JPH09193443A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09193443A
JPH09193443A JP8004541A JP454196A JPH09193443A JP H09193443 A JPH09193443 A JP H09193443A JP 8004541 A JP8004541 A JP 8004541A JP 454196 A JP454196 A JP 454196A JP H09193443 A JPH09193443 A JP H09193443A
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electrode
carrier
counter electrode
control
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Shiro Wakahara
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/385Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material
    • B41J2/41Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing
    • B41J2/415Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit
    • B41J2/4155Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective supply of electric current or selective application of magnetism to a printing or impression-transfer material for electrostatic printing by passing charged particles through a hole or a slit for direct electrostatic printing [DEP]

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  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成により制御電極に印加するトナー
飛翔のための印加継続時間を短縮することができる画像
形成装置。 【解決手段】 トナー担持体22と対向電極25との間
には、担持されたトナー21が対向電極側に飛翔できる
ような電界を付与するために対向電極25に高圧電源部
30より高圧が印加される。トナー担持体22と対向電
極25との間にトナーの飛翔を制御する制御電極26が
配置されており、制御電極26に形成されるトナーが飛
翔するゲート29の周囲に設けたリング状電極27に制
御電源部31を介してトナーを飛翔する電位又は飛翔し
ない電位が印加される。制御電源部31は、リング状電
極27に、トナー21を飛翔させる電位を印加した時
に、飛翔するトナーが制御電極26の位置を通過したタ
イミングでトナーを飛翔させない電位を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部本体、またディジタル
プリンタ、プロッタ等に適用され、顕像化粒子を飛翔さ
せることにより記録紙等の記録媒体上に画像を直接形成
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号に応じて記録紙等の記録
媒体上に可視像として出力する画像形成措置として、顕
像化粒子である例えばトナーを上記記録媒体に直接付着
させることにより、トナー像を記録媒体上に直接形成す
る画像形成装置が、例えば特開平6−155798号公
報にて提案されている。
【0003】特開平6−155798号公報記載の画像
形成装置を図8参照して説明すれば、トナー供給部52
と印刷部53とを有する画像形成部51を備えており、
トナー供給部52に担持されているトナー71を選択的
に飛翔させて記録媒体であるシート状の記録紙55に付
着させる。この時、上記トナー71の飛翔を画像信号に
応じて制御することにより、トナーを選択的に記録紙5
5上に直接付着させることで可視像を形成している。
【0004】上記トナー供給部52は、例えば負帯電さ
れた顕像化粒子としてのトナー71を収容しているトナ
ー収容部70、及びトナー71を例えば磁気力により担
持するトナー担持体72から構成されている。トナー担
持体72は接地されており、図中矢印E方向に、かつそ
の表面速度が、例えば30mm/secで回転駆動され
ている。トナー71は、平均粒径が10μmの磁性トナ
ーであり、周知の技術によって帯電量が−4μC/g〜
−5μC/gとなるように電荷が付与される。また、ト
ナー71は、トナー担持体72の外周面に平均厚さ80
μm程度でもって担持されている。
【0005】画像形成部51を構成する印刷部53は、
直径が例えば50mmのアルミニウム管からなる対向電
極75と、該対向電極75と上記トナー担持体72との
間に設けられた制御電極76とから構成されている。上
記対向電極75は、トナー担持体72の外周面から距離
が1mm程度離間した状態で配置されている。対向電極
75は、直流電源部80により、例えば2kVの高電圧
が印加されており、図中、矢印F方向にその表面での速
度が30mm/secで回転駆動されている。つまり、
対向電極75とトナー担持体72との間には、トナー担
持体72に担持されているトナー71を、対向電極75
方向に飛翔させるのに必要な電界が付与されている。
【0006】上記制御電極76は、対向電極75表面の
接線方向と平行をなし、かつ対向電極75と対向して2
次元的に広がっており、トナー担持体72から対向電極
75方向へのトナー流が通過可能な構造となっている。
そして、この制御電極76に供給される電位により、ト
ナー担持体72と対向電極75との間に付与された電界
が変化し、トナー担持体72から対向電極75へのトナ
ー71の飛翔が制御される。
【0007】上記制御電極76は、トナー担持体72の
外周面からの距離が、例えば100μmとなるように配
置されている。また、制御電極76は、厚さ50μmの
フレキシブルプリント基板(FPC)76a、および厚
さ20μm程度の銅箔からなるリング状電極77・・・
からなっている。基板76aには、トナー71の通過部
となる直径150μm程度のゲート79・・・が形成さ
れており、これらゲート79・・・の周りに上記リング
状電極77・・・が設けられている。上記各リング状電
極77は、給電線および高電圧ドライバー(何れも図示
せず)を介して制御電源部81に電気的に接続されてい
る。
【0008】リング状電極77・・・には、制御電源部
81により、画像信号に応じた電圧が印加される。つま
り、制御電源部81は、リング状電極77・・・に対
し、トナー担持体72に担持されたトナー71を対向電
極75方向に通過させる場合に、例えば200Vを印加
させることで、トナー71をリング電極77のゲート7
9を介して対向電極側の記録紙に飛翔させることができ
る。また、通過させない場合には、リング状電極77に
−200Vを印加することで、トナー担持体72上のト
ナーは対向電極75側へ飛翔されるのを阻止される。こ
のようにして、リング状電極77・・・に画像信号に従
って上述した電圧を印加することで、トナーを選択的に
飛翔させて記録紙55上に画像信号に応じた可視像を直
接形成できる。
【0009】ここで、上記トナー担持体72の回転、対
向電極75の回転、制御電極76へのトナー71を通過
させない電位の印加、対向電極への高圧の印加は、単一
のトリガによってほぼ同時に印加される。また、トナー
担持体72上のトナー71が記録紙55上に到達するま
での飛翔時間は、トナーの帯電電荷量、トナー担持体7
2と対向電極75との間の距離及び印加される電位差、
特に電界の強さによって決まる。その時間は、例えば2
50μsec程度であり、上記リング状電極77に供給
する印加時間は、上記飛翔時間より長い300μsec
程度の設定している。これにより、トナーを確実に対向
電極75上の記録紙55へと付着させるようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像形成装
置においては、記録紙55上に1ドットを形成するのに
トナーが、トナー担持体から対向電極に移動するのに必
要な、例えば250μsecより長い、300μsec
の期間、制御電極に飛翔させるための電圧を印加する必
要があった。しがたって、記録速度を上げるには、上述
のように記録紙へとトナーを飛翔させ到達させるため
に、例えば300μsecといった印加継続時間が必要
となり、この時間に拘束されて高速による記録動作が望
めなかったのが現状である。
【0011】また、画像の解像度を上げると印字速度の
低下は逃れられなくなる。そのため、従来では高速記録
を可能にするためには、上記トナーの飛翔時間、つまり
トナー担持体から対向電極側までの距離を飛翔するのに
要する時間を短くすることで、上記制御電極に印加する
時間を短くできるため、おのずと高速処理が可能にな
る。
【0012】しかしながら、トナーの飛翔時間を短くす
るには、多くの問題を抱えることになる。つまり、トナ
ーの飛翔時間を短くするために、トナー担持体と対向電
極との間の形成される電界を大きくする。特にトナー担
持体側を接地した場合、対向電極に供給する電圧をより
大きくすることで大きな電界が作用させるようにすれば
よい。しかし、電圧を高くすることで電気部品の点数が
増大するだけでなく、リーク等の問題を解消するため
に、より高い高圧絶縁対策が必要となる。
【0013】また、飛翔距離を短くすることが考えられ
る。そのためば飛翔時間も短縮できる。しかし、トナー
の大きさ、記録紙の厚さ、さらに制御電極の厚さがあ
り、飛翔距離を短くするにも限度があり、上述したよう
にトナー担持体と対向電極との間隔は1mm程度が限度
である。
【0014】さらに、トナー自身の物性を変えることも
考えられるが、現時点の技術では非常に困難であり、ま
たできたとしても上述の問題に制約されどうしても、上
述した特開平6−155798号公報記載の画像形成装
置によれば、制御電極へのトナー飛翔時の印加継続時間
を短くできなかった。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑みて、トナー
飛翔距離を短縮することなく、またトナーの飛翔時間を
も短くすることなく、簡単な構成により制御電極に印加
するトナー飛翔のための印加継続時間を短縮することが
できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的を
達成するための画像形成装置は、顕像化粒子を担持する
担持体と、該担持体に対向して配置された対向電極と、
これら担持体と対向電極との間に配置され顕像化粒子の
通過部となる複数のゲートを有する制御電極と、上記担
持体と対向電極との間に所定の電位差を生じさせる電位
を付与すると共に、上記制御電極に付与する電位を変化
させることにより顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御
して画像を形成する制御手段とを備えた画像形成装置に
おいて、上記制御手段は、顕像化粒子を対向電極側へと
飛翔させるべく上記制御電極に付与する電位の継続時間
が、上記担持体から対向電極へ上記顕像化粒子が移動す
るのに要する時間よりも短く設定したことを特徴とす
る。
【0017】また、本発明の目的を達成する画像形成装
置は、顕像化粒子を担持する担持体と、該担持体に対向
して配置された対向電極と、これら担持体と対向電極と
の間に配置され顕像化粒子の通過部となる複数のゲート
を有する制御電極と、上記担持体と対向電極との間に所
定の電位差を生じさせる電位を付与すると共に、上記制
御電極に付与する電位を変化させることにより顕像化粒
子の上記ゲートの通過を制御して画像を形成する制御手
段とを備えた画像形成装置において、上記制御手段は、
顕像化粒子を対向電極側へと飛翔させるべく上記制御電
極に付与する電位の継続時間が、上記担持体から制御電
極へ上記顕像化粒子が移動するのに要する時間よりも長
く設定したことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の目的を達成するための画
像形成装置は、顕像化粒子を担持する担持体と、該担持
体に対向して配置された対向電極と、これら担持体と対
向電極との間に配置され顕像化粒子の通過部となる複数
のゲートを有する制御電極と、上記担持体と対向電極と
の間に所定の電位差を生じさせる電位を付与すると共
に、上記制御電極に付与する電位を変化させることによ
り顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御して画像を形成
する制御手段とを備えた画像形成装置において、上記制
御手段は、顕像化粒子を対向電極側へと飛翔させるべく
上記制御電極に付与する電位の継続時間が、上記担持体
から制御電極へ上記顕像化粒子が移動するのに要する時
間よりも長く、かつ上記担持体から対向電極へ上記顕像
化粒子が移動するのに要する時間よりも短く設定したこ
とを特徴とする。
【0019】以上のように構成された画像形成装置によ
れば、顕像化粒子は例えばトナーであり、担持体は例え
ばトナーを担持するものであって、トナーは制御電極に
印加される電位に応じて選択的に対向電極側に飛翔また
は飛翔しない。そこで、制御電極に飛翔させるための電
位が印加されている時に、トナーは飛翔を開始し、対向
電極へと向かう。この時、飛翔したトナーが制御電極を
通過した状態では、上記制御電極に印加されている電位
に全く左右されることなく、対向電極側への飛翔を継続
する。つまり、制御電極と対向電極との間の電界が上記
制御電極に印加される電位により多少変化するとして
も、その電界が作用する方向は常に対向電極方向に垂直
となり変化することはない。従って、制御電極にトナー
を飛翔する電位を印加した後、トナーが制御電極を通過
した後は、対向電極側に到達するまでの間、上記トナー
飛翔電位を制御電極に印加せずとも、対向電極側に確実
にトナーが飛翔することになる。
【0020】よって、トナーが対向電極に到達する以前
に、制御電極に印加しているトナー飛翔電位をトナーが
飛翔しない電位に切り換えても、一旦飛翔したトナーを
確実に対向電極側に到達する。また、飛翔トナーが、制
御電極を通過した後に制御電極にトナーが飛翔しない電
位に切り換えても同様に飛翔トナーた対向電極側に到達
する。さらに、制御電極にトナーを飛翔電位を印加した
時に、飛翔したトナーが制御電極を通過し、対向電極側
に到達する以前に、トナーが飛翔しない電位に切り換え
れば、飛翔トナーは対向電極側に確実に到達させること
ができる。
【0021】そこで、制御電極にはトナー飛翔電位を印
加する継続時間を短くすることから、次にトナーを飛翔
させる周期を短縮できることになり、高速記録を可能に
できると共に、高解像度の記録をも可能にできる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に図1ないし図7に従って本
発明の実施形態を詳細に説明する。
【0023】図1は本発明における画像形成装置の全体
的の構成を示す概略断面図である。図において、本発明
の画像形成装置は、トナー供給部2と印刷部3とで構成
される画像形成部1を備えている。画像形成部1は、画
像信号に応じて、顕像化粒子としてのトナーを使用して
記録媒体であり記録紙上に顕像化するものである。つま
り、この画像形成装置は、トナーを選択的に飛翔させて
記録紙5上に付着させると共に、上記トナーの飛翔を画
像形成信号に基づいて制御することにより記録紙5上に
画像を直接形成するものである。
【0024】上記画像形成部1への記録紙5の入紙側に
は、給紙装置10が設けられている。給紙措置10は、
記録媒体としての記録紙5を収容する用紙カセット4、
この用紙カセット4から記録紙5を1まいずつ送り出す
ピックアップローラ(給紙ローラ)6、送り出された記
録紙5をガイドする給紙ガイド7から構成されている。
また、給紙装置10は、記録紙5が給紙されたことを検
出する図示していない検出センサを、給紙経路中に設け
られている。ピックアップローラ6は、図示しない駆動
装置によって回転駆動される。
【0025】また、画像形成部1からの記録紙5の出紙
側には、画像形成部1にて記録紙5上に形成されたトナ
ー像を、加熱および加圧することにより記録紙5に定着
させる定着装置11が設けられている。定着装置11
は、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ローラ14、温
度センサ15、および温度制御回路16から構成されて
いる。加熱ローラ12は、例えば厚さ2mmのアルミニ
ウム管表面にトナーに対して離型性のよいフッ素樹脂等
がコーティングされた状態で構成されている。上記ヒー
タ13は、例えばハロゲンランプからなり、加熱ローラ
12に内蔵されている。
【0026】加圧ローラ14は、例えばアルミニウム等
の管の表面にシリコーン樹脂からな部材をコーティング
してて構成されている。そして、互いに対向して設けら
れた上記加熱ローラ12および加圧ローラ14には、記
録紙5を挟んで加圧することができるように、それぞれ
の軸の両端に図示しないスプリング等によって例えば2
kgの荷重が加えられている。
【0027】温度センサ15は、加熱ローラ12表面の
温度を測定する。温度制御回路16は、主制御部(後述
する)によって制御されており、温度センサ15の測定
結果に基づいてヒータ13のON/OFF等を制御し、
加熱口一ラ12表面の温度を例えば150℃に保持す
る。
【0028】また、定着装置11は、記録紙5が排出さ
れたことを検出する排紙センサ(図示せず)を備えてい
る。なお、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ローラ1
4等の材質は、特に限定されるものではない。また、加
熱ローラ12表面の温度は、特に限定されるものではな
い。さらに、定着装置11は、記録紙5を加熱定着する
だけでなく、加圧定着することによりトナー像を定着さ
せる構成となっていてもよい。
【0029】さらに、図示しないが、定着装置11から
の用紙の出紙側には、定着装置11で処理された記録紙
5を排紙トレイ上に排出する排紙ローラ、および排出さ
れた記録紙5を受ける排紙トレイが設けられている。上
記の加熱ローラ12、加圧ローラ14、および排紙ロー
ラは、図示しない駆動装置によって回転駆動され、記録
紙5を排紙する。
【0030】画像形成部1を構成するトナー供給部2
は、顕像化粒子としてのトナー21が収容されているト
ナー収容槽20、トナー21を磁気力により担持する円
筒状の担持体(スリーブ)としてのトナー担持体22、
およびトナー収容槽20内部に設けられ、トナー21を
帯電させると共に、トナー担持体22の外周面に担持さ
れるトナー層の厚さを規制するドクターブレード23か
ら構成されている。
【0031】ドクターブレード23は、トナー担持体2
2の回転方向における上流側に、トナー担持体22の外
周面からの距離が例えば60μm程度の間隔を隔てて配
置されている。トナー21は、例えば平均粒径が6μm
の磁性トナーであり、ドクターブレード23により、例
えば帯電量が−4μC/g〜−5μC/gとなるように
電荷が付与されている。尚、ドクターブレード23とト
ナー担持体22との距離は、特に限定されるものではな
く、トナー搬送量に応じて適宜設定される。またトナー
21の平均粒径や帯電量等は、特に限定されるものでは
なく、必要に応じて設定すればよい。トナー担持体22
は、図示しない駆動装置によって駆動され、図中矢印A
方向に例えばその表面での速度が例えば100mm/s
ec程度で回転駆動される。
【0032】トナー担持体22は接地されると共に、ト
ナー担持体22内部におけるドクターブレード23と対
向する位置および、制御電極26(後述する)と対向す
る位置に、図示しない固定状態で磁石が配置されてい
る。これにより、トナー担持体22は、その外周面にト
ナー21を担持することができるようになっており、さ
らにスリーブであるトナー担持体22を回転させること
で磁気的に吸着(担持)しているトナーを搬送してい
る。また、トナー担持体22の外周面に担持されたトナ
ー21は、該外周面における上記位置に対応する位置で
いわゆる穂立ちを形成する。尚、トナー担持体22の回
転速度は、特に限定されるものではなく、トナーを搬送
する量等に基づいて速度を決定すればよい。また、トナ
ー担持体22は、磁気力によりトナー21を担持する代
わりに、電気力、または電気力および磁気力により担持
する構成となっていてもよい。
【0033】画像形成部1の印刷部3は、例えば厚さ1
mmのアルミニウム板から形成された、トナ一担持体2
2の外周面と対向する対向電極25と、該対向電極25
に高圧を供給する高圧電源30と、上記トナー担持体2
2との間に設けられた制御電極26と、除電ブラシ32
と除電ブラシ32に除電電位を与える除電電源17と、
記録紙5を帯電させる帯電ブラシ14と、該帯電ブラシ
14に帯電電位を与える帯電電源18と、誘電体ベルト
24と、該誘電体ベルト24を支持し走行させる支持ロ
ーラ16a.16bと、クリーナーブレード19を備え
ている。
【0034】上記の対向電極25は、トナー担持体22
の外周面からの離間距離が例えば1mmとなるように設
けられている。
【0035】上記対向電極25に密着するように走行さ
れ、記録紙5を搬送するための誘電体ベルト24は、ポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)を基材として形成され
ており、その体積抵抗率が1014Ω・cm程度で、厚さ
が75μm程度のエンドレス形状のベルトである。該誘
電体ベルト24は、支持ローラ16a,16b間に張架
され、図示しない駆動装置によって例えば支持ローラ1
6bを介して駆動され、図中矢印方向に、例えばその表
面での速度が30mm/secで回転される。
【0036】また、対向電極25には、高圧電源(制御
手段)30により、例えば2kVの高圧が印加されてい
る。つまり、対向電極25とトナー担持体22との間に
は、高圧電源部30から印加される高圧により、トナー
担持体22に担持されたトナー21を、対向電極25方
向に飛翔させるのに必要な電界が付与されている。
【0037】上記除電ブラシ28は、誘電体ベルト24
の回転方向における制御電極26と対向する位置のさら
に下流側で、誘電体ベルト24に圧接するように設けら
れている。この除電ブラシ28は除電電源17によって
除電電位2.3kVが印加され、誘電体ベルト24表面
に存在する不要電荷を除電する。
【0038】上記クリーニングブレード19は、例え
ば、紙詰まり(ペーパージヤム)等の不測の事態が生じ
て誘電体ベルト24の表面にトナー21が付着した場合
に、このトナー21を除去して、用紙裏面が該トナー2
1によって汚染されることを防止する。尚、対向電極2
5の材質は、特に限定されるものではなく、必要な材質
を適宜設定すればよい。また、対向電極25とトナー担
持体22との距離についても、特に限定されるものでは
なく、適宜設定すればよい。さらに、対向電極25の回
転速度や、印加される電圧は、特に限定されるものでな
く、使用するトナーや速度に応じて適宜設定すればよ
い。
【0039】また、図示しないが、本画像形成装置は、
制御回路として、画像形成装置全体を制御する主制御部
と、原稿等の画像を読み取る画像読み取り装置から得ら
れた面像データを印刷すべき画像データの形式に変換す
る画像処理部と、変換された該画像データを記憶する画
像メモリと、画像処理部から得られた画像データを制御
電極26に与えるべき画像データに変換する画像形成制
御ユニツトとを設えている。
【0040】そこで上記の制御電極26は、対向電極2
5表面の接線方向と平行をなし、かつ対向電極25と対
向して2次元的に広がっており、トナー担持体22から
対向電極25方向へのトナー流が通過可能な構造となっ
ている。そして、この制御電極26に供拾される電位に
より、トナー担持体22と対向電極25との間に付与さ
れた電界が変化し、トナー担持体22から対向電極25
へのトナー21の飛翔を選択的に制御することができ
る。
【0041】上記制御電極26は、トナー担持体22の
外周面からの距離が例えば100μmとなるように配置
けられており、図示しない支持部材により固定されてい
る。図2に制御電極26の詳細を示すように、該制御電
極26は、絶縁性の基板26a、高圧ドライバ(図示せ
ず)、および各々独立したリング状の導電体、即ちリン
グ状電極27・・・からなつている。基板26aは、例
えばポリイミド樹脂からなり、厚さ25μmに形成され
ている。また、基板26aには、後述するゲート29・
・・となるべき孔が形成されている。リング状電極27
・・・は、例えば銅箔からなり、該基板26aにおける
トナー担持体22側表面、即ち上記孔29の周りに設け
られており、所定の配列に従って配置されている。各リ
ング状電極27は、例えば直径220μm、厚さ30μ
mに形成されている。また、各リング状電極27の開口
部29・・・は、例えば直径200μmに形成されてお
り、トナー担持体22から対向電極25へ飛翔するトナ
ー21の通過部となっている。以下、この通過部をゲー
ト29と称することとする。尚、制御電極26とトナー
担持体22との距離は、特に限定されるものではない。
【0042】また、ゲート29・・・の大きさや、基板
26aおよびリング状電極27・・・の材質や厚さ等
は、特に限定されるものではない。上記のゲート29・
・・、即ちリング状電極27・・・は、例えば2560
個形成されており、各リング状電極27は、個々に給電
線28および高圧ドライバ(図示せず)を介して制御電
源部31(後述する)に電気的に接続されている。上記
個数は、A4判の用紙の横幅における解像度300DP
I(dot per inch)に相当し、1ライン分の画像を形成
する。
【0043】なお、上記リング状電極27・・・の個数
は、特に限定されるものではない。また、上記リング状
電極27・・・表面および給電線28表面は、厚さ30
μmの程度の絶縁体層(図示せず)で覆われており、こ
れにより、リング状電極27・・・同士の絶縁性、給電
線28・・・同士の絶縁性、および、互いに接続されて
いないリング状電極27・・・と給電線28・・・との
間の絶縁性が確保されている。また、絶縁体層の材質や
厚さ等は、特に限定されるものではない。
【0044】上記制御電極26のリング状電極27・・
・には、制御電源部(制御手段)31により画像信号に
応じたパルス、即ち、電圧が印加される。つまり、制御
電源部31は、リング状電極27・・・に対し、トナー
担持体22に担持されたトナー21を対向電極25方向
に通過させる場合には、例えば150Vの電圧を印加
し、通過させない場合には例えば一200Vの電圧を印
加するようになっている。このように、制御電極26へ
の付与する電圧(電位)を画像信号に応じて制御し、対
向電極25におけるトナー担持体22との対向面側に記
録紙5を送り込むと、記録紙5の表面に画像信号に応じ
たトナー像が形成される。尚、制御電源部31は、図示
しない画像形成制御ユニットから送られてくる制御電極
制御信号によって制御されている。
【0045】次に、本画像形成装置による画像形成動作
を図7を利用して説明する。
【0046】まず、例えば、画像読取り部に複写すべき
原稿が載置され、コピースタートボタン(図示せず)が
操作されると、この入力を受けた主制御部は画像形成動
作を開始させる。即ち、画像読み取り部によって原稿画
像が読み取られ(ステップn1)、その画像データが画
像処理部で処理(ステップn2)され、画像メモリに記
憶(ステップn3)される。この画像メモリに記憶され
た画像デ一タが、画像形成制御ユニツトに転送(ステッ
プn4)され、画像形成制御ユニツトでは、入カされた
画像データを制御電極26に与える制御電極制御信号に
変換し始める(ステップn5)。また、画像形成制御ユ
ニツトは、所定量の上記制御電極に供給する制御信号を
得ると、トナー担持体22が回転駆動(ステップn7)
され、支持ローラ16aには高圧電源30によって対向
電極25と同電位が印加(ステップn9)される。帯電
ブラシ14には帯電電源18によって帯電電位として
1.2kVが、除電ブラシ32は除電電源17によって
除電電位が印加(ステップn9)される。
【0047】ここで、所望の制御電極信号でない場合に
は、ステップn6にてこのフローが中断され、エラー表
示(ステップn20)が行われる。また、所望の制御電
極信号であることが確認されれば、上述したように所定
量の制御電極に供給する制御信号を得た時に、上述した
ように対向電極25及び帯電ブラシ14、除電ブラシ3
2に所定の高圧が印加される一方、トナー担持体22の
トナー21を飛翔させないように、制御電極26の全て
のリング状電極27・・・にトナーが飛翔しない電位で
ある−200Vを印加しておく。
【0048】この後に図示しない駆動装置が作動し、こ
の駆動装置に回転駆動されるピックアップローラ6によ
り、用紙カセット4内の記録紙5が画像形成部1の方向
へ送り出される(ステップn10)。この時正常な給紙
状態であるか否かがステップn11で確認される。つま
り、給紙される記録紙5が搬送経路中の給紙センサにて
検出されると、正常動作であるとしてステップn12に
進む。
【0049】ここで、ピックアップローラ6によって送
り出された記録紙5は、帯電ブラシ14と支持ローラ1
6a間に搬送される。記録紙5は帯電ブラシ14と支持
ローラ16aとの電位差による電荷を供給され静電気的
に吸着されたまま誘電体ベルト24の走行に伴って画像
形成部1の印刷部3における誘電体ベルト24のトナー
担持体22と対向面側に搬送される。なお、制御電極制
御信号の上記所定量は、画像形成装置等によって異な
る。
【0050】そして、画像形成制御ユニットは、ステッ
プn12において上記制御電極制御信号を制御電源31
に供給する。この制御電源制御信号の供給は、上記帯電
ブラシ14による印字部3への記録紙5の供給タイミン
グに同期したタイミングで行われる。制御電源部31
は、上記制御電極制御信号に基づいて、制御電極26の
各リング状電極27に印加する電圧を制御する。つま
り、制御電源部31から適宜所定のリング状電極27に
150Vもしくは−200Vの電圧が印加され、制御電
極26付近の電界が制御される。即ち、制御電極26の
ゲート29において、画像データに応じてトナー担持体
22から対向電極25へのトナー21の飛翔の阻止と、
その解除とが適宜行われる。これにより、誘電体ベルト
24の走行によって出紙側に向かって30mm/sec
の速度で移動している記録紙5上に、画像信号に応じた
トナー像が形成される。なお、制御電源部31による上
記本発明による制御については、後に詳細に説明する。
【0051】トナー像が形成された記録紙5は、支持部
材16bの持つ曲率で誘電体ベルト24から剥離されて
定着装置11に搬送されたのちに、この定着装置11で
トナ像が記録紙5に定着される。トナー像が定着された
記録紙5は、排紙ローラにて排紙トレイ上に排出される
と共に、正常に排出されたことを排紙センサにて検出さ
れる。
【0052】この検出動作に基づいて、主制御部が印刷
動作の正常な終了を判断する。以上の画像形成動作によ
り、記録紙5上に良好な画像が形成される。本画像形成
装置は、記録紙5上に画像を直接形成するので、従来の
画像形成装置で用いられている感光体や誘電体ドラム等
の顕像体が不用となっている。
【0053】従って、顕像体から記録紙に画像を転写す
る転写動作が省略されるので、画像の劣化を生じない。
このため、装置の信頼性が向上する。また、装置の構成
か簡単化されると共に、部品点数が削減されるので、小
型化および低コスト化が可能となる。
【0054】ここで、トナー担持体22と対向電極25
との間への電圧印加により生じるトナー担持体22と対
向電極25との間のトナー21の飛翔について考えるこ
ととする。上述したように、トナー担持体22は接地さ
れており、一方、対向電極25には2kVの高圧が印加
されている。
【0055】そしてトナー担持体22と対向電極25と
の間には、等間隔で0Vから2kVまでの等電位面が形
成されている。そして、対向電極25はトナー担持体2
2の外周面からの距離が1mmとなるように設けられて
おり、制御電極26はトナー担持体22の外周面からの
距離が100μmとなるように設けられているので、制
御電極26のゲート29・・・中心部(ゲート中心部)
における位置の電位は、約200Vとなっている。尚、
ゲート29・・・の中心部の電位は、トナー担持体22
と対向電極25との間の電位差や、制御電極26の配設
位置、該ゲート29・・・の形状等によって決定され
る。
【0056】この状態で、トナー担持体22に担持され
たトナー21を対向電極25方向に通過させるべく、制
御電源部31により、制御電極26のリング状電極27
・・・に対して150Vの電圧を一画素あたり例えば1
50μsec印加する。すると、制御電極26のゲート
29近傍での等電位面が図3に示すようになる。つま
り、ゲート29の空間の領域の等電位面が、トナー担持
体22側に湾曲するようになる。
【0057】同様に、トナー21がゲート29を通過し
ない様な−200Vの電位をリング状電極27に印加し
た場合には、図4で示すような同電位面を得ることがで
きる。尚、図3及び4に示す等電位面は、本願発明者が
コンピユータを用いたシミユレーションによって求めた
ものである。このように制御電極26とトナー担持体2
2との間の電界は、制御電極26に印加する電位によっ
て方向が逆転する。つまり、図3ではトナー担持体22
に担持されてるトナー21が対向電極25側へと飛翔で
きる電界の状態である。また、図4では制御電極26の
ゲート29における電界が、トナーに対し遮蔽状態でと
なり、トナー21の飛翔が阻止される電界の状態であ
る。
【0058】しかし、制御電極26と対向電極25の間
の電界はその強度が多少変化するだけで、その方向は常
に記録紙5面に対して垂直方向となり変化しない。従っ
て、制御電極26を通過した後の飛翔トナー21は、制
御電極26の電位の如何によってその飛翔状態には、ほ
とんど影響を受けることがない。
【0059】なお、上述の説明においては、トナー21
を通過させるべく制御電極26のリング状電極27・・
・に付与する電位が、150Vの場合を一例に挙げた
が、該電位は、トナー21の所望した飛翔制御を行える
なら、特に限定されるものではない。また、制御電極2
6のリング状電極27に印加する電位を変化させること
により、制御電極26のゲート29近傍における等電位
面の膨らみの度合い、つまりトナー担持体22側に湾曲
する状態を変化させることができる。そのため、ゲート
29を通過するトナー21に対して作用する電気力を変
化させることができる。これにより、制御電源部3lに
より付与する電位を適宜変化させることにより、記録紙
5上に形成される画像のドット径(FL)を任意に調節
することかできる。
【0060】なお、トナー21の通過を阻止すべく制御
電極26のリング状電極27・・・に付与する電位は、
特に限定されるものではない。上記の電位は、具体的に
は、例えば実験等を行うことにより決定すればよい。
【0061】ここで、画像形成装置がA4判の記録紙5
を縦方向(長手方向)に6枚/分の速さで処理すること
ができる処理能力を有しているとすると、対向電極25
上における記録紙5の移動速度は、およそ30mm/s
ecとなる。そして、解像度が300DPIであるとす
ると、記録紙5上に形成される画像のドット1つ当たり
にかかる処理時間、即ち制御電極部31からリング状電
極27・・・に画像信号に応じて印加されるパルス幅T
(sec)は、およそ2.8×10-3sec以下とな
る。
【0062】トナー21がトナー担持体22から対向電
極25に沿って送られる記録紙5に飛翔する時間tは、
上述で説明した各種条件において計算と高速度カメラに
よる測定では約220μsecであり、トナー担持体2
2から制御電極26に飛翔する時間t0は、約140μ
secである。従来では、リング状電極27に印加され
るトナー21を飛翔させるために印加される電位のパル
ス幅Tは、飛翔時間tとの関係において、t<Tに設定
している。そのため、上記パルス幅Tの時間に制約され
て、記録速度を上げることができなかった。
【0063】そこで、本発明はトナー21は制御電極2
6の位置を通過すれば、図3及び図4に示すように制御
電極のリング状電極27に印加する電位に関係なく、制
御電極26と対向電極25間の電界方向が一定であるた
め、そのまま対向電極25側へと飛翔し、記録紙5上に
到達する。そのため、トナー21をゲート29を通過さ
せるべく印加する電位(150V)を、トナー21がリ
ング状電極27を通過した後にトナー21がゲート29
を通過しないような電位(−200V)に切り替えて
も、飛翔中のトナーは引き続き飛翔を継続し、記録紙5
上に到達して画像を形成する。
【0064】この実施形態において、トナー21を飛翔
させるために制御電極26のリング状電極27に印加す
る電位のパルス幅Tは、180μsecとすれば、十分
に飛翔したトナーが記録紙5へと到達する。トナー担持
体22表面における、上記ゲート29に対応する位置に
担持されたトナー21を飛翔させるのに要する時間、即
ちゲート29を通過するさせるべく制御電極26に付与
する電位が印加される時間(パルス幅)をTとすると、
制御電極26に印加される電位は、所望の画像データに
より図5のようになる。図5においては、上記飛翔時間
tとパルス幅Tとの間には、t=220μsec>T=
150μsec>t0=140μsecの関係が成立し
ている。つまり、トナーを飛翔させる電位として150
Vを制御電極26のリング状電極27に印加する期間で
あるパルス幅Tを150μsecとして、その後にトナ
ーの非飛翔電位として−200Vをリング状電極に印加
する。
【0065】上記−200Vを印加した時点で、飛翔し
たトナー21は記録紙5へと飛翔するが、トナー担持体
22上のトナーの飛翔は阻止される。そのため、次のラ
インを形成するためにトナーを飛翔さための時間を短縮
できる。つまり、飛翔させる電位(150V)に立ち上
げる時間的な周期T0を短縮できるため、結果としてト
ナーの飛翔時間を従来と同様にしても、周期T0を従来
より短くできる分、記録速度を上げることが可能にな
る。
【0066】通常、上述に説明したような画像形成装置
ではプロセススピードを上げるためには、トナー21の
飛翔速度を上げ、対向電極25の位置である記録紙5に
到達するまでの飛翔時間を短くする必要があった。その
ために、トナーの帯電量や印加する電界の大きくする対
策た取られるが、トナーを使用するプロセスにおいて
は、帯電量を制御することが非常に困難であると同時
に、トナー物性を変える必要がある。また、印加する電
界を強くすることは高い電圧が必要で、電圧の上昇に伴
う電源のコストアップや、絶縁対策を強化する等の必要
性が生じる。
【0067】この点、上述した本発明によれば、トナー
の飛翔速度を全く変える必要がなく、トナーを使用する
プロセスにおいては帯電量制御など、最も困難なトナー
物性を制御する必要がなくなる。即ち、トナー21の飛
翔時間を変えることなく、必要に応じてプロセススピー
ドの向上、また解像度の向上が容易になる。また、同様
にトナーの飛翔速度を変える必要がないので、トナー飛
翔時間短縮に必要な対向電極25に印加する更なる高圧
電位の必要がないので、高圧電源のコストアップがな
く、また高圧の印加に伴う更なる絶縁対策の必要性もな
くなる。
【0068】また、この実施形態ではゲート29を必要
なトナー21が通過した後に、制御電極26の電位を変
えるので飛翔すべき、トナー21が確実に記録紙5に到
達して、トナー21の飛翔不良が発生することもなく、
濃度低下や画像劣化も生じない。
【0069】以上の実施形態の説明では、制御電極26
として図2のようなシングルドライブの制御電極を使用
したが、制御電極の形状は図6のようにマトリクスドラ
イブを使用した構成でも同様に実施できる。マトリクス
ドライブは必要なドライブ数が大幅に削減できるのでコ
ストダウンを図れる効果がある。
【0070】図6に示すように制御電極26は、基板2
6aの表面及び裏面に帯状電極群27aと27bを互い
に直交する状態で形成されている。表裏面の帯状電極郡
27a及び27bが交差するそれぞれの位置に、トナー
流を通過させるゲート29が形成されている。
【0071】そして、表面の帯状電極郡27aには、例
えば画像信号に応じたトナー飛翔電位を印加する。また
裏面の帯状電極郡27bには、周期的に切換えられる走
査信号に応じたトナー飛翔電位を印加する。これによ
り、ゲート29の交差する表裏面の帯状電極郡27a及
び27bに同時にトナー飛翔電位が印加された状態で、
トナー担持体22のトナー21が飛翔され、ゲート29
を通過後に、対向電極25へと飛翔されることになる。
【0072】このような構成の制御電極26において
も、対向電極25に対向する方向の電極郡に上記制御
(例えばトナー21飛翔時には150Vを180μse
c印加)しても上述の場合と同様の効果が得られる。つ
まり、特に裏面の帯状電極群27bを通過したタイミン
グで、該電極群27bに印加する電位をトナーが飛翔し
ない状態に切換ることようにすればよい。つまり、トナ
ー担持体22から対向電極25側へとトナーが飛翔する
時間t、及び制御電極26の裏面の帯状電極群27bを
通過する時間t0において、上記裏面の帯状電極群27
bに印加する継続時間Tをt0<T<tに設定する。
【0073】以上のような電位の印加時間により、図5
のタイミングチャートに示すような周期T0に応じて制
御すれば、同様の効果を奏することができる。また、こ
の場合には、上述したようにマトリクス駆動になること
から、各電極郡27a及び27bに電位を印加する駆動
回路が必要だけで、その回路が非常に簡略され、コスト
低減を可能にできる。
【0074】なお、この実施形態においては、顕像化粒
子がトナーである場合を例に挙げて説明したが、顕像化
粒子はインク等であってもよい。また、本実施の形態に
おいて図2に示すように、制御電極26がリング状電極
27・・・を備えた構成である場合を例に挙げて説明し
たが制御電極26の構成は、特に限定されるものではな
い。例えば、リング状電極27・・・を設ける代わり
に、制御電極26の基板26aの両面に図6にて説明し
たように複数本の帯状電極をマトリックス状となるよう
に設け、互いに直交する該帯状電極に印加する電圧を制
御することにより、トナー担持体22から対向電極25
へのトナー21の飛翔を制御する構成とすることもでき
る。
【0075】さらに、トナー供給部2の構成を、イオン
フロー法を適用した構成とすることも可能である。つま
り、画像形成部1は、コロナ帯電器等のイオン源を備え
た構成となっていてもよい。この場合においても、上記
と同様の作用効果を奏することができる。
【0076】本発明にかかる画像形成装置は、例えば、
ディジタル複写機およびファクシミリ装置の印字部や、
ディジタルプリンタ、プロッタ等に好適に適用すること
ができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように画像形成装置は顕像
化粒子を通過させるべく制御電極に付与する電位の継続
時間が顕像化粒子、例えばトナーが飛翔するのに必要な
時間よりも短くしたことで、トナーの特性を変えるこ
と、トナーに与える電界を強めることなくプロセススピ
ードがアップするまたは解像度アップが可能となる。
【0078】また制御電極には、顕像化粒子を通過させ
るべく付与する電位の継続時間を、顕像化粒子が飛翔す
るのに必要な最低限の時間よりも長いので飛翔不良が起
きることなく飛翔不良に伴う画像の濃度低下を初めとす
る画像劣化がない。
【0079】また、以上のように、顕像化粒子を通過さ
せるべく制御電極に付与する電位の継続時間を、顕像化
粒子が飛翔するのに必要な最低限の時間よりも長く、顕
像化粒子が飛翔するのに必要な時間よりも短いので、顕
像化粒子の特性を変えること、顕像化粒子に与える電界
を強めることなくプロセススピードがアップし、または
解像度アップが可能となると同時に飛翔不良が起きない
ので飛翔不良に伴う濃度低下を初めとする画像劣化がな
い。
【0080】ここで、制御電極としてマトリクス状態に
顕像化粒子を飛翔する状態を制御するようにすれば、当
然制御電極に電位を印加する回路が簡単になり、コスト
低減を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の全体構成を示す概
略の断面図である。
【図2】本発明における画像形成装置が備える制御電極
の一部の詳細な構成を示す平面図である。
【図3】本発明のトナーの飛翔原理を説明するためのも
のであり、トナーが飛翔する時の等電位面を示す説明図
である。
【図4】本発明のトナー飛翔原理を説明するためのもの
で、トナーが飛翔しない時の等電位面を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の制御電極に印加されるタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図6】本発明の制御電極の他の具体例を示すもので、
マトリクス構成を有する制御電極の平面図である。
【図7】記録制御動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図8】従来の画像形成装置の画像形成原理を説明する
ための断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 トナー供給部 3 印刷部 5 記録紙(記録媒体) 21 トナー(顕像化粒子) 22 トナー担持体 25 対向電極 26 制御電極 27 リング状電極 29 ゲート 30 高圧電源部(制御手段) 31 制御電源部(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像化粒子を担持する担持体と、該担持
    体に対向して配置された対向電極と、これら担持体と対
    向電極との間に配置され顕像化粒子の通過部となる複数
    のゲートを有する制御電極と、上記担持体と対向電極と
    の間に所定の電位差を生じさせる電位を付与すると共
    に、上記制御電極に付与する電位を変化させることによ
    り顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御して画像を形成
    する制御手段とを備えた画像形成装置において、 上記制御手段は、顕像化粒子を対向電極側へと飛翔させ
    るべく上記制御電極に付与する電位の継続時間が、上記
    担持体から対向電極へ上記顕像化粒子が移動するのに要
    する時間よりも短く設定したことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 顕像化粒子を担持する担持体と、該担持
    体に対向して配置された対向電極と、これら担持体と対
    向電極との間に配置され顕像化粒子の通過部となる複数
    のゲートを有する制御電極と、上記担持体と対向電極と
    の間に所定の電位差を生じさせる電位を付与すると共
    に、上記制御電極に付与する電位を変化させることによ
    り顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御して画像を形成
    する制御手段とを備えた画像形成装置において、 上記制御手段は、顕像化粒子を対向電極側へと飛翔させ
    るべく上記制御電極に付与する電位の継続時間が、上記
    担持体から制御電極へ上記顕像化粒子が移動するのに要
    する時間よりも長く設定したことを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 顕像化粒子を担持する担持体と、該担持
    体に対向して配置された対向電極と、これら担持体と対
    向電極との間に配置され顕像化粒子の通過部となる複数
    のゲートを有する制御電極と、上記担持体と対向電極と
    の間に所定の電位差を生じさせる電位を付与すると共
    に、上記制御電極に付与する電位を変化させることによ
    り顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御して画像を形成
    する制御手段とを備えた画像形成装置において、 上記制御手段は、顕像化粒子を対向電極側へと飛翔させ
    るべく上記制御電極に付与する電位の継続時間が、上記
    担持体から制御電極へ上記顕像化粒子が移動するのに要
    する時間よりも長く、かつ上記担持体から対向電極へ上
    記顕像化粒子が移動するのに要する時間よりも短く設定
    したことを特徴とする画像形成装置。
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