JP3478212B2 - ネットワークシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ通信
機能及び印刷機能を有するファクシミリ装置とクライア
ント装置が、例えばＬＡＮなどのネットワークで接続さ
れたネットワークシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリ装置の高機能化とともに、
ＬＡＮなどのネットワークに接続された、いわゆるネッ
トワークファクシミリ装置が開発されている。このよう
なファクシミリ装置では、ＬＡＮ等を介してクライアン
ト装置から送られてくる画データを、公衆回線を介して
他のファクシミリ装置に対してファクシミリ送信した
り、あるいは印刷することができる。

【０００３】例えばファクシミリ送信する画像を、印刷
しておきたいという場合がある。従来、このような場合
には、クライアント装置を操作しているユーザは、同じ
画像について、ファクシミリ送信するための操作と、印
刷するための操作とを行わなければならなかった。その
ため、操作が煩雑であるという問題があった。

【０００４】また、クライアント装置からファクシミリ
装置に対してファクシミリ送信とともに印刷を依頼する
場合には、ファクシミリ送信を依頼するコマンドと、印
刷を依頼するコマンドを別々にファクシミリ装置に対し
て送る必要があった。さらにクライアント装置からファ
クシミリ装置に画像を送信する際にも、同じ画像をファ
クシミリ送信するとともに印刷する場合でも、ファクシ
ミリ送信するための画データと、印刷するための画デー
タとを別々にファクシミリ装置に送る必要があった。そ
のため、転送に要する時間や、クライアント装置側及び
ファクシミリ装置側の処理時間がかかり、また、ネット
ワークへの負荷も増大していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ファクシミリ送信及び印刷
を行う際の利便性を向上させたネットワークシステムを
提供することを目的とするものである。また、ファクシ
ミリ送信及び印刷をファクシミリ装置で行う際に、クラ
イアント装置とファクシミリ装置との間の転送データ量
を削減し、ネットワークの負荷を軽減するとともに、転
送時間及び処理時間を短縮したファクシミリシステムを
提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ファクシミリ
通信機能及び印刷機能を有するファクシミリ装置とクラ
イアント装置が接続されたネットワークシステムにおい
て、前記クライアント装置は、ユーザからの前記ファク
シミリ装置に対するファクシミリ送信指示及び印刷指示
を１つの操作として受け付け、前記ファクシミリ装置に
対してファクシミリ送信用の画データを転送するととも
に印刷用の画データを転送することを特徴とするもので
ある。これによって、ファクシミリ送信と印刷を行いた
い場合には、ユーザは１操作によって指示を行うことが
できる。そのため、ファクシミリ送信及び印刷を行う際
の利便性を向上させることができる。また、画データに
ついてファクシミリ送信に最適なファクシミリ送信用の
画データと、印刷に最適な印刷用の画データを別々に転
送するので、それぞれに最適な画質でファクシミリ送信
及び印刷を行うことができる。

【０００７】また本発明は、ファクシミリ通信機能及び
印刷機能を有するファクシミリ装置とクライアント装置
が接続されたネットワークシステムにおいて、前記クラ
イアント装置は、ユーザから同じ画像に対するファクシ
ミリ送信指示及び印刷指示を受けたとき、前記ファクシ
ミリ装置に対するファクシミリ送信及び印刷の依頼を一
つのコマンドで行うことを特徴とするものである。これ
によって、クライアント装置とファクシミリ装置間の転
送データ量を削減し、ネットワークの負荷を軽減すると
ともに、転送時間及び処理時間を短縮することができ
る。

【０００８】なお、同じ画像をファクシミリ送信及び印
刷する場合には、共通の画データをクライアント装置か
らファクシミリ装置に対して送ることができる。これに
よって、さらに転送データ量を削減し、ネットワークの
負荷を軽減するとともに、転送時間及び処理時間を短縮
することができる。

【０００９】

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のネットワークシ
ステムの実施の一形態を示す構成図である。図中、１は
クライアント装置、２はファクシミリ装置、３はＬＡＮ
である。クライアント装置１は、例えばパーソナルコン
ピュータやワークステーションなど、種々のコンピュー
タ機器によって構成することができる。ここでは、クラ
イアント装置１は、ユーザによる操作に従い、ＬＡＮ３
を介して接続されるファクシミリ装置２に対してファク
シミリ送信あるいは印刷の依頼を行うことができる。ユ
ーザは、同じ画像についてファクシミリ送信と印刷の両
方を行いたい場合には、ファクシミリ送信と印刷の両方
を行う旨の１回の指示操作を行えばよい。従来のように
ファクシミリ送信の指示と印刷の指示を別々に行う必要
はなく、操作性が改善されている。

【００１１】クライアント装置１は、ユーザからファク
シミリ送信と印刷の両方を行う旨の指示を受けると、フ
ァクシミリ装置２に対してファクシミリ送信と印刷を依
頼するコマンドを送るとともに、画データを転送する。
このとき、コマンドとしてファクシミリ送信と印刷の両
方を行う旨を示すコマンドを送ることができる。また、
画データとして、ファクシミリ送信する画データと印刷
する画データが同一であれば、画データの転送も１回で
済ますことができる。ファクシミリ送信する場合よりも
印刷する場合の方が、高い画質を要求されることが多い
ので、そのような場合には、ファクシミリ送信用の画デ
ータと印刷用の画データをそれぞれ転送してもよい。あ
るいは、例えば印刷用の画データを転送し、ファクシミ
リ装置２側で画素密度変換（解像度変換）を行い、ファ
クシミリ送信用の画データを生成することも可能であ
る。なお、ファクシミリ装置２がファクシミリ送信と印
刷の両方を行う旨を示すコマンドを受け取れない場合な
どでは、従来と同様にコマンド、画データともに、ファ
クシミリ送信用、印刷用を別々に転送してもよい。

【００１２】ファクシミリ装置２は、クライアント装置
１からのファクシミリ送信あるいは印刷の依頼（コマン
ド）を受けると、コマンドに従って、その後受け取る画
データをファクシミリ送信あるいは印刷する。このと
き、ファクシミリ送信と印刷の両方を行う旨を示すコマ
ンドを受信すると、その両方を実行する。共通した画デ
ータが送られてくる場合には、その画データをファクシ
ミリ送信するとともに、印刷する。あるいは、共通した
画データからファクシミリ送信用あるいは印刷用のいず
れかの画データを内部で作成し、ファクシミリ送信及び
印刷を行ってもよい。もちろん、ファクシミリ送信用と
印刷用の画データが別々に送られて来た場合には、それ
ぞれの画データをファクシミリ送信及び印刷することに
なる。

【００１３】ＬＡＮ３は、クライアント装置１およびフ
ァクシミリ装置２を接続し、相互間のデータ転送を可能
にしている。ＬＡＮ３には、このほかに各種の機器が接
続されていてよい。また、クライアント装置１も、１台
に限らず複数台が接続されていてよいし、またファクシ
ミリ装置２も複数台接続されていてよい。もちろん、例
えばサーバやゲートウェイなど、その他の種々の機器が
接続されていてよい。

【００１４】図２は、本発明のネットワークシステムの
実施の一形態における動作の概要の説明図である。図
中、１１はアプリケーションプログラム、１２はＧＤ
Ｉ、１３はドライバである。クライアント装置１のユー
ザは、アプリケーションプログラム１１を利用して、例
えばファクシミリ送信する画像や印刷する画像などを作
成編集したり、送信あるいは印刷の指示を行うことがで
きる。ユーザがファクシミリ装置２により画像をファク
シミリ送信あるいは印刷する場合には、まずアプリケー
ションプログラム１１から印刷の指示を行う。これによ
って、ＧＤＩ（Ｇｒａｐｈｉｃａｌ Ｄｅｖｉｃｅ Ｉ
ｎｔｅｒｆａｃｅ）１２が起動し、ファクシミリ装置２
に対してファクシミリ送信あるいは印刷を依頼する際の
各種の指示を行うことができる。このとき、本発明では
ファクシミリ送信と印刷の両方を指示することが可能で
ある。

【００１５】ユーザによる各種の指示が終了すると、そ
の指示に従って、ドライバ１３はＬＡＮ３を介してファ
クシミリ装置２に対してコマンドを送出するとともに画
データを転送する。このとき、ユーザがファクシミリ送
信と印刷の両方を指示している場合には、その両方を依
頼するコマンドをファクシミリ装置２に対して送る。ま
た、画データも共通化できる場合には、ファクシミリ送
信と印刷の両方に共通の画データを生成して、ファクシ
ミリ装置２に対して転送する。もちろん、ドライバ１３
において、ファクシミリ装置２がファクシミリ送信する
のに最適な画データと印刷するのに最適な画データをそ
れぞれ生成し、転送してもよい。また、ファクシミリ装
置２がフォントを有している場合などでは、ファクシミ
リ送信及び印刷する文書について、コードデータでファ
クシミリ装置２に転送して、ファクシミリ装置２側でフ
ァクシミリ送信及び印刷のための画データを生成しても
よい。

【００１６】図３〜図５は、ＧＤＩにおいてユーザが指
示を行うための画面の一例の説明図である。図中、２１
は「プロパティ」ボタン、２２は「ＯＫ」ボタン、２３
は「ＦＡＸ送信」チェックボックス、２４，２８は「印
刷」チェックボックス、２５，２９は「ＦＡＸイメージ
を印刷」チェックボックス、２６は「ＯＫ」ボタン、２
７は「キャンセル」ボタン、３０は送信先指定領域、３
１はカバーページ設定領域、３２は「送信／印刷」ボタ
ンである。

【００１７】アプリケーションプログラム１１から印刷
の指示を行うと、ＧＤＩ１２は、例えば図３に示すよう
な印刷ウィンドウを表示する。ここで、プリンタとして
ファクシミリ装置２を選択することによって、ファクシ
ミリ装置２によるファクシミリ送信や印刷を指示するこ
とができる。

【００１８】図３に示す印刷ウィンドウにおいて「プロ
パティ」ボタン２１を操作すると、図４に示すようなプ
ロパティウィンドウが表示される。通常は「ＦＡＸ送
信」チェックボックス２３にチェックされ、ファクシミ
リ送信が指示されている。ここで、例えば「印刷」チェ
ックボックス２４をチェックすることで、同じ画データ
についてファクシミリ装置２で印刷させることができ
る。また、例えば「ＦＡＸイメージを印刷」チェックボ
ックス２５をチェックすれば、ファクシミリ送信される
画像をそのまま印刷することができる。もちろん、「Ｆ
ＡＸ送信」チェックボックス２３のチェックをはずして
印刷のみを行わせる指示を行うことも可能である。ま
た、このプロパティウィンドウでは、送信あるいは印刷
する画像のサイズや向きなど、様々な設定を行うことが
できる。「ＯＫ」ボタン２６で設定が反映され、「キャ
ンセル」ボタン２７で設定はキャンセルされる。「Ｏ
Ｋ」ボタン２６または「キャンセル」ボタン２７が操作
されると、図３に示す印刷ウィンドウに戻る。なお、プ
ロパティウィンドウにおける各種の設定は、ユーザが必
要なときだけ行えばよい。

【００１９】図３に示す印刷ウィンドウにおいて、「Ｏ
Ｋ」ボタン２２を操作することによって、図５に示すよ
うな送信指示ウィンドウが表示される。送信指示ウィン
ドウには、送信先指定領域３０やカバーページ設定領域
３１が設けられており、それぞれ、ファクシミリ送信す
る際の送信先（電話番号等）の設定、及び、カバーペー
ジの設定を行うことができる。このウィンドウにおいて
も、「印刷」チェックボックス２８、あるいは「ＦＡＸ
イメージを印刷」チェックボックス２９をチェックする
ことによって、印刷あるいはＦＡＸイメージの印刷の指
定を行うことができる。これらは、例えば図４に示した
プロパティウィンドウにおいて設定されている内容を初
期状態として示しておくことができる。例えばプロパテ
ィウィンドウにおいて「印刷」チェックボックス２４が
チェックされていれば、この送信指示ウィンドウにおい
ても「印刷」チェックボックス２８がチェックされた状
態にしておけばよい。

【００２０】この送信指示ウィンドウにおいて送信先を
指定し、「送信／印刷」ボタン３２を操作することによ
って、ファクシミリ装置２へファクシミリ送信を依頼す
るコマンドと画データを転送することになる。また、送
信先の指定とともに「印刷」チェックボックス２８がチ
ェックされていれば、ファクシミリ送信及び印刷を依頼
するコマンドとともに、ファクシミリ送信する画データ
と印刷する画データをファクシミリ装置２へ転送する。
あるいは、高画質の印刷用の画データをファクシミリ装
置２に転送して、ファクシミリ装置２側でファクシミリ
送信用の画データを生成してもらう。さらに、送信先の
指定とともに「ＦＡＸイメージを印刷」がチェックされ
ていれば、ファクシミリ送信及び印刷を依頼するコマン
ドとともに、ファクシミリ送信する画データをファクシ
ミリ装置２へ転送する。

【００２１】なお、送信先指定領域３０で送信先が指定
されず、「印刷」チェックボックス２８あるいは「ＦＡ
Ｘイメージを印刷」チェックボックス２９がチェックさ
れている場合には、印刷のみを行うものとして、印刷を
依頼するコマンドとともに印刷用の画データをファクシ
ミリ装置２に転送するように構成してもよい。また、上
述の例では「印刷」及び「ＦＡＸイメージを印刷」の選
択肢を用意したが、いずれかのみでもよい。さらに、図
３に示したような印刷ウィンドウにおけるプリンタの選
択肢として、ファクシミリ装置２におけるファクシミリ
送信、印刷、ファクシミリ送信＋印刷などを用意してお
いてもよい。もちろん、上述のような設定方法及びその
変形は一例であって、クライアント装置１のシステムに
応じて、任意の設定方法を用いることができる。

【００２２】図６は、本発明のネットワークシステムの
実施の一形態においてファクシミリ送信とファクシミリ
イメージの印刷を行う場合の動作の一例を示すフローチ
ャートである。ここでは、図２に示したアプリケーショ
ンプログラム１１、ＧＤＩ１２、ドライバ１３に分け
て、各部間の流れも示している。ファクシミリ送信とフ
ァクシミリイメージの印刷を行う場合としては、例えば
ファクシミリ送信した内容について、控えを残したい場
合などに利用することができる。

【００２３】アプリケーションプログラム１１におい
て、ユーザはＳ４１でファクシミリ送信及び印刷を行う
文書や画像などを準備する。もちろん、ファクシミリ送
信や印刷のために改めて準備する必要はなく、例えば作
成中あるいは編集中の文書や画像であってよい。ユーザ
はＳ４２において、印刷の指示を行う。

【００２４】アプリケーションプログラム１１に対する
印刷の指示によって、ＧＤＩ１２が起動し、例えば図３
に示したような印刷ウィンドウが表示される。Ｓ４３に
おいて、ファクシミリ装置２に対する出力を指定し、必
要に応じて例えば図４に示すようなプロパティウィンド
ウを表示させて各種の設定を行う。さらに、図５に示す
ような送信指示ウィンドウにおいて、ファクシミリ送信
先などの設定を行う。ここでは、送信先指定領域３０に
送信先の電話番号等が指定されるとともに、「ＦＡＸイ
メージで印刷」チェックボックス２９がチェックされて
いるものとする。ユーザによる指示が終了し、例えば
「送信／印刷」ボタン３２を操作することによって、フ
ァクシミリ装置２へのデータ転送を開始する。

【００２５】ドライバ１３は、Ｓ４４において、Ｓ４３
における各種の設定に従い、ファクシミリ送信及び印刷
を行う文書や画像をもとに、ファクシミリ送信用の画デ
ータを生成する。そしてＳ４５において、ファクシミリ
送信及び印刷を依頼するコマンドとともに、Ｓ４４で生
成した画データをファクシミリ装置２に対して転送す
る。転送が終了したら、アプリケーションプログラム１
１に制御を戻し、アプリケーションプログラム１１にお
ける印刷処理（ファクシミリ送信及び印刷）が終了す
る。

【００２６】ファクシミリ送信及び印刷を依頼するコマ
ンド及び画データの転送を受けたファクシミリ装置２で
は、受け取った画データを指定された送信先にファクシ
ミリ送信するとともに、同じ画データを印刷出力する。

【００２７】このようにして、ユーザが１回の操作（ア
プリケーションプログラム１１における印刷の操作）を
行うだけで、ファクシミリ送信と印刷をファクシミリ装
置２に行わせることができる。また、クライアント装置
１からファクシミリ装置２には、ファクシミリ送信と印
刷を行う１つのコマンド、および、ファクシミリ送信と
印刷に共通の画データを転送するのみである。そのた
め、転送するデータ量が少なく、ＬＡＮ３におけるトラ
フィック量が減少するとともに、転送に要する時間及び
クライアント装置１とファクシミリ装置２において処理
に要する時間を短縮することができる。

【００２８】図７は、本発明のネットワークシステムの
実施の一形態においてファクシミリ送信と高品質の印刷
を行う場合の動作の一例を示すフローチャートである。
ここでも図６と同様に、図２に示したアプリケーション
プログラム１１、ＧＤＩ１２、ドライバ１３に分けて、
各部間の流れも示している。

【００２９】図６で説明したように、アプリケーション
プログラム１１において、ユーザはＳ４１でファクシミ
リ送信及び印刷を行う文書や画像などを準備する。もち
ろん、ファクシミリ送信や印刷のために改めて準備する
必要はなく、例えば作成中あるいは編集中の文書や画像
であってよい。ユーザはＳ４２において、印刷の指示を
行う。また、アプリケーションプログラム１１に対する
印刷の指示によって、ＧＤＩ１２が起動し、Ｓ４３にお
いて、例えば図３に示したような印刷ウィンドウ、必要
に応じて例えば図４に示すようなプロパティウィンド
ウ、さらに、図５に示すような送信指示ウィンドウにお
いて、各種の設定を行う。ここでは、図５に示すような
送信指示ウィンドウにおいて、少なくとも「印刷」チェ
ックボックス２８がチェックされているものとする。ユ
ーザによる指示が終了し、例えば「送信／印刷」ボタン
３２を操作することによって、ファクシミリ装置２への
データ転送を開始する。

【００３０】ドライバ１３は、まずＳ５１において、フ
ァクシミリ送信を行う指示を受けているか否かを判定す
る。例えば、図４に示したプロパティウィンドウにおい
て「ＦＡＸ送信」チェックボックス２３がチェックされ
いるか否かや、図５に示す送信指示ウィンドウにおいて
送信先指定領域３０に送信先が指定されているか否かな
どで判定すればよい。ファクシミリ送信を行う指示を受
けている場合には、Ｓ５２において、Ｓ４３における各
種の設定に従い、ファクシミリ送信及び印刷を行う文書
や画像をもとに、ファクシミリ送信用の画データを生成
する。そしてＳ５３において、ファクシミリ送信を依頼
するコマンドとともに、Ｓ５２で生成したファクシミリ
送信用の画データをファクシミリ装置２に対して転送す
る。なお、Ｓ５１でファクシミリ送信を行う指示を受け
ていないと判定した場合には、そのままＳ５４に進む。

【００３１】次にＳ５４において、印刷を行う指示を受
けているか否かを判定する。例えば、図４に示したプロ
パティウィンドウにおいて「印刷」チェックボックス２
４がチェックされいるか否かや、図５に示す送信指示ウ
ィンドウにおいて同じく「印刷」チェックボックス２８
がチェックされいるか否かなどで判定すればよい。印刷
の指示を受けている場合、ＦＡＸイメージの印刷ではな
いので、高画質の印刷が指示されているものと判断す
る。Ｓ５５において、Ｓ４３における各種の設定に従
い、ファクシミリ送信及び印刷を行う文書や画像をもと
に、印刷用の画データを生成する。一般に、印刷用の画
データはファクシミリ送信用の画データよりも高解像度
である。そしてＳ５６において、印刷を依頼するコマン
ドとともに、Ｓ５５で生成した印刷用の画データをファ
クシミリ装置２に対して転送する。転送が終了し、ある
いはＳ５４で印刷の指示を受けていないと判定した場合
には、アプリケーションプログラム１１に制御を戻し、
アプリケーションプログラム１１における印刷処理（フ
ァクシミリ送信及び印刷）が終了する。

【００３２】ファクシミリ装置２では、ファクシミリ送
信を依頼するコマンド及び画データの転送を受けて、指
定された送信先にファクシミリ送信するとともに、印刷
を依頼するコマンド及び画データの転送を受けて印刷出
力する。

【００３３】このようにして、ユーザが１回の操作（ア
プリケーションプログラム１１における印刷の操作）を
行うだけで、ファクシミリ送信と印刷をファクシミリ装
置２に行わせることができる。この場合には、クライア
ント装置１からファクシミリ装置２には、従来と同様に
ファクシミリ送信のためのコマンド及び画データと、印
刷を行うコマンド及び画データを転送することになる。
しかし、それぞれの機能に最適な画データを転送するの
で、特に印刷出力の際に画質の劣化が発生せず、高品質
の画像を出力することができる。

【００３４】なお、ファクシミリ送信と高画質の印刷と
を行う場合に、例えば共通の画データとして印刷用の画
データを共通の画データとしてファクシミリ装置２に転
送することもできる。この場合の処理の流れは、Ｓ４４
において印刷用の画データを生成する点を除き、図６と
同様になる。この場合、ファクシミリ装置２では、転送
されてきた印刷用の画データからファクシミリ送信用の
画データを生成し、転送されてきた印刷用の画データに
従って印刷を行うとともに、内部で生成したファクシミ
リ送信用の画データをファクシミリ送信することにな
る。このように構成することによって、転送するデータ
量を少なくし、ＬＡＮ３におけるトラフィック量を減少
させるとともに、転送に要する時間及びクライアント装
置１とファクシミリ装置２において処理に要する時間を
短縮することができる。

【００３５】また、元の画像の解像度が低いなどによっ
て、ファクシミリ送信用の画データと印刷用の画データ
が同一でよい場合もある。この場合も共通の画データを
ファクシミリ装置２に転送すればよい。

【００３６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ユーザは１回の操作で同じ文書や画像をファ
クシミリ送信するとともに印刷させることができ、ユー
ザの利便性を向上させることができる。また、ファクシ
ミリ送信及び印刷のコマンド及び画データを共通化して
ファクシミリ装置に転送することが可能であり、転送す
るデータ量が小さくなる。そのため、ネットワークのト
ラフィック量を減少させて負荷を軽減することができ
る。またクライアント装置とファクシミリ装置において
も処理時間が短縮可能であり、転送に要する時間も短縮
することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のネットワークシステムの実施の一形態
を示す構成図である。

【図２】本発明のネットワークシステムの実施の一形態
における動作の概要の説明図である。

【図３】ＧＤＩにおいてユーザが指示を行うための印刷
ウィンドウの一例の説明図である。

【図４】ＧＤＩにおいてユーザが指示を行うためのプロ
パティウィンドウの一例の説明図である。

【図５】ＧＤＩにおいてユーザが指示を行うための送信
指示ウィンドウの一例の説明図である。

【図６】本発明のネットワークシステムの実施の一形態
においてファクシミリ送信とファクシミリイメージの印
刷を行う場合の動作の一例を示すフローチャートであ
る。

【図７】本発明のネットワークシステムの実施の一形態
においてファクシミリ送信と高品質の印刷を行う場合の
動作の一例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１…クライアント装置、２…ファクシミリ装置、３…Ｌ
ＡＮ、１１…アプリケーションプログラム、１２…ＧＤ
Ｉ、１３…ドライバ、２１…「プロパティ」ボタン、２
２…「ＯＫ」ボタン、２３…「ＦＡＸ送信」チェックボ
ックス、２４，２８…「印刷」チェックボックス、２
５，２９…「ＦＡＸイメージを印刷」チェックボック
ス、２６…「ＯＫ」ボタン、２７…「キャンセル」ボタ
ン、３０…送信先指定領域、３１…カバーページ設定領
域、３２…「送信／印刷」ボタン。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファクシミリ通信機能及び印刷機能を有
   するファクシミリ装置とクライアント装置が接続された
   ネットワークシステムにおいて、前記クライアント装置
   は、ユーザからの前記ファクシミリ装置に対するファク
   シミリ送信指示及び印刷指示を１つの操作として受け付
   け、前記ファクシミリ装置に対してファクシミリ送信用
   の画データを転送するとともに印刷用の画データを転送
   することを特徴とするネットワークシステム。
2. 【請求項２】 ファクシミリ通信機能及び印刷機能を有
   するファクシミリ装置とクライアント装置が接続された
   ネットワークシステムにおいて、前記クライアント装置
   は、ユーザから同じ画像に対するファクシミリ送信指示
   及び印刷指示を受けたとき、前記ファクシミリ装置に対
   するファクシミリ送信及び印刷の依頼を一つのコマンド
   で行うことを特徴とするネットワークシステム。
3. 【請求項３】 前記クライアント装置は、前記ファクシ
   ミリ装置によってファクシミリ送信する画像及び印刷す
   る画像として、共通の画データを前記ファクシミリ装置
   に対して送ることを特徴とする請求項２に記載のネット
   ワークシステム。