JPH10337899A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10337899A
JPH10337899A JP15193897A JP15193897A JPH10337899A JP H10337899 A JPH10337899 A JP H10337899A JP 15193897 A JP15193897 A JP 15193897A JP 15193897 A JP15193897 A JP 15193897A JP H10337899 A JPH10337899 A JP H10337899A
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JP
Japan
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recording medium
shaped member
image forming
forming apparatus
electrode
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JP15193897A
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English (en)
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Hironori Ogasawara
裕典 小笠原
Yasuhiro Takai
康博 高井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画像形成装置において、常に良好な画像を得
る。 【解決手段】 少なくとも1色の顕像剤21を担持する
担持体22を有し、顕像剤21を顕像領域に供給する供
給手段と、担持体22に対向配置された少なくとも一つ
の電界を発生する手段と、担持体と電界発生手段との間
に配置された顕像剤の通過部となる複数個のゲートとゲ
ートの近傍に配置された電極板または電極群を持つ制御
基板を有し、顕像剤21のゲートの通過を制御して記録
媒体5表面に画像を形成する。記録媒体5の搬送手段に
電気的導体であるメッシュベルト51若しくは微小な複
数個の開口部を持つ導電性ベルトシートからなる多孔質
ベルト状部材を使用し、かつ多孔質ベルト状部材の記録
媒体5に対向する位置に減圧装置を設けて記録媒体5を
多孔質ベルト状部材に吸着させる手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル複写機
およびファクシミリ装直の印字部や、ディジタルプリン
タ、プロッタ等に適用され、顕像剤を飛翔させることに
より記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号を紙等の記録媒体上に可
視像として出力する画像形成装置として、例えば特開平
5−134581号公報のように顕像剤であるトナーに
電界を付与してトナーを電気力によって飛翔させ、飛翔
路に配置した複数の通過孔を含む制御電極に印加する電
位を変化させて記録媒体に直接付着させることにより、
トナー像を該記録媒体上に直接形成する画像形成装置が
提案されている。
【0003】上記従来技術には現像剤担持体である現像
スリーブと、背面電極と、両者の間に開口部を有する制
御電極が配置されている。上記従来技術はトナーに制御
電極の開口部の通過を与える電位と開口部の通過を与え
ない電位を画像データによって切り替えてトナーの飛翔
を制御して用紙表面にトナー画像を直接形成することが
可能となっている。
【0004】上記技術ではメッシュ状のドラムからなる
対向電極と該ドラムの減圧手段を有しており、メッシュ
の開口部から空気を吸引する吸引力を利用して記録媒体
を該ドラムに吸引した状態で、該ドラムの回転によって
記録媒体の搬送を行う構成となっている。このように上
記の従来技術に於いては記録媒体の搬送方法について記
載されているが本発明とはその構造が異なる上に、以下
に説明する通りに多くの問題点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に代表さ
れる様なトナーを飛翔させて画像を直接形成するタイプ
の画像形成装置では制御電極の電位制御で画像を形成し
ている。上記の画像形成装置では制御電極と対向電極の
距離が均一で一定に保たれていることが望ましい。
【0006】さらに記録媒体の位置即ち制御電極と記録
媒体の距離が一定に保たれることが良好な画像形成の条
件となる。
【0007】しかし、上記は制御電極と対向電極の距離
が非常に狭いので、記録媒体として普通紙等を使用した
場合に記録媒体が自らのもつしわやカール、弾性力など
の他に、記録媒体の電荷の受ける電気力によって記録媒
体と制御電極または対向電極の位置が変化する。
【0008】記録媒体の位置が変化すると印字するドッ
トの形状や大きさが変化して所望の画像が形成できなく
なる場合があり、さらに生じるドットの形状・大きさが
変化することによってハーフトーンの再現力が低下して
適正なハーフトーンが得られず、良好な画像形成が困難
となる。
【0009】さらに記録媒体の位置が更に変化すると制
御電極に接触する場合を引き起こす。この場合は、すで
に記録媒体に飛翔したトナーが制御電極の接触によって
擦れて画像破壊を招くほかに、制御電極に付着している
トナーが記録媒体に付着してカブリを引き起こしたり、
トナーの付着が激しい場合は黒筋や黒点となって現れ
る。また、記録媒体と制御電極が接触すると制御電極表
面に電荷が誘導されて制御電極表面が電荷を持ちうる。
【0010】この場合は制御電極表面の電荷が制御電極
に対して電位を有するので、トナー担持体に担持された
トナーからみた制御電極の見かけの電位が、トナーの電
荷がもつ制御電極に対する電位によって所望の電位、即
ち制御電極に印加した電位とは違う電位に変化する。
【0011】従ってトナーにゲートの通過を与えない電
位を印加してもトナー飛翔が不十分または飛翔事態が困
難となって、画像欠落や印字不良が起こり、画像形成が
困難となる。
【0012】また、仮に画像が形成されても十分にトナ
ーが飛翔しないのでコントラストの得られないぼやけた
画像となるほか、ハーフトーンの再現が困難となる。
【0013】さらに、従来技術の様な現像槽を複数使用
したカラーの画像形成装置の場合には、現像と清掃の動
作が同時に行われる場合がある。
【0014】例えば一つのカラーの現像槽によって現像
を行っている場合であって他の色の現像槽に対向した対
向電極表面に記録媒体が存在しない場合に該対向電極に
対向した制御電極の清掃を行うと、清掃を行っている色
のカラートナーが清掃動作例えばブラシ清掃によって浮
遊し得る。
【0015】この場合に、印字中の対向電極表面に存在
する記録媒体に対して上記の清掃によって浮遊したトナ
ーが飛翔して部分的な色かぶりや混色を誘発していた。
【0016】上記従来技術に示される手法において減圧
により記録媒体をドラムの周囲に吸着させる場合、ドラ
ムの径が小さくなるに従ってより大きな減圧力が必要と
なってくる。また封筒など複数枚の記録媒体が重なって
いる場合、ドラム外周に密着せず正常な画像成形が行わ
れない恐れがある。
【0017】また、逆に減圧手段を小さくした場合ドラ
ムの径を大きくせざるを得ず結果的にサイズの非常に大
きな画像形成装置となってしまう。
【0018】また、基本解像度が高くなるに従ってメッ
シュの目を細かくしなければ記録媒体上の表面電位にム
ラが発生し形成画像のムラや歪みの原因になるが、細か
いメッシュでは寸法精度の良いまた必要な強度のあるド
ラムの作成は困難である。
【0019】本発明はこれらの課題を解決するためメッ
シュをベルトとして用いたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像形成
装置は、少なくとも1色の顕像剤を担持する担持体を有
し、該顕像剤を顕像領域に供給する供給手段と、該担持
体に対向配置された少なくとも一つの電界を発生する手
段と、これら担持体と電界発生手段との間に配置された
顕像剤の通過部となる複数個のゲートと該複数のゲート
の周囲に設けられ、該ゲートの近傍に配置された電極板
または電極群を持つ制御基板を有し、顕像剤の上記ゲー
トの通過を制御して記録媒体表面に画像を形成する画像
形成装置において、上記記録媒体の搬送手段に電気的導
体であるメッシュベルト若しくは微小な複数個の開口部
を持つ導電性ベルトシートからなる多孔質ベルト状部材
を使用し、かつ該多孔質ベルト状部材の上記記録媒体に
対向する位置に減圧装置を設けて該記録媒体を該多孔質
ベルト状部材に吸着させる手段を有し、かつ該多孔質ベ
ルト状部材に所定電圧を印加して上記担持体との間に電
界を発生する手段として用いた場合に該記録媒体上の表
面電位が顕像剤の飛翔経路を偏向させない分布になる様
に該多孔質ベルト状部材の開口部の形状、サイズ、開口
部ピッチの少なくとも一つ以上を用いて設定したことを
特徴とする画像形成装置である。
【0021】請求項2記載の画像形成装置は、上記搬送
手段は、上記記録媒体の搬送手段に用いる上記多孔質ベ
ルト状部材に所定電圧を印加して上記担持体との間に電
界を発生する手段として用いた場合に該記録媒体上の表
面電位の最低値を示す微小なポイントの値が最大値を示
すポイントの2分の1以上になる様に該多孔質ベルト状
部材の開口部の形状、サイズ、開口部ピッチの少なくと
も一つ以上を用いて設定したことを特徴とする画像形成
装置である。
【0022】請求項3記載の画像形成装置は、顕像剤を
担持する担持体を有する供給手段と、該担持体に対向配
置された対向電極と、これら担持体と対向電極との間に
配置された絶縁性基板と該絶縁性基板に設けられた顕像
剤の通過部となる複数個のゲートと該複数のゲートの周
囲に設けられ、上記絶縁性基板の上記担持体側に配置さ
れた第一電極群と該第一電極群に対して上記絶縁性基板
の反対側に配置された第二電極群からなる制御電極と、
該制御電極の対応する電極に所定の電位を印加する制御
回路手段とからなる制御手段と、上記の制御手段によっ
て上記第一及び第二電極群の対応する電極に所定の電位
を印加して該電位の組み合わせによって顕像剤の上記ゲ
ートの通過を制御して上記録媒体表面に画像を形成する
画像形成装置において、上記記録媒体の搬送手段に電気
的導体であるメッシュベルト若しくは微小な複数個の開
口部を持つ導電性ベルトシートからなる多孔質ベルト状
部材を使用し、かつ該多孔質ベルト状部材の上記記録媒
体に対向する位置に減圧装置を設けて該記録媒体を該多
孔質ベルト状部材に吸着させる手段を有し、かつ該多孔
質ベルト状部材に所定電圧を印加して上記担持体との間
に電界を発生する手段として用いた場合に該記録媒体上
の表面電位が顕像剤の飛翔経路を偏向させない分布にな
る様に該多孔質ベルト状部材の開口部の形状、サイズ、
開口部ピッチの少なくとも一つ以上を用いて設定したこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0023】請求項4記載の画像形成装置は、少なくと
も複数のカラー顕像剤を担持する担持体を有する供給手
段と、該担持体に対向配置された対向電極と、これら担
持体と対向電極との間に配置された絶縁性基板と該絶縁
性基板に設けられた顕像剤の通過部となる複数個のゲー
トと該複数のゲートの周囲に設けられた電極群らかなる
制御電極と、該制御電極の対応する電極に所定の電位を
印加する制御回路手段とからなる制御手段と、上記の制
御手段によって顕像剤の上記ゲートの通過を制御して上
記記録媒体表面に画像を形成するカラー画像形成装置に
おいて、上記記録媒体の搬送手段に電気的導体であるメ
ッシュベルト若しくは微小な複数個の開口部を持つ導電
性ベルトシートからなる多孔質ベルト状部材を使用し、
かつ該多孔質ベルト状部材の上記記録媒体に対向する位
置に減圧装置を設けて該記録媒体を該多孔質ベルト状部
材に吸着させる手段を有し、かつ該多孔質ベルト状部材
に所定電圧を印加して上記担持体との間に電界を発生す
る手段として用いた場合に該記録媒体上の表面電位が顕
像剤の飛翔経路を偏向させない分布になる様に該多孔質
ベルト状部材の開口部の形状、サイズ、開口部ピッチの
少なくとも一つ以上を用いて設定したことを特徴とする
画像形成装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】本実施例が問題解決しようとする
画像形成装置について図1を用いてその概要を説明す
る。
【0025】図1のように、トナー供給部と印刷部とを
有する画像形成部1を備えている。この画像形成部1
は、画像信号に応じた画像を、顕像剤としてのトナーを
使用して記録媒体である用紙上に顕像化するものであ
る。
【0026】つまり、本画像形成装置は、トナーを飛翔
させて用紙に付着させると共に、上記トナシーの飛翔を
画像信号に基づいて制御することにより紙上に画像を直
接形成するものである。
【0027】上記画像形成部1への用紙の入紙側には、
給紙装置10が設けられている。給紙装置10は、記録
媒体としての用紙5を収容する用紙カセット4、この用
紙カセット4から用紙5を送り出すピックアップローラ
6からなる。
【0028】また、給紙装置10は、用紙5が供給され
たことを検出する給紙センサ(図示せず)を備えてい
る。上記のピックアップローラ6は、図示しない駆動装
置によって駆動される。給紙装置10より送り出された
用紙5は搬送ローラ7によって画像形成部に送られる。
【0029】また、画像形成部1からの用紙5の出紙側
には、画像形成部1にて用紙5上に形成されたトナー像
を加熱および加圧することにより用紙5に定着させる定
着部11が設けられている。
【0030】定着部11は、加熱ローラ12、ヒータ1
3、加圧ローラ14、温度センサ15、および、温度制
御回路16からなる。
【0031】加熱ローラ12は例えば厚さ2mmのアル
ミニウム管からなる。ヒータ13は、例えばハロゲンラ
ンプからなり、加熱ローラ12に内蔵されている。
【0032】加圧ローラ14は、例えばシリコーン樹脂
からなる。
【0033】そして、互いに対向して設けられた上記加
熱ローラ12および加圧ローラ14には、用紙5を挟ん
で加圧することができるように、それぞれの軸の両端に
図示しないスプリング等によって例えば2kgの荷重が
加えられている。
【0034】温度センサ15は、加熱ローラ12表面の
温度を測定する。温度制御回路16は、主制御部によっ
て制御されており、温度センサ15の測定結果に基づい
てヒータ13のON/OFF等を制御し、加熱ローラ1
2表面の温度を例えば150℃に保持する。
【0035】また、定着部11は、用紙5が排出された
ことを検出する排紙センサ(図示せず)を備えている。
【0036】尚、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ロ
ーラ14等の材質は、特に限定されるものではない。
【0037】また、加熱ローラ12表面の温度は、特に
限定されるものではない。さらに、定着部11は、用紙
5を加熱着しくは加圧することによりトナー像を定着さ
せる構成となっていてもよい。
【0038】また、図示しないが、定着部11からの用
紙の出紙側には、定着部11で処理された用紙5を排紙
トレイ上に排出する排紙ローラ、および排出された用紙
5を受ける排紙トレイが設けられている。上記の加熱ロ
ーラ12、加圧ローラ14、および排紙ローラは、図示
しない駆動装置によって駆動される。
【0039】画像形成部1のトナー供給部2は、顕像剤
としてのトナー21が収容されているトナー収容槽2
0、トナー21を磁気力により担持する円筒状の担持体
(スリーブ)としてのトナー担持体22、および、トナ
ー収容槽20内部に設けられ、トナー21を帯電させる
と共に、トナー担持体22の外周面に担持されるトナー
層の厚さを規制するドクターブレード23からなる。
【0040】ドクターブレード23は、トナー担持体2
2の回転方向における上流側に、トナー担持体22の外
周面からの距離が例えば60μmとなるように設けられ
ている。
【0041】トナー21は、例えば平均粒径が6μmの
磁性トナーであり、ドクターブレード23により、例え
ば帯電量が−4μC/g〜−5μC/gとなるように電
荷が付与されている。
【0042】尚、ドクターブレード23とトナー担持体
22との距離は、特に限定されるものではない。
【0043】また、トナー21の平均粒径や帯電量等
は、特に限定されるものではない。トナー担持体22
は、図示しない駆動装置によって駆動され、図中、矢印
方向に例えばその表面の速度が100mm/secで回
転する。
【0044】また、トナー担持体22は接地されると共
に、トナー担持体22内部におけるドクターブレード2
3と対向する位置および、制御電極26(後述する)と
対向する位置に、図示しない磁石が配置されている。
【0045】これにより、トナー担持体22は、その外
周面にトナー21を担持することができるようになって
いる。
【0046】また、トナー担持体22は、磁気力により
トナー21を担持する代わりに、電気力、または、電気
力および磁気力により担持する構成となっていてもよ
い。
【0047】また、本画像形成装置は、制御回路とし
て、画像形成装置全体を制御する主制御部と、原稿等の
画像を読み取る画像読み取り装置から得られた面像デー
タを印刷すべき画像データの形式に変換する画像処理部
と、変換された該画像データを記憶する画像メモリと、
画像処理部から得られた画像データを制御電極26に与
えるべき画像データに変換する画像形成制御ユニットと
を設えている。
【0048】画像像形成部1の印刷部は、例えばアルミ
ニウムからなり、トナー担持体22の外周面と平行に対
向する平面を有する対向電極25と、該対向電極25に
高圧を供給する高圧電源手段30と、上記トナー担持体
22との間に設けられた制御電極26を備えている。上
記の平面は、トナー担持体22の外周面からの距離が例
えば1.1mmとなるように設けられている。
【0049】また、対向電極25には、高圧電源手段
(制御手段)36により、例えば2kVの高圧が印加さ
れている。
【0050】つまり、対向電極25とトナー担持体22
との間には、高圧電源手段36から印加される高圧によ
り、トナー担持体22に担持されたトナー21を対向電
極25方向に飛翔させるのに必要な電界が付与されてい
る。
【0051】尚、対向電極25の材質は、本発明の範囲
を逸脱せず、良好な動作が保証されるかぎり特に限定さ
れるものではない。
【0052】また、対向電極25とトナー担持体22と
の距離は、特に限定されるものではない。
【0053】さらに、印加される電圧は、特に限定され
るものではない。
【0054】上記の制御電極26は、対向電極25表面
の接線方向と平行をなし、かつ対向電極25と対向して
2次元的に広がっており、トナー担持体22から対向電
極25方向へのトナー流が通過可能な構造となってい
る。
【0055】そして、この制御電極26に供拾される電
位により、トナー担持体22と対向電極25との間に付
与された電界が変化し、トナー担持体22から対向電極
25へのトナー21の飛翔が制御される。
【0056】上記の制御電極26は、トナー担持体22
の外周面からの距離が例えば100μmとなるように設
けられており、図示しない支持部材により固定されてい
る。
【0057】図7に示すように、制御電極26は、絶縁
性の基板30、高圧ドライバ(図示せず)、および、各
々独立したリング状の導電体、即ちリング状電極27か
らなつている。基板30は、例えばポリイミド樹脂から
なり、厚さ25μmに形成されている。
【0058】また、基板26には、後述するゲート29
となるべき孔が形成されている。リング状電極27は、
例えば銅箔からなり、該基板30におけるトナー担持体
22側表面、即ち上記孔の周りに設けられており、所定
の配列に従って配置されている。各リング状電極27
は、例えば直径220μm、厚さ30μmに形成されて
いる。
【0059】また、各リング状電極27に設けられた基
板30の開口部は、例えば直径200μmに形成されて
おり、トナー担持体22から対向電極25へ飛翔するト
ナー21の通過部となっている。以下、この通過部をゲ
ート29と称することとする。
【0060】尚、制御電極26とトナー担持体22との
距離は、特に限定されるものではない。
【0061】また、ゲート29の大きさや、基板30お
よびリング状電極27の材質や厚さ等は、特に限定され
るものではない。
【0062】上記のゲート29、即ちリング状電極27
は、例えば2560個形成されており、各リング状電極
27は、給電線28および高圧ドライバ(図示せず)を
介して制御電源部37(後述する)に電気的に接続され
ている。
【0063】上記個数は、A4判の用紙の横幅における
解像度300DPIに相当する。尚、リング状電極27
の個数は、特に限定されるものではない。
【0064】また、上記リング状電極27表面および給
電線28表面は、厚さ30μmの絶縁体層(図示せず)
で覆われており、これにより、リング状電極27同士の
絶縁性、給電線28同士の絶縁性、および、互いに接続
されていないリング状電極27と給電線28との間の絶
縁性が確保されている。
【0065】尚、絶縁体層の材質や厚さ等は、特に限定
されるものではない。制御電極26のリング状電極27
には、制御電源部(制御手段)31により画像信号に応
じたパルス、即ち、電圧が印加される。
【0066】つまり、制御電源部31は、リング状電極
27に対し、トナー担持体22に担持されたトナー21
を対向電極25方向に通過させる場合には例えば150
Vを印加し、通過させない場合には例えば−200Vを
印加するようになっている。
【0067】このように、制御電極26への付与電位を
画像信号に応じて制御し、対向電極25におけるトナー
担持体22との対向面側に用紙5を配すると、用紙5の
表面に画像信号に応じたトナー像が形成される。
【0068】尚、制御電源部31は、図示しない画像形
成制御ユニットから送られてくる制御電極制御信号によ
って制御されている。
【0069】上記画像形成装置は上記のようにプリンタ
ーの印字部として使用されているがファクスやデジタル
コピーの印字部として使用可能である以上の画像形成動
作により、用紙5上に良好な画像が形成される。
【0070】本画像形成装置は、用紙5上に画像を直接
形成するので、従来の画像形成装置で用いられている感
光体や誘電体ドラム等の顕像体が不要となっている。
【0071】従って、顕像体から用紙5に画像を転写す
る転写動作が省略されるので、画像の劣化を生じない。
このため、装置の信頼性が向上する。
【0072】また、装置の構成が簡単化されると共に、
部品点数が削減されるので、小型化および低廉化が可能
となっている。
【0073】次に、本発明を利用した画像形成装置の実
施例を図2および図8に示し、以下その説明を行う。
【0074】画像形成部1のトナー21は電界発生手段
によって生じた電界の向きに飛翔する力を与えられる
が、この飛翔力を与える電界を発生させるため上記画像
形成装置では対向電極25に高圧を与えていた。
【0075】しかし、本発明においては対向電極25の
代わりに電界発生手段として、メッシュベルト51とト
ナー担持体22との間に電位差を持たせてある。
【0076】給紙装置10によって供給、搬送された用
紙5はベルト駆動ローラ52によって搬送方向に駆動さ
れるメッシュベルト51まで運ばれる。
【0077】メッシュベルト51の用紙5に対向する位
置には減圧手段であるファンモータ54が配置されこれ
により用紙5をメッシュベルト51に密着させることが
できるので、制御電極26との相対位置を保てることに
より印字濃度ムラや制御電極26とのこすれを防止出
来、また、用紙5に対しメッシュベルト51の駆動力を
伝えることができる。
【0078】こうして制御電極26のゲート29の位置
まで搬送された用紙5は前述したプロセスにより印字が
行われ、定着装置11によって定着される。
【0079】このような画像成形装置において、メッシ
ュベルト51の目のサイズはトナー21の飛翔に影響が
有り図3に示すとおり制御電極26のゲート部29の対
向する部分にメッシュ線51aが存在しない場合トナー
21の飛翔経路が偏向し、濃度ムラや印字の歪みとなっ
て現れる。
【0080】従って画像成形装置の基本解像度を高くし
ていった場合それに合わせてメッシュ目も細かくする必
要がある。
【0081】このメッシュ目のサイズとトナー21の飛
翔経路の偏向の関係を表にしたものが図4である。
【0082】但し、この結果は図3に示される限定され
た条件での実験結果の一例であり、常にこの表があては
まるわけではなく、条件により結果も異なる。
【0083】これらのトナー21の飛翔経路の偏向の無
い条件をシミュレーションから割出した場合、記録媒体
上の表面電位の最低値を示す微小なポイントの値が最大
値を示すポイントのほぼ2分の1以上なら飛翔経路の偏
向が無視出来るレベルとなったことが確認された(図
9)。
【0084】この表面電位の分布は図5に示すようにメ
ッシュ線51aの部分が表面電位の最大値を示し、メッ
シュ間が最小値を示す。
【0085】このように導電性メッシュをベルト形状に
使用した搬送機構を有する画像形成装置では画像出力の
品位に大きな影響を与える用紙と制御電極及び対向電極
の相対位置関係の変動からくる電界のばらつきによるド
ット径のばらつきや濃度の劣化を抑える事が容易であり
良好な画像形成が得られる。
【0086】次に本発明を利用し画像形成部1を複数有
し順次印字させることによりカラー画像を成形させるこ
との出来る装置の実施例を図6に示す。
【0087】本発明はカラーの画像形成装置とした場合
は更にその効果が得られる。
【0088】すなわち、カラー画像形成装置の場合にお
いて上記の不具合が発生した場合は所望のトナー飛翔が
得られないので所望のドット径や濃度が得られず、この
ために適切な色再現が得られなくなるといった新たな問
題を招来するが、本発明によれば上記の不具合が一切発
生しないので所望の色再現と良好なカラー画像形成が得
られる。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、例えば金
属製メッシュのように複数個の穴の開いた材料を電界発
生手段の対向電極として使用した場合でも濃度ムラや歪
みの発生がおさえられ、高解像度の画像形成装置が実現
出来る。
【0090】請求項2記載の発明によれば、記録媒体の
表面電位の最大値と最小値の比率を上記のように設定す
るので顕像剤の記録媒体表面での偏向が起こらず良好な
画像形成が得られる。
【0091】請求項3記載の発明によれば、マトリック
ス制御による制御電極のように記録媒体の搬送方向に対
して電極幅が非常に長くなる場合でも記録媒体の搬送と
印字が良好に行える画像形成装置が実現できる。
【0092】請求項4の記載の発明によれば、例えばカ
ラー画像形成装置のように複数の現像行程経る長いパス
でも安定した記録媒体の搬送及び印字品位を保つことが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が問題解決しようとする画像形成装置の
概略図である。
【図2】本発明による搬送部を有する画像形成装置の概
略図である。
【図3】本発明が解決しようとしている問題点を表した
図である。
【図4】メッシュサイズと解像度との関係を示した図で
ある。
【図5】表面電位の分布を示した図である。
【図6】本発明による搬送部を有するカラー画像形成装
置の概略図である。
【図7】本発明における制御電極部の詳細図である。
【図8】本発明による搬送部ベルトを示す図である。
【図9】Vmin/Vmaxと形成画素との関係を示す
図である。
【符号の説明】
1 画像形成部 5 用紙 10 給紙装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1色の顕像剤を担持する担持
    体を有し、該顕像剤を顕像領域に供給する供給手段と、
    該担持体に対向配置された少なくとも一つの電界を発生
    する手段と、これら担持体と電界発生手段との間に配置
    された顕像剤の通過部となる複数個のゲートと該複数の
    ゲートの周囲に設けられ、該ゲートの近傍に配置された
    電極板または電極群を持つ制御基板を有し、顕像剤の上
    記ゲートの通過を制御して記録媒体表面に画像を形成す
    る画像形成装置において、上記記録媒体の搬送手段に電
    気的導体であるメッシュベルト若しくは微小な複数個の
    開口部を持つ導電性ベルトシートからなる多孔質ベルト
    状部材を使用し、かつ該多孔質ベルト状部材の上記記録
    媒体に対向する位置に減圧装置を設けて該記録媒体を該
    多孔質ベルト状部材に吸着させる手段を有し、かつ該多
    孔質ベルト状部材に所定電圧を印加して上記担持体との
    間に電界を発生する手段として用いた場合に該記録媒体
    上の表面電位が顕像剤の飛翔経路を偏向させない分布に
    なる様に該多孔質ベルト状部材の開口部の形状、サイ
    ズ、開口部ピッチの少なくとも一つ以上を用いて設定し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記搬送手段は、上記記録媒体の搬送手
    段に用いる上記多孔質ベルト状部材に所定電圧を印加し
    て上記担持体との間に電界を発生する手段として用いた
    場合に該記録媒体上の表面電位の最低値を示す微小なポ
    イントの値が最大値を示すポイントの2分の1以上にな
    る様に該多孔質ベルト状部材の開口部の形状、サイズ、
    開口部ピッチの少なくとも一つ以上を用いて設定したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 顕像剤を担持する担持体を有する供給手
    段と、該担持体に対向配置された対向電極と、これら担
    持体と対向電極との間に配置された絶縁性基板と該絶縁
    性基板に設けられた顕像剤の通過部となる複数個のゲー
    トと該複数のゲートの周囲に設けられ、上記絶縁性基板
    の上記担持体側に配置された第一電極群と該第一電極群
    に対して上記絶縁性基板の反対側に配置された第二電極
    群からなる制御電極と、該制御電極の対応する電極に所
    定の電位を印加する制御回路手段とからなる制御手段
    と、上記の制御手段によって上記第一及び第二電極群の
    対応する電極に所定の電位を印加して該電位の組み合わ
    せによって顕像剤の上記ゲートの通過を制御して上記録
    媒体表面に画像を形成する画像形成装置において、上記
    記録媒体の搬送手段に電気的導体であるメッシュベルト
    若しくは微小な複数個の開口部を持つ導電性ベルトシー
    トからなる多孔質ベルト状部材を使用し、かつ該多孔質
    ベルト状部材の上記記録媒体に対向する位置に減圧装置
    を設けて該記録媒体を該多孔質ベルト状部材に吸着させ
    る手段を有し、かつ該多孔質ベルト状部材に所定電圧を
    印加して上記担持体との間に電界を発生する手段として
    用いた場合に該記録媒体上の表面電位が顕像剤の飛翔経
    路を偏向させない分布になる様に該多孔質ベルト状部材
    の開口部の形状、サイズ、開口部ピッチの少なくとも一
    つ以上を用いて設定したことを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 少なくとも複数のカラー顕像剤を担持す
    る担持体を有する供給手段と、該担持体に対向配置され
    た対向電極と、これら担持体と対向電極との間に配置さ
    れた絶縁性基板と該絶縁性基板に設けられた顕像剤の通
    過部となる複数個のゲートと該複数のゲートの周囲に設
    けられた電極群らかなる制御電極と、該制御電極の対応
    する電極に所定の電位を印加する制御回路手段とからな
    る制御手段と、上記の制御手段によって顕像剤の上記ゲ
    ートの通過を制御して上記記録媒体表面に画像を形成す
    るカラー画像形成装置において、上記記録媒体の搬送手
    段に電気的導体であるメッシュベルト若しくは微小な複
    数個の開口部を持つ導電性ベルトシートからなる多孔質
    ベルト状部材を使用し、かつ該多孔質ベルト状部材の上
    記記録媒体に対向する位置に減圧装置を設けて該記録媒
    体を該多孔質ベルト状部材に吸着させる手段を有し、か
    つ該多孔質ベルト状部材に所定電圧を印加して上記担持
    体との間に電界を発生する手段として用いた場合に該記
    録媒体上の表面電位が顕像剤の飛翔経路を偏向させない
    分布になる様に該多孔質ベルト状部材の開口部の形状、
    サイズ、開口部ピッチの少なくとも一つ以上を用いて設
    定したことを特徴とする画像形成装置。
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