JPH1174487A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH1174487A
JPH1174487A JP10179870A JP17987098A JPH1174487A JP H1174487 A JPH1174487 A JP H1174487A JP 10179870 A JP10179870 A JP 10179870A JP 17987098 A JP17987098 A JP 17987098A JP H1174487 A JPH1174487 A JP H1174487A
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JP
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insulating film
forming
interlayer insulating
region
contact hole
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JP10179870A
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Inventor
Hideaki Yamauchi
英彰 山内
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリア層堆積後の酸化性雰囲気中における処
理においてもバリア層の酸化を防止できる半導体装置及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 表面に絶縁領域と半導体領域とが表出し
た基板と、基板の表面のうち少なくとも半導体領域の表
面上に形成されたバリア層と、バリア層を覆うように、
基板上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層間絶
縁膜を貫通し、バリア層の外周よりも内側に配置された
底面を有する第1のコンタクトホールと、第1のコンタ
クトホール内に埋め込まれた第1の導電性部材とを有す
る。バリア層が、半導体領域の組成物と第1の導電性部
材の組成物との相互拡散を防止し、かつ導電性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に半導体領域と配線との層間接続
部を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン酸化膜やシリコン酸化膜とシリ
コン窒化膜との積層膜を容量絶縁膜として用いるダイナ
ミックラム(DRAM)においては、電荷蓄積電極とし
てポリシリコンが用いられていた。また、(Ba,S
r)TiO3 (以下、BSTと記す)等の高誘電体薄膜
を用いるDRAMや強誘電体薄膜を用いる不揮発性半導
体メモリにおいては、電荷蓄積電極として白金、ルテニ
ウム、イリジウム、及びこれらの合金や酸化膜等が用い
られている。
【0003】電荷蓄積電極は、その下に配置された層間
絶縁膜のコンタクトホール内を埋め込む導電性部材(コ
ンタクトプラグ)を介して、シリコン基板表面のMOS
トランジスタのソースまたはドレイン領域に接続され
る。コンタクトプラグは、例えばポリシリコンにより形
成される。電荷蓄積電極とコンタクトプラグとの間に
は、両者の相互拡散を防止するためのバリア層が配置さ
れる。
【0004】電荷蓄積電極として白金等を用いるのは、
過酷な酸化性雰囲気下で高誘電体膜や強誘電体膜を形成
する工程において、電荷蓄積電極が酸化されるのを防止
するため、あるいは酸化されても導電性を維持するため
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バリア層の全表面が、
電荷蓄積電極により十分覆われている場合には、誘電体
膜の形成時にバリア層が酸化されることはない。しか
し、電荷蓄積電極のパターン形成工程において、バリア
層と電荷蓄積電極との相対的な位置ずれが生ずると、バ
リア層が露出したり、バリア層の被覆が不十分になる場
合がある。このような場合、誘電体膜の形成中にバリア
層が酸化されてしまう。
【0006】コンタクトホールの底部にバリア層を堆積
することにより、バリア層の露出を解消できるが、底部
にのみバリア層を堆積することは困難である。底部と側
面部にバリア層を堆積する構成では、側面部に堆積した
バリア層の上端部が露出してしまう場合がある。
【0007】本発明の目的は、バリア層堆積後の酸化性
雰囲気中における処理においてもバリア層の酸化を防止
できる半導体装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0008】
【従来の技術】DRAM等の半導体メモリ素子と、マイ
クロプロセッサ等のロジック回路素子とを1チップ上に
混載したシステムLSIが注目を集めている。システム
LSIにおいては、MOSトランジスタが形成されたシ
リコン基板上に、まずDRAM等のメモリ素子を形成す
る。その後、メモリ素子が形成されている層よりも上層
に、ロジック回路を構成する配線を形成する。このよう
な構成とする主な理由は、以下のとおりである。
【0009】DRAMのキャパシタ形成工程は、800
〜900℃程度の熱処理工程を含む。ロジック回路を構
成する配線には、通常アルミニウムが用いられる。アル
ミニウム配線は、例えば400℃以下の低温工程で形成
される。このため、メモリ素子を形成する工程とロジッ
ク回路を形成する工程との共通化が困難である。
【0010】また、メモリ素子の電荷蓄積電極やコンタ
クトプラグ等は、耐熱性の要求から、通常ポリシリコン
で形成される。ビット線がキャパシタよりも下層に配置
されるキャパシタ・オーバ・ビットライン(COB)構
造を採用する場合には、ビット線をWSi等の融点の高
い材料で形成する。これに対し、ロジック回路の配線
は、信号伝搬遅延を少なくするために、低抵抗のアルミ
ニウムにより形成される。このように、メモリ素子とロ
ジック回路とでは、配線等の使用材料が異なるため、製
造工程を共通化することが困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】メモリ素子とロジック
回路の配線とを異なる層に配置する場合には、露光マス
クをメモリ素子用とロジック回路用の各々に対して独立
に準備する必要がある。露光マスクの枚数が増加する
と、露光時の位置ずれが累積し、製品の歩留りの低下に
つながる。また、配線層及び層間絶縁膜の層数の増加
は、工程増に直結し、製造コストの上昇の要因になる。
【0012】さらに、メモリ素子が配置されている層の
上にロジック回路の配線を配置すると、ロジック回路部
において、シリコン基板表面のMOSトランジスタと配
線とを接続するため、コンタクトホールのアスペクト比
が大きくなり、コンタクトホールの埋め込みが困難にな
る。また、コンタクトホール内が十位分埋め込まれたと
しても、コンタクトプラグ自体の抵抗値が高くなってし
まう。
【0013】本発明の他の目的は、工程増、及びロジッ
ク回路の配線抵抗の上昇を抑制することが可能なメモリ
素子とロジック回路とを混載した半導体装置及びその製
造方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、表面に絶縁領域と半導体領域とが表出した基板と、
前記基板の表面のうち少なくとも半導体領域の表面上に
形成されたバリア層と、前記バリア層を覆うように、前
記基板上に形成された第1の層間絶縁膜と、前記第1の
層間絶縁膜を貫通し、前記バリア層の外周よりも内側に
配置された底面を有する第1のコンタクトホールと、前
記第1のコンタクトホール内に埋め込まれた第1の導電
性部材とを有し、前記バリア層が、前記半導体領域の組
成物と前記第1の導電性部材の組成物との相互拡散を防
止し、かつ導電性を有する半導体装置が提供される。
【0015】本発明の他の観点によると、表面に絶縁領
域と半導体領域とが表出した基板を準備する工程と、前
記基板の表面のうち、少なくとも半導体領域の表面を覆
う導電性のバリア層を形成する工程と、前記バリア層を
覆うように、前記基板の表面上に第1の層間絶縁膜を形
成する工程と、前記第1の層間絶縁膜に、前記バリア層
の上面の少なくとも一部の領域を露出させる第1のコン
タクトホールを形成する工程と、前記第1のコンタクト
ホール内に埋め込まれた第1の導電性部材を形成する工
程とを含み、前記バリア層が、前記半導体領域の組成物
と前記第1の導電性部材の組成物との相互拡散を防止す
る材料で形成されている半導体装置の製造方法が提供さ
れる。
【0016】バリア層が、基板の半導体領域中の組成物
と第1の導電性部材の組成物との相互拡散及び固相反応
を防止するため、両者間の安定な電気的接続を得ること
ができる。また、バリア層が、第1の層間絶縁膜の上面
に露出しない。このため、第1の層間絶縁膜堆積後にそ
の表面を酸化性雰囲気中で処理しても、バリア層が酸化
されることを防止できる。
【0017】本発明の他の観点によると、メモリ素子が
配置されるメモリ領域と、ロジック回路素子が配置され
るロジック領域とが表面内に画定された半導体基板と、
前記半導体基板のメモリ領域内に形成された第1のMO
Sトランジスタと、前記第1のMOSトランジスタのド
レイン領域の表面を覆うバリア層と、前記半導体基板の
ロジック領域内に形成された第2のMOSトランジスタ
と、前記半導体基板のロジック領域内に形成された導電
性領域と、前記第2のMOSトランジスタのソース若し
くはドレイン領域と前記導電性領域とを接続する局所配
線と、前記バリア層と前記局所配線とを覆うように、前
記半導体基板の上に形成された層間絶縁膜と、前記層間
絶縁膜を貫通し、前記バリア層の外周よりも内側に配置
された底面を有するコンタクトホールと、前記コンタク
トホール内に埋め込まれた導電性部材と、前記層間絶縁
膜の上に形成され、前記導電性部材に接続された電荷蓄
積電極と、前記電荷蓄積電極の表面を覆い、誘電体材料
により形成された容量絶縁膜と、前記容量絶縁膜を介し
て前記電荷蓄積電極に対向するように配置され、前記電
荷蓄積電極とともにキャパシタを構成するプレート電極
とを有する半導体装置が提供される。
【0018】バリア層と局所配線とを同時に形成するこ
とができる。両者を同時に形成することにより、工程数
を削減することが可能になる。
【0019】本発明の他の観点によると、メモリ素子が
配置されるメモリ領域と、ロジック回路素子が配置され
るロジック領域とが表面内に画定された半導体基板と、
前記半導体基板のメモリ領域内に形成された第1のMO
Sトランジスタと、前記半導体基板のロジック領域内に
形成された第2のMOSトランジスタと、前記半導体基
板のロジック領域内に形成された導電性領域と、前記第
1及び第2のMOSトランジスタ、及び前記導電性領域
を覆うように、前記半導体基板の上に形成された下層層
間絶縁膜と、前記下層層間絶縁膜を貫通し、前記第1の
MOSトランジスタのドレイン領域の表面の少なくとも
一部の領域を底面とする第1のコンタクトホールと、前
記第1のコンタクトホール内に埋め込まれた第1の導電
性部材と、前記下層層間絶縁膜を貫通し、前記第2のM
OSトランジスタのソース若しくはドレイン領域の表面
の少なくとも一部の領域を底面とする第2のコンタクト
ホールと、前記第2のコンタクトホール内に埋め込まれ
た第2の導電性部材と、前記下層層間絶縁膜を貫通し、
前記導電性領域の表面の少なくとも一部の領域を底面と
する第3のコンタクトホールと、前記第3のコンタクト
ホール内に埋め込まれた第3の導電性部材と、前記下層
層間絶縁膜の上に形成され、前記第1の導電性部材の上
面を覆うバリア層と、前記下層層間絶縁膜の上に形成さ
れ、前記第2の導電性部材の上面若しくは前記第3の導
電性部材の上面に接続された第1の配線と、前記バリア
層及び前記第1の配線を覆うように、前記下層層間絶縁
膜の上に形成された上層層間絶縁膜と、前記上層層間絶
縁膜を貫通し、前記バリア層の外周よりも内側に配置さ
れた底面を有する第4のコンタクトホールと、前記第4
のコンタクトホール内に埋め込まれた第4の導電性部材
と、前記上層層間絶縁膜を貫通し、前記第1の配線の表
面の一部の領域を底面とする第5のコンタクトホール
と、前記第5のコンタクトホール内に埋め込まれた第5
の導電性部材と、前記上層層間絶縁膜の上に形成され、
前記第4の導電性部材に接続された電荷蓄積電極と、前
記電荷蓄積電極の表面を覆い、誘電体材料により形成さ
れた容量絶縁膜と、前記容量絶縁膜を介して前記電荷蓄
積電極に対向するように形成され、前記電荷蓄積電極と
ともにキャパシタを構成するプレート電極と、前記上層
層間絶縁膜の上に形成され、前記第5の導電性部材に接
続された第2の配線とを有する半導体装置が提供され
る。
【0020】ロジック領域内において、プレート電極よ
りも下の層に第1の配線が配置されている。第1の配線
がプレート電極よりの上の層に配置されている場合に比
べて、第2及び第3のコンタクトホールのアスペクト比
を小さくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】DRAMのメモリセルを例に、本
発明の実施例を説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施例によるDR
AMの1つのメモリセルの断面図を示す。シリコン基板
1の表面にLOCOS(局所酸化)法によりフィールド
酸化膜2が形成されている。フィールド酸化膜2により
周囲を画定され、シリコン表面が表出した活性領域に、
MOSトランジスタ3が形成されている。MOSトラン
ジスタ3は、シリコン表面上にゲート酸化膜3Iを介し
て形成されたゲート電極3G、ゲート電極3Gの両側の
シリコン表面層にそれぞれ画定されたソース領域3S及
びドレイン領域3Dを含んで構成される。ゲート電極3
Gは、例えばポリシリコンで形成されるか、またはポリ
シリコンと金属シリサイドとの積層構造(ポリサイド構
造)を有する。ゲート電極3Gの上面は上部絶縁膜4で
覆われ、側面はサイドウォール絶縁膜5で覆われてい
る。なお、以降の図面では、ソース領域及びドレイン領
域の明示を省略している。
【0023】フィールド酸化膜2の上に、図1には現れ
ない他のメモリセルを制御するためのワード線10が形
成されている。ワード線10の上面及び側面は、それぞ
れゲート電極3Gと同様に上部絶縁膜11及びサイドウ
ォール絶縁膜12により覆われている。ワード線10
は、例えばゲート電極3Gの形成と同時に形成される。
すなわち、ワード線10は、ポリシリコンにより形成さ
れるか、またはポリサイド構造を有する。
【0024】ドレイン領域3Dの表面をバリア層15が
覆っている。バリア層15は、ゲート電極3Gの上面の
一部の領域上、及びワード線10の上面の一部の領域上
まで延在している。バリア層15とゲート電極3Gと
は、上部絶縁膜4及びサイドウォール絶縁膜5により電
気的に絶縁され、バリア層15とワード線10とは、上
部絶縁膜11とサイドウォール絶縁膜12により電気的
に絶縁されている。
【0025】バリア層15を覆うように基板表面上に層
間絶縁膜16が形成されている。層間絶縁膜16は、例
えばSiO2 、フォスフォシリケートガラス(PS
G)、ボロフォスフォシリケートガラス(BPSG)、
スピンオングラス法により塗布した絶縁材料、またはこ
れらの積層構造により形成される。層間絶縁膜16に
は、バリア層15の外周よりも内側に配置された仮想閉
曲線に囲まれた領域を底面とするコンタクトホール17
が形成されている。コンタクトホール17の内部は、導
電性部材18により埋め込まれている。
【0026】導電性部材18の上面に接するように、電
荷蓄積電極20が形成されている。電荷蓄積電極20の
表面及び層間絶縁膜16の上面を覆うように、誘電体材
料からなる容量絶縁膜21が形成されている。容量絶縁
膜21の上には、プレート電極22が配置されている。
導電性部材18、電荷蓄積電極20、及びプレート電極
22は、例えばルテニウム等の耐酸化性物質により形成
される。容量絶縁膜21は、BSTにより形成される。
【0027】ゲート電極3Gは、紙面に垂直な方向に延
在するワード線を兼ねている。ソース領域3Sは、図1
に示す断面以外の断面において図の横方向に延在するビ
ット線に接続されている。なお、ビット線を含む構成例
については後に図14等を参照して説明する。なお、ビ
ット線のプリチャージレベルや極性によっては、ソース
領域3Sとドレイン領域3Dの表記を入れ換えた方が適
切な場合もある。本明細書では、メモリセルのMOSト
ランジスタのビット線に接続される不純物拡散領域をソ
ース領域と表記し、キャパシタに接続される不純物拡散
領域をドレインと表記する。
【0028】バリア層15は、シリコン基板1内のシリ
コン原子と導電性部材18内のルテニウム原子との相互
拡散や固相反応を防止する。このようにして、シリコン
と金属間との電気的接続の信頼性を高めることができ
る。また、容量絶縁膜21の堆積時には、バリア層15
は層間絶縁膜16及び導電性部材18により覆われてい
る。バリア層15が容量絶縁膜21の堆積中の酸化性雰
囲気に直接晒されないため、バリア層15の酸化による
導通不良を防止することができる。さらに、コンタクト
ホール17内を単一の材料で埋め込むため、複数層を堆
積する場合に比べて製造工程上有利である。
【0029】次に、図2A〜2C、3A及び3Bを参照
して、図1に示すメモリセルの作製方法について説明す
る。
【0030】まず、図2Aまでの工程について説明す
る。シリコン基板1の表面をLOCOS法により局所酸
化し、フィールド酸化膜2を形成する。フィールド酸化
膜2に囲まれた活性領域が画定される。この活性領域の
表面を熱酸化して、例えば厚さ10nmのSiO2 膜を
形成する。このシリコン酸化膜表面を含む基板全面に、
例えばSiH4 を用いた化学気相堆積(CVD)によ
り、厚さ200nmのポリシリコン膜を堆積する。この
ポリシリコン膜に不純物を添加し、導電性を付与する。
なお、WF6 とSiH4 を用いたCVDにより、ポリシ
リコン膜上にWSi膜を積層してもよい。
【0031】ポリシリコン膜上に、例えばCVDにより
SiO2 膜を堆積する。ポリシリコン膜上のSiO2
をパターニングし、ゲート電極に対応した上部絶縁膜4
とワード線に対応した上部絶縁膜11を残す。上部絶縁
膜4及び11をマスクとしてポリシリコン膜を部分的に
エッチングし、上部絶縁膜4の下にゲート電極3Gを残
し、上部絶縁膜11の下にワード線10を残す。
【0032】ゲート電極3Gの側面上にサイドウォール
絶縁膜5を形成し、ワード線10の側面上にサイドウォ
ール絶縁膜12を形成する。サイドウォール絶縁膜5及
び12の形成は、例えばCVDにより基板全面に等方的
にSiO2 膜あるいはSiN膜を堆積した後、反応性イ
オンエッチング(RIE)による異方性エッチングを行
って、平坦面上のSiO2 膜あるいはSiN膜のみを除
去することにより行う。このとき、ゲート電極3Gの両
側に、シリコン基板1の表面が露出する。シリコンの露
出した領域の表面層が、MOSトランジスタ3のソース
領域3S及びドレイン領域3Dとなる。なお、イオン注
入や不純物拡散等の手法により、ゲート、ソース及びド
レインの導電型制御を必要に応じて行う。
【0033】基板全面に、厚さ50nmのTiN膜を堆
積する。TiN膜の堆積は、ターゲットとしてTiを用
い、ArガスとN2 ガスを用いた反応性スパッタリング
により行う。このTiN膜をパターニングし、バリア層
15を残す。バリア層15は、ドレイン領域3Dの表面
からゲート電極3Gの上面の一部の領域まで、及びドレ
イン領域3Dの表面からワード線10の上面の一部の領
域までを連続的に覆う。なお、TiN膜を原料ガスとし
てTiCl4 やTi〔N(CH3 2 4 とNH3 との
混合ガスを用いたCVDにより堆積してもよい。
【0034】バリア層15を覆うように、基板全面にS
iO2 からなる厚さ約1000nmの層間絶縁膜16を
堆積する。層間絶縁膜16の堆積は、例えばCVDによ
り行う。なお、SiO2 の代わりに、PSG、BPSG
等、またはSOG法により形成する絶縁物を用いてもよ
い。
【0035】図2Bに示すように、層間絶縁膜16の表
面上に、レジストパターン25を形成する。レジストパ
ターン25は、バリア層15に対応する領域に開口を有
する。レジストパターン25をマスクとして層間絶縁膜
16をエッチングし、コンタクトホール17を形成す
る。層間絶縁膜16のエッチングは、バリア層15に対
して層間絶縁膜16を選択的にエッチングする条件、例
えばCHF3 を用いたドライエッチングにより行う。コ
ンタクトホール17の底面にバリア層15の表面の一部
の領域が露出する。露出した領域の外周を画定する仮想
閉曲線が、バリア層15の外周よりも内側に配置される
ように、レジストパターン25に開口が形成されてい
る。コンタクトホール17の形成後、レジストパターン
25を除去する。
【0036】図2Cに示すように、コンタクトホール1
7内に、ルテニウムからなる導電性部材18を埋め込
む。導電性部材18の埋め込みは、例えば、トリス−テ
トラメチルヘプタンジオナト−ルテニウムを原料とした
CVDにより基板全面にルテニウム膜を堆積した後、化
学的機械研磨(CMP)により余分なルテニウム膜を除
去することにより行う。導電性部材18の上面と層間絶
縁膜16の上面とにより、共平面が画定される。
【0037】なお、ルテニウム膜をスパッタリングによ
り堆積してもよい。スパッタリングを用いる場合には、
コリメートスパッタリング、遠距離スパッタリング、あ
るいはイオン化スパッタリング等により、スパッタリン
グされた粒子の進行方向を揃えることが好ましい。この
ようなスパッタリングにより、微細なコンタクトホール
の内部を再現性良く埋め込むことができる。また、化学
的機械研磨を行う代わりに、ルテニウム膜をその表面が
ほぼ平坦になるまで堆積し、全面エッチバックを行って
もよい。
【0038】また、ルテニウム膜がTiNからなるバリ
ア層15上にのみ成長し、層間絶縁膜16上には成長し
ない条件が見出せれば、この条件でルテニウム膜を選択
成長させてもよい。この方法によると、余分なルテニウ
ム膜のCMPによる除去、及びエッチバックを行うこと
なく、コンタクトホール17内にのみ導電性部材18を
埋め込むことができる。
【0039】図3Aに示すように、層間絶縁膜16及び
導電性部材18の上面上に、例えばスパッタリングによ
り厚さ500nmのルテニウム膜20aを堆積する。ル
テニウム膜20aの上面のうち、コンタクトホール17
に対応する領域及びその周辺の領域上に、SiO2 、S
iN、TiN等からなるハードマスクパターン26を形
成する。なお、図2Cの工程でコンタクトホール17内
をルテニウムで埋め込み、連続して図3Aのルテニウム
膜20aを堆積してもよい。
【0040】図3Bに示すように、ハードマスクパター
ン26を利用してルテニウム膜20aを部分的にエッチ
ングし、電荷蓄積電極20を残す。ルテニウム膜20a
のエッチングは、層間絶縁膜16に対してルテニウム膜
20aを選択的にエッチングする条件、例えばCl2
2 とを1対1に混合したガスを用いたドライエッチン
グにより行う。電荷蓄積電極20を形成後、ハードマス
ク26を除去する。
【0041】その後、基板全面に図1に示す容量絶縁膜
21とプレート電極22をこの順番に堆積することによ
り、DRAMのメモリセルが得られる。容量絶縁膜21
の堆積は、例えばビス−テトラメチルヘプタンジオナト
−ストロンチウム(Sr(THD)2 )、ビス−テトラ
メチルヘプタンジオナト−バリウム(Ba(TH
D) 2 )、ビス−イソプロポキシ−ビス−テトラメチル
ヘプタンジオナト−チタン(Ti(O−iPr)2 (T
HD)2 )を用いたCVDにより行う。プレート電極2
2の堆積は、例えばトリス−テトラメチルヘプタンジオ
ナト−ルテニウム(Ru(THD)3 )を用いたCVD
により行う。
【0042】上記第1の実施例では、図3Bまでの工程
後の容量絶縁膜21の堆積時に、基板表面には層間絶縁
膜16と、耐酸化性の電荷蓄積電極20のみが露出して
いる。バリア層15は層間絶縁膜16、導電性部材1
8、及び電荷蓄積電極20により覆われ、表面に露出し
ない。このため、容量絶縁膜21の堆積中にバリア層1
5が酸化されることを防止できる。
【0043】図1では、容量絶縁膜21が電荷蓄積電極
20に比べて相対的に薄い場合を示した。電荷蓄積電極
20を薄くし、容量絶縁膜21を厚くして、容量絶縁膜
21の上面がほぼ平坦になるようにしてもよい。
【0044】図4Aは、電荷蓄積電極20を薄くした場
合のメモリセルを示す。図4Aのメモリセルの各構成部
分には、図1の対応する構成部分と同一の参照符号が付
されている。強誘電体メモリの場合に、特に電荷蓄積電
極20を薄くし、容量絶縁膜21の上面を平坦化するこ
とが好ましい。なお、容量絶縁膜21を堆積した後、表
面の平坦化処理を行ってもよい。
【0045】また、図1〜図3Bでは、バリア層15
が、その両側のゲート電極3Gとワード線10の各々の
上面の一部の領域上まで延在する場合を示したが、必ず
しもバリア層15とゲート電極3G、バリア層15とワ
ード線10を重ねて配置する必要はない。少なくともド
レイン領域3Dと導電性部材18との間にバリア層15
が配置されていればよい。ただし、バリア層15をコン
タクトホール17形成時のエッチング停止層として用い
る場合には、位置合わせ誤差を考慮してバリア層15を
ゲート電極3G及びワード線10の一部と重ねて配置す
ることが好ましい。
【0046】図4Bは、コンタクトホール17を形成す
るためのフォトリソグラフィ時に、位置合わせ誤差が生
じた場合のメモリセルを示す。図4Bのメモリセルの各
構成部分には、図1の対応する構成部分と同一の参照符
号が付されている。図4Bに示すように、バリア層15
をゲート電極3G及びワード線10の一部と重ねて配置
することにより、バリア層15がエッチングストッパ層
として働き、位置合わせ誤差が生じたときのプラグ18
とゲート電極3Gもしくはワード線10との短絡を回避
することができる。
【0047】次に、図5〜7Bを参照して、本発明の第
2の実施例について説明する。図5は、第2の実施例に
よるDRAMの1つのメモリセルの断面図を示す。層間
絶縁膜16及びそれよりも下層の構成は、図1に示す第
1の実施例の場合とほぼ同様であり、コンタクトホール
17の太さのみが異なる。図1では、コンタクトホール
17の底面が、ゲート電極3Gのサイドウォール絶縁膜
5及びワード線10のサイドウォール絶縁膜12に重な
っている場合を示し、図5では重なっていない場合を示
している。なお、第2の実施例において、図1のように
コンタクトホール17を太くしてもよいし、第1の実施
例において、図5のようにコンタクトホール17を細く
してもよい。図5のメモリセルの各構成部分には、図1
のメモリセルの対応する構成部分と同一の参照符号が付
されている。
【0048】図1の電荷蓄積電極20は直方体状である
が、図5の電荷蓄積電極30は、導電性部材18の上面
及びその周囲の層間絶縁膜16の上面に密着する底面部
30Aと、筒状の側面部30Bから構成される。側面部
30Bは、底面部30Aにその外周において結合する。
【0049】電荷蓄積電極30の表面及び層間絶縁膜1
6の上面を覆うように、容量絶縁膜31が形成されてい
る。容量絶縁膜31の表面は、プレート電極32により
覆われている。電荷蓄積電極30、容量絶縁膜31、及
びプレート電極32は、それぞれ図1に示す電荷蓄積電
極20、容量絶縁膜21、及びプレート電極22と同様
の材料で形成される。
【0050】次に、図6A〜図7Bを参照して、図5に
示すメモリセルの作製方法について説明する。図2Cに
示す工程までは、第1の実施例の場合と同様である。
【0051】図6Aに示すように、層間絶縁膜16及び
導電性部材18の上面上に、CVDにより厚さ50nm
のシリコン窒化膜35、厚さ500nmのシリコン酸化
膜36を堆積する。シリコン酸化膜36の表面上に、レ
ジストパターン37を形成する。レジストパターン37
には、コンタクトホール17に対応する位置に、コンタ
クトホール17の開口部よりも大きな開口が形成されて
いる。
【0052】レジストパターン37をマスクとして、シ
リコン酸化膜36をエッチングし、貫通孔38を形成す
る。シリコン酸化膜36のエッチングは、シリコン窒化
膜35に対してシリコン酸化膜36を選択的にエッチン
グする条件で行う。例えば、C4 8 とCOとを用い
た、ドライエッチングにより行う。
【0053】続いて、貫通孔38の底面に露出したシリ
コン窒化膜35をエッチングし、貫通孔38の底面に層
間絶縁膜16と導電性部材18の上面を露出させる。シ
リコン窒化膜35のエッチングは、層間絶縁膜16及び
導電性部材18に対してシリコン窒化膜35を選択的に
エッチングする条件で行う。例えば、NF3 とCl2
を5対3に混合したガスを用いた、ドライエッチングに
より行う。
【0054】貫通孔38の形成後、レジストパターン3
7を除去する。図6Bに示すように、シリコン酸化膜3
6の上面及び貫通孔38の底面と側面上に、CVD等に
より厚さ60nmのルテニウム膜30aを堆積する。ル
テニウム膜30aの表面上にレジスト材料からなる充填
材39を堆積し、貫通孔38内を埋め込む。なお、充填
材39を、ポリイミド、PSG、BPSG、SOGによ
る絶縁材、ポリシリコン、アモルファスシリコン、シリ
コン酸化膜等により形成してもよい。
【0055】図7Aに示すように、充填材39の上面か
ら化学的機械研磨を行い、シリコン酸化膜36の上面が
露出した時点で研磨を停止する。貫通孔38内にのみル
テニウムからなる電荷蓄積電極30と充填材39が残
る。電荷蓄積電極30は、貫通孔38の底面に密着した
底面部30Aと、側面に密着した側面部30Bから構成
される。なお、化学的機械研磨の代わりに、エッチバッ
クを用いてもよい。
【0056】その後、充填材39、シリコン酸化膜3
6、及びシリコン窒化膜35を除去する。シリコン酸化
膜36の除去は、シリコン窒化膜35に対してシリコン
酸化膜36を選択的にエッチングする条件で行う。シリ
コン窒化膜35の除去は、層間絶縁膜16に対してシリ
コン窒化膜35を選択的にエッチングする条件で行う。
【0057】図7Bは、充填材39、シリコン酸化膜3
6、及びシリコン窒化膜35を除去した後の状態を示
す。電荷蓄積電極30を覆うように、層間絶縁膜16の
上に図5に示す容量絶縁膜31とプレート電極32を堆
積する。なお、シリコン窒化膜35をそのまま残してお
いてもよい。
【0058】図5に示すメモリセルでは、図1の場合と
比べて電荷蓄積電極30とプレート電極32との対向面
積が大きい。このため、より大きな静電容量を確保する
ことができる。また、図7Aの工程の後、充填材39を
電荷蓄積電極30に対して選択的に除去することによ
り、貫通孔38内をルテニウムで埋め込み、埋め込み部
に凹部を形成する場合に比べて、電荷蓄積電極30の内
面を精度良く加工することができる。同様に、シリコン
酸化膜36を電荷蓄積電極30に対して選択的に除去す
ることにより、厚いルテニウム膜をパターニングする場
合に比べて、電荷蓄積電極30の外面を精度良く加工す
ることができる。
【0059】次に、図8〜10を参照して、本発明の第
3の実施例について説明する。図8は、第3の実施例に
よるメモリセルの断面図を示す。図1に示すメモリセル
の導電性部材18と電荷蓄積電極20とが、両者を一体
化した導電性部材40に置き換えられている。層間絶縁
膜16に形成されたコンタクトホール45は、図1のコ
ンタクトホール17よりも太い。その他の構成は、図1
に示すメモリセルと同様である。図8のメモリセルの各
構成部分には、図1のメモリセルの対応する構成部分と
同一の参照符号が付されている。
【0060】次に、図9A〜図10を参照して、図8に
示すメモリセルの作製方法について説明する。図2Aに
示す工程までは、第1の実施例の場合と同様である。
【0061】図9Aに示すように、層間絶縁膜16の上
に、厚さ50nmのシリコン窒化膜41、厚さ500n
mのシリコン酸化膜42を堆積する。シリコン酸化膜4
2の表面上にレジストパターン43を形成する。レジス
トパターン43には、バリア層15に対応する位置に開
口が形成されている。この開口をバリア層15の表面に
垂直投影した像は、バリア層15の表面領域に内包され
る。
【0062】レジストパターン43をマスクとして、シ
リコン酸化膜42、シリコン窒化膜41及び層間絶縁膜
16をエッチングし、コンタクトホール45を形成す
る。コンタクトホール45の底面にバリア層15の表面
の一部の領域が露出する。コンタクトホール45を形成
後、レジストパターン43を除去する。
【0063】図9Bに示すように、コンタクトホール4
5の内部を埋め込むように、CVD等によりルテニウム
膜40aを堆積する。ルテニウム膜40aを、シリコン
酸化膜42の上面が露出するまで化学的機械研磨する。
その後、シリコン酸化膜42とシリコン窒化膜41を除
去する。
【0064】図10は、シリコン窒化膜41を除去した
後の断面図を示す。上端が層間絶縁膜16の上面よりも
突出した導電性部材40が形成される。導電性部材40
の突出部を覆うように、層間絶縁膜16の上に図8に示
す容量絶縁膜21及びプレート電極22を堆積する。な
お、図9Bに示すシリコン窒化膜41を残したままにし
ておいてもよい。
【0065】第3の実施例では、コンタクトホール45
内を埋め込む導電性部材40が電荷蓄積電極を兼ねるた
め、電荷蓄積電極とコンタクトホール45との位置ずれ
を防止できるとともに、電荷蓄積電極の剥がれや倒れ等
が生じにくくなる。また、電荷蓄積電極を形成するため
の独立した工程がないため、工程数を削減することがで
きる。
【0066】また、図9Bに示す工程の後、シリコン酸
化膜42を除去する際に、シリコン窒化膜41がエッチ
ング停止層として作用する。このため、シリコン酸化膜
42の厚さを調節することにより、導電性部材40の突
出部の高さを精度良く加工することができる。
【0067】次に、図11A及び11Bを参照して、第
4の実施例について説明する。第4の実施例のメモリセ
ルは、図5に示す第2の実施例のメモリセルの導電性部
材18と電荷蓄積電極30とを一体化して形成したもの
であり、その他は同様の構成である。以下、作製方法を
説明する。図2Aに示す層間絶縁膜16の堆積までは、
第1の実施例の場合と同様である。
【0068】図11Aに示すように、層間絶縁膜16の
上に、厚さ50nmのシリコン窒化膜51を堆積する。
シリコン窒化膜51のバリア層15に対応する位置に開
口53を形成する。開口53を形成したシリコン窒化膜
51の上に、厚さ500nmのシリコン酸化膜52を堆
積する。シリコン酸化膜52に、開口53に連通する貫
通孔54を形成する。貫通孔54の底面に、開口53及
びその周囲のシリコン窒化膜51の表面が露出する。続
いて、シリコン窒化膜51をマスクとし、開口53を通
して層間絶縁膜16をエッチングし、コンタクトホール
17を形成する。
【0069】図11Bに示すように、コンタクトホール
17の内部を埋め込み、かつ貫通孔54の底面及び側面
上及びシリコン酸化膜52の上面上に、CVD等により
ルテニウム膜55を堆積する。ルテニウム膜55の厚さ
は、コンタクトホール17が完全に埋め込まれ、貫通孔
54内は完全には埋め込まれない程度の厚さとする。ル
テニウム膜55の上に、レジスト等からなる充填材56
を堆積する。貫通孔54内が充填材56で埋め込まれ
る。このようにして、第2の実施例の図6Bと同様の構
成が得られる。図7A及び7Bと同様の工程を経て、図
5に示すメモリセルが得られる。
【0070】次に、図12、図13A及び13Bを参照
して、第5の実施例について説明する。
【0071】図12は、第5の実施例によるメモリセル
の断面図を示す。シリコン基板1、フィールド酸化膜
2、MOSトランジスタ3、ワード線10、上部絶縁膜
4、11、及びサイドウォール絶縁膜5、12の構成
は、図1に示す第1の実施例の場合と同様である。
【0072】MOSトランジスタ3及びワード線10が
形成された基板上に、SiO2 からなる1層目の層間絶
縁膜60が形成されている。層間絶縁膜60に、MOS
トランジスタ3のドレイン領域3Dの表面の一部を露出
させるコンタクトホール61が形成され、その内部に、
例えばポリシリコンからなる導電性部材62が埋め込ま
れている。
【0073】導電性部材62の上面に密着するようにT
iNからなるバリア層63が形成されている。バリア層
63を覆うように、層間絶縁膜60の上にSiO2 から
なる2層目の層間絶縁膜65が形成されている。2層目
の層間絶縁膜65に、バリア層63の表面の一部を露出
させるコンタクトホール66が形成されている。コンタ
クトホール66の内部は、ルテニウムからなる導電性部
材67で埋め込まれている。
【0074】導電性部材67の上面及び層間絶縁膜65
の上面上に、図1に示す電荷蓄積電極20、容量絶縁膜
21、及びプレート電極22と同様の構成を有する電荷
蓄積電極70、容量絶縁膜71、及びプレート電極72
が形成されている。
【0075】次に、図13A及び13Bを参照して、図
12に示すメモリセルの作製方法について説明する。
【0076】まず、図13Aまでの工程について説明す
る。図2Aで説明したように、シリコン基板1上に、フ
ィールド酸化膜2、MOSトランジスタ3、ワード線1
0、上部絶縁膜4、11、及びサイドウォール絶縁膜
5、12を形成する。この基板上に、図2Aの層間絶縁
膜16と同様の方法で層間絶縁膜60を形成する。図2
Aの構成とは異なり、MOSトランジスタ3のドレイン
領域3Dはバリア層で覆われていない。なお、層間絶縁
膜60を堆積する前に、基板全面を薄いSiN膜で覆
い、このSiN膜をエッチングストッパとしてもよい。
【0077】層間絶縁膜60に、ドレイン領域3Dの表
面の一部を露出させるコンタクトホール61を形成す
る。コンタクトホール61内にポリシリコンを埋め込
み、導電性部材62を形成する。導電性部材62の形成
は、コンタクトホール61内を埋め込むポリシリコン膜
をCVDにより堆積し、層間絶縁膜60上の余分なポリ
シリコン膜を例えば化学的機械研磨を用いて除去するこ
とにより行う。
【0078】層間絶縁膜60及び導電性部材62の上面
上に、スパッタリングにより厚さ50nmのTiN膜を
堆積する。このTiN膜をパターニングし、導電性部材
62の上面及びその周囲の層間絶縁膜60の上面上にバ
リア層63を残す。バリア層63を覆うように、層間絶
縁膜60の上にSiO2 からなる厚さ500nmの2層
目の層間絶縁膜65をCVDにより堆積する。
【0079】図13Bに示すように、層間絶縁膜65
に、バリア層63の表面の一部を露出させるコンタクト
ホール66を形成する。コンタクトホール66内に、ル
テニウムからなる導電性部材67を埋め込む。ルテニウ
ムの埋め込みは、図2Cの導電性部材18の形成と同様
の方法で行う。導電性部材67の上面及びその周囲の層
間絶縁膜65の上面上に、ルテニウムからなる電荷蓄積
電極70を形成する。電荷蓄積電極70の形成は、図3
Bの電荷蓄積電極20の形成と同様の方法で行う。その
後、図12に示す容量絶縁膜71及びプレート電極72
を堆積する。
【0080】図12のメモリセルでは、ポリシリコンか
らなる導電性部材62とルテニウムからなる導電性部材
67との間にバリア層63が配置されているため、両者
の間の相互拡散や固相反応を防止することができる。ま
た、酸化性雰囲気中で容量絶縁膜71を堆積する際に、
バリア層63が露出しないため、バリア層63の酸化を
防止することができる。
【0081】また、MOSトランジスタ3と電荷蓄積電
極70との間が2層の層間絶縁膜60と65で分離され
ており、各層間絶縁膜ごとにコンタクトホールが形成さ
れる。このため、1つのコンタクトホールを用いる場合
に比べて各々のコンタクトホールを浅くでき、コンタク
トホール内の埋め込みが容易になる。
【0082】図12において、バリア層63を、同一層
内で隣り合う他のパターンと接触しない範囲でなるべく
大きくすることにより、コンタクトホール66を形成す
る際に、より大きな位置合わせマージンを確保すること
ができる。また、バリア層63の大きさに対応させてコ
ンタクトホール66を太くしてもよい。コンタクトホー
ル66を太くすることにより、加工精度に対する要求が
緩和され、歩留りを向上させることが可能になる。さら
に、バリア層63と電荷蓄積電極70との間の接続抵抗
を減少させることができる。
【0083】図12では、電荷蓄積電極70、容量絶縁
膜71、及びプレート電極72を、図1に示す第1の実
施例の場合と同様の構成としたが、図5に示す第2の実
施例、図8に示す第3の実施例と同様の構成としてもよ
い。また、図5に示す第2の実施例と同様の構成とする
場合、図11A及び11Bで説明した第4の実施例と同
様の方法で、導電性部材67と電荷蓄積電極70を形成
してもよい。
【0084】次に、図14を参照して、第6の実施例に
ついて説明する。図14は、第6の実施例によるメモリ
セルの断面図を示す。以下、図12に示す第5の実施例
によるメモリセルとの相違点について説明する。
【0085】層間絶縁膜60に、MOSトランジスタ3
のソース領域3Sに対応したコンタクトホール82が形
成されている。コンタクトホール82内は、例えばポリ
シリコン、WSi、W等からなる導電性部材83により
埋め込まれている。層間絶縁膜60と層間絶縁膜65と
の間に、導電性部材83に接続されたビット線81が配
置されている。ビット線81は、厚さ300nmのWS
i層81Aとその上に形成された厚さ50nmのTiN
層81Bとの積層構造を有し、図14に示す断面以外の
位置で図の横方向に延在している。なお、ビット線8
1、コンタクトホール82および導電性部材83が図1
4に示す断面上になくともよい。
【0086】導電性部材62と67との間には、WSi
層80AとTiN層80Bとが配置され、TiN層80
Bがバリア層として作用する。その他の構成は、図12
に示す第5の実施例の場合と同様である。
【0087】図14に示す構造は、第5の実施例の図1
3Aに示す工程においてバリア層63を形成する代わり
に、WSi層とTiN層を積層し、この積層構造をパタ
ーニングすることにより形成される。この方法では、バ
リア層80とビット線81とを同時に形成することがで
きる。バリア層とビット線とを同一工程でパターニング
できるため、両者のパターン間の位置合わせマージンを
確保する必要がない。このため、原理的には、両者を露
光工程における最小加工寸法まで接近させることが可能
であり、ビット線を太くして低抵抗化を図ったり、バリ
ア層の面積を大きくして導電性部材62及び67とバリ
ア層80との間の位置合わせマージンを大きく確保する
ことができる。
【0088】図15は、第7の実施例によるメモリセル
の断面図を示す。このメモリセルは、図14に示す第6
の実施例によるメモリセルと比べて、ビット線とバリア
層の構造が異なる。その他の構造は、図14に示す第6
の実施例の場合と同様である。
【0089】第7の実施例によるメモリセルでは、ビッ
ト線90がW層やWSi層等で構成されている。このビ
ット線90の表面は、ビット線被覆絶縁膜91により覆
われている。導電性部材62と67との間には、TiN
からなるバリア層92が配置されている。なお、ビット
線90、ビット線被覆絶縁膜91、コンタクトホール8
2および導電性部材83が図15に示す断面上になくと
もよい。
【0090】図16A及び16Bは、図15に示す第7
の実施例によるDRAMのメモリセル部分の平面配置を
示す。図17は、図16B中の一点鎖線A−A’−B−
B’−Cにおける断面図を示す。
【0091】図16Aは、図15の層間絶縁膜60の上
面よりも下方の配置を示す。複数のワード線10が図の
縦方向に延在している。活性領域95が、ワード線10
を横切るように配置されている。各活性領域95は、相
互に隣接する2本のワード線10を横切る領域95A
と、2つの領域95Aを連結する領域95Bから構成さ
れる。各領域95Aに1つのMOSトランジスタが配置
される。領域95Aのうちワード線10よりも領域95
B側の部分がソース領域3Sとなり、その反対側がドレ
イン領域3Dとなる。
【0092】領域95Bに、ソース領域3Sと図15に
示すビット線とを接続するためのコンタクトホール82
が配置されている。ドレイン領域3Dに、図15のバリ
ア層92と接続するためのコンタクトホール61が配置
されている。
【0093】図16Bは、図15の電荷蓄積電極70よ
りも下方の配置を示す。各コンタクトホール82に対応
する位置に、図の横方向に延在するビット線90が配置
されている。コンタクトホール61を内包する領域にバ
リア層92が配置されている。さらに、バリア層92と
重なる領域に電荷蓄積電極70が配置されている。図1
7において、メモリセルの全構成要素を明示するには、
一点鎖線A−A’−B−B’−Cのごとく複雑な切断線
を要する。図17の各構成部分には、図15のメモリセ
ルの対応する構成部分と同一の参照符号を付している。
図17の断面図により、メモリセルの構成の理解が容易
になるであろう。
【0094】以下に、図18A〜18Cを参照して、図
15に示すメモリセルの作成方法について説明する。
【0095】まず、図18Aまでの工程について説明す
る。図13Aで説明したのと同様の工程を経て、図18
Aに示す基板を作製する。ここで、図13Aと図18A
との相違点は、図13Aにおけるバリア層63及び層間
絶縁膜65が図18Aにおいては未形成である点と、以
後の工程にてビット線に接続される導電性部材83およ
びコンタクトホール82が図18A中に明示されている
点であり、図14の層間絶縁膜60の上面以下の構成と
同様である。コンタクトホール61とコンタクトホール
82とを同時に形成してもよく、導電性部材62と導電
性部材83とを同時に形成してもよい。これにより、工
程数の削減が可能となる。
【0096】図18Bまでの工程について説明する。層
間絶縁膜60の上に、例えばCVDにより厚さ200n
mのWSi層を堆積し、続いてCVDにより厚さ50n
mのシリコン窒化膜を堆積する。このシリコン窒化膜の
上にレジストパターンを形成し、このレジストパターン
をマスクとして、シリコン窒化膜およびWSi層を部分
的にエッチングし、上部絶縁膜91Aおよびビット線9
0を形成する。続いて、レジストパターンを除去する。
【0097】上部絶縁膜91Aおよびビット線90を覆
うように、CVDによりシリコン窒化膜を堆積した後、
異方性エッチングによりビット線90の側面上にシリコ
ン窒化膜を残し、サイドウォール絶縁膜91Bを形成す
る。このようにして、上部絶縁膜91Aおよびサイドウ
ォール絶縁膜91Bからなるビット線被覆絶縁膜91を
形成する。
【0098】図18Cまでの工程について説明する。基
板全面に、例えばCVDにより厚さ50nmのTiN膜
を堆積する。このTiN膜の表面上にレジストパターン
を形成し、このレジストパターンをマスクとしてTiN
膜をエッチングし、対応するメモリセルの導電性部材6
2と電気的に接続されたバリア層92を形成する。
【0099】以後、図12及び13に示す第5の実施例
と同様の工程を経て、層間絶縁膜65、コンタクトホー
ル66、導電性部材67、電荷蓄積電極70、容量絶縁
膜71、プレート電極72を形成する。
【0100】図15に示すように、ビット線90の表面
がビット線被覆絶縁膜91で覆われているため、バリア
層92とビット線90との位置合わせずれが生じても、
両者間の短絡を防止できる。さらには、ビット線90と
バリア層92とを重ねて配置することもできる。両者を
重ねて配置することにより、バリア層92の占める面積
を大きくすることが可能になる。バリア層92の面積を
大きくすると、コンタクトホール67の形成時に大きな
位置合わせマージンを確保することができる。また、コ
ンタクトホール67を太くすることも可能であり、これ
によりコンタクトホール67の埋め込みが容易になり、
さらに、バリア層92と電荷蓄積電極70との接続抵抗
を減少させることができる。
【0101】図19は、第7の実施例の第1の変形例に
よるメモリセルの断面図を示す。導電性部材62の上に
直接バリア層を配置するのではなく、ビット線90によ
る段差部をポリシリコン等の導電材96で埋め込んでい
る。バリア層92は、導電材96の上に配置される。
【0102】次に、図20A及び20Bを参照して、図
19に示すメモリセルの作成方法について説明する。
【0103】図18Bに示す工程までは、第7の実施例
と同様である。図20Aまでの工程について説明する。
基板全面に、例えばポリシリコン膜をCVDにより堆積
し、ビット線被覆絶縁膜91の上面と層間絶縁膜65の
上面とにより画定される段差を埋め込む。このポリシリ
コン膜の表面を、例えばエッチバックやCMPにより平
坦化し、上部導電性部材96を得る。なお、段差を埋め
込んだ段階で表面凹凸が充分小さければ、平坦化工程を
省略してもよい。
【0104】図20Bまでの工程について説明する。基
板全面に、例えばスパッタリングにより厚さ50nmの
TiN膜を堆積する。このTiN膜の表面上に、レジス
トパターンを形成する。このレジストパターンをマスク
として、TiN膜をエッチングする。レジストパターン
を除去して、対応するメモリセルの導電性部材62と電
気的に接続されたバリア層92を形成する。なお、バリ
ア層92は、導電性部材96の上面より広くしてもよ
い。
【0105】以後、図12及び13に示す第5の実施例
と同様の工程を経て、層間絶縁膜65、コンタクトホー
ル66、導電性部材67、電荷蓄積電極70、容量絶縁
膜71、プレート電極72を形成する。
【0106】図21は、第7の実施例の第2の変形例に
よるメモリセルの断面図を示す。第2の変形例では、ビ
ット線90による段差部をシリコン酸化膜等の絶縁材9
7で埋め込んでいる。コンタクトホール99が層間絶縁
膜60から絶縁材97まで貫通し、バリア層92が絶縁
材97の上に配置される。
【0107】次に、図22A〜22Cを参照して、図2
1に示すメモリセルの作成方法について説明する。
【0108】まず、図22Aまでの工程について説明す
る。図18Bで説明したのと同様の工程を経て、図22
Aに示す基板を作製する。ここで、図22Aと図18B
との相違点は、図22Aにおいては、図18Bのコンタ
クトホール61及び導電性部材62が未形成である点の
みである。
【0109】図22Bまでの工程について説明する。基
板全面に、SiO2 膜をCVDに塗布法より堆積し、ビ
ット線被覆絶縁膜91の上面と層間絶縁膜60の上面と
により画定される段差を埋め込む。このSiO2 膜の表
面を、例えばエッチバックやCMPにより平坦化し、絶
縁材97を残す。なお、段差を埋め込んだ段階で表面凹
凸が十分小さければ、平坦化工程を省略してもよい。さ
らに、レジストパターンをマスクとして絶縁材97と層
間絶縁膜60をエッチングし、コンタクトホール99を
形成する。コンタクトホール99を形成後、レジストパ
ターンを除去する。
【0110】図22Cまでの工程について説明する。基
板全面にポリシリコン膜をCVDにより堆積してコンタ
クトホール99を埋め込む。このポリシリコン膜の表面
上に、例えばスパッタリングにより厚さ50nmのTi
N膜を堆積する。なお、ポリシリコン膜を堆積した後、
例えばエッチバックやCMPにより表面を平坦化し、プ
ラグ状に成形しておいてもよい。図21は、ポリシリコ
ン膜をプラグ状にした場合を示している。
【0111】TiN膜の表面上にレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとしてTiN膜と
ポリシリコン膜をエッチングし、ポリシリコンからなる
導電性部材62とTiNからなるバリア層92を残す。
その後、レジストパターンを除去する。
【0112】以後、図12及び13に示す第5の実施例
と同様の工程を経て、層間絶縁膜65、コンタクトホー
ル66、導電性部材67、電荷蓄積電極70、容量絶縁
膜71、プレート電極72を形成する。
【0113】図23は、第7の実施例の第3の変形例に
よるメモリセルの断面図を示す。図23に示す第3の変
形例においては、バリア層92がビット線90の上を覆
わない。
【0114】次に、図24A及び24Bを参照して、図
23に示すメモリセルの作成方法について説明する。図
18Aに示す工程までは、第7の実施例と同様である。
【0115】図24Aまでの工程について説明する。基
板全面に、例えばスパッタリングにより厚さ50nmの
TiN膜を堆積し、続いてCVDにより厚さ50nmの
SiO2 膜を堆積する。このSiO2 膜上に形成したレ
ジストパターンをマスクとして、SiO2 膜およびTi
N膜を部分的にエッチングし、上部絶縁膜98Aおよび
バリア層92を形成する。その後、レジストパターンを
除去する。上部絶縁膜98Aおよびバリア層92を覆う
ように、CVDによりSiO2 膜を等方的に堆積した
後、異方性エッチングによりバリア層92の側面上にS
iO2 膜を残し、サイドウォール絶縁膜98Bを形成す
る。このようにして、上部絶縁膜98Aおよびサイドウ
ォール絶縁膜98Bからなるバリア層被覆絶縁膜98を
形成する。
【0116】図24Bまでの工程について説明する。基
板全面に、例えばCVDにより厚さ200nmのWSi
膜を堆積し、続いてCVDにより厚さ50nmのSiN
膜を堆積する。このSiN膜上にレジストパターンを形
成し、このレジストパターンをマスクとして、SiN膜
およびWSi膜を部分的にエッチングし、上部絶縁膜9
1Aおよびビット線90を形成する。その後、レジスト
パターンを除去する。上部絶縁膜91Aおよびビット線
90を覆うように、CVDによりSiN膜を堆積した
後、異方性エッチングによりビット線90の側面上にS
iN膜を残し、サイドウォール絶縁膜91Bを形成す
る。このようにして、上部絶縁膜91Aおよびサイドウ
ォール絶縁膜91Bからなるビット線被覆絶縁膜91を
形成する。
【0117】以後、図12及び13に示す第5の実施例
と同様の工程を経て、層間絶縁膜65、コンタクトホー
ル66、導電性部材67、電荷蓄積電極70、容量絶縁
膜71、プレート電極72を形成する。なお、図23の
コンタクトホール66を形成する工程において、ビット
線90と導電性部材67との短絡を防止するのに充分な
位置合わせマージンが得られる場合には、ビット線被覆
絶縁膜91の形成を省略してもよい。
【0118】図19及び21に示した第1及び第2の変
形例においては、バリア層92を堆積する下地表面をほ
ぼ平坦にすることができる。また、図23に示した第3
の変形例においては、バリア層92を堆積する下地表面
の段差を緩和することができる。このため、バリア層9
2を形成するためのパターニングを容易に行うことがで
きる。
【0119】上記第1〜第7の実施例では、LOCOS
法により作製したフィールド酸化膜を用いて素子分離を
行う場合を示したが、その他の方法で素子分離を行って
もよい。例えば、シリコン基板の表面に溝を形成し、そ
の内部に絶縁材料を埋め込むトレンチ分離を用いてもよ
い。
【0120】また、バリア層をTiNで形成する場合を
説明したが、その上面と下面に接する2種類の材料の相
互拡散及び固相反応を抑制できる材料であれば、その他
の材料を用いてもよい。例えば、窒化タングステン(W
N)、窒化タンタル(TaN)等で形成してもよい。さ
らに、少なくとも表面がバリア層として作用し、かつ導
電性を有する積層構造としてもよい。例えば、TiNと
Tiとの積層構造、TiNとTiとポリシリコンもしく
はアモルファスシリコンとの積層構造、またはTiNと
TiとWとの積層構造としてもよい。積層構造とするこ
とで、下地表面との密着性向上や低抵抗化を図ることが
できる。
【0121】また、電荷蓄積電極、プレート電極、及び
電荷蓄積電極下のコンタクトホール内を埋め込む導電性
部材としてルテニウムを用いた場合を説明したが、その
他の耐酸化性材料を用いてもよい。例えば、白金、イリ
ジウム、もしくはこれらの合金、または酸化物導電材
料、酸化ルテニウム、酸化イリジウム、SrRuO3
(La1-x Srx )CoO3 等を用いてもよい。なお、
コンタクトホールを埋め込む導電性部材をバリア層の材
料よりも酸化されにくい材料で形成することが好まし
い。
【0122】また、容量絶縁膜としてBSTを用いた場
合を説明したが、その他の高誘電体材料、強誘電体材料
を用いてもよい。強誘電体材料を用いることにより、不
揮発性メモリを実現できる。高誘電体材料の例として
は、例えば、SrTiO3 、Ta2 5 等があげられ、
強誘電体材料の例としては、例えば、Pb(Zr1-x
x )O3 、SrBi2 Ta2 9 、BaTiO3 、B
iTiO3 等があげられる。
【0123】上記第1〜第7の実施例では、メモリセル
部に着目して、その構造及び製造方法を説明した。次
に、メモリ素子とロジック回路とを混載した半導体装置
に関する第8〜第12の実施例について説明する。
【0124】図25は、第8の実施例による半導体装置
の断面図を示す。図8の左半分がメモリ領域Mを表し、
右半分がロジック領域Lを表す。メモリ領域Mの構成
は、図1に示す第1の実施例と同様である。ロジック領
域L内の活性領域に、MOSトランジスタ103が形成
され、フィールド酸化膜2の上に、ポリシリコン膜やポ
リサイド構造によるゲート電極110が形成されてい
る。図25では、ロジック領域Lに1つのMOSトラン
ジスタのみを示すが、他の領域にも導電型の異なるMO
Sトランジスタが形成されており、CMOS回路が構成
されている。
【0125】MOSトランジスタ103は、ソース領域
103S、ドレイン領域103D、及びゲート電極10
3Gを含んで構成される。ゲート電極103Gは、MO
Sトランジスタ3のゲート電極3Gと同様に、上部絶縁
膜104及びサイドウォール絶縁膜105で被覆されて
いる。
【0126】ゲート電極110は、ワード線10と同様
に、上部絶縁膜111及びサイドウォール絶縁膜112
で覆われている。第1の実施例では、上部絶縁膜4及び
11をSiO2 で形成したが、本実施例では、例えば上
部絶縁膜4、11、111、及び104をSiNで形成
する。また、サイドウォール絶縁膜5、12、112、
及び105も、SiNで形成する。なお、SiO2 で形
成してもよい。
【0127】上部絶縁膜111の一部に開口が形成され
ている。開口の形成は、RIEにより行うことができ
る。この開口の底に表出したゲート電極110に局所配
線115が接続されている。局所配線115は、フィー
ルド酸化膜2の表面の一部を経由してソース領域103
Sの表面上に至る。さらに、局所配線115は、ゲート
電極103Gの上面の一部の領域上まで延在している。
局所配線115により、ゲート電極110とソース領域
103Sとが接続される。局所配線115とゲート電極
103Gとは、上部絶縁膜104及びサイドウォール絶
縁膜105により絶縁されている。なお、局所配線によ
る接続対象は、ゲート電極110とソース領域103S
との間に限られない。
【0128】局所配線115は、メモリ領域M内のバリ
ア層15と共通の成膜及びパターニング処理により形成
される。第1の実施例では、バリア層15を厚さ50n
mのTiN膜としたが、バリア層15と局所配線115
とを、厚さ10nmのTi膜と厚さ50nmのTiN膜
の積層構造としてもよい。
【0129】ゲート電極110及びMOSトランジスタ
103は、メモリ領域M内のMOSトランジスタ3と同
様に層間絶縁膜16で覆われている。ロジック領域L内
においては、容量絶縁膜21及びプレート電極22が除
去されている。この2層の除去は、例えばレジストパタ
ーンをマスクとしたイオンミリングにより行う。このと
き、層間絶縁膜16の上層部もわずかにエッチングされ
る。
【0130】プレート電極22及び層間絶縁膜16を覆
うように、厚さ約1000nmの層間絶縁膜120が形
成されている。層間絶縁膜120の堆積は、例えばTE
OSとO2 を用いたCVD、またはTEOSとオゾンを
用いたCVD等により行う。ソース領域103Sに対応
する領域に、層間絶縁膜120と16の2層を貫通する
コンタクトホール121が形成されている。コンタクト
ホール121の形成は、コンタクトホール17の形成と
同様の方法で行う。コンタクトホール121の形成と同
時に、図25の断面以外の領域において、プレート電極
22の表面の一部を露出させるコンタクトホールが形成
される。
【0131】接着層122、配線層123、及び反射防
止膜124からなる積層構造を有する配線が、層間絶縁
膜120の表面上に形成されている。接着層122は、
コンタクトホール121の内面上にも堆積している。接
着層122は,例えば平面上での厚さ10nmのTi膜
と厚さ50nmのTiN膜との2層構造を有する。これ
らの膜の堆積は、イオン化スパッタリングあるいはCV
Dにより行う。
【0132】配線層123は、Alにより形成され、コ
ンタクトホール122の内部を埋め尽くしている。配線
層123の堆積は、例えばジメチルアルミニウムハイド
ライドを用いたCVDにより行う。なお、接着層122
と配線層123とを、WF6を用いたCVDによるWで
形成してもよく、コンタクトホール122の内部をWで
埋め込み、配線層123をAlで形成してもよい。反射
防止膜124は、厚さ20nmのTiN膜である。
【0133】配線層123を含む積層構造を覆うように
層間絶縁膜130が形成されている。層間絶縁膜130
の上に配線131が形成されている。配線131は、層
間絶縁膜130に形成されたコンタクトホールを介して
下層の配線に接続されている。
【0134】上記第8の実施例では、ロジック領域L内
の局所配線115とメモリ領域Mのバリア層15とを同
時に堆積し、パターニングする。このため、露光マスク
の枚数及び製造工程数を削減することができる。
【0135】図26は、第9の実施例による半導体装置
の断面図を示す。図26の左半分がメモリ領域Mであ
り、右半分がロジック領域Lである。メモリ領域Mの構
成は、図12に示す第5の実施例のメモリ領域Mの構成
と同様である。ロジック領域Lに、第8の実施例と同様
のMOSトランジスタ103及びゲート電極110が形
成されている。
【0136】ゲート電極110及びMOSトランジスタ
103が、SiO2 からなる層間絶縁膜60で覆われて
いる。層間絶縁膜60は、メモリ領域M内のMOSトラ
ンジスタ3及びワード線10をも覆う。MOSトランジ
スタ103のソース領域103S及びゲート電極110
に対応する領域に、それぞれ層間絶縁膜60と上部絶縁
膜111とを貫通するコンタクトホール140及び14
1が形成されている。コンタクトホール140及び14
1は、メモリ領域M内のコンタクトホール61と同時に
形成される。なお、コンタクトホール141は、層間絶
縁膜60をエッチングした後、さらに上部絶縁膜111
をエッチングすることにより形成される。
【0137】コンタクトホール140及び141内が、
例えばWからなる導電性部材142及び143で埋め込
まれている。
【0138】層間絶縁膜60の上に、導電性部材142
と143とを接続する配線150が形成されている。配
線150の形成は、メモリ領域M内のバリア層63の形
成と共通の成膜及びパターニング処理によって行われ
る。なお、第1の実施例では、バリア層63を厚さ50
nmのTiN膜としたが、厚さ10nmのTi膜と厚さ
50nmのTiN膜との2層構造としてもよい。
【0139】配線150を覆うように、層間絶縁膜60
の上に層間絶縁膜65が形成されている。層間絶縁膜6
5に、配線150の表面の一部を露出させるコンタクト
ホール151が形成されている。コンタクトホール15
1は、メモリ領域M内のコンタクトホール66と同時に
形成される。
【0140】コンタクトホール151内が、ルテニウム
からなる導電性部材152で埋め込まれている。導電性
部材152の形成は、メモリ領域M内の導電性部材67
の形成と同一の工程で行われる。
【0141】層間絶縁膜65の上に、導電性部材152
に接続された配線160が形成されている。配線160
の形成は、電荷蓄積電極70の形成と共通の成膜及びパ
ターニング処理によって行われる。メモリ領域M内のB
STからなる容量絶縁膜71とルテニウムからなるプレ
ート電極72のパターニングは、ロジック領域Lをマス
クしないで、イオンミリングにより行う。配線160の
上面には、容量絶縁膜とプレート電極が残らないが、側
面上には、BST膜161とルテニウム膜162が残
る。なお、Cl2 とO2 を用いた等方性のRIEによ
り、ルテニウム膜162を除去してもよい。
【0142】プレート電極72及び配線160を覆うよ
うに、層間絶縁膜65の上にSiO 2 からなる厚さ10
00nmの層間絶縁膜170が形成されている。メモリ
領域Mにおいては、層間絶縁膜170に形成されたコン
タクトホール171を介して、プレート電極72が、層
間絶縁膜170上の配線172に接続されている。ロジ
ック領域Lにおいては、層間絶縁膜170の上に他の配
線173が形成されている。
【0143】上記第9の実施例では、ロジック領域Lの
配線160の下に、バリア層63と同一の層内に配置さ
れた配線150が形成されている。配線150の上下の
層間絶縁膜60と65の各々に、独立してコンタクトホ
ールが形成されるため、各コンタクトホールを浅くし、
アスペクト比を小さくすることができる。
【0144】さらに、配線160が、メモリ領域M内の
電荷蓄積電極70と同一の配線層内に配置されている。
このため、プレート電極72よりも上の配線層で配線す
る場合に比べて、コンタクトホールを浅くすることがで
きる。また、電荷蓄積電極70と同一の工程で配線16
0を形成することができるため、工程数を削減すること
が可能になる。
【0145】ルテニウムの室温における抵抗率は7.2
μΩcmであり、タングステンの抵抗率の高々約1.3
倍、アルミニウムの抵抗率の高々約2.7倍である。従
って、比較的近接配置された素子を接続する場合であれ
ば、配線抵抗を十分低くすることができる。
【0146】図27は、第10の実施例による半導体装
置の断面図を示す。本実施例による半導体装置のメモリ
領域Mは、図15に示す第7の実施例によるメモリ領域
Mと同様の構成である。すなわち、層間絶縁膜60と6
5との間に、ビット線90が配置されている。ロジック
領域Lにおいては、図26に示す第9の実施例の配線1
50の代わりに、ビット線90の形成と共通の成膜及び
パターニング処理によって形成された配線150aが設
けられている。その他の構成は、第9の実施例の場合と
同様である。
【0147】ロジック領域Lにおいて、配線150aと
同一の層内で配線を行わず、シリコン基板1の表面から
配線160の層内の他の配線に直接接続する場合もあり
得る。この場合、両者は、メモリ領域M内の導電性部材
62、バリア層92、及び導電性部材67による電荷蓄
積電極70とドレイン領域3Dとの接続構成と同様の構
成によって接続される。第10の実施例においても、第
9の実施例と同様の効果を得られる。
【0148】図27では、メモリセル部Mの構成を図1
7に示す第7の実施例の構成と同様としたが、図21に
示す第7の実施例の第2の変形例若しくは図23に示す
第7の実施例の第3の変形例と同様の構成としてもよ
い。図27の場合には、メモリ領域Mにおいてバリア層
97をパターニングする際に、ロジック領域L内のバリ
ア層97をすべて除去する。しかし、エッチングが完全
な等方性でない場合には、配線150aの側壁上にバリ
ア層97が残ってしまう場合がある。残留したバリア層
97は浮遊容量の原因になり、信号伝搬遅延を増大させ
る要因になる。
【0149】図21に示す第7の実施例の第2の変形例
の場合には、ビット線90による段差部が絶縁材97で
埋め込まれ、バリア層92を形成する下地表面が平坦化
されている。このため、ロジック領域L内において、不
要なバリア層92の残留を防止することができる。
【0150】図23に示す第7の実施例の第3の変形例
の場合には、バリア層92の堆積をビット線90の堆積
よりも前に行うため、ビット線90の側壁上にバリア層
92が残留しない。このため、浮遊容量の増加を防止す
ることができる。
【0151】図28は、第11の実施例による半導体装
置の断面図を示す。本実施例の場合には、キャパシタの
電荷蓄積電極70aが、図5に示す第2の実施例の場合
と同様に、底面部と筒状の側面部とにより構成されてい
る。電荷蓄積電極70aの表面を容量絶縁膜71aが覆
い、その表面をプレート電極72aが覆っている。
【0152】メモリ領域Mのその他の構成は、第9の実
施例の場合と同様である。第9の実施例では、ロジック
領域L内の配線160が、電荷蓄積電極70と同一の工
程で形成された。本実施例の場合には、配線160の代
わりに、配線160aがプレート電極72aと同一の工
程で形成される。このような構成は、図7(A)のシリ
コン酸化膜36及びシリコン窒化膜35を除去する工程
で、ロジック領域L内に堆積したこれらの膜を同時に除
去し、プレート電極72a及び配線160aの堆積を行
う前に、ロジック領域L内に堆積している容量絶縁膜7
1aを除去することにより形成される。
【0153】第11の実施例においても、第9の実施例
と同様の効果を得られる。配線160aを電荷蓄積電極
70aと同一の工程で形成する場合には、配線160a
の厚さが電荷蓄積電極70aの好適な厚さによって制限
される。このため、配線160aを厚くすることが困難
になり、配線抵抗が高くなってしまう。本実施例のよう
に、配線160aをプレート電極72aの形成と同一の
工程で形成することにより、配線160aを十分厚くす
ることができ、配線抵抗を低減させることが可能にな
る。
【0154】図29は、第12の実施例による半導体装
置の断面図を示す。メモリ領域M内の導電性部材67及
び電荷蓄積電極70aが、図11に示す第4の実施例の
場合と同様の方法で形成される。層間絶縁膜65と電荷
蓄積電極70aとの間には、図11(A)のシリコン窒
化膜51に相当するシリコン窒化膜180が挿入されて
いる。
【0155】シリコン窒化膜180は、ロジック領域L
においても層間絶縁膜65の表面を覆っている。ロジッ
ク領域Lのシリコン窒化膜180の上には、図11
(A)のシリコン酸化膜52に相当するシリコン酸化膜
181が残っている。シリコン酸化膜181は、ロジッ
ク領域L内においては、層間絶縁膜として位置づけられ
る。配線150の一部に対応する領域に、シリコン酸化
膜181、シリコン窒化膜180、及び層間絶縁膜65
を貫通するコンタクトホール151が形成されている。
コンタクトホール151は、図11(A)の貫通孔5
4、開口53、及びコンタクトホール17の形成と同様
の方法で形成される。
【0156】コンタクトホール151内に、導電性部材
152が埋め込まれている。導電性部材152の形成
は、メモリ領域M内の導電性部材66の形成と同一の工
程で行われる。
【0157】シリコン酸化膜181の上に、導電性部材
152に接続された配線182が形成されている。配線
182は、メモリ領域M内のプレート電極72aの形成
と共通の成膜及びパターニング処理により形成される。
ただし、ロジック領域Lにおいては、配線182を堆積
する前にシリコン基板181の上の容量絶縁膜71aを
除去しておく。第12の実施例においても、第9の実施
例と同様の効果を得られる。
【0158】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0159】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体領域と、その上の層間絶縁膜に形成されたコンタ
クトホールを埋める導電性部材との間にバリア層が配置
される。バリア層により半導体領域の組成物と導電性部
材の組成物との相互拡散を防止できる。このバリア層
が、層間絶縁膜の上に露出しないため、層間絶縁膜形成
後の酸化性雰囲気中での処理時に、バリア層が酸化され
ることを防止できる。このため、半導体領域と導電性部
材との間の良好な電気的接続を得ることが可能になる。
【0160】メモリ素子とロジック回路素子とを1チッ
プ上に形成する場合、メモリ領域内の配線とロジック領
域内の配線とを同一配線層内に配置する。このため、工
程数を削減することができる。また、ロジック領域内に
おけるコンタクトホールのアスペクト比を小さくするこ
とができ、歩留り向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるDRAMの1つの
メモリセルの断面図である。
【図2】第1の実施例によるDRAMのメモリセルの製
造方法を説明するための断面図である。
【図3】第1の実施例によるDRAMのメモリセルの製
造方法を説明するための断面図である。
【図4】第1の実施例の変形例によるDRAMのメモリ
セルの製造方法を説明するための断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるDRAMの1つの
メモリセルの断面図である。
【図6】第2の実施例によるDRAMのメモリセルの製
造方法を説明するための断面図である。
【図7】第2の実施例によるDRAMのメモリセルの製
造方法を説明するための断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例によるDRAMの1つの
メモリセルの断面図である。
【図9】第3の実施例によるDRAMのメモリセルの製
造方法を説明するための断面図である。
【図10】第3の実施例によるDRAMのメモリセルの
製造方法を説明するための断面図である。
【図11】本発明の第4の実施例によるDRAMの1つ
のメモリセルの製造方法を説明するための断面図であ
る。
【図12】本発明の第5の実施例によるDRAMの1つ
のメモリセルの断面図である。
【図13】第5の実施例によるDRAMのメモリセルの
製造方法を説明するための断面図である。
【図14】本発明の第6の実施例によるDRAMの1つ
のメモリセルの断面図である。
【図15】本発明の第7の実施例によるDRAMの1つ
のメモリセルの断面図である。
【図16】本発明の第7の実施例によるDRAMのメモ
リセルの平面配置を説明するための図である。
【図17】図16に示すDRAMのメモリセルの断面図
である。
【図18】本発明の第7の実施例によるDRAMの1つ
のメモリセルの製造方法を説明するための基板の断面図
である。
【図19】本発明の第7の実施例の第1の変形例による
DRAMの1つのメモリセルの断面図である。
【図20】本発明の第7の実施例の第1の変形例による
DRAMの1つのメモリセルの製造方法を説明するため
の基板の断面図である。
【図21】本発明の第7の実施例の第2の変形例による
DRAMの1つのメモリセルの断面図である。
【図22】本発明の第7の実施例の第2の変形例による
DRAMの1つのメモリセルの製造方法を説明するため
の断面図である。
【図23】本発明の第7の実施例の第3の変形例による
DRAMの1つのメモリセルの断面図である。
【図24】本発明の第7の実施例の第3の変形例による
DRAMの1つのメモリセルの製造方法を説明するため
の基板の断面図である。
【図25】本発明の第8の実施例による半導体装置の断
面図である。
【図26】本発明の第9の実施例による半導体装置の断
面図である。
【図27】本発明の第10の実施例による半導体装置の
断面図である。
【図28】本発明の第11の実施例による半導体装置の
断面図である。
【図29】本発明の第12の実施例による半導体装置の
断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 フィールド酸化膜 3、103 MOSトランジスタ 3G、103G ゲート電極 3S、103S ソース領域 3D、103D ドレイン領域 3I ゲート絶縁膜 4、11、91A、98A、104、111 上部絶縁
膜 5、12、91B、98B、105、112 サイドウ
ォール絶縁膜 10 ワード線 15、63、80、92 バリア層 16、60、65、120、130、170 層間絶縁
膜 17、45、61、66、82、99、121、14
0、141、151、171 コンタクトホール 18、40、62、67、83、142、143、15
2 導電性部材 20、30、70 電荷蓄積電極 21、31、71 容量絶縁膜 22、32、72 プレート電極 25、37、43 レジストパターン 26 ハードマスクパターン 35、41、51 シリコン窒化膜 36、42、52 シリコン酸化膜 38、54 貫通孔 39、56 充填材 53 開口 55 ルテニウム膜 80A、81A WSi層若しくはW層 80B、81B TiN層 81、90 ビット線 91 ビット線被覆絶縁膜 95 活性領域 96 導電材 97 絶縁材 98 バリア層被覆絶縁膜 110 ゲート電極 131、150、150a、160、160a、17
2、173、182 配線 115 局所配線 122 接着層 123 配線層 124 反射防止膜 161 BST膜 162 ルテニウム膜 180 シリコン窒化膜 181 シリコン酸化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/10 681F

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に絶縁領域と半導体領域とが表出し
    た基板と、 前記基板の表面のうち少なくとも半導体領域の表面上に
    形成されたバリア層と、 前記バリア層を覆うように、前記基板上に形成された第
    1の層間絶縁膜と、 前記第1の層間絶縁膜を貫通し、前記バリア層の外周よ
    りも内側に配置された底面を有する第1のコンタクトホ
    ールと、 前記第1のコンタクトホール内に埋め込まれた第1の導
    電性部材とを有し、 前記バリア層が、前記半導体領域の組成物と前記第1の
    導電性部材の組成物との相互拡散を防止し、かつ導電性
    を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電性部材が、前記バリア層
    の材料よりも酸化されにくい材料により形成されている
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記基板の表面に形成され、ソ
    ース領域、ドレイン領域、及びゲート電極を含むMOS
    トランジスタを有し、 前記半導体領域が、前記MOSトランジスタのソース領
    域またはドレイン領域である請求項1または2に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記バリア層が、前記MOSトランジス
    タのゲート電極の上面の一部の領域上まで延在し、 さらに、前記バリア層と前記ゲート電極との重なる領域
    において、該バリア層と該ゲート電極との間に配置さ
    れ、両者間を電気的に絶縁するゲート被覆絶縁膜を有す
    る請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記基板が、 ソース領域、ドレイン領域、及びゲート電極を含むMO
    Sトランジスタを表面に有する下地基板と、 前記下地基板の表面上に、前記MOSトランジスタを覆
    うように形成された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜を貫通し、前記MOSトランジス
    タのソース領域またはドレイン領域の表面の少なくとも
    一部を底面に有する第2のコンタクトホールと、 前記第2のコンタクトホール内に埋め込まれ、上面が前
    記基板の表面の前記半導体領域を画定する第2の導電性
    プラグとを有する請求項1または2に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 さらに、 前記第1の層間絶縁膜の上に形成され、前記第1の導電
    性部材に電気的に接続された電荷蓄積電極と、 前記電荷蓄積電極の表面を覆い、誘電体材料により形成
    された容量絶縁膜と、 前記容量絶縁膜の表面上に形成され、前記電荷蓄積電極
    とともにキャパシタを構成するプレート電極とを有する
    請求項3〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記電荷蓄積電極が、 少なくとも前記第1の導電性部材の上面に密着する底面
    部と、 前記底面部の外周において、該底面部に結合する筒状の
    側面部とを有する請求項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の導電性部材の上端が、前記第
    1の層間絶縁膜の上面よりも上に突出し、 さらに、 前記第1の導電性部材の突出部の表面を覆い、誘電体材
    料により形成された容量絶縁膜と、 前記容量絶縁膜の表面上に形成され、前記第1の導電性
    部材の突出部とともにキャパシタを構成するプレート電
    極とを有する請求項3〜5のいずれかに記載の半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 さらに、 前記第2の層間絶縁膜を貫通し、前記MOSトランジス
    タのソース領域とドレイン領域のうち前記第2の導電性
    プラグに接続されていない方の領域の表面の少なくとも
    一部を底面に有する第3のコンタクトホールと、 前記第3のコンタクトホール内に埋め込まれた第3の導
    電性プラグと、 前記第2の層間絶縁膜と第1の層間絶縁膜との間に配置
    され、前記第3の導電性プラグに電気的に接続された配
    線とを有する請求項5に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記バリア層の下に配置され
    た該バリア層と同一パターンの導電層を有し、 前記配線が、前記導電層と同時に形成された下層、及び
    前記バリア層と同時に形成された上層とを含む積層構造
    を有する請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記バリア層と前記配線との間に配置
    され、両者間を電気的に絶縁する配線被覆絶縁膜を有す
    る請求項9に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 メモリ素子が配置されるメモリ領域
    と、ロジック回路素子が配置されるロジック領域とが表
    面内に画定された半導体基板と、 前記半導体基板のメモリ領域内に形成された第1のMO
    Sトランジスタと、 前記第1のMOSトランジスタのドレイン領域の表面を
    覆うバリア層と、 前記半導体基板のロジック領域内に形成された第2のM
    OSトランジスタと、 前記半導体基板のロジック領域内に形成された導電性領
    域と、 前記第2のMOSトランジスタのソース若しくはドレイ
    ン領域と前記導電性領域とを接続する局所配線と、 前記バリア層と前記局所配線とを覆うように、前記半導
    体基板の上に形成された層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜を貫通し、前記バリア層の外周よりも内
    側に配置された底面を有するコンタクトホールと、 前記コンタクトホール内に埋め込まれた導電性部材と、 前記層間絶縁膜の上に形成され、前記導電性部材に接続
    された電荷蓄積電極と、 前記電荷蓄積電極の表面を覆い、誘電体材料により形成
    された容量絶縁膜と、 前記容量絶縁膜を介して前記電荷蓄積電極に対向するよ
    うに配置され、前記電荷蓄積電極とともにキャパシタを
    構成するプレート電極とを有する半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記局所配線が、前記バリア層と同一
    の材料で形成されている請求項12に記載の半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 前記キャパシタを覆うように、前記層
    間絶縁膜の上に形成された他の層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜及び他の層間絶縁膜を貫通し、前記局所
    配線の表面の少なくとも一部を底面とする他のコンタク
    トホールと、 前記他の層間絶縁膜の上に形成され、前記他のコンタク
    トホールを介して前記局所配線に接続された配線とを有
    する請求項12または13に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 メモリ素子が配置されるメモリ領域
    と、ロジック回路素子が配置されるロジック領域とが表
    面内に画定された半導体基板と、 前記半導体基板のメモリ領域内に形成された第1のMO
    Sトランジスタと、 前記半導体基板のロジック領域内に形成された第2のM
    OSトランジスタと、 前記半導体基板のロジック領域内に形成された導電性領
    域と、 前記第1及び第2のMOSトランジスタ、及び前記導電
    性領域を覆うように、前記半導体基板の上に形成された
    下層層間絶縁膜と、 前記下層層間絶縁膜を貫通し、前記第1のMOSトラン
    ジスタのドレイン領域の表面の少なくとも一部の領域を
    底面とする第1のコンタクトホールと、 前記第1のコンタクトホール内に埋め込まれた第1の導
    電性部材と、 前記下層層間絶縁膜を貫通し、前記第2のMOSトラン
    ジスタのソース若しくはドレイン領域の表面の少なくと
    も一部の領域を底面とする第2のコンタクトホールと、 前記第2のコンタクトホール内に埋め込まれた第2の導
    電性部材と、 前記下層層間絶縁膜を貫通し、前記導電性領域の表面の
    少なくとも一部の領域を底面とする第3のコンタクトホ
    ールと、 前記第3のコンタクトホール内に埋め込まれた第3の導
    電性部材と、 前記下層層間絶縁膜の上に形成され、前記第1の導電性
    部材の上面を覆うバリア層と、 前記下層層間絶縁膜の上に形成され、前記第2の導電性
    部材の上面若しくは前記第3の導電性部材の上面に接続
    された第1の配線と、 前記バリア層及び前記第1の配線を覆うように、前記下
    層層間絶縁膜の上に形成された上層層間絶縁膜と、 前記上層層間絶縁膜を貫通し、前記バリア層の外周より
    も内側に配置された底面を有する第4のコンタクトホー
    ルと、 前記第4のコンタクトホール内に埋め込まれた第4の導
    電性部材と、 前記上層層間絶縁膜を貫通し、前記第1の配線の表面の
    一部の領域を底面とする第5のコンタクトホールと、 前記第5のコンタクトホール内に埋め込まれた第5の導
    電性部材と、 前記上層層間絶縁膜の上に形成され、前記第4の導電性
    部材に接続された電荷蓄積電極と、 前記電荷蓄積電極の表面を覆い、誘電体材料により形成
    された容量絶縁膜と、 前記容量絶縁膜を介して前記電荷蓄積電極に対向するよ
    うに形成され、前記電荷蓄積電極とともにキャパシタを
    構成するプレート電極と、 前記上層層間絶縁膜の上に形成され、前記第5の導電性
    部材に接続された第2の配線とを有する半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の配線が、前記バリア層と同
    一の材料で形成されている請求項15に記載の半導体装
    置。
  17. 【請求項17】 前記第2の配線が、前記電荷蓄積電極
    と同一の材料で形成されている請求項15または16に
    記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記電荷蓄積電極が、前記第4の導電
    性部材の上面に密着する底面部と、前記底面部の外周に
    おいて該底面部に結合する筒状の側面部とを有し、 前記第2の配線が、前記プレート電極と同一の材料で形
    成されている請求項15または16に記載の半導体装
    置。
  19. 【請求項19】 さらに、 前記下層層間絶縁膜を貫通し、前記第1のMOSトラン
    ジスタのソース領域の表面の一部の領域を底面とする第
    6のコンタクトホールと、 前記第6のコンタクトホール内に埋め込まれた第6の導
    電性部材と、 前記下層層間絶縁膜の上に形成され、前記第6の導電性
    部材に接続されたビット線とを有し、 前記第1の配線が、前記ビット線と同一の材料で形成さ
    れている請求項15に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 さらに、前記上層層間絶縁膜の上に配
    置され、該上層層間絶縁膜とはエッチング耐性の異なる
    材料で形成されたエッチング停止層を有し、 前記電荷蓄積電極が、前記エッチング停止層の上に配置
    され、 さらに、前記ロジック領域内において、前記エッチング
    停止層の上に配置され、前記エッチング停止層とはエッ
    チング耐性の異なる材料で形成された他の層間絶縁膜を
    有し、 前記第5のコンタクトホールが、前記他の層間絶縁膜及
    び前記エッチング停止層をも貫通し、 前記第2の配線が、前記プレート電極と同一の材料で形
    成されている請求項15に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 表面に絶縁領域と半導体領域とが表出
    した基板を準備する工程と、 前記基板の表面のうち、少なくとも半導体領域の表面を
    覆う導電性のバリア層を形成する工程と、 前記バリア層を覆うように、前記基板の表面上に第1の
    層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜に、前記バリア層の上面の少なく
    とも一部の領域を露出させる第1のコンタクトホールを
    形成する工程と、 前記第1のコンタクトホール内に埋め込まれた第1の導
    電性部材を形成する工程と を含み、 前記バリア層が、前記半導体領域の組成物と前記第1の
    導電性部材の組成物との相互拡散を防止する材料で形成
    されている半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 さらに、 前記第1の導電性部材の上面及びその周辺領域上に、導
    電性材料により形成された電荷蓄積電極を形成する工程
    と、 前記電荷蓄積電極を覆うように、前記第1の層間絶縁膜
    の上に、誘電体材料からなる容量絶縁膜を形成する工程
    と、 前記容量絶縁膜の上に、前記電荷蓄積電極と共にキャパ
    シタを構成するプレート電極を形成する工程とを含む請
    求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記電荷蓄積電極を形成する工程が、 前記第1の導電性部材の上面及び第1の層間絶縁膜の上
    面を覆う第1の薄膜を形成する工程と、 前記第1の薄膜に、少なくとも前記第1の導電性部材の
    上面が露出するように第1の貫通孔を形成する工程と、 前記第1の貫通孔の底面上及び側面上に、第1の導電膜
    を形成する工程と、 前記第1の薄膜を除去し、前記第1の導電膜からなる前
    記電荷蓄積電極を形成する工程とを含む請求項22に記
    載の半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第1の層間絶縁膜を形成する工程
    の後、さらに、 前記第1の層間絶縁膜の上に、第2の薄膜を堆積する工
    程と、 前記第1のコンタクトホールを形成すべき領域におい
    て、前記第2の薄膜を貫通し、前記第1のコンタクトホ
    ールと共に前記第2の薄膜と前記第1の層間絶縁膜との
    2層を貫通する第2の貫通孔を形成する工程を含み、 前記第1の導電性部材を形成する工程において、前記第
    2の貫通孔の内部にも導電性材料を埋め込み、上端が前
    記第1の層間絶縁膜の上面よりも上に突出する前記第1
    の導電性部材を形成し、 該第1の導電性部材を形成する工程の後、さらに、 前記第2の薄膜を除去し、前記第1の層間絶縁膜の上面
    よりも上に突出した前記第1の導電性部材の突出部を残
    す工程と、 前記第1の導電性部材の突出部を覆うように、前記第1
    の層間絶縁膜の上に、誘電体材料からなる容量絶縁膜を
    形成する工程と、 前記容量絶縁膜の上に、前記第1の導電性部材の突出部
    と共にキャパシタを構成するプレート電極を形成する工
    程とを含む請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第1の層間絶縁膜を形成する工程
    の後、さらに、 前記第1の層間絶縁膜の上に、第3の薄膜を堆積する工
    程と、 前記第1のコンタクトホールを形成すべき領域において
    前記第3の薄膜を貫通する第3の貫通孔を形成する工程
    とを含み、 前記第1のコンタクトホールを形成する工程において、
    前記第3の貫通孔の底面のうち一部の領域にのみ前記第
    1のコンタクトホールを形成し、 前記第1の導電性部材を形成する工程において、前記第
    1のコンタクトホールの内部を埋め込むとともに、前記
    第3の貫通孔の底面上と側面上にも該第1の導電性部材
    と同一材料を堆積し、該第1の導電性部材に結合した第
    2の導電膜を形成する工程と、 前記第3の薄膜を除去し、前記第2の導電膜を残す工程
    と、 前記第2の導電膜の表面を覆うように、前記第1の層間
    絶縁膜の上に、誘電体材料からなる容量絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記容量絶縁膜の上に、前記第2の導電膜と共にキャパ
    シタを構成するプレート電極を形成する工程とを含む請
    求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記支持基板を準備する工程が、 半導体表面を有する下地基板の該半導体表面領域に、ソ
    ース領域、ドレイン領域、及びゲート電極を含むMOS
    トランジスタを形成する工程と、 前記下地基板の表面上に、前記MOSトランジスタを覆
    うように第2の層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の層間絶縁膜を貫通し、前記MOSトランジス
    タのソース領域及びドレイン領域のうち一方の領域の表
    面の少なくとも一部を底面に有する第2のコンタクトホ
    ールを形成する工程と、 前記第2のコンタクトホール内に導電材料を埋め込み、
    上面が前記支持基板の表面の前記半導体領域を画定する
    第2の導電性プラグを形成する工程とを含む請求項21
    〜25のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第2のコンタクトホールを形成す
    る工程が、さらに、前記第2のコンタクトホールの形成
    とともに、前記MOSトランジスタのソース領域及びド
    レイン領域のうち前記第2の導電性プラグに接続されて
    いない方の領域の表面の少なくとも一部を底面に有する
    第3のコンタクトホールを形成する工程を含み、 前記第2の導電性プラグを形成する工程が、さらに、前
    記第2のコンタクトホール内を埋め込むとともに前記第
    3のコンタクトホール内も埋め込み、該第3のコンタク
    トホール内に第3の導電性プラグを形成する工程を含
    み、 前記第2の導電性プラグを形成する工程の後、前記第1
    の層間絶縁膜を形成する工程の前に、さらに、前記第2
    の層間絶縁膜の表面上に、前記第3の導電性プラグと電
    気的に接続された配線を形成する工程を含む請求項26
    に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記配線を形成する工程が、さらに、
    前記配線と共に、前記第2の層間絶縁膜の表面上に、前
    記第2の導電性プラグに電気的に接続された第3の導電
    膜を形成する工程を含み、 前記バリア層を形成する工程が、さらに、前記第3の導
    電膜の上面上に前記バリア層を形成するとともに、前記
    配線の上面上にも該バリア層と同一材料からなる第4の
    導電膜を形成する工程を含む請求項27に記載の半導体
    装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記配線を形成する工程の後、さら
    に、前記配線の表面を覆う配線被覆絶縁膜を形成する工
    程を含み、 前記バリア層を形成する工程において、前記配線の上面
    の一部の領域上まで延在し、前記配線被覆絶縁膜によっ
    て前記配線と電気的に絶縁されるように前記バリア層を
    形成する請求項27に記載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 メモリ素子を配置するメモリ領域とロ
    ジック回路素子を配置するロジック領域が表面内に画定
    された半導体基板を準備する工程と、 前記半導体基板のメモリ領域内に第1のMOSトランジ
    スタを形成し、前記ロジック領域内に第2のMOSトラ
    ンジスタと導電性領域とを形成する工程と、 前記第1のMOSトランジスタのドレイン領域の表面を
    覆うバリア層、及び前記第2のMOSトランジスタのソ
    ース若しくはドレイン領域と前記導電性領域とを接続す
    る局所配線を、共通の成膜及びパターニング処理で形成
    する工程と、 前記バリア層及び前記局所配線を覆うように、前記半導
    体基板の上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜に、前記バリア層の上面の少なくとも一
    部の領域を露出させるコンタクトホールを形成する工程
    と、 前記層間絶縁膜の上に、電荷蓄積電極が、前記コンタク
    トホールを介して前記導電性部材に接続されたキャパシ
    タを形成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 メモリ素子を配置するメモリ領域とロ
    ジック回路素子を配置するロジック領域が表面内に画定
    された半導体基板を準備する工程と、 前記半導体基板のメモリ領域内に第1のMOSトランジ
    スタを形成し、前記ロジック領域内に第2のMOSトラ
    ンジスタと導電性領域とを形成する工程と、 前記第1及び第2のMOSトランジスタ、及び前記導電
    性領域を覆うように、前記半導体基板の上に下層層間絶
    縁膜を形成する工程と、 前記下層層間絶縁膜に、前記第1のMOSトランジスタ
    のドレイン領域の表面の少なくとも一部の領域を露出さ
    せる第1のコンタクトホール、前記第2のMOSトラン
    ジスタのソース若しくはドレイン領域の表面の少なくと
    も一部の領域を露出させる第2のコンタクトホール、及
    び前記導電性領域の少なくとも一部の表面を露出させる
    第3のコンタクトホールを形成する工程と、 前記第1〜第3のコンタクトホール内に、それぞれ第1
    〜第3の導電性部材を埋め込む工程と、 前記下層層間絶縁膜の上に、前記第1の導電性部材に接
    続されたバリア層、及び前記第2の導電性部材の上面若
    しくは第3の導電性部材の上面に接続された第1の配線
    を、共通の成膜及びパターニング処理で形成する工程
    と、 前記下層層間絶縁膜の上に、前記バリア層と前記第1の
    配線を覆うように、上層層間絶縁膜を形成する工程と、 前記上層層間絶縁膜に、前記バリア層の少なくとも一部
    の表面を露出させる第4のコンタクトホール、及び前記
    第1の配線の少なくとも一部の領域を露出させる第5の
    コンタクトホールを形成する工程と、 前記上層層間絶縁膜の上に、電荷蓄積電極が前記第4の
    コンタクトホールを介して前記バリア層に接続されたキ
    ャパシタを形成する工程とを有する半導体装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 前記第4及び第5のコンタクトホール
    を形成する工程の後、該第4及び第5のコンタクトホー
    ル内を、それぞれ第4及び第5の導電性部材で埋め込む
    工程を含み、 前記キャパシタを形成する工程が、 前記上層層間絶縁膜の上に、前記第4の導電性部材に接
    続された電荷蓄積電極を形成すると共に、該電荷蓄積電
    極の形成と共通の成膜及びパターニング処理により、前
    記第5の導電性部材に接続された第2の配線を形成する
    工程と、 前記電荷蓄積電極を覆う容量絶縁膜を形成する工程と、 前記容量絶縁膜を介して前記電荷蓄積電極に対向するプ
    レート電極を形成する工程とを含む請求項31に記載の
    半導体装置の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記キャパシタを形成する工程が、 前記上層層間絶縁膜の上に、前記第4のコンタクトホー
    ルを介して前記バリア層に接続された電荷蓄積電極を形
    成する工程と、 前記電荷蓄積電極の表面を覆う容量絶縁膜を形成する工
    程と、 前記容量絶縁膜を介して前記電荷蓄積電極に対向するプ
    レート電極を形成するとともに、該プレート電極の形成
    と共通の成膜及びパターニング処理によって前記第5の
    コンタクトホールを介して前記第1の配線に接続された
    第2の配線を形成する工程とを含む請求項31に記載の
    半導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 メモリ素子を配置するメモリ領域とロ
    ジック回路素子を配置するロジック領域が表面内に画定
    された半導体基板を準備する工程と、 前記半導体基板のメモリ領域内に第1のMOSトランジ
    スタを形成し、前記ロジック領域内に第2のMOSトラ
    ンジスタと導電性領域とを形成する工程と、 前記第1及び第2のMOSトランジスタ、及び前記導電
    性領域を覆うように、前記半導体基板の上に下層層間絶
    縁膜を形成する工程と、 前記下層層間絶縁膜に、前記第1のMOSトランジスタ
    のドレイン領域の表面の少なくとも一部の領域を露出さ
    せる第1のコンタクトホール、前記第2のMOSトラン
    ジスタのソース若しくはドレイン領域の表面の少なくと
    も一部の領域を露出させる第2のコンタクトホール、前
    記導電性領域の少なくとも一部の表面を露出させる第3
    のコンタクトホール、及び前記第2のMOSトランジス
    タのソース領域の表面の少なくとも一部を露出させる第
    4のコンタクトホールを形成する工程と、 前記第1〜第4のコンタクトホール内に、それぞれ第1
    〜第4の導電性部材を埋め込む工程と、 前記下層層間絶縁膜の上に、前記第1の導電性部材の上
    面を覆うバリア層を形成する工程と、 前記下層層間絶縁膜の上に、前記第4の導電性部材に接
    続されたビット線を形成するとともに、ビット線の形成
    と共通の成膜及びパターニング処理によって前記第2の
    導電性部材若しくは第3の導電性部材の上面に接続され
    た第1の配線を形成する工程と、 前記下層層間絶縁膜の上に、前記バリア層、前記ビット
    線、及び前記第1の配線を覆うように、上層層間絶縁膜
    を形成する工程と、 前記上層層間絶縁膜に、前記バリア層の少なくとも一部
    の表面を露出させる第5のコンタクトホール、及び前記
    第1の配線の少なくとも一部の領域を露出させる第6の
    コンタクトホールを形成する工程と、 前記上層層間絶縁膜の上に、電荷蓄積電極が前記第5の
    コンタクトホールを介して前記バリア層に接続されたキ
    ャパシタを形成する工程とを有する半導体装置の製造方
    法。
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