JP2005004320A - 印刷制御装置および印刷制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷データのプレビュー表示を行う場合に、印刷出力すべきデータに施す画像処理を反映させつつ、印刷出力の結果を忠実にプレビュー表示することを可能にする。
【解決手段】印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられる印刷制御装置23において、印刷装置での印刷出力のための描画命令を取得する入力手段23aと、取得した描画命令を解釈して印刷データを作成する描画処理手段23bと、生成した印刷データを印刷装置へ送出して印刷出力させる出力手段23cと、印刷装置での印刷出力の結果を情報処理装置にてプレビュー表示させるプレビュー管理手段23dとを備える。そして、プレビュー管理手段23dは、プレビュー表示にあたり描画処理手段23bが生成した印刷データを表示させるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられる印刷制御装置23において、印刷装置での印刷出力のための描画命令を取得する入力手段23aと、取得した描画命令を解釈して印刷データを作成する描画処理手段23bと、生成した印刷データを印刷装置へ送出して印刷出力させる出力手段23cと、印刷装置での印刷出力の結果を情報処理装置にてプレビュー表示させるプレビュー管理手段23dとを備える。そして、プレビュー管理手段23dは、プレビュー表示にあたり描画処理手段23bが生成した印刷データを表示させるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置における印刷出力動作を制御するための印刷制御装置および印刷制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ等の印刷装置とパーソナルコンピュータ等の情報処理装置とが接続されてなるシステムにおいて、情報処理装置のアプリケーションソフトを用いて作成した画像を印刷装置で印刷出力するといったことが広く行われているが、その場合には情報処理装置が印刷制御装置としての機能を有していること、すなわち情報処理装置にプリンタドライバと呼ばれる印刷制御プログラムがインストールされていることが必要である。
【0003】
ところで、このような印刷環境を実現するシステムの中には、印刷装置での印刷出力の結果を当該印刷出力に先立って情報処理装置にて確認可能にすべく、印刷出力結果のプレビュー表示に対応したものがある。通常、印刷出力結果のプレビュー表示は、情報処理装置のアプリケーションソフトが有する一機能を用いて行われることが殆どである。ただし、アプリケーションソフトにおけるプレビュー表示機能では、改行位置や改ページ位置等が実際の印刷出力の結果と異なっていたり、いわゆるN−up印刷のように複数の論理ページを物理ページの1ページ分に集約する印刷出力の結果を表示できない等、必ずしも実際の印刷出力結果を反映できない場合があり得る。
【0004】
このことから、従来、印刷出力結果のプレビュー表示にあたっては、例えば、情報処理装置のオペレーティングシステムにおける機能を利用しつつ、印刷設定画面にパンチ、ステープル、集約印刷等のフィニッシング機能を適用した結果を含む印刷出力結果のプレビュー画像を作成することで、そのフィニッシング機能を施した結果を反映させるプリンタドライバがある(例えば、特許文献1参照)。また、例えば、予め複数のサンプル画像を用意しておき、ユーザが操作したパラメータに対応してサンプル画像に画像処理を施してその変化の様子を視認させることで、色調整等を施した印刷出力結果を当該印刷出力の前にユーザに視認させる情報処理装置もある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−339121号公報
【特許文献2】
特開平11−136528号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来におけるプリンタドライバまたは情報処理装置では、以下に述べるような問題点がある。例えば特許文献1に開示されたように、フィニッシング機能を施した結果を反映させるプリンタドライバでは、印刷結果として表示するプレビュー画像を、オペレーティングシステムにおける機能、さらに具体的にはオペレーティングシステムが通常有するビットマップ作成機能によって作成している。つまり、作成されたプレビュー画像は、必ずしも印刷出力結果である画像を忠実に表現したものであるとは言えない。そのため、単にフィニッシング機能を施した印刷出力結果を確認する程度ならば問題は生じないが、色調整等の複雑な画像処理についてはこれをプレビュー画像に反映させることが困難であり、プレビュー表示においてその印刷出力の結果をユーザが正確に把握できないおそれがある。また、例えば特許文献2に開示されたように、サンプル画像に画像処理を施してその変化の様子を視認させる情報処理装置は、既に用意されたサンプル画像を対象としており、実際に印刷出力される結果である画像を忠実にプレビュー表示するものではない。そのため、プレビュー表示が実際に印刷出力される結果とは異なってしまい、そのプレビュー表示においてその印刷出力の結果をユーザが正確に把握できないおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザが設定する印刷設定、すなわち印刷出力すべきデータに施す画像処理を反映させつつ、印刷出力の結果を忠実にプレビュー表示することを可能にする印刷制御装置および印刷制御プログラムの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された印刷制御装置である。すなわち、印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられる印刷制御装置であって、前記印刷装置での印刷出力のために前記情報処理装置にて発行される描画命令を取得する入力手段と、前記入力手段が取得した描画命令を解釈して前記印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する描画処理手段と、前記描画処理手段が生成した印刷データを前記印刷装置へ送出して当該印刷装置に印刷出力させる出力手段と、前記印刷装置での印刷出力の結果を前記情報処理装置にてプレビュー表示させるプレビュー管理手段とを備えるとともに、前記プレビュー管理手段が、前記プレビュー表示にあたり前記描画処理手段が生成した印刷データを表示させるものであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された印刷制御プログラムである。すなわち、印刷装置と接続するコンピュータにて用いられる印刷制御プログラムであって、前記コンピュータを、前記印刷装置での印刷出力のために前記コンピュータのオペレーティングシステムから発行される描画命令を取得する入力手段と、前記入力手段が取得した描画命令を解釈して前記印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する描画処理手段と、前記描画処理手段が生成した印刷データを前記印刷装置へ送出して当該印刷装置に印刷出力させる出力手段と、前記印刷装置での印刷出力の結果を前記コンピュータの表示装置にプレビュー表示させるプレビュー管理手段として機能させるとともに、前記プレビュー管理手段が、前記プレビュー表示にあたり前記描画処理手段が生成した印刷データを表示させるものであることを特徴とする。
【0010】
上記構成の印刷制御装置および印刷制御プログラムでは、入力手段が描画命令を取得すると、描画処理手段がこれを解釈して印刷データを作成し、出力手段がその印刷データを印刷装置へ送出することで、その印刷装置に画像の印刷出力を行わせる。ここで、描画命令とは、印刷出力する画像を特定するための命令をいい、具体的には例えば画像描画用プログラミング言語で記述された制御コマンドがこれに該当する。また、印刷データとは、印刷装置が印刷出力する画像の基となるデータをいい、具体的には例えば印刷装置の型式に依存しないビットマップ状の画像データがこれに該当する。
そして、このような印刷制御を行う印刷制御装置および印刷制御プログラムにおいて、プレビュー表示を行う場合には、出力手段が印刷装置へ印刷データを送出するのに先立ち、プレビュー管理手段がその印刷装置での印刷出力結果をプレビュー表示させるが、このときにプレビュー管理手段は描画処理手段が生成した印刷データを表示させることでそのプレビュー表示を行う。つまり、プレビュー表示は、実際に印刷装置で印刷出力される印刷データをそのまま用いて行われることになる。したがって、プレビュー表示は、描画処理手段が描画命令を解釈した結果、印刷データに施されることになる画像処理等が反映され、印刷装置での印刷出力の結果を忠実に表現するものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る印刷制御装置および印刷制御プログラムについて説明する。図1は本発明に係る印刷制御装置の概略構成例を示すブロック図であり、図2はその印刷制御装置を含む印刷処理システムの概略構成例を示すブロック図である。
【0012】
先ず、はじめに、印刷処理システムについて説明する。ここで説明する印刷処理システムは、広く一般に用いられるシステムであり、図2に示すように、印刷装置1と、印刷制御装置を搭載する情報処理装置2とが、有線または無線による通信媒体3を介して接続されてなるものである。なお、印刷装置1および情報処理装置2は、通信媒体3が例えばLAN(Local Area Network)からなる場合のように、その通信媒体3上に複数のものが設けられていてもよい。
【0013】
印刷装置1は、記録用紙やOHPシート等の記録媒体上に画像を印刷出力するものである。さらに詳しくは、情報処理装置2から印刷データを受け取ると、その印刷データに基づいて記録媒体上への画像の印刷出力処理を行うものである。ここで、印刷装置1が処理する印刷データは、印刷装置の型式に依存しないもの、具体的には例えばビットマップ状の画像データであるものとする。したがって、印刷装置1は、情報処理装置2と接続し、かつ、その情報処理装置2から印刷データを受け取って印刷出力処理を行うものであれば、プリンタに限定されることはなく、例えば複写機やファクシミリ装置であっても構わない。
【0014】
一方、情報処理装置2は、印刷装置1の上位装置として機能するもので、その印刷装置1に対して印刷出力処理を指示するものである。具体的には、その一例として広く一般に使われているパーソナルコンピュータが挙げられるが、これに限定されることはなく同等に機能を有するものであればよい。そして、情報処理装置2には、印刷装置1に対する印刷出力指示を行うために、アプリケーションソフト21と、オペレーティングシステム22と、プリンタドライバ23とがインストールされている。
【0015】
アプリケーションソフト21は、情報処理装置2のユーザによる操作に従いつつ、印刷装置1で印刷出力すべき画像を生成するためのもので、具体的には例えば文書作成ソフトや画像処理ソフトがこれに該当する。
【0016】
オペレーティングシステム22は、情報処理装置2の全体を総合的に管理するためのものである。さらに、オペレーティングシステム22では、アプリケーションソフト21から画像の印刷処理要求があると、その画像を特定するための描画命令をプリンタドライバ23へ送出するようになっている。ここで、描画命令とは、印刷出力する画像を特定するための命令をいい、具体的には例えば画像描画用プログラミング言語で記述された制御コマンドがこれに該当する。
【0017】
プリンタドライバ23は、印刷装置1を接続して利用するために情報処理装置2にインストールされているものである。すなわち、プリンタドライバ23は、印刷装置1における印刷処理動作を制御するためのものであり、本発明における印刷制御プログラムに相当するものである。そして、情報処理装置2がプリンタドライバ23を実行することによって、そのプリンタドライバ23は、本発明における印刷制御装置としての機能を実現することになる。
【0018】
なお、これらアプリケーションソフト21、オペレーティングシステム22およびプリンタドライバ23は、予め情報処理装置2内にインストールしておくことが考えられるが、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものを情報処理装置2が読み出しても、あるいは有線若しくは無線による通信手段を介して情報処理装置2に配信されるものであってもよい。
【0019】
このように構成された印刷処理システムでは、印刷処理システムから印刷装置1への印刷出力指示が、以下に述べるようにして行われる。すなわち、情報処理装置2のユーザが画像の印刷操作を行うと、アプリケーションソフト21は、オペレーティングシステム22の用意するAPI(Application Programming Interface)を利用してその画像についての描画命令を生成し、これをその画像の印刷処理要求としてオペレーティングシステム22へ受け渡す。そして、オペレーティングシステム22は、その描画命令をプリンタドライバ23に対して発行する。描画命令を受け取ったプリンタドライバ23は、その描画命令を解釈して、印刷装置1にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する。その後、プリンタドライバ23は、生成した印刷データを、オペレーティングシステム22および通信媒体3を介して、印刷装置1へ送信する。これにより、印刷装置1での印刷出力処理が行われるようになるのである。
【0020】
このような一連の印刷出力処理を実現するために、プリンタドライバ23は、図1に示すように構成されている。すなわち、プリンタドライバ23は、入力部23a、描画処理部23b、出力部23c、プレビュー管理部23d、記憶部23e、中央処理部23fおよびユーザインタフェース部(ただし不図示)としての機能を有している。
【0021】
入力部23aは、オペレーティングシステム22からの描画命令を受け取るためのものである。すなわち、印刷装置1での印刷出力のために情報処理装置2のオペレーティングシステム22から発行される描画命令を取得する、本発明における入力手段として機能するものである。
【0022】
描画処理部23bは、入力部23aが受け取った描画命令を解釈して印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成するためのものであり、本発明における描画処理手段として機能するものである。
【0023】
出力部23cは、描画処理部23bが作成した印刷データを印刷装置1に向けて出力するためのものである。すなわち、印刷データを印刷装置1へ送出してその印刷装置に印刷出力させる、本発明における出力手段として機能するものである。
【0024】
プレビュー管理部23dは、情報処理装置2でのプレビュー表示に関する処理を管理するためのものである。すなわち、印刷装置1での印刷出力の結果を情報処理装置2でプレビュー表示させる、本発明におけるプレビュー管理手段として機能するものである。
【0025】
記憶部23eは、描画命令や印刷データ等の一時的な記憶保持に使われるものである。また、中央処理部23fは、上述した各部23a〜23eおよびユーザインタフェース部をはじめとしたプリンタドライバ23全体の処理を司るものである。
【0026】
ユーザインタフェース部は、情報処理装置2のユーザとのインタフェースを確立するためのものである。すなわち、ユーザインタフェース部は、ユーザからプレビュー表示に関する指示を受け付ける、本発明におけるユーザインタフェース手段として機能するものである。
【0027】
続いて、以上のように構成されたプリンタドライバ23における処理動作例について説明する。
【0028】
印刷装置1での印刷出力処理を行うのにあたって、先ず、プリンタドライバ23では、アプリケーションソフト21からの要求に応じて、ユーザインタフェース部が印刷出力の条件をユーザに指定させるためのユーザインタフェース画面を、情報処理装置2が備えるCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ表示部上に表示させる。図3は、ユーザインタフェース画面の一例を示す説明図である。このユーザインタフェース画面40を見ながら情報処理装置2を操作することで、ユーザは、印刷出力する原稿サイズおよび用紙サイズの設定、集約印刷の一つであるN−up印刷(論理ページのNページ分を物理ページの1ページ分に集約縮小して印刷出力する処理)の設定、明度・彩度・解像度の画質調整に関する設定等ができるようになっている。
【0029】
その後、ユーザインタフェース画面40上でユーザが印刷ボタン41を選択(クリック)すると、プリンタドライバ23は、印刷装置1での印刷出力に必要な処理を開始する。すなわち、ユーザが印刷ボタン41を選択すると、アプリケーションソフト21からオペレーティングシステム22、そのオペレーティングシステム22からプリンタドライバ23へと、ユーザインタフェース画面40上で指定した条件に応じた内容の描画命令が送られるので、プリンタドライバ23では、図4に示す印刷出力指示時の処理動作例のフローチャートのように、入力部23aがその描画命令を受け取る(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)。
【0030】
そして、入力部23aが描画命令を受け取ると、プリンタドライバ23では、描画処理部23bがその描画命令を解釈して印刷データを作成し(S102)、それを出力部23cが通信媒体3を介して印刷装置2へ送出する(S103)。このとき、プリンタドライバ23の描画処理部23bが印刷データを作成するのは、次に述べる理由による。
【0031】
通常、印刷装置1での印刷出力に係る処理としては、描画命令を受け取ったプリンタドライバが、PDL(Page Description Language)等のいわゆる中間データを生成して印刷装置1へ送り、印刷装置1でこれを解釈して印刷データを作成して記録媒体上に印刷出力する、といったものが知られている。これは、印刷出力される色に関する微妙な調整が印刷装置1に依存すること、情報処理装置2と印刷装置1との間で転送されるデータ量を極力抑える等の要求に応えるためである。これに対して、ここで説明したプリンタドライバ23では、描画命令の解釈および最終的な印刷出力に使われる印刷データの作成までを行っているが、これは情報処理装置2側で印刷データの作成までを行えば、印刷装置1に依存することなく印刷出力が行えるようになること、これに伴って印刷装置1の装置構成の簡略化や低コスト化が容易になること、近年は情報処理装置2の性能向上が著しいことから情報処理装置2で行ったほうが結果としてシステム全体としての処理負荷軽減や処理迅速化が期待できること、等の理由によるものである。
【0032】
ところで、ここで説明したプリンタドライバ23では、印刷出力結果のプレビュー表示に対応するようになっている。プレビュー表示は、ユーザインタフェース画面40上でユーザがプレビューボタン42を選択(クリック)すると、これに応じて行われるものである。すなわち、ユーザがプレビューボタン42を選択すると、プリンタドライバ23は、印刷出力結果のプレビュー表示を行うための処理を開始する。
【0033】
図5は、プレビュー表示時におけるプリンタドライバでの処理動作例を示すフローチャートである。図例のように、印刷出力結果のプレビュー表示を行う場合、プリンタドライバ23では、先ず、入力部23aがその印刷出力を行うための描画命令を受け取り(S201)、描画処理部23bがその描画命令を解釈して印刷データを作成する(S202)。ここまでは、上述した印刷出力指示を行う場合と略同様である。
【0034】
印刷データの作成までが終了したら、プリンタドライバ23では、続いて、プレビュー管理部23dが、オペレーティングシステム22を介して情報処理装置2のディスプレイ表示部からプレビュー表示用の画面を立ち上げる(S203)。すなわち、プレビュー管理部23dは、情報処理装置2のディスプレイ表示部にプレビュー表示用の画面であるプレビュー画面を表示させる。そして、プレビュー管理部23dは、そのプレビュー画面上に、描画処理部23bが作成した印刷データを表示出力させる(S204)。この表示出力にあたっては、例えばオペレーティングシステム22が用意するビットマップ画像表示用のAPIを利用することが考えられるが、これに限るものではなく、ビットマップ状の画像データである印刷データを表示し得れば、他の機能を利用して表示しても構わない。
【0035】
このように、プレビュー管理部23dは、情報処理装置2でのプレビュー表示にあたって、描画処理部23bが作成した印刷データをプレビュー画面上に表示出力させることで、そのプレビュー表示を行うようになっている。つまり、プレビュー表示は、実際に印刷装置1で印刷出力される印刷データをそのまま用いて行われることになる。したがって、そのプレビュー表示を行う情報処理装置2のディスプレイ表示部においては、印刷出力される印刷データと同じデータを使ったプレビュー表示を実現することができ、印刷出力の結果に施されることになる画像処理等が反映された、その印刷出力結果を忠実に表現するプレビュー表示を得ることができる。
【0036】
また、このようなプレビュー表示は、ユーザインタフェース部でのユーザによる指示に応じて行われる。すなわち、ユーザインタフェース部がプレビュー表示に関する指示を受け付けると、これに応じてプレビュー管理部23dが情報処理装置2のディスプレイ表示部にプレビュー表示を行わせる。したがって、ユーザがプレビュー表示の要否を指示し得るようになり、ユーザにとっては非常に利便性が高いものとなる。
【0037】
次に、本発明に係るプリンタドライバ23の他の実施の形態について説明する。ただし、ここでは、上述した実施の形態との相違点についてのみ説明する。
【0038】
上述した実施の形態におけるプリンタドライバ23では、プレビュー表示を実行すると、描画処理部23bが描画命令の解釈と印刷データの作成とを行うため、プレビュー表示だけのために印刷出力と同等の時間を要してしまう。これに対して、プレビュー表示を要求するユーザは、必ずしも印刷出力すべき全ページの全画像についてプレビュー表示を必要としているとは限らず、例えばユーザインタフェース画面上で印刷設定を変更したある特定の部分のみについて、そのプレビュー表示を希望しているといったこともあり得る。
【0039】
このことから、ここで説明するプリンタドライバ23では、ユーザインタフェース部が以下に述べるような機能を有している。すなわち、ユーザインタフェース部は、情報処理装置2のディスプレイ表示部に、印刷出力の条件およびプレビュー表示の要否をユーザに指定させるためのユーザインタフェース画面とは別のウインドウ画面を表示させ、そのウインドウ画面を介して情報処理装置2のユーザからのプレビュー表示に関する詳細な指示を受け付けるようになっている。プレビュー表示に関する詳細な指示としては、例えば、プレビュー表示するページを特定するものや、プレビュー表示する描画オブジェクト(グラフィックス、イメージ、文字等)が挙げられる。これらの指示をユーザインタフェース部が受け付けると、プレビュー管理部23dは、その指示に応じたプレビュー表示を行うようになっている。
【0040】
ここで、ユーザインタフェース部が描画オブジェクト別のプレビュー表示に関する指示を受け付けるものである場合を例に挙げて、プレビュー表示時におけるプリンタドライバ23での処理動作を説明する。プリンタドライバ23のユーザインタフェース部は、ユーザがプレビューボタン42を選択すると、これに応じてプレビュー表示する描画オブジェクトをユーザに指定させるためのウインドウ画面を、情報処理装置2のディスプレイ表示部上に表示させる。図6は、ウインドウ画面の一例を示す説明図である。図例のウインドウ画面では、ユーザがそのウインドウ画面内に掲げられた種類の描画オブジェクトのいずれかを選ぶことができる。また、複数の描画オブジェクトを選ぶことも、あるいは一つも選ばないことも可能である。
【0041】
描画オブジェクトの種類としては、例えばグラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクト、文字描画オブジェクトが挙げられる。グラフィックス描画オブジェクトは、例えば情報処理装置2のアプリケーションソフト21を用いて作成された図形のようなグラフィックス画像を描画するためのものである。イメージ描画オブジェクトは、例えば自然画や写真のようなイメージ画像を描画するためのものである。文字描画オブジェクトは、漢字、数字、記号等の文字画像を描画するためのものである。
【0042】
これらの描画オブジェクトの別は、描画命令の段階で明確化されているものとする。すなわち、描画命令を受け取って解釈する描画処理部23bは、その描画命令に基づいて描画オブジェクトの別を認識することができ、その描画オブジェクトの種類毎に印刷データを作成し得るようになっている。
【0043】
そして、情報処理装置2のディスプレイ表示部上に表示させたウインドウ画面において、ユーザがいずれかの描画オブジェクトを選択(クリック)すると、ユーザインタフェース部は、その選択結果を描画処理部23bへ通知する。この通知を受けて、描画処理部23bは、描画オブジェクト別に印刷データの作成を行う。すなわち、描画処理部23bでは、入力部23aが受け取った描画命令の内容を把握し、ウインドウ画面において選択された描画オブジェクトについて、その描画命令だけを取り出して印刷データを作成する。これにより、プレビュー管理部23dは、描画処理部23bが作成した印刷データの表示出力、すなわち描画オブジェクト別のプレビュー表示を、情報処理装置2のディスプレイ表示部に行わせることになる。
【0044】
図7は、描画オブジェクト別のプレビュー表示の一具体例を示す説明図である。例えば図7(a)に示すように、グラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトおよび文字描画オブジェクトが混在している画像について、その印刷出力結果のプレビュー表示を行う場合について考える。このとき、ウインドウ画面においてイメージ描画オブジェクトが選択されると、情報処理装置2のディスプレイ表示部からは、図7(b)に示すように、イメージ画像のみが抽出されたプレビュー表示が行われる。また、グラフィックス描画オブジェクトが選択されると、図7(c)に示すように、グラフィックス画像のみが抽出されたプレビュー表示が行われる。さらに、文字描画オブジェクトが選択されると、図7(d)に示すように、文字画像のみが抽出されたプレビュー表示が行われる。なお、複数の描画オブジェクトが選択された場合には、その選択された描画オブジェクトに係る画像が混在した状態でプレビュー表示される。
【0045】
このように、ここで説明したプリンタドライバ23では、ユーザインタフェース部が単にプレビュー表示の要否だけではなくそのプレビュー表示に関する詳細な指示を受け付けるようになっており、その指示に応じて描画処理部23bが印刷データを作成し、プレビュー管理部23dがその印刷データをプレビュー表示するようになっている。したがって、例えば部分的なプレビュー表示を行うといったことも可能となり、印刷出力結果の全体をプレビュー表示する場合に比べて、プレビュー表示に要する処理時間の短縮化を図ることができる。
【0046】
また、特に、描画オブジェクト別のプレビュー表示を行う場合には、例えばユーザからの「明度・彩度を変えて写真の部分がどのように変更されるか見てみたい」といった要求にも対応することが可能となり、より一層の高機能をユーザに提供し得るようになり、これによりユーザにとっての利便性を向上させることができる。この場合、描画オブジェクトは、グラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトまたは文字描画オブジェクトのいずれかといった別が望ましい。それぞれの描画オブジェクト別に要求される画質が異なるからであり、また各描画オブジェクト別の抽出処理も比較的容易に行えるからである。なお、プレビュー表示に関する詳細な指示は、描画オブジェクト別に限定されるものではなく、例えばページ別に行うものであっても、あるいは描画オブジェクト別とページ別とを組み合わせたものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る印刷制御装置および印刷制御プログラムによれば、プレビュー管理手段がプレビュー表示を行うのにあたり、描画処理手段が生成した印刷データ、すなわち実際に印刷装置で印刷出力される印刷データをそのまま用いるようになっている。したがって、プレビュー表示は、印刷データに施されることになる画像処理等が反映されることになるので、例えばユーザが色調整等の複雑な画像処理を設定した場合であっても、その画像処理を反映させつつ、印刷出力の結果を忠実に表現するプレビュー表示を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷制御装置の概略構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷制御装置を含む印刷処理システムの概略構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る印刷制御装置におけるユーザインタフェース画面の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る印刷制御装置における印刷出力指示時の処理動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る印刷制御装置におけるプレビュー表示時の処理動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る印刷制御装置におけるプレビュー表示条件指示のためのウインドウ画面の一例を示す説明図である。
【図7】描画オブジェクト別のプレビュー表示の一具体例を示す説明図であり、(a)はグラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトおよび文字描画オブジェクトが混在している画像の図、(b)はイメージ画像のみが抽出されたプレビュー表示の図、(c)はグラフィックス画像のみが抽出されたプレビュー表示の図、(d)は文字画像のみが抽出されたプレビュー表示の図である。
【符号の説明】
1…印刷装置、2…情報処理装置、23…プリンタドライバ、23a…入力部、23b…描画処理部、23c…出力部、23d…プレビュー管理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置における印刷出力動作を制御するための印刷制御装置および印刷制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタ等の印刷装置とパーソナルコンピュータ等の情報処理装置とが接続されてなるシステムにおいて、情報処理装置のアプリケーションソフトを用いて作成した画像を印刷装置で印刷出力するといったことが広く行われているが、その場合には情報処理装置が印刷制御装置としての機能を有していること、すなわち情報処理装置にプリンタドライバと呼ばれる印刷制御プログラムがインストールされていることが必要である。
【0003】
ところで、このような印刷環境を実現するシステムの中には、印刷装置での印刷出力の結果を当該印刷出力に先立って情報処理装置にて確認可能にすべく、印刷出力結果のプレビュー表示に対応したものがある。通常、印刷出力結果のプレビュー表示は、情報処理装置のアプリケーションソフトが有する一機能を用いて行われることが殆どである。ただし、アプリケーションソフトにおけるプレビュー表示機能では、改行位置や改ページ位置等が実際の印刷出力の結果と異なっていたり、いわゆるN−up印刷のように複数の論理ページを物理ページの1ページ分に集約する印刷出力の結果を表示できない等、必ずしも実際の印刷出力結果を反映できない場合があり得る。
【0004】
このことから、従来、印刷出力結果のプレビュー表示にあたっては、例えば、情報処理装置のオペレーティングシステムにおける機能を利用しつつ、印刷設定画面にパンチ、ステープル、集約印刷等のフィニッシング機能を適用した結果を含む印刷出力結果のプレビュー画像を作成することで、そのフィニッシング機能を施した結果を反映させるプリンタドライバがある(例えば、特許文献1参照)。また、例えば、予め複数のサンプル画像を用意しておき、ユーザが操作したパラメータに対応してサンプル画像に画像処理を施してその変化の様子を視認させることで、色調整等を施した印刷出力結果を当該印刷出力の前にユーザに視認させる情報処理装置もある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−339121号公報
【特許文献2】
特開平11−136528号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来におけるプリンタドライバまたは情報処理装置では、以下に述べるような問題点がある。例えば特許文献1に開示されたように、フィニッシング機能を施した結果を反映させるプリンタドライバでは、印刷結果として表示するプレビュー画像を、オペレーティングシステムにおける機能、さらに具体的にはオペレーティングシステムが通常有するビットマップ作成機能によって作成している。つまり、作成されたプレビュー画像は、必ずしも印刷出力結果である画像を忠実に表現したものであるとは言えない。そのため、単にフィニッシング機能を施した印刷出力結果を確認する程度ならば問題は生じないが、色調整等の複雑な画像処理についてはこれをプレビュー画像に反映させることが困難であり、プレビュー表示においてその印刷出力の結果をユーザが正確に把握できないおそれがある。また、例えば特許文献2に開示されたように、サンプル画像に画像処理を施してその変化の様子を視認させる情報処理装置は、既に用意されたサンプル画像を対象としており、実際に印刷出力される結果である画像を忠実にプレビュー表示するものではない。そのため、プレビュー表示が実際に印刷出力される結果とは異なってしまい、そのプレビュー表示においてその印刷出力の結果をユーザが正確に把握できないおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、ユーザが設定する印刷設定、すなわち印刷出力すべきデータに施す画像処理を反映させつつ、印刷出力の結果を忠実にプレビュー表示することを可能にする印刷制御装置および印刷制御プログラムの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された印刷制御装置である。すなわち、印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられる印刷制御装置であって、前記印刷装置での印刷出力のために前記情報処理装置にて発行される描画命令を取得する入力手段と、前記入力手段が取得した描画命令を解釈して前記印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する描画処理手段と、前記描画処理手段が生成した印刷データを前記印刷装置へ送出して当該印刷装置に印刷出力させる出力手段と、前記印刷装置での印刷出力の結果を前記情報処理装置にてプレビュー表示させるプレビュー管理手段とを備えるとともに、前記プレビュー管理手段が、前記プレビュー表示にあたり前記描画処理手段が生成した印刷データを表示させるものであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された印刷制御プログラムである。すなわち、印刷装置と接続するコンピュータにて用いられる印刷制御プログラムであって、前記コンピュータを、前記印刷装置での印刷出力のために前記コンピュータのオペレーティングシステムから発行される描画命令を取得する入力手段と、前記入力手段が取得した描画命令を解釈して前記印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する描画処理手段と、前記描画処理手段が生成した印刷データを前記印刷装置へ送出して当該印刷装置に印刷出力させる出力手段と、前記印刷装置での印刷出力の結果を前記コンピュータの表示装置にプレビュー表示させるプレビュー管理手段として機能させるとともに、前記プレビュー管理手段が、前記プレビュー表示にあたり前記描画処理手段が生成した印刷データを表示させるものであることを特徴とする。
【0010】
上記構成の印刷制御装置および印刷制御プログラムでは、入力手段が描画命令を取得すると、描画処理手段がこれを解釈して印刷データを作成し、出力手段がその印刷データを印刷装置へ送出することで、その印刷装置に画像の印刷出力を行わせる。ここで、描画命令とは、印刷出力する画像を特定するための命令をいい、具体的には例えば画像描画用プログラミング言語で記述された制御コマンドがこれに該当する。また、印刷データとは、印刷装置が印刷出力する画像の基となるデータをいい、具体的には例えば印刷装置の型式に依存しないビットマップ状の画像データがこれに該当する。
そして、このような印刷制御を行う印刷制御装置および印刷制御プログラムにおいて、プレビュー表示を行う場合には、出力手段が印刷装置へ印刷データを送出するのに先立ち、プレビュー管理手段がその印刷装置での印刷出力結果をプレビュー表示させるが、このときにプレビュー管理手段は描画処理手段が生成した印刷データを表示させることでそのプレビュー表示を行う。つまり、プレビュー表示は、実際に印刷装置で印刷出力される印刷データをそのまま用いて行われることになる。したがって、プレビュー表示は、描画処理手段が描画命令を解釈した結果、印刷データに施されることになる画像処理等が反映され、印刷装置での印刷出力の結果を忠実に表現するものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る印刷制御装置および印刷制御プログラムについて説明する。図1は本発明に係る印刷制御装置の概略構成例を示すブロック図であり、図2はその印刷制御装置を含む印刷処理システムの概略構成例を示すブロック図である。
【0012】
先ず、はじめに、印刷処理システムについて説明する。ここで説明する印刷処理システムは、広く一般に用いられるシステムであり、図2に示すように、印刷装置1と、印刷制御装置を搭載する情報処理装置2とが、有線または無線による通信媒体3を介して接続されてなるものである。なお、印刷装置1および情報処理装置2は、通信媒体3が例えばLAN(Local Area Network)からなる場合のように、その通信媒体3上に複数のものが設けられていてもよい。
【0013】
印刷装置1は、記録用紙やOHPシート等の記録媒体上に画像を印刷出力するものである。さらに詳しくは、情報処理装置2から印刷データを受け取ると、その印刷データに基づいて記録媒体上への画像の印刷出力処理を行うものである。ここで、印刷装置1が処理する印刷データは、印刷装置の型式に依存しないもの、具体的には例えばビットマップ状の画像データであるものとする。したがって、印刷装置1は、情報処理装置2と接続し、かつ、その情報処理装置2から印刷データを受け取って印刷出力処理を行うものであれば、プリンタに限定されることはなく、例えば複写機やファクシミリ装置であっても構わない。
【0014】
一方、情報処理装置2は、印刷装置1の上位装置として機能するもので、その印刷装置1に対して印刷出力処理を指示するものである。具体的には、その一例として広く一般に使われているパーソナルコンピュータが挙げられるが、これに限定されることはなく同等に機能を有するものであればよい。そして、情報処理装置2には、印刷装置1に対する印刷出力指示を行うために、アプリケーションソフト21と、オペレーティングシステム22と、プリンタドライバ23とがインストールされている。
【0015】
アプリケーションソフト21は、情報処理装置2のユーザによる操作に従いつつ、印刷装置1で印刷出力すべき画像を生成するためのもので、具体的には例えば文書作成ソフトや画像処理ソフトがこれに該当する。
【0016】
オペレーティングシステム22は、情報処理装置2の全体を総合的に管理するためのものである。さらに、オペレーティングシステム22では、アプリケーションソフト21から画像の印刷処理要求があると、その画像を特定するための描画命令をプリンタドライバ23へ送出するようになっている。ここで、描画命令とは、印刷出力する画像を特定するための命令をいい、具体的には例えば画像描画用プログラミング言語で記述された制御コマンドがこれに該当する。
【0017】
プリンタドライバ23は、印刷装置1を接続して利用するために情報処理装置2にインストールされているものである。すなわち、プリンタドライバ23は、印刷装置1における印刷処理動作を制御するためのものであり、本発明における印刷制御プログラムに相当するものである。そして、情報処理装置2がプリンタドライバ23を実行することによって、そのプリンタドライバ23は、本発明における印刷制御装置としての機能を実現することになる。
【0018】
なお、これらアプリケーションソフト21、オペレーティングシステム22およびプリンタドライバ23は、予め情報処理装置2内にインストールしておくことが考えられるが、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものを情報処理装置2が読み出しても、あるいは有線若しくは無線による通信手段を介して情報処理装置2に配信されるものであってもよい。
【0019】
このように構成された印刷処理システムでは、印刷処理システムから印刷装置1への印刷出力指示が、以下に述べるようにして行われる。すなわち、情報処理装置2のユーザが画像の印刷操作を行うと、アプリケーションソフト21は、オペレーティングシステム22の用意するAPI(Application Programming Interface)を利用してその画像についての描画命令を生成し、これをその画像の印刷処理要求としてオペレーティングシステム22へ受け渡す。そして、オペレーティングシステム22は、その描画命令をプリンタドライバ23に対して発行する。描画命令を受け取ったプリンタドライバ23は、その描画命令を解釈して、印刷装置1にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する。その後、プリンタドライバ23は、生成した印刷データを、オペレーティングシステム22および通信媒体3を介して、印刷装置1へ送信する。これにより、印刷装置1での印刷出力処理が行われるようになるのである。
【0020】
このような一連の印刷出力処理を実現するために、プリンタドライバ23は、図1に示すように構成されている。すなわち、プリンタドライバ23は、入力部23a、描画処理部23b、出力部23c、プレビュー管理部23d、記憶部23e、中央処理部23fおよびユーザインタフェース部(ただし不図示)としての機能を有している。
【0021】
入力部23aは、オペレーティングシステム22からの描画命令を受け取るためのものである。すなわち、印刷装置1での印刷出力のために情報処理装置2のオペレーティングシステム22から発行される描画命令を取得する、本発明における入力手段として機能するものである。
【0022】
描画処理部23bは、入力部23aが受け取った描画命令を解釈して印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成するためのものであり、本発明における描画処理手段として機能するものである。
【0023】
出力部23cは、描画処理部23bが作成した印刷データを印刷装置1に向けて出力するためのものである。すなわち、印刷データを印刷装置1へ送出してその印刷装置に印刷出力させる、本発明における出力手段として機能するものである。
【0024】
プレビュー管理部23dは、情報処理装置2でのプレビュー表示に関する処理を管理するためのものである。すなわち、印刷装置1での印刷出力の結果を情報処理装置2でプレビュー表示させる、本発明におけるプレビュー管理手段として機能するものである。
【0025】
記憶部23eは、描画命令や印刷データ等の一時的な記憶保持に使われるものである。また、中央処理部23fは、上述した各部23a〜23eおよびユーザインタフェース部をはじめとしたプリンタドライバ23全体の処理を司るものである。
【0026】
ユーザインタフェース部は、情報処理装置2のユーザとのインタフェースを確立するためのものである。すなわち、ユーザインタフェース部は、ユーザからプレビュー表示に関する指示を受け付ける、本発明におけるユーザインタフェース手段として機能するものである。
【0027】
続いて、以上のように構成されたプリンタドライバ23における処理動作例について説明する。
【0028】
印刷装置1での印刷出力処理を行うのにあたって、先ず、プリンタドライバ23では、アプリケーションソフト21からの要求に応じて、ユーザインタフェース部が印刷出力の条件をユーザに指定させるためのユーザインタフェース画面を、情報処理装置2が備えるCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ表示部上に表示させる。図3は、ユーザインタフェース画面の一例を示す説明図である。このユーザインタフェース画面40を見ながら情報処理装置2を操作することで、ユーザは、印刷出力する原稿サイズおよび用紙サイズの設定、集約印刷の一つであるN−up印刷(論理ページのNページ分を物理ページの1ページ分に集約縮小して印刷出力する処理)の設定、明度・彩度・解像度の画質調整に関する設定等ができるようになっている。
【0029】
その後、ユーザインタフェース画面40上でユーザが印刷ボタン41を選択(クリック)すると、プリンタドライバ23は、印刷装置1での印刷出力に必要な処理を開始する。すなわち、ユーザが印刷ボタン41を選択すると、アプリケーションソフト21からオペレーティングシステム22、そのオペレーティングシステム22からプリンタドライバ23へと、ユーザインタフェース画面40上で指定した条件に応じた内容の描画命令が送られるので、プリンタドライバ23では、図4に示す印刷出力指示時の処理動作例のフローチャートのように、入力部23aがその描画命令を受け取る(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)。
【0030】
そして、入力部23aが描画命令を受け取ると、プリンタドライバ23では、描画処理部23bがその描画命令を解釈して印刷データを作成し(S102)、それを出力部23cが通信媒体3を介して印刷装置2へ送出する(S103)。このとき、プリンタドライバ23の描画処理部23bが印刷データを作成するのは、次に述べる理由による。
【0031】
通常、印刷装置1での印刷出力に係る処理としては、描画命令を受け取ったプリンタドライバが、PDL(Page Description Language)等のいわゆる中間データを生成して印刷装置1へ送り、印刷装置1でこれを解釈して印刷データを作成して記録媒体上に印刷出力する、といったものが知られている。これは、印刷出力される色に関する微妙な調整が印刷装置1に依存すること、情報処理装置2と印刷装置1との間で転送されるデータ量を極力抑える等の要求に応えるためである。これに対して、ここで説明したプリンタドライバ23では、描画命令の解釈および最終的な印刷出力に使われる印刷データの作成までを行っているが、これは情報処理装置2側で印刷データの作成までを行えば、印刷装置1に依存することなく印刷出力が行えるようになること、これに伴って印刷装置1の装置構成の簡略化や低コスト化が容易になること、近年は情報処理装置2の性能向上が著しいことから情報処理装置2で行ったほうが結果としてシステム全体としての処理負荷軽減や処理迅速化が期待できること、等の理由によるものである。
【0032】
ところで、ここで説明したプリンタドライバ23では、印刷出力結果のプレビュー表示に対応するようになっている。プレビュー表示は、ユーザインタフェース画面40上でユーザがプレビューボタン42を選択(クリック)すると、これに応じて行われるものである。すなわち、ユーザがプレビューボタン42を選択すると、プリンタドライバ23は、印刷出力結果のプレビュー表示を行うための処理を開始する。
【0033】
図5は、プレビュー表示時におけるプリンタドライバでの処理動作例を示すフローチャートである。図例のように、印刷出力結果のプレビュー表示を行う場合、プリンタドライバ23では、先ず、入力部23aがその印刷出力を行うための描画命令を受け取り(S201)、描画処理部23bがその描画命令を解釈して印刷データを作成する(S202)。ここまでは、上述した印刷出力指示を行う場合と略同様である。
【0034】
印刷データの作成までが終了したら、プリンタドライバ23では、続いて、プレビュー管理部23dが、オペレーティングシステム22を介して情報処理装置2のディスプレイ表示部からプレビュー表示用の画面を立ち上げる(S203)。すなわち、プレビュー管理部23dは、情報処理装置2のディスプレイ表示部にプレビュー表示用の画面であるプレビュー画面を表示させる。そして、プレビュー管理部23dは、そのプレビュー画面上に、描画処理部23bが作成した印刷データを表示出力させる(S204)。この表示出力にあたっては、例えばオペレーティングシステム22が用意するビットマップ画像表示用のAPIを利用することが考えられるが、これに限るものではなく、ビットマップ状の画像データである印刷データを表示し得れば、他の機能を利用して表示しても構わない。
【0035】
このように、プレビュー管理部23dは、情報処理装置2でのプレビュー表示にあたって、描画処理部23bが作成した印刷データをプレビュー画面上に表示出力させることで、そのプレビュー表示を行うようになっている。つまり、プレビュー表示は、実際に印刷装置1で印刷出力される印刷データをそのまま用いて行われることになる。したがって、そのプレビュー表示を行う情報処理装置2のディスプレイ表示部においては、印刷出力される印刷データと同じデータを使ったプレビュー表示を実現することができ、印刷出力の結果に施されることになる画像処理等が反映された、その印刷出力結果を忠実に表現するプレビュー表示を得ることができる。
【0036】
また、このようなプレビュー表示は、ユーザインタフェース部でのユーザによる指示に応じて行われる。すなわち、ユーザインタフェース部がプレビュー表示に関する指示を受け付けると、これに応じてプレビュー管理部23dが情報処理装置2のディスプレイ表示部にプレビュー表示を行わせる。したがって、ユーザがプレビュー表示の要否を指示し得るようになり、ユーザにとっては非常に利便性が高いものとなる。
【0037】
次に、本発明に係るプリンタドライバ23の他の実施の形態について説明する。ただし、ここでは、上述した実施の形態との相違点についてのみ説明する。
【0038】
上述した実施の形態におけるプリンタドライバ23では、プレビュー表示を実行すると、描画処理部23bが描画命令の解釈と印刷データの作成とを行うため、プレビュー表示だけのために印刷出力と同等の時間を要してしまう。これに対して、プレビュー表示を要求するユーザは、必ずしも印刷出力すべき全ページの全画像についてプレビュー表示を必要としているとは限らず、例えばユーザインタフェース画面上で印刷設定を変更したある特定の部分のみについて、そのプレビュー表示を希望しているといったこともあり得る。
【0039】
このことから、ここで説明するプリンタドライバ23では、ユーザインタフェース部が以下に述べるような機能を有している。すなわち、ユーザインタフェース部は、情報処理装置2のディスプレイ表示部に、印刷出力の条件およびプレビュー表示の要否をユーザに指定させるためのユーザインタフェース画面とは別のウインドウ画面を表示させ、そのウインドウ画面を介して情報処理装置2のユーザからのプレビュー表示に関する詳細な指示を受け付けるようになっている。プレビュー表示に関する詳細な指示としては、例えば、プレビュー表示するページを特定するものや、プレビュー表示する描画オブジェクト(グラフィックス、イメージ、文字等)が挙げられる。これらの指示をユーザインタフェース部が受け付けると、プレビュー管理部23dは、その指示に応じたプレビュー表示を行うようになっている。
【0040】
ここで、ユーザインタフェース部が描画オブジェクト別のプレビュー表示に関する指示を受け付けるものである場合を例に挙げて、プレビュー表示時におけるプリンタドライバ23での処理動作を説明する。プリンタドライバ23のユーザインタフェース部は、ユーザがプレビューボタン42を選択すると、これに応じてプレビュー表示する描画オブジェクトをユーザに指定させるためのウインドウ画面を、情報処理装置2のディスプレイ表示部上に表示させる。図6は、ウインドウ画面の一例を示す説明図である。図例のウインドウ画面では、ユーザがそのウインドウ画面内に掲げられた種類の描画オブジェクトのいずれかを選ぶことができる。また、複数の描画オブジェクトを選ぶことも、あるいは一つも選ばないことも可能である。
【0041】
描画オブジェクトの種類としては、例えばグラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクト、文字描画オブジェクトが挙げられる。グラフィックス描画オブジェクトは、例えば情報処理装置2のアプリケーションソフト21を用いて作成された図形のようなグラフィックス画像を描画するためのものである。イメージ描画オブジェクトは、例えば自然画や写真のようなイメージ画像を描画するためのものである。文字描画オブジェクトは、漢字、数字、記号等の文字画像を描画するためのものである。
【0042】
これらの描画オブジェクトの別は、描画命令の段階で明確化されているものとする。すなわち、描画命令を受け取って解釈する描画処理部23bは、その描画命令に基づいて描画オブジェクトの別を認識することができ、その描画オブジェクトの種類毎に印刷データを作成し得るようになっている。
【0043】
そして、情報処理装置2のディスプレイ表示部上に表示させたウインドウ画面において、ユーザがいずれかの描画オブジェクトを選択(クリック)すると、ユーザインタフェース部は、その選択結果を描画処理部23bへ通知する。この通知を受けて、描画処理部23bは、描画オブジェクト別に印刷データの作成を行う。すなわち、描画処理部23bでは、入力部23aが受け取った描画命令の内容を把握し、ウインドウ画面において選択された描画オブジェクトについて、その描画命令だけを取り出して印刷データを作成する。これにより、プレビュー管理部23dは、描画処理部23bが作成した印刷データの表示出力、すなわち描画オブジェクト別のプレビュー表示を、情報処理装置2のディスプレイ表示部に行わせることになる。
【0044】
図7は、描画オブジェクト別のプレビュー表示の一具体例を示す説明図である。例えば図7(a)に示すように、グラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトおよび文字描画オブジェクトが混在している画像について、その印刷出力結果のプレビュー表示を行う場合について考える。このとき、ウインドウ画面においてイメージ描画オブジェクトが選択されると、情報処理装置2のディスプレイ表示部からは、図7(b)に示すように、イメージ画像のみが抽出されたプレビュー表示が行われる。また、グラフィックス描画オブジェクトが選択されると、図7(c)に示すように、グラフィックス画像のみが抽出されたプレビュー表示が行われる。さらに、文字描画オブジェクトが選択されると、図7(d)に示すように、文字画像のみが抽出されたプレビュー表示が行われる。なお、複数の描画オブジェクトが選択された場合には、その選択された描画オブジェクトに係る画像が混在した状態でプレビュー表示される。
【0045】
このように、ここで説明したプリンタドライバ23では、ユーザインタフェース部が単にプレビュー表示の要否だけではなくそのプレビュー表示に関する詳細な指示を受け付けるようになっており、その指示に応じて描画処理部23bが印刷データを作成し、プレビュー管理部23dがその印刷データをプレビュー表示するようになっている。したがって、例えば部分的なプレビュー表示を行うといったことも可能となり、印刷出力結果の全体をプレビュー表示する場合に比べて、プレビュー表示に要する処理時間の短縮化を図ることができる。
【0046】
また、特に、描画オブジェクト別のプレビュー表示を行う場合には、例えばユーザからの「明度・彩度を変えて写真の部分がどのように変更されるか見てみたい」といった要求にも対応することが可能となり、より一層の高機能をユーザに提供し得るようになり、これによりユーザにとっての利便性を向上させることができる。この場合、描画オブジェクトは、グラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトまたは文字描画オブジェクトのいずれかといった別が望ましい。それぞれの描画オブジェクト別に要求される画質が異なるからであり、また各描画オブジェクト別の抽出処理も比較的容易に行えるからである。なお、プレビュー表示に関する詳細な指示は、描画オブジェクト別に限定されるものではなく、例えばページ別に行うものであっても、あるいは描画オブジェクト別とページ別とを組み合わせたものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る印刷制御装置および印刷制御プログラムによれば、プレビュー管理手段がプレビュー表示を行うのにあたり、描画処理手段が生成した印刷データ、すなわち実際に印刷装置で印刷出力される印刷データをそのまま用いるようになっている。したがって、プレビュー表示は、印刷データに施されることになる画像処理等が反映されることになるので、例えばユーザが色調整等の複雑な画像処理を設定した場合であっても、その画像処理を反映させつつ、印刷出力の結果を忠実に表現するプレビュー表示を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷制御装置の概略構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷制御装置を含む印刷処理システムの概略構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る印刷制御装置におけるユーザインタフェース画面の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る印刷制御装置における印刷出力指示時の処理動作例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る印刷制御装置におけるプレビュー表示時の処理動作例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る印刷制御装置におけるプレビュー表示条件指示のためのウインドウ画面の一例を示す説明図である。
【図7】描画オブジェクト別のプレビュー表示の一具体例を示す説明図であり、(a)はグラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトおよび文字描画オブジェクトが混在している画像の図、(b)はイメージ画像のみが抽出されたプレビュー表示の図、(c)はグラフィックス画像のみが抽出されたプレビュー表示の図、(d)は文字画像のみが抽出されたプレビュー表示の図である。
【符号の説明】
1…印刷装置、2…情報処理装置、23…プリンタドライバ、23a…入力部、23b…描画処理部、23c…出力部、23d…プレビュー管理部
Claims (8)
- 印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられる印刷制御装置であって、
前記印刷装置での印刷出力のために前記情報処理装置にて発行される描画命令を取得する入力手段と、
前記入力手段が取得した描画命令を解釈して前記印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する描画処理手段と、
前記描画処理手段が生成した印刷データを前記印刷装置へ送出して当該印刷装置に印刷出力させる出力手段と、
前記印刷装置での印刷出力の結果を前記情報処理装置にてプレビュー表示させるプレビュー管理手段とを備えるとともに、
前記プレビュー管理手段は、前記プレビュー表示にあたり前記描画処理手段が生成した印刷データを表示させるものである
ことを特徴とする印刷制御装置。 - 前記プレビュー表示に関する指示を受け付けるためのユーザインタフェース手段を備えるとともに、
前記プレビュー管理手段は、前記ユーザインタフェース手段が前記指示を受け付けると前記プレビュー表示を行わせるものである
ことを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。 - 前記描画処理手段は、前記印刷装置にて印刷出力すべき画像に含まれる描画オブジェクト別に前記印刷データを作成するものであり、
前記ユーザインタフェース手段は、前記描画オブジェクト別のプレビュー表示に関する指示を受け付けるものである
ことを特徴とする請求項2記載の印刷制御装置。 - 前記描画オブジェクトは、グラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトまたは文字描画オブジェクトのいずれかである
ことを特徴とする請求項3記載の印刷制御装置。 - 印刷装置と接続するコンピュータにて用いられる印刷制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記印刷装置での印刷出力のために前記コンピュータのオペレーティングシステムから発行される描画命令を取得する入力手段と、
前記入力手段が取得した描画命令を解釈して前記印刷装置にて印刷出力可能な形式の印刷データを作成する描画処理手段と、
前記描画処理手段が生成した印刷データを前記印刷装置へ送出して当該印刷装置に印刷出力させる出力手段と、
前記印刷装置での印刷出力の結果を前記コンピュータの表示装置にプレビュー表示させるプレビュー管理手段として機能させるとともに、
前記プレビュー管理手段は、前記プレビュー表示にあたり前記描画処理手段が生成した印刷データを表示させるものである
ことを特徴とする印刷制御プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記プレビュー表示に関する指示を受け付けるためのユーザインタフェース手段として機能させるとともに、
前記プレビュー管理手段は、前記ユーザインタフェース手段が前記指示を受け付けると前記プレビュー表示を行わせるものである
ことを特徴とする請求項5記載の印刷制御プログラム。 - 前記描画処理手段は、前記印刷装置にて印刷出力すべき画像に含まれる描画オブジェクト別に前記印刷データを作成するものであり、
前記ユーザインタフェース手段は、前記描画オブジェクト別のプレビュー表示に関する指示を受け付けるものである
ことを特徴とする請求項6記載の印刷制御プログラム。 - 前記描画オブジェクトは、グラフィックス描画オブジェクト、イメージ描画オブジェクトまたは文字描画オブジェクトのいずれかである
ことを特徴とする請求項7記載の印刷制御プログラム。
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