JP4259640B2 - 車載用オーディオ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車載用オーディオ装置に関し、特にオーディオにあまり詳しくないユーザ、操作に不慣れなユーザでも簡単に好みに合った最適な音質を提供できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載用オーディオ装置では、基本的には製造したメーカ側が音質の設定を行い、ユーザは簡易的な音質調整、例えばバス、トレブルの操作を行っていた。このため、オーディオの知識、経験が豊富なユーザにとっては千差万別の好みに適応する程の細かい調整を行うことができない。
【0003】
他方、一部に非常に細かく音質調整を行うものがあるが、オーディオの知識、経験が少ないユーザにとっては、使いこなすことができず、結局操作できず、元々メーカ側が作った音質を聴くことになる。
さらに、音源の種類、例えばCD、FMか、音楽のジャンルは何かなどに従い、ふさわしい音質調整を行う車載用オーディオ装置がある。
【0004】
さらに、ユーザの聴取位置(耳の位置)や、座席位置情報を検知し、位置情報により最適な音質になるように音質調整を行う車載用オーディオ装置がある。
さらに、車両の走行状態(速度や周囲騒音など)や聴取している音量を検知し、検知状態でも音楽がより良く聴けるように音質調整する車載用オーディオ装置がある。
【0005】
これらの車載用オーディオ装置もメーカ側が設定した音質を基本に、若干の設定変更ができる程度であり、個々のユーザの嗜好に対応する音質調整が総合的に行われていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このため、オーディオの操作に不慣れなユーザに対しても、そのユーザの嗜好に最適な音質を提供するできるように、車両に乗っている時の様々なシチュエーションに応じて各々に最適な音質を自動的に提供することが必要となる。
したがって、本発明は、上記必要に鑑み、ユーザの好みに合った最適な音質を簡単に形成できる車載用オーディオ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記問題点を解決するために、車両に搭載され音源を再生する車載用オーディオ装置において、前記音源から再生される音楽の音質を複数の音質調整特性で調整する音質調整部と、前記車両のシチュエーションと前記音質調整特性との関係を格納する嗜好情報部と、前記車両に係る現在のシチュエーション情報を抽出するシチュエーション情報部と、複数のサンプル音楽と前記車両のユーザへの質問内容を記録する記録媒体と、前記シチュエーション情報部の抽出した前記シチュエーション情報に対応する前記嗜好情報部に格納された前記音質調整特性に基づき前記音質調整部に前記音質を調整させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記記録媒体を前記音源の一つとして、前記音質調整特性を逐次変えて前記サンプル音楽を再生し、前記車両のシチュエーションに適しているかの質問に対するユーザからの回答に従って、前記シチュエーションと前記音質調整特性との対応関係を前記嗜好情報部に格納することとした。
【0008】
具体的には、前記車両のシチュエーション情報部はナビゲーションシステムにより車両の現在位置に基づいて街中、郊外、海辺のような環境に関するシチュエーション情報を形成し;照度情報、ワイパー動作情報により雨、曇り、晴れのような天気に関するシチュエーション情報を形成し;時刻情報に基づいて朝、昼、夕方のようなシチュエーション情報を形成する。
【0009】
さらに、複数のサンプル音楽と前記車両のユーザへの質問内容を記録する記録媒体を備え、前記ユーザの嗜好情報部における前記車両のユーザの嗜好の調査は、該記録媒体を前記複数の音源の一つとして前記ブースト選択部の特定領域を逐次変えて前記サンプル音楽を再生し、この再生に際しどのような車両のシチュエーションに適しているかの質問に対してユーザの回答を得ることにより行われる。
【0010】
この手段により、オーディオの操作に不慣れなユーザに対しても、そのユーザの嗜好に最適な音質を提供するできるようになり、車両に乗っている時の様々なシチュエーションに応じて各々に最適な音質を自動的に提供することが可能になった。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る車載用オーディオ装置を説明する図である。本図に示す如く、車載用オーディオ装置には、AM(振幅変調)/FM(周波数変調)チューナ、カセットデッキ、CD(コンパクトディスク)プレーヤ等からなる音源1と、これらの音源を選択する音源(ソース)選択部2と、音源選択部2の出力信号の周波数特性について音質を調整する高中低域周波数特性選択部3と、高中低域周波数特性選択部3から出力されるステレオ信号R、Lを増幅するパワー増幅器4、5、6、7と、パワー増幅器4、5、6、7の各々に接続され、前方右に位置するスピーカ8(SPFR)と、前方左に位置するスピーカ9(SPFL)と、後方右に位置するスピーカ10(SPBR)と、後方左に位置するスピーカ11(SPBL)とが設けられる。なお、高中低域周波数特性3はデジタルフィルタで構成され、説明のため3つの領域のブースト領域にするが、プログラムの変更により複数のブースト又はディップ領域にすることが可能である。
【0012】
さらに、高中低域周波数特性選択部3からのステレオ信号L、Rを分岐して振幅を各々減衰する減衰部12,13と、ステレオ信号R、Lの各々と減衰したステレオ信号L、Rの各々とを加算してパワー増幅器4、5に各々出力する加算部14、15が設けられる。
さらに、高中低域周波数特性選択部3からのステレオ信号L、Rを分岐して振幅を各々減衰する減衰部16、17と、ステレオ信号R、Lの各々と減衰したステレオ信号L、Rの各々とを加算してパワー増幅器6、7に各々出力する加算部18、19とが設けられる。
【0013】
さらに、音源選択部2より選択している音源情報を入力する音源情報部20と、ユーザが着座したシート情報、シートの位置調整情報を入力しユーザがオーディオを聴取する位置情報を形成するユーザの聴取位置情報部21と、ナビゲーション情報、天気情報、時刻情報を入力し車両のシチュエーション情報を形成する車両シチュエーション情報部22と、ユーザの嗜好に基づいて車両のシチュエーション情報に対応して周波数の特性変更する領域の関係が示される音質調整内容を格納するユーザの嗜好情報部23とが設けられる。
【0014】
車両シチュエーション情報部22により形成されるシチュエーション情報としては、目的地経路案内などに使われるナビゲーションシステムにより得られる現在地情報から街中、郊外、海辺などの環境情報が抽出される。
さらに、シチュエーション情報として、外部の気象状況の認識のために、天気情報、例えば、外気温、湿度、照度、ワイパーON/OFFを入力して、ワイパーONなら降雨、外気温、湿度を参照して照度により晴れ、曇りなどを推定した現在の気象状況がある。
【0015】
さらに、シチュエーション情報として車両が有するタイマが示す時刻により朝、昼、夕方の情報がある。
ユーザの嗜好情報部23に格納される車両のシチュエーションと周波数特性変更する領域との関係の例として、車両の現在地が郊外ならば低域ブースト、街中ならば中域ブースト、海辺ならば高域ブーストなる関係が格納される。
【0016】
さらに、車外の現在気象状況が曇りならば低域ブースト、雨ならば中域ブースト、晴れならば高域ブーストなる関係が格納される。
さらに、夕方ならば低域ブースト、昼ならば中域ブース、朝ならば高域ブーストなる関係が格納される。
判断・制御部24は、音源情報部20、ユーザの聴取位置情報部21、車両シチュエーション情報部22、ユーザの嗜好情報部23から情報を入力して、高中低域周波数特性選択部3、減衰部12、13、16、17の制御を行う。判断・制御部24には表示部25が設けられ、車載用オーディオ装置の操作部(図示しない)から操作信号が入力している。
【0017】
なお、高中低域周波数特性選択部3は現在の位置に代って、加算部14、15、19、19とパワー増幅器4、5、6、7との間にそれぞれ位置するようにしてもよい。
図2は図1の高中低域周波数特性選択部3を説明する図である。高中低域周波数特性選択部3は、ユーザの嗜好に基づいて、本図(a)に示す如く、判断・制御部24が低域ブーストを選択すると、広々としてゆったり聴けるような音質を形成し、本図(b)に示す如く、判断・制御部24が中域ブーストを選択すると、聞き取り易い音質を形成し、本図(c)に示す如く、判断・制御部24が高域ブーストを選択すると、さわやかに聴ける音質を形成するものとする。
【0018】
図3は図1の減衰部12、13及び加算部14、15の動作を説明する図である。本図に示す如く、右ハンドルの車両のユーザ(運転手)はスピーカ8、9に対して非対称に位置している。減衰部12及び加算部13によりステレオ信号Lの一部をステレオ信号Rに混入する。ユーザの両耳の音圧差によりスピーカ9の音像がスピーカ8側に移動して仮想音源を形成する。ユーザはスピーカ9の仮想音源とスピーカ8とに対して対称に近い位置にすることができる。このようにしてステレオの音質が調整される。
【0019】
さらに、ユーザの体格が大きい場合には、シートが後方に移動されると、ユーザの両耳の音圧差が小さくなる。これに伴って、仮想音源がスピーカ8より離れる方向(点線位置)に移動する。シートの移動情報がユーザの聴取位置情報部21を経由して判断・制御部24に入力すると、判断・制御部24は、減衰部12、加算部14を経由してステレオRに加算されるステレオ信号Lの振幅を大きくして、元の仮想音源に戻す。体格が小さいユーザの場合にはこの逆である。このようにして、ユーザ(運転手)の体格に応じてステレオの音質が調整される。
【0020】
さらに、助手席にユーザがいる場合には、この情報がユーザの聴取位置情報部21を経由して判断・制御部24に入力すると、判断・制御部24は減衰部13、加算部15の動作を前述と同様にして行う。これにより、助手席のユーザにとって音質が調整される。
図4は図1の減衰部16、17、加算部18、19の動作を説明する図である。本図に示す如く、ユーザが後部シートの左側にいる場合、この情報がユーザの聴取位置情報部21を経由して判断・制御部24に入力すると、判断・制御部24は減衰部16、加算部18によりステレオLの一部をステレオRに混入する。これによりスピーカ11の音像がスピーカ10側に移動して仮想音源を形成する。ユーザはスピーカ10とスピーカ11の仮想音源とに対して対称に位置する。このようにして後部シートにいるユーザの音質が調整される。ユーザが後部シートの右側にいる場合には、この逆である。
【0021】
なお、減衰部12、13、16、17の代わりに遅延部を設けて、両耳間の音圧差に代わり両耳間の位相差によっても同様の結果を得ることができる。
図5は判断・制御部22が高中低域周波数特性選択部3を制御する動作例を説明するフローチャートを示す図である。ステップS1においてユーザの聴取位置情報部21に場所に応じた音質調整内容を記憶してあることを確認する。
【0022】
ステップS2において車両シチュエーション情報部22からの入力により現在地情報の収集、認識を行う。
ステップS3において現在地はどこかの判定を行う。
ステップS4、7において現在地が街中ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に中域ブーストを選択させる。これにより街中の騒音に対してユーザは音を聴き取り易くなる。
【0023】
ステップS5、7において現在地が郊外ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に低域ブーストを選択させる。これにより郊外ではユーザは広々としてゆったりとして気持ちで音を聴ける。
ステップS6、7において現在地が海辺ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に高域ブーストを選択させる。これにより海辺ではユーザはさわやかな気持ちで音を聴ける。
【0024】
このように、現在地においてユーザの嗜好にふさわしい音質に調整することができ、その地点に達したときに自動的に切り換わる。
図6は判断・制御部22が高中低域周波数特性選択部3を制御する別の動作例を説明するフローチャートを示す図である。ステップS11においてユーザの聴取位置情報部21に気象に応じた音質調整内容を記憶してあることを確認する。
【0025】
ステップS12において車両シチュエーション情報部22からの入力により現在の気象情報収集、認識を行う。
ステップS13において現在の気象の判定を行う。
ステップS14、17において現在の気象が雨ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に中域ブーストを選択させる。これにより雨の騒音に対して、ユーザは音を聴き取り易くなる。
【0026】
ステップS15、17において現在の気象が曇りならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に低域ブーストを選択させる。これにより曇りの場合、ユーザは広々としてゆったり気持ちで音を聴けるようになる。
ステップS16、17において現在の気象が晴れならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に高域ブーストを選択させる。これにより晴れの場合、ユーザはさわやかな気持ちで音をきける。
【0027】
このように、現在の気象にふさわしい音質に調整することができ、その気象になったときに自動的に切り換わる。
図7は判断・制御部22が高中低域周波数特性選択部3を制御する別の動作例を説明するフローチャートを示す図である。ステップS21においてユーザの聴取位置情報部21に時刻に応じた音質調整内容を記憶してあることを確認する。
【0028】
ステップS22において車両シチュエーション情報部22からの入力により現在の時刻情報収集、認識を行う。
ステップS23において現在の時刻の判定を行う。
ステップS24、27において現在が昼ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に中域ブーストを選択させる。これにより昼間の騒音に対してユーザは音を聴き取り易くなる。
【0029】
ステップS25、27において現在が夕方ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に低域ブーストを選択させる。これにより夕方の場合、ユーザは広々としてゆったり気持ちで音を聴けるようになる。
ステップS26、27において現在が朝ならばユーザの聴取位置情報部21からユーザの嗜好を呼び出し、高中低域周波数特性選択部3に高域ブーストを選択させる。これにより朝の場合、ユーザはさわやかな気持ちで音をきける。
【0030】
このように、現在の時刻にふさわしい音質に調整することができ、その時刻になったときに自動的に切り換わる。
以上ではユーザの嗜好情報部23には予めユーザの好みの音質調整内容が格納されているとして説明を行ったが、以下ではユーザの嗜好情報部23へ音質調整内容を格納する方法について説明を行う。
【0031】
ユーザの音質の嗜好を把握するために質問内容、数種類のサンプル音楽が記録されるCD又はテープからなる質問用記録媒体が形成される。この質問用記録媒体は音源1のカセットデッキ、CDプレーヤに設定される。
図8は音源1で質問用記録媒体を再生時に判断・制御部24が行う動作例のフローチャートである。ステップS31において質問用記録媒体の再生を行うかを判断する。判断・制御部24は音源情報部20、音源選択部21を介して音源1から入力する情報を基に判断を行う。
【0032】
ステップS32において再生を行う判断ならば、質問用記録媒体はまず音楽のジャンルをスピーカ8−11を経由し、さらに表示部25を経由して質問してくる。例えば、「ジャズが好きですか」、「ポップが好きですか」、「クラシックが好きですか」等と質問する。この質問に対して回答を行う操作部により好きな音楽ジャンルを指定する。例えば、「ジャズが好きですか」との質問に対して好きならば所定時間内に操作部をONにし、嫌いならば、操作部をOFFのままに所定時間の経過を待つ。
【0033】
ステップS33において指定された音楽ジャンルが繰り返し流されてくるので、判断・制御部24では高中低域周波数特性設定部3の周波数特性変更する領域を低ブースト、中ブースト、高ブーストに変えてスピーカ8−11より出力する。周波数特性変更する領域の出力毎に、車両のシチュエーションに対する好みを質問する。例えば、車両の現在位置について、「この周波数特性変更する領域の音質は街中で聴きたいですか」、「この周波数特性変更する領域の音質は郊外で聴きたいですか」、「この周波数特性変更する領域の音質は海辺で聴きたいですか」と質問する。
【0034】
さらに、「この周波数特性変更する領域の音質は降雨時に聴きたいですか」、「この周波数特性変更する領域の音質は曇り時に聴きたいですか」、「この周波数特性変更する領域の音質は晴れ時に聴きたいですか」と質問してもよい。
さらに、「この周波数特性変更する領域の音質は昼に聴きたいですか」、「この周波数特性変更する領域の音質は夕方に聴きたいですか」、「この周波数特性変更する領域の音質は朝に聴きたいですか」と質問してもよい。
【0035】
ステップS35において指定された音楽ジャンルに対して、車両のシチュエーションと周波数特性変更する領域との関係をユーザの嗜好情報部23に格納する。
このようにして、操作部から入力された回答を、提示した質問と関連させユーザの嗜好傾向として認識し、その嗜好にふさわしい音質調整内容を判断、記憶することが可能になる。そして必要な時に、その内容にしたがって高中低域周波数特性選択部3を制御しユーザの嗜好に最適な音質を再生することが可能になる。また、ユーザ自身だけでなく、車両に一時的に同乗する第三者の嗜好にも応じることができる。
【0036】
図9は図1の判断・制御部24において質問に対する回答の入力の変形例を示す図である。本図に示すように、操作部に代わり、判断・制御部24はマイクロホン26と、音声認識部27が設けられる。マイクロホン26は車載用オーディオ装置の接続端子に外部から接続したものであってもよく、また、車載用オーディオ装置自身に内蔵されたものであってもよい。このように、マイクロホン26、音声認識部27により、前述の操作部では視認時間を必要とするので、操作性が向上する。
【0037】
なお、車両のシチュエーション情報部27において、ナビゲーション情報、天気情報、時刻情報が重複する場合には、低域ブーストを高域ブースト又は低域ブーストよりも優先して聴き易さを重要視する。その他は、例えば、時刻情報、天気情報、ナビゲーション情報の順に優先させる。これらの優先順位はユーザが決定するようにしてもよい。
【0038】
図10はユーザの嗜好情報部23への格納を容易にする例を示す図である。本図に示す如く、質問と回答を行う外部装置100を、ユーザの車両はでなく、車両を販売するディーラ等におく。外部装置100は、ユーザとは別の車両に搭載されている車載用オーディオ装置、又は単独の車載用オーディオ装置からなる。外部装置100はユーザの嗜好情報部123(図示しない)に車両のシチュエーションとブースト領域との関係についてユーザの嗜好を格納しておく。ユーザの車両の通信部26と外部装置100との間で通信を行って外部装置100のユーザの嗜好情報部123の格納内容をユーザの嗜好をユーザの嗜好情報部23に取り込んで格納する。このため、ユーザが、アンケート方式により、質問内容の提示に対して回答を行っておけば、ディーラが実際に通信操作を行うことができる。このため、ユーザは実際の操作をしなくともよいので、取扱が簡単になる。
【0039】
図11は高中低域周波数特性選択部3の周波数特性変更する領域の変更を行う例を示す図である。ユーザの嗜好に対して周波数の周波数特性変更する領域についてより細かな対応を行うために質問内容を詳細化する必要がある。このため、高中低域ブースト選択部3の領域を変更する。この場合、外部制御装置100から通信部26、判断・制御部24を経由して、高中低域周波数特性選択部3に新規プログラムが送られて、周波数特性変更する領域が細かく設定される。このように、外部からプログラムを変更するので、自らプログラムを持たずにすみメモリの容量が大きくなるのを防止できる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明により本発明によればオーディオの操作に不慣れなユーザに対しても、そのユーザの嗜好に最適な音質を提供するできるようになり、車両に乗っている時の様々なシチュエーションに応じて各々に最適な音質を自動的に提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る車載用オーディオ装置を説明する図である。
【図2】図2は図1の高中低域周波数特性選択部3を説明する図である。
【図3】図3は図1の減衰部12、13及び加算部14、15の動作を説明する図である。
【図4】図4は図1の減衰部16、17、加算部18、19の動作を説明する図である。
【図5】図5は判断・制御部22が高中低域周波数特性選択部3を制御する動作例を説明するフローチャートを示す図である。
【図6】図6は判断・制御部22が高中低域周波数特性選択部3を制御する別の動作例を説明するフローチャートを示す図である。
【図7】図7は判断・制御部22が高中低域周波数特性選択部3を制御する別の動作例を説明するフローチャートを示す図である。
【図8】図8は音源1で質問用記録媒体を再生時に判断・制御部24が行う動作例のフローチャートである。
【図9】図9は図1の判断・制御部24において質問に対する回答の入力の変形例を示す図である。
【図10】図10はユーザの嗜好情報部23への格納を容易にする例を示す図である。
【図11】図11は高中低域ブースト選択部3のブースト領域の変更を行う例を示す図である。
【符号の説明】
1…音源
2…ソース選択部
3…高中低域周波数特性選択部
8、9、10、11…スピーカ
12、13、14、15、16、17、18、19…ステレオ調整部
20…音源情報部
21…ユーザの聴取位置情報部
22…車両のシチュエーション情報部
23…ユーザの嗜好情報部
24…判断・制御部
25…表示部
Claims (6)
- 車両に搭載され音源を再生する車載用オーディオ装置において、
前記音源から再生される音楽の音質を複数の音質調整特性で調整できる音質調整部と、
前記車両のシチュエーションと前記音質調整特性との関係を格納する嗜好情報部と、
前記車両に係る現在のシチュエーション情報を抽出するシチュエーション情報部と、
複数のサンプル音楽と前記車両のユーザへの質問内容を記録する記録媒体と、
前記シチュエーション情報部の抽出した前記シチュエーション情報に対応する前記嗜好情報部に格納された前記音質調整特性に基づき前記音質調整部に前記音質を調整させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記記録媒体を前記音源の一つとして、前記音質調整特性を逐次変えて前記サンプル音楽を再生し、前記車両のシチュエーションに適しているかの質問に対するユーザからの回答に従って、前記シチュエーションと前記音質調整特性との対応関係を前記嗜好情報部に格納することを特徴とする車載用オーディオ装置。 - 前記シチュエーション情報部は、前記車両に搭載されたナビゲーションシステムによるナビゲーション情報、天気情報、時刻情報のいずれか一つに基づいてシチュエーション情報を抽出することを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ装置。
- 通信部を設け、
外部装置において、前記サンプル音楽により車両のシチュエーションに対応して適した前記音質となる前記音質調整特性が選択され、該シチュエーションと該音質調整特性との関係情報が作成され、作成された該関係情報が前記通信部を経由して、前記嗜好情報部に取り込まれることを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ装置。 - 前記シチュエーション情報部は、前記車両に搭載されたナビゲーションシステムによるナビゲーション情報、天気情報、時刻情報が重複する場合には、前記ユーザの嗜好に基づいて前記車両のシチュエーションに優先順位を付けることを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ装置。
- 前記ユーザの聴取位置を検出する聴取位置検出手段を備え、
前記嗜好情報部に前記聴取位置検出手段による検出結果を反映させることを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ装置。
車両の位置情報、天気情報、時刻情報のいずれか一つによる該車両のシチュエーションに対応して、前記音質調整部が前記音楽の音質を調整することを特徴とする車載用オーディオ装置。 - 前記車両の位置情報、天気情報、時刻情報のいずれか一つによる前記シチュエーションと前記音質とを対応付けて記憶する記憶手段と、
現在の前記車両のシチュエーションを検出するシチュエーション検出手段と、
前記シチュエーション検出手段により検出された現在の前記車両のシチュエーションに基づいて、前記記憶手段から対応する前記音質の音質調整特性を抽出する抽出手段と、
前記音質調整部は、前記抽出手段により抽出した前記音質調整特性により前記音質を調整することを特徴とする請求項1に記載の車載用オーディオ装置。
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