガラス繊維を効率よく製造する方法、および
上記用途に好適な耐水性高ホウ酸ガラス繊維に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、高度情報化社会の時代を迎え、衛
星放送や移動無線などの通信機器は、デジタル化、高速
処理化の傾向にある。そのため、これらに用いられるプ
リント配線板、あるいはそれらの通信機器周辺の繊維強
化プラスチックス部材も誘電損失の小さい低誘電率、低
誘電正接のものが求められており、したがって、その低
誘電率、低誘電正接化を図るために樹脂、ガラス繊維の
双方から検討されている。
【0003】ガラス繊維については、例えば、ガラス組
成中のホウ酸含有量を高くする方法が検討されている
(例えば、特開昭62−226839号公報、特開昭6
3−2831号公報、特開平6−219780号公報、
特開平8−333137号公報など)。しかしながら、
ホウ酸含有量の高いガラスは、誘電率は低いが耐水性に
劣るため、そのガラス繊維をプリント配線基板に用いた
場合、ガラス繊維と樹脂との層間剥離を起こしやすく、
その結果絶縁信頼性に欠けるなどの問題が生じる。ま
た、このガラス繊維を、繊維強化プラスチックスに用い
た場合には、一般に強度劣化を起こしやすいという問題
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、プリント配線基板や通信機器周辺の繊維
強化プラスチックス部材の補強材などとして好適な、誘
電率が低く、しかも耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維
を効率よく製造する方法、および上記用途に好適な耐水
性高ホウ酸ガラス繊維を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、B23の含有
量が特定の範囲にある高ホウ酸ガラス繊維を特定の温度
で熱処理したのち、シランカップリング剤で表面処理す
ることにより、その目的を達成しうることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、B23含有量が15
〜40重量%のガラス組成を有する高ホウ酸ガラス繊維
を、300〜650℃の温度において加熱処理したの
ち、シランカップリング剤を用いて表面処理することを
特徴とする耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法を提供
するものである。
【0007】本発明はまた、上記製造方法で得られた耐
水性高ホウ酸ガラス繊維をも提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるガラス
は、少なくともガラスの骨格を形成する成分であるSi
2とB23を含有し、かつB23含有量が15〜40
重量%のガラス組成を有する高ホウ酸ガラスである。こ
のB23の含有量が多いほど耐水性の向上効果が大きく
発揮されるが、ガラス誘電率、耐水性および製造時の溶
融粘度などを考慮すると、B23の好ましい含有量は1
5〜30重量%の範囲である。また、このガラスにおい
ては、SiO2とB23以外のガラス成分として、通常
ガラスの成分として含まれるAl23、CaO、Mg
O、Li2O、Na2O、K2O、Li2O、TiO2、F
23などを含有していてもよい。
【0009】本発明の方法においては、まず上記高ホウ
酸ガラス繊維を300〜650℃の範囲の温度において
加熱処理する。この加熱処理温度が300℃未満では長
時間処理しても耐水性の向上効果がほとんど発揮されな
いし、650℃を超えるとガラス繊維の強度が低下す
る。耐水性および強度のバランスなどの面から、好まし
い加熱処理温度は350〜600℃の範囲である。
【0010】また、加熱処理時間は、加熱処理温度に左
右され一概に定めることはできないが、通常は30秒〜
72時間程度で充分である。例えば、加熱処理温度が3
00℃であれば、20時間以上、500℃であれば1分
以上が望ましい。好ましい加熱処理時間は1分〜24時
間である。
【0011】この加熱処理により、耐水性が向上する理
由については、必ずしも明らかではないが、紡糸時に急
冷され、製造されたガラス繊維のひずみがとれて、分相
部分への入口が狭くなるため、耐水性が向上するものと
推定される。
【0012】次に、このようにして加熱処理された高ホ
ウ酸ガラス繊維の表面を、シランカップリング剤により
処理する。このシランカップリング剤としては特に制限
はなく、従来繊維強化プラスチックスにおけるガラス繊
維の表面処理剤として慣用されているものの中から、任
意のものを選択して用いることができる。このシランカ
ップリング剤の例としては、ビニルトリクロロシラン、
ビニルトリス(2−メトキシシラン)、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩
酸塩、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシランなどが挙げられ、これら
は単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよいが、これらの中で、特にN−β−(N−ビニルベ
ンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン塩酸塩が好適である。
【0013】また、これらのシランカップリング剤で表
面処理されたガラス繊維における該シランカップリング
剤の付着量については特に制限はないが、通常はガラス
繊維基材に対し、0.02〜0.5重量%であればよ
く、好ましくは0.05〜0.2重量%の範囲である。
【0014】ガラス繊維をシランカップリング剤で表面
処理する方法については特に制限はなく、従来用いられ
ている方法、例えば水溶液法、有機溶媒法、スプレー法
など任意の方法を用いることができる。
【0015】本発明において用いられるガラス繊維は、
その形態として、例えばガラスロービング、チョップド
ストランド、ャーン、ガラスマット、ミルドファイバ
ー、ガラスパウダー、ガラスクロス、ガラス繊維などの
基材を挙げることができるが、これらの中で、ガラスチ
ョップドストランドおよびガラスクロスが好ましい。
【0016】これらのガラス繊維の耐水性を向上させる
には、例えば、ガラス繊維がチョップドストランドであ
れば、まず、紡糸時に、サイジング剤を塗布しながらガ
ラス繊維を作製し、必要であればガラス繊維を乾燥し、
その後、一定長にガラス繊維を切断してチョップドスト
ランドを得たのち、300〜650℃の温度で加熱処理
し、さらにシランカップリング剤で表面処理すればよ
い。
【0017】また、例えばガラス繊維がガラスクロスで
あれば、まずガラスヤーンを製織して得られるガラスク
ロスの原反をヒートクリーニング処理し、次にこのガラ
スクロスを300〜650℃の温度で加熱処理したの
ち、シランカップリング剤で表面処理すればよい。場合
によっては、ヒートクリーニングと加熱処理を連続して
行うこともできる。
【0018】このようにして、耐水性に優れる高ホウ酸
ガラス繊維が得られる。
【0019】本発明の方法で得られた耐水性高ホウ酸ガ
ラスは、誘電率が低く、しかも耐水性に優れ、樹脂の補
強材として用いた場合、樹脂との層間剥離や強度劣化が
生じにくいので、プリント配線基板、あるいは通信機器
周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材などとして
好適に用いられる。
【0020】この耐水性高ホウ酸ガラス繊維を、繊維強
化プラスチックスの補強材として用いる場合、相手材の
樹脂としては、従来繊維強化プラスチックスに慣用され
ているものであればよく、特に制限されず、例えば不飽
和ポリエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの
熱硬化性樹脂、飽和ポリエステル、ポリアセタール、ポ
リアミド、ポリフェニレンサルファイド、フッ素樹脂な
どの熱可塑性樹脂を挙げることができる。
【0021】本発明はまた、前記製造方法で得られた耐
水性高ホウ酸ガラス繊維をも提供するものである。
【0022】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0023】実施例1〜35 表1の組成1〜5に示す各試料のガラス組成になるよう
に調合した原料混合物を、白金るつぼに入れ、電気炉中
において、1500〜1550℃、8時間の条件で、撹
拌を加えながら溶融した。次いで、この溶融ガラスをカ
ーボン板上に流し出し、得られたガラスカレットをガラ
ス繊維製造炉に投入後1300〜1400℃で溶融し、
紡糸用サイジング剤を塗布しながら紡糸した。そのガラ
ス繊維を3mmの長さに切断したのち、100〜120
℃で乾燥してガラスチョップドストランドを得た。繊維
径は13μmであった。
【0024】次に、このガラスチョップドストランド
を、表2、表3に示す加熱温度、時間で加熱処理したの
ち、下記の各シランカップリング剤の水溶液を噴霧して
表面処理を行った。
【0025】(1)N−β−(N−ビニルベンジルアミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩
酸塩の7g/リットル酢酸水溶液(シランカップリング
剤Aと記す) (2)γ−アミノプロピルトリエトキシシランの4g/
リットル酢酸水溶液(シランカップリング剤Bと記す) (3)メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの4
g/リットル酢酸水溶液(シランカップリング剤Cと記
す) このようにして耐水化処理したガラスチョップドストラ
ンドを、ポリアセタール樹脂(ポリプラスチックス社製
[ジュラコン])に20重量%を混合し、押し出し機で
ガラス繊維強化ペレットを作製し、次いで射出成形して
厚さ2mmのガラス繊維強化プラスチックス板を得た。
【0026】このガラス繊維強化プラスチックス板につ
いて、以下に示す方法に従って耐水性を評価した。その
結果を表2、表3に示す。
【0027】〈耐水性評価〉上記で得られたガラス繊維
強化プラスチック板を121℃に設定されたプレッシャ
ークッカーに105分間投入して、白化の有無を目視で
確認するとともに、プレッシャークッカーに投入した際
のガラス繊維強化プラスチックス板の投入前後の重量か
ら、その減量を百分率で表し、耐水減量を求めた。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】比較例1〜10 実施例1〜35と同様にして得られたガラスチョップド
ストランドを加熱処理せずに、シランカップリング剤の
水溶液を噴霧して表面処理を行った。この表面処理ガラ
スチョップドストランドについて、実施例1〜35と同
様に耐水性を評価した。結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】実施例1〜35は、いずれも白化は見られ
なかったが、比較例1〜10はすべて白化していた。ま
た、耐水減量の値も、実施例1〜35は、比較例1〜1
0に比べて小さいことが分かる。
【0034】実施例36〜60 表1の組成1〜5に示す各試料のガラス組成になるよう
に調合した原料混合物を、白金るつぼに入れ、電気炉中
において、1500〜1550℃、8時間の条件で、撹
拌を加えながら溶融した。次いでこの溶融ガラスをカー
ボン板上に流し出し、得られたガラスカレットをガラス
繊維製造炉に投入後1300〜1400℃で溶融し、紡
糸用サイジング材を塗布しながら紡糸した。
【0035】このガラス繊維(繊維径7μm)を用い
て、下記に示すガラスクロスのタイプで製織したのち、
ヒートクリーニング処理してガラスクロスを得た。
【0036】(ガラスクロスタイプ)JIS R341
4に規定する種類ガラスクロスEP10Aに準じた。
【0037】使用ガラス糸:E225 1/0 1Z 密度:たて糸 60本/25mm よこ糸 58本/2
5mm 厚さ:0.1mm 質量:105g/mm2 織り方:平織 次に、上記で得られたガラスクロスを表5、表6の加熱
処理を行ったのち、シランカップリング剤で表面処理
し、110℃で5分間乾燥した。
【0038】この耐水化処理ガラスクロスを、NEMA
規格FR−4組成のエポキシワニス、すなわち、臭素化
エポキシ樹脂[エピコート5046−b−8、油化シェ
ルエポキシ(株)製]100重量部、ノボラック型エポ
キシ樹脂[エピコート154、油化シェルエポキシ
(株)製]20重量部、ジシアンジアミド4重量部、2
−エチル−4−メチルイミダゾール0.2重量部、メチ
ルエチルケトン15重量部およびジメチルホルムアミド
30重量部からなるエポキシワニスに浸漬したのち、1
30℃で6分間乾燥してプリプレグとした。
【0039】次に、このプリプレグを4枚重ねたのち、
上下に銅箔を重ね、30kg/cm2の荷重のもとで1
75℃で90分間加熱して積層板を作製し、次いで、こ
の銅張り積層板をエッチングにより銅を除去した試験片
とした。
【0040】この試験片について、以下に示す方法に従
って耐水性を評価した。結果を表5、表6に示す。
【0041】〈耐水性評価〉上記試験片を121℃に設
定されたプレッシャークッカーに105分間投入して、
白化の有無を目視で確認するとともに、プレッシャーク
ッカーに投入した際のガラス繊維強化プラスチックス板
の投入前後の重量から、その減量を百分率で表し、耐水
減量を求めた。
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】比較例11〜15 実施例36〜60と同様にして得られたガラスクロスを
加熱処理せずに、シランカップリング剤の水溶液を噴霧
して表面処理を行ったのち、これを用いて、実施例36
〜60と同様にして試験片を作製し、耐水性を評価し
た。その結果を表7に示す。
【0045】
【表7】
【0046】実施例36〜60では、いずれも白化は見
られなかったが、比較例11〜15ではすべて白化して
いた。また、耐水減量の値も、実施例36〜60では、
比較例11〜15に比べて小さいことが分かる。
【0047】
【発明の効果】本発明の方法によれば、誘電率が低く、
しかも耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維を効率よく製
造することができる。このガラス繊維は、上記性質を有
し、樹脂の補強材として用いた場合、樹脂との層間剥離
や強度劣化を起こしにくいため、プリント配線基板や通
信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材など
として好適に用いられる。さらに、ヤーン、ロービン
グ、ガラスクロス、チョップドストランド、マットなど
の形態で、多方面に利用することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 B23含有量が15〜40重量%のガラ
    ス組成を有する高ホウ酸ガラス繊維を、300〜650
    ℃の温度において加熱処理したのち、シランカップリン
    グ剤を用いて表面処理することを特徴とする耐水性高ホ
    ウ酸ガラス繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 高ホウ酸ガラス繊維がガラスチョップド
    ストランドである請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 高ホウ酸ガラス繊維がガラスクロスであ
    る請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の製造方法
    で得られた耐水性高ホウ酸ガラス繊維。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2076386A2 (en) * 2006-10-26 2009-07-08 Agy Holding Corp. Low dielectric glass fiber
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