JPH1016279A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1016279A
JPH1016279A JP8176198A JP17619896A JPH1016279A JP H1016279 A JPH1016279 A JP H1016279A JP 8176198 A JP8176198 A JP 8176198A JP 17619896 A JP17619896 A JP 17619896A JP H1016279 A JPH1016279 A JP H1016279A
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JP
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toner
potential
electrode
image
control
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Application number
JP8176198A
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English (en)
Inventor
Shiro Wakahara
史郎 若原
Takasumi Wada
孝澄 和田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トナー担持体に担持されたトナーを選択的に
飛翔させるための制御電極に供給する電位波形がひずむ
ことにより不要にトナー飛翔が継続し、画質劣化を生じ
る。 【解決手段】 トナー担持体22と対向電極25との間
には、担持されたトナーが対向電極側に飛翔できるよう
な電界を付与するために対向電極25に高圧電源部30
より高電圧が供給されており、トナー担持体22と対向
電極25との間にトナー21の飛翔を制御する制御電極
26が配置されている。ゲート29の周囲に設けたリン
グ状電極27に、記録時に制御電源部31を構成する第
1電源部よりトナーを飛翔する電圧を、又はトナー飛翔
を阻止するために第2電源部より電圧を供給するための
切換制御を行うトランジスタに供給される画像信号に応
じて供給制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部本体、またディジタル
プリンタ、プロッタ等に適用され、顕像化粒子を飛翔さ
せることにより記録紙等の記録媒体上に画像を直接形成
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号に応じて記録紙等の記録
媒体上に可視像として出力する画像形成装置として、顕
像化粒子である例えばトナーを上記記録媒体に直接付着
させることにより、トナー像を記録媒体上に直接形成す
る画像形成装置が、例えば特開平6−155798号公
報にて提案されている。
【0003】特開平6−155798号公報記載の画像
形成装置を図9を参照して説明すれば、トナー供給部5
2と印刷部53とを有する画像形成部51を備えてお
り、トナー供給部52に担持されているトナー71を選
択的に飛翔させて記録媒体であるシート状の記録紙55
に付着させる。この時、上記トナー71の飛翔を画像信
号に応じて制御することにより、トナーを選択的に記録
紙55上に直接付着させることで可視像を形成してい
る。
【0004】上記トナー供給部52は、例えば負帯電さ
れた顕像化粒子としてのトナー71を収容しているトナ
ー収容部70、及びトナー71を例えば磁気力により担
持するトナー担持体72から構成されている。トナー担
持体72は接地されており、図中矢印E方向に、かつそ
の表面速度が、例えば30mm/secで回転駆動され
ている。トナー71は、平均粒径が10μmの磁性トナ
ーであり、周知の技術によって帯電量が−4μC/g〜
−5μC/gとなるように電荷が付与される。また、ト
ナー71は、トナー担持体72の外周面に平均厚さ80
μm程度でもって担持されている。
【0005】画像形成部51を構成する印刷部53は、
厚み約2mm程度のアルミニウム管からなる対向電極7
5と、該対向電極75と上記トナー担持体72との間に
設けられた制御電極76とから構成されている。上記対
向電極75は、トナー担持体72の外周面から距離が1
mm程度離間した状態で配置されている。対向電極75
は、直流電源部80により、例えば2.3kVの高電圧
が供給されている。つまり、対向電極75とトナー担持
体72との間には、トナー担持体72に担持されている
トナー71を、対向電極75方向に飛翔させるのに必要
な電界が付与されている。
【0006】上記対向電極75上には、該電極75表面
に密接状態で接触する誘電体ベルト73が走行可能に設
けられている。誘電体ベルト73は、無端状(エンドレ
ス)に設けられ、少なくとも2個の支持ローラ73a及
び73b間に張架されており、支持ローラ73aが駆動
されることで、図中矢印F方向に例えば速度が30mm
/secで走行駆動される。また誘電体ベルト73に、
記録紙55を静電的に吸着させて搬送させるために、記
録紙55を介して誘電体ベルト73に接触してなる帯電
ローラ74が記録紙の搬送方向上流側に配置されてお
り、該帯電ローラ74に記録紙55を所定の電荷を付与
させて誘電体ベルト73に吸着させるための帯電電源部
82が設けられている。
【0007】そこで、上記帯電電源部82にて帯電供給
ローラ74に、例えば1kVの高電位が供給されること
で、記録紙55は、対向電極75に供給される2.3k
Vの関係で、負の電荷が注入され、誘電体ベルト73に
静電的に吸着され、誘電体ベルト73の走行速度に従っ
て印刷部53の領域へと搬送されることになる。
【0008】上記制御電極76は、対向電極75表面の
接線方向と平行をなし、かつ対向電極75と対向して2
次元的に広がっており、トナー担持体72から対向電極
75方向へのトナー流が通過可能な構造となっている。
そして、この制御電極76に供給される電位により、ト
ナー担持体72と対向電極75との間に付与された電界
が変化し、トナー担持体72から対向電極75へのトナ
ー71の飛翔が制御される。
【0009】上記制御電極76は、トナー担持体72の
外周面からの距離が、例えば100μmとなるように配
置されている。また、制御電極76は、厚さ50μmの
フレキシブルプリント基板(FPC)上に厚さ20μm
程度の銅箔からなるリング状電極77・・・を設けて構
成されている。フレキシブルプリント基板には、トナー
71の通過部となる直径150μm程度のゲート79・
・・が形成されており、これらゲート79・・・の周り
に上記リング状電極77・・・が設けられている。上記
各リング状電極77は、給電線および高電圧ドライバー
(何れも図示せず)を介して制御電源部81に電気的に
接続されている。
【0010】リング状電極77・・・には、制御電源部
81により、画像信号に応じた電圧が印加される。つま
り、制御電源部81は、リング状電極77・・・に対
し、トナー担持体72に担持されたトナー71を対向電
極75方向に通過させる場合に、例えば150Vを印加
させることで、トナー71をリング電極77のゲート7
9を介して対向電極側の記録紙に飛翔させることができ
る。また、通過させない場合には、リング状電極77に
−200Vを印加することで、トナー担持体72上のト
ナーは対向電極75側へ飛翔されるのを阻止される。こ
のようにして、リング状電極77・・・に画像信号に従
って上述した電圧を印加することで、トナーを選択的に
飛翔させて記録紙55上に画像信号に応じた可視像を直
接形成できる。
【0011】ここで、上記トナー担持体72の回転、対
向電極75の回転、制御電極76へのトナー71を通過
させない電位の印加、対向電極への高圧の印加は、単一
のトリガによってほぼ同時に印加される。また、トナー
担持体72上のトナー71が記録紙55上に到達するま
での飛翔時間は、トナーの帯電電荷量、トナー担持体7
2と対向電極75との間の距離及び印加される電位差、
特に電界の強さによって決まる。その時間は、例えば2
50μsec程度であり、上記リング状電極77に供給
する印加時間は、上記飛翔時間より長い300μsec
程度に設定している。これにより、トナーを確実に対向
電極75上の記録紙55へと付着させるようにしてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像形成装
置においては、リング状電極77に供給される電位波形
は、トナー71が通過する電位(例えば150V)から
トナー71が通過しない電位(例えば−200V)に切
り替わる瞬間に波形に歪みが生じる。
【0013】上記制御電極76を構成するリング状電極
77に上述した電位(150V又は−200V)を供給
制御するための制御電源部81は、例えば図10に示す
ように、トナーがゲート79を通過させるための150
Vの電位をリング状電極77に与える第1電源部83
と、トナー71がゲート79を通過できない−200V
の電位を与えるための第2電源部84と、プルアップ抵
抗85と、電圧切換手段である電界効果型トランジスタ
(FET)86と、該トランジスタ86に画像信号を供
給する画像信号制御回路87とから構成されている。
【0014】そのため、画像信号として図7(B)に示
す信号が、上記トランジスタ85に供給されると、トラ
ンジスタ85をOFFし、この時、第1電源部82にて
トナーを飛翔する電圧(150V)をリング状電極77
に供給する。また、画像信号がなければトランジスタ8
5がONし、特に第2電源部83にてトナーを飛翔させ
ない電圧(−200V)を供給する。そして、図10の
制御回路であれば、図7(B)に示すようにリング状電
極77に供給する電位波形は、トナーを飛翔させている
状態よりトナーを飛翔させない非飛翔状態に立ち下がる
場合、どうしても波形にひずみが生じる。つまり、リン
グ状電極77に供給される電圧が徐々に−200Vに立
ち下げる傾向にある。
【0015】そのため、リング状電極77にトナー71
が飛翔しないような電位が供給されても、その波形のひ
ずみ領域において多少なりとも不要なトナー71の飛翔
が継続する。そのため、濃度が必要以上に濃くなった
り、1ドットが所定以上に大きくなり、ドットが尾を引
いたようになりトナー画像に歪みが生じることにもな
る。特に、ドット同士が、この尾によって重なり合った
りするとハーフトーン等の再現性が乏しくなり、画像劣
化を招く。また、このような飛翔トナーにおいては、ト
ナー飛散の原因にもなり、ドットが不明瞭になり、コン
トラストと鮮明さにかけるぼやけた画像になってしま
う。
【0016】従って、制御電極76を構成するリング状
電極77に供給する電位は、ひずみがない状態で供給し
ないと、上述したような不都合が発生する。そのため、
ひずみが生じる状態でトナー飛翔が生じないようにしよ
うとすれば、トナー71自身の物性値を制御したりする
などの対策が必要となり、トナー71の材料組成の複雑
化と、トナーを担持する担持体の部品点数等の増加と装
置の大型化、コストアップは避けられない。
【0017】あるいは、ひずみのために、1ドットの印
字間隔を長くすることが考えられるが、記録紙55の搬
送速度を低下させる必要あり、印字速度が低下する。
【0018】一方、1つのゲート79に対してリング状
電極77を設ける上述した方式以外に、互いに直交する
方向、例えばX及びY方向に電極を設け、互いに重なる
位置にゲート79を設けてなるマトリックス構成された
制御電極においては、各X及びY方向に供給する電圧の
歪みにより、隣接するゲート79が影響を受け、トナー
飛翔制御を完全に阻止することができなくなる。つま
り、非印字部のゲート79よりトナーが漏れる現象が生
じ、カブリや画像劣化がなお一層顕著に現れることにも
なる。
【0019】そこで、非印字のゲート79よりトナーが
漏れるのを防止するために、トナー71を飛翔させない
ための電位を高くすることが考えられる。しかし、電位
を高くすると、使用するトランジスタ(FET)85の
耐圧が更に高くなるほか、電源の高圧化、制御電極76
のパターンの耐圧向上が不可欠となる。従って、単純に
部品点数の増加と、装置の大型化、コストアップを避け
ることができなくなる。
【0020】これは、カラー画像を形成するために、異
なる色のトナーを備えるトナー担持体を複数個併設する
ような場合、不要なトナーが漏れ出るようなことになれ
ば、カラーの再現性が著しく低下することは顕著であ
る。
【0021】さらに、制御電極のリング状電極77に供
給する電位において、特に立ち上がり、つまりトナー飛
翔状態からトナーを非飛翔状態へと切り替える時にトナ
ー飛翔の問題が生じる他に、逆にトナーを飛翔させてい
ない状態からトナーを飛翔させる状態においても以下に
記載する不都合が生じる。
【0022】特にリング状電極77にトナーを飛翔させ
る電圧値に立ち上がる時、図7(B)に示したように瞬
時に変化すれば、その瞬間においては周波数成分を持っ
た電界が発生した状態と同様の効果があり、このように
電界が急激に付与された場合、トナー担持体72表面に
担持されたトナー71の飛翔電界の閾値が低下する。そ
のため、僅かな電界の変化でトナーが飛翔し、このトナ
ーがゲート79に対向した位置に存在する場合には、ゲ
ート79を通過してドットを形成するため、問題にはな
らない。
【0023】また、ゲート79やゲート79周囲に設け
られたリング状電極77に対向しない領域であっても、
その近傍に位置する領域では、電圧供給時の急激な変化
を持った電界が付与される。そのため、付与される電界
は、ゲート79やリング状電極77に対向する領域に付
与される電界よりは小さくトナー飛翔は生じない。しか
しながら、トナー粒子には該トナー帯電特性や流動性等
の特性の改善のために、トナー粒子と共に外添剤が添加
されている。そのため、トナー粒子の周囲に存在する外
添剤の中には、急激な電界変化によって飛翔を開始する
ものも存在する。図8にその状態を示している。図にお
いて、符号71aがトナー71に添加される外添剤であ
る。図に示すように、ゲート79等を通過し、記録紙5
5に付着し、トナー担持体72側に戻ることはない。
【0024】また、記録紙55だけでなく、制御電極7
6表面にも飛翔し、該外添剤71aは同様にトナー担持
体72側へと戻されることはない。
【0025】従って、このようにトナーを飛翔させるた
めに急激な電界変化が画像形成のために繰り返し行われ
れば、トナー担持体72側のトナー71に添加される外
添剤71aが徐々に失われる。この状態で画像形成が継
続すると、トナー担持体72側のトナー71に添加され
ている外添剤71aの割合が大きく変化し、トナー71
の帯電量や、流動性が大きく変化し、トナー担持体72
に担持されるトナー層の厚さ等も変化することから、画
質等が変化したり、トナー71の正常な飛翔制御につい
ても望めなくなる。
【0026】よって、トナーを飛翔させるための電位波
形としては、急激に立ち上(或いは立ち下)がるのでは
なく、徐々に立ち上(或いは立ち下)がるようにするこ
とが重要となる。
【0027】本発明は、上述の問題点に鑑みて、簡単な
手段にてトナー、つまり顕像化粒子の飛翔を防止し、不
要なトナー等が制御電極等へと飛翔させることを阻止す
ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的を
達成するための画像形成装置は、顕像化粒子を担持する
担持体と、該担持体に対向して配置された対向電極と、
これら担持体と対向電極との間に配置され顕像化粒子の
通過部となる複数のゲートを有する制御電極と、上記対
向電極上を搬送され上記顕像化粒子による画像が形成さ
れる記録媒体と、上記担持体と対向電極との間に所定の
電位差を生じさせる電位を付与している状態で、上記制
御電極に画像信号に応じて顕像化粒子を飛翔させる電位
又は飛翔させない電位を付与させる制御電源部を設け、
上記顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御して上記搬送
される記録媒体上に画像を形成する制御手段を備えた画
像形成装置において、上記制御電源部は、顕像化粒子を
飛翔させる電位と飛翔させない電位を付与する電源部を
備え、該電源部の出力状態を画像信号に応じて切り換え
る切換手段を備え、その切換手段による切換時に電位波
形にひずみの生じないように補助する電気部品を設けた
ことを特徴とする。
【0029】そこで、上記制御電源部は、特に顕像化粒
子を飛翔されている状態から飛翔させない状態に変化さ
せるために電位を切換制御した時に、電位の波形にひず
みが生じないように容量成分からなる電気部品、特にコ
ンデンサを設けるとよい。
【0030】より具体的には、図3に示すように、画像
信号に応じて第1及び第2電源部83、84を切換制御
するスイッチング手段(切換手段)であるトランジスタ
86のスイッチング特性を補助するために、コンデンサ
35が、制御電極を構成しトナーの通過孔であるゲート
に設けられるリング状電極(27)と接続される出力端
と基準電位である接地部との間に接続される。
【0031】これにより、トナーが飛翔している状態か
らトナーを飛翔させない状態にリング状電極に供給する
電位状態を切り換えるためにトランジスタ86が、OF
F状態からON状態に切り替わる時、トナー飛翔時にコ
ンデンサ35には十分な電荷充電されているため、トラ
ンジスタ86を瞬時にON状態にすることができる。そ
のため、図7(A)に示すようにトナーを飛翔させない
ような電位波形を瞬時に得ることができる。よって、余
分なトナー飛翔がなくなり、画質劣化等が生じる危惧が
なくなる。
【0032】一方、トナーを飛翔させない状態からトナ
ーを飛翔させる状態にトランジスタ85にて切換制御す
る場合について考える。この場合、コンデンサ35は、
その充電電荷が先に説明したようにトランジスタをON
させた時に放電されているか、最初の画像形成開始時に
は電荷がない状態である。そこで、トランジスタ85が
ON状態からOFF状態に切り替われば、コンデンサ8
5に第1電源部82からの電流がながれ、徐々にコンデ
ンサ85の出力端側の電位が第1電源部82の電位にな
る。よって、図7(A)に示すように急激な電位変化が
抑制され、徐々に所定の電位(例えば150V)に立ち
上がる。
【0033】この結果、急激な電位変化によりトナーと
共にトナーに添加されていた外添剤が同時に飛翔するも
のの、それ以上の外添剤に飛翔が生じていたが、この問
題が解消される。従って、トナーを常時安定した特性状
態に維持でき、常に安定した画質を保証できる。
【0034】また上記コンデンサ35は、その静電容量
が、上記切換手段であるトランジスタ85が有する静電
容量成分の容量より十分に大きく設定されているで、特
にトランジスタのスイッチング特性を安定状態に補助で
きる。つまり、温湿度においてトランジスタ85の容量
成分が変化しても、十分に大きな容量を備えるコンデン
サ35により、その変化分を吸収し、スイッチング状態
を安定させ、常に図7(A)の状態で、トナー飛翔制御
にかかる電極への電位供給を保証できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に図1ないし図7に従って本
発明の実施形態を詳細に説明する。
【0036】図1は本発明における画像形成装置の全体
的の構成を示す概略断面図である。図において、本発明
の画像形成装置は、トナー供給部2と印刷部3とで構成
される画像形成部1を備えている。画像形成部1は、画
像信号に応じて、顕像化粒子としてのトナーを使用し
て、記録媒体である記録紙上に顕像化するものである。
つまり、この画像形成装置は、トナーを選択的に飛翔さ
せて記録紙5上に付着させると共に、上記トナーの飛翔
を画像形成信号に基づいて制御することにより記録紙5
上にトナーによる可視画像を直接形成するものである。
【0037】上記画像形成部1への記録紙5の入紙側に
は、給紙装置10が設けられている。給紙装置10は、
記録媒体としての記録紙5を収容する用紙カセット4、
この用紙カセット4から記録紙5を1枚ずつ送り出すピ
ックアップローラ(給紙ローラ)6、送り出された記録
紙5をガイドする給紙ガイド7から構成されている。ま
た、給紙装置10は、記録紙5が給紙されたことを検出
する図示していない検出センサが、給紙経路中に設けら
れている。ピックアップローラ6は、図示しない駆動装
置によって回転駆動される。
【0038】また、画像形成部1からの記録紙5の出紙
側には、画像形成部1にて記録紙5上に形成されたトナ
ー像を、加熱および加圧することにより記録紙5に定着
させる定着装置11が設けられている。定着装置11
は、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ローラ14、温
度センサ15、および温度制御回路16から構成されて
いる。加熱ローラ12は、例えば厚さ2mmのアルミニ
ウム管表面にトナーに対して離型性のよいフッ素樹脂等
がコーティングされた状態で構成されている。上記ヒー
タ13は、例えばハロゲンランプからなり、加熱ローラ
12に内蔵されている。
【0039】加圧ローラ14は、例えばアルミニウム等
の管の表面にシリコーン樹脂からなる部材をコーティン
グして構成されている。そして、互いに対向して設けら
れた上記加熱ローラ12および加圧ローラ14には、記
録紙5を挟んで加圧することができるように、それぞれ
の軸の両端には、図示しないスプリング等によって例え
ば2kgの荷重が加えられている。
【0040】温度センサ15は、加熱ローラ12表面の
温度を測定する。温度制御回路16は、主制御部(後述
する)によって制御されており、温度センサ15の測定
結果に基づいてヒータ13のON/OFF等を制御し、
加熱口一ラ12表面の温度を例えば150℃に保持す
る。
【0041】また、定着装置11は、記録紙5が排出さ
れたことを検出する排紙センサ(図示せず)を備えてい
る。なお、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ローラ1
4等の材質は、特に限定されるものではない。また、加
熱ローラ12表面の温度は、特に限定されるものではな
い。さらに、定着装置11は、記録紙5を加熱定着する
だけでなく、加圧定着することによりトナー像を定着さ
せる構成となっていてもよい。
【0042】さらに、図示しないが、定着装置11から
の用紙の出紙側には、定着装置11で処理された記録紙
5を排紙トレイ上に排出する排紙ローラ、および排出さ
れた記録紙5を受ける排紙トレイが設けられている。上
記の加熱ローラ12、加圧ローラ14、および排紙ロー
ラは、図示しない駆動装置によって回転駆動され、記録
紙5を排紙する。
【0043】画像形成部1を構成するトナー供給部2
は、顕像化粒子としてのトナー21が収容されているト
ナー収容槽20、トナー21を磁気力により担持する円
筒状の担持体(スリーブ)としてのトナー担持体22、
およびトナー収容槽20内部に設けられ、トナー21を
帯電させると共に、トナー担持体22の外周面に担持さ
れるトナー層の厚さを規制するドクターブレード23か
ら構成されている。
【0044】上記トナー21は、従来より周知のよう
に、トナーの特性を補助するために、外添剤が添加され
ている。つまり、トナーの帯電性や、流動性を確保する
ためにトナー21より小さいシリカ等の微粉粒子等が添
加されている。
【0045】またドクターブレード23は、トナー担持
体22の回転方向における上流側に、トナー担持体22
の外周面からの距離が例えば60μm程度の間隔を隔て
て配置されている。トナー21は、例えば平均粒径が6
μmの磁性トナーであり、ドクターブレード23によ
り、例えば帯電量が−4μC/g〜−5μC/gとなる
ように電荷が付与されている。尚、ドクターブレード2
3とトナー担持体22との距離は、特に限定されるもの
ではなく、トナー搬送量に応じて適宜設定される。また
トナー21の平均粒径や帯電量等は、特に限定されるも
のではなく、必要に応じて設定すればよい。トナー担持
体22は、図示しない駆動装置によって駆動され、図中
矢印A方向に例えばその表面での速度が例えば100m
m/sec程度で回転駆動される。
【0046】トナー担持体22は接地されると共に、ト
ナー担持体22内部におけるドクターブレード23と対
向する位置および、制御電極26(後述する)と対向す
る位置に、図示しない固定状態で磁石が配置されてい
る。これにより、トナー担持体22は、その外周面にト
ナー21を担持することができるようになっており、さ
らにスリーブであるトナー担持体22を回転させること
で磁気的に吸着(担持)しているトナーを搬送してい
る。また、トナー担持体22の外周面に担持されたトナ
ー21は、該外周面における上記固定された磁石の磁極
位置に対応する位置で、いわゆるトナーによる穂立ちを
形成する。尚、トナー担持体22の回転速度は、特に限
定されるものではなく、トナーを搬送する量等に基づい
て速度を決定すればよい。また、トナー担持体22は、
磁気力によりトナー21を担持する代わりに、電気力、
または電気力および磁気力により担持する構成となって
いてもよい。
【0047】画像形成部1の印刷部3は、例えば厚さ1
mmのアルミニウム板から形成された、トナ一担持体2
2の外周面と対向する対向電極25と、該対向電極25
に高圧を供給する本発明の電源手段である高圧電源30
と、上記トナー担持体22との間に設けられた制御電極
26と、除電ブラシ32と除電ブラシ32に除電電位を
与える除電電源17と、記録紙5を帯電させる帯電ブラ
シ33と、該帯電ブラシ33に帯電電位を与える帯電電
源18と、誘電体ベルト24と、該誘電体ベルト24を
支持し走行させる支持ローラ24a,24bと、クリー
ナーブレード19を備えている。
【0048】上記の対向電極25は、トナー担持体22
の外周面からの離間距離が例えば1mmとなるように設
けられている。
【0049】上記対向電極25に密着するように走行さ
れ、記録紙5を搬送するための誘電体ベルト24は、ポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)を基材として形成され
ており、その体積抵抗率が1014Ω・cm程度で、厚さ
が75μm程度のエンドレス形状のベルトである。該誘
電体ベルト24は、支持ローラ24a,24b間に張架
され、図示しない駆動装置によって例えば支持ローラ2
4bを介して駆動され、図中矢印方向に、例えばその表
面での速度が30mm/secで回転される。
【0050】また、対向電極25には、高圧電源部(電
源手段)30により、例えば2.3kVの高電圧が供給
されるよになっている。つまり、対向電極25とトナー
担持体22との間には、高圧電源部30から供給される
高電圧により、トナー担持体22に担持されたトナー2
1を、対向電極25方向に飛翔させるのに必要な電界が
付与されることになる。
【0051】上記除電ブラシ32は、誘電体ベルト24
の回転方向における制御電極26と対向する位置のさら
に下流側で、誘電体ベルト24に圧接するように設けら
れている。この除電ブラシ32は除電電源17によっ
て、例えば除電電位2.5kVが印加され、誘電体ベル
ト24表面に存在する不要電荷を除電する。
【0052】上記クリーニングブレード19は、例え
ば、紙詰まり(ペーパージヤム)等の不測の事態が生じ
て誘電体ベルト24の表面にトナー21が付着した場合
に、このトナー21を除去して、用紙裏面が該トナー2
1によって汚染されることを防止する。尚、対向電極2
5の材質は、特に限定されるものではなく、必要な材質
を適宜設定すればよい。また、対向電極25とトナー担
持体22との距離についても、特に限定されるものでは
なく、適宜設定すればよい。さらに、誘電体ベルト24
の回転速度(走行速度)、対向電極25に供給される電
圧は、特に限定されるものでなく、使用するトナーや速
度に応じて適宜設定すればよい。
【0053】また、図示しないが、本画像形成装置は、
制御回路として、画像形成装置全体を制御する主制御部
と、原稿等の画像を読み取る画像読み取り装置から得ら
れた面像データを印刷すべき画像データの形式に変換す
る画像処理部と、変換された該画像データを記憶する画
像メモリと、画像処理部から得られた画像データを制御
電極26に与えるべき画像データに変換する画像形成制
御ユニツトとを備えている。
【0054】そこで上記制御電極26は、対向電極25
表面の接線方向と平行をなし、かつ対向電極25と対向
して2次元的に広がっており、トナー担持体22から対
向電極25方向へのトナー流が通過可能な構造となって
いる。そして、この制御電極26に供給される電位によ
り、トナー担持体22と対向電極25との間に付与され
た電界が変化し、トナー担持体22から対向電極25へ
のトナー21の飛翔を選択的に制御することができる。
【0055】上記制御電極26は、トナー担持体22の
外周面からの距離が例えば100μmとなるように配置
されており、図示しない支持部材により固定されてい
る。図2に制御電極26の詳細を示すように、該制御電
極26は、絶縁性の基板26a、高圧ドライバ(図示せ
ず)、および各々独立したリング状の導電体、即ちリン
グ状電極27・・・からなつている。基板26aは、例
えばポリイミド樹脂からなり、厚さ25μmに形成され
ている。また、基板26aには、後述するゲート29・
・・となるべき孔が形成されている。リング状電極27
・・・は、例えば銅箔からなり、該基板26aにおける
トナー担持体22側表面、即ち上記孔29の周りに設け
られており、所定の配列に従って配置されている。各リ
ング状電極27は、例えば直径(外側の径)220μ
m、厚さ30μmに形成されている。また、各リング状
電極27の開口部29・・・は、例えば直径200μm
に形成されており、トナー担持体22から対向電極25
へ飛翔するトナー21の通過部となっている。以下、こ
の通過部をゲート29と称することとする。尚、制御電
極26とトナー担持体22との距離は、特に限定される
ものではない。
【0056】また、ゲート29・・・の大きさや、基板
26aおよびリング状電極27・・・の材質や厚さ等
は、特に限定されるものではない。上記のゲート29・
・・、即ちリング状電極27・・・は、例えば2560
個形成されており、各リング状電極27は、個々に給電
線28および高圧ドライバ(図示せず)を介して制御電
源部31(後述する)に電気的に接続されている。上記
個数は、A4判の用紙の横幅における解像度300DP
I(dot per inch)に相当し、1ライン分の画像を形成
する。
【0057】なお、上記リング状電極27・・・の個数
は、特に限定されるものではない。また、上記リング状
電極27・・・表面および給電線28表面は、厚さ30
μmの程度の絶縁体層(図示せず)で覆われており、こ
れにより、リング状電極27・・・同士の絶縁性、給電
線28・・・同士の絶縁性、および、互いに接続されて
いないリング状電極27・・・と給電線28・・・との
間の絶縁性が確保されている。また、絶縁体層の材質や
厚さ等は、特に限定されるものではない。
【0058】上記制御電極26のリング状電極27・・
・には、制御電源部(制御手段)31により画像信号に
応じたパルス、即ち電圧が印加される。つまり、制御電
源部31は、リング状電極27・・・に対し、トナー担
持体22に担持されたトナー21を対向電極25方向に
通過させる場合には、例えば150Vの電圧を印加し、
通過させない場合には、例えば−200Vの電圧を印加
するようになっている。このように、制御電極26への
付与する電圧(電位)を画像信号に応じて制御し、対向
電極25におけるトナー担持体22との対向面側の対向
電極25上に記録紙5を送り込むと、記録紙5の表面に
画像信号に応じたトナー像が形成される。
【0059】次に本発明にかかる制御電源部31につい
て図3に従って説明する。制御電源部31は、トナー2
1の飛翔を制御するためにリング状電極27に飛翔電位
又は飛翔させない電位を供給するか否かを画像信号に応
じて供給制御するために設けられているものであって、
図3には一つのリング状電極27に供給する制御電源部
31を示している。この制御電源部31は各リング状電
極27に対応してそれぞれに設けられており、電圧の供
給制御が行われる。
【0060】図3において、従来例で説明した制御電源
部81とは、容量成分の電気部品であるコンデンサ35
を、基準電位である接地部とリング状電極27と接続さ
れる出力部との間に接続した点である。このコンデンサ
35は、トランジスタ(FET)86の補助、つまりス
イッチング特性を保証するために設けられている。そし
て、その他の部分は、図10において説明した回路構成
と同一であり、同一符号を付している。
【0061】第1電源部83は、基準電位である接地部
とプルアップ抵抗85との間に接続されており、プルア
ップ抵抗85の一端がトラジスタ86のソース端子に接
続されている。トランジスタ86のドレイン端子と接地
部との間には第2電源部84が接続されており、このト
ランジスタ86のゲート端子には画像信号制御回路87
より画像信号に対応した電圧が供給される。そして、ト
ランジスタ86のスイッチング状態を補助し、リング状
電極27に供給する電位波形のひずみを取り除くための
コンデンサ35が、接地部と出力端、つまりトランジス
タ86のソース端子との間に接続している。
【0062】この図3に示すように、コンデンサ35を
接続するだけの簡単な構成により、従来の図7(B)に
示す波形図と対比して示す図7(A)に示している通
り、リング状電極27に供給される電位の立ち下がり、
特に飛翔している状態から非飛翔状態に切り替える瞬間
の立ち下げの電位波形が改善され、ほとんどひずみの無
い状態でリング状電極27に供給され、不要なトナー飛
翔を阻止できる。
【0063】また、逆にトナーを飛翔させる状態にする
ための電圧供給時点の波形は、徐々に高くなり、リング
状電極27に急激に変化する電位波形でなくなり、電界
の急激は変化が抑制される。このため、顕像化粒子であ
るトナー21に添加される外添剤の飛翔を阻止でき、こ
れによる画質の劣化等を防止できる。上述の本発明によ
る図3の動作説明については後に詳細に説明する。
【0064】次に、本画像形成装置による画像形成動作
を図4を参照して説明する。
【0065】まず、例えば、画像読取り部に複写すべき
原稿が載置され、コピースタートボタン(図示せず)が
操作されると、この入力を受けた主制御部は画像形成動
作を開始させる。即ち、画像読み取り部によって原稿画
像が読み取られ(ステップn1)、その画像データが画
像処理部で処理(ステップn2)され、画像メモリに記
憶(ステップn3)される。この画像メモリに記憶され
た画像デ一タが、画像形成制御ユニットに転送(ステッ
プn4)され、画像形成制御ユニットでは、入カされた
画像データを制御電極26に与える制御電極制御信号に
変換し始める(ステップn5)。
【0066】また、画像形成制御ユニットは、所定量の
上記制御電極26に供給する制御信号を得ると、トナー
担持体22を回転駆動(ステップn7)させる。このト
ナー担持体(スリーブ)22の回転により担持されるト
ナーの帯電量を安定化させる。この後に、支持ローラ2
4aには高圧電源30によって対向電極25と同電位の
高電圧が供給(ステップn9)される。帯電ブラシ33
には、帯電電源18によって帯電電位として1.2kV
が、除電ブラシ32は除電電源17によって除電電位が
印加(ステップn9)される。
【0067】ここで、所望の制御電極信号でない場合に
は、ステップn6にてこのフローが中断され、エラー表
示(ステップn20)が行われる。また、所望の制御電
極信号であることが確認されれば、上述したように所定
量の制御電極に供給する制御信号を得た時に、上述した
ように対向電極25及び帯電ブラシ33、除電ブラシ3
2に所定の高電圧が供給される前に、本発明において
は、トナー担持体22のトナー21を飛翔させないよう
に、制御電極26の全てのリング状電極27・・・にト
ナーが飛翔しない電位である−200Vを印加しておく
(ステップn8)。
【0068】この後に図示しない駆動装置が作動し、こ
の駆動装置に回転駆動されるピックアップローラ6によ
り、用紙カセット4内の記録紙5が画像形成部1の方向
へ送り出される(ステップn10)。この時正常な給紙
状態であるか否かがステップn11で確認される。つま
り、給紙される記録紙5が搬送経路中の給紙センサにて
検出されると、正常動作であるとしてステップn12に
進む。
【0069】ここで、ピックアップローラ6によって送
り出された記録紙5は、帯電ブラシ14と支持ローラ1
6a間に搬送される。記録紙5は帯電ブラシ33と支持
ローラ24aとの電位差による電荷を供給され静電気的
に吸着されたまま誘電体ベルト24の走行に伴って画像
形成部1の印刷部3における誘電体ベルト24のトナー
担持体22と対向面側に搬送される。なお、制御電極制
御信号の上記所定量は、画像形成装置等によって異な
る。
【0070】そして、画像形成制御ユニットは、ステッ
プn12において上記制御電極制御信号を制御電源31
に供給する。この制御電源制御信号の供給は、上記帯電
ブラシ33による印字部3への記録紙5の供給タイミン
グに同期したタイミングで行われる。制御電源部31
は、上記制御電極制御信号に基づいて、制御電極26の
各リング状電極27に印加する電圧を制御する。つま
り、制御電源部31から画像信号に応じた適宜所定のリ
ング状電極27に150Vもしくは−200Vの電圧が
印加され、制御電極26付近の電界が制御される。即
ち、制御電極26のゲート29において、画像データに
応じてトナー担持体22から対向電極25へのトナー2
1の飛翔の阻止と、その解除とが適宜行われる。これに
より、誘電体ベルト24の走行によって出紙側に向かっ
て30mm/secの速度で移動している記録紙5上
に、画像信号に応じたトナー像が形成される。
【0071】トナー像が形成された記録紙5は、支持部
材24bの持つ曲率で誘電体ベルト24から剥離されて
定着装置11に搬送されたのちに、この定着装置11で
トナー像が記録紙5に定着される。トナー像が定着され
た記録紙5は、排紙ローラにて排紙トレイ上に排出され
ると共に、正常に排出されたことを排紙センサにて検出
される。
【0072】この検出動作に基づいて、主制御部が印刷
動作の正常な終了を判断する。以上の画像形成動作によ
り、記録紙5上に良好な画像が形成される。本画像形成
装置は、記録紙5上に画像を直接形成するので、従来の
画像形成装置で用いられている感光体や誘電体ドラム等
の顕像体が不要となっている。
【0073】従って、顕像体から記録紙に画像を転写す
る転写動作が省略されるので、画像の劣化を生じない。
このため、装置の信頼性が向上する。また、装置の構成
が簡単化されると共に、部品点数が削減されるので、小
型化および低コスト化が可能となる。
【0074】ここで、上述したようにトナー担持体22
は、接地されており、対向電極25と、支持ローラ24
aとの間には、2.3kV、帯電ブラシ33には1.2
kVの高圧が供給されている。これにより、帯電ブラシ
33と支持ローラ24aとの間の電位差によって誘電体
ベルト24上を搬送される記録紙5の表面には負の電荷
が付与されることになる。この負の電荷により記録紙5
は誘電体ベルト24との間で作用する静電気力によって
誘電体ベルト24に吸着されて搬送され、印刷部3の特
にゲート29と対向する直下へと移動する。この時、誘
電体ベルト24表面の電荷は、ゲート29の直下に達す
るまでに時間減衰して対向電極25に供給される電位と
の兼ね合いから、表面電位は2kV程度になる。
【0075】この状態で、トナー担持体22に担持され
たトナー21を、対向電極25方向に通過させるべく、
制御電源部31により、制御電極26のリング状電極2
7・・・に対して150Vの電圧を一画素あたり例えば
150μsec印加する。また、トナー21をゲート2
9を通過させないようにするためには、リング状電極2
7には、−200Vの電圧が供給される。このようにし
て、記録紙5を誘電体ベルト24に吸着した状態で搬送
すれば、ドット状のトナーが記録紙5上に選択的に付着
し、画像が直接形成される。
【0076】なお、上記の説明においては、トナー21
を通過させるべく制御電極26のリング状電極27・・
・に付与する電位が、150Vの場合を一例に挙げた
が、該電位は、トナー21の所望した飛翔制御を行える
なら、特に限定されるものではない。
【0077】また、制御電極26のリング状電極27に
印加する電位を変化させることにより、制御電極26の
ゲート29近傍における等電位面の膨らみの度合い、つ
まりトナー担持体22側に湾曲する状態を変化させるこ
とができる。そのため、ゲート29を通過するトナー2
1に対して作用する電気力を変化させることができる。
これにより、制御電源部3lにより付与する電位を適宜
変化させることにより、記録紙5上に形成される画像の
ドット径(FL)を任意に調節することかできる。この
ように、対向電極25に高電圧が供給された状態で、上
記制御電極26にトナー飛翔電圧を印加すれば、トナー
を飛翔させると同時に、ゲート29の通過時に、上述し
たように1画素を形成するドット径を制御できる。
【0078】一方、トナー21の通過を阻止すべく制御
電極26のリング状電極27・・・に付与する電位は、
上述の説明のように−200Vとして説明したが、この
値に限定されるものではない。上記の電位は、具体的に
は、例えば実験等を行うことにより適宜決定すればよ
い。
【0079】本発明は、上述したように記録紙5への画
像形成を行う場合、特にトナー飛翔状態において、トナ
ーを飛翔させない状態、つまり非飛翔状態へと切り替え
る時に、不要なトナー飛翔が生じさせないようにすべ
く、ゲート29を通過するトナーの飛翔を制御するリン
グ状電極27に供給する電位を制御することにある。こ
れは、図3において説明したように制御電源部31にて
本発明の目的を達成できる。
【0080】本発明によれば、図3に示すように画像信
号制御回路87によって、画像が必要となる時にトラン
ジスタ(FET)86がOFFする信号が出力され、ト
ナー21がゲート29を通過するための電位として、リ
ング状電極27に、第1電源部83により例えば150
Vが供給される。この時の供給時間としては、上述した
ように例えば150μsecに上記画像信号制御回路8
7にて制御される。そして、画像信号制御回路87にて
画像不要としての信号が出力されると、上記トランジス
タ86がONし、よって主に第2電源部84により、例
えば−200Vの電位が上記リング状電極27に供給さ
れる。これによりトナー21がゲート27を通過できな
い電界状態となり、トナー担持体22側に保持される。
【0081】そこで、上述にように制御電極26のリン
グ状電極27へと供給される電位波形について考える。
まず、トナー21を飛翔させる電位(例えば150V)
からトナー21を飛翔させない電位(例えば−200
V)への切り替えの波形について、図7(A)に示すよ
うに画像信号制御回路87から出力させる画像信号に対
応するパルス波形に対し、トランジスタ86を介してス
イッチングされリング状電極27に供給される。
【0082】また図7(B)は図10の回路における電
位波形であって、リング状電極27への電圧供給の立ち
下がりにおいて、大きくひずむことになる。この波形が
ひずむ領域で、トナー21の若干の飛翔が継続すること
は説明した通りである。
【0083】これに対し、図3において説明したように
コンデンサ35が新たに接地部とリング状電極27に接
続された出力部との間に接続したことで、図7(B)に
示すように立ち下がりの鋭い、ひずみのない波形状態と
なる。これにより、不要にトナー飛翔が継続することな
く、上述した不要トナーによる画像劣化を防止できる。
【0084】また、コンデンサ35を設けていること
で、トナーを飛翔させていない状態において、画像が必
要となる時にトナーを飛翔させる状態に立ち上げる場
合、コンデンサ35に充電される電流に影響により、リ
ング状電極27に供給される第1電源部83による電圧
波形が徐々に所定の電位に立ち上がることになる。その
ため、急激な電位変化が起こらなくなるため、顕像化粒
子であるトナー21に添加されている流動性や帯電性に
かかる外添剤が不要に失われることがなくなる。そのた
め、トナー21の特性が長期に渡り安定に維持されるた
め、これによる画質の劣化が生じることもなくなる。
【0085】そこで、図3の回路において、図7(A)
のような電位波形を得られる動作説明を詳細に説明すれ
ば、まずトナーを飛翔させていない状態において、トナ
ーを飛翔させるためにトランジスタ86は、画像信号に
応じてON状態からOFF状態にスイッチングする。こ
の時、コンデンサ35に第1電源部83により電流が流
れるため、トランジスタ86のソース端子、つまり出力
端は、第1電源部83の電位に即座に立ち上がれない。
従って、コンデンサ35は徐々に充電され、そのため、
リング状電極27に供給される電位は、徐々に立ち上が
り、図7(A)に示すように急激な電位変化が生じな
い。これは、図7(B)の従来の電位波形と比べても、
立ち上がりの急激な変化が抑制されている。なお、上記
コンデンサ35は、画像形成開始前、及び画像形成にお
いてトナー飛翔時に充電電荷は放電されいる。
【0086】上述のトナー非常状態を例えば150μs
ec継続した後、画像が不要である信号がトランジスタ
86のゲート端子に供給されれば、トランジスタ86は
OFF状態からON状態にスイッチングする。これによ
りトナー飛翔が停止する。この時、上記コンデンサ35
は先に説明したように第1電源部83にて十分に電荷が
充電されており、トランジスタ86がON状態となれ
ば、放電される。そのため、トランジスタ86がONす
る状態への移行がコンデンサ35の充電電荷により助成
され、即座にON状態となる。その結果、出力波形、つ
まりリング状電極27に供給される電位波形の立ち下が
りが鋭くなり、図7(B)の波形に比べて徐々に電圧が
低くなるひずみがほとんどなくなる。これによりトナー
の不要な飛翔状態を無くし、画質低下を防止できる。
【0087】上記コンデンサ35は、上述したようにト
ランジスタ86スイッチング動作を補助し、電圧波形の
ひずみを除くことができる。そして、トナー飛翔状態と
なれば、トランジスタ86のOFF状態へのスイッチン
グにおいては、充電を行い、リング状電極27に生じる
急激な電界の発生を抑制し、トナーの正常な飛翔を行う
ことができる。
【0088】本実施形態において使用しているトランジ
スタ(FET)86は、該トランジスタがもつ等価的な
静電容量が5pFであるが、これは温湿度によって変化
しやすい。そのため、図7(B)に示すようなリング状
電極に供給する電圧波形が、温湿度に応じて大きく変化
することにもなる。
【0089】しかし、コンデンサ35は、温湿度の変化
に対して非常に安定してる上、該コンデンサ35の静電
容量が、トランジスタ86の静電容量より十分に大きな
ものを使用することで、温湿度に左右されず図7(B)
に示す波形状態を常時維持できる。コンデンサ35は、
例えば50pF程度のものが設定される。また、あまり
にも大きな容量を使用すると、立ち上がりが鈍り、15
0μsecといった短い時間に対応できなくなる。その
ため、トランジスタ86の容量の10倍程度が好適であ
る。
【0090】上述のことは、画像を形成する上において
非常に重要なことであって、ドットの形状、大きさ、濃
さ等を一定にでき、画質状態の安定を保証できる。
【0091】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、非常に簡単な手段、つまりコンデンサ35を制御電
源部31に設けるだけで、リング状電極27に供給する
電位の波形を安定させることができ、画質を安定させる
ことが可能となる。
【0092】また本発明の実施形態の説明では、制御電
極26として図2のようなシングルドライブの制御電極
を使用したが、制御電極の形状は図5のようにマトリク
スドライブを使用した構成でも同様に実施できる。マト
リクスドライブは必要なドライブ数が、ゲートの数だけ
必要としなくなるため、大幅に削減できコストダウンを
図れる効果がある。
【0093】図5に示すように制御電極26は、基板2
6aの表面及び裏面に帯状電極群27aと27bを互い
に直交(交差)する状態(X、Y方向)で形成されてい
る。表裏面の帯状電極郡27a及び27bが交差するそ
れぞれの位置に、トナー流を通過させるゲート29が形
成されている。
【0094】そして、表面の各帯状電極27aには、例
えば画像信号に応じたトナー飛翔電位を印加する。また
裏面の各帯状電極27bには、周期的に切換えられる走
査信号に応じたトナー飛翔電位を印加する。これによ
り、ゲート29の交差する表裏面のそれぞれの帯状電極
27a及び27bに同時にトナー飛翔電位が印加された
状態で、トナー担持体22のトナー21が飛翔され、ゲ
ート29を通過後に、対向電極25へと飛翔されること
になる。
【0095】このような構成の制御電極26において
も、上述した実施形態での説明の場合と同様の効果が得
られる。つまり、制御電極26を構成するX及びY方向
の各帯状電極(X電極)27a及び各帯状電極(Y電
極)27bに、それぞれ図3に示す回路による出力電圧
を供給する。そして、上述したように、X電極27aに
ついては、画像信号に応じてトランジスタ86をON/
OFF制御し、Y電極27bについては、走査信号によ
りトランジスタ86をON/OFF制御するようにすれ
ばよい。
【0096】図5の構成においては、各ゲート29を通
過させるトナーの飛翔制御のための、図3に示す回路
を、各X及びY電極に対応して設ければよく、その個数
が大幅に削減できる。
【0097】本発明の実施形態においては、トナーを負
に帯電させ、対向電極25等に正の高電位を供給し、ト
ナー21を飛翔させるようにして説明した。しかし、ト
ナーを正に帯電させた場合には、対向電極25等に負の
電位を供給することになる。そのため図7におけるリン
グ状電極27の供給するための電位波形としては、逆向
きの波形となるだけで、トナーを飛翔している状態から
飛翔させない状態へと切り換える時の波形は、立ち下が
ることになる。しかし、図3におけるスイッチング手段
であるトランジスタ86におけるスイッチング動作を制
御することで同様の制御に制御できることはいうまでも
ない。
【0098】さらに、本発明の実施形態において、顕像
化粒子として単色トナーを利用する場合について説明し
た。これは少なくとも単色にて画像を形成するためであ
って、カラー画像を形成する場合には、複数の色のトナ
ーを使用する必要がある。そのため、図6に示すよう
に、トナー担持体22をそれぞれの色に対応する個数設
け、このトナー担持体22を記録紙5の搬送方向にそっ
て併設する。
【0099】図6のカラー画像形成装置によれば、顕像
化粒子として、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラッ
クのトナーを用いる場合であって、ブラックの画像を形
成するための画像形成部1a、シアンの画像を形成する
ための画像形成部1b、マゼンタの画像を形成するため
の画像形成部1c、イエローの画像を形成するための画
像形成部1dを構成するために、それぞれのトナー担持
体22a,22b,22c,22dに対応して、制御電
極26a,26b,26c及び26d、そして供給の対
向電極25をそれぞれ記録紙5の搬送方向に沿って設け
ている。
【0100】図6においては、帯電手段として帯電ロー
ラ33aを、除電手段として除電ローラ32aを設けて
おり、記録紙5は帯電ローラ33aにて帯電され誘電体
ベルト24に静電的に吸着されて、上述した各色の画像
形成部1a〜1dを通過することで、選択的に各色のト
ナーが記録紙5に付着し、所望のカラー画像が直接形成
される。
【0101】このようなカラー画像形成装置において
も、各色の制御電極26a,26b,26c,26dに
ついて図3に示す制御電源部31による電位供給制御を
行うことで、不要なトナー飛翔が防止でき、再現される
色の劣化やぼけ、その他の画質の劣化が防止できる。
【0102】なお、顕像化粒子がトナーである場合につ
いて説明したが、この顕像化粒子はインク等であっても
同様に実施できる。また、トナー供給部2の構成を、イ
オンフロー法を適用した構成とすることも可能である。
つまり、画像形成部1は、コロナ帯電器等のイオン源を
備えた構成となっていてもよい。この場合においても、
上記と同様の作用効果を奏することができる。
【0103】本発明にかかる画像形成装置は、例えば、
ディジタル複写機およびファクシミリ装置の印字部や、
ディジタルプリンタ、プロッタ等に好適に適用すること
ができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像形成装置によ
れば、記録動作時に、顕像化粒子、例えばトナー飛翔状
態よりトナーを飛翔させない状態に切り替えるための電
位の切換制御を行っても、不要にトナー飛翔が発生する
のを防止できる。
【0105】そのため、不要なトナー飛翔による画像の
劣化を防止でき、常に安定した画像を得ることができ
る。
【0106】また、電位の供給を制御する回路にコンデ
ンサを設けるだけでの非常に簡単な構成でよく、部品点
数の大幅な増加、装置の大型化を回避でき、これにより
コストアップを合わせて回避できる。
【0107】この場合、トナー飛翔を行う時の電位波形
として、急激に変化することなく徐々に所定の電位に達
するように制御できるため、トナー等に添加されている
外添剤が不要に損失されるのを防止でき、常にトナーの
特性を安定状態に維持でき、よって常に安定した画質を
保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の全体構成を示す概
略の断面図である。
【図2】本発明における画像形成装置が備える制御電極
の一部の詳細な構成を示す平面図である。
【図3】本発明による制御電極を構成するリング状電極
に画像信号に応じてトナー飛翔を制御するための電位を
供給するために切換制御する制御電源部の回路構成の一
例を示す図である。
【図4】記録制御動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明における画像形成装置が備える制御電極
をマトリクス方式により形成した例の一部を示す斜視図
である。
【図6】カラー画像形成装置の構成の一例を示す断面図
である。
【図7】図3における回路により、画像信号に応じたリ
ング状電圧に供給される本発明による電圧波形と従来の
電位波形とを対比して示した図であり、特に(A)は本
発明による電位波形を、(B)は従来の電位波形を示す
図である。
【図8】トナーの添加される外添剤の飛翔状態を示す模
式図である。
【図9】従来の画像形成装置の画像形成原理を説明する
ための断面図である。
【図10】トナー飛翔を制御するための制御電極を構成
するリング状電極に画像信号に応じてトナー飛翔制御を
行うための電位切換を行うための従来の回路構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 トナー供給部 3 印刷部 5 記録紙(記録媒体) 21 トナー(顕像化粒子) 22 トナー担持体 25 対向電極 26 制御電極 27 リング状電極 29 ゲート 30 高圧電源部 31 制御電源部 35 コンデンサ 83 第1電源部(トナー飛翔用の電位供給用) 84 第2電源部(トナー非飛翔のための電位供給用) 86 トランジスタ(切換手段) 87 画像信号制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像化粒子を担持する担持体と、該担持
    体に対向して配置された対向電極と、これら担持体と対
    向電極との間に配置され顕像化粒子の通過部となる複数
    のゲートを有する制御電極と、上記対向電極上を搬送さ
    れ上記顕像化粒子による画像が形成される記録媒体と、
    上記担持体と対向電極との間に所定の電位差を生じさせ
    る電位を付与している状態で、上記制御電極に画像信号
    に応じて顕像化粒子を飛翔させる電位又は飛翔させない
    電位を付与させる制御電源部を設け、上記顕像化粒子の
    上記ゲートの通過を制御して上記搬送される記録媒体上
    に画像を形成する制御手段を備えた画像形成装置におい
    て、 上記制御電源部は、顕像化粒子を飛翔させる電位と飛翔
    させない電位を付与する電源部を備え、該電源部の出力
    状態を画像信号に応じて切り換える切換手段を備え、そ
    の切換手段による切換時に電位波形にひずみの生じない
    ように補助する電気部品を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 上記制御電源部は、特に顕像化粒子を飛
    翔されている状態から飛翔させない状態に変化させるた
    めに電位を切換制御した時に、電位の波形にひずみが生
    じないように容量成分からなる電気部品を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記顕像化粒子を飛翔させる電位と飛翔
    させない電位を切換制御するための切換手段の出力部
    に、該切換手段の切換状態を補助するコンデンサを基準
    電位との間に接続したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記コンデンサは、その静電容量が、上
    記切換手段が有する静電容量成分の容量より十分に大き
    く設定されていることを特徴とする請求項3記載の画像
    形成装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024585A1 (fr) * 1998-10-28 2000-05-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de formation d'images
US6394587B1 (en) 1998-10-28 2002-05-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image forming device

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