JPH10235922A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10235922A
JPH10235922A JP9038170A JP3817097A JPH10235922A JP H10235922 A JPH10235922 A JP H10235922A JP 9038170 A JP9038170 A JP 9038170A JP 3817097 A JP3817097 A JP 3817097A JP H10235922 A JPH10235922 A JP H10235922A
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JP
Japan
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developer
carrier
counter electrode
toner
recording medium
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Application number
JP9038170A
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English (en)
Inventor
Shiro Wakahara
史郎 若原
Nobuhiko Nakano
暢彦 中野
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Priority to DE69805348T priority patent/DE69805348T2/de
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/41Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing
    • B41J2/415Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit
    • B41J2/4155Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit for direct electrostatic printing [DEP]
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2217/00Details of electrographic processes using patterns other than charge patterns
    • G03G2217/0008Process where toner image is produced by controlling which part of the toner should move to the image- carrying member
    • G03G2217/0025Process where toner image is produced by controlling which part of the toner should move to the image- carrying member where the toner starts moving from behind the electrode array, e.g. a mask of holes

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  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な手段を加えることなく印字に良好な顕
像剤を選択し、顕像剤の通過制御をする制御手段に印加
する電位を大きくすることなく、印字速度と印字品質を
向上させる。 【解決手段】 対向電極25とトナー担持体22との間
には、高圧電源部30から印加される高圧により、トナ
ー担持体22に担持されたトナー21を対向電極25方
向に飛翔させるのに必要な電界が付与されている。高圧
電源部30と、継続時間を制御することによって、顕像
剤を選別して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ、プロッタ等に適用され、顕像剤を飛翔させることに
より記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号を紙等の記録媒体上に可
視像として出力する画像形成装置として、例えば特開平
7−178953号公報に開示された技術や本出願人が
出願した特願平8−4541号の技術がある。この画像
形成装置は、荷電粒子に電界を付与して電気力によって
飛翔させ、飛翔路に複数の通過孔を含む制御電極を配置
し、これに印加する電位を変化させて記録媒体に荷電粒
子を付着させることにより、画像を該記録媒体上に直接
形成する画像形成装置が提案されている。上記従来技術
は、上記の制御電極としてシングルドライブによる制御
電極を使用する構成となっており、画像形成に適するト
ナーの判別方法や電位の印加時間について記述されてい
る。
【0003】上記従来技術に代表されるようなタイプの
画像形成装置では、画像のデータに基づいて荷電粒子の
ゲートの通過を制御し、画像データによるドットを記録
媒体である用紙上に形成して画像を作成している。トナ
ーにゲートの通過を許可し、トナーが用紙に到達してド
ットを形成するために、一定時間、電位を継続して印加
している。その印加継続時間は、トナーが制御電極に到
達するのに十分な時間である。そして、トナーが制御電
極を通過した直後に、該電位をトナーが飛翔しない電位
に切り替えてトナーの飛翔を阻止する。このことによっ
て印字速度の向上を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−17895
3号公報の技術では、画像形成に良好なトナーだけをゲ
ートに対向する前にトナー担持体上で除去している。こ
のためにローラーや電源などが別途除去手段として必要
な上に、トナーが該除去手段に対向する場合とゲートに
対向する場合で異なった特性を示す場合があって、かな
らずしも良好な特性を有するトナーだけが画像形成に使
用されるとは限らない。
【0005】また、特願平8−4541号の技術では、
トナーが総て制御電極を通過するまでトナーが飛翔可能
な電位を印加している。しかし、印字時間に注目する
と、トナーが制御電極を通過するまでトナーを飛翔させ
る電位を印加し続けなければならない。従って、1ドッ
トあたりの印加時間の短縮に限界が生じ、これ以上の印
字速度の向上が困難である。
【0006】更に、印加時間を短縮するために、トナー
を通過させるべく印加する電位(以後ON電位)を大き
くすると、トナーが制御電極を通過する時間は短くなる
が、飛翔量が増加してトナー濃度が必要以上に大きくな
る可能性がある。従って、所望のドットが形成できず良
好なハーフトーンの再現が困難となり、所望のトナー飛
翔量を得るためにゲート径を小さくする方法が考えられ
る。この場合は一度に多量のトナーが通過するので、ゲ
ートの目詰まりが発生しやすくなって、画像欠落や印字
不良が簡単に生じてしまう。
【0007】本発明は、上記課題を鑑みてなされたもの
であり、特別な手段を加えることなく印字に良好な顕像
剤を選択し、顕像剤の通過制御をする制御手段に印加す
る電位を大きくすることなく、印字速度と印字品質を向
上させる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、顕像剤を担持
する担持体と、該担持体に対向配置された対向電極と、
これら担持体と対向電極との間に配置され顕像剤の通過
部となる複数のゲートを有する制御電極と、上記担持体
と対向電極との間に所定の電位差を生じさせる電位を付
与すると共に、上記制御電極に付与する電位を変化させ
ることにより顕像剤の上記ゲートの通過を制御して記録
媒体に画像を形成する制御手段とを備えた画像形成装置
である。
【0009】請求項1の発明は、上記制御手段が、顕像
剤を対向電極側へと飛翔させるべく上記制御電極に付与
する電位の継続時間を制御することによって画像形成を
行う顕像剤を選択することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、上記制御手段が、上記
顕像剤が上記制御電極のゲートを通過して画像形成する
領域の大きさに応じて、顕像剤を対向電極側へと飛翔さ
せるべく上記制御電極に付与する電位の継続時間を制御
することによって、上記担持体から上記記録媒体に移動
する上記顕像剤の量を制御することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、上記制御手段が、上記
記録媒体に形成される画素の面積より、上記ゲートに対
向して上記顕像剤が上記ゲートに飛翔する上記担持体上
の領域の面積が大きくなるように制御すると共に、上記
ゲートに上記顕像剤の通過を与える為に上記制御電極に
印加する電位の継続時間tは、該電位が上記制御電極に
印加された場合に得られる電界と同電界または略同電界
が、上記担持体と上記対向電極の間に上記制御電極が存
在しない状態で上記顕像剤を飛翔させた場合に得られる
最大濃度を達成する継続時間Tに対して、t<Tである
ことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、上記制御手段が、上記
記録媒体に於ける上記顕像剤の単位面積あたり付着量M
1と、該付着量M1による画素濃度IDについてID=
f(M1)、上記時間tに対して上記担体上から上記記
録媒体に移動して画素を形成する上記顕像剤量Mについ
てM=g(t)、を満たす関数fとgが存在し、上記顕
像剤が上記記録媒体上に付着する領域の面積をS1、及
び上記記録媒体に形成される画素濃度の許容最小値をI
Dmとすると上記時間tについてt≧g-1(S1*f-1
(IDm))であることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、上記関数fとgが存在
し、顕像剤が上記記録媒体上に付着する領域の面積をS
1、及び上記記録媒体に形成される画素濃度であって所
望の画素が再現可能な画素濃度の最大値をIDMとする
と上記時間tについてt≦g-1(S1*f-1(ID
M))であることを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、上記関数fとgが存在
し、上記S1、IDM、IDm、tに対して、 g-1(S1*f-1(IDm))≦t≦g-1(S1*f
-1(IDM)) であることを特徴とする。
【0015】以上のように構成された請求項1の発明に
おいて、担持体に担持された顕像剤は制御電極に付与す
る電位の印加継続時間に応じて対向電極に飛翔する。こ
の時、飛翔し易い顕像剤から飛翔して行く。従って、継
続時間を制御することによって、顕像剤を選別して使用
することになり、より良好な画像が形成できると同時
に、別途該トナーの分別手段が必要ない。また、担持体
に担持された顕像剤の中で短い時間で飛翔しやすいトナ
ーだけを画像形成に使用できるので、印字時間を短縮し
て印字速度のアップが可能となる。
【0016】請求項2の発明において、制御電極に付与
する電位の印加継続時間を長くすると、それに伴って対
局電極に飛翔する顕像剤の量が増加する。画素の形成領
域に応じて、制御電極に付与する電位の継続時間を制御
することによって、画素の形成領域に飛翔する顕像剤量
を制御できる。こうして、印字する際に、最適な印字濃
度を選択できる。
【0017】請求項3の発明において、担持体上の領域
の広い面積から飛翔する顕像剤をそれより狭い面積の画
素に集中させることになる。従って、従来必要としてい
た顕像剤の飛翔量より少なくとも、良好な印字が可能と
なる。そして、顕像剤の飛翔量が少なくて済むため、制
御電極によって飛翔可能なトナーの総てが制御電極に到
達する時間よりも短い時間で印字ができる。この状態で
飛翔するトナーを集めて画素を形成するので、より短い
時間での印字が可能となって印字速度の向上が可能とな
る。
【0018】請求項4の発明において、制御電極に付与
する電位の継続時間を画素の形成領域や最低限必要な濃
度にする時間以上に設定する。従って、さまざまの原因
で印字濃度が変動しても、一定以上の画像の濃度を確保
する。
【0019】請求項5の発明において、制御電極に付与
する電位の継続時間を画素の形成領域や画像形成に支障
を来さない最大の画素形成に濃度に必要な時間以下に設
定する。画像の必要以上の濃度上昇を招くことなく良好
な画像形成が可能となる。更に顕像剤の消費量を抑える
ことが可能となる。
【0020】請求項6の発明において、制御電極に付与
する電位の継続時間を、画素の形成領域や最低限必要な
濃度以上で、画像形成に支障を来さない最大の画素形成
に濃度以下に設定する。従って、印字濃度が変動して
も、画像の濃度低下を招くことも、必要以上の濃度上昇
を招くことがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る画
像形成装置の全体的構成を示す概略断面図であり、図2
は、この画像形成装置の主要部分の概略構成図である。
尚、以下の説明においては、負帯電のトナーに対応する
構成を備えた画像形成装置について詳述するが、正帯電
のトナーを使用する場合には、それに応じて適宜各印加
電圧の極性を設定すればよい。
【0022】<装置の構成>この画像形成装置は、トナ
ー供給路2と印刷部3とを有する画像形成部1を備えて
いる。この画像形成部1は、画像信号に応じた画像を、
顕像剤としてのトナーを使用して記録媒体である用紙上
に顕像化するものである。つまり、本画像形成装置は、
トナーを飛翔させて用紙に付着させると共に、上記トナ
ーの飛翔を画像信号に基づいて制御することにより紙上
に画像を直接形成するものである。
【0023】上記画像形成部1への用紙の入紙側には、
給紙装置10が設けられている。給紙装置10は、記録
媒体としての用紙5を収容する用紙カセット4、この用
紙カセット4から用紙5を送り出すピックアップローラ
6、供給された用紙5をガイドする給紙ガイド7からな
る。また、給紙装置10は、用紙5が供給されたことを
検出する給紙センサ(図示せず)を備えている。上記の
ピックアップローラ6は、図示しない駆動装置によって
回転駆動される。
【0024】また、画像形成部1からの用紙の出紙側に
は、画像形成部1にて用紙5上に形成されたトナー像を
加熱および加圧することにより用紙5に定着させる定着
部11が設けられている。定着部11は、加熱ローラ1
2、ヒータ13、加圧ローラ14、温度センサ15、お
よび、温度制御回路80からなる。加熱ローラ12は例
えば厚さ2mmのアルミニウム管からなる。ヒータ13
は、例えばハロゲンランプからなり、加熱ローラ12に
内蔵されている。加圧ローラ14は、例えばシリコーン
樹脂からなる。そして、互いに対向して設けられた上記
加熱ローラ12および加圧ローラ14には、用紙5を挟
んで加圧することができるように、それぞれの軸の両端
に図示しないスプリング等によって例えば2kgの荷重が
加えられている。温度センサ15は、加熱ローラ12表
面の温度を測定する。温度制御回路80は、主制御部に
よって制御されており、温度センサ15の測定結果に基
づいてヒータ13のON/OFF等を制御し、加熱ロー
ラ12表面の温度を例えば150℃に保持する。また、
定着部11は、用紙5が排出されたことを検出する排紙
センサ(図示せず)を備えている。
【0025】尚、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ロ
ーラ14等の材質は、特に限定されるものではない。ま
た、加熱ローラ12表面の温度は、特に限定されるもの
ではない。さらに、定着部11は、用紙5を加熱若しく
は加圧することによりトナー像を定着させる構成となっ
ていてもよい。また、図示しないが、定着部11からの
用紙の出紙側には、定着部11で処理された用紙5を排
紙トレイ上に排出する排紙ローラ、および排出された用
紙5を受ける排紙トレイが設けられている。上記の加熱
ローラ12、加圧ローラ14、および排紙ローラは、図
示しない駆動装置によって駆動される。
【0026】画像形成部1のトナー供給部2は、顕像剤
としてのトナー21が収容されているトナー収容槽2
0、トナー21を磁気力により担持する円筒状の担持体
(スリーブ)としてのトナー担持体22、および、トナ
ー収容槽20が内部に設けられ、トナー21を帯電させ
ると共に、トナー担持体22の外周面に担持されるトナ
ー層の厚さを規制するドクターブレード23からなる。
ドクターブレード23は、トナー担持体22の回転方向
における上流側に、トナー担持体22の外周面からの距
離が例えば60μmとなるように設けられている。トナ
ー21は、例えば平均粒径が6μmの磁性トナーであ
り、ドクターブレード23により、例えば帯電量が−4
μC/g〜−5μC/gとなるように電荷が付与されて
いる。尚、ドクターブレード23とトナー担持体22と
の距離は、特に限定されるものではない。またトナー2
1の平均粒径や帯電量等は、特に限定されるものではな
い。
【0027】トナー担持体22は、図示しない駆動装置
によって駆動され、図中、矢印A方向に例えばその表面
での速度が80mm/secで回転する。また、トナー担持体
22は接地されると共に、トナー担持体22内部におけ
るドクターブレード23と対向する位置および、制御電
極26(後述する)と対向する位置に、図示しない磁石
が配置されている。これにより、トナー担持体22は、
その外周面にトナー21を担持することができるように
なっている。また、トナー担持体22の外周面に担持さ
れたトナー21は、該外周面における上記位置に対応す
る位置で穂立ちを形成する。尚、トナー担持体22の回
転速度は、特に限定されるものではない。また、トナー
担持体22は、磁気力によりトナー21を担持する代わ
りに、電気力、または、電気力および磁気力により担持
する構成となっていてもよい。
【0028】顕像形成部1の印刷部3は、トナーの飛翔
を制御する制御電極26と、例えば厚さ1mmのアルミニ
ウム板からなりトナー担持体22の外周面と対向する対
向電極25と、該対向電極25に高圧を供給する高圧電
源30と、上記トナー担持体22との間に設けられた制
御電極26と、除電ブラシ28と除電ブラシ28に除電
電位を与える除電電源17と、用紙5を帯電させる帯電
ブラシ8と、該帯電ブラシ8に帯電電位を与える帯電電
源18と、誘電体ベルト24と、該誘電体ベルト24を
支持する支持部材16a,16bとクリーナーブレード
19を備えている。
【0029】上記の対向電極25は、トナー担持体22
の外周面からの距離が例えば1.1mmとなるように設け
られている。誘電体ベルト24はポリフッ化ビニリデン
(PVDF)を基材とし、体積抵抗率で1010Ω・cm、
厚さが75μmである。該誘電体ベルト24は図示しな
い駆動装置によって駆動され、図中矢印方向に例えばそ
の表面での速度が30mm/secで回転する。また、対向電
極25には、高圧電源(制御手段)30により、例えば
2.3kVの高圧が印加されている。つまり、対向電極2
5とトナー担持体22との間には、高圧電源部30から
印加される高圧により、トナー担持体22に担持された
トナー21を対向電極25方向に飛翔させるのに必要な
電界が付与されている。
【0030】上記除電ブラシ28は誘電体ベルト24の
回転方向における制御電極26下流側に該誘電体ベルト
24に圧接するようにして設けられている。除電ブラシ
28は除電電源17によって除電電位2.5kVが印加さ
れ、誘電体ベルト24表面に存在する不要電荷を除電す
る。
【0031】上記のクリーニングブレード19は、例え
ば、紙詰まり(ペーパージャム)等の不測の事態が生じ
て誘電体ベルト24表面にトナー21が付着した場合
に、このトナー21を除去して、用紙裏面が該トナー2
1によって汚染されることを防止する。尚、対向電極2
5の材質は、特に限定されるものではない。また、対向
電極25とトナー担持体22との距離は、特に限定され
るものではない。さらに、対向電極25の回転速度や、
印加される電圧は、特に限定されるものではない。
【0032】また、図示しないが、本画像形成装置は、
制御回路として画像形成装置全体を制御する主制御部
と、得られた画像データを印刷すべき画像データの形式
に変換する画像処理部と、変換された該画像データを記
憶する画像メモリと、画像処理部から得られた画像デー
タを制御電極26に与えるべき画像データに変換する画
像形成制御ユニットとを備えている。
【0033】上記の制御電極26は、対向電極25表面
の接線方向と平行をなしかつ対向電極25と対向して2
次元的に広がっており、トナー担持体22から対向電極
25方向へのトナー流が通過可能な構造となっている。
そして、この制御電極26に供給される電位により、ト
ナー担持体22表面に付与された電界が変化し、トナー
担持体22から対向電極25へのトナー21の飛翔が制
御される。
【0034】上記の制御電極26は、トナー担持体22
の外周面からの距離が例えば100μmとなるように設
けられており、図示しない支持部材により固定されてい
る。図3に示すように、制御電極26は、絶縁性の基板
26a、高圧ドライバ(図示せず)、および、各々独立
したリング状の導電体、即ちリング状電極27からなっ
ている。基板26aは、例えばポリイミド樹脂からな
り、厚さ25μmに形成されている。また、基板26a
には、後述するゲート29となるべき孔が形成されてい
る。リング状電極27は、例えば厚さ18μmの銅箔か
らなり、上記孔の周りに設けられており、上記基板26
aの対向電極25側に所定の配列に従って配置されてい
る。また、各孔の開口部は、例えば直径160μmに形
成されており、トナー担持体22から対向電極25へ飛
翔するトナー21の通過部となっている。以下、この通
過部をゲート29と称することとする。尚、制御電極2
6とトナー担持体22との距離は、特に限定されるもの
ではない。
【0035】さらに上記基板26aのトナー担持体22
側には上記ゲート29に対応した位置に後述の開口部径
を有する厚さ18μmの銅箔からなるシールド電極39
が配置されている。また、ゲート29の大きさや、基板
26aおよびリング状電極27の材質や厚さ等は、特に
限定されるものではない。上記のゲート29、即ちリン
グ状電極27に形成された孔は、例えば2560個形成
されており、各リング状電極27は、給電線41および
高圧ドライバ(図示せず)を介して制御電源部31に電
気的に接続されている。尚、リング状電極27の個数
は、特に限定されるものではない。
【0036】また、上記シールド電極39表面とリング
状電極27表面および給電線41表面は、厚さ30μm
の絶縁体層で覆われており、これにより、リング状電極
27同士の絶縁性、給電線41同士の絶縁性、および、
互いに接続されていないリング状電極27と給電線41
との間の絶縁性及び上記トナー担持体22や対向電極2
5との絶縁が確保されている。尚、絶縁体層の材質や厚
さ等は、特に限定されるものではない。各リング状電極
27の上方には径が200μmの開口部が設けられてい
る。
【0037】制御電極26のリング状電極27には、制
御電源部(制御手段)31により画像信号に応じたパル
ス、即ち、電圧が印加される。つまり、制御電源部31
は、リング状電極27に対し、トナー担持体22に担持
されたトナー21を対向電極25方向に通過させる場合
には例えば150Vを180μsec印加し、通過させな
い場合には例えば−200Vを印加するようになってい
る。また、制御電極26に配されたシールド電極39に
はシールド電源40からシールド電位−100Vが供給
され、制御電極26にトナー21が付着するのを防止
し、または該制御電極26に付着したトナー21をトナ
ー担持体22から除去する効果を有する。
【0038】このように、制御電極26への付与電位を
画像信号に応じて制御し、対向電極25におけるトナー
担持体22との対向面側に用紙5を配すると、用紙5の
表面に画像信号に応じたトナー像が形成される。尚、制
御電源部31は、図示しない画像形成制御ユニットから
送られてくる制御電極制御信号によって制御されてい
る。
【0039】上記の画像形成装置はコンピューターやワ
ードプロセッサの出力用としてのプリンタとして使用可
能なほかにデジタルコピーの印字部分にも使用可能であ
って、以下はデジタルコピーの印字部分として使用した
場合の画像形成動作を図4を使用して行う。
【0040】<装置の動作>次に、上述したような画像
形成装置としてのディジタル複写機の複写の動作につい
て、図4に示すフローチャートに沿って説明する。先
ず、使用者が画像読取部(符号なし)に複写すべき原稿
を載置してコピースタートボタン(図示なし)を操作す
ると、この画像読取部は原稿から画像を読み取る動作を
開始する(ステップS1)。画像読取部により原稿の画
像を読み取って得られる画像データは、画像処理部(図
示なし)で画像処理され(ステップS2)、画像メモリ
(図示なし)に記憶される(ステップS3)。この画像
データはさらに画像形成制御ユニット(図示なし)に転
送され(ステップS4)、制御電極制御信号に変換され
る(ステップS5)。
【0041】また、画像形成制御ユニットは、所定量の
制御電極制御信号を得ると(ステップS6;YES)、
図示しない駆動装置を制御して、画像形成部1のトナー
担持体22(スリーブ)の回転を開始させ(ステップS
8)、制御電極のリング状電極に−200Vを印加する
(ステップS9)。対向電極25と帯電ブラシ14と除
電ブラシ32とにそれぞれ所定の電圧を印加し、誘電体
ベルト24を駆動する(ステップS10)。所望の制御
電極信号でない場合(ステップS6;NO)、このフロ
ーが中断され、エラー表示が行われる(ステップS
7)。
【0042】次に、給紙装置10のピックアップローラ
6を作動させ(ステップS11)、記録紙5を取り出
す。取り出された記録紙5は、レジストローラー95に
より画像形成部1に送り出され、記録紙吸着機構に吸着
された状態で対向電極25の平面部の上に所定の速度で
給紙される。給紙が正常に行われていると(ステップS
12;YES)、画像形成制御ユニットが記録紙5の給
紙(搬送)に同期したタイミングで制御電極制御信号を
制御電源部31に与える。制御電源部31は、与えられ
た制御電極制御信号に従って駆動信号(画像制御電位)
を制御電極26に印加して(ステップS14)、トナー
流の飛翔軌道を制御し、記録紙5にトナー像を形成する
(印字する)。なお、制御電極制御信号の上記所定量は
画像形成装置の構成により異なる。給紙が正常に行われ
ていなければ、(ステップS12;NO)、このフロー
が中断され、エラー表示が行われる(ステップS1
3)。
【0043】このトナー像は、定着部11により加熱し
ながら加圧され、記録紙5に定着された後、排紙ローラ
ーにより排紙トレイ上に排出される。そして、正常に排
出されたことを排紙センサが検出して、印字(画像形成
の動作)が正常に終了したと判断されると(ステップS
15;YES)、上述のステップS1に戻って、次の原
稿の読み取り動作に移る。
【0044】以上の画像形成動作により、用紙5上に良
好な画像が形成される。本画像形成装置は、用紙5上に
画像を直接形成するので、従来の画像形成装置で用いら
れている感光体や誘電体ドラム等の顕像体が不要となっ
ている。従って、顕像体から用紙5に画像を転写する転
写動作が省略されるので、画像の劣化を生じない。この
ため、装置の信頼性が向上する。また、装置の構成が簡
単化されると共に、部品点数が削減されるので、小型化
および低廉化が可能となっている。
【0045】<画像形成部の動作>更に、画像形成部1
の動作について詳述する。上記の実施形態である画像形
成装置をコンピューターの出力端末機の印字部分として
使用する場合も、デジタルコピーの印字部分として使用
する場合も、処理する画像信号およびそのやり取りに相
違があるものの画像形成動作方法そのものはなんら相違
点を有しない。
【0046】前記したように、トナー担持体22は接地
されており、一方、対向電極25と支持部材16aは
2.3kV、帯電ブラシ8には1.2kVの高圧が印加され
ている。従って、帯電ブラシ8と支持部材16aの間の
電位差によって帯電ブラシ8と誘電体ベルト24の間に
搬送された用紙5の表面にはマイナスの電荷が供給され
る。マイナスの電荷が供給されると、該電荷の静電気力
によって用紙5は誘電体ベルト24に吸着されたまま誘
電体ベルト24の移動し、ゲート29の直下に移動す
る。誘電体ベルト24表面の電荷は、ゲート29の直下
に到達するまでに時間減衰して、対向電極25の電位と
の兼ね合いから表面電位は2kVとなる。
【0047】この状態で、トナー担持体22に担持され
たトナー21を対向電極25方向に通過させるべく、制
御電源部31により、制御電極26のリング状電極27
に対して150Vの電圧を印加し、トナー21がゲート
29を通過させない場合は−200Vの電位を印加す
る。このように用紙5を誘電体ベルト24に吸着した状
態で用紙5表面に画像を直接形成する。
【0048】尚、上記の説明においては、トナー21を
通過させるべく制御電極26のリング状電極27に付与
する電位が、150Vの場合を一例に挙げたが、該電位
は、トナー21の所望した飛翔制御を行えるなら、特に
限定されるものではない。同様に、対向電極25の印加
電位と帯電ブラシ8に印加する電位及びゲート29直下
での用紙5の表面電位もまたトナー21の所望した飛翔
制御を行えるなら、特に限定されるものではない。ま
た、トナー21の通過を阻止すべく制御電極26のリン
グ状電極27に付与する電位は、本発明の請求範囲を逸
脱しない限りにおいて特に限定されるものではない。
【0049】<ON電位の印加時間>上記実施形態にお
いてON電位の印加時間(以後ON時間)について説明
する。上記の実施形態においてON電位を印加した場合
にゲートに対向するトナー担持体22の領域に形成され
る飛翔電界と同じ電界を図5のように制御電極26が存
在しない実験系において、ON時間と用紙5に形成され
るドット濃度の関係(以後t−D特性)を測定する。図
5においては、トナー担持体22と対向電極25の距離
を上記実施形態におけるトナー担持体22と制御電極2
6の距離と同等な100μmとする。上記実施形態のゲ
ート対向領域に形成される電界を実現化するのに必要な
電位を、外部電源111によって供給する。そして対向
電極25とトナー担持体22の間に該電界を形成する。
【0050】外部電源111は任意のパルス幅の電位を
印加して該電界を形成する時間を任意に調節できる。該
電界によってトナー担持体22に形成されたトナー層2
1aからトナー21を対向電極25に飛翔させて、対向
電極25に飛翔したトナーの濃度を測定する。tと対向
電極25上に形成されるトナー付着領域の濃度の相関
(t−D特性)を図6に示す。図6では各時間tの濃度
を、t=1000μsecでの濃度を基準にして(1とす
る)、各濃度を規格化している。
【0051】図6のように対向電極25に飛翔するトナ
ー21量が一定する、即ち、十分な濃度のトナー21が
飛翔する為には、tを400μsec程度としなければな
らない。これは上記のON電界の印加と共にトナー21
が塊となって飛翔し始めるのではないことを示す。飛翔
するトナー21のなかにはON電界の印加とともに飛翔
し始める比較的飛翔しやすいトナー21と、このトナー
が飛翔した後に、上記のトナー21やトナー21層の特
性や温湿度の環境に因って決定される一定時間後に飛翔
を開始するトナー21が存在するためである。図6のt
−D特性は使用するトナー21の粒径や流動性等に代表
されるトナー21その物の特性のほかに、トナー21層
厚や充填率等のようにトナー担持体22に担持されてい
る状態やさらに温湿度のように使用される環境によって
容易に変化しうる。また、印加電位や電極間位置等の電
界を決定する値によっても変化することは言うまでもな
い。
【0052】従って、上記の従来技術では上記の実施形
態に使用したトナー21とトナー担持体22を使用した
場合は、ON時間として400μsec以上が必要とな
る。ON時間として400μsecで所定のドットが形成
される場合に、1ドットあたりの印字時間が400μse
c以下とすると、十分にドット濃度が得られない他にハ
ーフトーンの忠実な再現が得られない等の不具合を招来
する。この不具合を回避するために即ちON時間を短縮
し、且つ十分なトナー21量を得るために、ON電位を
大きくするとON電位によって形成される電界が強くな
ってトナー21をより加速して、制御電極26を通過す
る時間は短くなる。
【0053】しかし、トナー21が飛翔可能な電界が形
成される領域が大きくなって飛翔量が増加し、トナー濃
度が必要以上に大きくなる可能性がある。この場合は、
所望なドットが形成できず、良好なハーフトーンの再現
が困難となる。この状態で飛翔するトナー21量を抑え
て所望のトナー飛翔量を得るためにゲート29径を小さ
くする方法が考えられるが、この場合は一度に多量のト
ナーが通過するので、ゲートの目詰まりが発生しやすく
なって画像欠落や印字不良を容易に招来する。
【0054】また、このような不具合を回避する為にト
ナー担持体22に担持されたトナー21充填率や搬送量
などを調整する方法がある。しかし、これらの調整は同
時に帯電量やトナー21層厚をも容易に変化させる上
に、非常に敏感で不安定であるので、上記の不具合を回
避するための手段としては好適でない。
【0055】上記の実施形態ではON時間として180
μsecとする。従って、上記のような不具合が発生する
ように思われるが、以上のような不具合を以下のように
解決している。上記実施形態でのトナー21飛翔の様子
を図7に示す。図7のように本実施形態ではトナー担持
体22表面からトナー21が飛翔する領域をS0、用紙
5上にトナー21が付着してドットを形成する領域をS
1とすると、S0>S1のように制御している。即ち飛
翔したトナー21が飛翔中に押し集められて用紙5に飛
翔してドットを形成する。従って、トナー担持体22上
から飛翔したトナー21の単位面積当りの量が非常に少
なくても、用紙5に形成されるトナー21の単位面積当
りの量は飛翔中に押し縮められて増大して、ドットの濃
度としては十分な濃度が得られる。従って、ゲート29
に対向するトナー担持体22の領域又はその領域の近傍
の領域から比較的早く飛翔を開始するトナー21によっ
て印字を行っても、十分な濃度が得られる。このため、
トナー21が制御電極26を通過するのに十分なON時
間以下での所望のドット形成が可能であって、印字時間
の短縮と印字速度の向上が可能となる。
【0056】上記のS0,S1は、使用するトナー21
の粒径や流動性等に代表されるトナー21その物の特性
のほかに、トナー21層厚や充填率等のようにトナー担
持体22に担持されている状態やさらに温湿度のように
使用される環境によって容易に変化しうる。また上記の
制御電極26の位置や印加電位によっても随時変化し、
所望の濃度も画像形成装置の特性によってさまざまなの
で一意に決定できない。従って、印加電位の継続時間を
制御して良好な濃度の印字を行うためには、以下のよう
な条件が必要となる。
【0057】一般にドット濃度ID、用紙5に形成され
る単位面積当りのトナー21量をM1とするとID=f
(M1)である関数fが存在する。また、トナー担持体
22からON電位の印加によって用紙5に飛翔するトナ
ー21量をMとすると、M1=M/S1である。従って
上記2式からID=f(M/S1)である。またトナー
21飛翔量Mは図6のようにON時間tの関数であるの
でM=g(t)とかけるので、上式からID=f(g
(t)/S1)である。上記の画像形成装置に於て良好な
画像が形成可能なドット濃度の最小値IDmとすると、
ID≧IDmでなければならないので、上式から逆算に
よって印加時間の最小値は、t≧g-1(S1*f-1ID
m))でなければならない。
【0058】以上の様なON時間tは長ければよいわけ
でない。図7のような飛翔がおこる即ちS0>S1のよ
うな場合は、ON時間が長くなるとドット濃度が高すぎ
る事態を招き、良好なハーフトーンの再現が困難となる
ばかりか、ドット径が大きくなって良好な画像形成が困
難となる。この不具合を回避するためにはトナー担持体
22に担持されたトナー21の充填率や搬送量などを調
整する必要があるが、これらの調整は同時に帯電量やト
ナー21層厚をも容易に変化させる上に非常に敏感で不
安定であるので、上記の不具合を回避するための手段と
しては好適でない。従って良好な画像が得られるON時
間tについてドット濃度IDの最高値をIDMとする
と、上式から逆算してt≦g-1(S1*f-1(ID
M))でなければならない。
【0059】tが上記の値を越えて長くなると上記のよ
うな不具合が発生する上に、必要以上にトナーの消費量
が増加してランニングコストのコストアップを招来す
る。さらに以上からON時間の最も望ましい適性値とし
てg-1(S1*f-1(IDM))≦t≦g-1(S1*f-1
(IDM))が得られる。
【0060】上記の関数f,gも使用するトナー21の
粒径や流動性やトナー21樹脂等に代表されるトナー2
1その物の特性のほかに、トナー21層厚や充填率等の
ようにトナー担持体22に担持されている状態やさらに
温湿度のように使用される環境によって容易に変化しう
る。また上記の制御電極26の位置や印加電位によって
も随時変化し、所望の濃度も画像形成装置の特性によっ
てさまざまなので一意に決定できない。また、上記の実
施形態のように制御電極26のようにシールド電極39
を配する構成では該シールド電極39の開口部径や位
置、さらに印加電位などによって上記のパラメータも容
易に変化しうる。従って上記の種々のパラメータによっ
て上記の条件を所望の状態に調節するのが望ましい。
【0061】以上のように、上記の実施形態では高速の
画像形成に適したトナーのみをゲート29に対向した領
域またはその近傍の領域で選別して画像形成に使用する
ような構成となっている。前記の従来技術では、逆に例
えばトナーがゲートに対向する上流で画像形成に適さな
い特性を有するトナーだけを取り除き、画像形成に適し
たトナー21のみをゲートに対抗する領域に搬送する構
成となっている。しかし、この構成ではゲートに搬送さ
れるトナーの総てが、かならずしも画像形成に適してい
るトナーであるとは限らない。例えばトナー粒子は通常
単独の粒子では存在せず複数の粒子が凝集体を形成して
いる。この凝集体がゲートの対向領域に搬送されるまで
に、制御電極の給電線41の電位によって給電線41に
飛翔する。そして再び担持体にもどる等の移動や振動が
繰り返し与えられることによって該凝集体の状態が容易
に変化して、画像に適さない凝集体に変化する事態が容
易に発生する。したがって上記の従来技術では完全に良
好な特性のトナーだけを使用して画像形成を行うことが
困難である。さらに上記の従来技術では部品点数の増加
と装置の大型化・コストアップは避けられない。
【0062】一方、本発明によれば上記のようにゲート
に対向する領域において画像形成に適する特性のトナー
21だけをON時間を調節することによって選別して画
像形成に使用するので、なんらコストアップを招来せず
的確に良好なトナー21だけを画像形成に使用可能とな
る。上記実施形態ではシールド電極39を配する構成と
なっているが、リング状電極27のみの構成としてもよ
い。
【0063】さらに上記実施形態ではゲート29のトナ
ー21飛翔制御は個々のゲート29を一つの電極で制御
するシングルドライブの場合において説明したが、図8
のように帯状電極27a,27bを配置したマトリック
ス制御による制御電極を使用した場合でも、本発明が同
様に適用でき、良好な画像形成が可能となる。図8はシ
ールド電極39を配置していない場合を示しているが、
この他にシールド電極39を配置する構成としてもよ
い。マトリックス制御による制御電極の場合は、印加電
位を切り替える切り換え回路に使用するFETの数が大
幅に削減できるので、コストダウンの方法としては非常
に有効であるが、1ドット当りの印字時間も少なくな
る。例えば図8のような制御電極26の場合は、図3の
シングル制御の制御電極26の場合と比較すると印字時
間は1/4程度に短くなる。さらに帯状電極27aの数
を増やすと、1ドット当りの印字時間はさらに短くなっ
て、本実施形態を適用しないかぎりは印字が困難となり
うる。従って印字時間の短縮について本発明が非常に有
効となる。
【0064】<カラー画像形成装置>上記の実施形態で
はモノクロの画像形成装置を例に説明したが、本発明は
カラーの画像形成装置とした場合は更にその効果が得ら
れる。例えば複数のトナー供給部と印刷部を備えた画像
形成部1a,1b,1c,1dを配して、それぞれのト
ナー供給部にカラートナー、例えばイエロー、マゼン
ダ、シアン、ブラックを使用したカラー画像形成装置を
形成してもよい。図9では、イエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラックにそれぞれ対応し、本発明を施した画像形
成部1a,1b,1c,1dを配置しており、それぞれ
カラーの画像データに基づいてカラー画像形成が行われ
る。その他の構成要素は図2と同じ構成としてもよい。
【0065】カラー画像形成装置の場合において、上記
のようにON時間が適切でない場合、即ちON電位が短
すぎるまたは長すぎる場合は、所望のトナー21飛翔せ
ず良好なドット濃度が得られず、上記の不具合が発生す
るほかに所望のトナー量が飛翔しないので所望のドット
径が得られない。このために適切な色再現が得られなく
なるといった新たな問題を招来するが、本発明によれば
上記の不具合が一切発生しないので所望の色再現と良好
なカラー画像形成が得られる。
【0066】<その他>尚、本実施形態においては、顕
像剤がトナーである場合を例に挙げて説明したが、顕像
剤はインク等であってもよい。さらに、トナー供給部2
の構成を、イオンフロー法を適用した構成とすることも
可能である。つまり、画像形成部は、コロナ帯電器等の
イオン源を備えた構成となっていてもよい。この場合に
おいては、上記と同様の作用・効果を奏することができ
る。
【0067】尚、本実施形態においては、顕像剤がトナ
ーである場合を例に挙げて説明したが、顕像剤はインク
等であってもよい。本発明にかかる画像形成装置は、例
えば、ディジタル複写機およびファクシミリ装置の印字
部や、ディジタルプリンタ、プロッタ等に好適に適用す
ることができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、担持体に担持
された顕像剤の中で所望の印字に適する顕像剤だけを制
御電極に付与する電位の継続時間によって選別して使用
するので、より良好な画像が形成できると同時に、別途
顕像剤の分別手段が必要なくコストアップがない。ま
た、担持体に担持された顕像剤の中で短い時間で飛翔し
やすい顕像剤だけを画像形成に使用できるので、より印
字時間を短縮して印字速度のアップが可能となる。
【0069】請求項2の発明によれば、担持体に担持さ
れた顕像剤の中で画像形成に有効な顕像剤の飛翔量を画
素の形成領域と制御電極に付与する電位の継続時間によ
って規定するので、印字に適する濃度に制御でき、良好
なハーフトーンの再現もできる。
【0070】請求項3の発明によれば、記録媒体に形成
される画素の面積より、ゲートに対向して顕像剤がゲー
トに飛翔する担持体上の領域の面積が大きくなるように
制御するので、制御電極によって飛翔可能な顕像剤の総
てが制御電極に到達しなくとも、良好な印字が可能とな
る。また、制御電極によって飛翔可能な顕像剤の総てが
制御電極に到達する時間よりも短い時間を印字し、この
状態で飛翔する顕像剤を集めて画素を形成するので、よ
り短い時間での印字が可能となって印字速度の向上が可
能となる。
【0071】請求項4の発明によれば、制御電極に付与
する電位の継続時間を画素の形成領域や最低限必要な濃
度によって規定するので、画像の濃度低下を招くことな
く良好な画像形成が可能となる。
【0072】請求項5の発明によれば、制御電極に付与
する電位の継続時間を画素の形成領域や画像形成に支障
を来さない最大の画素形成に濃度によって規定するので
画像の必要以上の濃度上昇を招くことなく、良好な画像
形成が可能となる。さらに顕像剤の消費量を抑えること
が可能で、ランニングコストの低下が可能となる。
【0073】請求項6の発明によれば、制御電極に付与
する電位の継続時間を画素の形成領域や最低限必要な濃
度と、画像形成に支障を来さない最大の画素形成に濃度
によって規定するので、画像の濃度低下を招くことなく
且つ、必要以上の濃度上昇を招くことなく良好な画像形
成が可能となる。さらに顕像剤の消費量を抑えることが
可能で、ランニングコストの低下が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体的構成を示す
概略断面図である。
【図2】本画像形成装置の主要部分を示す概略構成図で
ある。
【図3】制御電極を示す概略構成図である。
【図4】本画像形成装置の印字動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本画像形成装置のt−D特性を得るための実験
系を説明する説明図である。
【図6】本画像形成装置のt−D特性を説明する特性図
である。
【図7】本画像形成装置のトナー飛翔の状態を説明する
説明図である。
【図8】他の制御電極を示す概略構成図である。
【図9】カラー画像形成装置の主要部分を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 トナー供給部 3 印刷部 5 用紙 21 トナー 22 トナー担持体 25 対向電極 26 制御電極 27 リング状電極 29 ゲート 30 高圧電源部 31 制御電極部 40 シールド電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像剤を担持する担持体と、該担持体に
    対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
    の間に配置され顕像剤の通過部となる複数のゲートを有
    する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所定の
    電位差を生じさせる電位を付与すると共に上記制御電極
    に付与する電位を変化させることにより顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記制御電極と上記対向電極との
    間に配置した記録媒体に画像を形成する制御手段とを備
    えた画像形成装置において、 上記制御手段は、顕像剤を対向電極側へと飛翔させるべ
    く上記制御電極に付与する電位の継続時間を制御するこ
    とによって画像形成を行う顕像剤を選択することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 顕像剤を担持する担持体と、該担持体に
    対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
    の間に配置され顕像剤の通過部となる複数のゲートを有
    する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所定の
    電位差を生じさせる電位を付与すると共に上記制御電極
    に付与する電位を変化させることにより顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記制御電極と上記対向電極との
    間に配置した記録媒体に画像を形成する制御手段とを備
    えた画像形成装置において、 上記制御手段は、上記顕像剤が上記制御電極のゲートを
    通過して画像形成する領域の大きさに応じて、顕像剤を
    対向電極側へと飛翔させるべく上記制御電極に付与する
    電位の継続時間を制御することによって、上記担持体か
    ら上記記録媒体に移動する上記顕像剤の量を制御するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 顕像剤を担持する担持体と、該担持体に
    対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
    の間に配置され顕像剤の通過部となる複数のゲートを有
    する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所定の
    電位差を生じさせる電位を付与すると共に上記制御電極
    に付与する電位を変化させることにより顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記制御電極と上記対向電極との
    間に配置した記録媒体に画像を形成する制御手段とを備
    えた画像形成装置において、 上記制御手段は、上記記録媒体に形成される画素の面積
    より、上記ゲートに対向して上記顕像剤が上記ゲートに
    飛翔する上記担持体上の領域の面積が大きくなるように
    制御すると共に、上記ゲートに上記顕像剤の通過を与え
    る為に上記制御電極に印加する電位の継続時間tは、該
    電位が上記制御電極に印加された場合に得られる電界と
    同電界または略同電界が、上記担持体と上記対向電極の
    間に上記制御電極が存在しない状態で上記顕像剤を飛翔
    させた場合に得られる最大濃度を達成する継続時間Tに
    対して、t<Tであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 顕像剤を担持する担持体と、該担持体に
    対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
    の間に配置され顕像剤の通過部となる複数のゲートを有
    する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所定の
    電位差を生じさせる電位を付与すると共に上記制御電極
    に付与する電位を変化させることにより顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記制御電極と上記対向電極との
    間に配置した記録媒体に画像を形成する制御手段とを備
    えた画像形成装置において、 上記制御手段は、上記記録媒体に於ける上記顕像剤の単
    位面積あたり付着量M1と、該付着量M1による画素濃
    度IDについてID=f(M1)、上記時間tに対して
    上記担体上から上記記録媒体に移動して画素を形成する
    上記顕像剤量MについてM=g(t)、を満たす関数f
    とgが存在し、上記顕像剤が上記記録媒体上に付着する
    領域の面積をS1、及び上記記録媒体に形成される画素
    濃度の許容最小値をIDmとすると上記時間tについて
    t≧g-1(S1*f-1(IDm))であることを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 顕像剤を担持する担持体と、該担持体に
    対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
    の間に配置され顕像剤の通過部となる複数のゲートを有
    する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所定の
    電位差を生じさせる電位を付与すると共に上記制御電極
    に付与する電位を変化させることにより顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記制御電極と上記対向電極との
    間に配置した記録媒体に画像を形成する制御手段とを備
    えた画像形成装置において、 上記制御手段は、上記記録媒体に於ける上記顕像剤の単
    位面積あたり付着量M1と、該付着量M1による画素濃
    度IDについてID=f(M1)、上記時間tに対して
    上記担体上から上記記録媒体に移動して画素を形成する
    上記顕像剤量MについてM=g(t)、を満たす関数f
    とgが存在し、上記顕像剤が上記記録媒体上に付着する
    領域の面積をS1、及び上記記録媒体に形成される画素
    濃度であって所望の画素が再現可能な画素濃度の最大値
    をIDMとすると上記時間tについてt≦g-1(S1*
    -1(IDM))であることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 顕像剤を担持する担持体と、該担持体に
    対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
    の間に配置され顕像剤の通過部となる複数のゲートを有
    する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所定の
    電位差を生じさせる電位を付与すると共に上記制御電極
    に付与する電位を変化させることにより顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記制御電極と上記対向電極との
    間に配置した記録媒体に画像を形成する制御手段とを備
    えた画像形成装置において、 上記制御手段は、上記記録媒体に於ける上記顕像剤の単
    位面積あたり付着量M1と、該付着量M1による画素濃
    度IDについてID=f(M1)、上記時間tに対して
    上記担体上から上記記録媒体に移動して画素を形成する
    上記顕像剤量MについてM=g(t)、を満たす関数f
    とgが存在し、上記顕像剤が上記記録媒体上に付着する
    領域の面積をS1、上記記録媒体に形成される画素濃度
    の許容最小値をIDm及び上記記録媒体に形成される画
    素濃度であって所望の画素が再現可能な画素濃度の最大
    値をIDMとすると上記時間tについて、 g-1(S1*f-1(IDm))≦t≦g-1(S1*f
    -1(IDM)) であることを特徴とする画像形成装置。
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