JPH1174673A - ノイズ吸収コア - Google Patents
ノイズ吸収コアInfo
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- JPH1174673A JPH1174673A JP23092997A JP23092997A JPH1174673A JP H1174673 A JPH1174673 A JP H1174673A JP 23092997 A JP23092997 A JP 23092997A JP 23092997 A JP23092997 A JP 23092997A JP H1174673 A JPH1174673 A JP H1174673A
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Abstract
れるノイズ吸収コアを提供することである。 【解決手段】 軟磁性粉末とゴム硬度60以下の有機結
合剤からなり、電気機器又は電子部品のケーブルの外周
部を密着して包囲可能なように一対の半分割コア1,
1′を接合させて形成する。
Description
に関し、特にケーブルの周囲に装着されてケーブルを伝
播する電磁雑音を吸収、除去するノイズ吸収コアに関す
るものである。
を利用する電子機器類の普及が進み、中でも準マイクロ
波帯あるいはマイクロ波帯を使用する移動体通信機器類
の普及がめざましい。このような、携帯電話に代表され
る移動体通信機器では、高速動作化が図られているた
め、線間結合の増大化や放射ノイズによる干渉等が生
じ、機器の正常な動作を妨げる、いわゆる高周波電磁障
害が少なからず生じている。
雑音も上記した高周波電磁障害の原因となっているが、
従来、その電磁雑音を吸収、除去する電磁雑音防止装置
として、実開平2−110398号公報に示すような構
造のものが知られている。その従来のノイズ吸収コアに
ついて具体的に図5を参照して説明する。ノイズ吸収コ
アは、フェライト等の焼結体からなる二つの分割筒状磁
性体101,101′と、分割筒状磁性体101,10
1′を収納するプラスチックケース部102によって構
成されている。プラスチックケース部102に係合用突
起部103を設け、分割筒状磁性体101,101′を
収納した状熊で係合用突起部103を係合用凹部104
に係合することにより、ノイズ吸収コアをケーブルに固
定する。
た従来の雑音防止装置は、フェライト等の二つの分割筒
状磁性体が焼結体であるため、作業中の落下や設置の際
の接触等による割れ及びかけの問題がある。更に焼結体
であるため大きくなればそれだけ重さも無視できなくな
る。
るために、通常係合用突起部を設けたプラスチックケー
スを用いるが、開閉を繰り返すたびにプラスチックケー
スの係合部が劣化し前記筒状磁性体を保持するにはゆる
みが生じる。更に従来の分割コアでは接触面が鏡面研磨
処理されていないため、接触面で空隙が生じ、理想的な
閉磁路を実現することが困難である。
し、軽量化、小型化が図れ、磁気効率の向上が図れるノ
イズ吸収コアを提供することである。
粉末とゴム硬度が60以下の有機結合剤からなる一対の
半分割コアであって、該一対の半分割コアを接合させて
電気機器又は電子部品のケーブルの外周部を密着包囲し
て電磁干渉を抑制することを特徴とするノイズ吸収コア
が得られる。
割コアは、さらに架橋剤を含有し、該一対の半分割コア
の接合面に熱処理を施すことによって分割筒状に形成さ
れることを特徴とするノイズ吸収コアが得られる。
が偏平なFe−Al−Si合金粉末であり、前記有機結
合剤がエラストマーであることを特徴とするノイズ吸収
コアが得られる。
割コアを接合する際、その接合部分にかかる圧力が0.
1〜0.5kg/cm2 であることを特徴とするノイズ
吸収コアが得られる。
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態によるノイズ吸収コアのケーブルへの装着例を示
した図である。図1に示すように一対の半分割コア1,
1′をケーブルに嵌め込み、その外周部にさらにゴム状
の一対の半分割固定ケース2,2′を被せる。半分割固
定ケース2の両端部内側にはその長手方向に沿って第1
の係合突起部3が延在している。半分割固定ケース2′
の両端部外側にはその長手方向に沿って第2の係合突起
部4が延在している。一対の半分割固定ケース2,2′
を一対の半分割コア1,1′に被せた後、第1の係合突
起部3を第2の係合突起部4に係合して一対の半分割コ
ア1,1′をケーブルに固定させる。この二分割された
半分割コア1,1′の接合平面部は弾性状であり、しか
も一対の半分割固定ケース2,2′に設けられた係合突
起部を用いて、そのゴム弾性を利用して保持されるた
め、半分割コア1,1′の接合平面部の密着性は非常に
高いものとなる。
なくとも軟磁性粉末と有機結合剤からなり、電気機器又
は電子部品のケーブルの外周部を密着して包囲可能なよ
うに一対の半分割コアを接合させてなる分割筒状の複合
磁性体である。
性軟磁性体と有機結合剤を用いて作成される。平均粒径
10μm、アスペクト比5以上の異方性磁界を有するF
e−Al−Si合金からなる偏平軟磁性粉末85重量部
を、硬度60のエラストマー15重量部を混合して作成
する。
用いて二分割の筒状磁性体、すなわち一対の半分割コア
1,1′を形成する。この分割筒状磁性体は、密度で3
〜4g/cm2 であり従来品よりも20%軽量であっ
た。
せる第2の実施の形態を図2(a)を参照して説明す
る。本実施の形態では、一対の半分割固定ケースを用い
ずに図1の半分割コア1,1′の接合される平面部の長
手方向に沿ってカットして、それぞれ係合凹部5,係合
凸部6を形成する。後はこの半分割コアをケーブルに嵌
め込み、係合凹部5と係合凸部6を係合させる。
せる第3の実施の形態を図2(b)を参照して説明す
る。本実施の形態では、図1の半分割コア1の接合され
る平面部の長手方向前半部に沿って、かつ厚み方向内側
をカットして、第1の切り欠きを形成し、長手方向後半
部に沿って、かつ厚み方向外側をカットして、第2の切
り欠きを形成し、半分割コア1′の接合される平面部の
長手方向前半部に沿って、かつ厚み方向外側をカットし
て、第3の切り欠きを形成し、長手方向後半部に沿っ
て、かつ厚み方向内側をカットして、第4の切り欠きを
形成し、前記第1乃至第4の切り欠きを対応する相手側
の凸部に嵌合させて、ケーブルを挟んで一対の半分割コ
アが互いに接合される。
では、分割筒状磁性体を用いたが、ケーブルの外形にあ
わせて、任意にケーブルとの接合面の形状を変えてもか
まわない。例えば、ケーブルが断面四角形状である場合
には、図3に示すような形状の半分割コアを用いる。
は絶縁性軟磁性体と有機結合剤を用いて構成されていた
が、これにさらに架橋剤(架橋助剤)を混合させてもよ
い。例えば、平均粒径10μm、アスペクト比5以上の
異方性磁界を有するFe−Al−Si合金からなる偏平
軟磁性粉末83.7重量部と、硬度60のエラストマー
14.8重量部及び架橋剤1.5重量部を混合して作成
する。
ば、さらに架橋物の物性特性の改善が図れるが、入れな
くても本発明の効果は得られる。
イズ吸収コアの架橋処理について述べる。図4に示すよ
うに、ゴム成分が焼き付くことのない温度、例えば10
0℃でプレス機7で縦方向にプレスして二分割の筒状磁
性体を形成する。この後、ドライヤー等の加熱板8から
の180℃の熱風にて加熱して、架橋処理が終了する。
このように架橋させることで分割コアを固定でき、かつ
ケーブルの屈曲に対する耐久性が向上する。
し、作業中の落下や設置の際の接触等による割れ及びか
けの問題が解消され、重さでも20%の軽量化ができ
る。
触面にて、密着されて固定できるため、反磁界を減少さ
せ磁気効率を向上させることができる。
体がケーブルを保持するため、係止用突起部を設けたプ
ラスチックケースを用いていた従来技術に比較して部品
管理の向上及び製造工程の削減による製造コストの削減
が図れる。
の形態を示し、(b)はノイズ吸収コアのケーブルへの
固定方法を示した図である。
の形態を示した図であり、(b)は本発明のノイズ吸収
コアの第3の実施の形態を示した図である。
示した図である。
ケーブルへの固定方法を説明するための図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 軟磁性粉末とゴム硬度が60以下の有機
結合剤からなる一対の半分割コアであって、該一対の半
分割コアを接合させて電気機器又は電子部品のケーブル
の外周部を密着包囲して電磁干渉を抑制することを特徴
とするノイズ吸収コア。 - 【請求項2】 前記一対の半分割コアは、さらに架橋剤
を含有し、該一対の半分割コアの接合面に熱処理を施す
ことによって分割筒状に形成されることを特徴とする請
求項1記載のノイズ吸収コア。 - 【請求項3】 前記軟磁性粉末が偏平なFe−Al−S
i合金粉末であり、前記有機結合剤がエラストマーであ
ることを特徴とする請求項1又は2記載のノイズ吸収コ
ア。 - 【請求項4】 前記一対の半分割コアを接合する際、そ
の接合部分にかかる圧力が0.1〜0.5kg/cm2
であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つ
に記載のノイズ吸収コア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23092997A JP3844317B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | ノイズ吸収コア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23092997A JP3844317B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | ノイズ吸収コア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174673A true JPH1174673A (ja) | 1999-03-16 |
JP3844317B2 JP3844317B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=16915506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23092997A Expired - Fee Related JP3844317B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | ノイズ吸収コア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3844317B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP23092997A patent/JP3844317B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3844317B2 (ja) | 2006-11-08 |
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