JPH1175284A - 車載用音響再生装置 - Google Patents

車載用音響再生装置

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JPH1175284A
JPH1175284A JP23093997A JP23093997A JPH1175284A JP H1175284 A JPH1175284 A JP H1175284A JP 23093997 A JP23093997 A JP 23093997A JP 23093997 A JP23093997 A JP 23093997A JP H1175284 A JPH1175284 A JP H1175284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の音源からの音を再生しても聞き取りやす
い車載用音響再生装置を提供すること。 【解決手段】複数のスピーカを有し、複数の音源からの
信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置において、
各スピーカFLS、FRS、RLS、RRSの指向性を
可変とする指向性可変手段を装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用の音響再生
装置に係り、特に車室内に設置された複数のスピーカか
ら複数の音源の信号を再生できる車載用音響再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車載用音響再生装置も高度化が進み、い
ろいろな音源、例えばCD、MD、カセットテープ、ラ
ジオ、テレビからの信号の音声再生が楽しめ、またナビ
ゲーションシステムの案内音声や移動電話の通話音声が
音響再生装置のスピーカから再生されるようになったシ
ステムもある。そして、さらに高度なシステムとして
は、車室内に設置された複数のスピーカから複数の音源
の信号を選択して再生できるシステム、つまり車室内に
設置された複数の各スピーカから異なった音声を再生す
るシステム(以下マルチ再生システムと記す)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなマ
ルチ再生システムでは、各スピーカからの再生信号が混
じり合い聞きづらいといった問題がある。特に、ナビゲ
ーション装置の案内音声や電話の通話音声、あるいは交
通情報放送、ニュース、天気予報等のアナウンス音を聞
く場合においては、音楽の聴取とは異なり、内容を確実
に聞き、理解する必要があるため、聞きづらいといった
ことがより大きな問題となる。
【0004】本発明は、上記課題を解決するもので、マ
ルチ再生システムにおいて各スピーカから異なった音源
の信号が再生されている場合でも、車室内の各座席にお
いて良好に音響信号を聴取できる車載用音響再生装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するため、本発明に係る車載用音響再生装置(1)
は、複数のスピーカを有し、複数の音源からの信号を同
時に再生可能な車載用音響再生装置において、前記スピ
ーカの指向性を可変とする指向性可変手段を備えている
ことを特徴としている。
【0006】上記車載用音響再生装置(1)によれば、
車室内のスピーカの指向性を調整できるので、各音源の
再生音の車室内における強度分布を調整でき、各座席に
て所望の音源の音を聞き易くすることが可能となる。
【0007】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(2)は、前記複数のスピーカが、前席付近の前席スピ
ーカと中間席付近の中間席スピーカと後席付近の後席ス
ピーカからなり、前記指向性可変手段が、前記中間席ス
ピーカの指向性を可変とするものであることを特徴とし
ている。
【0008】上記車載用音響再生装置(2)によれば、
前席・後席の音源再生状況に応じて中間席スピーカの指
向性を変更することができ、中間席スピーカの再生音の
前席、あるいは後席への不要な放射を抑えることがで
き、前席、後席での再生音の聴取が良好となる。
【0009】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(3)は、再生する音源を検知する音源検知手段と、該
音源検知手段により検知された音源に応じて前記指向性
可変手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴
としている。
【0010】上記車載用音響再生装置(3)によれば、
使用者がなんら特別な操作をすることなく、各スピーカ
から再生される音の音源に応じて、スピーカの指向性が
自動的に調整される。
【0011】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(4)は、前記指向性可変手段が、前記スピーカ前面に
設けられ、角度調整可能な音響反射板を有するディフュ
ーザからなることを特徴としている。
【0012】上記車載用音響再生装置(4)によれば、
ディフューザの音響反射板の角度によりスピーカからの
再生音の指向性が調整される。
【0013】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(5)は、前記指向性可変手段が、前記スピーカの向き
を変化させるスピーカ角度可変手段からなることを特徴
としている。
【0014】上記車載用音響再生装置(5)によれば、
スピーカの向きが変更されることにより、当該向きに応
じてスピーカからの再生音の指向性が調整される。
【0015】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(6)は、前記指向性可変手段が、使用者が指向性を手
動で操作するための操作部と、前記操作部の操作量を表
示するための操作量表示手段とを備えたものであること
を特徴としている。
【0016】上記車載用音響再生装置(6)によれば、
使用者の操作により、各スピーカから再生される音の音
源に応じて、スピーカの指向性が調整される。また、そ
の操作量が操作量表示手段により表示されるので、適切
な操作量の調整が容易になる。
【0017】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(7)は、前記指向性可変手段が、前記音響反射板を駆
動するモータと、該モータの動作を制御するモータ制御
手段とを備えたものであることを特徴としている。
【0018】上記車載用音響再生装置(7)のように、
前記音響反射板をモータを用いて制御することにより、
指向性可変手段を構成することが可能である。
【0019】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(8)は、前記指向性可変手段が、前記スピーカを駆動
するモータと、該モータの動作を制御するモータ制御手
段とを備えたものであることを特徴としている。
【0020】上記車載用音響再生装置(8)のように、
前記スピーカの向きをモータを用いて制御することによ
り、指向性可変手段を構成することが可能である。
【0021】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(9)は、複数のスピーカを有し、複数の音源からの信
号を同時に再生可能な車載用音響再生装置において、低
域の音声信号を再生する低域再生スピーカと、複数の音
源からの信号の同時再生を検出する同時再生検出手段
と、該同時再生検出手段により複数の音源からの信号の
同時再生が検出された場合に、前記低域再生スピーカの
再生信号レベルを減衰させる低域減衰手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0022】上記車載用音響再生装置(9)によれば、
指向性が広く車室内全体に広がる特性のある低音の再生
レベルを低下、あるいはなくすことができるので、各席
で異なった音源からの再生音を聴取する場合でも、各席
で比較的明瞭に各音源からの再生音を聴取できる。
【0023】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(10)は、前記低域減衰手段が、前記低域再生スピー
カへの出力信号ラインに設けられ、該低域再生スピーカ
への出力信号レベルを減衰する信号減衰手段であること
を特徴としている。
【0024】上記車載用音響再生装置(10)のよう
に、前記低域再生スピーカへの信号ラインの信号を減衰
することにより、前記低域減衰手段を構成することが可
能である。
【0025】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(11)は、前記低域減衰手段が、前記複数の音源から
の信号の低域成分を減衰する周波数特性可変手段である
ことを特徴としている。
【0026】上記車載用音響再生装置(11)のよう
に、音源からの信号の低域成分を減衰することにより、
前記低域減衰手段を構成することが可能である。
【0027】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(12)は、前記車載用音響再生装置(9)〜(11)
において、前記低域再生スピーカが、低音再生専用に設
置されたスーパーウーハスピーカであることを特徴とし
ている。
【0028】上記車載用音響再生装置(12)のよう
に、低音再生専用に設置されたスーパーウーハスピーカ
の再生音を制御することにより、良好な再生が可能とな
る。
【0029】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(13)は、前記低域再生スピーカが、低音用スピーカ
ユニットと他音域用スピーカユニットとから構成された
マルチウェイスピーカの低音用スピーカユニットである
ことを特徴としている。
【0030】上記車載用音響再生装置(13)のよう
に、マルチウェイスピーカの低音用スピーカユニットの
再生音を制御することにより、良好な再生が可能とな
る。
【0031】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(14)は、複数のスピーカを有し、複数の音源からの
信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置において、
案内のための音声であるアナウンス音を検出するアナウ
ンス音検出手段と、該アンナウンス音検出手段によりア
ナウンス音が検出された場合に、該アナウンス音が検出
された音源以外の音源からの信号の内、音声帯域の信号
を減衰する音声帯域減衰手段とを備えていることを特徴
としている。
【0032】上記車載用音響再生装置(14)によれ
ば、ナビゲーション装置の案内音声や電話の通話音声、
あるいは交通情報放送、ニュース、天気予報等のアナウ
ンス音を聞く場合においては、他音源における音声帯域
の再生音のレベルが抑えられるので、再生されたアナウ
ンス音が聞きやすくなり、内容を確実に聞き取り、理解
することできるようになる。
【0033】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(15)は、前記音声帯域減衰手段が、音声帯域の信号
のレベルが時定数を持って変化するように動作する時定
数手段を備えたものであることを特徴としている。
【0034】上記車載用音響再生装置(15)によれ
ば、再生音量が急激に変化するのではなく、徐々に変化
するので、違和感が生じることを防止できる。
【0035】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(16)は、複数のスピーカを有し、複数の音源からの
信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置において、
案内のための音声であるアナウンス音を検出するアナウ
ンス音検出手段と、該アンナウンス音検出手段によりア
ナウンス音が検出された場合に、該アナウンス音が検出
された音源以外の音源からの信号を減衰する他音源信号
減衰手段とを備えていることを特徴としている。
【0036】上記車載用音響再生装置(16)によれ
ば、ナビゲーション装置の案内音声や電話の通話音声、
あるいは交通情報放送、ニュース、天気予報等のアナウ
ンス音を聞く場合においては、他音源の再生音のレベル
が抑えられるので、再生されたアナウンス音が聞きやす
くなり、内容を確実に聞き取り、理解することができる
ようになる。
【0037】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(17)は、前記他音源信号減衰手段が、音声帯域の信
号のレベルが時定数を持って変化するように動作する時
定数手段を備えたものであることを特徴としている。
【0038】上記車載用音響再生装置(17)によれ
ば、再生音量が急激に変化するのではなく、徐々に変化
するので、違和感が生じることを防止できる。
【0039】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(18)は、前記アンナウンス音検出手段が、音源から
の信号のレベルを検出する全帯域レベル検出手段と、音
源からの信号における音声帯域の信号のレベルを検出す
る音声帯域レベル検出手段と、前記全帯域レベル検出手
段により検出された全帯域レベルと、前記音声帯域レベ
ル検出手段により検出された音声帯域レベルとを比較す
る比較手段とを備えたものであることを特徴としてい
る。
【0040】上記車載用音響再生装置(18)のよう
に、再生音における全帯域の信号レベルと再生音中の音
声帯域の信号レベルとを比較することにより、再生音中
の音声帯域の信号レベルの割合が検出され、音声信号成
分の割合の多いアナウンス音と、他信号成分(楽器等)
の割合の多い音楽等の音等を識別できる。
【0041】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(19)は、前席付近の前席スピーカと中間席付近の中
間席スピーカと後席付近の後席スピーカとを有し、複数
の音源からの信号を同時に再生可能な車載用音響再生装
置において、前記前席スピーカと前記後席スピーカから
再生する信号の音源が異なる場合、前記中間席スピーカ
の再生音量を減衰する中間席音減衰手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0042】上記車載用音響再生装置(19)によれ
ば、前席・後席の音源再生状況に応じて中間席スピーカ
の音量が低減され、中間席スピーカの再生音の前席、あ
るいは後席への不要な放射を抑えることができ、前席、
後席での再生音の聴取が良好となる。
【0043】また、本発明に係る車載用音響再生装置
(20)は、前席付近の前席スピーカと中間席付近の中
間席スピーカと後席付近の後席スピーカとを有し、複数
の音源からの信号を同時に再生可能な車載用音響再生装
置において、前記中間席スピーカから再生する信号の設
定操作を行うための設定手段と、前記前席スピーカと前
記後席スピーカから再生する信号の音源が異なる場合、
前記設定手段により設定された設定条件に従い前記中間
席スピーカから再生する信号の音源の選択を行う選択手
段とを備えていることを特徴としている。
【0044】上記車載用音響再生装置(20)によれ
ば、使用者による設定条件に応じて中間席スピーカから
再生される音の音源が選択されるので、車室内における
使用者の好みに応じた音響再生状態を実現することが可
能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車載用音響再
生装置の実施の形態について説明する。図1は本発明の
実施の形態に係る車載用音響再生装置における各構成部
品の車室内における配置を示す配置図であり、図2は音
響再生装置の構成を示すブロック構成図である。
【0046】本実施の態様に係る音響再生装置の場合、
スピーカは、車室内の前席付近に配置された前席スピー
カFLS,FRS(ステレオ再生の左右信号再生用、中
席・後席用も同様)と、車室内の後席付近に配置された
後席スピーカRLS,RRSと、車室内の後方トランク
内に設置された低音再生用のスーパーウーハSWSから
構成されている。そして、CDプレーヤ2、ラジオ3、
地図表示や目的地までの経路案内を行うナビゲーション
システム4等の音源、音響信号の音質、音量、左右バラ
ンス、フェーダ(前後バランス)を調整する音質調整
部、音量調整部、バランス調整部(左右音量調整)、フ
ェーダ調整部等(前後音量調整)からなる音響再生装置
のオーディオユニットAS(各部を接続して用いるコン
ポーネントの場合もある)が、自動車のインストルメン
タルパネル等の運転者席や助手席等の座席から操作し易
い場所に設置されている。
【0047】CDプレーヤ2、ラジオ3、ナビゲーショ
ンシステム4からの音楽、道路交通情報(ラジオ3)、
経路案内(ナビゲーションシステム4)等のアナウンス
等の音声信号は、これら信号を各スピーカに分配する分
配回路5に出力される。分配回路5は、スイッチングト
ランジスタ、リレー等により構成されるスイッチ回路に
より構成され、マイクロコンピュータ(マイコン)1か
らの制御信号に応じて、各音源からの信号を各スピーカ
に分配する。分配回路5により分配された出力信号は、
スイッチングトランジスタ等で構成され、信号を接断す
る接断部6に出力される。接断部6は、マイコン1から
の制御信号に応じて信号を接断し、特定のスピーカに対
して音声信号が到達するように動作する。接断部6から
の出力信号は、音声信号の周波数特性を変化させるフィ
ルタ部7に出力される。そして、フィルタ部7は共振回
路等で構成され、マイコン1からの制御信号に応じて音
声信号の周波数特性を制御し、後段の音量制御回路8に
出力する。音量制御回路8は、入力された制御値に応じ
て抵抗の変化する電子ボリウム等により構成され、マイ
コン1からの制御信号に応じて音声信号を減衰し、後段
の電力増幅回路9に出力する。電力増幅回路9では、音
声信号を電力増幅し、各スピーカFRS,FLS,RR
S,RLS,SWSから再生音として出力させる。マイ
コン1は各種制御を行うもので、RAM,ROM等から
なるメモリ等を有しており、制御プログラムがメモリに
記憶されている。そして、マイコン1には、各種操作ス
イッチから構成される操作部12が接続され、操作部1
2の操作状態に応じた制御を行い、また液晶表示器等か
ら構成される表示器11が接続され、この表示器11に
装置の動作状態等を表示させる制御を行う。尚、分配回
路5、接断部6、フィルタ7、音量制御回路8を、デジ
タルシグナルプロセッサ(DSP)により構成し、デジ
タル信号処理によりこれら構成の機能を実現することも
可能である。
【0048】次にマイコン1の行う処理について説明す
る。図3はマイコン1の行う処理の概略を示すフローチ
ャートであり、この処理は音響再生装置の動作中は他の
処理と同様に繰り返し行われる。
【0049】ステップS1では、音源の再生状態や操作
部12の操作状態等から音響信号の特定再生状態にある
かどうかを判断し、特定再生状態であれば、ステップS
2に移り、特定再生状態でなければ処理を終える。ステ
ップS2では、スピーカの指向性制御、低音再生状態制
御、音量制御等の特定再生処理を行い処理を終える。次
に各種特定再生状態および特定再生処理について説明す
る。 (1)複数音源同時再生状態 この状態は、複数の音源、例えばCDプレーヤ2からの
音楽再生音が前席スピーカFRS,FLSから出力さ
れ、ラジオ3からの放送再生音が後席スピーカRRS,
RLSから出力されている状態で、この状態は操作部1
2における操作状態(音源選択状態)から検出される。
【0050】(2)アナウンス音再生状態(複数音源同
時再生状態において) この状態は、複数の音源、例えばCDプレーヤ2からの
音楽再生音が後席スピーカRRS,RLSから出力さ
れ、ラジオ3からの交通情報放送再生音(アナウンス
音:音声による情報の報知等、内容を把握する必要があ
るもの)が前席スピーカFRS,FLSから出力されて
いる状態で、この状態は操作部12における操作状態
(音源選択状態)と音声出力信号の特徴とから検出され
る。尚、無線(携帯)電話の場合には、必然的にアナウ
ンス音の再生となるので、電話の通話状態検出により検
出できる。
【0051】次にアナウンス音の検出方法について説明
する。図4はアナウンス音の検出回路の一例を示す回路
図である。ラジオ2等の音源からの音響信号が分岐さ
れ、バンドパスフィルタBPF1および比較器CMP1
の反転入力に入力されるようになっている。バンドパス
フィルタBPF1は、音声帯域(1kHz周辺)の信号
を通過させるフィルタで、音響信号の音声帯域の成分が
出力される。そして、このバンドパスフィルタBPF1
の出力信号は、オフセット電源Vbと抵抗R10からな
るオフセット回路により、オフセット電圧が印加され
て、比較器CMP1の非反転入力に入力されるようにな
っている。比較器CMP1は、音響信号と音響信号の音
声帯域の信号とを比較して、その結果を出力する。つま
り、比較器CMP1は、音響信号に音声帯域成分が多い
程、高レベルの信号を出力する。そして、比較器CMP
1の出力信号は、コンデンサC10,抵抗R11,R1
2により積分処理され、つまり細かい変動成分が除去さ
れて音声信号の検出およびその結果に基づく制御に適し
た信号として比較器CMP2の非反転入力に入力され
る。比較器CMP2の反転入力にはアナウンス音の検出
に適した値に設定された基準電圧Vrが接続され、比較
器CMP2はこの基準電圧Vrと積分処理された信号の
レベルとを比較し、その結果をアナウンス音の検出信号
として出力する。つまり、アナウンス音であれば、音響
信号の音声信号成分が多くなるので、比較器CMP1の
出力信号を積分処理した信号は、レベルが高くなり、比
較器CMP2からは高レベルの信号が出力されることと
なる。
【0052】尚、本例では音響信号の音声帯域成分の量
によりアナウンス音を検出する場合を示したが、その
他、音声認識技術を応用する方法、放送種別を示すコー
ドが付与されたラジオ放送等における放送種別コードを
用いた方法、ステレオ放送のパイロット信号(ステレオ
・モノラルの検出)を用いた方法(モノラル放送時はア
ナウンスと推定できる)等、様々の方法が採用可能であ
る。
【0053】次に幾つかの各種特定再生処理について説
明する。
【0054】(1)指向性可変再生処理 スピーカの指向性を変化させる方法で、前席スピーカF
LS,FRSの指向性をより前席側に、後席スピーカR
LS,RRSの指向性をより後席よりにする処理であ
り、前席スピーカFLS,FRSの再生音が後席に達し
にくいように、また後席スピーカRLS,RRSの再生
音が前席に達しにくいようにする処理である。尚、この
スピーカの指向性調整は、マイコン1による処理、ある
いは使用者による手動操作により行われる。
【0055】尚、図13に示すように、中間席が存在
し、そして中間席付近に中間席スピーカMLS,MRS
が設置されている場合には、中間席スピーカMLS,M
RSの指向性を変えるようにすればよく、その場合には
中間席スピーカMLS,MRSの再生音が、前席スピー
カFLS,FRSからの再生音と等しいか、後席スピー
カRLS,RRSの再生音と等しいかを判断し、再生音
が等しいスピーカに対応する席方向へ指向性を変化させ
ればよい(中間席スピーカMLS,MRSの再生音は操
作部12の操作により設定される)。尚、このスピーカ
の指向性調整は、マイコン1による処理、あるいは使用
者による手動操作により行われる。また、中間席スピー
カMLS,MRSのある場合の、音響再生装置の構成は
図14に示すような構成であって、図2に示した構成と
比べて、中間席スピーカMLS,MRSに対する各回路
構成が付加された構成となっている。
【0056】次にスピーカの指向性を変える手段につい
て説明する。図5はスピーカの前面に設けられ、スピー
カからの再生音の指向性を変化させるディフューザの構
成を示す平面図である。
【0057】マイコン1によりその動作が制御されるモ
ータの回転軸(図示せず)には歯車G0が固定されてい
る。歯車G0はスライド板A1の後側に形成されたギヤ
G5に係合しており、またスライド板A1に設けられた
長孔Q0に図示省略したシャーシに固定された固定軸P
0が挿入され、モータの回転によりスライド板A1が左
右に平行移動するようになっている。また、スライド板
A1の前側にもギヤG4が形成されており、このギヤG
4に係合した手動回転可能な歯車G6の回転によって
も、スライド板A1が左右に平行移動するようになって
いる。そして、シャーシに設けられた操作孔H1から、
歯車G6(歯車G6に固定された摘みでもよい)の一部
が突出して操作可能となっており、また歯車G6の周囲
に設けられた適切な数の目印M2と操作孔H1の上方周
辺部に設けられた目印M1との位置関係により、操作量
が分かるようになっている。尚、目印M2をスピーカの
指向性が適切な方向となる位置に付けることにより、そ
の位置に操作すれば適切な指向性が得られることにな
り、操作が非常に容易になる。
【0058】スライド板A1のギヤG4には、音を反射
するフィン(板)F1,F2,F3に固定された歯車G
1,G2,G3が係合しており、スライド板A1の移動
によりフィンF1,F2,F3が歯車G1,G2,G3
の軸P1,P2,P3を中心として角変移するようにな
っている。また、歯車G1,G2,G3の径はそれぞれ
相違し、スライド板A1の移動量に対する角変移量が異
なるようになっており、そのフィンF1,F2,F3の
初期方向設定、歯車G1,G2,G3の径の設定によ
り、指向性における方向と広がり具合を、調整できるよ
うになっている。このような構成のディフューザによ
り、マイコン1によるモータの制御(モータに対する制
御量を記憶し、再生状態に応じて制御量を選択)あるい
は手動操作により、音を反射、誘導するフィンF1,F
2,F3の方向を調整でき、スピーカの再生音の指向性
(方向、広がり具合)を制御することが可能となる。
【0059】次にスピーカの指向性を変える他の手段に
ついて説明する。図6はスピーカユニットの向きを変え
ることによりスピーカからの再生音の指向性を可変とす
るスピーカーの構成を示す平面図である。
【0060】マイコン1にその動作が制御されるモータ
の回転軸P12には歯車G12が固定されている。歯車
G12はスピーカユニットSP1に固定されたギヤG1
1に係合しており、ギヤG11は軸P11を中心として
回転可能に軸P11に支持されている。従って、マイコ
ン1(モータに対する制御量を記憶し、再生状態に応じ
て制御量を選択)によるモータの制御により、スピーカ
ユニットSP1の方向を調整でき、スピーカの再生音の
指向性(方向)を制御することが可能となる。尚、図5
に示した構成と同様の構成により、手動操作によってス
ピーカの指向性を調整する構成とすることも可能であ
る。
【0061】(2)音響特性変更処理 スピーカへの出力音声信号の特性を変更する処理で、接
断部6、フィルタ部7、音量制御回路8のマイコン1に
よる制御により、スピーカに対する音声遮断制御、音量
低減制御、出力周波数特性制御を行う処理である。以
下、その処理方法を説明する。
【0062】尚、図13に示すように、中間席が存在
し、そして中間席付近に中間席スピーカMLS,MRS
が設置されている場合には、中間席スピーカMLS,M
RSの再生音の音響特性を変えるようにすればよく、そ
の場合には中間席スピーカMLS,MRSの再生音が、
前席スピーカFLS,FRSからの再生音と等しいか、
後席スピーカRLS,RRSの再生音と等しいかを判断
し、再生音が等しいスピーカの再生音に対する処理と同
様の処理を中間スピーカMLS,MRSの再生音に対し
て行えばよく、またあるいは複数音源再生の時には常に
減衰(遮断)処理を行うようにしてもよい。
【0063】(2.1)再生レベル低減処理 複数の音源からの音響信号がスピーカから再生されてい
る場合に、音量を低減する処理で、制御対象とするスピ
ーカに対応する音量制御回路8の音量減衰量を増加させ
る制御を行う。尚、完全に減衰(消音)する方法もあ
り、その場合には対応する接断部6を切断状態にする。
この方法では、スピーカあるいは音源に優先度を付与し
ておき(操作部12により設定可能とする)、優先度の
低い方のスピーカあるいは音源の再生音を制御する方法
やアナウンス音を検出した音響信号を再生するスピーカ
以外のスピーカの再生音を制御する。
【0064】(2.2)低域再生レベル低減処理 複数の音源からの音響信号がスピーカから再生されてい
る場合に、図7に示すように低域の音量を低減する処理
で、全スピーカに対応するフィルタ部7の低域通過特性
を低下させる制御、あるいは低域再生スピーカ(スーパ
ーウーハSWSあるいはマルチウェイスピーカの低音再
生スピーカユニット)に対する信号の減衰(遮断)制御
を行う。この制御では、常時制御を行う方法、あるいは
図9に示すようにアナウンス音を検出した時に行う方法
を採用することができる。
【0065】(2.3)音声帯域再生レベル低減処理 複数の音源からの音響信号がスピーカから再生されてい
る場合に、図8に示すように音声帯域の音量を低減する
処理で、アナウンス音を再生するスピーカ以外のスピー
カに対応するフィルタ部7の音声帯域通過特性を低下さ
せる制御を行う(低域も低下させてもよい)。この制御
では、図9に示すようにアナウンス音を検出した時に行
う方法を採用することができる。
【0066】図10は低域再生レベル低減を行う構成の
一例を示すもので、マルチウェイスピーカの構成を示す
回路構成図である。マルチウェイスピーカは、高音用ス
ピーカユニットTSP、中音用スピーカユニットMS
P、低音用スピーカユニットLSPから構成されてお
り、高音用スピーカユニットTSPにはコンデンサC1
からなるハイパスフィルタを介して高音帯域の信号が入
力され、中音用スピーカユニットMSPにはコンデンサ
C2,コイルL1からなるバンドパスフィルタを介して
中音帯域の信号が入力され、そして低音用スピーカユニ
ットLSPにはコイルL2からなるローパスフィルタを
介して低音帯域の信号が入力されるようになっている。
そして、低音用スピーカユニットLSPの入力部はトラ
ンジスタTR1からなるスイッチング回路を介して接地
されている。つまり、マイコン1からの制御信号によ
り、トランジスタTR1のインピーダンスが変化し、低
音用スピーカユニットLSPへの信号が減衰される構成
になっている。
【0067】図11は低域・音声帯域再生レベル低減を
行う構成の一例を示す回路図で、(a)は低域再生レベ
ル低減回路、(b)は音声帯域再生レベル低減回路を示
す。(a)に示した低域再生レベル低減回路は、信号ラ
インに沿って設けられた抵抗R3と、抵抗R3前段に一
端が接続されたローパスフィルタの働きをするコイルL
3と、コイルL3の他端に接続されコイルL3の接地状
態を可変とするトランジスタTR3からなる。そして、
マイコン1からの制御信号により、トランジスタTR3
のインピーダンスが変化して、コイルL3を介して接地
方向に流れる音響信号の低域成分が変化し、再生音から
適当な量の低域成分が減衰される構成になっている。
【0068】(b)に示した音声帯域再生レベル低減回
路は、信号ラインに沿って設けられた抵抗R3と、抵抗
R3前段に一端が接続されたバンドパスフィルタ(音声
帯域を通過)の働きをするコンデンサC4とコイルL4
の直列回路と、この直列回路の他端に接続されこの直列
回路の接地状態を可変とするトランジスタTR4からな
る。そして、マイコン1からの制御信号により、トラン
ジスタTR4のインピーダンスが変化して、コンデンサ
C4,コイルL4を介して接地方向に流れる音響信号の
音声帯域成分が変化し、再生音から適当な量の音声帯域
成分が減衰される構成になっている。
【0069】図12は低域・音声帯域再生レベル低減を
行う構成の一例を示す回路図で、時定数を持ったレベル
低減回路の回路図を示す。
【0070】時定数を持ったレベル低減回路信号は、ラ
インに沿って設けられた抵抗R5と、抵抗R5前段に一
端が接続されたバンドパスフィルタ(音声帯域を通過)
BPF5と、このバンドパスフィルタBPF5の他端に
接続されこのバンドパスフィルタBPF5の接地状態を
可変とするトランジスタTR5と、抵抗R6,R7,コ
ンデンサ5で構成される充放電回路からなり、マイコン
1からの制御信号に時定数を持たせてトランジスタTR
5に印加する時定数回路が構成されている。つまり、マ
イコン1からの制御信号により、トランジスタTR5の
インピーダンスが変化して、バンドパスフィルタBPF
5を介して接地方向に流れる音響信号の音声帯域成分が
変化し、再生音から適当な量の音声帯域成分が減衰され
る構成になっている。そして、マイコン1からの制御信
号が時定数回路により徐々に変化してトランジスタTR
5に印加されるので、トランジスタTR5のインピーダ
ンスが徐々に変化し、音響信号の特性変化が徐々に進行
することになる。尚、バンドパスフィルタBPF5の特
性を低域通過特性にすると、再生音から低域成分が減衰
される構成になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載用音響再生装置における各構成部品の車室
内における配置を示す配置図である。
【図2】音響再生装置の構成を示すブロック構成図であ
る。
【図3】マイコンの行う処理の概略を示すフローチャー
トである。
【図4】アナウンス音の検出回路の一例を示す回路図で
ある。
【図5】ディフューザの構成を示す平面図である。
【図6】スピーカの構成を示す平面図である。
【図7】低域再生レベル低減処理を示す特性図である。
【図8】音声帯域再生レベル低減処理を示す特性図であ
る。
【図9】アナウンス音検出時の処理を示すタイムチャー
トである。
【図10】低域再生レベル低減回路を示す回路図であ
る。
【図11】(a)(b)は音声帯域再生レベル低減回路
を示す回路図である。
【図12】時定数を持ったレベル低減回路を示す回路図
である。
【図13】車載用音響再生装置における各構成部品の車
室内における配置を示す配置図である。
【図14】音響再生装置の構成を示すブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 CDプレーヤ 3 ラジオ 4 ナビゲーションシステム 5 分配回路 6 接断回路 7 フィルタ部 8 音量制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04R 5/02 H04R 5/02 F

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスピーカを有し、複数の音源から
    の信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置におい
    て、 前記スピーカの指向性を可変とする指向性可変手段を備
    えていることを特徴とする車載用音響再生装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のスピーカが、前席付近の前席
    スピーカと中間席付近の中間席スピーカと後席付近の後
    席スピーカからなり、 前記指向性可変手段が、前記中間席スピーカの指向性を
    可変とするものであることを特徴とする請求項1記載の
    車載用音響再生装置。
  3. 【請求項3】 再生する音源を検知する音源検知手段
    と、 該音源検知手段により検知された音源に応じて前記指向
    性可変手段を制御する制御手段とを備えていることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の車載用音響再生
    装置。
  4. 【請求項4】 前記指向性可変手段が、前記スピーカ前
    面に設けられ、角度調整可能な音響反射板を有するディ
    フューザからなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかの項に記載の車載用音響再生装置。
  5. 【請求項5】 前記指向性可変手段が、前記スピーカの
    向きを変化させるスピーカ角度可変手段からなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の車載用
    音響再生装置。
  6. 【請求項6】 前記指向性可変手段が、 使用者が指向性を手動で操作するための操作部と、 前記操作部の操作量を表示するための操作量表示手段と
    を備えたものであることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかの項に記載の車載用音響再生装置。
  7. 【請求項7】 前記指向性可変手段が、 前記音響反射板を駆動するモータと、 該モータの動作を制御するモータ制御手段とを備えたも
    のであることを特徴とする請求項4記載の車載用音響再
    生装置。
  8. 【請求項8】 前記指向性可変手段が、 前記スピーカを駆動するモータと、 該モータの動作を制御するモータ制御手段とを備えたも
    のであることを特徴とする請求項5記載の車載用音響再
    生装置。
  9. 【請求項9】 複数のスピーカを有し、複数の音源から
    の信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置におい
    て、 低域の音声信号を再生する低域再生スピーカと、 複数の音源からの信号の同時再生を検出する同時再生検
    出手段と、 該同時再生検出手段により複数の音源からの信号の同時
    再生が検出された場合に、前記低域再生スピーカの再生
    信号レベルを減衰させる低域減衰手段とを備えているこ
    とを特徴とする車載用音響再生装置。
  10. 【請求項10】 前記低域減衰手段が、前記低域再生ス
    ピーカへの出力信号ラインに設けられ、該低域再生スピ
    ーカへの出力信号レベルを減衰する信号減衰手段である
    ことを特徴とする請求項9記載の車載用音響再生装置。
  11. 【請求項11】 前記低域減衰手段が、前記複数の音源
    からの信号の低域成分を減衰する周波数特性可変手段で
    あることを特徴とする請求項9記載の車載用音響再生装
    置。
  12. 【請求項12】 前記低域再生スピーカが、 低音再生専用に設置されたスーパーウーハスピーカであ
    ることを特徴とする請求項9〜11のいずれかの項に記
    載の車載用音響再生装置。
  13. 【請求項13】 前記低域再生スピーカが、 低音用スピーカユニットと他音域用スピーカユニットと
    から構成されたマルチウェイスピーカの低音用スピーカ
    ユニットであることを特徴とする請求項9〜11のいず
    れかの項に記載の車載用音響再生装置。
  14. 【請求項14】 複数のスピーカを有し、複数の音源か
    らの信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置におい
    て、 案内のための音声であるアナウンス音を検出するアナウ
    ンス音検出手段と、 該アンナウンス音検出手段によりアナウンス音が検出さ
    れた場合に、該アナウンス音が検出された音源以外の音
    源からの信号の内、音声帯域の信号を減衰する音声帯域
    減衰手段とを備えていることを特徴とする車載用音響再
    生装置。
  15. 【請求項15】 前記音声帯域減衰手段が、音声帯域の
    信号のレベルが時定数を持って変化するように動作する
    時定数手段を備えたものであることを特徴とする請求項
    14記載の車載用音響再生装置。
  16. 【請求項16】 複数のスピーカを有し、複数の音源か
    らの信号を同時に再生可能な車載用音響再生装置におい
    て、 案内のための音声であるアナウンス音を検出するアナウ
    ンス音検出手段と、 該アンナウンス音検出手段によりアナウンス音が検出さ
    れた場合に、該アナウンス音が検出された音源以外の音
    源からの信号を減衰する他音源信号減衰手段とを備えて
    いることを特徴とする車載用音響再生装置。
  17. 【請求項17】 前記他音源信号減衰手段が、音声帯域
    の信号のレベルが時定数を持って変化するように動作す
    る時定数手段を備えたものであることを特徴とする請求
    項16記載の車載用音響再生装置。
  18. 【請求項18】 前記アンナウンス音検出手段が、 音源からの信号のレベルを検出する全帯域レベル検出手
    段と、 音源からの信号における音声帯域の信号のレベルを検出
    する音声帯域レベル検出手段と、 前記全帯域レベル検出手段により検出された全帯域レベ
    ルと、前記音声帯域レベル検出手段により検出された音
    声帯域レベルとを比較する比較手段とを備えたものであ
    ることを特徴とする請求項14または請求項16記載の
    車載用音響再生装置。
  19. 【請求項19】 前席付近の前席スピーカと中間席付近
    の中間席スピーカと後席付近の後席スピーカとを有し、
    複数の音源からの信号を同時に再生可能な車載用音響再
    生装置において、 前記前席スピーカと前記後席スピーカから再生する信号
    の音源が異なる場合、前記中間席スピーカの再生音量を
    減衰する中間席音減衰手段を備えていることを特徴とす
    る車載用音響再生装置。
  20. 【請求項20】 前席付近の前席スピーカと中間席付近
    の中間席スピーカと後席付近の後席スピーカとを有し、
    複数の音源からの信号を同時に再生可能な車載用音響再
    生装置において、 前記中間席スピーカから再生する信号の設定操作を行う
    ための設定手段と、 前記前席スピーカと前記後席スピーカから再生する信号
    の音源が異なる場合、前記設定手段により設定された設
    定条件に従い前記中間席スピーカから再生する信号の音
    源の選択を行う選択手段とを備えていることを特徴とす
    る車載用音響再生装置。
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