JPH1174675A - ノイズ吸収コア及びその製造方法 - Google Patents

ノイズ吸収コア及びその製造方法

Info

Publication number
JPH1174675A
JPH1174675A JP9230937A JP23093797A JPH1174675A JP H1174675 A JPH1174675 A JP H1174675A JP 9230937 A JP9230937 A JP 9230937A JP 23093797 A JP23093797 A JP 23093797A JP H1174675 A JPH1174675 A JP H1174675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
core body
split
gap closing
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9230937A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Ono
典彦 小野
Yoshio Awakura
由夫 粟倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP9230937A priority Critical patent/JPH1174675A/ja
Publication of JPH1174675A publication Critical patent/JPH1174675A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化、小型化が図れ、磁気効率の向上が図
れるノイズ吸収コアを提供することである。 【解決手段】 一部にギャップ3を有する分割コア本体
1と、ギャップ3に対応した形状をもつギャップ閉塞体
2から構成される。ギャップ閉塞体2は断面十字状の形
状を有し、分割コア本体1のギャップ部3にギャップ閉
塞体2を嵌合する。分割コア本体1及びギャップ閉塞体
2は軟磁性粉末と有機結合剤からなる複合磁性体であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁雑音防止装置
に関し、特にケーブルの周囲に装着されてケーブルを伝
播する電磁雑音を吸収、除去するノイズ吸収コアに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル電子機器をはじめ高周波
を利用する電子機器類の普及が進み、中でも準マイクロ
波帯あるいはマイクロ波帯を使用する移動体通信機器類
の普及がめざましい。このような、携帯電話に代表され
る移動体通信機器では、高速動作化が図られているた
め、線間結合の増大化や放射ノイズによる干渉等が生
じ、機器の正常な動作を妨げる、いわゆる高周波電磁障
害が少なからず生じている。
【0003】電子機器等の接続ケーブルを伝播する電磁
雑音も上記した高周波電磁障害の原因となっているが、
従来、その電磁雑音を吸収、除去する電磁雑音防止装置
として、実開平2−110398号公報に示すような構
造のものが知られている。その従来のノイズ吸収コアに
ついて具体的に図5を参照して説明する。ノイズ吸収コ
アは、フェライト等の焼結体からなる二つの分割筒状磁
性体101,101′と、分割筒状磁性体101,10
1′を収納するプラスチックケース部102によって構
成されている。プラスチックケース部102に係合用突
起部103を設け、分割筒状磁性体101,101′を
収納した状熊で係合用突起部103を係合用凹部104
に係合することにより、ノイズ吸収コアをケーブルに固
定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の雑音防止装置は、フェライト等の二つの分割筒
状磁性体が焼結体であるため、作業中の落下や設置の際
の接触等による割れ及びかけの問題がある。更に焼結体
であるため大きくなればそれだけ重さも無視できなくな
る。
【0005】また前述の分割された筒上磁性体を保持す
るために、通常係合用突起部を設けたプラスチックケー
スを用いるが、開閉を繰り返すたびにプラスチックケー
スの係合部が劣化し前記筒状磁性体を保持するにはゆる
みが生じる。更に従来の分割コアでは接触面が鏡面研磨
処理されてないため、接触面で空隙が生じ、理想的な閉
磁路を実現することが困難である。
【0006】本発明の目的は、上記した問題点を解消
し、軽量化、小型化が図れ、磁気効率の向上が図れるノ
イズ吸収コアを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、軟磁性
粉末とゴム硬度が60以下の有機結合剤からなり、一部
にギャップを有する分割コア本体と、前記ギャップに対
応した形状をもち、軟磁性粉末とゴム硬度が前記分割コ
ア本体のゴム硬度より低い有機結合剤からなるギャップ
閉塞体を具備して構成され、該ギャップ閉塞体を前記ギ
ャップに嵌合させて、電気機器又は電子部品のケーブル
の外周部を密着包囲して電磁干渉を抑制することを特徴
とするノイズ吸収コアが得られる。
【0008】さらに、本発明によれば、前記ギャップ閉
塞体には係合用凸部が設けられ、前記分割コア本体には
前記係合用凸部が係合される係合用凹部が設けられてい
ることを特徴とするノイズ吸収コアが得られる。
【0009】さらに、本発明によれば、前記分割コア本
体と前記ギャップ閉塞体は押し出し成型にて形成され、
前記分割コア本体と前記ギャップ閉塞体を構成する磁性
粉の配向・配列は押し出し機のダイ若しくは口金部分に
てなされることを特徴とするノイズ吸収コアが得られ
る。
【0010】さらに、本発明によれば、前記軟磁性粉末
が偏平なFe−Al−Si合金粉末であり、前記有機結
合剤がエラストマーであることを特徴とするノイズ吸収
コアが得られる。
【0011】又、本発明によれば、圧延ロールを用い
て、少なくとも軟磁性粉末と有機結合剤からなり、所定
方向に配向・配列された複合磁性体シートを成型する工
程と、該複合磁性体シートから、一部にギャップを有す
る分割コア本体と、前記ギャップに対応した形状をもつ
ギャップ閉塞体を押し出し成型する工程を含むことを特
徴とするノイズ吸収コアの製造方法が得られる。
【0012】さらに、本発明によれば、前記押し出し成
型工程では、前記ギャップ閉塞体に係合用凸部を形成
し、前記分割コア本体に前記係合用突片が係合される係
合用凹部を形成するように成型することを特徴とするノ
イズ吸収コアの製造方法が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態によるノイズ吸収コアの構造を示した分割斜視図
である。図1に示すように、第1の実施の形態に係るノ
イズ吸収コアは、一部にギャップ3を有する分割コア本
体1と、ギャップ3に対応した形状をもつギャップ閉塞
体2から構成される。ギャップ閉塞体2は断面十字状の
形状を有し、分割コア本体1のギャップ部3にギャップ
閉塞体2を嵌合すると、筒状のノイズ吸収コアが完成す
る。ギャップ閉塞体2のゴム硬度が分割コア本体1のゴ
ム硬度より低いことを要する。ここで、ギャップ閉塞体
2のゴム硬度を分割コア本体1のそれより低くしたの
は、嵌合させやすくし、自由度を大きくするためであ
る。又、分割コア本体1は、あらかじめその中空部の内
径をケーブルの外径に合わせるように、かつ内側に巻き
込むように成型される。
【0014】次に、ノイズ吸収コアをケーブルに装着す
る方法について説明する。最初分割コア本体1の中空部
にケーブルを嵌入して密着させる。その後ギャップ閉塞
体2をギャップ部3に嵌合させる。本実施の形態では、
あらかじめ分割コア本体1の中空部の内径をケーブルの
外径に合わせるように、かつ内側に巻き込むように成型
されており、最後にギャップ閉塞体2をギャップ部3に
嵌合させているので、ケーブルのノイズ吸収コアへの密
着性は高くなる。
【0015】上記した分割コア本体1は、分割複合磁性
体(以下、第1の分割複合磁性体と呼ぶ)であり、以下
のように絶縁性軟磁性体と有機結合剤を用いて作成され
る。具体的には、平均粒径10μm、アスペクト比5以
上の異方性磁界を有するFe−Al−Si合金からなる
絶縁性軟磁性粉末75重量部を、ゴム硬度60のエラス
トマー25重量部を混合して作成する。ギャップ閉塞体
2は、分割複合磁性体(以下、第2の分割複合磁性体と
呼ぶ)であり、以下のように絶縁性軟磁性体と有機結合
剤を用いて作成される。具体的には、平均粒径10μ
m、アスペクト比5以上の異方性磁界を有するFe−A
l−Si合金からなる絶縁性軟磁性粉末75重量部を、
ゴム硬度30のエラストマー25重量部を混合して作成
する。
【0016】第1及び第2の分割複合磁性体は、上記し
た配合によるものを、それぞれ圧延ロールによって混練
りして、シート化して作成される。そのシートを単軸の
押し出し機にて図1に示すような形状に成型する。
【0017】次に、上記した第1の実施の形態の変形例
である第2の実施の形態について図2を参照して説明す
る。この変形例はギャップ部及びギャップ閉塞体の形状
が異なるのみで他は同一であるので同一である部分に関
しては説明を省略する。図2に示すようにこの変形例
は、ギャップ閉塞体6には係合用凸部7が設けられ、分
割コア本体8には係合用凸部7が係合される係合用凹部
9が設けられている。分割コア本体8の中空部にケーブ
ルを装着した後、係合用凹部9に係合用凸部7を嵌合さ
せてケーブルに密着固定する。
【0018】次に、本発明に係るノイズ吸収装置の第3
の実施の形態について図3を参照して説明する。本実施
の形態は、図3に示すように分割コア本体11とギャッ
プ閉塞体10で構成され、上記した例と異なり係合用の
突起はない。その代わりケーブルに装着した後、ギャッ
プ閉塞体10を分割コア本体11のギャップ部に嵌合
し、最後にその外周部に止め具12を取り付ける。した
がって、接合面における密着率も高く、かつしっかりケ
ーブルにも固定される。
【0019】次に、本発明に係るノイズ吸収コアの第4
の実施の形態について図4を参照して説明する。本実施
の形態では、半分割コアの両端部長手方向に沿って図4
(a)に示すような形状になるように図4(b)に示す
押し出し機のダイを用いて成型して半分割コア21,2
3を得る。半分割コア21,23はそれぞれ係合凹部2
2,係合凸部24を有する。この半分割コア21,23
のいずれか一方の中溝にケーブルを嵌め込み、その後、
係合凹部22と係合凸部24を係合させて固定する。
又、図4(c)に示すように、上記した半分割コアを係
合させた後、所定の長さで切断して量産するという方法
もある。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、分割された場合の接触
面にて、密着されて固定できるため、反磁界を減少させ
磁気効率を向上させることができる。
【0021】又、本発明によれば、分割された筒状磁性
体そのものがケーブルを保持するため、係止用突起部を
設けたプラスチックケースを用いていた従来技術に比較
して部品点数の削減による部品管理の向上及び製造工程
の削減による製造の低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズ吸収コアの第1の実施の形態を
示した図である。
【図2】(a)は本発明のノイズ吸収コアの第2の実施
の形態を示した斜視図であり、(b)は(a)の正面図
である。
【図3】本発明のノイズ吸収コアの第3の実施の形態を
示した図である。
【図4】本発明のノイズ吸収コアの第4の実施の形態を
示した図である。
【図5】従来のノイズ吸収コアの構造を示した図であ
る。
【符号の説明】
1,8,11 分割コア本体 2,6,10 ギャップ閉塞体 3 ギャップ部 7 係合用凸部 9 係合用凹部 12 止め具 21,23 半分割コア 22 係合用凹部 24 係合用凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟磁性粉末とゴム硬度が60以下の有機
    結合剤からなり、一部にギャップを有する分割コア本体
    と、前記ギャップに対応した形状をもち、軟磁性粉末と
    ゴム硬度が前記分割コア本体のゴム硬度より低い有機結
    合剤からなるギャップ閉塞体を具備して構成され、該ギ
    ャップ閉塞体を前記ギャップに嵌合させて、電気機器又
    は電子部品のケーブルの外周部を密着包囲して電磁干渉
    を抑制することを特徴とするノイズ吸収コア。
  2. 【請求項2】 前記ギャップ閉塞体には係合用凸部が設
    けられ、前記分割コア本体には前記係合用凸部が係合さ
    れる係合用凹部が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のノイズ吸収コア。
  3. 【請求項3】 前記分割コア本体と前記ギャップ閉塞体
    は押し出し成型にて形成され、前記分割コア本体と前記
    ギャップ閉塞体を構成する磁性粉の配向・配列は押し出
    し機のダイ若しくは口金部分にてなされることを特徴と
    する請求項1又は2記載のノイズ吸収コア。
  4. 【請求項4】 前記軟磁性粉末が偏平なFe−Al−S
    i合金粉末であり、前記有機結合剤がエラストマーであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記
    載のノイズ吸収コア。
  5. 【請求項5】 圧延ロールを用いて、少なくとも軟磁性
    粉末と有機結合剤からなり、所定方向に配向・配列され
    た複合磁性体シートを成型する工程と、該複合磁性体シ
    ートから、一部にギャップを有する分割コア本体と、前
    記ギャップに対応した形状をもつギャップ閉塞体を押し
    出し成型する工程を含むことを特徴とするノイズ吸収コ
    アの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記押し出し成型工程では、前記ギャッ
    プ閉塞体に係合用凸部を形成し、前記分割コア本体に前
    記係合用突片が係合される係合用凹部を形成するように
    成型することを特徴とする請求項5記載のノイズ吸収コ
    アの製造方法。
JP9230937A 1997-08-27 1997-08-27 ノイズ吸収コア及びその製造方法 Withdrawn JPH1174675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9230937A JPH1174675A (ja) 1997-08-27 1997-08-27 ノイズ吸収コア及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9230937A JPH1174675A (ja) 1997-08-27 1997-08-27 ノイズ吸収コア及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1174675A true JPH1174675A (ja) 1999-03-16

Family

ID=16915646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9230937A Withdrawn JPH1174675A (ja) 1997-08-27 1997-08-27 ノイズ吸収コア及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1174675A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014010013A1 (ja) * 2012-07-09 2014-01-16 富士通株式会社 電流センサ用コア及び電流センサ
US12004335B2 (en) 2019-10-11 2024-06-04 Würth Elektronik eiSos Gmbh & Co. KG Device for absorbing electrical noise on lines, and method for arranging such a device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014010013A1 (ja) * 2012-07-09 2014-01-16 富士通株式会社 電流センサ用コア及び電流センサ
US12004335B2 (en) 2019-10-11 2024-06-04 Würth Elektronik eiSos Gmbh & Co. KG Device for absorbing electrical noise on lines, and method for arranging such a device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5658153B2 (ja) コイルアンテナとそれを用いた電子機器
US7800474B2 (en) Bond magnet for direct current reactor and direct current reactor
TW201508787A (zh) 具有填充實體間隙之磁性組件總成
EP0895257A1 (en) Noise-suppressing component
US20030002691A1 (en) High-frequency current suppressor capable of being readily attached to cable or the like and earphone system using the same
JP6388761B2 (ja) 電磁干渉抑制シート及びその製造方法
JPH1174675A (ja) ノイズ吸収コア及びその製造方法
JPH1174677A (ja) ノイズ吸収コア
CN104144600A (zh) 一种屏蔽环及屏蔽结构和浇注式电压互感器
JP2003217936A (ja) コイル部品
JPH1174673A (ja) ノイズ吸収コア
DE112021005147T5 (de) Verbundelement und Verfahren zur Herstellung desselben
JP3353915B2 (ja) 複合化フェライトコア
JP3640006B2 (ja) ノイズ吸収コア及びその製造方法
JPH1174676A (ja) ノイズ吸収コア及びその製造方法
KR102488005B1 (ko) 밀리미터파 차폐 및 흡수용 복합소재
JP2010010399A (ja) コアの製造方法
JPH1154977A (ja) 電磁雑音防止装置
JP5448663B2 (ja) コイルアンテナおよびそれを用いた電子機器
JPH04242903A (ja) 複合型圧粉磁芯及びその製造方法
JP2003234594A (ja) 高性能な電磁波吸収体
JP2586818Y2 (ja) トランス用コア
JP2003078275A (ja) ノイズフィルタ
JP3259312B2 (ja) ノイズ対策用部品
JP2002313615A (ja) プラスチックマグネット用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102