JPS6141853Y2

JPS6141853Y2 -

Info

Publication number: JPS6141853Y2
Application number: JP10128882U
Authority: JP
Priority date: 1982-07-06
Filing date: 1982-07-06
Publication date: 1986-11-28
Also published as: JPS596103U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、金属製の比較的薄材よりなるパネル
材でも、強固な係止嵌合が極めて簡易にできるパ
ネル材の係止嵌合装置に関する。

従来より、金属製の比較的薄材よりなるパネル
材相互を接合するには、一般に接続板片等をボル
ト・ナツト等にて固着していた。すると、貫孔の
位置決めが施工時において面倒となり、施工性が
悪い欠点があつた。また、溶接等するには、金属
製の比較的薄材のため、溶接時に溶接孔等があ
き、不良溶接になる等の欠点もあつた。

そこで本考案は、金属製の比較的薄材よりなる
パネル材の一側適所に貫孔を穿設し、該貫孔にボ
ルトを挿入してそのパネル材の表面にそのボルト
軸部を突出し、該突出したボルト軸部にバネ座金
を挿入しつゝナツト締めし、別の同パネル材の他
側適所に固着したフツク板をそのナツトとパネル
材との間のボルト軸部に係止することにより、金
属製の比較的薄材よりなるパネル材でも、簡単で
しかも強固な係止嵌合ができ前記の欠点を解消し
たものである。

その構造を図面にて説明する。

１は金属製の比較的薄材よりなる壁材または屋
根材等のパネル材であつて、長尺または適宜の長
さをなし、断面が偏平Ｕ字状部１ａの両端より内
方に向かう端縁１ｂ，１ｂが一体形成されてい
る。また、その端縁１ｂの内側端より押圧端縁１
ｃ，１ｃが形成されることもある。また、その内
部に発泡合成樹脂、グラスウール、岩綿、木毛板
等の断熱材２ａボード２ｂが装填されることもあ
る。３はボルトであつて、ボルト頭３ａとボルト
軸部３ｂとからなり、そのボルト３のボルト軸部
３ｂが前記パネル材１の一側の端縁１ｂの適所に
穿設された貫孔４に挿入され、そのパネル材１の
内側の表面、即ち端縁１ｂの内側の表面にそのボ
ルト軸部３ｂが突出され、該突出したボルト軸部
３ｂにバネ座金５が挿入されつゝナツト６締めさ
れている。このバネ座金５の板厚は、後述のフツ
ク板７の板厚より僅かに厚くすることが好適であ
る。また、そのナツト６には、座金が固着されて
いることも多い。７はフツク板で、先端側が鉤状
部７ａとして構成され、その基部が前記パネル材
１の他側、即ち端縁１ｂの適所にボルト・ナツト
８にて螺着されている。さらに具体的には、その
フツク板７の鉤状部７ａは、最終切欠き部が前記
バネ座金５の外径直径に略相当し、その開放側は
ラツパ状に広がつている。図中９はガスケツトで
ある。

次に作用効果について説明する。

本考案においては、金属製の比較薄材よりなる
パネル材１の一側適所に貫孔４を穿設し、該貫孔
４にボルト３を挿入してそのパネル材１の表面に
そのボルト軸部３ｂを突出し、該突出したボルト
軸部３ｂにバネ座金５を挿入しつゝナツト６締め
し、別の同パネル材１の他側適所に固着したフツ
ク板７をそのナツト６とパネル材１との間のボル
ト軸部３ｂに係止嵌合することにより、先ず、第
１に金属製の比較的薄材よりなるパネル材１で
も、強固な係止嵌合が極めて簡易にできる作用効
果を奏する。

該作用効果を詳述すると、その金属製の比較的
薄材よりなるパネル材１には、溶接等するには、
金属製の比較的薄材のため、溶接時に溶接孔等が
あき、不良溶接になる等の欠点もあつたが、本考
案では、単に貫孔４を穿設し、これにボルト３を
挿入してそのパネル材１の表面にそのボルト軸部
３ｂを突出し、該突出したボルト軸部３ｂにバネ
座金５を挿入しつゝナツト６締めしたので、ナツ
ト６とパネル材１の表面との間は常にバネ座金５
の弾発力にて弾発され、何等のボルト・ナツト等
固着手段を取らなくとも、その弾発力でそのパネ
ル材１の比較的薄材を両側から挾持するよにし、
且つその弾発力はボルト３の周縁に均一な力が作
用して極めて強固なボルト３の固着ができる。さ
らに、そのボルト３の周縁に対する均一な弾発力
にて、そのボルト３の軸心はパネル材１の表面に
対して直角方向に極めて整然とした取付ができ
る。また、そのバネ座金５の弾発力にてそのナツ
ト６の緩みを防止でき、長期に亘つて確実な取付
も可能である。さらに、溶接等とは異なり、格段
と簡易且つ迅速な取付ができる。また、パネル材
１，１相互の係止嵌合は、その弾発固定されたボ
ルト３にフツク板７を係止することの極めて簡易
な手段にて両パネル材１，１を接続固定ができ、
従来のように、一般に接続板片等をボルト・ナツ
ト等にて固着し、貫孔の位置決めが施工時におい
て面倒で施工性が悪い欠点を本考案にて確実に解
消できる。

さらに、本考案は構成も簡単であり、取付施工
性も勝れ、ひいては安価な係止嵌合装置を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第１図はその係止嵌合前の分解斜視図、第２図は
本考案の断面図である。１……パネル材、３……ボルト、３ｂ……ボル
ト軸部、４……貫孔、５……バネ座金、６……ナ
ツト、７……フツク板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

金属製の比較的薄材よりなるパネル材の一側適
所に貫孔を穿設し、該貫孔にボルトを挿入してそ
のパネル材の表面にそのボルト軸部を突出し、該
突出したボルト軸部にバネ座金を挿入しつゝナツ
ト締めし、別の同パネル材の他側適所に固着した
フツク板をそのナツトとパネル材との間のボルト
軸部に係止嵌合することを特徴としたパネル材の
係止嵌合装置。