JPH1171819A - 木材の固定方法 - Google Patents
木材の固定方法Info
- Publication number
- JPH1171819A JPH1171819A JP27326497A JP27326497A JPH1171819A JP H1171819 A JPH1171819 A JP H1171819A JP 27326497 A JP27326497 A JP 27326497A JP 27326497 A JP27326497 A JP 27326497A JP H1171819 A JPH1171819 A JP H1171819A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- nut
- wood
- lumber
- anchor bolt
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- Pending
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 木造建造物のボルト、ナットを用いた締めつ
け方法において、長期間ゆるみの無い構造を提供する。 【解決手段】ナットの締めつけ応力による木材の塑性変
形を防止するため、木材とナットとの間に木材の幅にほ
ぼ等しい幅を有する大型の座金を介挿することにより木
材に加わる単位面積当たりの応力を軽減し、木材の塑性
変形を防止し、座金とナットとの間にバネ材を介挿する
ことにより木材の乾燥収縮を吸収し、ナットのゆるみを
防止する。
け方法において、長期間ゆるみの無い構造を提供する。 【解決手段】ナットの締めつけ応力による木材の塑性変
形を防止するため、木材とナットとの間に木材の幅にほ
ぼ等しい幅を有する大型の座金を介挿することにより木
材に加わる単位面積当たりの応力を軽減し、木材の塑性
変形を防止し、座金とナットとの間にバネ材を介挿する
ことにより木材の乾燥収縮を吸収し、ナットのゆるみを
防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】木材、特に角柱状の木材をボ
ルト、ナットを用いて固定する方法に関するものであ
り、特にその木材への局部的な集中応力を避ける構造と
することにより、長期間の使用後もゆるみの無い固定方
法を提供するものである。
ルト、ナットを用いて固定する方法に関するものであ
り、特にその木材への局部的な集中応力を避ける構造と
することにより、長期間の使用後もゆるみの無い固定方
法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の木造建造物の基礎や、
柱、梁等を固定するために、図3に示す様に木材をボル
ト、ナットを用いて固定することが一般に行われてき
た。しかしながら、木材は従来一般に用いられていた小
さな座金で締めつけられるとその座金の当たった部分の
木材が塑性変形し、その後の乾燥収縮によりほとんどの
場合木材とナットの間に隙間を生じ、家屋の剛性を長期
間維持出来ないと言う問題が有った。更にナットが振動
等により回転して抜け落ちることを防止するため、図3
に示すダブルナット等が必要となり、作業が煩雑であっ
た。
柱、梁等を固定するために、図3に示す様に木材をボル
ト、ナットを用いて固定することが一般に行われてき
た。しかしながら、木材は従来一般に用いられていた小
さな座金で締めつけられるとその座金の当たった部分の
木材が塑性変形し、その後の乾燥収縮によりほとんどの
場合木材とナットの間に隙間を生じ、家屋の剛性を長期
間維持出来ないと言う問題が有った。更にナットが振動
等により回転して抜け落ちることを防止するため、図3
に示すダブルナット等が必要となり、作業が煩雑であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点に鑑み、木材に加えるナットの単位面積当たりの締め
つけ応力を従来に比べて遙に小さくすることにより木材
の塑性変形を防止し、主として乾燥収縮のみをバネ材で
吸収することにより、長期間使用後も剛性の高い木造建
造物を提供することを目的とする。
点に鑑み、木材に加えるナットの単位面積当たりの締め
つけ応力を従来に比べて遙に小さくすることにより木材
の塑性変形を防止し、主として乾燥収縮のみをバネ材で
吸収することにより、長期間使用後も剛性の高い木造建
造物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、角柱状の木材
の短軸方向にボルトを貫通させ、該ボルトに嵌合するナ
ットにより前記木材を固定する方法において、前記木材
と前記ナットとの間に一辺の長さが前記木材の幅にほぼ
等しいかまたはそれ以上の長さを有する座金を介挿し、
該座金と前記ナットとの間にバネ材を介挿した木材の固
定方法である。
の短軸方向にボルトを貫通させ、該ボルトに嵌合するナ
ットにより前記木材を固定する方法において、前記木材
と前記ナットとの間に一辺の長さが前記木材の幅にほぼ
等しいかまたはそれ以上の長さを有する座金を介挿し、
該座金と前記ナットとの間にバネ材を介挿した木材の固
定方法である。
【0005】すなわち、木材においては、塑性変形を起
こす応力の大きさの限界が鉄等の金属に比べて遙に小さ
いので、金属の構造物において一般に用いられている小
型の座金とスプリングワッシャの組み合わせでは、隙間
を防止する効果が全く無かったのに対し、本発明では従
来全く使われたことの無い大型の座金を用い、これに適
切な(金属構造体の締めつけの場合に比べれば低い応力
の)バネ材とを組み合わせることで、木材の塑性変形を
防止できることを見いだしたものである。
こす応力の大きさの限界が鉄等の金属に比べて遙に小さ
いので、金属の構造物において一般に用いられている小
型の座金とスプリングワッシャの組み合わせでは、隙間
を防止する効果が全く無かったのに対し、本発明では従
来全く使われたことの無い大型の座金を用い、これに適
切な(金属構造体の締めつけの場合に比べれば低い応力
の)バネ材とを組み合わせることで、木材の塑性変形を
防止できることを見いだしたものである。
【0006】本発明において、座金の大きさは角柱状の
木材と接する面の面積が少なくとも該角柱状の木材の断
面積の2分の1より大きいことが望ましく、3分の2以
上であることがより好ましい。またその形状は正方形に
近いことが好ましいが、円、長円、長方形であっても良
い。
木材と接する面の面積が少なくとも該角柱状の木材の断
面積の2分の1より大きいことが望ましく、3分の2以
上であることがより好ましい。またその形状は正方形に
近いことが好ましいが、円、長円、長方形であっても良
い。
【0007】更に本発明では、座金の大型化に伴い、ナ
ットとの間に介挿するバネ材に変形距離の大きいものを
使うことが容易となり、隙間の発生をより完全に防止す
ることが可能となる。
ットとの間に介挿するバネ材に変形距離の大きいものを
使うことが容易となり、隙間の発生をより完全に防止す
ることが可能となる。
【0008】本発明の使用するバネ材としては、皿バ
ネ、スプリングワッシャ、コイルバネ、板バネ、硬質ゴ
ム等を用いることができ、特に皿バネは座金の大きさに
対応した大きな直径のものを用いることができるので変
形距離を大きくすることが容易であり、またナットの締
めつけ応力が広い範囲に分散されるため座金の厚さの比
較的薄いものを用いた場合でも座金の変形が少なく、経
済性に優れる。また、本発明で用いるバネ材は金属の構
造物の締めつけに用いるバネ材に比べて弱いバネが望ま
しく、特にナットの振動によるゆるみ防止には極めて弱
いバネでも効果が有る。
ネ、スプリングワッシャ、コイルバネ、板バネ、硬質ゴ
ム等を用いることができ、特に皿バネは座金の大きさに
対応した大きな直径のものを用いることができるので変
形距離を大きくすることが容易であり、またナットの締
めつけ応力が広い範囲に分散されるため座金の厚さの比
較的薄いものを用いた場合でも座金の変形が少なく、経
済性に優れる。また、本発明で用いるバネ材は金属の構
造物の締めつけに用いるバネ材に比べて弱いバネが望ま
しく、特にナットの振動によるゆるみ防止には極めて弱
いバネでも効果が有る。
【0009】
【実施例1】図1に示すように、断面の一辺の長さが1
00mmの角柱状の乾燥した本材1に直径15mmの穴
をあけ、これにコンクリート基礎2に固定された直径1
2.7mmのアンカーボルト3を貫通させ、辺の長さが
100mm×100mmの正方形の座金4、直径50m
mの皿バネ5をはめ、ナット6を締めつけ、木材1をコ
ンクリート基礎2に固定した。3年後もナット6と皿バ
ネ5の間に隙間は認められなかった。
00mmの角柱状の乾燥した本材1に直径15mmの穴
をあけ、これにコンクリート基礎2に固定された直径1
2.7mmのアンカーボルト3を貫通させ、辺の長さが
100mm×100mmの正方形の座金4、直径50m
mの皿バネ5をはめ、ナット6を締めつけ、木材1をコ
ンクリート基礎2に固定した。3年後もナット6と皿バ
ネ5の間に隙間は認められなかった。
【0010】
【実施例2】図2に示すように、断面の一辺の長さが1
50mmの角柱状の乾燥した木材7に直径15mmの穴
をあけ、これに直角に接する木材8に釘9で固定した直
径12.7mmの羽子板ボルト10を貫通させ、一辺の
長さが120mmの正方形の座金11、直径100mm
の皿バネ12をはめ、ナット13を締めつけ、木材7を
木材8に固定した。1年後もナット13と皿バネ12の
間に隙間は認められなかった。
50mmの角柱状の乾燥した木材7に直径15mmの穴
をあけ、これに直角に接する木材8に釘9で固定した直
径12.7mmの羽子板ボルト10を貫通させ、一辺の
長さが120mmの正方形の座金11、直径100mm
の皿バネ12をはめ、ナット13を締めつけ、木材7を
木材8に固定した。1年後もナット13と皿バネ12の
間に隙間は認められなかった。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、極めて簡単な構成により、金属製の構造物にお
けるネジ締め構造と同様の耐久性を有する木材の固定方
法が得られるものであり、且つ、その費用も極めて低廉
であり、木造建造物の剛性を高め、その耐震性を長期間
維持できる効果を有する。
よれば、極めて簡単な構成により、金属製の構造物にお
けるネジ締め構造と同様の耐久性を有する木材の固定方
法が得られるものであり、且つ、その費用も極めて低廉
であり、木造建造物の剛性を高め、その耐震性を長期間
維持できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の木材の固定方法の一実施例を示す断
面図
面図
【図2】 本発明の木材の固定方法の他の一実施例を示
す断面図
す断面図
【図3】 従来の木材の固定方法の一例を示す断面図
【図4】 従来の木材の固定方法の他の一例を示す断面
図
図
【符号の説明】 1,7,8:木材 2 :コンクリート基礎 3 :アンカーボルト 4,11 :座金 5,12 :皿バネ 6,13 :ナット 9 :釘 10 :羽子板ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】角柱状の木材の短軸方向にボルトを貫通さ
せ、該ボルトに嵌合するナットにより前記木材を固定す
る方法において、前記木材と前記ナットとの間に一辺の
長さが前記木材の幅にほぼ等しいかまたはそれ以上の長
さを有する座金を介挿し、該座金と前記ナットとの間に
バネ材を介挿したことを特徴とする木材の固定方法。 - 【請求項2】請求項1において、バネ材として皿バネを
用いることを特徴とする木材の固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27326497A JPH1171819A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 木材の固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27326497A JPH1171819A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 木材の固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171819A true JPH1171819A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17525418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27326497A Pending JPH1171819A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 木材の固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1171819A (ja) |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP27326497A patent/JPH1171819A/ja active Pending
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