JPH1178132A - プリンタドライバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの操作性を向上させる。 【解決手段】 アプリケーション１からある単位のデー
タをプリンタドライバ３で受け取る。プリンタドライバ
３はカラーマッチングさせて色変換されたデータに基づ
き印刷ビットイメージをある単位毎に作成し、プリンタ
バッファ６に蓄える。ポートモニター７によってプリン
タバッファ６に蓄えられたデータは、順次プリンタ８に
転送されプリンタ８で印刷される。そして、カラー設定
ウィンドウから設定したカラー設定項目をファイル毎に
記憶するカラー設定記憶部２を備える。印刷時にファイ
ル名を取得しこのファイル名に基づきカラー設定記憶部
２に記憶されたカラー補正情報を呼び出すカラー設定呼
び出し手段５を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタに
関し、特にカラー出力情報をプリンタの印刷ファイル名
毎に最適なデータに変換してプリンタ装置に出力するプ
リンタドライバに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、インクジェットプリンタやカラー
レーザプリンタに用いられるカラープリンタドライバ
は、ディスプレイなどの画面で表示される色合いと印刷
される結果が異なる場合が多い、そのためユーザの好み
に合わせ、プリンタ設定ウインドウなどで色の設定を細
かく指定できるできるようになってきている。しかしユ
ーザ好みの設定に合わせて色を補正して印刷するには、
何度も試行錯誤でプリンタ設定ウインドウで色の設定を
変えて印刷を行う必要がある。また、印刷データ毎にも
色のバランスが違うために、必ずしもいつも同じカラー
設定値がよい訳ではなく、印刷毎に印刷データを変えて
行うため、極めて煩雑で時間を要していた。そこで、こ
の問題を解消するものとして、特開平８−１８５２９４
号公報に提案されたものがある。ここに提案されたもの
は、プリンタドライバで、項目画面で設定された組み合
わせ情報をユーザ情報とともにハードディスクに記憶し
ておき、入力部によりいずれかのユーザ情報が指示され
ると、システムボードがこの指示されたユーザ情報に対
応する前記組み合わせ情報を呼び出し印刷条件として設
定するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプリンタドライバにおいては、違うデータを印
刷したり、電源を切ってしまった場合には、再度最初か
ら何度も印刷しながら色の補正をし直さなければならな
いために、ユーザが細かく色を調整できるようになった
反面、印刷データ毎に合わせ色の補正を行うのに要する
時間かかかり、ユーザによる再設定操作負担が重いとい
う問題があった。また、ドライバの項目画面で設定され
た組み含わせ情報を、入力されたユーザ情報とともにハ
ードディスクに記憶しておき、システムボードから指示
されたユーザ情報に対応する前記組み合わせ情報を呼ぶ
出す方法では、印刷データ毎にドライバの項目画面で設
定された組み合わせ情報が関連付けされていないので、
印刷前にいちいちユーザ情報に対応する前記組み合わせ
情報を呼び出さなければならないといった問題もあっ
た。

【０００４】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、ユーザの操作
性を向上させたプリンタドライバを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るプリンタドライバーは、プリンタに対
して所定の制御情報および出力情報を転送するプリンタ
ドライバであって、前記プリンタに対するプリンタ設定
条件を項目画面で設定するプリンタ設定手段と、このプ
リンタ設定手段によって設定されたプリンタ設定情報を
印刷ファイル名とともに記憶する記憶手段と、印刷時に
印刷ファイル名に基づき呼び出されたプリンタ設定情報
に基づき印刷情報を補正する補正手段とを備える。した
がって、プリンタ設定手段で設定されたプリンタ設定情
報を、入力された印刷ファイル名とともに記憶手段に記
憶しておき、印刷時に、記憶されているプリンタ設定情
報の中で印刷ファイル名を元に検索を行う。既に設定し
たプリンタ設定情報が記憶されていた場合には、記憶さ
れている印刷補正条件を取り出し、取り出したカラー設
定条件で、データ毎にカラー補正が行なわれる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図１は本発明に係るプリンタドライ
バにおける印刷システムを説明するための構成図、図２
は同じく動作を説明するためのシステムの構成図、図３
は同じく動作を説明するためのフローチャート、図４は
同じくカラー設定ウィンドウの画面を示す正面図であ
る。図１において、１はウィンドウシステム上で動作す
るアプリケーション、２はカラー設定ウィンドウから設
定したカラー設定項目をファイル毎に記憶するカラー設
定記憶部である。３はプリンタドライバ、４はカラー補
正情報からビットイメージを作成するカラー補正手段で
ある。５は印刷時に印刷ファイル名を取得しこの印刷フ
ァイル名に基づき前記カラー設定記憶部に記憶されたカ
ラー補正情報を呼び出すカラー設定呼び出し手段であ
る。６はプリンタドライバ３において生成されたある単
位毎のビットイメージを順次蓄積するプリンタバッファ
である。７はプリンタバッファ６に蓄積されたビットイ
メージのデータを順次双方向通信手段を用いてプリンタ
８へ送るポートモニターである。

【０００７】図２において、ホストコンピュータ２０
で、所定のオペレーションシステム（以下ＯＳと呼ぶ）
に基づいてシステムプログラムが各種アプリケーション
プログラムを管理している。５はＣＰＵであって、情報
入力用のキーボード１１、表示用のディスプレイ１３お
よびプログラムやデータ等が格納されている固定ディス
ク１４を制御するものである。ＣＰＵ１５は固定ディス
ク１４からメモリ１５に呼び出したプログラムを逐次実
行することにより各種機能を実現するようになってい
る。表示用のディスプレイ１３は、様々なアプリケーシ
ョンに対応して所定のウィンドウを表示可能に構成され
ており、システム中のプリンタ設定画面をクリックした
際には、プリンタのカラーセットアップウインドウが表
示される。また、ＣＰＵ１５には、所定の双方向インタ
ーフェース１７を介してプリンタ１８が接続されてい
る。なお、プリンタ１８は、ホストコンピュータ２０に
対してスタンドアローン状態でも、所定のネットワーク
接続されている構成のいずれでもよい。

【０００８】次に、このような構成のプリンタドライブ
において、ウィンドウズシステム上のアプリケーション
でビットマップ写真の印刷を行う動作を図３に基づいて
説明する。まず、アプリケーションからプリンタのデフ
ォルト設定で印刷を行う。ここで、印刷結果をもう少し
明るく印刷させる場合には、キーボード１１あるいはマ
ウス１２からの指示でディスプレイ１３にカラー設定ウ
ィンドウを開き（Ｓ２２）、その中から、カラー設定画
面のプリンタ設定手段としてのダイアログ（図４）を表
示させる。カラー設定画面のダイアログ内で、例えば明
るさの調整ができるＢｒｉｇｈｔｎｅｓｓの設定項目を
１０に設定する（Ｓ２３）。このカラー設定値で印刷を
行う。希望通りの印字結果が得られた場合には、カラー
設定画面のダイアログで、このデータの印刷ファイル名
を入力し、ＯＫボタンを押す。このカラー補正情報は、
印刷ファイル名毎にカラー設定記憶部２に記憶される
（Ｓ２４）。

【０００９】次に、印刷時において、上述したカラー設
定記憶部に設定したカラー補正情報の呼び出し方法、す
なわちアプリケーションから上述したカラー補正調整を
行ったデータで印刷を行う方法を説明する。あるアプリ
ケーション１から印刷を実行する場合、アプリケーショ
ン１からある単位のデータをプリンタドライバ３で受け
取る。アプリケーション１から送られてきたデータに
は、印刷ファイル名の情報も一緒に添付されてくる。し
たがって、プリンタドライバ３は印刷データから印刷フ
ァイル名を取得できる（Ｓ２５）。プリンタドライバ３
は、取得した印刷ファイル名に対応した情報が、記憶さ
れているカラー補正情報ファイルに存在するか検索を行
う（Ｓ２６）。

【００１０】もし、取得した印刷ファイル名が登録され
ていた場合には、登録されているカラー設定情報（例え
ばＢｒｉｇｈｔｎｅｓｓ＝１０）をカラー補正情報ファ
イルから取得する。プリンタドライバ３は、取得したカ
ラー設定情報をデータのヘッダーに付加し、カラーマッ
チングモジュールにデータを渡す（Ｓ２８）。カラーマ
ッチングモジュールでは、渡されたデータから、カラー
設定情報に基づき色変換を行い、プリンタドライバ３に
戻す。プリンタドライバ３はカラーマッチングさせて色
変換されたデータに基づき印刷ビットイメージをある単
位毎に作成し、プリンタバッファ６に蓄える。ポートモ
ニター７によってプリンタバッファ６に蓄えられたデー
タは、順次プリンタ８に転送されプリンタ８で印刷され
る。

【００１１】一方、記憶されているカラー補正情報ファ
イルに印刷ファイル名に対応する情報が記載されていな
かった場合には、現在カラードライバのプリンタ設定メ
ニューウィンドウに設定されている情報を取り込む（Ｓ
２９）。取り込んだカラー情報データを印刷データの先
頭にヘッダーファイルとして添付し、カラー補正手段４
に受け渡す。カラー補正手段４では、カラー補正情報を
元にビットイメージを生成し、プリンタドライバ３に返
す。プリンタドライバ３は、順次ある単位毎にビットイ
メージを生成し、ホストコンピュータ１０内のプリンタ
バッファ６に渡す。ポートモニタ７はプリンタバッファ
６から順次、双方向通信手段を用いてプリンタヘデータ
を送る。プリンタ８では、送られてきたビットイメージ
を順次印刷していく。

【００１２】次に、図５に基づいて本発明の第２の実施
の形態について説明する。上述した第１の実施の形態で
は、プリンタドライバのカラー設定のみ印刷ファイル名
と関連付けして、カラー設定記憶部２に記憶している
が、この第２の実施の形態では、カラー設定情報のみな
らず、用紙の種類や用紙のサイズ、印刷方向、印字品位
等のドライバの設定画面で設定できるプリンタ設定情報
を印刷ファイル名と関連付けしている点に特徴がある。
以下、ウィンドウズシステム上のあるアプリケーション
でビットマップ写真をはがきに横で印刷を行う場合を説
明する。

【００１３】先ず、アプリケーションからプリンタドラ
イバ設定ウィンドウを開き（Ｓ５２）、用紙サイズをは
がき、印刷方向を横に設定する（Ｓ５３）。この情報と
関連付けたい印刷ファイル名を入力し、外部記憶装置に
記憶させる（Ｓ５４）。この印刷設定で関連付けした情
報で印刷を行う。プリンタドライバはアプリケーション
から送られる情報から、印刷ファイル名を取得する（Ｓ
５５）。取得した印刷ファイル名から設定記憶部に記憶
されている印刷設定情報を検索する（Ｓ５６）。

【００１４】ここで、取得した印刷ファイル名が登録さ
れていた場合には、印刷ファイル名に関連付けされてい
る印刷設定情報を取得する（Ｓ５８）。プリンタドライ
バは、取得した印刷設定情報に基づき印刷ビットイメー
ジを単位毎に作成し、プリンタバッファに蓄積する。ポ
ートモニターによってプリンタバッファに蓄積された情
報は、順次プリンタに転送されプリンタで印刷される。
一方、記憶されているプリンタ設定情報に印刷ファイル
名に対応する情報が記載されていなかった場合には、現
在カラードライバのプリンタ設定メニューウィンドウに
設定されている情報を取り込む（Ｓ５９）。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザがプリンタに対し一度設定した印刷条件を印刷ファ
イル別に設定でき、かつ印刷時に、プリンタ設定情報を
呼び出すことなく、設定された印刷条件によって印刷フ
ァイル名毎に印刷を行えることにより操作性が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るプリンタドライバにおける印刷
システムを説明するための構成図である。

【図２】 本発明に係るプリンタドライバにおける動作
を説明するためのシステムの構成図である。

【図３】 本発明に係るプリンタドライバにおける動作
を説明するためのフローチャートである。

【図４】 本発明に係るプリンタドライバにおけるカラ
ー設定ウィンドウの画面を示す正面図である。

【図５】 本発明に係るプリンタドライバの第２の実施
の形態における動作を説明するためのフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１…アプリケーション、２…カラー設定記憶部、３…プ
リンタドライバ、４…カラー補正手段、５…カラー設定
呼び出し手段、８…プリンタ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンタに対して所定の制御情報および
   出力情報を転送するプリンタドライバにおいて、前記プ
   リンタに対するプリンタ設定条件を項目画面で設定する
   プリンタ設定手段と、このプリンタ設定手段によって設
   定されたプリンタ設定情報を印刷ファイル名とともに記
   憶する記憶手段と、印刷時に印刷ファイル名に基づき呼
   び出されたプリンタ設定情報に基づき印刷情報を補正す
   る補正手段とを備えたことを特徴とするプリンタドライ
   バ。
2. 【請求項２】 請求項１記載のプリンタドライバにおい
   て、プリンタ設定条件をカラー設定条件としたことを特
   徴とするプリンタドライバ。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２記載のプリンタ
   ドライバにおいて、プリンタ設定条件を用紙のサイズお
   よび印刷方向としたことを特徴とすプリンタドライバ。