JPH1176205A - ポリエステル樹脂製減圧採血管 - Google Patents

ポリエステル樹脂製減圧採血管

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JPH1176205A
JPH1176205A JP9246728A JP24672897A JPH1176205A JP H1176205 A JPH1176205 A JP H1176205A JP 9246728 A JP9246728 A JP 9246728A JP 24672897 A JP24672897 A JP 24672897A JP H1176205 A JPH1176205 A JP H1176205A
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JP
Japan
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mol
polyester resin
acid component
copolymerized polyester
component unit
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JP9246728A
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English (en)
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Hironobu Kitagawa
広信 北川
Mitsuhiro Harada
光弘 原田
Hideyuki Kaetsu
秀之 嘉悦
Yoshitaka Eto
嘉孝 衛藤
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、ガスバリヤー性、紫外線遮断性に優
れた減圧採血管の提供。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)
90〜10重量部と共重合ポリエステル樹脂(B)10
〜90重量部からなり、該共重合ポリエステル樹脂がイ
ソフタル酸成分単位60〜96モル%、テレフタル酸成
分単位2〜25モル%及び2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸成分単位2〜15モル%とを含み、ジカルボン酸成
分中のイソフタル酸成分単位とテレフタル酸成分単位の
合計量が85〜98モル%であり、かつ、ジオール成分
がエチレングリコール成分単位が98.5〜80モル
%、ジエチレングリコール成分単位1.5〜20モル%
を含み、酸素透過係数が3.0cc・mm/m2・day ・atm
以下の共重合ポリエステル樹脂である有底管体の減圧採
血管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明性、ガスバリヤ
ー性、紫外線遮断性等に優れた共重合ポリエステル樹脂
からの樹脂組成物を用いて成形された有底管体からなる
減圧採血管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、減圧採血管としては減圧度を
長期間にわたって維持出来るので、ガラス製のものが使
用されていたが、破損しやすいこと、重量が重いので取
り扱いにくいこと等の理由より、最近ではプラスチック
製に切り替わりつつある。減圧採血管用プラスチックと
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、
ポリプロピレン等が挙げられる。ポリエチレンは透明
性、ガスバリヤー性が悪く特に減圧採血管の有底管体を
構成するプラスチックとしては満足のいくものではな
い。ポリプロピレンは透明性が良いが、ポリエチレンと
同様にガスバリヤー性が悪くやはり減圧採血管の有底管
体を構成するプラスチックとしては満足の行くものでは
ない。ポリエチレンテレフタレートは成形性、透明性に
優れるが、ガスバリヤー性が十分でなく、このため種々
の改良がなされている。特開平2−45040号公報に
はポリエチレンテレフタレートとポリエチレンイソフタ
レート共重合体との重合体組成物からの減圧採血管が提
案されている。しかし、この共重合体のモノマー成分の
1つである1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベ
ンゼンは非常に高価なため得られた共重合体も高くつく
こと、また、この共重合体は耐衝撃特性が悪いため、ポ
リエチレンテレフタレートとの重合体組成物からの有底
管体の耐衝撃強度や落下強度が悪くなり発明としては不
完全である。また、特開平3−22294号公報にはポ
リエチレンテレフタレートと、イソフタル酸及びテレフ
タル酸並びに1,3−ビス(2−ドロキシエトキシ)ベ
ンゼン及びエチレングリコールとの重合体組成物からの
真空採血管が提案されているが、上記の特許と同様に得
られた有底管体の耐衝撃性等が悪く満足出来るものでは
ない。前記の有底管体がプラスチック製の減圧採血管は
ガラス製の減圧採血管に比べてガスバリヤー性が不十分
なため減圧採血管内部の減圧度が経時とともに低下し、
採血量が少なくなるという問題点を有している。このた
め減圧採血管をガスバリヤ−性が優れた包装材料により
真空包装して長期間保管しておく方法が採られる場合が
あるが、新たな工程が必要になり、好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決し、ガスバリヤー性、機械的強度、透明性
等に優れたポリエステル樹脂組成物からなる、製造して
からの経時的な採血量の変化が少なく、優れたガスバリ
ヤー性および透明性を有する減圧採血管を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の減圧採血管は、
密封部材を開口部に有する有底管体からなる減圧採血管
において、有底管体がポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)90〜10重量部と共重合ポリエステル樹脂
(B)10〜90重量部からなり、該共重合ポリエステ
ル樹脂が該共重合ポリエステル樹脂を構成するジカルボ
ン酸成分全量に対してイソフタル酸成分単位60〜96
モル%、テレフタル酸成分単位2〜25モル%及び2,
6−ナフタレンジカルボン酸成分単位2〜15モル%と
を含み、ジカルボン酸成分中のイソフタル酸成分単位と
テレフタル酸成分単位の合計量が85〜98モル%であ
り、かつ、該共重合ポリエステル樹脂を構成するジオー
ル成分全量に対してエチレングリコール成分単位が9
8.5〜80モル%、ジエチレングリコール成分単位
1.5〜20モル%を含み、酸素透過係数が3.0cc・
mm/m2・day ・atm 以下の共重合ポリエステル樹脂であ
ることを特徴とする。上記の構成から成る減圧採血管
は、経時的な採血量の変化が少ないガスバリヤー性と優
れた透明性を有するポリエステル樹脂製減圧採血管であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂(A)とは、エチレンテレフタレート
単位を100〜75モル%含む熱可塑性ポリエステル樹
脂である。好ましくは、エチレンテレフタレート単位を
100〜80モル%、更に好ましくはエチレンテレフタ
レート単位を100〜85モル%含むポリエチレンテレ
フタレート樹脂である。前記ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(A)中のエチレンテレフタレート単位以外の単
位を含む場合に、形成する共重合成分としてのジカルボ
ン酸成分としては、イソフタル酸、ジフェニール−4,
4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカル
ボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸等の脂肪族ジ
カルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等の
脂環族ジカルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導
体、p−オキシ安息香酸、オキシカプロン酸等のオキシ
酸及びこれらのエステル形成性誘導体などが例示でき、
好ましいジカルボン酸としては、イソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸等を挙げることが出来る。
【0006】また、前記ポリエチレンテレフタレート樹
脂(A)中のエチレンテレフタレート単位以外の単位を
含む場合に、形成する共重合成分としてのグリコール成
分としては、ジエチレングリコール、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール等の脂肪族グリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノール
A、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等
の芳香族グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等
が例示でき、好ましいグリコールとしては、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール等を
挙げることが出来る。
【0007】さらに、前記ポリエチレンテレフタレート
樹脂(A)中のエチレンテレフタレート単位以外の単位
を含む場合に、共重合成分としての多官能化合物成分と
しては、酸成分としてトリメリット酸、ピロメリット酸
を挙げることができ、グリコール成分としてグリセリ
ン、ペンタエリスリトールを挙げることが出来る。以上
の共重合成分を用いる場合の使用量は、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂(A)が実質的に線状を維持する程度
であればよい。
【0008】前記ポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)は、従来公知の製造方法によって製造することが
出来る。即ち、テレフタール酸とエチレングリコール及
び/又は、第三成分を直接反応させて水を留去しエステ
ル化した後、減圧下に重縮合を行う直接エステル化法、
または、テレフタル酸ジメチルとエチレングリコール及
び/又は、第三成分を反応させてメチルアルコールを留
去しエステル交換させた後、減圧下に重縮合を行うエス
テル交換法により製造される。更に極限粘度を増大さ
せ、アセトアルデヒド(AA)含量を低下させるために
固相重合を行ってもよい。
【0009】前記ポリエチレンテレフタレート樹脂
(A)の極限粘度は0.4〜1.2dl/g、好ましく
は、0.50〜1.0、より好ましくは0.52〜0.
9dl/gの範囲である。上記のエステル交換反応、エ
ステル化反応および重縮合反応時などには、触媒および
安定剤を使用することが好ましい。エステル交換触媒と
しては、Mg化合物、Mn化合物、Ca化合物、Zn化
合物等が使用され、例えば、これらの酢酸塩、モノカル
ボン酸塩、アルコラート、酸化物等が挙げられる。ま
た、エステル化反応は触媒を添加せずに、テレフタール
酸、エチレングリコールおよび/又は第三成分のみで実
施することが可能であるが、後述の重縮合触媒の存在下
に実施することも出来る。重縮合触媒としては、Ge化
合物、Ti化合物、Sb化合物等が使用可能であり、例
えば、二酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム、ゲル
マニウムアルコラート、チタンテトラブトキサイド、チ
タンテトライソプロポキサイド、蓚酸チタン等が挙げら
れる。
【0010】また、安定剤としてリン化合物を用いるこ
とが好ましい。好ましいリン化合物としては、リン酸お
よびそのエステル、亜燐酸およびそのエステル、次亜燐
酸およびそのエステル等が挙げられる。また、エステル
化反応時には、ジエチレングリコール副生を抑制する為
にトリエチルアミン等の第3級アミン、水酸化テトラエ
チルアンモニウム等の水酸化第4級アンモニウム、炭酸
ナトリウム等の塩基性化合物を添加することも出来る。
また本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂(A)に
は熱安定剤、熱酸化安定剤、帯電防止剤、耐候性安定
剤、滑剤、顔料、染料、あるいは顔料分散剤などを本発
明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
【0011】本発明の共重合ポリエステル樹脂(B)
は、該共重合ポリエステル樹脂を構成するジカルボン酸
成分全量に対して、イソフタル酸成分単位が60〜96
モル%、好ましくは70〜96モル%、テレフタル酸成
分単位が2〜25モル%、好ましくは2〜15モル%、
2,6−ナフタレンジカルボン酸成分単位が2〜15モ
ル%、好ましくは3〜15モル%とを含み、該構成酸成
分中のイソフタル酸成分単位とテレフタル酸成分単位の
合計量が85〜98モル%であり、かつ、該共重合ポリ
エステル樹脂を構成するジオール成分全量に対してエチ
レングリコール成分単位が98.5〜80モル%、好ま
しくは98〜85モル%、ジエチレングリコール成分単
位が1.5〜20モル%、好ましくは、2〜15モル%
である共重合ポリエステル樹脂である。イソフタル酸成
分単位が60モル%より少ない場合は、ガスバリアー性
の効果が得られない。また、テレフタル酸成分単位が2
モルモル%より少ない場合は、前記ポリエチレンテレフ
タレ−ト樹脂(A)との溶融混合時に、前記ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂(A)との相溶性が悪いため成形
品が白濁し、透明性の優れた成形品が得られない。
【0012】本発明において用いる前記共重合ポリエス
テル樹脂(B)は、該構成成分単位が前記の範囲を満た
している限りにおいて、前記ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂(A)の共重合成分として例示した化合物を使用
することができ、特に酸成分の一部を少量のヘキサヒド
ロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヒドロキ
シ安息香酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエー
テルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、
フェノキシエタンジカルボン酸、3,5−ジカルボキシ
ベンゼンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、グルタル
酸、セバシン酸等及びそれらのエステル形成誘導体の一
種または二種以上と置き換えてもよい。
【0013】また、エチレングリコールの一部を少量の
シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロピレングリ
コール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレグリ
コール、ネオペンチレングリコール、ポリアルキレング
リコール、例えばポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の一
種または二種以上と置き換えてもよい。さらに、多官能
化合物からなるその他の共重合成分、例えば酸成分とし
て、トリメリット酸、ピロメリット酸を挙げることがで
き、グリコール成分としてグリセリン、ペンタエリスリ
トールを挙げることが出来る。以上の共重合成分の使用
量は、共重合ポリエステル樹脂(B)が実質的に線状を
維持する程度でなければならない。
【0014】本発明の共重合ポリエステル樹脂は、例え
ば酸成分として、イソフタル酸もしくは、そのエステル
形成誘導体とテレフタール酸もしくは、そのエステル形
成誘導体と2,6−ナフタレンジカルボン酸もしくは、
そのエステル形成性誘導、グリコール成分として、エチ
レングリコールまたはエチレングリコールとジエチレン
グリコールとを触媒の存在下適当な反応条件のもとでエ
ステル化またはエステル交換し、ひきつづき重縮合せし
めることによって製造される。
【0015】本発明において用いる共重合ポリエステル
樹脂(B)の極限粘度(IV)は、溶融押出しが可能な
範囲で、本発明において用いられる前記ポリエチレンテ
レフタレ−ト樹脂(A)との溶融混合性、得られた成形
品の要求機械的特性等より適宜決めるが、通常IV=
0.4〜1.0dl/g、好ましくは、0.6〜0.9
dl/gの範囲である。上記のエステル交換反応又はエ
ステル化反応及び重縮合反応時には、前記ポリエチレン
テレフタレート樹脂(A)の製造に用いるために例示し
た触媒及び安定剤を使用することができる。
【0016】本発明において用いる共重合ポリエステル
樹脂(B)は、高重合度化や低アセトアルデヒド化等の
目的のために、必要に応じて加熱処理を行なっても良
い。また、この処理はポリエチレンテレフタレート系樹
脂との組成物の状態で実施しても良い。また本発明の共
重合ポリエステル樹脂(B)には熱安定剤、熱酸化安定
剤、帯電防止剤、耐候性安定剤、滑剤、顔料、染料、あ
るいは顔料分散剤などを本発明の目的を損なわない範囲
で添加することができる。
【0017】本発明の減圧採血管の有底管体を構成する
ポリエステル樹脂組成物は、前記のポリエチレンテレフ
タレート樹脂(A)90〜10重量%と前記の共重合ポ
リエステル樹脂(B)10〜90重量%、好ましくは、
ポリエチレンテレフタレート樹脂(A)90〜40重量
%と共重合ポリエステル樹脂(B)10〜60重量%と
から構成される。共重合ポリエステル樹脂(B)が10
重量%以下の場合は、バリヤー性が改良されず、また、
90重量%以上では成形体の耐熱性、機械的強度等が低
下し問題となる。
【0018】本発明の減圧採血管の有底管体を構成する
ポリエステル樹脂組成物を得るためには、ポリエチレン
テレフタレート樹脂(A)と共重合ポリエステル樹脂
(B)を均一に混合することが出来る公知の種々の方法
を用いることが出来るが、例えばダブルコーンブレンダ
ー、リボンブレンダー等で混合する方法、また、このよ
うな方法で混合した両樹脂を一軸押出機、二軸押出機、
ベント式押出機等により溶融混練し造粒する方法を採用
する事も可能である。
【0019】また本発明の減圧採血管の有底管体を構成
するポリエステル樹脂組成物には、ポリアミド樹脂、ポ
リオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂熱安定剤、熱酸化安
定剤、帯電防止剤、耐候性安定剤、滑剤、顔料、染料、
コバルト等の遷移金属の塩あるいは顔料分散剤などを、
前記組成物の構成成分の各樹脂(A)及び(B)に添加
するのとは別に、本発明の目的を損なわない範囲で添加
することができる。
【0020】本発明の減圧採血管は一端が開口し、他端
が閉塞した有底管体と、有底管体の開口部を密封すると
ともに採血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材とか
らなり、内部が減圧された減圧採血管である。この有底
管体は、例えば、管外径が10〜20mmφ、管長が6
0〜170mm、肉厚が約1〜2mmのものである。有
底管体は前記のポリエステル組成物を射出成形、押出成
形、二軸延伸成形、真空成形、圧縮成形、パイプ押出成
形、共射出成形等により作られる。このようにして成形
された減圧採血管は生化学検査、血清学検査、血液学検
査、血糖測定等の臨床検査において有用に用いる事がで
きる。また、有底管体の内面に、親水性物質をコーテイ
ングする親水化処理、血液坑凝固剤や血液凝固促進剤を
付着させる処理等を行なっても良い。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳述するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、主な物性値の測定法は次の通りである。 (1)極限粘度(IV) フェノ−ル/1,1,2,2−テトラクロルエタン
(3:2重量比)の混合溶媒で温度30℃にて測定し
た。 (2)酸素透過係数 OX−TRAN100型酸素透過率測定機(MOCON
社製)により、温度25℃、相対湿度50%にて測定し
た。
【0022】(3)吸水量の経時変化 1)採血管 射出成形により作成した有底管体(肉厚1.5mm、容
量10ml)を合成ゴム製の密封部材で密栓する。 2)吸水量の経時変化測定 上記の採血管の内部減圧度は吸水量が6mlになるよう
に設定した。この減圧採血管を室温に保管所定期間保管
後の吸水量の変化を測定した。
【0023】また、使用したポリエチレンテレフタレ−
ト樹脂(A)および共重合ポリエステル樹脂(B)は次
の通りである。 (イ)ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(A) 日本ユニペット(株)製ポリエチレンテレフタレ−ト樹
脂(RT543:IV=0.75)(a−1) (ロ)共重合ポリエステル樹脂(B) オートクレーブにて、イソフタル酸ジメチル、テレフタ
ル酸ジメチル及び2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメ
チルとエチレングリコール及び/又はジエチレングリコ
ールとのエステル交換反応を触媒の存在下で行うことに
より初期縮合物を製造し、この初期縮合物を重縮合触媒
の存在下において重縮合せしめることにより得られた。
得られた共重合ポリエステル樹脂(b−1)、(b−
2)の組成を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記の樹脂(a−1)、(b−1)、(b
−2)を用いて、SHINTO社製プレスシート成形機
にて、厚み0.1mmの未延伸シートを得た。該シート
の酸素透過係数の評価結果を表1に示す。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート樹脂(a−1)60重量部
と共重合ポリエステル樹脂(b−1)40重量部をドラ
イブレンドし、東芝機械(株)製の射出成形機にて10
ccの有底管体を成形した。得られた有底管体を用いた
減圧採血管をもちいて吸水量の経時変化を測定した。表
2に結果を示す。なお、初期における吸水量は6ccで
ある。
【0026】実施例2 ポリエチレンテレフタレート樹脂(a−1)60重量部
と共重合ポリエステル樹脂(b−2)40重量部をドラ
イブレンドし、東芝機械(株)製の射出成形機にて10
ccの有底管体を成形した。得られた有底管体を用いた
減圧採血管をもちいて吸水量の経時変化を測定した。表
2に結果を示す。なお、初期における吸水量は6ccで
ある。
【0027】比較例1 ポリエチレンテレフタレート樹脂(a−1)100重量
部を使用し、東芝機械(株)製の射出成形機にて10c
cの有底管体を成形した。得られた有底管体を用いた減
圧採血管をもちいて吸水量の経時変化を測定した。表2
に結果を示す。なお、初期における吸水量は6ccであ
る。
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明の減圧採血管は、経時的な採血量
の変化が少なくガスバリアー性が優れ、かつ透明性も優
れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封部材を開口部に有する有底管体から
    なる減圧採血管において、該有底管体がポリエチレンテ
    レフタレート樹脂(A)90〜10重量部と共重合ポリ
    エステル樹脂(B)10〜90重量部からなり、該共重
    合ポリエステル樹脂が該共重合ポリエステル樹脂を構成
    するジカルボン酸成分全量に対してイソフタル酸成分単
    位60〜96モル%、テレフタル酸成分単位2〜25モ
    ル%及び2,6−ナフタレンジカルボン酸成分単位2〜
    15モル%とを含み、ジカルボン酸成分中のイソフタル
    酸成分単位とテレフタル酸成分単位の合計量が85〜9
    8モル%であり、かつ、該共重合ポリエステル樹脂を構
    成するジオール成分全量に対してエチレングリコール成
    分単位が98.5〜80モル%、ジエチレングリコール
    成分単位1.5〜20モル%を含み、酸素透過係数が
    3.0cc・mm/m2・day ・atm 以下の共重合ポリエステ
    ル樹脂であることを特徴とするポリエステル樹脂製減圧
    採血管。
JP9246728A 1997-09-11 1997-09-11 ポリエステル樹脂製減圧採血管 Pending JPH1176205A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114413A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 Matumura Takahito 真空採血管、採血ユニット及び検査方法識別装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114413A1 (ja) * 2010-03-15 2011-09-22 Matumura Takahito 真空採血管、採血ユニット及び検査方法識別装置
JP5661740B2 (ja) * 2010-03-15 2015-01-28 鷹仁 松村 真空採血管、採血ユニット及び検査方法識別装置

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