JP2000094734A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000094734A
JP2000094734A JP27021898A JP27021898A JP2000094734A JP 2000094734 A JP2000094734 A JP 2000094734A JP 27021898 A JP27021898 A JP 27021898A JP 27021898 A JP27021898 A JP 27021898A JP 2000094734 A JP2000094734 A JP 2000094734A
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Masafumi Kadonaga
雅史 門永
Toshio Sakai
捷夫 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛翔記録方式を用いて形成した画像を中間記
録体から記録部材に転写する画像形成装置において、ト
ナーチリ等の粒子チリの発生を低減することができる画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 各画像形成器3の近傍で、且つ、各画像
形成器3よりも中間記録ベルト10の移動方向下流側
に、中間記録ベルト10を挟み込む4つの電荷付与装置
1Bk、1C、1M、1Yを設けた。そして、画像を中
間記録ベルト10の記録面のトナー付着部に重ねて形成
する毎に、該トナー付着部に向けてマイナスの電荷を付
与させるように構成した。このトナー付着部に向けて付
与されたマイナス電荷は、該トナー付着部のトナー12
のマイナス電荷と反発し、該トナー付着部ではなく周囲
の非画像部に付与される。これにより、トナー付着部と
周囲の非画像部との間に生ずる電位差によって形成され
る飛翔助長電界の力を低減して、トナーチリの発生を低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛翔記録方式を用
いる複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装
置に係り、詳しくは、トナーチリ等の粒子チリを低減す
ることができる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイレクトトーニング又はトナー
プロジェクションと称される飛翔記録方式を用いる画像
形成装置が知られている。この飛翔記録方式とは、次の
ようなプロセスで画像を形成するものである。即ち、微
小開口部としての孔やスリットの周りに設けた飛翔制御
電極に飛翔電圧を印加して、該飛翔制御電極の近傍に位
置するトナー等の画像形成粒子の層やクラウドに電界を
作用させる。この電界の作用により、上記層や上記クラ
ウドから画像形成粒子の集合体を選択的に飛翔させ、飛
翔させた該集合体の一部に対して上記孔や上記スリット
を通過させる。更に、対向電圧を印加した対向電極から
生ずる電界の影響により、通過させたこの集合体を該対
向電極や該対向電極上の記録部材などの記録面に付着さ
せて、該記録面に画像を直接形成するものである。
【0003】また、飛翔記録方式を用いる画像形成装置
において、複数の画像形成器により、中間記録体として
の機能を兼ね備える対向電極、又は、対向電極上の中間
記録体、の記録面に画像を順次重ねて形成した後、記録
部材に一括転写してフルカラー画像等の合成画像を形成
するものが知られている。この画像形成器とは、画像形
成粒子を担持する粒子担持体と、微小開口部が複数設け
られた開口部材と、該微小開口部に対応する複数の飛翔
制御電極とを有するものである。
【0004】飛翔記録方式を用いるこれらの画像形成装
置においては、例えば画像形成粒子としてトナーを用い
る場合、従来より、上記記録面のトナー付着対象部への
画像形成粒子付着量を多くすると、いわゆるトナーチリ
と称される現象を発生させ易かった。このトナーチリと
は、トナー付着対象部の周囲の非画像部にトナーを飛散
・付着させるものである。特に、上記合成画像を形成す
る画像形成装置においては、重ね回数の多い画像ほど、
即ち、後に重ねられる画像ほど、上記トナーチリが発生
し易かった。そして、このようにトナーチリを発生させ
ると、画像をぼかしたり、にじませたりして、該画像の
鮮明さを低下させてしまうという問題があった。
【0005】この問題は画像形成粒子としてトナーを用
いる場合に生ずるものであるが、同様の問題はトナー以
外の画像形成粒子を用いる場合にも生じ得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、トナーチリを発生させる原因について鋭意研究を重
ねた結果、この原因を次のように見出した。即ち、中間
記録体などの記録面のトナー付着対象部にトナーを付着
させると、トナーの電荷により該トナー付着対象部と該
トナー付着対象部の周囲の非画像部との間に電位差を生
じさせる。そして、この電位差により形成される電界の
影響により、トナー付着対象部に一旦付着させたトナー
や後続の飛翔トナーを該トナー付着対象部の周囲に飛散
・付着させてトナーチリを発生させていたことを見出し
た。
【0007】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、飛翔記録方式を用いて
形成した画像を中間記録体から記録部材に転写する画像
形成装置において、トナーチリ等の粒子チリの発生を低
減することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、画像形成粒子を担持する粒子担
持体と、互いに独立あるいは連続する複数の微小開口部
が設けられ、該粒子担持体に対向する開口部材と、該開
口部材又は該開口部材の近傍に設けられ、該粒子担持体
上の画像形成粒子の飛翔を制御する複数の飛翔制御電極
とを有する画像形成器と、該開口部材を介して該粒子担
持体に対向する対向電極とを備え、飛翔記録方式によ
り、該対向電極上の中間記録体、又は、中間記録体とし
ての機能を有する該対向電極、の記録面に画像を形成し
た後、該画像を記録部材に転写する画像形成方法におい
て、該記録面に電荷を付与する電荷付与手段を設け、該
電荷の付与により、該記録面の画像形成粒子付着部とこ
の周囲の非画像部との電位差を低減させるか、あるいは
該画像形成粒子付着部と該非画像部との間に形成される
電界の向きを反転させるように構成したことを特徴とす
るものである。
【0009】本発明において「中間記録体」とは、画像
形成のプロセスで画像が一時的に記録される記録媒体を
示す概念である。
【0010】この画像形成装置においては、電荷付与手
段から上記記録面への電荷付与により、該記録面上のト
ナー付着部と非画像部との間に形成される飛散助長電界
の力を低減するか、あるいは該間に飛散低減電界を形成
する。この飛散助長電界とは、電荷を有するトナー付着
部と電荷を有さない非画像部との電位差により形成さ
れ、画像形成粒子に対してトナー付着部から非画像部へ
の移動を助長するように作用するものである。また、飛
翔低減電界とは、画像形成粒子に対して非画像部からト
ナー付着部への移動を助長するように作用する電界であ
り、飛翔助長電界の向きとは逆方向の向きに形成される
ものである。
【0011】請求項2の発明は、複数の上記画像形成器
により、画像を上記記録面に順次重ねて合成画像を形成
する請求項1の画像形成装置において、各画像形成器に
より該記録面に画像を重ねる毎に、上記電位差を低減さ
せるかあるいは上記電界の向きを反転させるように構成
したことを特徴とするものである。
【0012】この画像形成装置においては、複数の上記
画像形成器により画像を重ねて形成しても、飛散助長電
界の力を確実に低減するか、あるいは飛散低減電界を確
実に形成する。例えば、画像を重ねて合成画像を形成す
る過程においては、画像を重ねる毎にトナー付着部のト
ナー電荷を増加させるので、電荷付与手段からの電荷を
上記記録面に適宜付与しないと、飛散低減電界力を復帰
させたり、飛散助長電界を維持することができなかった
りする。そこで、この画像形成装置においては、上記記
録面に画像を重ねる毎に該記録面に電荷を付与すること
で、飛散助長電界の力を確実に低減するか、あるいは飛
散低減電界を確実に形成する。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の画像形成装置において、画像形成粒子の帯電極性と同
極性の電荷を上記記録面の画像形成粒子付着部に向けて
付与させるように上記電荷付与手段を構成したことを特
徴とするものである。
【0014】この画像形成装置においては、飛散助長電
界の力を効率良く低減するか、あるいは飛散低減電界を
効率良く形成する。例えば、中間記録体や対向電極に対
して、その画像形成粒子付着部から離れた部位に電荷を
付与させるように電荷付与手段を構成すると、飛散助長
電界力の低減化や飛散低減電界の形成が困難になる場合
がある。具体的には、このように離れた部位から画像形
成粒子付着部の近傍の非画像部に電荷を移動させるべく
多量の電荷を付与する必要が生じたり、記録面の電気抵
抗の値によっては該部位に付与した電荷を該非画像部に
移動させることができなかったりする。そこで、この画
像形成装置においては、画像形成粒子の帯電極性と同極
性の電荷を記録面の画像形成粒子付着部に向けて付与す
る。このように付与された電荷は、画像形成粒子付着部
のトナーの電荷と反発して、該画像形成粒子付着部の近
傍の非画像部に移動する。これにより、この非画像部に
電荷が効率良く付与される。
【0015】請求項4の発明は、請求項1、2、又は3
の画像形成装置において、上記記録面と上記電荷付与手
段とを接触させないように構成したことを特徴とするも
のである。
【0016】この画像形成装置においては、電荷付与手
段と上記記録面上の画像との接触による該画像の乱れを
防止する。
【0017】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の画像形成装置であって、上記中間記録体又は上記対
向電極は、上記記録面に上記電荷が付与されてから上記
画像が上記記録部材に転写されるまでの間、付与された
該電荷を該記録面に保持し得ることを特徴とするもので
ある。
【0018】この画像形成装置においては、上記記録面
は電荷付与手段による電荷付与が開始されてから、該記
録面に形成された画像が記録部材に転写されるまでの
間、付与された電荷を該記録面に保持する。これによ
り、この間に上記記録面から電荷が逃げることにより生
ずる飛散助長電界力の復帰や飛散低減電界力の低減化が
回避される。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の画像形成装
置において、上記記録面に形成した画像を記録部材に転
写させた後、該記録面を除電させるように構成したこと
を特徴とするものである。
【0020】この画像形成装置においては、上記記録面
上の形成画像を記録部材に転写した後に、この転写に先
立って該記録面上に付与した電荷を電荷付与手段により
除電する。これにより、上記記録面上の残留電荷による
画像の乱れを防止する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を飛翔記録方式の画
像形成装置である飛翔記録プリンタ(以下、プリンタと
称する)に適用した一実施形態について説明する。図1
は本実施形態に係るプリンタの概略構成の一部を示す断
面図である。図示のように、このプリンタは4組の画像
形成器3を備えている。各画像形成器3Bk、3C、3
M、3Yは、それぞれ画像形成粒子としてのブラツクト
ナー(Bk)、シアントナー(C)、マゼンタトナー
(M)、イエロートナー(Y)を用いてトナー画像を中
間記録体である中間記録ベルト10の記録面に形成する
ものである。そして、トナーを担持する粒子担持体とし
てのトナー担持ローラ30や、開口部材及び飛翔制御電
極としての機能を有する板状のトナー制御部材31など
を備えている。各画像形成器3の下側には、各トナー担
持ローラ30に対向する対向電極としての導電性の対向
ローラ2が各々設けられている。上述の中間記録ベルト
10は、これら各画像形成器3と各対向ローラ2との間
を移動するように無端駆動される。具体的には、2本の
ローラ4及び転写対向ローラ5aにより、転写対向ロー
ラ5aを下側の頂点とする逆三角の形に張架され、一方
のローラ4の回転により図中矢印方向に無端駆動され
る。転写対向ローラ5aの下側対向部には、中間記録ベ
ルト10を介して転写ローラ5bが配設されており、こ
れら転写対向ローラ5aと転写ローラ5bとにより転写
部5が形成されている。この転写部5の図中右側には、
搬出ローラ7a、給紙カセット7b、等からなる紙搬出
部7が設けられており、搬出ローラ7aの回転により給
紙カセット7b内の記録部材である記録紙11を転写部
5に向けて搬出する。記録紙11は転写部5に送られて
中間記録ベルト10の記録面上の画像が転写された後、
定着部6内の定着ローラ対6a、6bの間に送られて該
画像が定着される。なお、図中の各画像形成器3、これ
らを構成する部材、及び、トナー色に関連するような装
置、の符号には、各色トナーに対応する添え字Bk、
C、M、Yを付している。
【0022】中間記録ベルト10は、例えばフッ素系樹
脂の中に分散カーボンブラックを含有する単層もしくは
多層の中抵抗体や、PETフィルムなどの絶縁体で構成
され、厚みが50〜300[μm]に、比誘電率が2〜
20程度に、それぞれ調整されている。
【0023】図2は画像形成器3の概略構成を示す斜視
図である。各画像形成器3Bk、3C,3M,3Yは、
ほぼ同じ構成であり、トナー担持ローラ30、トナー制
御部材31、などを備えている。なお、図2において
は、便宜上、トナー制御部材31の内部に設けられた飛
翔電極33を、点線ではなく実線で示している。
【0024】トナー担持ローラ30はトナーを収容する
トナーホッパー34の内部に配設され、電子写真式画像
形成方法などで採用されている公知の技術により、帯電
したトナーをローラ表面に担持する。本実施形態では、
トナーをドクターブレード35とトナー担持ローラ30
との間でマイナスに摩擦帯電させ、静電気力によりトナ
ー担持ローラ30上に担持させ、担持させたトナーの層
をドクターブレード35で規制することにより、薄厚の
トナー層をトナー担持ローラ30上に形成している。な
お、例えばトナー供給ローラなどのドクターブレード3
5とは別の手段によりトナーを帯電させてもよい。
【0025】トナー制御部材31は、フレキシブルプリ
ント基板(以下、FEPと称する)を基材として板状に
形成され、トナーホッパー34の下壁部に形成された開
口を塞ぎ、且つトナー担持ローラ1に対向するように取
り付けられており、開口部材及び飛翔制御電極としての
機能を兼ね備えている。即ち、FEPに微小開口部とし
ての孔32と、孔32の周りに配設されたリングを有す
る飛翔制御電極としての飛翔電極33とを複数組備えて
いる。この飛翔電極33には飛翔電圧としての画像信号
電圧Vblackが印加される。
【0026】図3はトナー制御部材31の内部に設けら
れた飛翔電極33を示す平断面図である。図示におい
て、飛翔電極33のリングの内径φは0.160[m
m]であり、このリングの内側にはFEPの孔32が設
けられている。この孔32の内径や、中間記録ベルト1
0の移動方向と直行する方向(トナー担持ローラ30の
軸方向)における各孔32間のピッチPh等は、中間記
録ベルト10の記録面に形成する画像の解像度に応じて
設定される。本実施形態では、解像度300dpi程度
の画像を形成し得るように、厚さ0.075mmのポリ
イミドからなるFEPに、0.140[mm]の内径の
孔32を、0.0845mmのピッチPhで形成してい
る。また、各孔32は、中間記録ベルト10の移動方向
の幅W内(約2mmの領域内)に8つ(31−1から3
1‐8)横列するように、且つ、FEPにおける総数が
2300個となるように各々形成されている。各飛翔電
極33のリングからはそれぞれ電気的に独立した短冊状
のリードが延在しており、このリードには画像情報に応
じた上記Vblackが印加されるべく電源回路(図示
せず)に接続されている。
【0027】図4は、画像形成器3の周辺装置の概略構
成を示す断面図である。トナー12を担持するトナー担
持ローラ30は接地され、対向する対向ローラ2には、
孔32を通過したトナー12を引き寄せるための電界を
トナー制御部材31との間に形成するための電源8が接
続されている。この接続により、対向ローラ2にはトナ
ー12の平均的な帯電極性と逆極性の直流高電圧である
対向電圧が印加される。また、トナー制御部材31の各
飛翔電極33の上記リードは、画像電源9の内部の電気
回路に接続されており、上述のように、Vblackが
それぞれ独立に印加される。この電気回路は、画像情報
に基づいて各リードへのVblackのパルス出力のO
N/OFFを制御するためのICドライバを飛翔電極3
3の数と同じ数だけ備えており、このICドライバによ
り各飛翔電極33にVblackをそれぞれ独立して印
加する。このVblackの値は、例えば+325
[V]である。また、Vblackが印加されない飛翔
電極33には、例えば−50[V]の非画像信号電圧V
whiteが印加される。なお、トナー制御部材31の
飛翔電極33と対向ローラ2との間隔は0.5[m
m]、飛翔電極33とトナー担持ローラ30との間隔は
0.0 7 5[mm]、トナー担持ローラ30の周速は
300[mm/sec]、中間記録ベルト10の移動速
度は100[mm/sec]にそれぞれ設定されてい
る。
【0028】トナー担持ローラ30上のトナー層を構成
する無数のトナーのうち、Vblackが印加された飛
翔電極33の近傍に位置するトナーの集合体は、該飛翔
電極33に向けて飛翔する。そして、一部はFEPとの
接触により淘汰されるが、他の一部は孔32を通過し、
後述の対向電圧を印加された対向ローラ2とFEPとの
間に形成された電界の影響によって対向ローラ2に向け
て更に飛翔し、対向ローラ2上を移動する中間記録ベル
ト10の記録面に付着してドットを形成する。このよう
なドットが複数形成されることにより、中間記録ベルト
10上に画像が形成される。
【0029】図5はトナー担持ローラ30と対向ローラ
2との間におけるトナーの飛翔状態を示す模式図であ
る。図において、例えば、対向ローラ2に+2.0[k
V]の対向電圧を印加しながら、飛翔電極33に+32
5[V]のVblackを200[μsec]の間印加
すると、トナー担持ローラ30上に形成されたトナー層
のうち、該飛翔電極33の近傍に位置するマイナス帯電
したトナー12の集合体に対して約4×106[V/
m]の電界が作用する。この作用により、トナー12に
働く力が、上記集合体とトナー担持ローラ30との間の
付着力や鏡像力の和を上回り、該集合体が飛翔電極33
のリング内に向けて飛翔する。そして、上述のように、
上記集合体の一部孔32を通過し、PEFと対向ローラ
2との間に形成される電界(加速電界)の作用によって
加速され、対向ローラ2に向けて更に飛翔し、対向ロー
ラ2上を移動する中間記録ベルト10の記録面に接触す
る。この接触により、上記記録面上にドットが形成され
る。
【0030】図1に示したように、中間記録ベルト10
の記録面は、画像形成器3Bk、3C,3M、3Yの下
を順次移動する。この移動の際に、各色トナー像が記録
面に重ねて形成され、上記記録面上にフルカラー画像が
形成される。このフルカラー画像は、転写部5において
記録紙11上に転写された後、定着部6で加熱されて記
録部材6上に定着される。なお、転写部5における転写
方法や定着部6における定着方法は、公知の電子写真式
画像形成方法で用いられている方法と同様であるので、
説明を省略する。
【0031】ところで、上述のように、中間記録ベルト
10(中間記録ベルト10を用いずに記録紙等の記録部
材に画像を直接形成する場合には記録部材)の記録面の
トナー付着量が多くなると、該記録面のトナー付着部と
非画像部との間に電位差が生ずる。そして、トナー付着
部に一旦付着したトナー12や、後続の飛翔トナーが、
この電位差により形成される電界の作用で非画像部に移
動して、トナーチリを生じてしまう恐れがある。特に、
本実施形態のプリンタのように、ブラック、マゼンタ、
シアン、及びイエロー、のトナーを重ねてフルカラー画
像を形成すると、中間記録ベルト10の記録面における
付着トナーの高さを数十[μm]以上にする場合があ
る。このように帯電したトナーを高く積み重ねると、各
トナーの電荷間に働くクーロン反発力を大きくしてしま
う。そして、このクーロン反発力をトナー同士の付着力
よりも大きくするとトナーを不安定な状態にする。
【0032】図6は中間記録ベルト10に付着したトナ
ー12と、トナー12の周囲に形成される電界の電気力
線とを模式的に示す模式図である。図示のように、トナ
ー12が局所的に積み重ねられたトナー付着部と、該ト
ナー付着部の周囲の非画像部との間の電位差により、マ
イナスの電荷に対して該トナー付着部から該非画像部に
向けて移動させるように作用する電界が形成されてしま
う。従来の飛翔記録方式の画像形成装置では、この電界
により、トナー12をトナー付着部である画像部とは別
の非画像部に付着させて、トナーチリを発生させていた
ことがわかる。このようなトナーチリは、フルカラー画
像形成装置に限らず、単色画像形成装置において高濃度
の画像が形成される場合、即ち、単色のトナー12が高
く積み重ねられる場合にも発生し得る。また、中間記録
ベルト10上に限らず、記録紙11上に画像を直接形成
する場合にも発生し得る。そこで、本実施形態のプリン
タにおいては、トナーチリの発生を低減すべく、次のよ
うな特徴的な構成を備えている。
【0033】以下、この特徴的な構成について説明す
る。図1に示したように、本実施形態のプリンタは、各
画像形成器3の近傍で、且つ、各画像形成器3よりも中
間記録ベルト10の移動方向下流側に、中間記録ベルト
10を挟み込む4つの電荷付与装置1Bk、1C、1
M、1Yが設けられている。これらの電荷付与装置1に
より、各色のトナー画像が中間記録ベルト10の記録面
に形成される毎に、該記録面にトナー12の帯電極性と
同極性の電荷が付与される。即ち、本実施形態のプリン
タにおいては、画像を上記記録面のトナー付着部に重ね
て形成する毎に、該トナー付着部に向けてマイナスの電
荷を付与する。電荷付与装置1は、中間記録ベルト10
の記録面の上側に配設され、該記録面のトナー付着部に
向けてマイナスの電荷を付与する4つのコロナチャージ
ャ1a−Bk、1a−C、1a−M,1a−Yと、中間
記録ベルト10を介して各コロナチャージャ1aに対向
し、所定の電位値に調整された4つのバックアップ電極
1b−Bk,1b−C,1b−M、1b−Yを備えてい
る。このように中間記録ベルト10を介してコロナチャ
ージャ1aとバックアップ電極1bとを対向させて配設
することで、中間記録ベルト10に対してマイナス電荷
を十分且つ均一に付与することができる。かかるバック
アップ電極1bを設けない場合には、中間記録ベルト1
0の記録面の電位状態を不安定にして、上記非画像部へ
の電荷付与を効率良く行うことができないおそれがあ
る。
【0034】上記トナー付着部に向けて付与されたマイ
ナス電荷は、該トナー付着部のトナー12のマイナス電
荷と反発し、該トナー付着部ではなく周囲の非画像部に
付与される。これにより、コロナチャージャ1aからの
電荷がトナー付着部の周囲の非画像部に効率良く付与さ
れる。
【0035】図7は本実施例に係るプリンタの中間記録
ベルト10において電荷付与後にトナー付着部及び非画
像部に形成される電界の電気力線をマイナス帯電したト
ナー12とともに示す模式図である。図示のように、ト
ナー12と同極性の電荷がトナー付着部に向けて付与さ
れると、トナー12の付着によって中間記録ベルト10
の記録面上に形成された電界の状態が変化し、該同極性
の電荷に対して該トナー付着部から非画像部に向けて移
動させるように作用する電界の力が弱められるか、ある
いはは電界の向きを変化させることがわかる。即ち、ト
ナー付着部に向けてトナー12と同極性の電荷を付与す
ると、該トナー付着部と周囲の非画像部との電位差を小
さくし、該電位差により形成される電界の力を弱めるか
あるいは該電界の向きを変化させ、トナー12を該非画
像部に移動させ難くなる。これにより、トナーチリの発
生を低減することができる。
【0036】図1に示したように、本実施形態のプリン
タにおいて、各コロナチャージャ1aは中間記録ベルト
10の記録面に対して非接触となるように設けられてい
る。これにより、記録面上に形成されている画像又は重
ね画像とコロナチャージャ1aとの接触によるこれら画
像の乱れを回避することができる。中間記録ベルト10
の記録面に対して非接触に設けることができる電荷付与
手段としては、コロナチャージャの他、スコロトロン帯
電器、針電極に高電圧を印加した装置、電磁波を空中に
照射して得た電離したイオンを電界によって該記録面に
吸着させる装置、などがある。
【0037】ところで、本実施形態のプリンタにおい
て、中間記録ベルト10の記録面の電気抵抗値が低すぎ
ると、付与した電荷を該記録面から瞬間的に逃がしてし
まい、上記電位差を低減することが困難になるおそれが
ある。このため、中間記録ベルト10の記録面は、最初
の電荷付与の役割を担うコロナチャージャ1a−Bkに
より電荷が付与されてから、付着している画像が記録紙
11に転写されるまでの間、付与された電荷を保持し得
るような材料で構成されることが望ましい。このような
構成により、上記最初の電荷付与が行われてから上記転
写が行われるまでの間、上記記録面上に付与された電荷
が保持される。即ち、2度目以降の電荷付与は上記転写
が行われるまでの間に実施されるので、コロナチャージ
ャ1a−C、1a−M、1a−Yによって上記記録面上
に付与された電荷も上記転写が行われるまでの間、該記
録面上に保持されることになる。従って、コロナチャー
ジャ1a−Bkによる最初の電荷付与を行ってから記録
面上の画像を記録紙11に転写するまでの間、上記電位
差を低減し続けることができ、記録紙11上に形成する
最終的なフルカラー画像におけるトナーチリの発生を低
減することができる。
【0038】図8は、コロナチャージャを用いて電気抵
抗率の異なる樹脂シートに表面電位換算で500[V]
相当の電荷を付与したときから、1[msec]後にお
ける該表面電位の計測結果を示すグラフである。図8に
おいて、横軸は樹脂シートの体積抵抗率を、縦軸は上記
表面電位をそれぞれ表すものである。図8より、体積抵
抗率が1010[Ωcm]以上である樹脂シートは、付与
された電荷を表面に保持し得ることがわかる。即ち、体
積抵抗率が1010Ωcm以上である材料をの中間記録ベ
ルト10の記録面に用いれば、付与した電荷を該記録面
上に留め、転写部5における転写を実施させるまで、ト
ナーチリの発生を低減することができる。従って、少な
くとも表面が1010[Ωcm]以上である材料、あるい
は、絶縁体で上記記録面を構成することが望ましい。な
お、上記記録面の電気抵抗値を十分に高くすると、トナ
ーチリを良好に低減することができるが、繰り返し画像
形成を行うと、前回の画像形成時に付与した電荷を上記
記録面上に残留させたまま次の画像形成を実施させてし
まう。そして、連続した画像形成を実施させると、残留
電荷によってトナー付着を抑制するような部分を該記録
面上に発生させ、この部分の画像濃度を低下させたり、
この部分の周囲にトナー12を付着させたりして、画像
の品質を低下させてしまうおそれがある。このため、転
写後に中間記録ベルト10の記録面上の残留電荷を除電
する除電装置を設けることが望ましい。このような除電
装置としては、コロナチャージャ、スコロトロン、針電
極に高電圧を印加した装置、電磁波を空中に照射して得
た電離したイオンを電界によって中間記録ベルト10に
吸着させる装置等の非接触式除電装置に加え、除電ブラ
シ、電圧を印加した除電ローラ等の接触式除電装置など
がある。
【0039】[実施例1]次に、体積抵抗値が10
10[Ωcm]である中間記録ベルト10を用いるプリン
タの一例として、実施例1のプリンタについて説明す
る。図1の装置において、中間記録ベルト10の移動速
度を100[mm/sec]に設定した。中間記録ベル
ト10には、厚さ=150[μm]、比誘電率=約3、
体積抵抗値=1010[Ωcm]、のPETシートを用い
た。また、画像形成時には、シアン画像形成用の画像形
成器3C、及びマゼンタ画像形成用の画像形成器3Mの
みを用い、ブラック画像形成用の画像形成器3Bk、及
びイエロー用の画像形成器3Yを不動作状態とした。更
に、4つのバックアップ電極1b−Bk,1b−C,1
b−M,1b−Yを全て接地した。
【0040】シアン画像形成後の電荷付与の役割を担う
コロナチャージャ1a−C、及びマゼンタ画像形成後の
電荷付与の役割を担うコロナチャージャ1a−Mには、
トナー12と同極性の電圧、即ちマイナスの電圧、を印
加し、この印加によりマイナス電荷を中間記録ベルト1
0の記録面に付与する。なお、コロナチャージャ1a−
Bk及びコロナチャージャ1a−Yを作動させないよう
に、これらの電源をOFFの状態にしておく。
【0041】以上のように構成したプリンタにおいて、
電荷付与手段としてのコロナチャージャ1a−C、1a
−Mに印加するバイアスを変化させて、中間記録ベルト
10の記録面に付与する電荷量を変化させた。そして、
各電荷量毎における、トナー付着部と非画像部との表面
電位差(以下エッジ電位差という)、及び、各エッジ電
位差の条件下におけるトナーチリの発生度合い、の測定
を行った。
【0042】具体的には、中間記録ベルト10の記録面
に、副走査方向へのライン画像(ライン幅=100[μ
m]、ライン間隔=100[μm]である画像)を画像
形成器3Cで形成してから、コロナチャージャ1a−C
でマイナス電荷を付与した。次いで、このライン画像上
に、画像形成器3Mで同様のライン画像を重ねて形成し
てから、コロナチャージャ1a−Mでマイナス電荷を付
与した。そして、装置を強制的に停止して、シアントナ
ーとマゼンタトナーによる重ね画像が形成された中間記
録ベルト10を、図9に示したような接地した電極上に
載せて、トナー付着部の表面電位V1と周囲の非画像部
の表面電位V2とを測定して、エッジ電位差ΔV=VI
−V2を求めた。更に、上記ライン画像を含むl[m
m]×l[mm]の観察領域を拡大してパソコンに読み
込ませ、該観察領域において非画像部に飛散・付着して
いるトナー12の数(以下、チリトナー数と称する)を
カウントして、トナーチリの発生度合いを測定した。な
お、表面電位の測定には、本発明者らが開発した高分解
能表面電位計を用いた。この高分解能表面電位計はAF
Mが採用されており、被検物質に対して非接触に解像度
32[μm]の測定を行うものである。
【0043】図10は、エッジ電位差ΔVとチリトナー
数との関係を示すグラフである。この図10において、
横軸はエッジ電位差ΔVを、縦軸はチリトナー数をそれ
ぞれ示すものである。図示のように、エッジ電位差ΔV
が大きくなるほど、即ち、記録面上のトナー付着部と非
画像部との電位差が大きくなるほど、トナーチリが多く
発生していることがわかる。換言すれば、エッジ電位差
ΔVが小さくなるほど、チリトナー数は減少する。そし
て、エッジ電位差ΔVが+200[V]であるときに
は、チリトナー数がほぼ0[個]になる。しかし、この
ときには、非画像部表面電位V2をトナー付着部表面電
位V1よりもマイナス側に大きく帯電させる必要があ
り、このように帯電させることは、コロナチャージャ1
aによる電荷付与では事実上不可能である。従って、装
置を実使用する場合においては、トナー付着部表面電位
V1と非画像部電位V2をほぼ同程度の電位状態にした
ときに、トナーチリを最も低減することができると言え
る。即ち、本実施例1においては、チリトナー数を約1
50[個/mm2](ΔV=0のときのチリトナー数)
まで低減することができる。但し、上記記録面に付与し
たマイナス電荷を上記転写が完了されるまで該記録面に
保持される必要がある。
【0044】[実施例2]次に、体積抵抗値が10
11[Ωcm]である中間記録ベルト10を用いるプリン
タの一例として、実施例2のプリンタについて説明す
る。
【0045】このプリンタの中間記録ベルト10はフッ
素系の樹脂の中に分散カーボンブラックを含有する中抵
抗体であり、厚さ=150[μm]、比誘電率=約1
1、体積抵抗値=1011[Ωcm]、となるように形成
されている。
【0046】この中間記録ベルト10を用いて、記録紙
11上に上記ライン画像を形成し、このライン画像にお
けるトナーチリの発生度合いとを測定したところ、チリ
トナー数は約180〜200[個/mm2]であった。
中間記録ベルトの体積抵抗値を高くしているので、コロ
ナチャージャ1a−C,1a−Mにより上記記録面に付
与した電荷を、上記ライン画像の記録紙11への転写が
完了するまで、該記録面に保持させることができたの
で、記録紙11上におけるチリトナー数も低減すること
ができたものと考えられる。
【0047】[比較例]次に、本発明が適用されていな
いプリンタの一例として、体積抵抗値が106[Ωc
m]である中間記録ベルト10を用いるプリンタの比較
例について説明する。
【0048】このプリンタの中間記録ベルト10はフッ
素系の樹脂の中に分散カーボンブラックを含有する中抵
抗体であり、厚さ=150[μm]、比誘電率=約1
1、体積抵抗値=106[Ωcm]、となるように形成
されている。
【0049】この中間記録ベルト10を用いて、記録紙
11上に上記ライン画像を形成し、このライン画像にお
けるトナーチリの発生度合いとを測定したところ、チリ
トナー数は約300[個/mm2]であった。コロナチ
ャージャ1a−C,1a−Mにより上記記録面に付与し
た電荷を該記録面上に保持させることができず、非画像
部電位V2を0[V]近くまで低下させてエッジ電位差
ΔVを元の値に近づけた結果、記録紙11上のチリトナ
ー数を増加させたと考えられる。従って、実機において
は、転写を完了するまでエッジ電位差ΔVを0[V]近
くに保っておく必要がある。
【0050】[具体例]次に、上記実施例1のプリンタ
に、より特徴的な構成を付加した具体例のプリンタにつ
いて説明する。
【0051】上記実施例1の装置を用いて、20枚連続
で格子状のパターン画像を20枚の記録紙11上に形成
した後、黒べタ画像を他の記録紙11に形成したとこ
ろ、白抜きの格子状パターン画像がゴースト画像として
形成された。このゴースト画像とは、形成画像の黒べタ
部に、以前に形成した画像の形状が白抜きで形成される
現象である。
【0052】そこで、本具体例のプリンタにおいては、
中間記録ベルトの記録面の移動軌道上で、且つ、転写部
5よりもベルト移動方向上流側に、除電用コロナチャー
ジャ(図示せず)を設けている。そして、転写を完了さ
せる毎に、この除電用コロナチャージャにより上記記録
面を除電させたところ、格子状パターン画像を20枚の
記録紙11に連続して形成させてから、他の記録紙11
に黒べタ画像を形成させても、ゴースト画像を生じなか
った。
【0053】以上、実施形態及び各実施例において、エ
ッジ電位差ΔVを低減すること、即ち、飛散助長電界の
力を低減すること、によりトナーチリの発生を低減する
構成の画像形成装置について説明したが、飛散低減電界
を形成させて該発生を低減させるように画像形成装置を
構成してもよい。具体的には、非画像部の表面電位をト
ナー付着部よりもトナーの帯電極性と同極性側に大きく
して、該非画像部と該トナー付着部との間に形成される
飛散助長電界の向きを反転させ、該間に飛散低減電界を
形成させるように構成してもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記トナー付
着部とこの周囲の非画像部との間に形成される飛散助長
電界の力を低減するか、あるいは該間に飛散低減電界を
形成させるので、トナーチリ等の粒子チリの発生を低減
することができるという優れた効果がある。
【0055】請求項2の発明によれば、複数の画像形成
器により画像を重ねて形成しても、飛散助長電界の力を
確実に低減するか、あるいは飛散低減電界を確実に形成
するので、トナーチリ等の粒子チリの発生を確実に低減
することができるという優れた効果がある。
【0056】請求項3の発明によれば、飛散助長電界の
力を効率良く低減するか、あるいは飛散低減電界を効率
良く形成するので、粒子チリの発生を効率良く低減する
ことができるという優れた効果がある。
【0057】請求項4の発明によれば、電荷付与手段と
上記記録面上の画像との接触による該画像の乱れを防止
するので、該乱れによる画像品質の低下を防止すること
ができるという優れた効果がある。
【0058】請求項5の発明によれば、付与した電荷を
上記記録面から逃がすことにより生ずる飛散助長電界力
の復帰や飛散低減電界力の低減化を回避するので、粒子
チリをより確実に低減することができるという優れた効
果がある。
【0059】請求項6の発明によれば、上記記録面に付
与した電荷を該記録面に残留させたまま次の画像を形成
することによる該画像の乱れを防止するので、連続して
画像を形成しても該乱れによる画像品質の低下を回避す
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成の一部を示
す断面図。
【図2】同プリンタの画像形成器3の概略構成を示す斜
視図。
【図3】同画像形成器3のトナー制御部材31の内部に
設けられた飛翔電極33を示す平断面図。
【図4】同画像形成器3の周辺装置の概略構成を示す断
面図。
【図5】同プリンタのトナー担持ローラ30と対向ロー
ラ2との間におけるトナーの飛翔状態を示す模式図。
【図6】従来の飛翔記録方式の画像形成装置における中
間記録ベルト10上のトナー12と、トナー12の周囲
に形成される電界の電気力線とを模式的に示す模式図。
【図7】実施形態に係るプリンタにおける中間記録ベル
ト10上のトナー12と、トナー12の周囲に形成され
る電界の電気力線とを模式的に示す模式図。
【図8】実施例1に係るプリンタの中間記録ベルト10
の表面電位の計測結果を示すグラフ。
【図9】同表面電位の計測方法を説明する説明図。
【図10】同実施例1におけるエッジ電位差ΔVとチリ
トナー数との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 電荷付与装置 1a コロナチャージャ 1b バックアップ電極 2 対向ローラ 3 画像形成器 30 トナー担持ローラ 31 トナー制御部材 32 孔 33 飛翔電極 34 トナーホッパー 35 ドクターブレード 4 ローラ 5 転写部 5a 転写対向ローラ 5b 転写ローラ 6 定着部 6a、6b 定着ローラ対 7 紙搬出部 7a 搬出ローラ 7b 給紙カセット 8 電源 9 画像電源 10 中間記録ベルト 11 記録紙 12 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597063831 Onnereds Brygga 13 421 57 Vestra Frolund a Sweden (72)発明者 酒井 捷夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C162 AE25 AE69 AE74 AE84 AE92 CA03 CA12 CA24 2H029 AD03 AE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成粒子を担持する粒子担持体と、互
    いに独立あるいは連続する複数の微小開口部が設けら
    れ、該粒子担持体に対向する開口部材と、該開口部材又
    は該開口部材の近傍に設けられ、該粒子担持体上の画像
    形成粒子の飛翔を制御する複数の飛翔制御電極とを有す
    る画像形成器と、該開口部材を介して該粒子担持体に対
    向する対向電極とを備え、飛翔記録方式により、該対向
    電極上の中間記録体、又は、中間記録体としての機能を
    有する該対向電極、の記録面に画像を形成した後、該画
    像を記録部材に転写する画像形成方法において、該記録
    面に電荷を付与する電荷付与手段を設け、該電荷の付与
    により、該記録面の画像形成粒子付着部とこの周囲の非
    画像部との電位差を低減させるか、あるいは該画像形成
    粒子付着部と該非画像部との間に形成される電界の向き
    を反転させるように構成したことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】複数の上記画像形成器により、画像を上記
    記録面に順次重ねて合成画像を形成する請求項1の画像
    形成装置において、各画像形成器により該記録面に画像
    を重ねる毎に、上記電位差を低減させるかあるいは上記
    電界の向きを反転させるように構成したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2の画像形成装置にお
    いて、画像形成粒子の帯電極性と同極性の電荷を上記記
    録面の画像形成粒子付着部に向けて付与させるように上
    記電荷付与手段を構成したことを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1、2、又は3の画像形成装置にお
    いて、上記記録面と上記電荷付与手段とを接触させない
    ように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の画像形成装置で
    あって、上記中間記録体又は上記対向電極は、上記記録
    面に上記電荷が付与されてから上記画像が上記記録部材
    に転写されるまでの間、付与された該電荷を該記録面に
    保持し得ることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、上記記
    録面に形成した画像を記録部材に転写させた後、該記録
    面を除電させるように構成したことを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6895204B2 (en) * 2002-06-29 2005-05-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Electrophotographic printer having image charging unit to reduce adhesive force of transferred image and method thereof
US7362993B2 (en) 2004-05-26 2008-04-22 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image forming apparatus
JP2010102177A (ja) * 2008-09-29 2010-05-06 Ricoh Co Ltd タンデム型画像形成装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ
JP2010099934A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Ricoh Co Ltd 作像装置及び画像形成装置

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