JP3965533B2 - 耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法および耐水性高ホウ酸ガラス繊維 - Google Patents

耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法および耐水性高ホウ酸ガラス繊維 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法および耐水性高ホウ酸ガラス繊維に関する。さらに詳しくは、本発明は、プリント配線基板や通信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材などとして好適な、誘電率が低く、しかも耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維を効率よく製造する方法、および上記用途に好適な耐水性高ホウ酸ガラス繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高度情報化社会の時代を迎え、衛星放送や移動無線などの通信機器は、デジタル化、高速処理化の傾向にある。そのため、これらに用いられるプリント配線板、あるいはそれらの通信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材も誘電損失の小さい低誘電率、低誘電正接のものが求められており、したがって、その低誘電率、低誘電正接化を図るために樹脂、ガラス繊維の双方から検討されている。
【0003】
ガラス繊維については、例えば、ガラス組成中のホウ酸含有量を高くする方法が検討されている(例えば、特開昭62−226839号公報、特開昭63−2831号公報、特開平6−219780号公報、特開平8−333137号公報など)。しかしながら、ホウ酸含有量の高いガラスは、誘電率は低いが耐水性に劣るため、そのガラス繊維をプリント配線基板に用いた場合、ガラス繊維と樹脂との層間剥離を起こしやすく、その結果絶縁信頼性に欠けるなどの問題が生じる。また、このガラス繊維を、繊維強化プラスチックスに用いた場合には、一般に強度劣化を起こしやすいという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情のもとで、プリント配線基板や通信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材などとして好適な、誘電率が低く、しかも耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維を効率よく製造する方法、および上記用途に好適な耐水性高ホウ酸ガラス繊維を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、B23の含有量が特定の範囲にある高ホウ酸ガラス繊維を特定の温度で熱処理したのち、シランカップリング剤で表面処理することにより、その目的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、B23含有量が15〜40重量%のガラス組成を有する高ホウ酸ガラス繊維を、300〜650℃の温度において加熱処理したのち、シランカップリング剤を用いて表面処理することを特徴とする耐水性高ホウ酸ガラス繊維の製造方法を提供するものである。
【0007】
本発明はまた、上記製造方法で得られた耐水性高ホウ酸ガラス繊維をも提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるガラスは、少なくともガラスの骨格を形成する成分であるSiO2とB23を含有し、かつB23含有量が15〜40重量%のガラス組成を有する高ホウ酸ガラスである。このB23の含有量が多いほど耐水性の向上効果が大きく発揮されるが、ガラス誘電率、耐水性および製造時の溶融粘度などを考慮すると、B23の好ましい含有量は15〜30重量%の範囲である。また、このガラスにおいては、SiO2とB23以外のガラス成分として、通常ガラスの成分として含まれるAl23、CaO、MgO、Li2O、Na2O、K2O、Li2O、TiO2、Fe23などを含有していてもよい。
【0009】
本発明の方法においては、まず上記高ホウ酸ガラス繊維を300〜650℃の範囲の温度において加熱処理する。この加熱処理温度が300℃未満では長時間処理しても耐水性の向上効果がほとんど発揮されないし、650℃を超えるとガラス繊維の強度が低下する。耐水性および強度のバランスなどの面から、好ましい加熱処理温度は350〜600℃の範囲である。
【0010】
また、加熱処理時間は、加熱処理温度に左右され一概に定めることはできないが、通常は30秒〜72時間程度で充分である。例えば、加熱処理温度が300℃であれば、20時間以上、500℃であれば1分以上が望ましい。好ましい加熱処理時間は1分〜24時間である。
【0011】
この加熱処理により、耐水性が向上する理由については、必ずしも明らかではないが、紡糸時に急冷され、製造されたガラス繊維のひずみがとれて、分相部分への入口が狭くなるため、耐水性が向上するものと推定される。
【0012】
次に、このようにして加熱処理された高ホウ酸ガラス繊維の表面を、シランカップリング剤により処理する。このシランカップリング剤としては特に制限はなく、従来繊維強化プラスチックスにおけるガラス繊維の表面処理剤として慣用されているものの中から、任意のものを選択して用いることができる。このシランカップリング剤の例としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリス(2−メトキシシラン)、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどが挙げられ、これらは単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中で、特にN−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩が好適である。
【0013】
また、これらのシランカップリング剤で表面処理されたガラス繊維における該シランカップリング剤の付着量については特に制限はないが、通常はガラス繊維基材に対し、0.02〜0.5重量%であればよく、好ましくは0.05〜0.2重量%の範囲である。
【0014】
ガラス繊維をシランカップリング剤で表面処理する方法については特に制限はなく、従来用いられている方法、例えば水溶液法、有機溶媒法、スプレー法など任意の方法を用いることができる。
【0015】
本発明において用いられるガラス繊維は、その形態として、例えばガラスロービング、チョップドストランド、ャーン、ガラスマット、ミルドファイバー、ガラスパウダー、ガラスクロス、ガラス繊維などの基材を挙げることができるが、これらの中で、ガラスチョップドストランドおよびガラスクロスが好ましい。
【0016】
これらのガラス繊維の耐水性を向上させるには、例えば、ガラス繊維がチョップドストランドであれば、まず、紡糸時に、サイジング剤を塗布しながらガラス繊維を作製し、必要であればガラス繊維を乾燥し、その後、一定長にガラス繊維を切断してチョップドストランドを得たのち、300〜650℃の温度で加熱処理し、さらにシランカップリング剤で表面処理すればよい。
【0017】
また、例えばガラス繊維がガラスクロスであれば、まずガラスヤーンを製織して得られるガラスクロスの原反をヒートクリーニング処理し、次にこのガラスクロスを300〜650℃の温度で加熱処理したのち、シランカップリング剤で表面処理すればよい。場合によっては、ヒートクリーニングと加熱処理を連続して行うこともできる。
【0018】
このようにして、耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維が得られる。
【0019】
本発明の方法で得られた耐水性高ホウ酸ガラスは、誘電率が低く、しかも耐水性に優れ、樹脂の補強材として用いた場合、樹脂との層間剥離や強度劣化が生じにくいので、プリント配線基板、あるいは通信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材などとして好適に用いられる。
【0020】
この耐水性高ホウ酸ガラス繊維を、繊維強化プラスチックスの補強材として用いる場合、相手材の樹脂としては、従来繊維強化プラスチックスに慣用されているものであればよく、特に制限されず、例えば不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、飽和ポリエステル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂を挙げることができる。
【0021】
本発明はまた、前記製造方法で得られた耐水性高ホウ酸ガラス繊維をも提供するものである。
【0022】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
【0023】
実施例1〜35
表1の組成1〜5に示す各試料のガラス組成になるように調合した原料混合物を、白金るつぼに入れ、電気炉中において、1500〜1550℃、8時間の条件で、撹拌を加えながら溶融した。次いで、この溶融ガラスをカーボン板上に流し出し、得られたガラスカレットをガラス繊維製造炉に投入後1300〜1400℃で溶融し、紡糸用サイジング剤を塗布しながら紡糸した。そのガラス繊維を3mmの長さに切断したのち、100〜120℃で乾燥してガラスチョップドストランドを得た。繊維径は13μmであった。
【0024】
次に、このガラスチョップドストランドを、表2、表3に示す加熱温度、時間で加熱処理したのち、下記の各シランカップリング剤の水溶液を噴霧して表面処理を行った。
【0025】
(1)N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩の7g/リットル酢酸水溶液(シランカップリング剤Aと記す)
(2)γ−アミノプロピルトリエトキシシランの4g/リットル酢酸水溶液(シランカップリング剤Bと記す)
(3)メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの4g/リットル酢酸水溶液(シランカップリング剤Cと記す)
このようにして耐水化処理したガラスチョップドストランドを、ポリアセタール樹脂(ポリプラスチックス社製[ジュラコン])に20重量%を混合し、押し出し機でガラス繊維強化ペレットを作製し、次いで射出成形して厚さ2mmのガラス繊維強化プラスチックス板を得た。
【0026】
このガラス繊維強化プラスチックス板について、以下に示す方法に従って耐水性を評価した。その結果を表2、表3に示す。
【0027】
〈耐水性評価〉
上記で得られたガラス繊維強化プラスチック板を121℃に設定されたプレッシャークッカーに105分間投入して、白化の有無を目視で確認するとともに、プレッシャークッカーに投入した際のガラス繊維強化プラスチックス板の投入前後の重量から、その減量を百分率で表し、耐水減量を求めた。
【0028】
【表1】
Figure 0003965533
【0029】
【表2】
Figure 0003965533
【0030】
【表3】
Figure 0003965533
【0031】
比較例1〜10
実施例1〜35と同様にして得られたガラスチョップドストランドを加熱処理せずに、シランカップリング剤の水溶液を噴霧して表面処理を行った。この表面処理ガラスチョップドストランドについて、実施例1〜35と同様に耐水性を評価した。結果を表4に示す。
【0032】
【表4】
Figure 0003965533
【0033】
実施例1〜35は、いずれも白化は見られなかったが、比較例1〜10はすべて白化していた。また、耐水減量の値も、実施例1〜35は、比較例1〜10に比べて小さいことが分かる。
【0034】
参考例36〜60
表1の組成1〜5に示す各試料のガラス組成になるように調合した原料混合物を、白金るつぼに入れ、電気炉中において、1500〜1550℃、8時間の条件で、撹拌を加えながら溶融した。次いでこの溶融ガラスをカーボン板上に流し出し、得られたガラスカレットをガラス繊維製造炉に投入後1300〜1400℃で溶融し、紡糸用サイジング材を塗布しながら紡糸した。
【0035】
このガラス繊維(繊維径7μm)を用いて、下記に示すガラスクロスのタイプで製織したのち、ヒートクリーニング処理してガラスクロスを得た。
【0036】
(ガラスクロスタイプ)
JIS R3414に規定する種類ガラスクロスEP10Aに準じた。
【0037】
使用ガラス糸:E225 1/0 1Z
密度:たて糸 60本/25mm よこ糸 58本/25mm
厚さ:0.1mm
質量:105g/mm2
織り方:平織
次に、上記で得られたガラスクロスを表5、表6の加熱処理を行ったのち、シランカップリング剤で表面処理し、110℃で5分間乾燥した。
【0038】
この耐水化処理ガラスクロスを、NEMA規格FR−4組成のエポキシワニス、すなわち、臭素化エポキシ樹脂[エピコート5046−b−8、油化シェルエポキシ(株)製]100重量部、ノボラック型エポキシ樹脂[エピコート154、油化シェルエポキシ(株)製]20重量部、ジシアンジアミド4重量部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.2重量部、メチルエチルケトン15重量部およびジメチルホルムアミド30重量部からなるエポキシワニスに浸漬したのち、130℃で6分間乾燥してプリプレグとした。
【0039】
次に、このプリプレグを4枚重ねたのち、上下に銅箔を重ね、30kg/cm2の荷重のもとで175℃で90分間加熱して積層板を作製し、次いで、この銅張り積層板をエッチングにより銅を除去した試験片とした。
【0040】
この試験片について、以下に示す方法に従って耐水性を評価した。結果を表5、表6に示す。
【0041】
〈耐水性評価〉
上記試験片を121℃に設定されたプレッシャークッカーに105分間投入して、白化の有無を目視で確認するとともに、プレッシャークッカーに投入した際のガラス繊維強化プラスチックス板の投入前後の重量から、その減量を百分率で表し、耐水減量を求めた。
【0042】
【表5】
Figure 0003965533
【0043】
【表6】
Figure 0003965533
【0044】
比較例11〜15
参考例36〜60と同様にして得られたガラスクロスを加熱処理せずに、シランカップリング剤の水溶液を噴霧して表面処理を行ったのち、これを用いて、参考例36〜60と同様にして試験片を作製し、耐水性を評価した。その結果を表7に示す。
【0045】
【表7】
Figure 0003965533
【0046】
参考例36〜60では、いずれも白化は見られなかったが、比較例11〜15ではすべて白化していた。また、耐水減量の値も、参考例36〜60では、比較例11〜15に比べて小さいことが分かる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の方法によれば、誘電率が低く、しかも耐水性に優れる高ホウ酸ガラス繊維を効率よく製造することができる。このガラス繊維は、上記性質を有し、樹脂の補強材として用いた場合、樹脂との層間剥離や強度劣化を起こしにくいため、プリント配線基板や通信機器周辺の繊維強化プラスチックス部材の補強材などとして好適に用いられる。さらに、ヤーン、ロービング、ガラスクロス、チョップドストランド、マットなどの形態で、多方面に利用することができる。

Claims (4)

  1. 23含有量が15〜40重量%のガラス組成を有する高ホウ酸ガラスを溶融し、紡糸用サイジング剤を塗布しながら紡糸し、切断して得たガラスチョップドストランドを、300〜650℃の温度において加熱処理したのち、シランカップリング剤を用いて表面処理することを特徴とする耐水性高ホウ酸ガラス繊維チョップドストランドの製造方法。
  2. 加熱処理が30秒〜72時間行われる請求項1に記載の製造方法。
  3. 加熱処理が300℃以上で20時間以上、または500℃以上で1分以上行われる請求項2に記載の製造方法。
  4. 請求項1、2または3に記載の製造方法で得られた耐水性高ホウ酸ガラス繊維チョップドストランド。
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