JPH10244699A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10244699A
JPH10244699A JP4833097A JP4833097A JPH10244699A JP H10244699 A JPH10244699 A JP H10244699A JP 4833097 A JP4833097 A JP 4833097A JP 4833097 A JP4833097 A JP 4833097A JP H10244699 A JPH10244699 A JP H10244699A
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JP
Japan
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toner
electrode
potential
image
image forming
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Application number
JP4833097A
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English (en)
Inventor
Kenji Tani
健次 谷
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な手段により、画像濃度を調整できるよ
うにした画像形成装置の提供。 【解決手段】 トナー担持体と対向電極との間には、担
持されたトナーが対向電極側に飛翔できるような電界を
付与するために対向電極に高圧電源部より高電圧が供給
され、トナー担持体と対向電極との間にトナーの飛翔を
制御する制御電極が配置されている。制御電極にはトナ
ーが通過するゲート29が形成され、ゲート29に対応
してリング形状のリング電極28が形成され、リング電
極28にトナー飛翔を行う電位ONが供給された時にト
ナーがゲート29を通過する。そこで、通常トナーを飛
翔させない第1電源38からのOFF電位が、トレンジ
スタ34をOFF状態とすることでリング電極28に供
給されており、画像形成時には第2電源39よりリング
電極28にON電位を供給するためにトレンジスタ34
をONさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、デジタル複写機やファ
クシミリ装置のプリンタ部、またデジタルプリンタ、プ
ロッタ等に適用され、特に顕像剤を飛翔させることによ
り記録媒体上に画像を直接形成する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ、ワープロ、ファクシミリ
等から出力される電気的信号より紙等の記録材上に可視
像を形成する方法として、インクを用いるインクジェッ
ト方式やインクを熔融転写する熱転写方式、昇華する方
式、電子写真方式等による画像形成方法が一般的によく
知られている。
【0003】近年の高速化、高画質化に伴い、感光体に
光を照射して感光体上にトナー像を形成し、紙等の記録
媒体上に転写する電子写真方式が採用されている。これ
は電気信号をレーザーやLEDヘッドを用いて光に変換
し、この光を予め均一に帯電しておいた感光体に照射
し、感光体表面に光強度に応じた静電潜像を形成し、こ
の静電潜像にトナー担持体に格納されたトナーを接触又
は飛翔させて、感光体表面にトナー像を形成し、このト
ナー像を記録媒体に電気的に吸着させ、かかる後、圧力
と熱の両方を加えるか、若しくは何れか一方を加えて記
録媒体にトナー像を定着させている。
【0004】そこで、感光体などを必要とせず記録部材
上に画像を形成する画像形成装置が提案されている。例
えば、特開平6−91918号公報では、顕像剤である
トナーに電界を付与し、トナーを電気力によって飛翔さ
せ、飛翔路に配置した複数の通過孔を含む制御電極に印
加する電位を変化させ、記録媒体に直接付着させること
により、トナー像を記録媒体上に形成する画像形成装置
が提案されている。
【0005】この従来技術による画像形成装置は、顕像
剤、つまり現像剤であるトナーを担持する担持体と、記
録媒体側に配置されている背面電極と、両者の間に上述
したトナー通過孔を備えたマトリクスドライブによる制
御電極とが配置される構成である。そして、担持体上の
トナーが制御電極の通過孔を通過する通過電位、または
通過できない非通過電位を画像データに応じて選択的に
切換えて付与制御することにより、記録媒体である用紙
表面に直接トナー像を形成することが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−919
18号公報に記載される画像形成装置に代表されるよう
なトナーを飛翔させて画像を直接記録紙上に形成する装
置においては、制御電極の構成が形成される画像に大き
く影響する。つまり、制御電極に供給される電位を制御
することで顕像剤であるトナーの通過量を制御すること
ができる。
【0007】そのため、画像濃度に応じて、上述した電
位を制御するようなことで、その濃度調整を行うことが
可能となる。しかし、濃度を制御するために、トナー通
過量を制御する電位を大きくすることは、耐圧やリーク
等の問題があり、所定の濃度以上には設定できなくな
る。
【0008】そこで、トナーの通過量を多くするため
に、供給する電位の幅、つまりパルス幅制御することが
考えられる。しかし、パルス幅は、記録速度の点から決
まってくる幅に設定されているため、濃度範囲を大きく
設定することができなくなる。つまり、記録速度が速く
なるに従って、そのパルス幅が狭くなり、パルス幅にて
濃度調整を行えなくなる。
【0009】また、環境変化に応じて濃度が大きく左右
される。このような環境変化に応じて画像濃度調整を行
い、常に決められた濃度にて画像形成を行うことが望ま
れる。つまり、画質の品位を安定させるために必要なこ
とである。このような点については、上述した公報記載
の従来技術においては、何ら開示していない。特に、電
子写真方式による画像形成装置においては、感光体の帯
電電位や露光量、さらには現像バイアス等を調整するこ
とで簡単に濃度調整を行える。しかしながら、トナー等
を直接記録紙に飛翔さうるようにした画像形成装置にお
いては、上述したように簡単にはその調整を行うことが
できない。
【0010】本発明は上述の問題を解決するために簡単
な手段により、画像濃度を調整できるようにした画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明の目的は、制御電極に供給す
る電位又はその幅(パルス幅)等を直接制御するもので
はなく、電位の切り換え、つまり通過状態から非通過状
態への立ち下げ状態において効率よく濃度調整を行える
ようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明の画像形成装置は、所定の極性に帯電され
た顕像剤を担持する担持体と、該担持体に対向配置され
た対向電極と、これら担持体と対向電極との間に顕像剤
が通過するためのゲートを有し、それに応じてゲートを
介して顕像剤を選択的に通過制御するための電極を形成
してなる制御電極とで構成され、該制御電極に顕像剤通
過電位を画像データに応じて供給制御することで上記ゲ
ートを介して顕像剤を選択的に通過させて所望の画像を
記録する画像形成装置において、上記電極に供給する顕
像剤の通過電位と非通過電位を切換える切換手段と、上
記切換手段に接続され、通過電位から非通過電位に切換
える時に波形の立ち下がり状態を制御する制御手段と、
を備えた構成とすることで、上記制御手段にて任意の画
像濃度を設定できる。つまり、顕像剤である例えばトナ
ーをゲートを介して通過させる場合、図2に示すように
通過電位(例えば+150V)を供給する。そして、非
通過電位に切換え制御する時の電位波形の立ち下がり状
態を制御する。この立ち下がり状態に応じてトナーの通
過量が変化する。例えば、図3に示すように、トナーが
通過する量はXの領域とY領域において決まる。トナー
の通過量(飛翔量)は、通常X領域のみであるが、立ち
上がりの電位波形の鈍り状態を利用し、さらにY領域が
加算された形でトナーの飛翔量を制御する。従って、図
2に示すようにY領域の大きさを立ち下が状態を制御す
ることで簡単に濃度制御を行える。
【0013】本発明の目的を達成するためのより具体的
な構成は、所定の極性に帯電された顕像剤を担持する担
持体と、該担持体に対向配置された対向電極と、これら
担持体と対向電極との間に顕像剤が通過するためのゲー
トを有し、それに応じてゲートを介して顕像剤を選択的
に通過制御するための電極を形成してなる制御電極とで
構成され、該制御電極に顕像剤通過電位を画像データに
応じて供給制御することで上記ゲートを介して顕像剤を
選択的に通過させて所望の画像を記録する画像形成装置
において、例えば図1に示すように上記電極(28)に
顕像剤の通過電位と非通過電位を供給するための電源供
給回路(33)を備え、該電源供給回路は、上記通過電
位又は非通過電位を切換え供給する切換手段(34)
と、該切換手段に接続された可変抵抗器(35)と、該
可変抵抗器を任意に設定可能になした制御手段(40)
と、から構成されたことを特徴とする。
【0014】この構成においては、切換手段であるトラ
ンジスタ(34)にてトナーが通過する電位を供給して
いる状態で、トナーの非通過電位を供給した立ち下がり
の波形を、可変抵抗器(35)の抵抗値を任意に設定す
ることで、画像濃度を任意に調整できるようにしてい
る。つまり、制御手段(40)を介して抵抗器の抵抗値
が設定される。例えば、ユーザによる濃度調整操作に応
じて、上記可変抵抗器の抵抗値が設定されることにな
る。このように、電極(28)への電位を大きく、また
はパルス幅を変更することなく、簡単な手段にて画像濃
度、特にトナーの飛翔量を制御して画像濃度を任意に設
定できる。
【0015】そこで、上述した構成の画像形成装置にお
いて、上記制御手段には、図6に示すように環境変化を
検出する検出センサ、例えば温度又は湿度センサ(4
1,42)からの環境状態を検出した信号に応じて可変
抵抗器(35)の抵抗値が設定される。そのため、環境
変化により画像濃度が大きく変化し、画質が劣化するの
を防止でき、よって環境変化等に左右されることなく、
安定した画質状態で画像形成を行える。
【0016】また、上記制御手段としては、中間調に応
じて任意の抵抗値に設定するようにしておけば、任意の
中間調をよりよく再現できる。つまり、中間調等の濃度
制御を行い、鮮明な中間調の画像を制御できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照して説明すれば、以下の通りである。
【0018】図1は本発明の画像形成装置を構成する特
に制御電極を構成するトナー通過孔にかかる開口電極
(本発明ではリング電極)にトナー通過電位又はトナー
非通過電位を切換制御するための電源回路部を示すブロ
ック図である。また、図2は図1における電源回路部に
よる上記リング電極に供給される電位波形の状態を示す
図、図3はその時の顕像剤であるトナーの通過量を説明
するための図である。さらに、図4は図1等における本
発明の制御電極を備えた画像形成装置の全体の構成を示
す説明図である。
【0019】まず、本発明の画像形成装置であるプリン
タの各要素について図4を用いて概要を説明する。図4
に示すように、画像形成装置1は、情報処理装置である
ホストコンピュータ等から転送されてくる画像信号(画
像データ)に応じた画像を、顕像剤としてのトナーを使
用して記録媒体である用紙(記録紙)上に顕像化するも
のである。つまり、本発明の画像形成装置は、トナーの
飛翔を画像データに基づいて制御することにより、記録
紙上に画像を直接形成するものである。
【0020】画像形成装置1は、その内部に画像形成部
3を備えており、この画像形成部3への記録紙の入紙側
には、給紙装置が設けられている。給紙装置は、記録媒
体としての記録紙4を収容する用紙カセット5、この用
紙カセット5から記録紙4を送り出すピックアップロー
ラ6、供給された記録紙4をガイドする図示しない給紙
ガイド及び一対のレジストローラからなる。また、給紙
装置は、記録紙4が供給されたことを検出する給紙セン
サ(図示せず)を備えている。前記のピックアップロー
ラ(給紙ローラ)6は、図示しない駆動装置によって、
駆動される。
【0021】また、画像形成部3からの記録紙4の出紙
側には、画像形成部3にて記録紙4上に形成されたトナ
ー像を加熱及び加圧することにより記録紙4に定着させ
る定着部7が設けられている。定着部7は、ヒータ8、
加熱ローラ9、加圧ローラ10、温度センサ11及び温
度制御回路12からなる。加熱ローラ9は、例えば厚さ
2mmのアルミニウム管からなる。ヒータ8は、例えば
ハロゲンランプからなり、加熱ローラ9に内蔵されてい
る。加圧ローラ10は、例えばシリコーン樹脂からな
る。そして、互いに対向して設けられた前記加熱ローラ
9及び加圧ローラ10には、記録紙4を挟んで加圧する
ことができるようにそれぞれの軸の両端に図示しないス
プリング等によって例えば2kgの荷重が加えられてい
る。
【0022】温度センサ11は、加熱ローラ9表面の温
度を測定する。温度制御回路12は、後述する主制御部
によって制御されており、温度センサ11の測定結果に
基づいてヒータ8のON/OFF等を制御し、加熱ロー
ラ9の表面温度を例えば150℃に保持する。また、定
着部7は、記録紙4が排出されたことを検出する排紙セ
ンサ(図示せず)を備えている。尚、ヒータ8、加熱ロ
ーラ9、加圧ローラ10等の材質は特に限定されるもの
ではない。また、加熱ローラ9表面の温度は特に限定さ
れるものではない。さらに、定着部は、記録紙4を加熱
若しくは加圧することによりトナー像を定着させる構成
となっていても良い。
【0023】また、図示しないが定着部7からの記録紙
4の出紙側には、定着部7で処理された記録紙4を排紙
トレイ上に排出する排紙ローラ、及び排出された記録紙
4を受ける排紙トレイが設けられている。前記の加熱ロ
ーラ9、加圧ローラ10及び排紙ローラは、図示しない
駆動装置によって駆動される。
【0024】画像形成部3を構成するトナー供給部31
は、顕像剤としてのトナー13が収容されているトナー
収容槽14、トナー13を磁気力により担持する円筒状
の担持体(スリーブ)としてのトナー担持体15及びト
ナー収容槽14内部に設けられトナー13を帯電すると
共に、トナー担持体15の外周部に担持されるトナー層
の厚さを規制するドクターブレード16からなる。ドク
ターブレード16は、トナー担持体15の回転方向にお
ける上流側に、トナー担持体15の外周部からの距離が
例えば60μmとなるように設けられている。
【0025】トナー13は、例えば平均粒径6μmの磁
性トナーであり、ドクターブレード16により、例えば
帯電量が−4μC/g〜−5μC/gとなるように電荷
が付与されている。尚、ドクターブレード16とトナー
担持体15との距離は、特に限定されるものではない。
また、トナー13の平均粒径や帯電量等は特に限定され
るものではない。
【0026】トナー担持体15は、図示しない駆動装置
によって駆動され図中、矢印A方向に、例えばその表面
の速度が80mm/secで回転する。また、トナー担
持体15は接地されると共に、トナー担持体15内部に
おけるドクターブレード16と対向する位置及び後述す
る制御電極と対向する位置に、図示しない磁石が配置さ
れている。これにより、トナー担持体15は、その外周
面にトナー13を担持することができるようになってい
る。また、トナー担持体15の外周面に担持されたトナ
ー13は、該外周面における前記位置に対応する位置で
穂立ちを形成する。尚、トナー担持体15の回転速度は
特に限定されるものではない。また、トナー担持体15
は、磁気力によりトナー13を担持する代わりに、電気
力、又は電気力及び磁気力により担持する構成となって
いても良い。
【0027】画像形成部3を構成する印刷部32は、例
えば厚さ1mmのアルミニウム板からなり、トナー担持
体15の外周面と対向する対向電極(背面電極)17
と、該対向電極17に高圧を供給する対向電極電圧電源
18と、前記トナー担持体16との間に設けられた制御
電極19と、ブラシ又はローラ等からなる除電部材20
と、該除電部材20に除電電位を与える除電電圧電源2
1、記録紙4を帯電させるブラシ又はローラ等からなる
帯電部材22と、該帯電部材22に帯電電位を与える帯
電電圧電源23と、誘電体ベルト24と、該誘電体ベル
ト24を支持する支持ローラ25,26とを備えてい
る。
【0028】上記の対向電極17は、トナー担持体15
の外周面からの距離が例えば1.1mm程度となるよう
に設けられている。誘電体ベルト24はPVDF(ポリ
フッ化ビニリデン)を基材とし、体積抵抗率が1010Ω
・cm程度の材質よりなり、その厚さが75μm程度に
形成されたエンドレス状のベルトである。この誘電体ベ
ルト24は図示しない駆動装置によって駆動され、図中
矢印方向に、例えばその表面での速度が30mm/se
cで回転する。
【0029】また、対向電極17には、対向電極電圧電
源18により、例えば2.3kVの高圧が印加されてい
る。つまり、対向電極17とトナー担持体15との間に
は、高圧電圧電源18によりトナー担持体15に担持さ
れたトナー13を対向電極17方向に飛翔させるのに必
要な電界が付与されている。
【0030】また、除電部材20は、誘電体ベルト24
の回転方向における制御電極19下流側に該誘電体ベル
ト24に圧接するようにして設けられている。除電部材
20は除電電圧電源21によって除電電位2.5kVが
印加され、誘電体ベルト32表面に存在する不要電荷を
除電する。尚、対向電極17の材質は特に限定されるも
のではない。また、対向電極17とトナー担持体15と
の距離は、特に限定されるものではない。さらに、対向
電極17に印加される電圧は特に限定されるものではな
い。
【0031】なお、駆動ローラ26側の誘電体ベルト2
4に先端が当接してブレードが設けられていおり、該ブ
レードは、例えば用紙4の詰まりにより直接誘電体ベル
ト24表面に付着したトナーを除去するためのクリーニ
ング部材である。これにより、紙詰まりした用紙を除去
した後の画像形成において、用紙裏面が誘電体ベルト2
4に付着したトナーで汚れるのを阻止している。このク
リーニングブレードに対応して除去したトナーを受ける
図示されていないトナー回収容器が備えられている。
【0032】さらに、図示していないが、本発明による
画像形成装置は、先に説明したように外部からの画像デ
ータを受けるだけでなく、原稿等の画像を読取スキャナ
ー等からの画像データを受けることができる。つまり、
画像形成装置本体には、スキャナーを備えており、さら
にその画像データを画像形成部にて記録再生できるよう
なデータに画像処理する画像処理部、画像形成装置全体
を制御する制御部、画像データを必要に応じて記憶する
記憶部、画像データを本発明による画像形成部の特に制
御電極19に供給するデータに変換する変換部等を備え
ている。
【0033】一方、制御電極19は対向電極17表面の
接線方向と平行をなし且つ、対向電極17と対向して2
次元的に広がっており、トナー担持体15から対向電極
17へのトナー流が通過可能な構造となっている。そし
て、この制御電極19に供給される電位により、トナー
担持体15と対向電極17との間に付与された電界が変
化し、トナー担持体15から対向電極17へのトナー1
7の飛翔が制御される。また、制御電極19はトナー担
持体15の外周面からの距離が例えば100μmとなる
ように設けられており、図示しない支持部材により固定
されている。
【0034】図5に上記制御電極19の一例を示すよう
に、該制御電極19は絶縁性の基板27に、高圧ドライ
バ(図1に示す回路)、各々独立した導電体、すなわち
トナー担持体15と対向する面に設けられたリング電極
28、その電極を貫通するように設けられたトナー通過
孔29が設けられている。基板27は、例えばポリイミ
ド樹脂からなり、厚さ25μm程度に形成されている。
また、基板27には、上述したトナー通過孔29が形成
されており、そのトナー通過孔29に対応、つまり通過
孔の周囲に上記リング電極28が形成されるようになっ
ている。
【0035】リング電極28は、例えば銅箔からなり、
上記基板27におけるトナー担持体15側に対向してお
り、所定の配列に従って設けられている。特に、リング
電極28の直径(外周径)が220μm程度に形成さ
れ、トナー通過孔29に対応する内部径、つまり開口径
が200μm程度に形成されている。上記トナー通過孔
29の開口径は160μm程度に形成されている。以
下、上記トナー通過孔29をゲートと称する。
【0036】上記ゲート29、基板27に形成される個
数には限定されないが、A4サイズの記録記に300d
pi(dot per inch)でドットを形成する
時に、例えば2560個形成されており、該ゲート29
に対応するリング電極28は引き出し線30を介して高
圧ドライバを介して電源供給制御回路33に電気的に接
続されている。
【0037】上記リング電極28は、例えば厚さ30μ
mの絶縁体層で覆われており、これに各電極間同士の絶
縁性を確保し互いに接続されていない保護されている。
尚、絶縁体層の材質や厚さ等は特に限定されるものでは
ない。
【0038】制御電極19の上述したリング電極には、
電源供給制御回路33により画像信号に応じたパルス、
即ち電圧が印加される。つまり電源供給制御回路33は
リング電極28に対し、トナー担持体15に担持された
トナー13を対向電極17方向に通過させる場合には例
えば150V(以下ON電位と記す)を印加し、通過さ
せない場合には例えば−200V(以下OFF電位と記
す)を印加するようになっている。このようなトナーを
飛翔させるためのON電位とトナーを飛翔させることの
ないOFF電位の値は特に限定されるものではなく、適
宜設定すればよい。
【0039】ここで、本画像形成装置の画像形成工程に
ついて説明する。先ず、ホストコンピュータや、画像読
取装置であるスキャナからの画像データを受けた画像形
成装置1の主制御部は、画像形成動作を開始する。
【0040】画像形成装置1は、画像データを受け取る
と、画像形成動作を開始する。この場合、駆動装置にて
回転駆動される図4に示すピックアップローラ6により
用紙カセット5内の用紙4が画像形成部3方向へ送り出
されると共に、正常な給紙状態であることが給紙センサ
にて検出される。ピックアップローラ6によって送り出
された用紙4は帯電部材22と支持ローラ25の間に搬
送される。支持ローラ25には対向電極電圧電源18に
よって対向電極17と同電位が印加される。帯電部材2
2には帯電電圧電源23によって帯電電位として1.2
kVが印加される。用紙4は帯電部材22と支持ローラ
25の電位差による電荷を供給され、静電気的に吸着さ
れたまま画像形成部3の印刷部32における誘電体ベル
ト24のトナー担持体15との対向面側に搬送される。
【0041】その後、画像データに応じて電源供給回路
33から制御電極19に電圧が供給される。この電圧の
供給は、前記の帯電部材22による印刷部32への記録
紙4の供給に同期したタイミングで行われる。電源供給
回路33は画像データの信号により、適宜所定の制御電
極19、リング電極にON電位若しくはOFF電位が印
加され、制御電極19付近の電界が制御される。即ち、
制御電極19のゲート29において、画像データに応じ
てトナー担持体15から対向電極17へのトナー13の
飛翔の阻止と、その解除とが適宜行われる。
【0042】これにより、支持ローラ25,26の回転
によって出紙側に向かって30mm/secの速度で移
動している記録紙4上に画像信号に応じたトナー像が形
成される。トナー像が形成された記録紙4は支持ローラ
26の持つ曲率で誘電体ベルト24から剥離され、定着
部7に搬送された後に、この定着部7でトナー像が用紙
4に定着される。トナー像が定着された記録紙4は、排
紙ローラにて紙トレイ上に排出されると共に、正常に排
出されたことを排紙センサにて検出される。この検出動
作に基づいて、主制御部は印刷動作の正常な終了を判断
する。
【0043】以上の画像形成動作により、記録紙4上に
良好な画像が形成される。本画像形成装置は、記録紙4
上に画像を直接形成するので、従来の画像形成装置で用
いられている感光体や誘電体ドラム等の顕像体が不要と
なっている。従って、顕像体から記録紙4に画像を転写
する転写動作が省略されるので画像の劣化を生じない。
このため、装置の信頼性が向上すると共に、装置の構成
が簡単化され、また、部品点数が削減されるので小型
化、低コスト化が可能となる。
【0044】(本発明の一実施形態の説明)ここで、制
御電極19は、上述したように画像データに応じてトナ
ー飛翔を制御するための電位が供給される。この時、ト
ナー13は、飛翔しない電位(OFF)が供給されてい
る場合には、トナー担持体15に保持されたままで、制
御電極19側へと飛翔することはない。そして、制御電
極19にトナー飛翔電位(ON電位)が供給されると、
トナー13は対向電極17側へと吸引される電界の作用
を受け、記録紙4表面へとゲート29を通過して到達す
る。
【0045】この制御電極19の特にリング電極28に
トナー飛翔電位(ON電位)又はトナーを飛翔させない
OFF電位を供給する本発明による回路を図1を参照し
て説明する。図1において電源供給回路33は、電圧を
切り換え制御するものであって、切り換えを行うスイッ
チング手段を構成するトランジスタ34、可変抵抗器3
5、シリアル/パラレル変換回路36、パラレルポート
部37から構成されている。
【0046】上記可変抵抗器35はトランジスタ34の
D端子に接続されており、該可変抵抗器35の他端は、
トナーの飛翔を阻止するためのOFF電位を供給する第
1電源38が接続されている。また、トランジスタ34
のS端子には、トナーを飛翔させるためのON電位を供
給するための第2電源39が接続されている。そして、
トランジスタ34のG端子には画像データに応じた信号
が、上述したパラレルポート部37を介して供給される
ようになっている。
【0047】パラレルポート部37は、シリアル/パラ
レル変換回路36に記憶されている画像データを出力す
るものであって、特に主制御部40からのシリアル画像
データをシリアル/パラレル変換回路36にてパラレル
データに変換して出力するようにしている。
【0048】これは、リング電極28は上述したよう
に、ドットの個数、つまり解像度に応じて設けられるも
のであって、300dpiであれば2560個のリング
電極28が設けられてるため、それぞれのリング電極2
8の個数に対応した個数のトランジスタ34が必要とな
り、そのための入力信号線を引き出して配線するのは膨
大な手間となり、接続不良等の発生の原因になる。その
ため、主制御部40にて画像データをシリアルデータに
変換し、上記シリアル/パラレル変換回路36へ送り出
すようにしている。このようにすれば、少なくとも1
本、又は数本の信号線で済む。
【0049】このため、電源供給回路33は、シリアル
/パラレル変換回路36及びパラレルポート部37を備
えて、上述した膨大な配線処理を解消している。この電
源供給回路33は、高圧ドライバを構成するものであっ
て、通常1チップのIC化されており、制御電極19の
基板27等に直接配線することができる。
【0050】以上の電源供給回路33の構成において、
トランジスタ34のゲートGに供給する電圧、つまり画
像データに応じた信号によりON又はOFF動作する。
これにより、リング電極28に第1又は第2電源38、
39を介して所定のON又はOFF電位が上記引き出し
線30を介してリング電極28に供給されることにな
る。つまり、リング電極28は、トランジスタ34の出
力端子、つまり端子Dと可変抵抗器35との接続点とな
る出力端子に接続されている。
【0051】そこで、トランジスタ34への入力電圧
は、通常画像データに応じた矩形波(パルス)として入
力されるが、これに対する上記出力端子(D)の出力電
圧は、トランジスタ34のスイッチング特性によりパル
スの立ち上がりあるいは立ち下がりが鈍った波形で出力
される。
【0052】上記波形は、トランジスタ34の極性によ
りパルスの立ち上がりあるいは立ち下がりのどちらが鈍
るかが決定される。例えばトランジスタ34としてMO
S型の電界効果型トランジスタの場合、Nチャンネルで
あれば出力パルスの立ち上がりが鈍り、Pチャンネルで
あれば出力パルスの立ち下がりが鈍る。図1に示すトラ
ンジスタは、MOS型FETのPチャンネルを使用して
いる。
【0053】本発明は、図1に示すようにトランジスタ
34の出力端子(D)側には可変抵抗器35を接続して
おり、上述したトランジスタの特性に限ることなく、そ
の抵抗値に応じて鈍り量が決定される。
【0054】図2には、一つのリング電極28に対して
トナーを飛翔させる電位を供給した時の電位波形を示し
ている。つまり、画像データに応じてドットを形成する
場合にはトランジスタ34がONされ、第2電源39に
よるON電位がリング電極28に引き出し線30を介し
て供給される。そして、所定の幅によるON電位が供給
された後、OFF電位に切り換えられる。つまり、トラ
ンジスタ34がOFFされ、第1電源38よりOFF電
位がリング電極28に供給される。
【0055】この時、可変抵抗器35の抵抗値に応じて
ON電位からOFF電位への立ち下がりの波形が変化す
る。図2において、立ち下がり波形“A”の状態では、
例えば可変抵抗器35の抵抗値を100kΩに、“B”
は抵抗値を1MΩに、“C”は抵抗値を5MΩに、
“D”は抵抗値を10MΩに設定した場合の波形であ
る。従って、抵抗値を大きくすることでON電位からO
FF電位に立ち上がる波形が鈍くなる。
【0056】通常、トナー13はOFF電位からON電
位に立ち上がった状態からトナー担持体15より飛翔し
ようとする。例えば、リング電極28にOFF電位とし
て−200Vが供給され、ON電位として+150Vが
供給される場合、供給電圧が正になった時点からトナー
13が飛翔を開始する。図3はその状態を示すものであ
って、ON電位への立ち上がりは速く、その立ち上がり
時点よりトナー飛翔が開始され、ON電位からOFF電
位の立ち下がり時点でトナー13の飛翔状態が阻止され
る。この時のトナーが飛翔される領域Xはパルス幅によ
って決まり、通常は一定である。
【0057】この場合、OFF電位の立ち下がりが急、
つまり鋭い場合には、上述した領域Xで決まるトナーの
飛翔量となる。しかし、本発明のように可変抵抗器35
を設けて、その抵抗値を可変にすることで、立ち下がり
波形の鈍り状態が変化する。この時、ON電位からOF
F電位の立ち下がりによる鈍り波形、特に負の電圧に切
り換わるまでは、トナー飛翔が継続する。つまり、Yで
示す領域を変化させることによりトナー飛翔量を簡単に
調整できる。
【0058】通常、OFFからON電位に切り換えてか
ら再度OFF電位に切り換えるまでの期間は記録速度に
応じて決められたものとなっている。そしてON電位に
おける電圧値も、濃度や耐圧、リーク等の問題から決め
られたものとなる。そこで、本発明においては、立ち下
がり波形の鈍りを有効に利用して濃度調整を行うように
している。
【0059】そこで、主制御部40を介して可変抵抗器
35の抵抗値を任意に調整することができる。そのた
め、その濃度調整においてはユーザ側で任意に行えるよ
うにすることができる。例えば、画像形成装置1本体の
操作パネル上に、濃度設定ようの濃度操作キーを備え、
そのキー操作に応じて可変抵抗器35の値を設定する。
つまり、濃度を濃くする場合、その操作キーを操作すれ
ば、主制御部40は可変抵抗器35の抵抗値を大きくす
るようにする。これにより、簡単に任意の画像濃度に設
定できる。
【0060】また、画像濃度に応じては、環境変化等に
応じて自動的に行うようにすることもできる。また、画
像形成装置による温度状況等を検出し、その検出温度に
応じて可変抵抗器35の抵抗値を変更し、常に一定の濃
度、つまり一つのドットを形成するトナー量となる飛翔
量を一定にすることができる。
【0061】よって、単にトナーの通過又は非通過電位
を切換制御するだけで、安定した濃度状態で、画質品位
の優れた画像を提供することができる。
【0062】(本発明の他の実施形態の説明)以上説明
たように、本発明においては制御電極19を構成するリ
ング電極28に供給する電位の切り換え制御により、簡
単に濃度を任意に設定することができる。そこで、さら
に本発明を発展させるための実施形態を以下に説明す
る。
【0063】つまり、本実施形態においては、環境変換
に全く左右されずに、常に決められあ画質品位で画像形
成を行えるようにしたものである。そのため、この実施
形態においては、図6に示すように主制御部40には、
環境変化を検出する温度及び湿度センサ41及び42か
らの検出信号を入力するように構成しており、主制御部
40は、掲出された温度及び湿度信号に基づいて可変抵
抗器35の抵抗値を制御するようにしたものである。
【0064】環境変化、例えば温度及び湿度変化により
画像濃度、つまりトナーの飛翔量に差が生じ、画像濃度
等の画質が大きく変化する。図7には、温度及び湿度変
化に応じて濃度状態が変化する特性を示している。
【0065】図7において、画像形成装置の設定場所の
気温が25℃、湿度が60%程度の、所謂常温常湿時に
おけるトナー飛翔量と、気温が40℃で湿度が90%程
度の所謂、高温多湿時におけるトナー飛翔量の違いを示
している。この特性図から理解できるように、トナーを
飛翔させるためにON電位として+150Vの電圧をリ
ング電極28に供給さると、常温常湿時には、正常な濃
度の画像を得るためのトナー飛翔量を得ることができ
る。しかし、高温高湿時には所定濃度を得るためのトナ
ー飛翔量となならず、画像がボケたり、淡い画質状態と
なる。また、トナーの飛翔開始電圧を比較しても、常温
常湿時に比べて高温高湿時の開始電圧が90V程度に高
くなる。従って、通常では、常温常湿状態における画像
濃度に設定するためには、トナー通過電位150Vにさ
らに90Vを越える電位を加算した電位を供給する必要
がある。
【0066】そのため、環境変化により高温高湿状態へ
と以降すれば、画像濃度が低下し、画質品位が低下す
る。この画質品位の低下を解消し、常に一定の安定した
画質状態での画像形成を行えるように、主制御部40
は、温度及び湿度センサ41、42からの検出信号を入
力することで、可変抵抗器35の抵抗値を制御する。こ
の制御においては、高温高湿状態へと以降する時に、抵
抗値を大きくするように制御する。これにより、図2及
び図3に示すように電位波形の立ち下がりの鈍りを大き
くし、トナー飛翔量を多くし、画像濃度の低下、つまり
トナー飛翔量が少なくなる状態を補い、所定のトナー飛
翔量となるようにすることができる。
【0067】つまり、図8に示すように常温常湿状態に
おいて、画像形成上、高品質な画像を形成する場合、ド
ットの濃度はマクベス濃度計による測定で、その値が
0.7〜1.3の間で濃度調整を行う必要がある。その
ための図1に示す可変抵抗器35の抵抗値としては0.
1〜10MΩの範囲で設定することが良好な画像を得る
ことできる。従って、その範囲での濃度調整を行うと同
時に、上述したように環境変化、つまり温度、湿度検出
に応じて、0.7〜1.3の濃度範囲に入るように可変
抵抗器35の抵抗値を制御すればよい。これは、この実
施形態に限ることではなく、上述した一実施形態におい
ても同様にであり、上述した濃度範囲内で濃度調整を行
うようにする。
【0068】以上のように、リング電極28にON電位
を供給する電圧値としては、図7における常温常湿時に
環境状態において設定された基準値である。この基準値
を変更することなく、本発明においては抵抗値の値を制
御することでトナー飛翔量を制御している。そのため、
電圧値を切り換えることもなく、耐圧やリーク等の問題
をも合わせて解消している。しかも、画質品位は、環境
変化に左右されず、一定の状態を維持できる。これは、
自動的に行えるため、ユーザサイドでの面倒な操作を必
要としなくなる。
【0069】(本発明の実施形態における別態様)本発
明においては、リング電極28に供給する電圧値を制御
してトナー飛翔量を制御するものではないため、回路構
成そのものは従前と全く同一となり、非常に簡単な手段
にてトナー飛翔量の制御が可能となる。そのため、耐圧
等によるリーク等の問題が解消される。
【0070】そこで、トナーの飛翔量を制御できること
は、画像濃度を一定の濃度に保つだけでなく、中間調
(ハーフトーン)を再現する場合にも有効となる。
【0071】図2に示したように可変抵抗器35の値を
種々変化させた時に、立ち下がりが種々変化する。そこ
で、トナーが飛翔するXの領域を省いた状態において、
例えば立ち下がり波形“D”における10MΩ状態での
トナー飛翔量を100%とした場合、“C”による5M
Ωでのトナー飛翔量が60%、“B”における1kΩで
のトナー飛翔量が30%、そして“A”における100
kΩでのトナー飛翔量を10%とすれば、それぞれのト
ナー量によるグレーパターンによる中間調を再現でき
る。従って、画像データの濃度情報に応じてトナー飛翔
量を、可変抵抗器35の抵抗値制御を行うことで簡単に
行える。
【0072】そこで、ON電位におけるパルス幅に相当
するX領域によるトナー飛翔量を考慮する場合には、そ
の時のパルス幅を狭く設定するようにして濃度を調整す
るようにすればよい。そのため、記録速度等を変化させ
ることなく、簡単に中間調等を忠実に再現することが可
能となる。
【0073】なお、以上説明した実施形態においては、
制御電極19は、ここのトナー通過孔29に対応して設
けたリング電極28を設ける構成において説明したが、
このような構成ではなく、図9に示すようなマトリクス
構成による制御電極であっても本発明を実施することが
できる。
【0074】つまり、図9において、制御電極19は、
絶縁基板27の表裏面に帯状電極群28a及び28bを
互いに直交(交差)する状態(X及びY方向)で形成し
ている。表裏面の帯状電極群28s及び28bが交差す
るそれぞれの位置に、トナー13が通過するゲート29
が形成されている。
【0075】上記各帯状電極群28aは、例えばトナー
担持体15側に対向する側に配置されており、周期的に
ON電位が供給される走査電極として駆動、特にトナー
飛翔を行うON電位が供給されるようになっている。そ
して、対向電極17側と対向するように帯状電極群28
bが設けられ、この帯状電極群28bには、画像データ
に応じたON又はOFF電位が選択的に供給される。
【0076】従って、走査電極である帯状電極28a
と、画像データに応じて駆動される帯状電極28bが共
にON電位になった対応ゲート29がトナー通過孔とな
り、トナー飛翔を行う。これにより、記録紙4上に直接
トナーによるドット形状の画像が形成される。
【0077】このような構成による制御電極19におい
ても、図1に示すような回路にて帯状電極群28a及び
28bにON又はOFF電位を供給され、立ち上がり波
形を図2に示すように可変調整するようにすることで、
濃度調整を簡単に行える。この場合、画像データに応じ
て駆動される電極群28bに対応した駆動回路、つまり
ON又はOFF電位を供給する図1に示す回路を、それ
ぞれに設けても画像濃度調整を行える。
【0078】以上説明した図9に示す制御電極19の構
成によれば、走査電極である帯状電極群28aは、4個
であり、その個数の電源供給回路33を設ければよい。
また、画像データに応じて駆動される帯状電極群28b
の個数は、2560/4個、つまりA4サイズにおいて
300dpiでの解像度での画像を形成する場合には、
640個の図1に示す電源供給回路33を対応して設け
ればよい。従って、2560個の図1に示す電源供給回
路33を大幅に削減できる。
【0079】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像形成装置によ
れば、画質状態を補償するめに、例えば画像濃度を決め
れた範囲内に設定するために、パルス幅や電圧値を変更
することなく、簡単な手段にて濃度調整を可能にしてお
り、これにより安定した画質状態で画像形成を行える。
【0080】上記画像濃度はユーザが任意に設定できる
だけでなく、環境変化を検出しこれに応じて一定の画質
状態に自動制御することが可能となり、常に安定した画
質状態で画像形成を行える。
【0081】また、中間調においても、一つのドットを
構成する濃度を簡単に調整できるため、中間調を忠実に
再現さることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置による顕像剤であるトナ
ー飛翔量を調整制御するための電源供給部分の一実施形
態における回路構成を示す図である。
【図2】図1に示す電源供給部によるトナー飛翔量を調
整制御するための電位波形の状態を示す特性図である。
【図3】図2における電位波形の立ち下がり状態でのト
ナー飛翔量を説明するため説明図である。
【図4】図1に示すトナー飛翔を制御するための電源供
給部分を備えた画像形成装置の全体の構成例を示す断面
図である。
【図5】本発明にかかる制御電極の構造の一例を示す平
面図である。
【図6】本発明の画像形成装置において、環境変化に応
じてトナー飛翔量を調整制御し、常に一定の画質状態を
得るための電源供給部の他の実施形態を説明するための
回路構成を示す図である。
【図7】図6による環境変化、特に温度及び湿度変化に
応じてトナー飛翔量とトナー飛翔量を制御する電圧との
関係を示した特性図である。
【図8】本発明におけるトナー飛翔量を調整するための
抵抗値と、形成される画像濃度との関係を示す特性図で
ある。
【図9】本発明にかかる制御電極の他の構造例であるマ
トリクス電極構造を示す平面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 画像形成部 4 記録紙 5 給紙カセット 6 給紙ローラ 7 定着部 13 トナー(顕像剤) 14 トナー収容部 15 トナー担持体 17 対向電極 19 制御電極 24 誘電体ベルト 27 絶縁基板 28 リング電極(電極) 28a,28b 帯状電極(電極) 29 ゲート 33 電源供給回路 34 スイッチングトレンジスタ(切換手段) 35 可変抵抗器 38 OFF電位供給用電源 39 ON電位供給用電源 40 主制御部(制御手段) 41 温度検出センサ(環境変化検出手段) 42 湿度検出センサ(環境変化検出手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の極性に帯電された顕像剤を担持す
    る担持体と、該担持体に対向配置された対向電極と、こ
    れら担持体と対向電極との間に顕像剤が通過するための
    ゲートを有し、それに応じてゲートを介して顕像剤を選
    択的に通過制御するための電極を形成してなる制御電極
    とで構成され、該制御電極に顕像剤通過電位を画像デー
    タに応じて供給制御することで上記ゲートを介して顕像
    剤を選択的に通過させて所望の画像を記録する画像形成
    装置において、 上記電極に供給する顕像剤の通過電位と非通過電位を切
    換える切換手段と、 上記切換手段に接続され、通過電位から非通過電位に切
    換える時に波形の立ち下がり状態を制御する制御手段
    と、 を備え、上記制御手段にて任意の画像濃度に設定するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 所定の極性に帯電された顕像剤を担持す
    る担持体と、該担持体に対向配置された対向電極と、こ
    れら担持体と対向電極との間に顕像剤が通過するための
    ゲートを有し、それに応じてゲートを介して顕像剤を選
    択的に通過制御するための電極を形成してなる制御電極
    とで構成され、該制御電極に顕像剤通過電位を画像デー
    タに応じて供給制御することで上記ゲートを介して顕像
    剤を選択的に通過させて所望の画像を記録する画像形成
    装置において、 上記電極に顕像剤の通過電位と非通過電位を供給するた
    めの電源供給回路を備え、該電源供給回路は、上記通過
    電位又は非通過電位を切換え供給する切換手段と、該切
    換手段に接続された可変抵抗器と、該可変抵抗器を任意
    に設定可能になした制御手段と、から構成されたことを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、環境変化を検出する検
    出センサからの出力に応じて、上記可変抵抗器の抵抗値
    を設定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、中間調に応じて任意の
    抵抗値に設定することを特徴とする請求項2記載の画像
    形成装置。
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