JPH09240038A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH09240038A
JPH09240038A JP5115296A JP5115296A JPH09240038A JP H09240038 A JPH09240038 A JP H09240038A JP 5115296 A JP5115296 A JP 5115296A JP 5115296 A JP5115296 A JP 5115296A JP H09240038 A JPH09240038 A JP H09240038A
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JP
Japan
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potential
toner
gate
control electrode
electric
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Application number
JP5115296A
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English (en)
Inventor
Shiro Wakahara
史郎 若原
Takasumi Wada
孝澄 和田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FETの発熱による制御動作の不安定が生じ
るため、冷却ファン等の部品が必要となり部品点数の増
加や装置の複雑化が生じる。 【解決手段】 顕像化粒子の担持体に対向配置した対向
電極と、担持体と対向電極との間に配置し、顕像化粒子
の通過部となる複数個のゲートを有する制御電極と、担
持体と対向電極との間に所定の電位差を生じさせる電位
を付与すると共に、制御電極に付与する電位を変化させ
て顕像化粒子のゲートの通過を制御して記録媒体に画像
を形成する制御手段とを備え、制御手段は、ゲートを顕
像化粒子が通過する状態を与える第一電位を供給する第
一電源と、ゲートを顕像化粒子が通過しない状態を与え
る第二電位を供給する第二電源の少なくとも2個以上の
電源手段と、第一,第二電位を含む複数の電位を切り替
えて制御電極に電位の1個を印加する電位切り換え手段
と、第一電位をパルス状で電位切り換え手段に供給する
パルス発生手段とからなり、第一電位を抵抗素子を介し
て電位切り換え手段に供給るとともに、第一電位をパル
スで電位切り換え手段に付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ、プロッタ等に適用され、顕像化粒子を飛翔させるこ
とにより記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号を紙等の記録媒体上に可
視像として出力する画像形成装置として、例えば特開平
6−155798号公報のように顕像化粒子であるトナ
ーに電界を付与してトナーを電気力によって飛翔させ、
飛翔路に配置した複数の通過孔を含む制御電極に印加す
る電位を変化させて記録媒体に直接付着させることによ
り、トナ一像を該記録媒体上に直接形成する画像形成装
置が提案されているが、上記従来技術においては電位の
印加方法にまでは言及されていない。トナーを電気力で
飛翔させて直接画像を形成する方式の如く一般的なタイ
プの画像形成装置について、図9を参照しながら以下に
説明する。
【0003】上記従来の画像形成装置は、図9に示すよ
うに、トナー供給部52と印刷部53とを有する画像形
成部51を備えており、トナー71を飛翔させて記録媒
体である用紙55に付着させるとともに、上記トナー7
1の飛翔を画像信号に基づいて制御することにより、用
紙55上に画像を直接形成するようになっている。
【0004】トナー供給部52は、負帯電の顕像化粒子
としてのトナー71が収容されているトナー収容箱7
0、及び、トナー71を磁気力により担持するトナー担
持体72からなる。トナー担持体72は接地されてお
り、図中、矢印E方向にその表面での速度が30mm/
secで回転する。トナー71は、平均粒径が10μm
の磁性トナーであり、周知の技術によって帯電量が−4
μC/g〜−5μCgとなるように電荷が付与されてい
る。また、トナー71は、トナー担持体72の外周面に
平均厚さ80μmで担持されている。
【0005】画像形成部51の印刷部53は、直径50
mmのアルミニウム管からなる対向電極75と、該対向
電極75と上記トナー担持体72との間に設けられた制
御電極76とを備えている。上記対向電極75は、トナ
ー担持体72の外周面からの距離が1mmとなるように
設けられている。対向電極75は、直流電源部80によ
り2kVの高圧が印加されており、図中、矢印F方向に
その表面での速度が30mm/secでトナー担持体7
2と同じ速度で回転する。つまり、対向電極75とトナ
ー担持体72との間には、トナー担持体72に担持され
たトナー71を対向電極75方向に飛翔させるのに必要
な電界が付与されている。
【0006】上記制御電極76は、対向電極75表面の
接線方向と平行をなしかつ対向電極75と対向して2次
元的に広がっており、トナー担持体72から対向電極7
5方向へのトナー流が通過可能な構造となっている。そ
して、この制御電極76に供給される電位により、トナ
ー担持体72と対向電極75との間に付与された電界が
変化し、トナー担持体72から対向電極75へのトナー
71の飛翔が制御される。
【0007】制御電源部91(図10)はトナー71が
ゲート79の通過を与える150Vの電位をリング状電
極77に与える第一電源92と、トナー71がゲート7
9の通過を与えない−200Vの電位をリング状電極7
7に与える第二電源95と、抵抗93と電位切り換え手
段であるFET94と、画像信号制御回路96からな
る。通常FET94は画像信号制御回路96によってO
N状態となり、トナー71がゲート79の通過を与えな
い電位がリング状電極77に付与される。画像信号制御
回路96によってFET94がOFF状態となるとトナ
ー71がゲート79の通過を与える電位がリング状電極
77に与えられる。
【0008】リング状電極77・・・には、制御電源部
91により、画像信号に応じた電圧が印加される。つま
り、制御電源部91は、リング状電極77・・・に対
し、トナー担持体72に担持されたトナー71を対向電
極75方向に通過させる場合には150Vを300μs
ecの間印加し、通過させない場合には−200Vを印
加するようになっている。このように、制御電極76へ
の付与電位を画像信号に応じて制御し、対向電極75に
おけるトナー担持体72との対向面側に用紙55を配す
ると、用紙55の表面に画像信号に応じたトナー像が直
接形成される。
【0009】上記トナー担持体72の回転、対向電極7
5の回転、制御電極76へのトナー71を通過させない
電位の印加、対向電極75への高圧の印加は、単一のト
リガーによってほぼ同時に印加される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の画像形成装
置において、制御電極76のリング状電極77にはトナ
ー71を通過させる電位より、トナー71を通過させな
い電位を印加する時間がかなり長い。例えば、印字動作
を開始して実際に用紙55が搬送されて印字が行われる
間での時間や連続印字が行われる場合の用紙55間など
はトナー71にゲート79の通過を与えない電位を供給
する。
【0011】したがって、通常のテキストデータを印字
する場合はほとんどがトナー71を通過させない電位が
印加されていると言ってもよい。この場合上記従来技術
ではトナー71を通過させない電位の印加中はFET9
4には常に電流が流れる。このために消費電力が大きい
うえにFET94が発熱して制御動作が不安定になる。
または、冷却のためにファンや放熱板を必要とする或い
はエアフローを確保するためのダクトを形成するなど装
置の複雑化・部品点数の増加・コストアップなどを招来
する。
【0012】また、電流は使用する抵抗93所謂プルア
ップ抵抗の抵抗値にも由来するがプルアップ抵抗の抵抗
値を大きくすることは限界がある。例えば必要な抵抗の
数は制御電極76にある電極の数だけ必要となり、上記
従来技術ではA4サイズの210mmに300DPIの
解像度で印字する場合に2560個が必要となる。これ
だけの量を装置内に配置するにはスペースの問題から使
用する抵抗値に制限が生じるほか抵抗値がある程度以上
大きくなると大幅なコストアップを容易に招来する。
【0013】また、上記の不具合を回避するためにトナ
ー71がゲート79を通過しない電位を抵抗を介してF
ET94に供給する方法が考えられている。トナー71
がゲート79を通過しない電位を抵抗を介してFET9
4に供給する場合は、トナー71がゲート79を通過し
ない電位がFET94がOFFの場合に制御電極76に
供給されるのでFET94に電流が流れず、発熱がな
い。したがって、上記の不具合が発生しない。
【0014】しかし、この場合リング状電極77に印加
される電位波形は、トナー71が通過する電位(150
V)からトナー71が通過しない電位(−200V)に
切り替わる瞬間にひずみが生じる。リング状電極77に
印加するパルスに歪みが生じるとトナー71が飛翔しな
い電位に切り替えても必要以上にトナー71が飛翔し続
け濃度が必要以上に濃くなり、1ドットが所定以上に大
きくなる。
【0015】また、波形の歪み部分によって飛翔したト
ナーによってドットが尾を引いたようになり、ドット同
士がこの尾によって重なり合ったりするなどの不具合を
生じハーフトーンなどの再現性に乏しくなる等の画像劣
化を招来する。このような状態では飛散が増える等ドッ
トが不明瞭になり、コントラストと鮮明さにかけるぼや
けた画像になってしまう。
【0016】したがって、印加電位の波形が歪んでいる
状態ではトナー71が飛翔しないようにトナー71の物
性値を制御したりするなどの対策が必要となり、トナー
71の材料組成の複雑化と現像槽の部品単数の増加と装
置の大型化・コストアップは避けられない。或いは、歪
みのために1ドットの印字間隔を長くするまたは用紙5
5の搬送速度を低下することが考えられるが、この場合
は印字速度の低下を招来する。
【0017】この他に、実質的にトナー71が飛翔する
電位の印加時間が長くなるのでドットの形状が用紙55
の進行方向に長くなるなど画像の劣化が生じる。電位波
形の歪みを回避してゲート79からのトナー71漏れを
防止するためにトナー71を飛翔させない電位を高くす
ることが検討されているが、電位を高くすると使用する
FET94の高圧が更に高くなる他に、電源の耐圧化と
制御電極76のパターンの耐圧向上が不可欠となる。
【0018】したがって、単純に部品点数の増加と装置
の大型化・コストアップは避けられない。更にドットの
重なりを回避するためにドット径を小さくする方法も考
えられるが制御電極の開口部を更に小さくする必要が生
じ、トナーによる目詰まりなどの諸問題を誘発する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の画像形成装置は、顕像化粒子を担
持する担持体と、該担持体に対向配置された対向電極
と、これら担持体と対向電極との間に配置され、顕像化
粒子の通過部となる複数個のゲートを有する制御電極
と、上記担持体と対向電極との間に所定の電位差を生じ
させる電位を付与すると共に、上記制御電極に付与する
電位を変化させることにより顕像化粒子の上記ゲートの
通過を制御して記録媒体に画像を形成する制御手段とを
備えた画像形成装置において、上記制御手段は、上記制
御電極のゲートを上記顕像化粒子が通過する状態を与え
る第一電位を供給する第一電源手段と、上記制御電極の
ゲートを上記顕像化粒子が通過しない状態を与える第二
電位を供給する第二電源手段の少なくとも2個以上の電
源手段と、上記第一,第二電位を含む複数の電位を切り
替えて制御電極に上記電位の1個を印加する電位切り換
え手段と、上記第一電位をパルス状で上記電位切り換え
手段に供給するパルス発生手段とからなり、上記第一電
位が少なくとも抵抗素子を介して上記電位切り換え手段
に供給されるとともに、上記第一電位がパルスで上記電
位切り換え手段に付与されることを特徴とする画像形成
装置である。
【0020】請求項2記載の画像形成装置は、上記制御
手段は、上記制御電極のゲートを上記顕像化粒子が通過
する状態を与える第一電位を供給する第一電源手段と、
上記制御電極のゲートを上記顕像化粒子が通過しない状
態を与える第二電位を供給する第二電源手段の少なくと
も2個以上の電源手段と、上記第一,第二電位を含む複
数の電位を切り替えて制御電極に上記電位の1個を印加
する電位切り換え手段と、上記第一電位をパルス状で上
記電位切り換え手段に供給するパルス発生手段とからな
り、上記第一電位が少なくとも抵抗素子を介して上記電
位切り換え手段に供給されるとともに、上記第一電位が
パルスで上記電位切り換え手段に付与され、該パルスの
パルス幅tと上記制御電極に上記第一電位を供給する時
間Tがt≧Tであることを特徴とする請求項1記載の画
像形成装置である。
【0021】請求項3記載の画像形成装置は、上記制御
手段は、上記制御電極のゲートを上記顕像化粒子が通過
する状態を与える第一電位を供給する第一電源手段と、
上記制御電極のゲートを上記顕像化粒子が通過しない状
態を与える第二電位を供給する第二電源手段の少なくと
も2個以上の電源手段と、上記第一,第二電位を含む複
数の電位を切り替えて制御電極に上記電位の1個を印加
する電位切り換え手段と、上記第一電位をパルス状で上
記電位切り換え手段に供給するパルス発生手段とからな
り、上記第一電位が少なくとも抵抗素子を介して上記電
位切り換え手段に供給されるとともに、上記第一電位が
パルスで上記電位切り換え手段に付与され、該パルスの
パルス幅tと上記制御電極に上記第一電位を供給する時
間Tがt≧Tであって、上記制御電極に上記第二電位を
供給しない状態では少なくとも上記第一電位が上記電位
切り換え手段に供給されていることを特徴とする請求項
1記載の画像形成装置である。
【0022】請求項4記載の画像形成装置は、上記電位
切り換え手段が複数設けられ、複数の電位切り換え手段
が上記パルス発生手段を共有したことを特徴とする請求
項1または請求項2若しくは請求項3記載の画像形成装
置である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例について図1に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、以下の説
明においては、負帯電のトナーに対応する構成を備えた
画像形成装置について詳述するが、正帯電のトナーを使
用する場合には、それに応じて適宜各印加電圧の極性を
設定すればよい。
【0024】本実施例にかかる画像形成装置の各要素に
ついて概要を説明する。
【0025】本実施例の画像形成装置は、図1に示すよ
うに、トナー供給部2と印刷部3とを有する画像形成部
1を備えている。この画像形成部1は、画像信号に応じ
た画像を、顕像化粒子としてのトナー21を使用して記
録媒体である用紙5上に顕像化するものである。つま
り、本画像形成装置は、トナー21を飛翔させて用紙5
に付着させると共に、上記トナー21の飛翔を画像信号
に基づいて制御することにより用紙5上に画像を直接形
成するものである。
【0026】上記画像形成部1への用紙5の入紙側に
は、給紙装置10が設けられている。給紙装置10は、
記録媒体としての用紙5・・・を収容する用紙カセット
4、この用紙カセット4から用紙5を送り出すピックア
ップローラ6、供給された用紙5をガイドする給紙ガイ
ド7からなる。また、給紙装置10は、用紙5が供給さ
れたことを検出する給紙センサ(図示せず)を備えてい
る。上記のピックアップローラ6は、図示しない駆動装
置によって回転駆動される。
【0027】また、画像形成部1からの用紙の出紙側に
は、画像形成部1にて用紙5上に形成されたトナー像を
加熱および加圧することにより用紙5に定着させる定着
部11が設けられている。定着部11は、加熱ローラ1
2、ヒータ13、加圧ローラ14、温度センサ15、お
よび、温度制御回路80からなる。加熱ローラ12は例
えば厚さ2mmのアルミニウム管からなる。ヒータ13
は、例えばハロゲンランプからなり、加熱ローラ12に
内蔵されている。加圧ローラ14は、例えばシリコーン
樹脂からなる。
【0028】そして、互いに対向して設けられた上記加
熱ローラ12および加圧ローラ14には、用紙5を挟ん
で加圧することができるように、それぞれの軸の両端に
図示しないスプリング等によって例えば2kgの荷重が
加えられている。
【0029】温度センサ15は、加熱ローラ12表面の
温度を測定する。温度制御回路80は、主制御部によっ
て制御されており、温度センサ15の測定結果に基づい
てヒータ13のON/OFF等を制御し、加熱口一ラ1
2表面の温度を例えば150℃に保持する。また、定着
部11は、用紙5が排出されたことを検出する排紙セン
サ(図示せず)を備えている。
【0030】尚、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ロ
ーラ14等の材質は、特に限定されるものではない。ま
た、加熱ローラ12表面の温度は、特に限定されるもの
ではない。さらに、定着部11は、用紙5を加熱若しく
は加圧することによりトナー像を定着させる構成となっ
ていてもよい。
【0031】また、図示しないが、定着部11からの用
紙の出紙側には、定着部11で処理された用紙5を排紙
トレイ上に排出する排紙ローラ、および排出された用紙
5を受ける排紙トレイが設けられている。上記の加熱ロ
ーラ12、加圧ローラ14、および排紙ローラは、図示
しない駆動装置によって回転駆動される。
【0032】画像形成部1のトナー供給部2は、顕像化
粒子としてのトナー21が収容されているトナー収容槽
20、トナー21を磁気力により担持する円筒状の担持
体(スリーブ)としてのトナー担持体22、および、ト
ナー収容槽20が内部に設けられ、トナー21を帯電さ
せると共に、トナー担持体22の外周面に担持されるト
ナー層の厚さを規制するドクターブレード23からな
る。ドクターブレード23は、トナー担持体22の回転
方向における上流側に、トナー担持体22の外周面から
の距離が例えば60μmとなるように設けられている。
トナー21は、例えば平均粒径が6μmの磁性トナーで
あり、ドクターブレード23により、例えば帯電量が−
4μC/g〜−5μC/gとなるように電荷が付与され
ている。
【0033】尚、ドクターブレード23とトナー担持体
22との距離は、特に限定されるものではない。またト
ナー21の平均粒径や帯電量等は、特に限定されるもの
ではない。
【0034】トナー担持体22は、図示しない駆動装置
によって駆動され、図中、矢印A方向に例えばその表面
での速度が100mm/secで回転する。また、トナ
ー担持体22は接地されると共に、トナー担持体22内
部におけるドクターブレード23と対向する位置およ
び、制御電極26(後述する)と対向する位置に、図示
しない磁石が配置されている。これにより、トナー担持
体22は、その外周面にトナー21を担持することがで
きるようになっている。また、トナー担持体22の外周
面に担持されたトナー21は、該外周面における上記位
置に対応する位置で穂立ちを形成する。
【0035】尚、トナー担持体22の回転速度は、特に
限定されるものではない。また、トナー担持体22は、
磁気力によりトナー21を担持する代わりに、電気力、
または、電気力および磁気力により担持する構成となっ
ていてもよい。
【0036】顕像形成部1の印刷部3は、例えば厚さ1
mmのアルミニウム板からなり、トナ一担持体22の外
周面と対向する対向電極25と、該対向電極25に高圧
を供給する高圧電源30と、上記トナー担持体22との
間に設けられた制御電極26と、除電ブラシ28と除電
ブラシ28に除電電位を与える除電電源17、用紙5を
帯電させる帯電ブラシ8と、該帯電ブラシ8に帯電電位
を与える帯電電源18と、該帯電ブラシ8を駆動する駆
動手段(不図示)と、誘電体ベルト24と、該誘電体ベ
ルト24を支持する支持部材16a,16bとクリーナ
ーブレード19を備えている。
【0037】上記の対向電極25は、トナー担持体22
の外周面からの距離が例えば1mmとなるように設けら
れている。誘電体ベルト24はポリフッ化ビニリデン
(PVDF)を基材とし、体積抵抗率で1014Ω・c
m、厚さが75μmである。該誘電体ベルト24は図示
しない駆動装置によって駆動され、図中矢印方向に例え
ばその表面での速度が30mm/secで回転する。
【0038】また、対向電極25には、高圧電源(制御
手段)30により、例えば2.3kVの高圧が印加され
ている。つまり、対向電極25とトナー担持体22との
間には、高圧電源部30から印加される高圧により、ト
ナー担持体22に担持されたトナー21を対向電極25
方向に飛翔させるのに必要な電界が付与されている。
【0039】上記除電ブラシ28は誘電体ベルト24の
回転方向における制御電極26下流側に該誘電体ベルト
24に圧接するようにして設けられている。除電ブラシ
28は除電電源17によって除電電位2.5kVが印加
され、誘電体ベルト24表面に存在する不要電荷を除電
する。
【0040】上記のクリーニングプレード19は、例え
ば、紙詰まり(ペーパージヤム)等の不測の事態が生じ
て誘電体ベルト24表面にトナー21が付着した場合
に、このトナー21を除去して、用紙裏面が該トナー2
1によって汚染されることを防止する。
【0041】尚、対向電極25の材質は、特に限定され
るものではない。また、対向電極25とトナー担持体2
2との距離は、特に限定されるものではない。さらに、
対向電極25の回転速度や、印加される電圧は、特に限
定されるものではない。
【0042】また、図示しないが、本画像形成装置は、
制御回路として、画像形成装置全体を制御する主制御部
と、原稿等の画像を読み取る画像読み取り装置から得ら
れた面像データを印刷すべき画像データの形式に変換す
る画像処理部と、変換された該画像データを記憶する画
像メモリと、画像処理部から得られた画像データを制御
電極26に与えるべき画像データに変換する画像形成制
御ユニツトとを設えている。
【0043】上記制御電極26は、対向電極25表面の
接線方向と平行をなしかつ対向電極25と対向して2次
元的に広がっており、トナー担持体22から対向電極2
5方向へのトナー21の流通が通過可能な構造となって
いる。そして、この制御電極26に供給される電位によ
り、トナー担持体22と対向電極25との間に付与され
た電界が変化し、トナー担持体22から対向電極25へ
のトナー21の飛翔が制御される。
【0044】上記制御電極26は、トナー担持体22の
外周面からの距離が例えば100μmとなるように設け
られており、図示しない支持部材により固定されてい
る。図2に示すように、制御電極26は、絶縁性の基板
26a、高圧ドライバ(図示せず)、および、各々独立
したリング状の導電体、即ちリング状電極27・・・か
らなっている。基板26aは、例えばポリイミド樹脂か
らなり、厚さ25μmに形成されている。
【0045】また、基板26aには、後述するゲート2
9・・・となるべき孔が形成されている。リング状電極
27・・・は、例えば銅箔からなり、該基板26aにお
けるトナー担持体22側表面、即ち上記孔の周りに設け
られており、所定の配列に従って配置されている。
【0046】各リング状電極27は、例えば直径220
μm、厚さ30μmに形成されている。また、各リング
状電極27の開口部は、例えば直径200μmに形成さ
れており、トナー担持体22から対向電極25へ飛翔す
るトナー21の通過部となっている。以下、この通過部
をゲート29と称することとする。
【0047】尚、制御電極26とトナー担持体22との
距離は、特に限定されるものではない。また、ゲート2
9・・・の大きさや、基板26aおよびリング状電極2
7・・・の材質や厚さ等は、特に限定されるものではな
い。
【0048】上記ゲート29・・・、即ちリング状電極
27・・・は、例えば2560個形成されており、各リ
ング状電極27は、給電線28および高圧ドライバ(図
示せず)を介して制御電源部31に電気的に接続されて
いる。上記個数は、解像度300DPI(dot pe
r inch)でA4判の用紙の横幅に相当する。
【0049】尚、リング状電極27・・・の個数は、特
に限定されるものではない。
【0050】また、上記リング状電極27・・・表面お
よび給電線28表面は、厚さ30μmの絶縁体層(図示
せず)で覆われており、これにより、リング状電極27
・・・同士の絶縁性、給電線28・・・同士の絶縁性、
および、互いに接続されていないリング状電極27・・
・と給電線28・・・との間の絶縁性が確保されてい
る。尚、絶縁体層の材質や厚さ等は、特に限定されるも
のではない。
【0051】制御電極26のリング状電極27・・・に
は、制御電源部(制御手段)31により画像信号に応じ
たパルス、即ち、電圧が印加される。つまり、制御電源
部31は、リング状電極27・・・に対し、トナー担持
体22に担持されたトナー21を対向電極25方向に通
過させる場合には例えば150Vを印加し、通過させな
い場合には例えば−200Vを印加するようになってい
る。
【0052】このように、制御電極26への付与電位を
画像信号に応じて制御し、対向電極25におけるトナー
担持体22との対向面側に用紙5を配すると、用紙5の
表面に画像信号に応じたトナー像が形成される。尚、制
御電源部31は、図示しない画像形成制御ユニットから
送られてくる制御電極制御信号によって制御されてい
る。
【0053】次に、本画像形成装置による画像形成動作
を図6を利用して説明する。
【0054】先ず、例えば、画像読取り部に複写すべき
原稿が載置され、コピースタートボタン(図示せず)が
操作されると、この入力を受けた主制御部は画像形成動
作を開始させる。即ち、画像読み取り部によって原稿画
像が読み取られ(S1)、その画像デー夕が画像処理部
で処理され(S2)、画像メモリに記憶される画像メモ
リに記憶された画像デ一夕が(S3)、画像形成制御ユ
ニツトに転送され(S4)、画像形成制御ユニツトで
は、入力された画像データを制御電極26に与える制御
電極制御信号に変換し始める(S5)。
【0055】また、画像形成制御ユニツトは、所定量の
上記制御電極制御信号を得ると(S6)、スリーブが回
転し(S7)、−200Vが印加され(S8)、対向電
極25,帯電ローラー,除電ローラーが所定量に制御さ
れると共に(S9)、図示しない駆動装置が作動し、こ
の駆動装置に回転駆動される図1に示すピックアップロ
ーラ6により、用紙カセツト4内の用紙5が画像形成部
1方向へ送り出されると共に(S10)、正常な給紙状
態であることが給紙センサにて検出される(S11)。
ピックアップローラ6によって送り出された用紙5は帯
電ブラシ8と支持部材16の間に搬送される。支持部材
16には高圧電源30によって対向電極25と同電位が
印加される(S12)。
【0056】帯電ブラシ8には帯電電源18によって帯
電電位として1.2kVが印加される。用紙5は帯電ブ
ラシ8と支持部材16の電位差による電荷を供給され静
電気的に吸着されたまま画像形成部1の印刷部3におけ
る誘電体ベルト24のトナー担持体22との対向面側に
搬送される。尚、制御電極制御信号の上記所定量は、画
像形成装置の構成等によって異なる。
【0057】その後、画像形成制御ユニットは、上記の
制御電極制御信号を制御電源部31に供拾する。この制
御電極制御信号の供給は、上記帯電ブラシ8による印刷
部3への用紙5の供給に同期したタイミングで行われ
る。制御電源部31は、上記の制御電極制御信号に基づ
いて、制御電極26の各リング状電極27に印加する高
圧を制御する。
【0058】つまり、制御電源部31から適宜所定のリ
ング状電極27に150Vもしくは−200Vの電圧が
印加され、制御電極26付近の電界が制御される。即
ち、制御電極26のゲート29において、画像データに
応じてトナー担持体22から対向電極25へのトナー2
1の飛翔の阻止とその解除とが適宜行われる。これによ
り、対向電極25の回転によって出紙側に向かって30
mm/secの速度で移動している用紙5上に、画像信
号に応じたトナー像が形成される。
【0059】トナー像が形成された用紙5は支持部材1
6bの持つ極率で誘電体ベルト24から剥離されて定着
部11に搬送されたのちに、この定着部11でトナ−像
が用紙5に定着される。トナー像が定着された用紙5
は、排紙ローラにて紙トレイ上に排出されると共に、正
常に排出されたことを排紙センサにて検出される。この
検出動作に基づいて、主制御部が印刷動作の正常な終了
を判断する。
【0060】以上の画像形成動作により、用紙5上に良
好な画像が形成される。本画像形成装置は、用紙5上に
画像を直接形成するので、従来の画像形成装置で用いら
れている感光体や誘電体ドラム等の顕像体が不用となっ
ている。従って、顕像体から用紙5に画像を転写する転
写動作が省略されるので、画像の劣化を生じない。この
ため、装置の信頼性が向上する。また、装置の構成が簡
単化されると共に、部品点数が削減されるので、小型化
および低廉化が可能となる。
【0061】前記したように、トナー担持体22は接地
されており、一方、対向電極25と支持部材16aは
2.3kV、帯電ブラシ8には1.2kVの高圧が印加
されている。従って、帯電ブラシ8と支持部材16aの
間の電位差によって帯電ブラシ8と誘電体ベルト24の
間に搬送された用紙5の表面にはマイナスの電荷が供給
される。
【0062】マイナスの電荷が供給されると該電荷の静
電気力によって用紙5は誘電体ベルト24に吸着された
まま誘電体ベルト24の移動によってゲート29の直下
に移動する。誘電体ベルト24表面の電荷はゲート29
の直下に到達するまでに時間減衰して対向電極25の電
位との兼ね合いから表面電位は2kVとなる。
【0063】この状態で、トナー担持体22に担持され
たトナー21を対向電極25方向に通過させるべく、制
御電源部31により、制御電極26のリング状電極27
・・・に対して150Vの電圧を一画素あたり200μ
sec印加し、トナー21がゲート29を通過させない
場合は−200Vの電位を印加する。
【0064】このように用紙5を誘電体ベルト24に吸
着した状態で用紙5表面に画像を直接形成する。
【0065】尚、上記の説明においては、トナー21を
通過させるべく制御電極26のリング状電極27・・・
に付与する電位が、150Vの場合を一例に挙げたが、
該電位は、トナー21の所望した飛翔制御を行えるな
ら、特に限定されるものではない。同様に対向電極25
の印加電位と帯電ブラシ8に印加する電位及びゲート2
9直下での用紙5の表面電位もまたトナー21の所望し
た飛翔制御を行えるなら、特に限定されるものではな
い。
【0066】上記実施例では制御電極26のリング状電
極27に印加する電位を変化させることにより、制御電
極26のゲート29近傍における等電位面の膨らみの度
合いを変化させることができる。つまり、ゲート29を
通過するトナー21に対して作用する電気力を変化させ
ることができる。このため、制御電源部3lにより付与
する電位を適宜変化させることにより、用紙5上に形成
される画像のドット径(FL)を任意に調節することが
できる。
【0067】尚、トナー21の通過を阻止すべく制御電
極26のリング状電極27・・・に付与する電位は、特
に限定されるものではない。
【0068】次に、制御電源部31である制御回路につ
いて説明を加える。
【0069】図8に制御電源部31の中の1チャンネル
81を示す。図8のように制御電源部31にはトナー2
1がゲート29の通過を与える150Vの電位をリング
状電極27に与える第一電源85と、トナー21がゲー
ト29の通過を与えない−200Vの電位を与える第二
電源84と、100kΩの抵抗83と電位切り換え手段
であるFET88と、内部にフォトカプラ(不図示)を
有する画像信号制御回路86とパルス発生手段であるF
ET89からなる。通常FET88は画像信号制御回路
86によってON状態となり、トナー21がゲート29
の通過を与えない電位がリング状電極27に付与され
る。このとき、FET89はOFFとなっていてFET
89とFET88には電流が流れない。
【0070】トナー21にゲート29の通過を与えて印
字を行う場合は、画像信号制御回路86によってまずF
ET89をONにし、この状態でFET88がOFF状
態とするとトナー21がゲート29の通過を与える電位
がリング状電極27に与えられる。逆に、トナー21の
ゲート29の通過を停止する場合はまずFET88をO
Nにし、この状態でFET89がOFF状態とするとト
ナー21がゲート29の通過を与える電位がリング状電
極27に与えられる。
【0071】リング状電極27・・・には、制御電源部
31により図5の如く画像信号に応じた電圧が印加され
る。つまり、制御回路81は、リング状電極27・・・
に対し、トナー担持体22に担持されたトナー21を対
向電極25方向に通過させる場合には150Vを200
μsecの間印加し、通過させない場合には−200V
を印加するようになっている。このように、制御電極2
6への付与電位を画像信号に応じて制御し、対向電極2
5におけるトナー担持体22との対向面側に用紙5を配
すると、用紙5の表面に画像信号に応じたトナー像が直
接形成される。
【0072】前述の従来技術では、制御電極26にトナ
ー21のゲート29の通過を与えない電位の印加中は常
にFET94に電流が流れ続ける。本実施例のようなタ
イプの画像形成装置はトナー21にゲート29の通過を
与える電位の供給時間よりも通過を与えない電位の供給
時間が長い。例えば1ドットの印字時間は本実施例では
200μsecであるのに対し、トナー21にゲート2
9の通過を与える電位の印加時間は1個のゲート29に
関しては最小でも2.8msec(印字速度がA4版で
4PPMに相当)であり、ほとんどがトナー21にゲー
ト29の通過を与えない電位が印加されている。
【0073】このほか装置が動作を開始して用紙5がゲ
ート29の直下まで移動する間や連続印字における用紙
5の紙間では常に上記制御電極26にトナー21にゲー
ト29の通過を与えない電位が印加されている。
【0074】このように従来技術の回路ではFETと抵
抗に電流が流れることが不可避で、発熱と大きな消費電
力に関する不具合が生じていた。例えば、FETの温度
上昇によってFETの動作が不安定になるのでFETの
冷却のための放熱板やファンまたはエアフローを確保す
るためのダクトの設置などが必要となったり電源の電流
容量を大きくする必要が生じ、部品点数の増加と装置の
大型化・コストアップは避けられなかった。
【0075】FETによる発熱回避と消費電力の低下の
ために図3の回路構成が考えられる。図3のように電源
95が抵抗93を介してFET94に印加されている。
この場合はトナー21にゲート29の通過を与えない電
位の印加時にFETに電流が流れないので発熱と消費電
力に関する不具合は回避できるが印加電位の波形が歪
み、画像劣化を招いていた。
【0076】図3の回路におけるトナー21を飛翔させ
る電位(150V)からトナー21を飛翔させない電位
(−200V)への切り替え波形は図4のようになる。
図4のように150Vから−200V電位に電位が切り
替わる場合に印加電位波形が大きく歪んでいるのがわか
る。
【0077】この状態で、印字を行えば電位をトナー2
1を飛翔させない電位に切り替えても制御電極26に印
加される電位は完全には変化できず、波形が歪んでいる
間にトナー21は若干ではあるが飛翔を続け、漏れトナ
ーとなる。
【0078】この漏れトナーによって濃度が必要以上に
濃くなり、1ドットが所定以上に大きくなる。または、
波形の歪み部分によって飛翔した漏れトナーによってド
ットが尾を引いたようになり、ドット同士がこの尾によ
って重なり合ったりするなどの不具合を生じハーフトー
ンなどの再現性に乏しくなる等の画像劣化を招来する。
このような漏れトナーは飛散となる傾向が強く、飛散の
状態が悪化してドットが不明瞭になりコントラストと鮮
明さにかけるぼやけた画像になってしまう。
【0079】これを回避するために波形が歪みの状態で
はトナー21が飛翔しないようにトナー21の飛翔を開
始する電界の閾値を制御するなどトナー21の物性値を
制御したりするなどの対策が必要となりトナー21の材
料組成の複雑化と現像槽の部品点数の増加と装置の大型
化・コストアップは避けられない。
【0080】このほかにトナー21が飛翔しない電位を
大きくすることが考えられるが、これも電源のコストア
ップとFET94の高耐圧化が必要でさらなるコストア
ップが容易に推測できる上に制御電極26におけるリン
グ状電極27間の絶縁強化かどさまざまな不具合を招来
する。
【0081】これに対して上記の従来技術での印加電位
波形を図11に示す。図11のように電位の立ち下がり
の波形の歪みが解消されている。
【0082】従来技術では図10のような回路構成とし
ているので、トナーを通過させる電位からトナー21を
飛翔させない電位の切り替え時にパルス波形の歪みが発
生しない。したがって、トナー21を通過させない電位
に切り替えた後でもパルス波形の歪みによってトナー2
1が飛翔し続けるようなことがない。したがって、所定
のドット形状と濃度を常に再現できるので良好な画像を
安定して形成できる。ところが、従来技術は上記のよう
に消費電力と発熱の点から大きな問題を内包している。
【0083】本発明による実施例では上述した複数の相
反する問題を同時に回避できる。
【0084】例えば、図8のように出力電位波形はトナ
ー21にゲート29を通過する電位から通過しない電位
に切り替え時に抵抗83の影響を受けないので出力波形
は図11と同様な波形が得られ、波形の歪みが生じな
い。
【0085】本実施例の回路では、上記のようにゲート
29をトナーを通過させる電位からトナー21を通過さ
せない電位の切り替え時に漏れトナーが発生せず上記の
ような漏れトナー対策が必要ない。例えばトナー21の
物性値を制御したりトナー21にゲート29の通過を与
えない電位を大きくする等の必要がなくなると同時に、
漏れトナーによる尾がなくなり、飛散のないコントラス
トのよい所望のドット形状と濃度が実現でき、良好な画
像を得ることができる。
【0086】そのうえ、トナー21にゲート29を通過
しない電位をリング状電極27に印加する場合はFET
89はOFFとなっているので回路に電流が流れず、発
熱が生じない、また、消費電力を抑えることが可能とな
る。
【0087】したがって、放熱板やファン・エアダクト
などの冷却手段が不要となり、FET88の動作も安定
し、所望のトナー21飛翔制御が可能となり、電源の電
流容量を小さくできる。
【0088】本発明を施した実施例においては更なる効
果が得られる。
【0089】上記の実施例の図8の回路構成ではパルス
発生手段が複数のFET88によって共有可能であるの
で、パルス発生手段を配置するための部品点数の増加と
コストアップはほとんど回避できる。例えばFET88
と抵抗83はリング状電極27の数だけ必要であって上
記実施例では2560個が必要であるがFET89は原
理的には1個でよく、FETの必要個数は1個増えるだ
けとなる。
【0090】更に図5のような制御を行うのでFET8
8とFET89が同時にOFFになることがない。FE
T88とFET89が同時にOFFになるとリング状電
極27は電気的にフロート状態となり、リング状電極2
7の電位は予測不可能な制御不能な不安定な電位とな
り、トナー21の制御ができなくなる。トナー21の制
御が不能となるとFET88とFET89が同時にOF
Fとなった場合にトナー21が漏れたり制御電極26に
付着してゲート29が目詰まりを起こすなどの不具合を
生じる。
【0091】漏れトナーの飛翔経路は上記のようにリン
グ状電極27が電気的に浮いているので制御電極26周
辺の電界方向は不安定かつ不規則でトナー21飛翔経路
制御が困難である、トナー飛翔経路制御が困難な状態で
飛翔したトナー21は所望のドット形成領域に到達する
とは限らず非画像領域に到達しドットの飛散やカブリと
なって現れる。したがってカブリの多いコントラストの
ない飛散の多いドットとなり、良好な画像が得られな
い。
【0092】本実施例では図5のような制御を行うので
FET89とFET88が同時にOFFとなることがな
くリング状電極27の印加電位を常に安定して所望の電
位に制御可能である。したがって、漏れトナーが一切発
生せず正しい画像形成動作が保証され、良好な画像が形
成できる。
【0093】本発明にかかる画像形成装置は、例えば、
ディジタル複写機及びファクシミリ装置の印字部や、デ
ィジタルプリンタ,プロッタ等に好適に適用することが
できる。
【0094】
【発明の効果】請求項1から4記載の本発明によれば、
以上のように、トナーがゲートを通過しない電位を供給
するときに、トナーがゲートを通過する電位は電位切り
換え手段に供給されないので、トナーがゲートを通過し
ない電位の印加時に電位切り換え手段に電流が流れず、
消費電力の省力化が可能な上に電流による発熱がないの
でドライバーの温度上昇がない。
【0095】これによりドライバーの誤動作がなく、加
熱板や冷却ファンなどの冷却対策が必要なく、これに伴
うコストアップや部品点数の増加が回避できる。また、
印加電位波形が歪まないのでトナーの漏れとドットの変
形が回避でき、良好なドットの形状と濃度が得られ、コ
ントラストがよく忠実なハーフトーンの再現が可能であ
る。
【0096】更に、請求項4の構成によれば、以上のよ
うに電位切り換え手段に供給するパルス発生手段は制御
電極の数だけ必要でなく、該パルス発生手段を複数の電
位切り換え手段で共有できるのでパルス発生手段に伴う
部品点数の増加と装置の大型化・コストアップが避けら
れる。
【0097】また、請求項2及び3の記載の構成によれ
ば、制御電極が電気的に浮いた状態が存在しないので制
御電極の電位が津熱に安定した所望の電位となり、良好
のトナー制御が可能で良好の画像が形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の全体
構成を示す概略の説明図である。
【図2】上記画像形成装置が備える制御電極の要部の構
成を示す正面図である。
【図3】本発明の回路構成を示す説明図である。
【図4】図3の回路における電位波形を説明する説明図
である。
【図5】制御電極に印加される電位を説明する説明図で
ある。
【図6】印字動作開始時の動作を説明する説明図であ
る。
【図7】実施例における電位波形を説明する説明図であ
る。
【図8】電位切り換え手段の1チャンネルを説明する説
明図である。
【図9】従来の画像形成装置の全体構成を示す概略の説
明図である
【図10】図9の回路構成を示す説明図である。
【図11】従来技術における電位波形を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 トナー供給部 3 印刷部 5 用紙(記録媒体) 6 ピックアップローラー 7 ガイド 8 帯電ブラシ 10 給紙装置 11 定着部 12 加熱ローラー 13 ヒーター 14 加圧ローラー 15 温度センサー 16 支持部材 17 除電電源 18 帯電電源 19 クリーニングブレード 21 トナー(顕像化粒子) 22 トナー担持体(担持体) 23 ドクターブレード 24 誘電体ベルト 25 対向電極 26 制御電極 27 リング状電極 28 除電ブラシ 29 ゲート 30 高圧電源部(制御手段) 31 制御電源部(制御手段) 80 温度制御手段 81 制御電源の1チャンネル 83 抵抗 84 電源 85 電源 86 画像信号制御回路 88 FET 89 FET

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像化粒子を担持する担持体と、該担持
    体に対向配置された対向電極と、これら担持体と対向電
    極との間に配置され、顕像化粒子の通過部となる複数個
    のゲートを有する制御電極と、上記担持体と対向電極と
    の間に所定の電位差を生じさせる電位を付与すると共
    に、上記制御電極に付与する電位を変化させることによ
    り顕像化粒子の上記ゲートの通過を制御して記録媒体に
    画像を形成する制御手段とを備えた画像形成装置におい
    て、 上記制御手段は、上記制御電極のゲートを上記顕像化粒
    子が通過する状態を与える第一電位を供給する第一電源
    手段と、上記制御電極のゲートを上記顕像化粒子が通過
    しない状態を与える第二電位を供給する第二電源手段の
    少なくとも2個以上の電源手段と、上記第一,第二電位
    を含む複数の電位を切り替えて制御電極に上記電位の1
    個を印加する電位切り換え手段と、上記第一電位をパル
    ス状で上記電位切り換え手段に供給するパルス発生手段
    とからなり、上記第一電位が少なくとも抵抗素子を介し
    て上記電位切り換え手段に供給されるとともに、上記第
    一電位がパルスで上記電位切り換え手段に付与されるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記制御電極のゲート
    を上記顕像化粒子が通過する状態を与える第一電位を供
    給する第一電源手段と、上記制御電極のゲートを上記顕
    像化粒子が通過しない状態を与える第二電位を供給する
    第二電源手段の少なくとも2個以上の電源手段と、上記
    第一,第二電位を含む複数の電位を切り替えて制御電極
    に上記電位の1個を印加する電位切り換え手段と、上記
    第一電位をパルス状で上記電位切り換え手段に供給する
    パルス発生手段とからなり、上記第一電位が少なくとも
    抵抗素子を介して上記電位切り換え手段に供給されると
    ともに、上記第一電位がパルスで上記電位切り換え手段
    に付与され、該パルスのパルス幅tと上記制御電極に上
    記第一電位を供給する時間Tがt≧Tであることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記制御電極のゲート
    を上記顕像化粒子が通過する状態を与える第一電位を供
    給する第一電源手段と、上記制御電極のゲートを上記顕
    像化粒子が通過しない状態を与える第二電位を供給する
    第二電源手段の少なくとも2個以上の電源手段と、上記
    第一,第二電位を含む複数の電位を切り替えて制御電極
    に上記電位の1個を印加する電位切り換え手段と、上記
    第一電位をパルス状で上記電位切り換え手段に供給する
    パルス発生手段とからなり、上記第一電位が少なくとも
    抵抗素子を介して上記電位切り換え手段に供給されると
    ともに、上記第一電位がパルスで上記電位切り換え手段
    に付与され、該パルスのパルス幅tと上記制御電極に上
    記第一電位を供給する時間Tがt≧Tであって、上記制
    御電極に上記第二電位を供給しない状態では少なくとも
    上記第一電位が上記電位切り換え手段に供給されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記電位切り換え手段が複数設けられ、
    複数の電位切り換え手段が上記パルス発生手段を共有し
    たことを特徴とする請求項1または請求項2若しくは請
    求項3記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0855632A2 (en) * 1997-01-23 1998-07-29 Sharp Kabushiki Kaisha A driving circuit for a control electrode provided in an image forming apparatus

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