JPH11320949A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH11320949A
JPH11320949A JP13092598A JP13092598A JPH11320949A JP H11320949 A JPH11320949 A JP H11320949A JP 13092598 A JP13092598 A JP 13092598A JP 13092598 A JP13092598 A JP 13092598A JP H11320949 A JPH11320949 A JP H11320949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
toner
image
control electrode
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13092598A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ueda
篤 上田
Nobuhiko Nakano
暢彦 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP13092598A priority Critical patent/JPH11320949A/ja
Publication of JPH11320949A publication Critical patent/JPH11320949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの低減を図ると共に、電極部分の
厚みを薄くして組み込みを容易にし、また画像品位の優
れた信頼性の高い画像形成装置を提供する。 【解決手段】 トナー担持体22、トナー担持体に対向
配置された対向電極25、トナー担持体22と対向電極
25との間に配置され、絶縁性基板26aと、絶縁性基
板26aに設けられたトナーの通過部となる複数個のゲ
ート29、ゲート29の周囲に設けられた電極群からな
る制御電極26、制御電極26の各電極へ画像情報に応
じた所定の電位を印加する制御手段を備え、ゲート29
に対し選択的に飛翔電界を形成させ、トナーをトナー担
持体からゲートを経由して記録媒体へ飛翔させて画像形
成を行う画像形成装置において、傾斜部材34はステッ
ピングモータ32により、XY方向に移動させられ、制
御電極29及び又はトナー担持体22とが傾斜させられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル複写機お
よびファクシミリ装置の印字部や、ディジタルプリン
タ、プロッタ等に適用され、トナー等からなる顕像剤を
用紙等の記録媒体上に飛翔させることにより、画像を形
成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号を紙等の記録媒体(以後
用紙の表記で統一する)上に可視像として出力する画像
形成装置として、画像情報に対応したトナー等の顕像剤
(以後トナーの表記で統一する)からなる顕像剤像(ト
ナー像)を、一旦顕像剤担持体(トナー担持体)上に担
持形成させることなく、用紙上に直接飛翔させ、画像形
成する画像形成装置が知られており、特公平6−309
01号公報にその開示がある。
【0003】即ち、同公報においては、粒子キャリア、
後部電極、電極手段を備え、電極手段の複数の開口に対
し、イメージ情報に対応した制御信号に応じて静電的に
開閉を選択制御し、粒子キャリアからの顔料粒子を電極
手段の開口を経由して移送し、記録部材上に現像して画
像形成する装置が開示されている。
【0004】また、上記従来の画像形成装置における制
御電極(電極手段)は、複数の開口部を有するゲートの
縁部にリング状の電極を絶縁性基板内に配置するような
構成(以下、シングル駆動と略す)、または、ゲートと
なる複数の開口部を有する帯状電極を互いに直交成分を
もって絶縁性基板の両側で交差するような構成(以下、
マトリックス駆動と略す)を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の特公平6−30
901号公報によれば、粒子キャリア、後部電極、電極
手段を備え、電極手段の複数の開口に対し、イメージ情
報に対応した制御信号に応じて静電的に開閉が選択制御
し、粒子キャリアからの顔料粒子を電極手段の開口を経
由して移送し、記録部材上に現像して画像形成する所謂
飛翔型の画像形成装置が開示されており、従来の電子写
真方式と比較して、寿命の限られた感光体等の中間記録
媒体やその駆動部品等の関連部品が不要となり、製造費
や稼動コストを低減できると共に、紙に転写されるトナ
ー量の使用効率が向上するといった点で有効なものであ
る。
【0006】しかしながら、従来の飛翔型画像形成装置
において、制御電極部に飛翔電界を形成するために各電
極部に所定の駆動電圧を作用させる方法では、画像品位
が低下したり、製造コストが高価になるという問題点が
あった。
【0007】例えば、上述のシングル駆動の場合では、
複数の開口部を有するゲートの縁部にリング状の電極を
絶縁性基板内に配置するような構成であり、各ゲートに
対して1:1以上の、画像データに応じた所定の電位を
付与する制御回路手段が必要となり、用紙サイズがレタ
ー紙(8.5×11inch)を縦に搬送する画像形成
装置の場合、解像度300DPIでゲートは2560個
だけ必要となる。
【0008】従って、ゲートの電位を制御するための高
圧FETは少なくとも2560個以上必要になることと
なり、それに伴って抵抗やコンデンサ等の他の電子部品
も各ゲート毎に必要となり、装置を製造するためのコス
トが上昇する。さらに、ゲート数が多いことにより、多
くの電子部品を動作させるための電源も必要となり、ゲ
ート数が増える程、電源容量を大きくしなければなら
ず、電源部分の製造コストが上昇することで製造全体の
コストが上昇したり、電源装置の大型化や温度上昇対
策、絶縁対策等の安全対策により装置重量が増加する。
【0009】さらに、制御電極に数多くのFETを搭載
する必要が生じることから、制御電極のパターン線の配
置が複雑なものとなり、制御電極の肥大化を招き、ひい
ては画像形成装置の大型化や制御電極の画像形成装置へ
の組み込み方や交換方法の煩雑化を引き起こす。
【0010】また、印字(画像形成)の解像度を高くす
る場合、ゲート付近でのパターン線の引き回しには幾何
学的に限界があることから、画像形成装置の高解像度化
に限界が生じることとなり、画像形成装置の商品展開が
限定されるという欠点も生じる。
【0011】一方、マトリックス駆動の場合では、ゲー
トとなる複数の開口部を有する帯状電極を互いに直交成
分をもって絶縁性基板の両側で交差するような構成であ
り、印字を行っているときに、上帯状電極をトナーを飛
翔させるために印加する電位(以下、ON電位)かつ下
帯状電極にトナーの飛翔を与えない電位(以下、OFF
電位)、または、上帯状電極にOFF電位かつ下帯状電
極にON電位を印加する状態が発生し得る。
【0012】このとき、トナーの飛翔を阻止することが
不十分となり、画像で意図しない位置にトナーが付着し
て所謂かぶりが発生し、コントラストの高い画像を得ら
れない場合も生じる。また制御電極構成上、絶縁性基板
の両側に帯状電極を配置するため、制御電極の厚みが大
きくなり、ゲートを通過するトナーが詰まる確率が高く
なって、画像後半部で白抜けが発生する問題点がある。
【0013】さらに直接記録媒体に制御電極でトナー飛
翔を制御し、トナー像を形成させる方式では、ゲート穴
径は少なくとも印字を行いたいドット径と同等かもしく
はそれ以上にし、かつ、ゲートの縁部にリング状の電極
を配置しなければならない。
【0014】従って、制御電極にゲートを配置する場
合、幾何学的な理由より、ゲートを用紙搬送方向に対し
斜めに配置する必要があり、トナー担持体長手の垂直方
向に幅をもたせなければならない。例えば、トナー担持
体長手方向一列に並べることはできない。これが原因
で、黒ベタなパターンを印字した場合、最初にゲートを
通過したトナーのトナー担持体上の飛翔跡は、隣り合う
ゲートを通過させる電界が形成されても、トナー担持体
上には十分な量のトナーが存在せず、黒ベタ中に白すじ
の現象が発生することとなる。
【0015】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、製造コストの低減を
図ると共に、電極部分の厚みを薄くして組み込みを容易
にし、また画像品位の優れた信頼性の高い画像形成装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、顕像剤担持体を有する顕像剤供給手段と、該顕像剤
担持体に対向配置された対向電極と、該顕像剤担持体と
対向電極との間に配置され、絶縁性基板と、該絶縁性基
板に設けられた顕像剤の通過部となる複数個の通過孔
と、該複数の通過孔の周囲に設けられた電極群とからな
る制御電極と、該制御電極各電極へ画像情報に応じた所
定の電位を印加する制御手段を有し、該通過孔に対し選
択的に飛翔電界を形成させ、顕像剤を該顕像剤担持体か
ら通過孔を経由して記録媒体へ飛翔させて画像形成を行
う画像形成装置において、該制御電極及び又は該供給手
段とを上下方向に傾斜させる傾斜機構を設けたことを特
徴とする画像形成装置である。
【0017】従って請求項1に記載の発明によれば、ま
ず制御電極を傾斜させる傾斜機構を設けた構成とした場
合、一つのゲートから、記録媒体表面に複数個のドット
を順次形成していくことが可能となり、ゲートの数を低
減させることができ、それに伴ってゲートの電位を制御
していた高圧FETや抵抗やコンデンサ等の電子部品の
数も非常に減少させることができ、さらに制御電極に搭
載した高圧FETの数が減少することで制御電極のパタ
ーン線を簡素化できるので、著しいコストダウンを図れ
たり、制御電極のスリム化が図れ、画像形成装置の小型
化や制御電極の画像形成装置への組み込みが容易になる
と共に、印字の解像度も理論上、高解像度へ展開可能と
なる。
【0018】またマトリックス駆動で発生するような、
上帯状電極をON電位かつ下帯状電極にOFF電位、ま
たは、上帯状電極にOFF電位かつ下帯状電極にON電
位を印加する状態で、かぶりも発生しないので、コント
ラストの高い良好な画像も得られる。
【0019】さらにトナー担持体上で十分なトナーがあ
るときに、トナーを飛翔させることが可能となるため、
直接記録媒体に制御電極でトナー飛翔を制御しトナー像
を形成させる方式の問題のひとつである黒ベタ中に細い
白い縦線が表れることなく良好な画像を得られる。
【0020】また、紙搬送方向に対して斜傾させること
で、全てのゲートで比較的均一な電界分布をトナー層に
形成させることができ、記録紙のドットが均一になり、
良好な画像を得られるという効果も期待できる。
【0021】そして、この場合、支点と力点の距離を短
くすることが可能であり、制御電極26とトナー担持体
22が平行なポジションと傾いたポジションの距離が短
くなり、各ポジションへの速い応答が可能となり、印字
速度が早くなる。
【0022】一方、制御電極及びトナー担持体を有する
供給手段とを両方傾斜させる機構を備えている構成とす
ることにより、上記に加えて、制御電極とトナー担持体
との距離を一定に保持させているため、より安定した良
好な画像が得られる。また、トナー担持体長手方向に傾
斜させることが可能となり、画像データのメモリが少な
くてよく、コストダウンを図れる。
【0023】請求項2に記載の発明は、顕像剤担持体を
有する顕像剤供給手段と、該顕像剤担持体に対向配置さ
れた対向電極と、該顕像剤担持体と対向電極との間に配
置され、絶縁性基板と、該絶縁性基板に設けられた顕像
剤の通過部となる複数個の通過孔と、該複数の通過孔の
周囲に設けられた電極群とからなる制御電極と、該制御
電極各電極へ画像情報に応じた所定の電位を印加する制
御手段を有し、該通過孔に対し選択的に飛翔電界を形成
させ、顕像剤を該顕像剤担持体から通過孔を経由して記
録媒体へ飛翔させて画像形成を行う画像形成装置におい
て、該制御電極の該通過孔の周囲に設けられたリング状
電極を2分割し、該リング状電極の一方または両方を多
層構造にしたことを特徴とする画像形成装置である。
【0024】従って請求項2の構成によれば、トナー担
持体上で十分なトナーがあるときに飛翔させることが可
能となるため、直接記録媒体に制御電極でトナー飛翔を
制御しトナー像を形成させる方式の問題のひとつである
黒ベタ中に細い白い縦線が表れることなく良好な画像を
得られる。
【0025】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
において、記録媒体が画像形成領域を通過している間、
上記傾斜機構により、該制御電極及び又は該顕像剤担持
体を傾斜させると共に往復運動させながら画像形成する
ことを特徴とするので、印字を行いたいときにだけ、傾
斜させる動作を行うために、機械の信頼性が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】本実施例にかかる画像形成装置を
搭載したプリンタの断面を図1に示し、各要素について
図2を用いてその概要を説明する。
【0027】尚、以下の説明においては、負帯電のトナ
ーに対応する構成を備えた画像形成装置について詳述す
るが、正帯電のトナーを使用する場合には、それに応じ
て適宜各印加電圧の極性を設定すればよい。
【0028】また、顕像剤としてトナー、記録媒体とし
て用紙を用いた例を以下に記載するが、本発明はそれに
限定されるものではなく、例えば顕像剤としてインク、
記録媒体として中間転写体を用いたり、また単色だけで
はなく例えば各色の画像形成部分を複数設け、カラー画
像形成装置として構成しても良く、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々の応用が可能であることはいうまでも
ない。
【0029】さて図2のように、トナー供給部2と印刷
部3とを有する画像形成部1を備えている。この画像形
成部1は、画像信号に応じた画像を、顕像剤としてのト
ナーを使用して記録媒体である用紙上に顕像化するもの
である。つまり、本画像形成装置は、トナーを飛翔させ
て用紙に付着させると共に、上記トナーの飛翔を画像信
号に基づいて制御することにより紙上に画像を直接形成
するものである。
【0030】上記画像形成部1への用紙の入紙側には、
給紙装置10が設けられている。給紙装置10は、記録
媒体としての用紙5…を収容する用紙カセット4、この
用紙カセット4から用紙5を送り出すピックアップロー
ラ6、供給された用紙5をガイドする給紙ガイド7から
なる。また、給紙装置10は、用紙5が供給されたこと
を検出する給紙センサ(図示せず)を備えており、上記
のピックアップローラ6は、図示しない駆動装置によっ
て回転駆動される。
【0031】また、画像形成部1からの用紙の出紙側に
は、画像形成部1にて用紙5上に形成されたトナー像を
加熱および加圧することにより用紙5に定着させる定着
部11が設けられている。
【0032】定着部11は、加熱ローラ12、ヒータ1
3、加圧ローラ14、温度センサ15、および、温度制
御回路80からなる。加熱ローラ12は例えば厚さ2m
mのアルミニウム管からなり、ヒータ13は例えばハロ
ゲンランプからなり加熱ローラ12に内蔵され、また加
圧ローラ14は、例えばシリコーン樹脂からなる。
【0033】そして、互いに対向して設けられた上記加
熱ローラ12および加圧ローラ14には、用紙5を挟ん
で加圧することができるように、それぞれの軸の両端に
図示しないスプリング等によって例えば2kgの荷重が
加えられている。
【0034】温度センサ15は加熱ローラ12表面の温
度を測定するために配設され、温度制御回路80は、後
述する主制御部によって制御されており、温度センサ1
5の測定結果に基づいてヒータ13のON/OFF等を
制御し、加熱ローラ12表面の温度を例えば150℃に
保持する。なお、温度センサにはサーミスタ等が用いら
れ、例えばサーミスタの両端電圧と基準電圧をコンパレ
ータ等で比較し温度制御を行う。またアナログ値をマイ
コンのアナログポートに入力して比較しても良い。
【0035】また、定着部11は、用紙5が排出された
ことを検出する排紙センサ(図示せず)を備えている。
尚、加熱ローラ12、ヒータ13、加圧ローラ14等の
材質は、特に限定されるものではなく、加熱ローラ12
表面の温度も特に限定されるものではない。さらに、定
着部11は、用紙5を加熱着しくは加圧することにより
トナー像を定着させる構成となっていてもよい。
【0036】また、図示しないが、定着部11からの用
紙の出紙側には、定着部11で処理された用紙5を排紙
トレイ上に排出する排紙ローラ、および排出された用紙
5を受ける排紙トレイが設けられている。上記の加熱ロ
ーラ12、加圧ローラ14、および排紙ローラは、図示
しない駆動装置によって回転駆動される。
【0037】画像形成部1のトナー供給部2は、顕像剤
としてのトナー21が収容されているトナー収容槽2
0、トナー21を磁気力により担持する円筒状の担持体
(スリーブ)としてのトナー担持体22、およびトナー
収容槽20が内部に設けられ、トナー21を帯電させる
と共に、トナー担持体22の外周面に担持されるトナー
層の厚さを規制するドクターブレード23からなる。ド
クターブレード23は、トナー担持体22の回転方向に
おける上流側に、トナー担持体22の外周面からの距離
が例えば60μmとなるように設けられている。
【0038】トナー21は、例えば平均粒径が6μmの
磁性トナーであり、ドクターブレード23により、例え
ば帯電量が−4μC/g〜−5μC/gとなるように電
荷が付与されている。尚、ドクターブレード23とトナ
ー担持体22との距離やトナー21の平均粒径、帯電量
等は、特に限定されるものではなく、装置の仕様により
各種の値を設定し得ることはいうまでもない。
【0039】トナー担持体22は、図示しない駆動装置
によって駆動され、図中、矢印A方向に例えばその表面
での速度が80mm/secで回転する。また、トナー
担持体22は接地されると共に、トナー担持体22内部
におけるドクターブレード23と対向する位置および、
後述する制御電極26と対向する位置に、図示しない磁
石が配置されている。これにより、トナー担持体22
は、その外周面にトナー21を担持することができるよ
うになっている。
【0040】また、トナー担持体22の外周面に担持さ
れたトナー21は、該外周面における上記位置に対応す
る位置で穂立ちを形成する。尚、トナー担持体22の回
転速度は、特に限定されるものではなく、トナー担持体
22は、磁気力によりトナー21を担持する代わりに、
電気力、または、電気力および磁気力により担持する構
成となっていてもよい。
【0041】顕像形成部1の印刷部3は、例えば厚さ1
mmのアルミニウム板からなり、トナ一担持体22の外
周面と対向する対向電極25と、該対向電極25に高圧
を供給する高圧電源30と、上記トナー担持体22との
間に設けられた制御電極26と、除電ブラシ28と除電
ブラシ28に除電電位を与える除電電源17、用紙5を
帯電させる帯電ブラシ8と、該帯電ブラシ8に帯電電位
を与える帯電電源18と、誘電体ベルト24と、該誘電
体ベルト24を支持する支持部材16a、16bとクリ
ーナーブレード19を備えている。
【0042】上述の対向電極25は、トナー担持体22
の外周面からの距離が例えば1.1mmとなるように設
けられている。誘電体ベルト24はPVDF(ポリフッ
化ビニリデン)を基材とし、体積抵抗率で1010Ω・c
m、厚さが75μmである。該誘電体ベルト24は図示
しない駆動装置によって駆動され、図中矢印方向に例え
ばその表面での速度が30mm/secで回転する。ま
た、対向電極25には、高圧電源(制御手段)30によ
り、例えば2.3kVの高圧が印加されている。
【0043】つまり、対向電極25とトナー担持体22
との間には、高圧電源部30から印加される高圧によ
り、トナー担持体22に担持されたトナー21を対向電
極25方向に飛翔させるのに必要な電界が付与されてい
る。
【0044】除電ブラシ28は誘電体ベルト24の回転
方向における制御電極26下流側に該誘電体ベルト24
に圧接するようにして設けられている。除電ブラシ28
は除電電源17によって除電電位2.5kVが印加さ
れ、誘電体ベルト24表面に存在する不要電荷を除電す
る。
【0045】上述のクリーニングブレード19は、例え
ば、紙詰まり(ペーパージヤム)等の不測の事態が生じ
て誘電体ベルト24表面にトナー21が付着した場合
に、このトナー21を除去して、用紙裏面が該トナー2
1によって汚染されることを防止する。尚、対向電極2
5の材質や対向電極25とトナー担持体22間の距離、
対向電極25の回転速度や、印加される電圧は、特に限
定されるものではない。
【0046】また、図示しないが、本画像形成装置は、
制御回路として、画像形成装置全体を制御する主制御部
と、得られた面像データを印刷すべき画像データの形式
に変換する画像処理部と、変換された該画像データを記
憶する画像メモリと、画像処理部から得られた画像デー
タを制御電極26に与えるべき画像データに変換する画
像形成制御ユニツトとを備えている。なお制御回路の構
成については、一般的なマイコン回路等で良く、公知技
術であることから、その説明は省略する。
【0047】上記の制御電極26は、対向電極25表面
の接線方向と平行をなしかつ対向電極25と対向して2
次元的に広がっており、トナー担持体22から対向電極
25方向へのトナー流が通過可能な構造となっている。
そして、この制御電極26に供給される電位により、ト
ナー担持体22と対向電極25との間に付与された電界
が変化し、トナー担持体22から対向電極25へのトナ
ー21の飛翔が制御される。
【0048】制御電極26は、トナー担持体22の外周
面からの距離が例えば100μmとなるように設けられ
ており、図6にて後述する制御電極取り付け台36に固
定されている。図3に示すように、制御電極26は、絶
縁性の絶縁性基板26a、高圧ドライバ(図示せず)、
および、各々独立したリング状の導電体、即ちリング状
電極27…からなっている。
【0049】基板26aは、例えばポリイミド樹脂から
なり、厚さ25μmに形成されている。また、基板26
aには、後述するゲート29…となるべき孔が形成さ
れ、リング状電極27…は、例えば厚さ18μmの銅箔
からなり、通過孔の周りに設けられており、上記基板2
6aの対向電極25側に所定の配列に従って配置されて
いる。また、各孔の開口部は、例えば直径160μmに
形成されており、トナー担持体22から対向電極25へ
飛翔するトナー21の通過部となっている。以下、この
通過部をゲート29と称することとする。
【0050】尚、制御電極26とトナー担持体22との
距離は、特に限定されるものではなく、各リング状電極
27には開口部径が200μmの開口部が設けられてい
る。また、ゲート29…の大きさや、基板26aおよび
リング状電極27…の材質や厚さ等は、特に限定される
ものではない。
【0051】ゲート29…、即ちリング状電極27…に
形成された孔は、例えば2560個形成されており、各
リング状電極27は、給電線41および高圧ドライバ
(図示せず)を介して制御電源部31に電気的に接続さ
れている。尚、リング状電極27…の個数は、特に限定
されるものではなく、装置の仕様に基づき設定される。
【0052】また、リング状電極27…表面および給電
線41表面は、厚さ30μmの後述する絶縁体層26b
で覆われており、リング状電極27…同士の絶縁性、給
電線41…同士の絶縁性、および、互いに接続されてい
ないリング状電極27…と給電線41…との間の絶縁性
及び上記トナー担持体22や対向電極25との絶縁が確
保されている。尚、絶縁体層の材質や厚さ等は、特に限
定されるものではない。
【0053】制御電極26のリング状電極27…には、
制御電源部(制御手段)31により画像信号に応じたパ
ルス、即ち、電圧が印加される。つまり、制御電源部3
1は、リング状電極27…に対し、トナー担持体22に
担持されたトナー21を対向電極25方向に通過させる
場合には例えば150Vを印加し、通過させない場合に
は例えば−200Vを印加するようになっている。
【0054】また、制御電極26に配されたシールド電
極39にはシールド電源40からシールド電位−200
Vが供給され、制御電極26にトナー21が付着するの
を防止し、または制御電極26に付着してトナー21を
トナー担持体22から除去する効果を有する。
【0055】このように、制御電極26への付与電位を
画像信号に応じて制御し、対向電極25におけるトナー
担持体22との対向面側に用紙5を挿通させると、用紙
5の表面に画像信号に応じたトナー像が形成される。
尚、制御電源部31は、図示しない画像形成制御ユニッ
トから送られてくる制御電極制御信号によって制御され
ている。
【0056】上記の画像形成装置はコンピューターやワ
ードプロセッサの出力用としてのプリンタとして使用可
能なほかにデジタルコピーの印字部分にも使用可能であ
って、デジタルコピーの印字部分として使用した場合の
画像形成動作を図4を使用して以下に説明する。
【0057】先ず、例えば、画像読取り部に複写すべき
原稿が載置され、コピースタートポタン(図示せず)が
操作されると、この入力を受けた主制御部は画像形成動
作を開始させる(ステップ1、以後S1の表記で表す、
S2〜S16も同様)。即ち、画像読み取り部によって
原稿画像が読み取られ(S2)、その画像デー夕が画像
処理部で処理され(S3)、画像メモリに記憶(S4)
された画像デ一タが、画像形成制御ユニツトに転送され
(S5)、画像形成制御ユニツトでは、入カされた画像
データを制御電極26に与える制御電極制御信号に変換
し始める(S6)。
【0058】また、画像形成制御ユニツトは、制御電極
26からの所定量の制御信号を得ると、まず所望の制御
電極信号か否かが確認され(S7)、もし所望の制御電
極信号でなければエラー表示を行い(S8)、所望の制
御電極信号であればS9に動作が移行して、トナー担持
体(スリーブ)22が回転し(S9)、−200Vが印
加される(S10)。
【0059】次いで、対向電極25への高圧印加、誘電
体ベルト24の駆動、帯電ブラシ8と除電ブラシ28へ
の高圧印加が行われ(S11)、図示しない駆動装置が
作動し、図2に図示するピックアップローラ6はこの駆
動装置に回転駆動される(S12)。
【0060】そして、用紙カセツト4内の用紙5が画像
形成部1方向へ送り出されると共に、正常な給紙状態で
あることが図示しない給紙センサにて検出され(S1
3)、ピックアップローラ6によって送り出された用紙
5は帯電ブラシ8と支持部材16の間に搬送される。こ
こで正常な給紙でなければS14でエラー表示させる。
【0061】次に、正常であればS15に処理が移行
し、支持部材16aには高圧電源30によって対向電極
25と同電位が印加され、帯電ブラシ8には帯電電源1
8によって帯電電位として1.2kVが印加される。用
紙5は帯電ブラシ8と支持部材16aの電位差による電
荷を供給され、静電気的に吸着されたまま画像形成部1
の印刷部3における誘電体ベルト24のトナー担持体2
2との対向面側に搬送される。尚、制御電極制御信号の
上記所定量は、画像形成装置の構成等によって異なる。
【0062】次いで、画像形成制御ユニットは、上述の
制御電極制御信号を制御電源部31に供拾する。この制
御電極制御信号の供給は、帯電ブラシ8による印刷部3
への用紙5の供給に同期したタイミングで行われる。制
御電源部31は、上記の制御電極制御信号に基づいて、
制御電極26の各リング状電極27に印加する高圧を制
御する。
【0063】つまり、制御電源部31から適宜所定のリ
ング状電極27に150Vもしくは−200Vの電圧が
印加され、制御電極26付近の電界が制御される。即
ち、制御電極26のゲート29において、画像データに
応じてトナー担持体22から対向電極25へのトナー2
1の飛翔の阻止とその解除とが適宜選択的に行われる。
そして、対向電極25表面の誘電体ベルト24の移動に
よって出紙側に向かって30mm/secの速度で移動
している用紙5上に、画像信号に応じたトナー像が形成
される。
【0064】トナー像が形成された用紙5は支持部材1
6bの持つ極率で誘電体ベルト24から剥離されて定着
部11に搬送された後に、この定着部11でトナ−像が
用紙5に定着される。トナー像が定着された用紙5は、
排紙ローラにて紙トレイ上に排出されると共に、正常に
排出されたことを図示しない排紙センサで検出され、こ
の検出動作に基づいて、主制御部が印刷動作の正常な終
了を判断する(S16)。
【0065】以上の画像形成動作により、用紙5上に良
好な画像が形成される。本画像形成装置は、用紙5上に
画像を直接形成するので、従来の画像形成装置で用いら
れている感光体や誘電体ドラム等の顕像体が不要となっ
ている。従って、顕像体から用紙5に画像を転写する転
写動作が省略されるので、転写動作に伴う画像劣化を生
じることはなく、装置の信頼性が向上する。また、装置
の構成が簡単化されると共に、部品点数が削減されるの
で、小型化および低廉化が可能となっている。
【0066】上記実施形態の画像形成装置をコンピュー
ターの出力端末機の印字部分として使用する場合も、デ
ジタルコピーの印字部分として使用する場合も、処理す
る画像信号およびそのやり取りに軽微な相違点があるも
のの画像形成動作方法そのものはなんら相違点を有しな
いのでそれぞれの動作内容の説明については省略する。
【0067】また上述したように、トナー担持体22は
接地されており、一方対向電極25と支持部材16aは
2.3kV、帯電ブラシ8には1.2kVの高圧が印加
されている。従って、帯電ブラシ8と支持部材16aの
間の電位差によって帯電ブラシ8と誘電体ベルト24の
間に搬送された用紙5の表面にはマイナスの電荷が供給
される。
【0068】マイナスの電荷が供給されると該電荷の静
電気力によって用紙5は誘電体ベルト24に吸着された
まま誘電体ベルト24の移動によってゲート29の直下
に移動する。誘電体ベルト24表面の電荷はゲート29
の直下に到達するまでに時間減衰して対向電極25の電
位との兼ね合いから表面電位は2kVとなる。
【0069】この状態で、トナー担持体22に担持され
たトナー21を対向電極25方向に通過させるべく、制
御電源部31により、制御電極26のリング状電極27
…に対して150Vの電圧を印加し、トナー21がゲー
ト29を通過させない場合は−200Vの電位を印加す
る。このように用紙5を誘電体ベルト24に吸着した状
態で用紙5表面に画像を直接形成する。
【0070】尚、上記の説明においては、トナー21を
通過させるべく制御電極26のリング状電極27…に付
与する電位が、150Vの場合を一例に挙げたが、該電
位は、トナー21の所望した飛翔制御を行えるなら、特
に限定されるものではなく、同様に対向電極25の印加
電位と帯電ブラシ8に印加する電位及びゲート29直下
での用紙5の表面電位もまたトナー21の所望した飛翔
制御を行えるなら、特に限定されるものではない。
【0071】尚、トナー21の通過を阻止すべく制御電
極26のリング状電極27…に付与する電位は、本発明
の請求範囲から逸脱しない範囲で種々の値を設定され得
る。
【0072】(本発明の第1の実施形態)トナー担持体
22と制御電極26を傾斜させる機構について、以下に
説明を行う。図5はステッピングモータ32、ウォーム
ギア33、傾斜部材34、ナット35から構成された傾
斜機構を示しており、ステッピングモータ32の軸に
は、ウォームギア33が取り付けてある。ステッピング
モータ32は、画像形成装置本体に固定されており、ウ
ォームギア33と噛み合う相手として、円錐の底面に対
して平行に切断した形状の傾斜部材34があり、その中
心軸にナット35が切られている。
【0073】ステッピングモータ32が図中x方向に回
転すると、傾斜部材34は矢印のX方向に、ステッピン
グモータ32がy方向に回転すると傾斜部材34は矢印
のY方向にと、傾斜部材34はリニアに動作する。そし
て主制御部からの命令でパルスが送信され、パルスの数
だけステッピングモータ32のステップ角分の回転動作
がなされ、XY方向の距離が決定される。
【0074】図6に示すように制御電極26は制御電極
取り付け台36に固設され、制御電極取り付け台36を
傾斜させることにより制御電極26が傾斜可能となる。
制御電極取り付け台36には、制御電極26とトナー担
持体22の距離を確保するコロ44が固設され、制御電
極取り付け台36からトナー担持体22の方向へスプリ
ング45で圧力を付勢される。
【0075】この構造により、制御電極26とトナー担
持体22の距離を保持することが可能となる。図6
(b)に示すように、制御電極26を傾斜させる方法
は、制御電極取り付け台36とトナー担持体22の間
に、傾斜部材34を挿入し、図中XY方向に動作させる
ことによって、コロ44中心を支点に制御電極取り付け
台36が上下方向に傾くことで達成することができる。
【0076】制御電極26とトナー担持体22は図6
(b)のX方向に傾斜部材を進めると、図6(c)の
とに、制御電極26とトナー担持体22は図6(b)
のY方向に傾斜部材を進めると、図6(c)とに示
したような位置関係になり、ステッピングモータ32を
回転させ、傾斜部材をリニアに移動させることにより、
図6(c)の〜の位置関係とすることが可能とな
る。
【0077】図7は制御電極26を傾斜させたときの電
気力線の模式図を表しており、電気力線に沿ってトナー
はトナー担持体22から制御電極26を経由して用紙5
へ飛翔する。制御電極26を左に傾けたときは、図7
(a)に示すように、トナー担持体22と制御電極26
の間に図7(b)より左に傾いた電気力線が形成される
ので、トナーは図7(b)より左の位置に着地する。制
御電極26を右に傾けたときは、図7(c)に示すよう
に前記と逆になる。
【0078】トナー担持体22長手方向と平行に制御電
極26を傾けると、制御電極26長手方向の両端のゲー
ト29で、リング状電極27とトナー担持体22の距離
の差が大きく、トナー層に形成される電界分布の形状に
差ができ、ドットが不均一が発生する。しかし、図6
(a)に示す方向から、傾斜部材を挿入させると上記に
示した欠点もなくなり、全てのゲート29で比較的均一
な電界分布をトナー層に形成させることができる。
【0079】また、支点と力点の距離が図6(a)に示
すdと短いために、制御電極26とトナー担持体22が
平行な位置と傾いた位置への距離も短くすることがで
き、各ポジションへの速い応答が可能となる。
【0080】図8(a)はこのときの印字パターンを模
式的に表したものであり、図中の黒部分は印字されたド
ット部分を示し、白部分は印字されていないドット部分
を示している。(b)に付された数字がトナーを飛翔さ
せる順番であり、図8の上部の数字〜は、図6
(c)で示すトナー担持体22と制御電極26のポジシ
ョンをそれぞれ表している。制御電極26は図3に示す
構成であり、制御電極26と対向電極25が平行な位置
関係のとき、各ゲート29はとの間の上部に位置
し、用紙は図8に記した矢印の方向に搬送される。制御
電極26は図6(c)のの位置関係で、1のピクセル
にトナーを飛翔させる。
【0081】次に、の位置関係で2のピクセル、の
位置関係で3のピクセル、の位置関係で4のピクセル
に飛翔させ、再びの位置関係に戻して5のピクセルに
飛翔させて、順次印字を行う。制御電極取り付け台36
を斜め方向から傾斜部材34を動作させるため、実際に
印字を行った場合には、図8に示すように、横一列では
なく、斜め方向に図8の数字の順番で印字を行ってい
く。
【0082】(本発明の第2の実施形態)次に、トナー
担持体22と制御電極26を同時に傾斜させる機構につ
いて説明する。図10に示すように、制御電極26は制
御電極取り付け台36に固定され、制御電極取り付け台
36とトナー担持体22はスペーサ37を介して対向し
ている。
【0083】制御電極取り付け台36は、図10(b)
に示すように、V溝47が切られており、長手方向両端
の一端は本体に固定された支持体46、他端は傾斜部材
34がV溝47に沿って配置され、図示しないスプリン
グがトナー担持体22から制御電極方向に圧力をかけて
いる。
【0084】この構造により、制御電極26とトナー担
持体22の距離を保持するとともに、傾斜部材34が滑
らないという利点がある。そして、傾斜部材34をトナ
ー担持体22長手方向から図中XY方向に動作させるこ
とにより、トナー担持体22と制御電極26は同時に、
UV方向に移動する。
【0085】制御電極26とトナー担持体22は図10
(a)のY方向に傾斜部材を進めると、図10(c)の
とに、制御電極26とトナー担持体22は図10
(b)のX方向に傾斜部材を進めると、図10(c)
とになり、ステッピングモータ32を回転させ、傾斜
部材をリニアに移動させることにより、図10(c)の
〜の位置関係とすることが可能となる。
【0086】即ち制御電極26とトナー担持体22は図
10(c)の〜の断面図の位置関係となる。図11
は制御電極26とトナー担持体22を傾けたときの電気
力線の模式図であり、電気力線に沿ってトナーは飛翔す
る。制御電極26とトナー担持体22を同時に左へ傾け
たときは、図11(a)に示すように、トナー担持体2
2と制御電極26の間に図11(b)より左に傾いた電
気力線が形成されるので、トナーは図11(b)より左
の位置に着地する。トナー担持体と制御電極26を同時
に右へ傾けたときは、図11(c)に示すように前記の
逆の配置となる。
【0087】図12(a)は、この場合の印字パターン
を表しており、(b)の数字がトナーを飛翔させる順番
であり、図の上部の数字〜は、図10(c)のトナ
ー担持体22と制御電極26のポジションを表してい
る。制御電極26は図3に示す構成であり、制御電極2
6と対向電極25が平行な位置関係のとき、各ゲート2
9はとの間に位置している。紙は図10(a)に記
した矢印の方向に搬送される。
【0088】制御電極26とトナー担持体22は図10
(c)のの位置関係で、1のピクセルにトナーを飛翔
させる。次に、の位置関係で2のピクセル、の位置
関係で3のピクセル、の位置関係で4のピクセルに飛
翔させられ、再びの位置関係に戻して5のピクセルに
飛翔させて、順次印字を行う。
【0089】制御電極取り付け台36とトナー担持体2
2を長手方向から傾斜部材34を動作させるため、印字
を行った場合には、横一列の順番で印字を行う。
【0090】(本発明の第3の実施形態)図14(a)
上面図に示すように、制御電極は右リング電極42と左
リング電極43の2つに分割されている。図14(b)
は断面図であり、この場合の左リング電極43は4層構
造となっている。なお層の数は4層に限らず、装置の仕
様に基づき、種々の値を設定され得る。
【0091】さて印字を行う場合、図14(b)の〜
の順番でON電位とOFF電位を印加して、トナー2
1を制御電極26垂直方向ではなく斜め方向〜に飛
翔させる。尚、印字順序の詳細は上記実施形態と同様で
あるので詳細な説明を省略する。
【0092】(本発明の第4の実施形態)用紙5が印字
領域を通過している間、常時傾斜させる機構を動作さ
せ、往復運動させながら印字を行う具体例を以下に示
す。制御電極26を往復運動させる場合、制御電極26
は図6(c)のの位置関係で1のピクセル、の位置
関係で2のピクセル、の位置関係で3のピクセル、
の位置関係で4のピクセルに飛翔させた後、の位置関
係で5のピクセル、の位置関係で6のピクセル…と順
次往復させて印字を行う。
【0093】図13に記載した印字パターンを印字する
場合、印字位置と傾斜位置と制御電極26にON電位と
OFF電位を印加するシーケンスをまとめると下表のよ
うに表される。
【0094】
【表1】
【0095】(本発明の第5の実施形態)トナーを飛翔
させたいときに、傾斜機構を動作させ、印字を行う具体
例を示す。図13に記載した印字パターンを印字する場
合、印字位置と傾斜位置と制御電極26にON電位とO
FF電位を印加するシーケンスは下表のように行う。
【0096】
【表2】
【0097】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、顕像剤担持体
を有する供給手段と、該顕像剤担持体に対向配置された
対向電極と、該顕像剤担持体と対向電極との間に配置さ
れ、絶縁性基板と、該絶縁性基板に設けられた顕像剤の
通過部となる複数個の通過孔と、該複数の通過孔の周囲
に設けられた電極群とからなる制御電極と、該制御電極
各電極へ画像情報に応じた所定の電位を印加する制御手
段を有し、該通過孔に対し選択的に飛翔電界を形成さ
せ、顕像剤を該顕像剤担持体から通過孔を経由して記録
媒体へ飛翔させて画像形成を行う画像形成装置におい
て、該制御電極及び又は該供給手段とを傾斜させる傾斜
機構を設けたことを特徴としている。
【0098】従って制御電極を傾斜させる傾斜機構を設
けた構成とした場合、一つのゲートから、記録媒体表面
に複数個のドットを順次形成していくことが可能とな
り、ゲートの数を低減させることができ、それに伴って
ゲートの電位を制御していた高圧FETや抵抗やコンデ
ンサ等の電子部品の数も非常に減少するので、著しいコ
ストダウンを図れるという効果がある。
【0099】また制御電極に搭載した高圧FETの数が
減少し、制御電極のパターン線を簡素化することが可能
となり、制御電極のスリム化が図れ、画像形成装置の小
型化や制御電極の画像形成装置への組み込みが容易にな
ると共に、印字の解像度も理論上、高解像度へ展開可能
となる。
【0100】さらにマトリックス駆動で発生するよう
な、上帯状電極をON電位かつ下帯状電極にOFF電
位、または、上帯状電極にOFF電位かつ下帯状電極に
ON電位を印加する状態で、かぶりも発生しないので、
コントラストの高い良好な画像も得られるという効果を
奏することができる。
【0101】またトナー担持体上で十分なトナーがある
ときに、トナーを飛翔させることが可能となるため、直
接記録媒体に制御電極でトナー飛翔を制御しトナー像を
形成させる方式の問題のひとつである黒ベタ中に細い白
い縦線が表れることなく良好な画像を得られるという効
果も得られる。
【0102】また、紙搬送方向に対して斜めに傾ける機
構を備えている構成にすれば、全てのゲートで比較的均
一な電界分布をトナー層に形成させることができ、記録
紙のドットが均一になり、良好な画像を得られるという
効果も期待できる。
【0103】そして、この場合、支点と力点の距離を短
くすること可能であり、制御電極26とトナー担持体2
2が平行なポジションと傾いたポジションの距離が短く
なり、各ポジションへの速い応答が可能となり、印字速
度が早くなるという効果を奏する。
【0104】さらに、制御電極及びトナー担持体を有す
る供給手段とを傾斜させる機構を備えている構成とする
ことにより、上記効果に加えて、制御電極とトナー担持
体との距離を一定に保持させているため、より安定した
良好な画像が得られる。また、トナー担持体長手方向に
傾斜させることが可能となり、画像データのメモリが少
なくてよく、コストダウンを図れる。
【0105】請求項2に記載の発明は、顕像剤担持体を
有する供給手段と、該顕像剤担持体に対向配置された対
向電極と、該顕像剤担持体と対向電極との間に配置さ
れ、絶縁性基板と、該絶縁性基板に設けられた顕像剤の
通過部となる複数個の通過孔と、該複数の通過孔の周囲
に設けられた電極群とからなる制御電極と、該制御電極
各電極へ画像情報に応じた所定の電位を印加する制御手
段を有し、該通過孔に対し選択的に飛翔電界を形成さ
せ、顕像剤を該顕像剤担持体から通過孔を経由して記録
媒体へ飛翔させて画像形成を行う画像形成装置におい
て、該制御電極の該通過孔の周囲に設けられたリング状
電極を2分割し、該リング状電極の一方または両方を多
層構造にしたことを特徴としている。
【0106】従って、トナー担持体上で十分なトナーが
あるときに飛翔させることが可能となるため、直接記録
媒体に制御電極でトナー飛翔を制御しトナー像を形成さ
せる方式の問題のひとつである黒ベタ中に細い白い縦線
が表れることなく良好な画像を得られる効果を奏する。
【0107】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
において、記録媒体が画像形成領域を通過している間、
上記傾斜機構により、該制御電極及び又は該顕像剤担持
体を傾斜させると共に往復運動させながら画像形成する
ことを特徴としているので、往復運動させる動作に同期
させてトナーを飛翔させて印字可能となるため、CPU
等からなる処理部分の負荷を減ずることができ、且つ、
印字画像のビットマップを実際にトナーを飛翔させると
きのアルゴリズムの展開が容易に行えるという効果を奏
する。
【0108】なお、請求項1乃至3の構成において、ト
ナーを飛翔させたいときに、傾斜機構を動作させ、印字
を行う機構を備えている構成とすることにより、印字を
行いたいときにだけ、傾斜させる動作を行うために、機
械の信頼性が向上する効果も期待できることは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の断面図
である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部を
説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る制御電極の要部を説明
するための説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る動作概要を説明するた
めのフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における傾斜部材とモータの
関係を説明するための説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る制御電極を傾斜させる
機構を説明するための説明図であり、(a)は断面図、
(b)は横面図、(c)は断面図をそれぞれ表す。
【図7】本発明の実施形態に係る制御電極を傾斜させた
場合の電気力線とトナー飛翔を説明する説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る印字パターンと印字す
る順番を説明するための説明図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る印字パターンと印
字する順番を説明するための説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る制御電極とトナ
ー担持体を傾斜させる機構を説明するための説明図であ
り、(a)は正面図、(b)は横面図、(c)は断面図
をそれぞれ表す。
【図11】本発明の他の実施形態に係る制御電極とトナ
ー担持体を傾斜させた場合の電気力線とトナー飛翔を説
明するための説明図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る印字パターンと
印字する順番を説明するための説明図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る印字パターンを
説明するための説明図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係るリング状電極と
ゲート、トナー飛翔軌跡を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 画像形成部 2 トナー供給部 3 印刷部 4 用紙カセット 5 用紙 6 ピックアップローラ 7 用紙ガイド 8 帯電ブラシ 10 給紙装置 11 定着部 12 加熱ローラ 13 ヒータ 14 加圧ローラ 15 温度センサ 16、16a、16b 支持部材 17 除電電源 18 帯電電源 19 クリーニングブレード 20 トナー収容槽 21 トナー 22 トナー担持体 23 ドクタブレード 24 誘電体ベルト 25 対向電極 26 制御電極 26a 絶縁性基板 26b 絶縁体層 27 リング状電極 28 除電ブラシ 29 ゲート 30 高圧電源 31 制御電源部 32 ステッピングモータ 33 ウォームギア 34 傾斜部材 35 ナット 36 制御電極取り付け台 37 スペーサ 39 シールド電極 40 シールド電源 41 給電線 42 リング状電極右 43 リング状電極左 44 コロ 45 スプリング 46 支持体 47 V溝 80 温度制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像剤担持体を有する顕像剤供給手段
    と、該顕像剤担持体に対向配置された対向電極と、該顕
    像剤担持体と対向電極との間に配置され、絶縁性基板
    と、該絶縁性基板に設けられた顕像剤の通過部となる複
    数個の通過孔と、該複数の通過孔の周囲に設けられた電
    極群とからなる制御電極と、該制御電極の各電極へ画像
    情報に応じた所定の電位を印加する制御手段を有し、該
    通過孔に対し選択的に飛翔電界を形成させ、顕像剤を該
    顕像剤担持体から通過孔を経由して記録媒体へ飛翔させ
    て画像形成を行う画像形成装置において、 該制御電極及び又は該供給手段とを上下方向に傾斜させ
    る傾斜機構を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 顕像剤担持体を有する顕像剤供給手段
    と、該顕像剤担持体に対向配置された対向電極と、該顕
    像剤担持体と対向電極との間に配置され、絶縁性基板
    と、該絶縁性基板に設けられた顕像剤の通過部となる複
    数個の通過孔と、該複数の通過孔の周囲に設けられた電
    極群とからなる制御電極と、該制御電極各電極へ画像情
    報に応じた所定の電位を印加する制御手段を有し、該通
    過孔に対し選択的に飛翔電界を形成させ、顕像剤を該顕
    像剤担持体から通過孔を経由して記録媒体へ飛翔させて
    画像形成を行う画像形成装置において、 該制御電極の該通過孔の周囲に設けられたリング状電極
    を2分割し、該リング状電極の一方または両方を多層構
    造にしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体が画像形成領域を通過している
    間、上記傾斜機構により、該制御電極及び又は該顕像剤
    担持体を傾斜させると共に往復運動させながら画像形成
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成
    装置。
JP13092598A 1998-05-14 1998-05-14 画像形成装置 Pending JPH11320949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13092598A JPH11320949A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13092598A JPH11320949A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11320949A true JPH11320949A (ja) 1999-11-24

Family

ID=15045947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13092598A Pending JPH11320949A (ja) 1998-05-14 1998-05-14 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11320949A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0720072B1 (en) Image forming apparatus
JPH10337898A (ja) 画像形成装置
JPH11320949A (ja) 画像形成装置
JP3462691B2 (ja) 画像形成装置
JP3502530B2 (ja) 画像形成装置
JPH1076698A (ja) 画像形成装置
JPH11320948A (ja) 画像形成装置
JP3319936B2 (ja) 画像形成装置
JPH10235922A (ja) 画像形成装置
JPH09314889A (ja) 画像形成装置
JPH10315525A (ja) 画像形成装置
JPH09193443A (ja) 画像形成装置
JP3402898B2 (ja) 画像形成装置
JP3664864B2 (ja) 画像形成装置
JP3402893B2 (ja) 画像形成装置
JPH09240033A (ja) 画像形成装置
JPH09207374A (ja) 画像形成装置
JPH09207376A (ja) 画像形成装置
JPH10258540A (ja) 画像形成装置
JPH09207373A (ja) 画像形成装置
JPH11240194A (ja) 画像形成装置
JPH10264439A (ja) 画像形成装置
JPH1178103A (ja) 画像形成装置
JPH10337899A (ja) 画像形成装置
JPH10264433A (ja) 画像形成装置