JPH1178103A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1178103A
JPH1178103A JP9244329A JP24432997A JPH1178103A JP H1178103 A JPH1178103 A JP H1178103A JP 9244329 A JP9244329 A JP 9244329A JP 24432997 A JP24432997 A JP 24432997A JP H1178103 A JPH1178103 A JP H1178103A
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image forming
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    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
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    • B41J2/415Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit
    • B41J2/4155Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit for direct electrostatic printing [DEP]
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2217/00Details of electrographic processes using patterns other than charge patterns
    • G03G2217/0008Process where toner image is produced by controlling which part of the toner should move to the image- carrying member
    • G03G2217/0025Process where toner image is produced by controlling which part of the toner should move to the image- carrying member where the toner starts moving from behind the electrode array, e.g. a mask of holes

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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】形成されるドットの形や濃度が不均一になるこ
とに起因する画像の劣化を防止して、本来印字すべき画
像に近い良好な画像を形成することができる画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】トナー供給部2及び印刷部3を有する画像
形成部1は、トナー担持体22に担持されるトナー21
を飛翔させ、ゲート29を通過するトナー21を用紙カ
セット5から搬送される用紙5に付着させることによ
り、該用紙5上に直接画像を形成する。ここで、用紙5
に形成すべき画像と、実際に形成される画像を予想した
画像との画像品位が所定以上異なる場合に、所望の画像
が得られるように画像データを再構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
及びファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ、プロッタ等に適用され、顕像剤を飛翔させることに
より記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号を紙等の記録媒体上に可
視像として出力する画像形成装置が知られている。例え
ば、特開平6−246956号公報には、トナー流制御
部にトナーの通過を制御する制御電極を設けるととも
に、トナー担持体の移動方向における下流側の制御電極
の面積を上流側のそれよりも大きくして、高画質の画像
を高速度で形成するよう構成した画像形成装置が開示さ
れている。
【0003】また、特開平6−344588号公報に
は、電界制御手段における担持体のトナー供給方向の上
流側に位置する制御部に、下流側に位置する制御部に印
加される制御電圧よりも低い制御電圧を印加して、印字
密度を高くするとともに、高品質の画像を形成するよう
構成した画像形成装置が開示されている。
【0004】また、特開平6−91918号公報には、
各トナー流入側電極に印加される電圧又は電圧印加時間
が、各トナー流入側電極とトナー供給ローラとの間隔に
対応して変化させることにより、記録紙上に所定の濃度
で画像を形成するよう構成した画像形成装置が開示され
ている。
【0005】更に、特開平7−89117号公報には、
荷電粒子の供給方向の下流側に位置する制御部への制御
電圧を、上流側に位置する制御部の制御状態に応じて変
更することにより、印字密度を高くするとともに、高品
質の画像を形成するよう構成した画像形成装置が開示さ
れている。
【0006】このように、これらの従来技術は、荷電粒
子に電界を付与して電気力によって飛翔させ、飛翔路に
配置した複数の通過孔を含む制御電極に印加する電位を
変化させて記録媒体に荷電粒子を付着させることによ
り、画像を記録媒鉢上に直接形成する。そして、この種
の画像形成装置では、トナー飛翔を制御して画像形成を
行う。すなわち、荷電粒子のゲート通過を制御する制御
手段を用いて、ゲートと担持体の間に形成される電界を
制御することによってトナーの飛翔を制御し、対向電極
が形成する強電界によって用紙表面にトナーを到達させ
て画像を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術に代表される画像形成装置では、形成される
ドットの形や濃度が不均一になるために画像が劣化し、
例えば網点画像の場合にはハーフトーンの再現性が困難
になる。具体的には、これらの従来技術によれば、担持
体から飛翔するトナーの存在領域が制御電極に設けられ
たゲートより広いような場合には、ゲートに対してトナ
ーを飛翔させてドットを形成するため、隣接したゲート
の対向領域にトナーが十分に存在しない状態が生じ、結
果的にホワイトラインノイズが発生する。
【0008】このため、上記従来技術では、ホワイトラ
インノイズを回避すべく、担持体の下流側に配置する電
極と上流側に配置する電極との間に電位差を設けたり、
電極面積を変えこととしているが、かかる構成では、上
流側のドットより下流のドットの方が大きくなったり高
濃度になる場合が生ずるため、ハーフトーンを適正に再
現できなくなる。また、必要な電源数が増加し、電位を
分割する抵抗やダイオードが必要となるため、部品点数
の増加並びに装置の大型化、コストアップ及び信頼性の
低下を招く。
【0009】また、隣接するゲートに対するトナーの飛
翔のみ電位(以下「ON電位」と言う。)を高く制御す
る従来技術も知られているが、かかる従来技術を用いる
こととすると、印加する電位を可変にするための電源や
電位の切り換え手段が各ゲート毎に必要になるため、膨
大な部品点数増加と大型化、コストアップ及び信頼性の
低下を招くこととなる。
【0010】また、上記従来技術に係わる画像形成装置
では、例えば担持体が円筒や円柱形であり、制御電極が
平面で構成される場合のように、ゲートと担持体の距離
が均一でない場合には、トナーの飛翔状態がその距離に
よって一定でなくなる。例えば、担持体と制御電極の距
離が比較的近い領域では、形成される電界が強くなるた
めにトナーが飛翔しやすいが、この距離が大きい領域で
は、逆に形成される電界が弱くなるために飛翔するトナ
ー量が少なくなる。そして、この距離が大きいと、飛翔
するトナーが拡散し、形成されるドットが大きくなるた
め、ドット濃度が低下する。したがって、この状態で例
えばハーフトーンを形成したとしても、所望のドットが
得られないだけでなく、均一なドットが得られないの
で、所望の画像濃度を担保できない。また、濃度の高い
部分と低い部分が周期的に発生するので、縞模様が発生
しやすく画像劣化を招くことになる。
【0011】かかる不具合を回避するため、距離が大き
い領域で印加電位を大きくするか又は電位の継続時間を
長くする技術も知られているが、電位の印加時間を長く
すると、ドットが尾を引いてドット品位が低下するとと
もに、印字速度が低下する。さらに、使用する電源数が
増加し、電位を可変する抵抗やダイオードなどの部品が
別途必要になるほか、FETにより高い耐圧が必要とな
る。したがって、この種の画像形成装置を用いる場合
に、形成されるドットの形や濃度が不均一になることに
起因する画像が劣化をいかに防止するかが、極めて重要
な課題となっている。
【0012】そこで、本発明では、上記課題を解決する
ため、形成されるドットの形や濃度が不均一になること
に起因する画像の劣化を防止して、本来印字すべき画像
に近い良好な画像を形成することができる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、顕像剤を担持する担持体を有す
る供給手段と、前記担持体に対向して配置される対向電
極と、前記担持体と対向電極との間に電位差を発生する
高電庄を供給する高圧電源と、前記担持体と対向電極と
の間に配設される絶縁性基板、該絶縁性基板上に配設さ
れる複数のゲート、該複数のゲートの周囲に配設される
少なくとも一以上の電極群からなる制御電極及び該制御
電極の各電極群の複数の電位状態を与える制御手段とを
少なくとも具備し、前記制御手段による前記電極群の対
する電位の印加によって前記顕像剤のゲート通過を制御
して前記対向電極に搬送された記録媒体表面に画像を形
成する画像形成装置において、前記制御手段は、前記記
録媒体表面に形成すべき第一の画像と、該記録媒体表面
に実際に形成される画像を予想した第二の画像との画像
品位が所定以上異なる場合に、所望の画像が得られるよ
うに画像データを再構築することを特徴とする。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
画像形成装置であって、前記制御手段は、前記複数のゲ
ートのうちの任意のゲートに対して形成される画素の不
均一性が予測できる場合に、所望の画像が得られるよう
に形成すべき画像データを再構築する画像処理手段を具
備することを特徴とする。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項2記載の
画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なくと
も前記画像データが有する画像品位と、前記画像処理に
よって得られた画像データによる印字が有する画像品位
と、該両者の画像品位差とを計算するとともに、該両者
の画像品位差が所定の範囲以内になるように前記画像デ
ータの再構築を繰り返すことを特徴とする。
【0016】また、請求項4の発明は、請求項2記載の
画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なくと
も画素の補完、間引き若しくは位置ずらし、又は位置を
変えて形成する画素の大きさ若しくは画素濃度を変え、
又はこれらを組み合わせて、画像データの再構築を行う
ことを特徴とする。
【0017】また、請求項5の発明は、請求項1記載の
画像形成装置であって、前記制御手段は、前記複数のゲ
ートのうちの任意のゲートに対して前記顕像剤の通過を
与える以前に行われた該任意のゲートにおける顕像剤の
通過によって、該ゲートの顕像剤の通過状態が影響され
ない第一の飛翔と、該第一の飛翔の後に行われる顕像剤
の通過であって該第一の飛翔によって顕像剤の通過状態
が影響される第二の飛翔と、該第一及び第二の飛翔と該
第二の飛翔の後に行われる顕像剤の通過であって該第二
の飛翔によって顕像剤の通過状態が影響される第三の飛
翔とを前記顕像剤に対して少なくとも付与するように制
御するとともに、所望の画像が得られるように形成すべ
き画像データを前記第一、第二又は第三の飛翔の特性の
少なくとも一つを利用して再構築する画像処理手段を具
備することを特徴とする。
【0018】また、請求項6の発明は、請求項5記載の
画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なくと
も前記第二の飛翔又は第三の飛翔による画素の補完又は
間引きによって画像データの再構築を行うことを特徴と
する。
【0019】また、請求項7の発明は、請求項5記載の
画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なくと
も前記第一の飛翔による画素の補完又は間引きによって
画像データの再構築を行うことを特徴とする。
【0020】また、請求項8の発明は、請求項5記載の
画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なくと
も画素の位置を移動させて画像データの再構築を行うこ
とを特徴とする。
【0021】また、請求項9の発明は、請求項5記載の
画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なくと
も前記第一の飛翔による画素数と、前記第二の飛翔又は
第三の飛翔による画素数とを変えることによって画像デ
ータの再構築を行うことを特徴とする。
【0022】また、請求項10の発明は、請求項5記載
の画像形成装置であって、前記画像処理手段は、少なく
とも前記画像データを領域分離し、個々の領域の特性値
によって該画像データの再構築内容を決定することを特
徴とする。
【0023】また、請求項11の発明は、請求項1記載
の画像形成装置であって、カラー画像を形成する色ごと
に複数の供給手段を設け、前記制御手段は、複数の色の
顕像剤に対して前記画像データの再構築を個々の顕像剤
に対して別々に行うことを特徴とする。
【0024】また、請求項12の発明は、請求項2記載
の画像形成装置であって、前記画像処理手段は、画像形
成装置以外の他の接続機器に設けられることを特徴とす
る。
【0025】また、請求項13の発明は、顕像剤を担持
する担持体を有する供給手段と、前記担持体に対向して
配置される対向電極と、前記担持体と対向電極との間に
電位差を発生する高電庄を供給する高圧電源と、前記担
持体と対向電極との間に配設される絶縁性基板、該絶縁
性基板上に配設される複数のゲート、該複数のゲートの
周囲に配設される少なくとも一以上の電極群からなる制
御電極及び該制御電極の各電極群の複数の電位状態を与
える制御手段とを少なくとも具備した画像形成装置に対
し、前記制御手段による前記電極群の対する電位の印加
によって前記顕像剤のゲート通過を制御して前記対向電
極に搬送された記録媒体表面に画像を形成する画像形成
制御プログラムを記憶する記録媒体において、前記制御
手段が、前記記録媒体表面に形成すべき第一の画像と、
該記録媒体表面に実際に形成される画像を予想した第二
の画像との画像品位が所定以上異なる場合に、所望の画
像が得られるように画像データを再構築する画像形成制
御プログラムを記録することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】図1は、本実施の形態にかかる画像形成装
置を搭載したプリンタの断面図である。同図に示すよう
に、このプリンタは、トナー供給部2及び印刷部3を有
する画像形成部1と、該画像形成部1に対して用紙を供
給する給紙装置10と、画像形成部1が用紙上に形成し
たトナー像を定着させる定着部11とからなる。
【0028】以下、この画像形成部1に焦点を当てつ
つ、上記プリンタの各部の構成について説明する。図2
は、図1に示すプリンタの各部の具体的構成を示すブロ
ック図である。なお、ここでは負帯電のトナーを使用す
る場合について説明するが、正帯電のトナ一を使用する
場合には、適宜各印加電圧の極性を設定すればよい。
【0029】同図に示す画像形成部1は、画像信号に応
じた画像を、顕像剤としてのトナーを使用して記録媒体
である用紙上に顕像化する装置である。具体的には、ト
ナーを飛翔させて用紙に付着させるとともに、該トナー
の飛翔を画像信号に基づいて制御することによって用紙
上に画像を直接形成する。
【0030】この画像形成部1の入紙側には、給紙装置
10が設けられており、該給紙装置10は、記録媒体と
しての用紙5を収容する用紙カセット4と、該用紙カセ
ット4から用紙5を送り出すピックアップローラ6と、
供給された用紙5をガイドする給紙ガイド7とを有す
る。給紙装置10は、用紙5が供給されたことを検出す
る図示しない給紙センサを備えており、上記ピックアッ
プローラ6は図示しない駆動装置によって回転駆動され
る。
【0031】一方、画像形成部1の出紙側には、画像形
成部1にて用紙5上に形成されたトナー像を加熱及び加
圧して、用紙5に画像を定着させる定着部11が設けら
れている。この定着部11は、加熟ローラ12、ヒータ
13、加圧ローラ14、温度センサ15、温度制御回路
80及び図示しない排紙センサからなる。加熟ローラ1
2は、例えば厚さ2mmのアルミニウム管からなり、該
加熱ローラ12に内蔵されるヒータ13はハロゲンラン
プからなり、加圧ローラ14はシリコーン樹脂からな
る。そして、互いに対向して設けられた加熱ローラ12
及び加圧ローラ14は、用紙5を挟んで加圧できるよう
に、図示しないスプリングなどによってそれぞれの軸の
両端に2kgの荷重が加えられている。
【0032】温度センサ15は、加熟ローラ12の表面
温度を測定するセンサであり、主制御部によって制御さ
れる温度制御回路80は、温度センサ15の測定結果に
基づいてヒータ13のON/OFF等を制御して、加熱
口一ラ12の表面温度を150℃に保持する。また、図
示しない排紙センサは、用紙5が排出されたことを検出
するセンサである。
【0033】なお、加熱ローラ12、ヒータ13及び加
圧ローラ14等の材質は、特に限定されるものではな
く、また加熱ローラ12の表面温度も特に限定されるも
のではない。また、上記定着部11は、用紙5を加熱定
着若しくは加圧することによってトナー像を定着する構
成としてもよい。また、図示省略したが、定着部11の
出紙側には、該定着部11で処理された用紙5を排紙ト
レイ上に排出する排紙ローラと、排出された用紙5を受
ける排紙トレイとが設けられている。加熱ローラ12、
加圧ローラ14及び排紙ローラは、図示しない駆動装置
によって回転駆動される。
【0034】次に、画像形成部1の構成部位であるトナ
ー供給部2について具体的に説明する。図1に示すよう
に、トナー供給部2は、顕像剤としてのトナー21が収
容されるトナー収容槽20と、トナー21を担持する円
筒状の担持体(スリーブ)であるトナー担持体22と、
トナー収容槽20内に配設されトナー21の帯電及びト
ナー担持体22の外周面に担持されるトナー層の厚さ規
制を行うドクターブレード23とを有する。
【0035】ドクターブレード23は、トナー担持体2
2の回転方向における上流側に、トナー担持体22の外
周面からの距離が60μmになるよう設けられている。
トナー21は、平均粒径が6μmの非磁性トナーであ
り、上記ドクターブレード23によって、帯電量が約一
4μC/g〜−5μC/gとなるように電荷が付与され
ている。なお、ドクターブレード23とトナー担持体2
2との距離は特に限定されるものではなく、またトナー
21の平均粒径や帯電量等についても特に限定されるも
のではない。
【0036】トナー担持体22は、図示しない駆動装置
によって図中、矢印A方向に駆動され回転する。このト
ナー担持体22は接地されるとともに、トナー担持体2
2内部におけるドクターブレード23と対向する位置及
び後述する制御電極26と対向する位置に図示しない磁
石が配設されているため、該トナー担持体22は、その
外周面にトナー21を担持することができる。トナー担
持体22の外周面に担持されたトナー21は、該外周面
における上記位置に対応する位置で穂立ちを形成する。
尚、トナー担持体22の回転速度は、特に限定されるも
のではない。なお、トナー担持体22は、磁気力により
トナー21を担持する代わりに、電気力、または、電気
力および磁気力により担持する構成となっていてもよ
い。
【0037】次に、画像形成部1の構成部位である印刷
部3について具体的に説明する。この印刷部3は、トナ
ー担持体22の外周面と対向する厚さ1mmのアルミニ
ウム板からなる対向電極25と、該対向電極25に高圧
を供給する高圧電源30と、トナー担持体22と対向電
極25との間に設けられた制御電極26と、除電ブラシ
28と、除電ブラシ28に除電電位を与える除電電源1
7と、用紙5を帯電させる帯電ブラシ8と、該帯電ブラ
シ8に帯電電位を与える帯電電源18と、誘電体ベルト
24と、該誘電体ベルト24を支持する支持部材16a
及び16bと、クリーナーブレード19とを有する。
【0038】対向電極25は、トナー担持体22の外周
面からの距離が1.1mmとなるように設けられてい
る。誘電体ベルト24は、PVDFを基材とし、その体
積抵抗率は1010Ω・cmであり、厚さは75μmであ
る。この誘電体ベルト24は、図示しない駆動装置によ
って駆動され、図中矢印方向にその表面速度が30mm
/secとなるよう回転する。また、対向電極25に
は、高圧電源30によって2.3kVの高圧が印加され
ているため、対向電極25とトナー担持体22との間に
は、トナー担持体22に担持されたトナー21を対向電
極25方向に飛翔させるために必要な電界が付与され
る。
【0039】除電ブラシ28は、誘電体ベルト24の回
転方向における制御電極26の下流側に該誘電体ベルト
24に圧接するようにして設けられ、除電電源17によ
って印加される除電電位2.5kVによって、誘電体ベ
ルト24表面に存在する不要電荷を除電する。クリー二
ングブレード19は、例えば、紙詰まり(ペーパージヤ
ム)等の不測の事態が生じて誘電体ベルト24表面にト
ナー21が付着した場合に、このトナー21を除去し
て、用紙裏面が該トナー21によって汚染されることを
防止する。なお、対向電極25の材質、対向電極25と
トナー担持体22との距離は、特に限定されるものでは
なく、対向電極25の回転速度や印加電圧についても特
に限定されるものではない。
【0040】また、この画像形成装置1は、説明の便宜
上図示省略したが、画像形成装置全体を制御する主制御
部と、画像データを所定の印刷形式に変換する画像処理
部と、画像データを記憶する画像メモリと、画像処理部
から得られた画像データを制御電極26に付与すべき画
像データに変換する画像形成制御ユニットとを備えてい
る。
【0041】制御電極26は、対向電極25と平行をな
し、かつ、対向電極25と対向して2次元的に広がって
おり、トナー担持体22から対向電極25方向へのトナ
ーが通過可能な構造となっている。そして、この制御電
極26に供給される電位によって、トナ一担持体22表
面に付与される電界が変化し、トナー担持体22から対
向電極25へのトナー21の飛翔が制御される。なお、
この制御電極26は、トナー担持体22の外周面からの
距離が例えば100μmとなるように設けられており、
図示しない支持部材により固定されている。
【0042】次に、この制御電極26の具体的な構成に
ついて説明する。図3は、図1に示す制御電極26の具
体的な構成を示す図である。同図に示すように、この制
御電極26は、絶縁性基板26aと、図示しない高圧ド
ライバーと、各々独立したリング状の導電体であるリン
グ状電極27とからなる。
【0043】絶縁性基板26aは、ボリイミド樹脂から
なり、厚さ25μmに形成されており、該基板上には、
後述するゲート29となるべき孔が形成されている。リ
ング状電極27は、厚さ18μmの銅箔からなり、上記
孔の周りに所定の配列に従って配置されており、また直
径160μmに形成された各孔の開口部は、トナー担持
体22から対向電極25へ飛翔するトナー21の通過部
(以下「ゲート」と言う。)となる。また、各リング状
電極27には、開口部径が200μmとなる開口部が設
けられている。
【0044】なお、制御電極26とトナー担持体22と
の距離は特に限定されるものではなく、ゲート29の大
きさや絶縁性基板26a及びリング状電極27の材質や
厚さ等も特に限定されるものではない。また、リング状
電極27に形成される孔すなわちゲート29は、256
0個設けられており、各リング状電極27は、給電線4
1及び図示しない高圧ドライバーを介して制御電源部3
1に電気的に接続される。なお、リング状電極27の個
数は特に限定されるものではない。
【0045】また、リング状電極27の表面及び給電線
41の表面は、厚さ30μmの図示しない絶縁体層26
cで覆われており、これにより、リング状電極27同士
の絶縁性、給電線41同士の絶縁性、互いに接続されて
いないリング状電極27と給電線41との間の絶縁性及
び上記トナー担持体22と対向電極25との絶縁性が確
保されている。
【0046】制御電極26のリング状電極27には、制
御電源部31により画像信号に応じたパルス、すなわち
電圧が印加される。つまり、制御電源部31は、リング
状電極27に対し、トナー担持体22に担持されたトナ
ー21を対向電極25方向に通過させる場合には150
V(以下「ON電位」と言う。)を印加し、通過させな
い場合には−200V(以下「OFF電位」と言う。)
を印加する。
【0047】このように、制御電極26への付与電位を
画像信号に応じて制御し、対向電極25におけるトナー
担持体22との対向面側に用紙5を配置すると、該用紙
5の表面に画像信号に応じたトナー像が形成される。な
お、制御電源部31は、図示しない画像形成制御ユニッ
トから送られる制御電極制御信号によって制御されてい
る。なお、本実施の形態に係わる画像形成装置1は、上
記説明の如くコンピューターやワードプロセッサのプリ
ンタに適用することができるが、その他にもデジタルコ
ピーの印字部分に適用できる。
【0048】次に本実施の形態に係わる画像形成装置を
デジタルコピーの印字部として使用した場合について説
明する。図4は、本実施の形態に係わる画像形成装置を
デジタルコピーの印字部として使用した場合の画像形成
処理手順を示すフローチャートである。同図に示すよう
に、まず、画像読取り部に複写すべき原稿が載置され、
コピースタートボタンが操作されると、この入力を受け
た主制御部は画像形成動作を開始させる。
【0049】具体的には、画像読み取り部が原稿画像を
読み取り(ステップ401)、読み取った画像データを
画像処理部が処理した後に(ステップ402)、該画像
データを画像メモリに記憶する(ステップ403)。そ
の後、画像メモリに記憶した画像データを画像形成制御
ユニットに転送し(ステップ404)、この画像形成制
御ユニットが、入力画像データを制御電極26に与える
制御電極制御信号に変換する(ステップ405)。ま
た、画像形成制御ユニットが所定量の上記制御電極制御
信号を取得すると(ステップ406)、スリーブ回転を
行い(ステップ407)、−200Vを印加した後に
(ステップ408)、対向電極に高圧を印加し、ベルト
を駆動し、帯電ブラシ及び除電ブラシに高圧を印加する
(ステップ409)。
【0050】これにより、図示しない駆動装置が作動
し、この駆動装置に回転駆動される図2に示すピックア
ップローラ6が、用紙カセット4内の用紙5を画像形成
部1方向に送り出し(ステップ410)、給紙センサが
正常な給紙状態であるか否かを検出する(ステップ41
1)。そして、このピックアップローラ6によって送り
出された用紙5は、帯電ブラシ8と支持部材16との間
に搬送され、該支持部材16aには高圧電源30によっ
て対向電極25と同電位が印加され、帯電ブラシ8には
帯電電源18によって帯電電位として1.2kVが印加
される(ステップ412)。
【0051】その結果、この用紙5には、帯電ブラシ8
と支持部材16aの電位差による電荷が供給されるた
め、この用紙5を静電気的に吸着しつつ画像形成部1の
印刷部3における誘電体ベルト24の制御電極26との
対向面側に搬送する。なお、制御電極制御信号の所定量
は、画像形成装置の構成等によって異なる。
【0052】その後、画像形成制御ユニットは、制御電
極制御信号を制御電源部31に供拾することとなるが、
該制御電極制御信号の供給は、上記帯電ブラシ8による
印刷部3への用紙5の供給と同期したタイミングで行わ
れる。
【0053】制御電源部31は、この制御電極制御信号
に基づいて、制御電極26の各リング状電極27に印加
する高圧を制御する。つまり、制御電源部31から適宜
所定のリング状電極27に150Vもしくは一200の
電位が印加され、制御電極26付近の電界が制御され
る。すなわち、制御電極26のゲート29において、画
像データに応じてトナー担持体22から対向電極25へ
のトナー21の飛翔の阻止及び解除が適宜行われる。こ
れにより、対向電極25表面の誘電体ベルト24の移動
によって出紙側に向かって30mm/secの速度で移
動している用紙5上に、画像信号に応じたトナー像が形
成される。
【0054】トナー像が形成された用紙5は、支持部材
16bの持つ極率で誘電体ベルト24から剥離して定着
部11に搬送し、該定着部11がトナー像を用紙5に定
着する。そして、トナー像が定着された用紙5は、排紙
ローラによって排紙トレイ上に排出され、排紙センサが
正常に排出されたことを検出し、かかる検出結果に基づ
いて、主制御部が印刷動作の正常な終了を判断する。
【0055】上記一連の画像形成処理を行うことによ
り、用紙5上に良好な画像が形成される。なお、この画
像形成装置では、用紙5上に画像を直接形成するので、
従来の画像形成装置に使用される感光体や誘電体ドラム
等の顕像体が不要となる。このように、かかる画像形成
処理では、顕像体から用紙5に画像を転写する転写動作
が省略されるので、画像の劣化を生じず、装置の信頼性
が向上する。また、装置の構成が簡単化されるとともに
部品点数が削減されるので、小型化および低廉化が可能
となる。
【0056】なお、本実施の形態に係わる画像形成装置
をコンピューターの出力端末機の印字部分として使用す
る場合と、デジタルコピーの印字部分として使用する場
合とで、処理する画像信号及びそのやり取りに相違があ
るが、画像形成動作そのものには相違はない。
【0057】また、トナー担持体22は接地されてお
り、対向電極25及び支持部材16aには2.3kV、
帯電ブラシ8には1.2kVの高圧が印加されているた
め、帯電ブラシ8と支持部材16aの間の電位差によっ
て帯電ブラシ8と誘電体ベルト24の間に搬送された用
紙5の表面にはマイナスの電荷が供給される。
【0058】このように、マイナスの電荷が供給される
と、該電荷の静電気力によって用紙5は誘電体ベルト2
4に吸着され、誘電体ベルト24の移動によってゲート
29の直下に移動する。用紙5の表面電位はゲート29
の直下に到達するまでに時間減衰して、対向電極25の
電位との兼ね合いから表面電位は2kVとなる。
【0059】この状態で、トナー担持体22に担持され
たトナー21を対向電極25方向に通過させるべく、制
御電源部31が制御電極26のリング状電極27に対し
て150Vの電圧を印加し、トナー21がゲート29を
通過させない場合は一200Vの電位を印加する。この
ように用紙5を誘電体ベルト24に吸着した状態で用紙
5表面に画像を直接形成する。
【0060】上記一連の説明においては、トナー21を
通過させるべく、制御電極26のリング状電極27に付
与する電位を150Vとした場合を示したが、この電位
は、トナー21の所望の飛翔制御を行えることを条件と
して、特に限定されるものではない。同様に、対向電極
25の印加電位、帯電ブラシ8に印加する電位及びゲー
ト29直下での用紙5の表面電位も、トナー21の所望
の飛翔制御を行えるのであれば、特に限定されるもので
はない。また、トナー21の通過を阻止すべく、制御電
極26のリング状電極27に付与する電位についても、
特に限定されるものではない。以上、本実施の形態に係
わる画像形成装置の構成及び処理手順について説明し
た。
【0061】次に、本実施の形態に係わる画像形成装置
が行うトナー21の飛翔制御について説明する。図5及
び図6は、トナー21の飛翔を示す模式図である。
【0062】図5に示すように、制御電極26に設けら
れたゲート29に配置されたリング状電極27にON電
位が付与されると、トナー担持体22上の有効領域S0
からトナー21が飛翔し、飛翔したトナー21は飛翔中
に収束されて用紙5の表面に到達し、用紙5上にドット
を形成する。ここで、この用紙5の表面に形成されたド
ットの領域がS1であるとすると、S0>S1となる。
なお、かかるゲート29へのトナー21飛翔を「第一の
飛翔」と呼ぶ。
【0063】この第一の飛翔が行われた後に該ゲート2
9に隣接したゲート29-1に対してトナー21が飛翔す
る場合を考えると、図6に示すように、飛翔するトナー
21は十分な量とはならない。なお、ゲート29-1への
トナー21の飛翔を「第二の飛翔」と呼ぶ。さらに、こ
の第二の飛翔が行われたゲート29-1に隣接した図示し
ないゲート29ー2に対してトナー21が飛翔する場合を
考えると、やはりトナー21が十分に飛翔しない事態が
発生する。なお、ゲート29-2へのトナーの飛翔を「第
三の飛翔」と言う。
【0064】このように、隣接したゲート29における
飛翔に対して(第二の飛翔に対して)ドット径やドット
濃度の影響を与える飛翔又は他のトナー21の飛翔によ
ってドット径やドット濃度が影響されないトナー21の
飛翔が第一の飛翔であり、第二の飛翔とは、この第一の
飛翔によってドット径や濃度が影響を受ける飛翔であ
り、さらに第三の飛翔とは、この第二の飛翔によってド
ット径や濃度が影響を受ける飛翔である。
【0065】この点についてさらに詳細に説明すると、
図6において、ゲート29-1に対してもゲート29に対
する有効領域S0と同等の有効領域S01からトナー2
1の飛翔が行われるはずであるが、トナー担持体22の
ゲート29-1に対する有効領域S01には第一の飛翔に
よって隣接したゲート29に対してトナー21飛翔がす
でに行われているので、トナー21が存在しない領域S
が存在する。したがって、かかる状態でトナー21の飛
翔が行われたとしても、十分なトナー21量が飛翔せ
ず、所望のドット径と濃度が得られないのである。
【0066】同様にゲート29-1に隣接したゲート29
ー2に対してトナー21の飛翔が行われた場合も、十分な
径と十分なドット濃度を持つドットが得られない第三の
飛翔が発生する。したがって、かかる状態においてベタ
画像を形成した場合には、第二又は第三の飛翔によって
得られたドットの径や濃度が不十分なものとなり、もっ
てドット間に隙間が発生し、図7に示すように、たとえ
ベタ画像を形成しようとしてもその隙間が筋状に連な
り、白筋が形成される。
【0067】すなわち、第一の飛翔によって得られたド
ットで形成されるライン143と、第二又は第三の飛翔
によって得られたライン144とが、それぞれ用紙5に
形成されるが、第二の飛翔又は第三の飛翔によって得ら
れたドットは、上記のように十分なドット径ではないの
で、十分なライン幅を有するライン144が得られず、
結果的にライン144相互間やライン143とライン1
44との間に隙間(以下「ホワイトラインノイズ」と言
う。)145が生ずる。
【0068】従来、このホワイトラインノイズ145を
回避するために、通常は第二の飛翔でも十分なライン幅
が得られるように、トナー担持体22のトナー21層の
状態、ON電位及びON電位の印加時間を制御して、例
えば、搬送量を大きくしたり、ON電位を大きくする等
の対策を施している。しかしながら、かかる対策を講じ
ることとすると、ホワイトラインノイズの発生を回避す
ることができる反面、第一の飛翔で形成されるドットの
径が大きくなるため、網点画像などを形成する場合に
は、図8に示すようにドット径が一定化せず、所望の画
像を得られない結果となる。
【0069】この図8において、ドット150及び15
1は、それぞれ第一の飛翔及び第2の飛翔によって得ら
れるドットであり、該ドット150はドット151より
大きくなる。したがって、このような場合には、所望の
ハーフトーンの再現が困難になるだけでなく、第一の飛
翔によって得られる大きなドットによる縞模様が現れて
画像が劣化する。
【0070】ここで、トナー21層を可変制御して、例
えば搬送量を大きくすると、層形成が不安定になり易い
うえに良好な層形成のための部品点数が増加し、装置の
大型化、コストアップ及び信頼性の低下を招くことにな
る。さらに、必要以上のトナー21を飛翔させるために
望ましくない。また、電位を可変制御する場合であって
も、電源数が増え、抵抗分割のための抵抗素子やダイオ
ード等の部品点数が増加し、装置の大型化、コストアッ
プ及び信頼性の低下を招くことになる。
【0071】さらに、電位の印加時間を制御する方法、
つまりパルス幅制御やドットを形成する位置を例えば1
/2ドット分ずらせる等の制御も考えられるが、これで
はパルス幅やパルスタイミングを制御する制御回路が個
々の電極に対して必要なので、大幅な部品点数の増加、
装置の大型化、コストアップ及び信頼性の低下を招くこ
とになる。このように、各種従来技術を適用したとして
も、部品点数の増加、装置の大型化、コストアップ及び
信頼性の低下を避けることができない。
【0072】上記第二の飛翔は、隣接したゲート29に
よる印字が行われる場合に発生する問題であるので、図
9に示すように隣接しないゲート29によって得られる
ドットで網点を構成しても、第二の飛翔は発生しない
か、又は発生したとしても僅かな量である。むしろ、こ
のような状態で上記従来技術のような対策、例えばトナ
ー担持体22の下流側のリング状電極27に印加する電
位を高くするまたは電極を大きく構成する対策を講じた
のでは、隣接しないゲート29による印字を行う場合に
は、必然的に下流側に配置されたゲート29によるドッ
ト径が大きくなる。つまり、第一の飛翔が必ず上流側で
起き、第二の飛翔が必ず下流側で発生するとは限らず、
第二の飛翔によって得られたドットの下流側に第一の飛
翔によって得られたドットが形成される場合がある。
【0073】この点について図10を用いて説明する
と、同図に示すドット150は、第一の飛翔によるドッ
トを示し、ドット151は、第二の飛翔によってドット
径が小さくなったドットを示し、ドット152は、該ド
ット150を形成したゲート29の下流側に配置された
ゲート29で形成されたドットであって第一の飛翔が行
われた場合のドットを示している。このように、第一の
飛翔によるドットと第二の飛翔によるドットの径や濃度
差が更に大きくなるために、逆に所望のハーフトーンの
再現が得られなくなる事態が発生する。
【0074】なお、隣接したゲート29に対して印字が
行われる場合にのみ上記第二の飛翔でのON電位を制御
し、トナーの飛翔が第二の飛翔である場合にのみON電
位を高くする従来技術もあるが、この場合には、印加す
る電位を可変するための電源や抵抗素子又はダイオード
が別途必要となり、また各電位の切り換え手段が各ゲー
ト毎に必要となるため、膨大な部品点数の増加、装置の
大型化、コストアップ及び信頼性の低下を招くことにな
る。このように、ホワイトラインノイズの緩和のために
ON電位や電極の大きさ又はトナー層21を可変制御す
ることは問題が多い。以上、本実施の形態が捉えた問題
の所在を説明した。
【0075】次に、本実施の形態が採用した飛翔制御に
ついて具体例を用いて説明する。
【0076】本実施の形態では、ホワイトラインノイズ
が発生しうる領域ではそのドット径が小さくなるかドッ
ト濃度が低下する点に着目し、所望のハーフトーンを得
るためにハーフトーンを形成するドット数の増減、ドッ
ト位置の変更、第一の飛翔と第二若しくは第三の飛翔と
によるドット個数の変更、またはこれらの組み合わせを
用いて、所定の濃度を取得し得るように画像データに処
理を加えている。
【0077】例えば、所望の画像データの一部分が図1
1(a)に示す画像データである場合において、上記第
一又は第二の飛翔が発生しないと仮定した場合に、図1
1(b)に示す画像が得られるものとする。ただし、実
際には、上記の第一又は第二の飛翔が発生するために、
図8に示すような径の小さなドットが発生するため、画
像濃度が低下し、所望のハーフトーンが得られない。
【0078】かかる場合に、本実施の形態では、第二又
は第三の飛翔によって得られるドットの数を増やして画
像領域内に形成し、例えば図12(a)に示すような画
像デ一タに変換して画像形成を行う。その理由は、図1
2(a)に示すような画像データで実際の印字を行うこ
ととすると、図12(b)に示す画像が取得され、実際
に得られるハーフトーンが所望のハーフトーンになるた
めである。
【0079】このように、本実施の形態では、実際に得
られる画像の濃度が所望の濃度となるように画像データ
を再構築している。なお、図12に示すように第二の飛
翔によるドットを補完するように画像データを再構築す
ると、第二の飛翔によるドット自体はドット径が小さく
その濃度が低いために、得られる画像濃度をより細かく
調整することができ、良好な画像データを再構築するこ
とができる。
【0080】次に、図13〜図19を用いて、再構築の
他の例について説明する。まず、第一の飛翔が得られる
場合には、図13(a)に示すような画像データに変換
した後に印字を行い、第一の飛翔によるドットを新たに
形成して図13(b)の画像を得ることができる。
【0081】このように、第一の飛翔によるドットを補
完することとすると、この第一の飛翔によるドットにつ
いてはそのドット径が大きく濃度が高いので、得られる
画像濃度を少ないドット数で補完し、良好な画像データ
を再構築することができ、また再構築後の画像データの
増加を最小限に止めることができる。
【0082】次に、第二の飛翔によるドット位置を変え
ることによって第一の飛翔のドットとすることが可能な
場合には、図14(a)に示すようにドットを形成すべ
き位置を変えて、第一の飛翔が得られる位置にドットを
形成することにより、図14(b)に示すような画像を
所得することができる。この場合には、再構築後の画像
データ量が全く増加せず、第一の飛翔によるドットが非
常に大きく数多く得られるような場合には、画像データ
を減少させる形態で良好な画像データを再構築すること
ができる。
【0083】次に、ドットの位置をずらすか、又は位置
をずらしたうえにドット数を増やすことができる場合に
は、図15(a)に示す画像データを図15(b)に示
すように変換し、図15(c)に示す画像を取得するこ
とができる。また、上記補正を行うこととすると、第一
の飛翔によるドットによって筋状の縞模様が発生する場
合があるため、図16(a)に示す画像データに対して
第一の飛翔が発生するドットの一部を印字しないように
画像データを処理して図16(b)に示す画像データに
変換し、図16(c)に示すような画像を得ることもで
きる。さらに、印字するドットの位置をずらすか、又は
ずらしたうえに数を減じて、例えば図17(a)に示す
ような画像データに変換し、図17(b)に示すような
画像を得ることも可能である。
【0084】ここで、図16又は図17に示す処理を行
うこととすると、第一の飛翔によるドットの縞模様は発
生しないが、得られる画像濃度またはハーフトーンの濃
度が不十分になる。この場合には、第一の飛翔を行わな
いために本来第二の飛翔によって得られるドットが第一
の飛翔によって得られるように間引くようにデータ調整
を行うことにより、例えば図17(c)に示す画像を実
際に取得することもできる。また、図16又は図17に
示す処理では十分な濃度が得られない場合には、上記図
12〜図15で説明した処理を併用することもできる。
【0085】例えば、図16(a)に示す画像データに
対して図13及び図16の処理を併用した図18(a)
に示す画像データの処理を行い、図18(b)に示すよ
うな画像を得ることができる。なお、図18に示すよう
な処理の組み合わせは、これに限定されるものではな
く、例えば図12及び図13に示す組み合わせや、図1
4、図15及び図17の組み合わせ等のように、各種組
み合わせが可能である。
【0086】ところで、上記説明では、第二の飛翔によ
ってハーフトーンの濃度が低下する場合を例にあげた
が、第二の飛翔が余り発生しないような印字パターンの
場合には、第一の飛翔によってドット濃度やドット径が
必要以上に大きくなって、ハーフトーンの濃度が逆に高
くなる。
【0087】例えば、図19(a)に示す画像データの
場合には、各ドットが第一の飛翔で得られるとすると、
実際に得られる画像はドットの大きさが必要以上に大き
くなって図19(b)に示すようになるため、かかる場
合には、上記処理と逆の処理を行う必要がある。例え
ば、ドット数を間引いたりドットの間隔を広げる等の処
理の他に、上記形成すべきドット位置をずらせて第二の
飛翔を意図的に起こさせる等の処理を行うことができ
る。
【0088】この点について図19を用いて具体的に説
明する。なお、図19(a)に示す画像データに対して
ドットの間引き処理を行った画像データを図19(c)
に示すものとする。ここで、図11に示すような画像デ
ータに対して個々のドットがそれぞれ第一の飛翔によっ
て得られるとすると、この場合には各ドットが大きくな
る傾向が強いので、実際に得られる画像は図19(b)
のようになる。したがって、この場合には、図19
(c)のように画像データを間引いた状態で再構築する
のがよく、実際に得られる画像は図19(d)のように
なり、所望の画像濃度が得られることとなる。
【0089】次に、上記画像データの再構築手順を図2
0を用いて具体的に説明する。
【0090】まず、得られた画像データを用いてメモリ
上で仮想的な画像を形成し、予め記憶しておいた理想的
なドット径とドット濃度とを読み出し(ステップ20
1)、これらから得られるべき画像濃度を計算する。こ
の場合の画像濃度は、周知のフィルター処理などによっ
て求めてもよいし領域分離して濃度を計算してもよい。
すなわち、ドットを形成すべき位置に理想的なドットが
形成された場合に得られる濃度を計算してこれをID0
として記憶する(ステップ202)。例えば、得られた
画像データ(A)が図11(a)であるとすると、理想
的なドットが形成された場合の該画像の濃度、すなわち
図11(b)の濃度を計算によって求める。そして、こ
の場合に理想的なドット径とドット濃度を予め記憶して
おき、これらを利用して図11(b)に示すような画像
が形成された場合に得られる画像濃度を計算してID0
とする。
【0091】次に、画像形成装置がこの画像を印字した
場合に、第一の飛翔、第二の飛翔及び第三の飛翔によっ
て得られるドットを判別する(ステップ203)。さら
に、これらの第一、第二又は第三の飛翔によるドットか
ら得られる画像を同じくメモリ上で形成して図8に示す
ような画像をメモリ上で構成し、該画像から濃度を算出
してID1として記憶する(ステップ205)。この場
合に、第一の飛翔及び第二又は第三の飛翔によって得ら
れるドット径やドット濃度は、予め例えば実験などによ
って求めて記憶しておき、これらを読み出して(ステッ
プ204)、ID1を計算する。
【0092】次に、上記ID0とID1とを比較し(ス
テップ206)、ID0とID1とが等しいか又は所定
の許容範囲内であれば、得られた画像データ(A)をそ
のまま使用して印字を行う(ステップ207)。これに
対して、ID0とID1との違いが許容範囲以上である
場合には、画像データ(A)を上記の種々の方法によっ
て再構築して画像データ(B)とする(ステップ20
8)。上記説明では、図11(a)の画像データから例
えば図12(a)の画像データを再構築する。そして、
再構築された後の画像データ(B)をやはりメモリ上で
形成し、例えば図12(b)に示すような画像をメモリ
上で構成して、同じく第一または第二及び第三の飛翔を
考慮(ステップ209)して、画像濃度を計算してID
2とし(ステップ210)、ID0と比較する(ステッ
プ211)。ID2とID0との違いが許容範囲内であ
ると、再構築された画像データ(B)を使用して実際の
印字を行う(ステップ212)。
【0093】また、ID2とID0との違いが許容範囲
以上であるとすると、再び同様にして画像データの変換
を行って画像データ(C)を構築し、この画像濃度をI
D3としてID0と比較し、ID3とID0の違いが許
容範囲内であると画像データ(C)を利用して実際の印
字を行う。さらにID3とID0の違いが許容範囲以上
であると、上記処理(ステップ208〜211)を繰り
返して画像データを繰り返し再構築し、所望の画像濃度
が得られる画像データを取得する。
【0094】なお、図20に示すフローチャートでは、
画像データ(C)を再度画像データ(B)と再定義して
処理を行っているが、本発明はこれに限定されるもので
はない。また、上記濃度差の許容範囲は、装置の仕様な
どによって適宜設定すればよい。さらに、ここでは画像
データの再構築を図12に示すフローチャートを用いて
説明したが、本発明に係わる画像データの再構築手順は
これに限定されるものではなく、各種手順及び上記方法
の組み合わせによって行うことが可能である。
【0095】上記説明においては、例えば図10に示す
ように、第一の飛翔によるドット150の隣接したドッ
ト151が第二の飛翔によるドットである場合を一例と
してあげた。同様に図10〜図19は第1、第2、第3
の飛翔によって生じるドットの不均一性と対応策を説明
するための一例であって、例えば図3の制御電極26の
構成に限定されるものではなく、装置の構成・制御によ
って種々の形態を呈する。しかしながら、制御電極26
に配置されたゲート29位置やトナー担持体22の移動
速度やプロセススピードによって、第二の飛翔によるド
ット位置は容易に変化し、装置構成によってのみ限定す
ることが可能である。換言すると、これらの値が決定さ
れ、画像形成装置の特性によって任意の画像データに対
してどの部分に上記第二の飛翔が行われるかが明確にな
るため、濃度の低下や上記白筋の発生が予測できる。し
たがって、上記第二の飛翔による画像劣化を良好に補正
するように画像データの再構築方法を適宜替え、例えば
ドットの補完位置を各画像形成位置の特性によって決定
すればよい。
【0096】さらに、本実施の形態では、第一の飛翔又
は第二若しくは第三の飛翔によるドットの補完や間引き
方法を列記することとしたが、印字する画像によってこ
れらの方法を適宜利用するのがよい。かかる場合には、
第一、第二、第三の飛翔によるドットを積極的に使用し
て画像データを再構築する。すでに説明したように、こ
れらのドットの径やドット濃度が変動するので、これら
を良好に利用すれば画像データの再構築の際に非常に有
効である。
【0097】例えば、第二の飛翔によって得られるドッ
トは、そのドット径やドット濃度が小さいので、第二の
飛翔によるドットを補完する場合には、濃度の微調整が
可能であり、かつ、より細かい濃度調整が可能であるた
め、より良好な濃度を再現することができる。また、第
一の飛翔で得られるドットを補完する場合は、逆にドッ
ト径やドット濃度が高くなるので、1ドットの補完で濃
度調整がより効果的に行うことができ、また画像データ
数が極端に増加することもない。また、ドット位置をず
らせる場合には、ドットの集中を防いで濃度の高い部分
又は濃度の低い部分を生じないように良好な画像を構成
できる。
【0098】逆に、本来の画像デ一タに部分的に濃度の
高い又は低い部分が存在するが、上記第一、第二、第三
の飛翔によってこれが損なわれるような場合には、必要
に応じて部分的に濃度の高い部分や低い部分を意図的に
構成し、本来の画像データにより近い形で画像データを
再構築できる。
【0099】さらに、ドット位置を変えたり、ドットの
間引き等を行うことにより、例えば第二の飛翔によるド
ットを第一の飛翔によるドットに変換することとする
と、画像データ量を変えることなく、より効率的な画像
データを再構築することが可能となる。
【0100】ところで、上記説明では、ゲート29と該
ゲート29に隣接したゲートとによって第二の飛翔が得
られる場合を取り上げて説明したが、例えば図21のよ
うに一つのゲート29に対してトナー21の飛翔が繰り
返される場合は上記の第二の飛翔が同一のゲート29に
対して発生しうる。図21では、トナー担持体22が図
中の矢印Aの方向に移動している。
【0101】図21(a)に示すように、ゲート29に
対してトナー21が飛翔した場合(第一の飛翔が行われ
た場合)には、すでに説明したようにトナー担持体22
上にトナー21の存在しない領域S0が形成されるが、
該ゲート29に対して再びトナー21の飛翔が行われる
場合には、領域S0がゲート29に対して完全に移動し
ていると限らないため、図21(b)に示すような位置
関係になっている場合がある。したがって、この状態で
再びトナー21の飛翔が与えられると、上記第二の飛翔
が発生し、さらにこれが繰り返されると、第三の飛翔も
容易に発生する。このため、かかる状態で図22(a)
に示す画像データに対して印字を行うこととすると、図
22(b)に示すような画像となるため、所望の画像は
えられない。したがって、上記の各処理を行って所望の
画像濃度を得られるようにするのがよい。
【0102】なお、説明が重複するため、ここでは、第
二の飛翔に隣接してドットを補完する場合のみを説明す
ることとする。図22(a)に示す画像データに対し
て、例えば図22(c)のようにドットを補完すること
が可能であり、この場合に実際に得られる画像は図22
(d)に示すようになり、所望の画像濃度が得られる。
【0103】本実施の形態では、第一の飛翔及び第二、
第三の飛翔の判別及びこれらのドットが発生した際の画
像濃度や所望の画像濃度ID0〜ID2を計算に因って
求めている。この方法は特に限定されるものではない
が、その一例を以下に示す。
【0104】まず、第一の飛翔によるドット位置(x
i,yj)に対してドット位置(xi+n、yj+m)
に形成されるドットが第二の飛翔になることが予め実験
等によって容易に求められる。
【0105】さらに、第三の飛翔についても容易にその
位置が限定できる。このような状態で予め第二、第三の
飛翔によるドット径fl1、fl2、ドット濃度id
1、id2とその位置pが既知であり、例えば画像デー
タの一部が図23(a)に示す場合には、マスクの平均
濃度ID1はこれらの関数となり ID1=g(fl1,fl2,id1,id2,p) と計算できる。
【0106】このため、まず最初に図23(a)に示す
5×5のマスクの画像データに対して形成すべき各ドッ
トが、第一の飛翔及び第二若しくは第三の飛翔によるド
ットのいずれによって形成されるかを判別する必要があ
る。いま、簡単のために、第二若しくは第三の飛翔が、
ドット位置(xi、yj)に対してドット位置(xi+
1、yj+1)にドットを形成した時に発生するものと
し(上記n=m=1)、さらに第二の飛翔よるドットと
第三の飛翔によるドットが同形となるものとする。
【0107】各ドットが第一の飛翔又は第二若しくは第
三の飛翔によるドットであるかを判断する方式は特に限
定されないが、例えば図24のフローチャートに示す方
法を適用することができる。
【0108】まず、i=j=1の初期値を与え(ステッ
プ301)、i>5であるかを確認する(ステップ30
2)。i>5でない場合に、ドット位置(x1、y1)
に対して印字の有無を調べる(ステップ303)。
【0109】ここで、図23(a)において、図中の矢
印x方向に印字が行われるとし、ドット位置(x0、y
0)にドットが形成されるか否かを調べ(ステップ30
4)、さらにドット位置(x0、y0)にドットが形成
されないので、ドット位置(x1、y1)が第一の飛翔
であるとみなし(ステップ305)、メモリに記憶する
(ステップ306)。
【0110】次に、iをインクリメントしてi=2とし
(ステップ307)、印字の有無を判別する(ステップ
303)。ここでは、ドット位置(x2、y1)では印
字されないため、i=3として(ステップ307)、i
>5ではないので(ステップ302)、再度ドットの有
無を判断する(ステップ303)。
【0111】同様にして、i=5まで印字の有無の確認
を行うと、ステップ307ではi=6となり、i>5と
なる(ステップ302)。jをインクリメントしてj=
2とし(ステップ308)、引き続きドットの有無を調
査する。もしステップ304でドット位置(xi−1,
yj−1)に印字が行われる場合には、ドット位置(x
i,yj)は第二又は第三の飛翔であると判断して(ス
テップ309)、ステップ306によってメモリに記憶
する。
【0112】なお、この図24では、ドット位置(x
i,yj)に対して第二又は第三の飛翔がドット位置
(xi+n、yj+m)となる。このため、本実施の形
態では、ドット位置(xi,yj)が第一の飛翔である
か又は第二若しくは第三の飛翔によるドットであるかを
判断するために、ドット位置(xi−n、yj−m)の
ドット有無から判断することとしている。上記一連の処
理を繰り返すことにより、各ドットが第一の飛翔か又は
第二若しくは第三の飛翔であるかを容易に判断すること
ができる。
【0113】さらに、これらの判断によって図23
(a)の画像データを印字した場合に形成される画像を
図23(b)に示すように予測することができ、このマ
スクの濃度特に図23のマスクにおける平均濃度ID1
を上記の式を利用して求めることができる。図23
(b)では、ドット150が第一の飛翔を示し、ドット
151が第二、第三の飛翔を表している。なお、上記関
数g、n及びmは、装置の特性や形成されるドットの形
状及び使用されるトナー21の特性などによって変化す
るものであるため、一意には決定できないが、これらの
特性に応じて適宜決定すればよい。さらに、図23で
は、5×5のマスクを使用しているが、マスクはこれに
限定されるものではなく、良好な画像の再構築が可能な
ように適宜決定すればよい。
【0114】このように、本実施の形態では、画像デー
タから予め得られる画像濃度が実際に印字された画像の
濃度と異なることが装置の持つ潜在的な問題点から予想
された場合に、濃度変化が発生しそうな領域において画
像データの補完や間引き等の画像デ一タの再構築を行っ
ているので、上記従来技術のような新たな部品点数の増
加、装置の大型化、コストアップ及び信頼性の低下が発
生せず、良好な画像を形成することができる。
【0115】さらに、本画像形成装置では、例えば、図
25に示すように、画像データの再構築を画像形成装置
内に配置された画像形成処理ユニット157によって行
っており、画像データの入力手段であるI/0156
と、画像処理プログラム、第一、第二、第三の飛翔によ
って得られるドットの径、ドット濃度、ドット形状等の
各データ及びこれらのデータから画像濃度を計算する計
算方法を記憶するROM147と、画像データや各ドッ
トを上記第一、第二、第三の飛翔によるドットに判別し
た結果を一時的に記憶するRAM148と、上記画像処
理や濃度の計算を行うCPU155とからなり、再構築
後の画像データはさらに制御電極制御信号に変換され、
制御電源部31に送られて制御電極26の各電極に印加
される電位に変換される。
【0116】本実施の形態に係わる画像形成装置が、例
えばオフィスユースの上級機種として使用される場合に
はさほど問題が生じないが、逆にパーソナルユースのよ
うに非常に安価を要求される場合には、上記画像処理を
画像形成装置内で行うことは好適でない。かかる画像処
理は、非常に複雑な処理となるので、該処理を行う為に
必要なROM147やRAM148としては非常に大容
量が必要となり、場合によってはこれらを複数使用する
必要がある。そのほか、実際の処理を行うCPU155
は、非常に高速の処理速度が必要となる。
【0117】一方、この画像形成装置が高速の処理速度
を有するコンピューターやワードプロセッサの出力装置
である場合には、上記画像処理を該コンピューターやワ
ードプロセッサ内部で行い、再構築された画像データを
画像形成装置に送る構成として、上記の複雑な処理を画
像形成装置内で行わないように構成することが可能であ
る。
【0118】上記のような画像データの再構築は、その
処理内容によっては非常に速い処理速度と大きな記憶容
量が必要となる場合があり、画像形成装置内部に上記の
複雑な画像処理を行う手段を配置するよりは、高速の処
理速度と豊富な記憶容量を有するコンピューターで、上
記画像データの再構築を行うほうが合理的である。この
場合は、上記の画像処理に要するROM147及びRA
M148を不要又は非常に簡略化できるので、部品点数
の削滅と、装置の小型化、コストダウン及び信頼性の向
上が可能となる。
【0119】また、上記画像形成装置がコンピューター
やワードプロセッサの出力手段であって、該コンピュー
ターやワードプロセッサには上記画像データの再構築を
行う手段がない場合に、画像データの再構築に必要なプ
ログラムや必要な各データ等を例えばフロッピーディス
クやCD−ROM、MOディスク等の記録媒体を介して
コンピューターやワードプロセッサにインストールして
本発明を施すことによって良好な画像形成が得られるよ
うにすることも可能となる。さらに、本来は上記画像デ
ータの再構築の為の画像処理手段を持たない画像形成装
置に本発明の画像処理プログラムやデータをコンピュー
ターやワードプロセッサを介して転送することも可能で
ある。
【0120】本発明では、上記画像データの再構築を行
う際に、画像データから画像の個々の部分を領域分離し
て各領域に適した処理を行うことが可能である。例え
ば、上記説明では、主に網点画像のハーフトーンの再現
について説明したが、例えば文字領域の場合には、特に
文字の端部において上記第二の飛翔や第三の飛翔が発生
すると、図26(a)に示すように、文字の端部に径の
小さなドットが形成され、輪郭部がコントラストのない
ぼやけた画像となる。同図(b)のような画像データか
ら、同図(c)示すような第二の飛翔が発生する端部の
画像データを間引いて画像を形成すると、同図(d)に
示すような端部に小さなドットが形成されず、輪郭部の
コントラストが十分な鮮明な画像となる。
【0121】逆に図27(a)のような画像となる場合
には、同図(b)に示す画像データを同図(c)のよう
にドットを補完して、同図(d)のような画像を形成す
ることにより、コントラストの低下を緩和することが可
能となる。また、本実施の形態で示すような構成を持つ
画像形成装置、すなわちトナー担持体22が制御電極に
対して極率を有する場合には、各ゲート29とトナー担
持体22の距離が均一でない。したがって、かかる場合
には、用紙5上に形成されるドット径やドット濃度が一
定ではなくなるため、上記のようにハーフトーンの再現
などの不具合が発生するが、かかる場合にも本発明を容
易に適用できる。
【0122】例えば、図28に示すように、端部のゲー
ト29はトナー担持体22との距離が中央部のゲート2
9のそれに比較して長くなるので、電界が弱くなってゲ
ート29を通過するトナー21量が少なくなる。この場
合は、図28のように、用紙5上に形成されるドット径
や濃度が不十分となるか、または中央部のゲート29に
よるドットより径が小さく、ドット濃度が低下する。
【0123】かかる場合は、第二の飛翔によってドット
径や濃度が低下した場合に発生する画像濃度の低下と、
第一の飛翔と第二または第三の飛翔で得られるドットに
よって形成された縞模様が発生するなどの画像劣化、す
なわちドット径とドット濃度が不均一なために発生する
不具合と同様な不具合が発生する。
【0124】このような場合も、すでに説明したよう
に、予めドット径が小さく濃度が低下する領域や、逆に
濃度が高くなる領域及びその変化量が明確に予想できる
ので、この領域に対するドットの追加、間引き又は位置
ずらし等の画像データの再構築を行うことにより、所望
の画像濃度を得ることができる。すなわち、上記実施の
形態では、第一の飛翔や第二の飛翔によってドット径の
大小やドット濃度の高低が発生した場合について述べた
が、これらドット径や濃度の大小が発生するのは、上記
第一、第二、第三の飛翔による場合に限らず、図27の
ような場合や他の要因によって発生しうる。したがっ
て、この場合にも、上記第一、第二又は第三の飛翔によ
るドットを考慮した画像データの再構築を良好に適用す
ることができ、例えば図27のような場合には、端部と
中央部のドット径とドット濃度を予め実験などによって
調べて記憶しておくと、上記のような種々の処理によっ
て、画像データの再構築を行うことができる。
【0125】さらに、図28のような状態で、上記第
一、第二、第三の飛翔が発生した場合においても、上記
のような種々の処理を行って所望の画像濃度が得られる
ように画像データの再構築を行うことが望ましい。ま
た、連続印字などによって画像濃度が低下するか又は濃
度が高くなるなどの事態が発生した場合にも、連続印字
などによって発生するドット径の変化とドット濃度の変
化を予め記憶しておき、これらを使用して画像データを
再構築することができる。
【0126】さらに、使用環境の変動によって、例えば
高温高湿環境下でドット濃度が変化する場合には、高温
高湿環境で変化するドット径やドット濃度を予め調査し
て記憶しておき、これらによって画像データを再構築す
ることができる。この場合に、上記第一、第二又は第三
の飛翔が発生する構成では、これらの飛翔によるドット
が使用環境の変化や連続印字によって変化する変化量を
記憶しておき、これらを使用して上記の種々の処理を施
すのが最も好適である。
【0127】さらに、ライフによるドット径やドット濃
度の変動のデータを使用することも望ましい。例えば、
図28のような端部と中央部でドット径やドット濃度が
異なる場合には、図20のステップ203〜205をこ
れらを考慮したフローチヤートに変更することにより、
図29に示すようなフローチャートが得られる。
【0128】図29に示すフローチャートを説明する
と、まず第一、第二又は第三の飛翔を判別し(ステップ
281)、各ドットが端部に配置されたゲート29によ
って得られるのか、中央部に配置されたゲート29によ
って得られるのかを判別する(ステップ282)。次
に、予め記憶しておいた各ドットの特性に応じて、すな
わち端部のゲート29による第一、第二、第三の飛翔で
形成されるドット径とドット濃度及び中央部のゲート2
9によるそれらを読み出し(ステップ283又は28
4)、画像濃度ID1を算出する(ステップ285)。
なお、この場合には図20のステップ208〜210を
図29に準ずる形に変更するのが好適である。
【0129】さらに、上記のライフや使用環境、または
連続印字などによって形成するドット径やドット濃度が
変化する場合も、図20の適当な部分を適宜変更して、
例えば図29に類する形に変更することができる。な
お、これらの処理の具体的な説明は、上記実施の形態の
説明と重複するのでここでは省略する。
【0130】また、本実施の形態では、図28及び図2
9において、ゲート29の位置を端部と中央部の2つに
分けた場合について説明したが、さらに中央部と端部の
中間に位置するゲート29によるドットのドット径やド
ット濃度を考慮して上記画像データを再構築することが
でき、さらに細かくゲート29の位置を分割して、個々
のゲート29のドット径やドット濃度を使用して画像デ
ータの再構築を行うこともできる。
【0131】また、本実施の形態では、画像データの再
構築を画像濃度のみに注目して行う場合を示したが、本
発明は画像濃度に限定されるものではなく、例えば先鋭
度、blur若しくはraggedness又は複数の画像品位に注目
して、所望の画像品が得られるような画像データを再構
築することもできる。
【0132】また、上記説明では、第二の飛翔によるド
ットと第三の飛翔によるドットがほぼ同じである場合を
示したが、第二の飛翔によるドットと第三の飛翔による
ドットの形状等が異なる場合には、これらに応じて上記
処理内容を変更すればよい。
【0133】また、本実施の形態では、ゲート29のト
ナー21飛翔制御は、個々のゲート29を一つの電極で
制御するシングルドライブによる制御電極26の場合を
示したが、図23に示すようなマトリックス制御による
制御電極26を使用した場合でも、本発明を同様に適用
して良好な画像を形成することができる。
【0134】この図30では、リング状電極27のかわ
りに帯状電極27a及び27bを配置するとともに、制
御電極26のトナー担持体22側に帯状電極27bを配
置し、対向電極25側に帯状電極27aを配置した構成
としている。
【0135】図30の制御電極26のような4列のマト
リックス制御を行った場合には、使用するFETの数は
図3の制御電極26で必要なFETの数の1/4に削減
され、コストダウンの観点から極めて有効である。とこ
ろが、FETの数をさらに1/2、つまり図3における
制御電極26の1/8にする場合には、帯状電極27a
が8本必要となると同時に、帯状電極27bに配置され
たゲート29の数も8個に増えるため、上記第二又は第
三の飛翔によるドットの発生頻度が増え、図28のよう
に端部と中央部に配置されたゲート29によるドット径
とドット濃度の差がより大きくなるため、かかる場合に
も本発明が非常に有効である。
【0136】ところで、従来から存在する上記問題は、
白黒の画像形成装置の場合だけでなく、カラー画像形成
装置の場合にも顕著に現れる。カラー画像形成装置は、
例えば複数のトナー供給部2a、2b、2c及び2d
と、印刷部3a、3b、3c及び3dとを備えた画像形
成部1a、1b、1c及び1dを配して、それぞれのト
ナー供給部2a、2b、2c及び2dに、例えば図31
に示すように、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラッ
クのカラートナーを使用したものである。
【0137】この図31では、イエロ一、マゼンダ、シ
アン及びブラックにそれぞれ対応して、本発明を施した
画像形成部1a、1b、1c及び1dを配置し、それぞ
れカラーの画像データに基づいてカラー画像形成が行わ
れる。その他の構成要素は図2と同じ構成としてもよ
い。
【0138】図24のようなカラーの画像形成装置にお
いて、上記第二及び第三の飛翔によるドットが発生する
と、所望の色再現性が得られない。ところが、本発明に
よれば、上記の不具合が一切発生しないので、所望の色
再現性と良好なカラー画像形成が得られる。また、この
カラー画像形成装置では、各色のトナー21に対する画
像データに対して上記画像データの再構築を別々に行っ
ている。その理由は、各色のトナー21によって、第一
の飛翔及び第二又は第三の飛翔によるドット径やドット
濃度が異なるからである。
【0139】また、図28のような端部と中央部のトナ
ー21のドット径や濃度の他に、ライフや使用環境や連
続印字に対するドット径やドット濃度の変化も個々のト
ナー21に対して異なる。ドット径やドット濃度やドッ
ト数と得られる画像濃度の相関が、個々のトナー21に
よって異なるので、上記のような画像データの再構築は
個々の色の画像デ一タに対して別々に行うことが望まし
い。、各色のトナー21に対して他の色の画像データの
再構築によって再構築方法を変えることも可能である。
【0140】なお、ここでは、顕像剤がトナーである場
合を取り上げて説明したが、顕像剤はインク等であって
もよく、さらにトナー供給部2にイオンフロー法を適用
して、画像形成部をコロナ帯電器等のイオン源を備えた
構成としてもよい。この場合にも、上記と同様の作用、
効果を奏することができる。また、本発明にかかる画像
形成装置は、例えば、ディジタル複写機およびファクシ
ミリ装置の印字部や、ディジタルプリンタ、プロッタ等
に好適に適用することもできる。
【0141】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明は、記録媒体表面に形成すべき第一の画像と、該記
録媒体表面に実際に形成される画像を予想した第二の画
像との画像品位が所定以上異なる場合に、所望の画像が
得られるように画像データを再構築するよう構成したの
で、下記に示す効果が得られる。1)形成されるドット
の形や濃度が不均一になることに起因する画像の劣化を
防止して、本来印字すべき画像に近い良好な画像を形成
することができる。2)印字品位を決定する印加電位や
顕像剤の特性を可変制御しないので、装置の不安定性が
発生しないうえに、部品点数の増加、装置の大型化、コ
ストアップ及び信頼性の低下を低減することができる。
【0142】また、請求項2の発明は、複数のゲートの
うちの任意のゲートに対して形成される画素の不均一性
が予測できる場合に、所望の画像が得られるように形成
すべき画像データを再構築するよう構成したので、本来
の画像データにより近い状態での画像データが得られ
る。
【0143】また、請求項3の発明は、少なくとも画像
データが有する画像品位と、画像処理によって得られた
画像データによる印字が有する画像品位と、該両者の画
像品位差とを計算するとともに、該両者の画像品位差が
所定の範囲以内になるように画像データの再構築を繰り
返すよう構成したので、本来の画像データにより近い良
好な画像が得られる。
【0144】また、請求項4の発明は、少なくとも画素
の補完、間引き若しくは位置ずらし、又は位置を変えて
形成する画素の大きさ若しくは画素濃度を変え、又はこ
れらを組み合わせて、画像データの再構築を行うよう構
成したので、下記に示す効果が得られる。 1)再構築後の画像データによってドットは本来の印字
可能な位置に形成される。 2)例えば印字パルスのパルス幅やパルスタイミングを
制御する制御回路が別途不要で、部品点数の増加、装置
の大型化、コストアップ及び信頼性の低下を低減するこ
とができる。
【0145】また、請求項5の発明は、複数のゲートの
うちの任意のゲートに対して顕像剤の通過を与える以前
に行われた該任意のゲートにおける顕像剤の通過によっ
て、該ゲートの顕像剤の通過状態が影響されない第一の
飛翔と、該第一の飛翔の後に行われる顕像剤の通過であ
って該第一の飛翔によって顕像剤の通過状態が影響され
る第二の飛翔と、該第一及び第二の飛翔と該第二の飛翔
の後に行われる顕像剤の通過であって該第二の飛翔によ
って顕像剤の通過状態が影響される第三の飛翔とを顕像
剤に対して少なくとも付与するように制御するととも
に、所望の画像が得られるように形成すべき画像データ
を第一、第二又は第三の飛翔の特性の少なくとも一つを
利用して再構築するよう構成したので、画像処理の自由
度が向上してより良好な画像データの再構築が可能とな
る。
【0146】また、請求項6の発明は、少なくとも第二
の飛翔又は第三の飛翔による画素の補完又は間引きによ
って画像データの再構築を行うよう構成したので、第二
の飛翔によるドット径が小さいまたはドット濃度の低い
ドットを補完又は間引く処ことになり、画像データの再
構築をより細かく行うことが可能となる。
【0147】また、請求項7の発明は、第一の飛翔によ
るドット径が大きいか又はドット濃度の高いドットを補
完する又は間引く処理を行うので、画像データの再構築
をより効果的に行うことが可能である。
【0148】また、請求項8の発明は、ドットの位置を
変えることによって画像データの再構築を行うのでデー
タ数が増加することがない。
【0149】また、請求項9の発明は、再構築後の画像
データの量の増加を最小限度にするか又は減少させるこ
とが可能なうえに、良好な画像データの再構築が得られ
る。
【0150】また、請求項10の発明は、画像データに
対して領域分離を行って各領域対して該領域に最適な画
像処理を行って画像データの再構築を行うので、より良
好な画像データの再構築を行うことが可能である。
【0151】また、請求項11の発明は、カラー画像形
成装置の場合であっても、各色の顕像剤に対して第一ま
たは第二、第三の飛翔によるドット径やドット濃度が異
なるという特性を踏まえて、再構築を行うことができ
る。
【0152】また、請求項12の発明は、画像処理によ
る画像データの再構築を非常に処理速度の大きな、又は
大きなメモリを有するコンピュータで行い、もって画像
形成装置の側に高速のROMやRAMが不要となり、部
品点数の削減、装置の小型化、コストダウン及び信頼性
の向上が可能となる。
【0153】また、請求項13の発明は、画像形成装置
や画像データを該画像形成装置に送るコンピューターや
ワードプロセッサが本来は本発明による画像データの再
構築を行う手段を持たない場合に、フロッピーディスク
や、MOディスクを介して画像データの再構築を行うソ
フトを転送し、もって本来は本発明による画像データの
再構築を行う手段を持たない画像形成装置においても良
好な画像形成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係わる画像形成装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施の形態で用いるプリンターの断面を示す
図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の制御電極の構成を示
す図である。
【図4】印字動作のフローを示す図である。
【図5】トナーの飛翔状況を示し図である。
【図6】トナーの飛翔状況を示す図である。
【図7】ホワイトラインノイズを示す図である。
【図8】ホワイトラインノイズを示す図である。
【図9】他の網点画像の形態を示す説明図である。
【図10】従来技術による網点画像の例を示す説明図で
ある。
【図11】画像データの一例を示す説明図である。
【図12】本実施の形態に係わる画像データの再構築の
一例を示す図である。
【図13】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図14】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図15】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図16】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図17】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図18】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図19】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図20】画像データの再構築のフローを示す図であ
る。
【図21】トナーの飛翔状況の他の例を示す図である。
【図22】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図23】本実施の形態で用いる所望の画像の一例を示
す図である。
【図24】ドット判別のフローチャートを示す図であ
る。
【図25】画像形成制御ユニットの構成を示す図であ
る。
【図26】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図27】画像データの他の再構築の一例を示す図であ
る。
【図28】トナーの飛翔状況の他の形態を示す図であ
る。
【図29】画像データの他の再構築のフローを示す図で
ある。
【図30】制御電極の他の形態を示す図である。
【図31】カラー画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成部 2…トナー供給部 3…印刷部 4…用紙カセット 5…用紙 6…ピックアップローラ 7…給紙ガイド 8…帯電ブラシ 10…給紙装置 11…定着部 12…加熱ローラ 13…ヒータ 14…加圧ローラ 15…温度センサ 16a,16b…支持部材 17…除電電源 18…帯電電源 19…クリーナーブレード 20…トナー収容槽 21…トナー 22…トナー担持体 23…ドクターブレード 24…誘電体ベルト 25…対向電極 26…制御電極 26a…絶縁性基板 27…リング状電極 28…除電ブラシ 29…ゲート 30…高圧電源 31…制御電源部 80…温度制御回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像剤を担持する担持体を有する供給手
    段と、前記担持体に対向して配置される対向電極と、前
    記担持体と対向電極との間に電位差を発生する高電庄を
    供給する高圧電源と、前記担持体と対向電極との間に配
    設される絶縁性基板、該絶縁性基板上に配設される複数
    のゲート、該複数のゲートの周囲に配設される少なくと
    も一以上の電極群からなる制御電極及び該制御電極の各
    電極群の複数の電位状態を与える制御手段とを少なくと
    も具備し、前記制御手段による前記電極群に対する電位
    の印加によって前記顕像剤のゲート通過を制御して前記
    対向電極に搬送された記録媒体表面に画像を形成する画
    像形成装置において、 前記制御手段は、 前記記録媒体表面に形成すべき第一の画像と、該記録媒
    体表面に実際に形成される画像を予想した第二の画像と
    の画像品位が所定以上異なる場合に、所望の画像が得ら
    れるように画像データを再構築することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記複数のゲートのうちの任意のゲートに対して形成さ
    れる画素の不均一性が予測できる場合に、所望の画像が
    得られるように形成すべき画像データを再構築する画像
    処理手段を具備することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、 少なくとも前記画像データが有する画像品位と、前記画
    像処理によって得られた画像データによる印字が有する
    画像品位と、該両者の画像品位差とを計算するととも
    に、該両者の画像品位差が所定の範囲以内になるように
    前記画像データの再構築を繰り返すことを特徴とする請
    求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、 少なくとも画素の補完、間引き若しくは位置ずらし、又
    は位置を変えて形成する画素の大きさ若しくは画素濃度
    を変え、又はこれらを組み合わせて、画像データの再構
    築を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記複数のゲートのうちの任意のゲートに対して前記顕
    像剤の通過を与える以前に行われた該任意のゲートにお
    ける顕像剤の通過によって、該ゲートの顕像剤の通過状
    態が影響されない第一の飛翔と、該第一の飛翔の後に行
    われる顕像剤の通過であって該第一の飛翔によって顕像
    剤の通過状態が影響される第二の飛翔と、該第一及び第
    二の飛翔と該第二の飛翔の後に行われる顕像剤の通過で
    あって該第二の飛翔によって顕像剤の通過状態が影響さ
    れる第三の飛翔とを前記顕像剤に対して少なくとも付与
    するように制御するとともに、所望の画像が得られるよ
    うに形成すべき画像データを前記第一、第二又は第三の
    飛翔の特性の少なくとも一つを利用して再構築する画像
    処理手段を具備することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段は、 少なくとも前記第二の飛翔又は第三の飛翔による画素の
    補完又は間引きによって画像データの再構築を行うこと
    を特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段は、 少なくとも前記第一の飛翔による画素の補完又は間引き
    によって画像データの再構築を行うことを特徴とする請
    求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、 少なくとも画素の位置を移動させて画像データの再構築
    を行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理手段は、 少なくとも前記第一の飛翔による画素数と、前記第二の
    飛翔又は第三の飛翔による画素数とを変えることによっ
    て画像データの再構築を行うことを特徴とする請求項5
    記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像処理手段は、 少なくとも前記画像データを領域分離し、個々の領域の
    特性値によって該画像データの再構築内容を決定するこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 カラー画像を形成する色ごとに複数の
    供給手段を設け、 前記制御手段は、複数の色の顕像剤に対して前記画像デ
    ータの再構築を個々の顕像剤に対して別々に行うことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像処理手段は、 画像形成装置以外の他の接続機器に設けられることを特
    徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 顕像剤を担持する担持体を有する供給
    手段と、前記担持体に対向して配置される対向電極と、
    前記担持体と対向電極との間に電位差を発生する高電庄
    を供給する高圧電源と、前記担持体と対向電極との間に
    配設される絶縁性基板、該絶縁性基板上に配設される複
    数のゲート、該複数のゲートの周囲に配設される少なく
    とも一以上の電極群からなる制御電極及び該制御電極の
    各電極群の複数の電位状態を与える制御手段とを少なく
    とも具備した画像形成装置に対し、前記制御手段による
    前記電極群の対する電位の印加によって前記顕像剤のゲ
    ート通過を制御して前記対向電極に搬送された記録媒体
    表面に画像を形成する画像形成制御プログラムを記憶す
    る記録媒体において、 前記制御手段が、前記記録媒体表面に形成すべき第一の
    画像と、該記録媒体表面に実際に形成される画像を予想
    した第二の画像との画像品位が所定以上異なる場合に、
    所望の画像が得られるように画像データを再構築する画
    像形成制御プログラムを記録することを特徴とする記録
    媒体。
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