JPH117154A - 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法 - Google Patents

熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH117154A
JPH117154A JP15901697A JP15901697A JPH117154A JP H117154 A JPH117154 A JP H117154A JP 15901697 A JP15901697 A JP 15901697A JP 15901697 A JP15901697 A JP 15901697A JP H117154 A JPH117154 A JP H117154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rosin ester
amorphous polyester
heat
weight
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15901697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3585205B2 (ja
Inventor
Kanji Yoshimura
寛二 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP15901697A priority Critical patent/JP3585205B2/ja
Publication of JPH117154A publication Critical patent/JPH117154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3585205B2 publication Critical patent/JP3585205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低温定着性に優れ、かつ保存安定性に優れる熱
圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法を提供す
ること。 【解決手段】熱可塑性樹脂およびロジンエステルを含有
する熱溶融性芯材の表面に、非晶質ポリエステルからな
る外殻が被覆されており、前記ロジンエステルの酸価と
前記非晶質ポリエステルの酸価とが、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
ステルの酸価を示す)を満足することを特徴とする熱圧
力定着用カプセルトナーならびにその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
印刷法、静電記録法などにおいて形成される静電潜像の
現像に用いられる熱圧力定着用カプセルトナーおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法の発展にともない、種
々のトナーが開発されており、熱ブロッキングを生じ
ず、かつ低温定着性を改善するためのトナーとして、芯
物質にロジンエステルを含有し、ポリウレア樹脂等を外
殻とするカプセルトナーを用いた電子写真用トナー組成
物が開発されている(特開平7−199522号公
報)。しかしながら、かかる電子写真用トナー組成物に
は、定着性向上のためにロジンエステルをを添加してい
るものの、殻材に工夫がされておらず、低温定着性が不
十分であるという欠点がある。
【0003】一方、殻材として非晶質ポリエステルを使
用するカプセルトナーが提案されている(特開平6−1
30713号公報)。かかるカプセルトナーは、保存安
定性に優れ、かつ低温定着性にも優れたものであるが、
今後のプリンターや複写機のより一層の高速化において
は、さらなる保存安定性と低温定着性の向上が必要であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、低温定着性に優れ、か
つ保存安定性に優れる熱圧力定着用カプセルトナーおよ
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低温定着
性に優れ、かつ保存安定性に優れた熱圧力定着用カプセ
ルトナーを提供するべく、鋭意検討を重ねたところ、驚
くべきことに、非晶質ポリエステルを外殻とするカプセ
ルトナーの芯材に、特定のロジンエステルを添加するこ
とにより、優れた低温定着性を維持するとともに、保存
安定性を著しく向上させることができるという、まった
く新しい事実を見出した。本発明はかかる知見に基づい
て完成されたものである。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、(1) 熱可
塑性樹脂およびロジンエステルを含有する熱溶融性芯材
の表面に、非晶質ポリエステルからなる外殻が被覆され
ており、前記ロジンエステルの酸価と前記非晶質ポリエ
ステルの酸価とが、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
ステルの酸価を示す)を満足することを特徴とする熱圧
力定着用カプセルトナー、(2) 熱溶融性芯材におけ
るロジンエステルの含有量が熱圧力定着用カプセルトナ
ーの0.1〜50重量%である前記(1)記載の熱圧力
定着用カプセルトナー、(3) ロジンエステルの軟化
点が50〜150℃である前記(1)または(2)記載
の熱圧力定着用カプセルトナー、(4) in sit
u重合法により形成されてなる前記(1)〜(3)いず
れか記載の熱圧力定着用カプセルトナー、(5) 熱可
塑性樹脂の原料モノマー、ロジンエステルおよび非晶質
ポリエステルを用いたin situ重合法を行なうこ
とを特徴とする、熱可塑性樹脂の原料モノマー、ロジン
エステルおよび非晶質ポリエステルを用いたin si
tu重合法を行なうことを特徴とする、熱可塑性樹脂お
よびロジンエステルを含有する熱溶融性芯材の表面に、
非晶質ポリエステルからなる外殻が被覆されており、前
記ロジンエステルの酸価と前記非晶質ポリエステルの酸
価とが、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
ステルの酸価を示す)を満足する熱圧力定着用カプセル
トナーの製造方法、ならびに(6) ロジンエステルを
熱可塑性樹脂の原料モノマー100重量部に対して1〜
150重量部使用する前記(5)記載の製造方法、に関
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の熱圧力定着用カプセルト
ナーは、前記したように、熱可塑性樹脂およびロジンエ
ステルを含有する熱溶融性芯材の表面に、非晶質ポリエ
ステルからなる外殻が被覆されており、前記ロジンエス
テルの酸価と前記非晶質ポリエステルの酸価とが、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
ステルの酸価を示す)を満足することを特徴とする。
【0008】本発明のカプセルトナーの熱溶融性芯材
は、芯材用樹脂として熱可塑性樹脂、およびロジンエス
テルを含有するものである。
【0009】前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ビニ
ル系樹脂、ポリエステルポリアミド、ポリアミド等の熱
可塑性樹脂が挙げられ、好ましくはビニル系樹脂が挙げ
られる。
【0010】前記ビニル系樹脂の原料モノマーとして
は、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4 −ジメチルスチレン、p
−クロロスチレン、ビニルナフタレン等のスチレンまた
はスチレン誘導体;例えばエチレン、プロピレン、ブチ
レン、イソブチレン等のエチレン系不飽和モノオレフィ
ン類;例えば塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル等
のハロビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ギ
酸ビニル、カプロン酸ビニル等のビニルエステル類;例
えばアクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸tert−ブチル、アクリル酸アミル、アクリ
ル酸シクロヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸イソオクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ラウ
リル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステ
アリル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2
−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアク
リル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メ
タクリル酸アミル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸イソオクチル、メ
タクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸メトキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸フェニ
ル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル等のエチレン性モノカルボン酸お
よびそのエステル;例えばビニルメチルエーテル等のビ
ニルエーテル類、例えばビニリデンクロリド等のビニリ
デンハロゲン化物;例えばN−ビニルピロール、N−ビ
ニルピロリドン等のN−ビニル化合物類等が挙げられ
る。これらのなかでは、スチレン、α−メチルスチレ
ン、プロピレン、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステア
リル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチルおよび
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルが好ましい。
【0011】本発明においては、熱可塑性樹脂の原料モ
ノマーの中に、樹脂の主骨格を形成するスチレンまたは
スチレン誘導体が50〜90重量%含有され、樹脂の軟
化点等の熱特性の調節にエチレン性モノカルボン酸また
はそのエステルが10〜50重量%含有されていること
が、熱可塑性樹脂のガラス転移点を制御し易く好まし
い。
【0012】また、前記ビニル系樹脂の原料モノマー
を、不飽和ポリエステルの存在下に重合させてグラフト
または架橋重合体として、熱可塑性樹脂としても良い。
【0013】前記ビニル系樹脂の原料モノマーを重合さ
せる際に用いられる重合開始剤としては、例えば、2,2'
−アゾビス(2,4 −ジメチルバレロニトリル)、2,2'−
アゾビスイソブチロニトリル、1,1'−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2'−アゾビス−4
−メトキシ−2,4 −ジメチルバレロニトリル、その他の
アゾ系またはジアゾ系重合開始剤、およびジターシャリ
ーブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、
メチルエチルケトンパーオキサイド、イソプロピルパー
オキシカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイ
ド、2,4 −ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロ
イルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等の過酸
化物系重合開始剤が挙げられる。
【0014】前記重合開始剤は、重合体の分子量および
分子量分布を調節する目的で、または反応時間を調節す
る目的等で、2種以上を混合して使用することもでき
る。前記重合開始剤の使用量は、ビニル系樹脂の原料モ
ノマー100重量部に対して0.1〜20重量部、好ま
しくは1〜10重量部であることが望ましい。
【0015】前記ビニル系樹脂の原料モノマーを重合さ
せる際には、必要に応じて架橋剤を用いることができ
る。かかる架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルナフタレン、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、1,3 −ブチレングリコールジメタクリレート、1,
6 −ヘキシレングリコールジメタクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコ
ールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメ
タクリレート、2,2'−ビス(4−アクリロキシジエトキ
シフェニル)プロパン、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジブ
ロムネオペンチルグリコールジメタクリレート、フタル
酸ジアリルなど、一般の架橋剤を適宜(必要に応じて2
種以上組み合わせて)用いることができる。これらのな
かでは、ジビニルベンゼンおよびポリエチレングリコー
ルジメタクリレートが好ましい。
【0016】前記架橋剤の使用量は、ビニル系樹脂の原
料モノマー100重量部に対して0.001〜15重量
部、好ましくは0.1〜10重量部で使用するのが望ま
しい。0.001重量部以上が望ましいのは、トナーの
一部が定着ローラーの表面に付着し、次の紙に転移する
というオフセット現象を防止するためであり、15重量
部以下が望ましいのは、ゲル化反応を抑制して、反応制
御を容易にするためである他、芯材用樹脂の原料モノマ
ーへの溶解を容易にして、in situ重合を速やか
に進行させるためである。
【0017】前記熱可塑性樹脂に由来する本発明のカプ
セルトナーのガラス転移点は、カプセルトナーの保存安
定性を維持するために、10℃以上、好ましくは20℃
以上であることが望ましく、カプセルトナーの定着強度
を維持するために60℃以下、好ましくは55℃以下で
あることが望ましい。ガラス転移点は、例えば、原料モ
ノマーの種類を適宜選択することにより、調整すること
ができる。
【0018】本発明においては、前記熱溶融性芯材がロ
ジンエステルを含有することにより、高温下におけるト
ナーの保存安定性を著しく向上させることができる。こ
れは、例えば、in situ重合法により本発明のカ
プセルトナーを形成させる場合に、熱溶融性芯材に含有
されるロジンエステルが、外殻となる非晶質ポリエステ
ルを熱溶融性芯材の表面上に押し出すため、外殻の形成
がより完全となるためではないかと推測される。
【0019】本発明に使用されるロジンエステルとして
は、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジ
ン、重合ロジン、かかるロジンを水添等により安定化し
たロジンまたはマレイン酸変性ロジン等のグリセリンエ
ステル、ペンタエリスリトールエステル、エチレングリ
コールエステル等が挙げられる。
【0020】前記ロジンエステルは、例えば、グリセリ
ンエステルとしては、「スーパーエステルA−75」
(荒川化学工業(株)製、商品名)、「エステルガム8
L−JA」(理化ハーキュレス(株)製、商品名)、
「ハリエスタ−L」(ハリマ化成(株)製、商品名)、
水添ロジングリセリンエステルとしては、「エステルガ
ムH」(荒川化学工業(株)製、商品名)、「パインク
リスタルKE−100」(荒川化学工業(株)製、商品
名)、「フォーラル85」(理化ハーキュレス(株)
製、商品名)、ペンタエリスリトールエステルとして
は、「スーパーエステルA−125」(荒川化学工業
(株)製、商品名)、「ペンセルX」(荒川化学工業
(株)製、商品名)、「ペンタリンA−JA」(理化ハ
ーキュレス(株)製、商品名)、「ハリエスタ−P」
(ハリマ化成(株)製、商品名)、水添ロジンペンタエ
リスリトールエステルとしては、「フォーラル105」
(理化ハーキュレス(株)製、商品名)等として入手す
ることができる。これらの中では「スーパーエステルA
−125」および「パインクリスタルKE−100」が
好ましい。
【0021】本発明において、前記ロジンエステルの酸
価と、以下に説明する外殻である非晶質ポリエステルの
酸価とは、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
ステルの酸価を示す)を満足する。すなわち、ロジンエ
ステルの酸価が非晶質ポリエステルの酸価の2分の1以
下である場合は、高温下における保存安定性向上の効果
が得られず、また2倍以上である場合には、ロジンエス
テルがカプセルトナーの最表面に出てくると推測され、
保存安定性が著しく低下する。
【0022】ロジンエステルの保存安定性に対する効果
は、前記したように、ロジンエステルが非晶質ポリエス
テルを熱溶融性芯材の表面に押し出すためと推測される
が、ロジンエステルの酸価がポリエステルの酸価に対し
て低すぎると押し出す効果がほとんどなく、高すぎると
ロジンエステルがカプセルトナーの最表面に出てくるも
のと考えられる。しかしながら、前記式を満足している
場合には、ロジンエステルの酸価が非晶質ポリエステル
の酸価より高くても、ロジンエステルの方が芯材中への
相溶性が良好であるため、ロジンエステルはカプセルト
ナーの最表面には出てこないものと考えられる。従っ
て、前記ロジンエステルの酸価は、前記式を満足すれば
よく、特に限定されない。
【0023】一方、前記非晶質ポリエステルの酸価は、
外殻となる非晶質ポリエステルがin situ重合の
際に界面に出るのを容易にして、トナーの保存安定性を
向上させるために、1(KOHmg/g)以上、好まし
くは5(KOHmg/g)以上であることが望ましく、
製造安定性の観点から30(KOHmg/g)以下、好
ましくは15(KOHmg/g)以下であることが望ま
しい。なお、前記ロジンエステルおよび非晶質ポリエス
テルの酸価は、JIS K0070に準ずる方法により
測定することができる。
【0024】前記ロジンエステルの軟化点は、いったん
定着した画像を重ね合わせて保管しておいたときに、そ
の環境によって前の紙に裏移りする現象を防止する等、
画像の安定性を確保する観点から、50℃以上、好まし
くは70℃以上であることが望ましく、定着強度の観点
から150℃以下、好ましくは130℃以下であること
が望ましい。なお、前記ロジンエステルの軟化点は、環
球法(JIS K2207に準拠した方法)により測定
することができる。
【0025】前記熱溶融性芯材におけるロジンエステル
の含有量は、トナーの保存安定性の観点から、熱圧力定
着用カプセルトナーの0.1重量%以上、好ましくは1
重量%以上であることが望ましく、画像の安定性の観点
から50重量%以下、好ましくは40重量%以下である
ことが望ましい。
【0026】本発明のカプセルトナーの外殻は、非晶質
ポリエステルからなるものである。
【0027】前記非晶質ポリエステルの原料モノマーと
しては、2価または3価以上のアルコール成分と、2価
または3価以上のカルボン酸、カルボン酸無水物、カル
ボン酸エステル等のカルボン酸成分が用いられる。
【0028】2価のアルコール成分としては、例えば、
ポリオキシプロピレン(2.2) −2,2−ビス (4−ヒドロ
キシフェニル) プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)
−2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポ
リオキシエチレン(2.0) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシ
フェニル) プロパン、ポリオキシエチレン(2.2) −2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(2.0) −ポリオキシエチレン(2.0) −2,2
−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキ
シプロピレン(6) −2,2 −ビス (4−ヒドロキシフェニ
ル) プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサ
イド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,2 −プロピレングリコ
ール、1,3 −プロピレングリコール、1,4 −ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4 −ブテンジオー
ル、1,5 −ペンタンジオール、1,6 −ヘキサンジオー
ル、1,4 −シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェ
ノールA、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
これらのなかでは、ビスフェノールAのアルキレンオキ
サイド付加物、エチレングリコール、1,2 −プロピレン
グリコール、1,3 −プロピレングリコールおよびネオペ
ンチルグリコールが好ましい。
【0029】3価以上のアルコール成分としては、例え
ば、ソルビトール、1,2,3,6 −ヘキサンテトロール、1,
4 −ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4 −ブタ
ントリオール、1,2,5 −ペンタントリオール、グリセロ
ール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,
2,4 −ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、1,3,5 −トリヒドロキシメチルベ
ンゼン等が挙げられる。これらのなかでは、グリセロー
ルおよびトリメチロールプロパンが好ましい。
【0030】本発明においては、前記2価のアルコール
成分および3価以上のアルコール成分は単独でまたは2
種以上を混合して用いることができる。
【0031】また、2価のカルボン酸成分としては、例
えばマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン
酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、マロン酸等のジカルボン酸、n−ドデセニルコハク
酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、
イソドデシルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−
オクチルコハク酸、イソオクテニルコハク酸、イソオク
チルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基またはア
ルケニル基で置換されたコハク酸、これらの酸の無水物
およびアルキル(炭素数1〜12)エステル等が挙げら
れる。これらのなかでは、マレイン酸、フマル酸、テレ
フタル酸およびアルケニル(炭素数2〜20)コハク酸
が好ましい。
【0032】3価以上のカルボン酸成分としては、例え
ば1,2,4 −ベンゼントリカルボン酸(トリメリット
酸)、2,5,7 −ナフタレントリカルボン酸、1,2,4 −ナ
フタレントリカルボン酸、1,2,4 −ブタントリカルボン
酸、1,2,5 −ヘキサントリカルボン酸、1,3 −ジカルボ
キシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパ
ン、1,2,4 −シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ
(メチレンカルボキシル) メタン、1,2,7,8 −オクタン
テトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体
酸およびこれらの酸無水物、低級アルキルエステル等が
挙げられる。これらのなでは、安価で、反応制御を容易
な点から、トリメリット酸またはその誘導体が好まし
い。
【0033】本発明においては、前記2価のカルボン酸
成分および3価以上のカルボン酸成分は単独でまたは2
種以上を混合して用いることができる。
【0034】前記非晶質ポリエステルの原料モノマーを
重合させる際には、反応を促進させるため、通常使用さ
れているエステル化触媒を適宜使用してもよい。かかる
エステル化触媒としては、例えば、酸化亜鉛、酸化第一
錫、酸化モノブチル錫、酸化ジブチル錫、ジブチル錫オ
キシド、ジブチル錫ジラウレート等が挙げられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。前記エステル化触媒の使用量は、特に限定されない
が、非晶質ポリエステルの原料モノマー100重量部に
対して、通常0.01〜10重量部程度であることが好
ましい。
【0035】前記非晶質ポリエステルの製造方法は、特
に限定されることなく、例えば、前記の原料モノマーを
用いて通常公知のエステル化、エステル交換反応により
製造することができる。ここで、「非晶質」とは明確な
融点を有しない状態をいい、本発明においては、結晶質
のポリエステルを用いると融解に必要なエネルギー量が
大きくなるため、トナーの定着性が向上できず好ましく
ない。
【0036】前記非晶質ポリエステルの軟化点は、高温
オフセット性、保存安定性および耐ストレス性の観点か
ら90℃以上、好ましくは95℃以上であることが望ま
しく、トナーの外殻の溶融軟化を容易にして、低温オフ
セット性および低温定着性を向上させるために、130
℃以下、好ましくは120℃以下であることが望まし
い。なお、前記非晶質ポリエステルの軟化点は、AST
M E28−67に準拠した方法により測定することが
できる。具体的には、高化式フローテスター((株)島
津製作所製、商品名:CFT−500)を用い、1cm
3 の試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジ
ャーにより20kg/cm2 の荷重を与え、直径1m
m、長さ1mmのノズルを押し出すようにし、これによ
りフローテスターのプランジャー降下量(流れ値)−温
度曲線を描きそのS字曲線の高さをhとするときh/2
に対応する温度(樹脂の半分が流出した温度)を軟化点
とする。
【0037】前記非晶質ポリエステルのガラス転移点
は、トナーの保存安定性の観点から50℃以上、好まし
くは55℃以上であることが望ましく、トナーの定着性
の観点から80℃以下、好ましくは75℃以下であるこ
とが望ましい。なお、本発明において、ガラス転移点と
は、示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製、商品
名:DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その
温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプ
ルを昇温速度10℃/分で測定した際に、ガラス転移点
以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分
からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との
交点の温度とする。
【0038】本発明においては、必要に応じて外殻およ
び芯材の少なくとも一方に各種添加剤を適宜含有させて
もよい。ここで添加剤としては、着色剤、荷電制御剤、
流動性向上剤、クリーニング性向上剤、導電性物質、体
質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、老化
防止剤、オフセット防止剤等が挙げられ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して用いてもよい。
【0039】前記着色剤としては、従来のトナー用着色
剤に用いられている染料、顔料等のすべてを使用でき
る。本発明に用いられる着色剤としては、例えば、ファ
ーネスブラック法、サーマルブラック法、アセチレンブ
ラック法、チャンネルブラック法、ランプブラック法等
により製造される各種のカーボンブラック、カーボンブ
ラックの表面が樹脂で被覆されたグラフト化カーボンブ
ラック、ニグロシン染料、フタロシアニンブルー、パー
マネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレ
ット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、
ソルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベン
トブルー35、およびそれらの混合物等を挙げることがで
きる。着色剤の使用量は、通常、芯材用樹脂の原料モノ
マー100重量部に対して1〜15重量部程度であるこ
とが好ましい。
【0040】前記荷電制御剤としては、正および負のい
ずれの荷電制御剤も用いることができる。正の荷電制御
剤の具体例としては、特に限定されることなく、例えば
ニグロシン染料として「ニグロシンベースEX」、「オ
イルブラックBS」、「オイルブラックSO」、「ボン
トロンN−01」、「ボントロンN−07」、「ボント
ロンN−09」、「ボントロンN−11」(以上、オリ
エント化学工業(株)製、商品名)等;3級アミンを側
鎖として含有するトリフェニルメタン系染料、4級アン
モニウム塩化合物、例えば「ボントロンP−51」(オ
リエント化学工業(株)製、商品名)、セチルトリメチ
ルアンモニウムブロミド、「COPY CHARGE PX VP435」
(ヘキスト社製、商品名)等;ポリアミン樹脂、例えば
「AFP−B」(オリエント化学工業(株)製、商品
名);イミダゾール誘導体、例えば「PLZ−200
1」、「PLZ−8001」(以上、四国化成(株)
製、商品名)等を挙げることができる。
【0041】また、負の荷電制御剤の具体例としては、
特に限定されることなく、例えば含金属アゾ染料である
「バリファーストブラック3804」、「ボントロンS
−31」(以上、オリエント化学工業(株)製、商品
名)、「T−77」(保土谷化学工業(株)製、商品
名)、「ボントロンS−32」、「ボントロンS−3
4」、「ボントロンS−36」(以上、オリエント化学
工業(株)製、商品名)、「アイゼンスピロンブラック
TRH」(保土谷化学工業(株)製、商品名)等;銅フ
タロシアニン染料、サリチル酸のアルキル誘導体の金属
錯体、例えば「ボントロンE−81」、「ボントロンE
−82」、「ボントロンE−84」、「ボントロンE−
85」(以上、オリエント化学工業(株)製、商品
名);4級アンモニウム塩、例えば「COPY CHARGE NX V
P434」(ヘキスト社製、商品名)、ニトロイミダゾール
誘導体;ベンジル酸ホウ素錯体、例えば、「LR−14
7」(日本カーリット(株)製、商品名)等を挙げるこ
とができる。
【0042】前記荷電制御剤は芯材用樹脂の原料モノマ
ー100重量部に対して0.1〜8.0重量部、好まし
くは0.2〜5.0重量部使用することが望ましい。
【0043】前記流動性向上剤としては、例えばシリ
カ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰
石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガ
ラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコ
ニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができ
る。特にシリカの微粉末が好ましい。
【0044】なお、シリカ(SiO2 )の微粉末は、乾
式法および湿式法で製造されたもののいずれであっても
よい。また、無水シリカのほか、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸マグネシウ
ム、ケイ酸亜鉛などいずれであってもよいが、SiO2
を85重量%以上含むものが好ましい。また、シラン系カ
ップリング剤、チタン系カップリング剤、シリコーンオ
イル、側鎖にアミンを有するシリコーンオイルなどによ
り表面処理されたシリカの微粉末などを用いることがで
きる。
【0045】前記クリーニング性向上剤としては、ステ
アリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素
系高分子化合物の微粒子粉末などがある。更に現像性を
調整するための添加剤、例えばメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ブチル等の重合物の微粒子などを用いてもよ
い。
【0046】本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、
製造設備や製造工程の簡素化という点から、熱可塑性樹
脂の原料モノマー、ロジンエステルおよび非晶質ポリエ
ステルを用いたin situ重合法を行なうことによ
り、得ることが好ましい。前記in situ重合法
は、ロジンエステルおよび非晶質ポリエステルの存在下
で、熱可塑性樹脂の原料モノマーを乳化重合させること
によって行なうことができる。
【0047】以下、in situ重合法による製造方
法を例にとり説明する。
【0048】このin situ重合法において、カプ
セルトナーの外殻形成は、熱可塑性樹脂の原料モノマ
ー、ロジンエステル、非晶質ポリエステルおよび必要に
応じて前記各種添加剤の混合液を分散媒中に乳化分散さ
せた際に、前記非晶質ポリエステルが芯材用樹脂の原料
モノマーの液滴の表面に偏在(即ち、粒子の最外層に偏
在)するという性質を利用して行なうことができる。即
ち、前記in situ重合法においては、非晶質ポリ
エステルと芯材用樹脂の原料モノマーとの溶解度指数の
差によって混合液の液滴中で芯材用樹脂の原料モノマー
と非晶質ポリエステルの分離が起こり、その状態で重合
が進行してカプセル構造が形成される。この方法による
と、外殻がほぼ均一な厚みを持った非晶質ポリエステル
からなる層として芯材の表面に形成されるため、トナー
の帯電特性が均質になるという特長を有する。
【0049】ところで、一般的なin situ重合法
によるカプセル化は、外殻用樹脂の原料モノマー、開始
剤等を、分散相の内相または外相の一方から供給し、重
合により外殻を形成してカプセル化物を得ることにより
行なわれる(近藤保、小石直純「マイクロカプセル」、
1987年、三共出版(株))。一方、本発明におけるin
situ重合法とは、外殻用樹脂の内部において、芯
材用樹脂の原料モノマー、開始剤等が重合して芯材用樹
脂を形成する方法である。従って、一般的なin si
tu重合法によるカプセル化の場合とは異なっている
が、分散相の内相のみからモノマー等が供給される点で
両者は共通するため、本発明の方法も広義のin si
tu重合法に含まれるものである。
【0050】前記分散媒としては、水、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコ
ール、グリセリン、アセトニトリル、アセトン、イソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が
挙げられる。
【0051】この方法による場合、分散質の凝集、合体
を防ぐために、前記分散媒中に分散安定剤を含有させて
おく必要がある。かかる分散安定剤としては、例えばゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、ポリビニルアルコール、ポリ
スチレンスルホン酸、ヒドロキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリア
クリル酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫
酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、アリル−アル
キル−ポリエーテルスルホン酸ナトリウム、オレイン酸
ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリ
ウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、
ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム、3,3 −
ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミ
ノ−β−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オル
ト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、2,
2,5,5 −テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4 −ジ
アゾ−ビス−β−ナフトール−ジスルホン酸ナトリウ
ム、コロイダルシリカ、アルミナ、リン酸三カルシウ
ム、水酸化第二鉄、水酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、その他を使用することができる。これらの分散安定
剤は2種以上を混合してもよい。
【0052】本発明における製造方法において、前記非
晶質ポリエステルの添加量は、十分な膜厚で外殻を形成
して、保存安定性を向上させるために、芯材用樹脂の原
料モノマー100重量部に対して1重量部以上、好まし
くは3重量部以上であることが望ましく、分散相の粘度
を調整して微粒化を容易にし、製造安定性を向上させる
ために、芯材用樹脂の原料モノマー100重量部に対し
て50重量部以下、好ましくは30重量部以下、より好
ましくは20重量部以下であることが望ましい。
【0053】また、前記ロジンエステルの使用量は、得
られた熱圧力定着用カプセルトナーの熱溶融性芯材にお
ける含有量が、前記したように、熱圧力定着用カプセル
トナーの0.1〜50重量%となるように適宜選択され
る。従って、ロジンエステルは、通常、前記熱可塑性樹
脂の原料モノマー100重量部に対して1〜150重量
部使用することが望ましい。
【0054】本発明においては、前記のようにして得ら
れるカプセルトナーを前駆体粒子として更にseed重
合を行なった熱圧力定着用カプセルトナーであってもよ
い。従って、本発明においてカプセルトナーとは、前記
のようなin situ重合法単独で得られるものの
他、in situ重合とseed重合を組み合わせて
得られるものをも含むものである。
【0055】即ち、seed重合は前記in situ
重合法により得られるカプセルトナー(以下、前駆体粒
子という場合がある)の水系懸濁液に、少なくとも重合
性単量体と重合開始剤とを添加して前駆体粒子中に吸収
させた後、該前駆体粒子中の単量体成分を重合させるも
のである。例えば、前記のin situ重合法による
前駆体粒子の製造後、懸濁状態のまま、直ちに少なくと
も重合性単量体と重合開始剤を添加して前駆体粒子中に
吸収させ、該前駆体粒子中の単量体成分をseed重合
させてもよい。こうすることにより製造工程をより簡略
化できる。なお、前記重合性単量体、重合開始剤等は、
予め水乳濁液として調製した後に、前記水系懸濁液に添
加してもよい。
【0056】水乳濁液は、水に重合性単量体と重合開始
剤を分散安定剤と共に乳化分散させたものであり、他に
架橋剤、オフセット防止剤、荷電制御剤等を含有させる
こともできる。
【0057】前記重合性単量体としては、前記の前駆体
粒子の製造時に用いられるものと同じものでもよい。ま
た、重合開始剤、架橋剤および分散安定剤も、前記の前
駆体粒子の製造時に用いられるものと同様のものを用い
ることができる。前記架橋剤の使用量としては、耐オフ
セット性の観点から、重合性単量体100重量部に対し
て、0.001重量部以上、好ましくは0.1重量部以
上であることが望ましく、熱によるトナーの溶融を容易
にして、熱圧力定着性を向上させるために、重合性単量
体100重量部に対して、15重量部以下、好ましくは
10重量部以下であることが望ましい。
【0058】また、トナーの保存安定性の更なる向上の
ため、前記非晶質ポリエステルを前記水乳濁液に添加し
てもよい。そのときの添加量としては芯材用樹脂の原料
モノマー100重量部に対し、通常1〜20重量部、好
ましくは3〜15重量部であることが望ましい。また、
本発明ではこのとき、添加する非晶質ポリエステル中
に、前記した各種添加剤を予め分散させておいてもよ
い。
【0059】非晶質ポリエステルに各種添加剤を分散さ
せる場合、その分散方法としては、通常公知の方法が用
いられ、例えば2軸混練機、バンバリーミキサー、ニー
ダー等の溶融混練分散の他、非晶質ポリエステルの製造
時に溶融ブレンドさせ分散させてもよい。
【0060】前記水乳濁液は、超音波発振機等により均
一に分散させて調製することができる。
【0061】また、seed重合で用いる非晶質ポリエ
ステルの酸価は、in situ重合の場合と同様に1
〜30(KOHmg/g)であることが好ましく、より
好ましくは5〜15(KOHmg/g)である。
【0062】水乳濁液の添加量は、重合性単量体の使用
量が、前駆体粒子100重量部に対して10〜200重
量部となるように調整することが好ましい。10重量部
以上が好ましいのは、定着性改良の効果を向上させるた
めであり、200重量部以下が好ましいのは、均一に単
量体を前駆体粒子中に吸収させ易くするためである。
【0063】水乳濁液の添加により、前記重合性単量体
は前駆体粒子中に吸収されて前駆体粒子の膨潤が起こ
る。そして、この状態で前駆体粒子中の単量体成分が重
合する。即ち、前駆体粒子を種粒子として芯材中で重合
性単量体を重合するseed重合である。
【0064】このようにしてseed重合させると、i
n situ重合法単独で製造されたカプセルトナーと
比較して、つぎの点がより改善されることになる。即
ち、in situ重合法で製造したカプセルトナー
は、低温定着性と保存安定性の点で従来のものより優れ
るが、seed重合法を更に行なうことにより、界面化
学的により均一な外殻が形成され、更に保存安定性が優
れるものとなる。また、芯材の重合性単量体を2段(i
n situ重合反応およびseed重合反応)に分け
て重合させることができるため、さらに、架橋剤を適宜
使用することにより、芯材中の熱可塑性樹脂の分子量制
御が容易になり、低温定着性と耐オフセット性をより良
好にすることができる。特に高速での定着のみならず低
速での定着にも適したトナーを提供することができる。
【0065】本発明の熱圧力定着用カプセルトナーの平
均粒子径は別段制約を受けるものではないが、通常3〜
30μmであることが好ましい。トナーの平均粒子径
は、分散剤の濃度や乳化分散の条件(攪拌速度、時間)
等により調整することができる。また、カプセルトナー
の外殻の厚さは耐ブロッキング性を向上させるために、
0.01μm以上であることが好ましく、熱溶融性を向
上させるために1μm以下であることが好ましい。トナ
ーの外殻は、非晶質ポリエステルの添加量とトナーの平
均粒子径により調整することができる。
【0066】本発明の熱圧力定着用カプセルトナーの軟
化点は、保存安定性の観点から、70℃以上、好ましく
は80℃以上であることが望ましく、定着性の観点か
ら、160℃以下、好ましくは150℃以下である。こ
こで、熱圧力定着用カプセルトナーの軟化点は、非晶質
ポリエステルの軟化点と同様の方法により測定すること
ができる。
【0067】本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、
磁性体微粉末を含有するものであるときには、単独で現
像剤として用いられ、また磁性体微粉末を含有しないも
のであるときは、非磁性一成分系現像剤として、または
キャリアと混合して二成分系の現像剤として用いること
ができる。キャリアとしては、特に限定されないが、鉄
粉、フェライト、ガラスビーズ等、またはそれらを樹脂
で被覆したもの、更にはマグネタイト微粉、フェライト
微粉を樹脂中に練り込んだ樹脂キャリア等が用いられ
る。トナーとキャリアを混合する際のトナーの使用量
は、キャリア100重量部に対して0.5〜20重量部
程度であることが望ましい。また、キャリアの平均粒子
径は、15〜500μm程度であることが好ましい。
【0068】本発明の熱圧力定着用カプセルトナーは、
熱と圧力を併用して紙等の記録材に定着させることによ
り形成した画像に良好な定着強度を与える。熱圧力定着
方法としては、熱と圧力が併用されていれば、公知の熱
ローラー定着方式、例えば特開平2−190870号公報に記
載のように、記録材上の未定着のトナー画像を加熱部と
耐熱シートから構成された加熱手段により、該耐熱性シ
ートを介して加熱溶融させ、定着せしめる定着方式、例
えば特開平2−162356号公報に記載のように、固定支持
された加熱体と、該加熱体に対向圧接し、且つフィルム
を介して記録材を該加熱体に密着させる加圧部材とによ
り、該トナーの顕画像を記録材に加熱加圧定着する方式
等の方法が挙げられる。これらの方法は、いずれも本発
明のカプセルトナーを記録材に定着させるのに適したも
のである。
【0069】
【実施例】以下、実施例、比較例および試験例により本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施
例等によりなんら限定されるものではない。
【0070】なお、実施例中に記載されている樹脂およ
びロジンエステルの酸価、樹脂およびカプセルトナーの
ガラス転移点、ならびにカプセルトナーおよびロジンエ
ステルの軟化点は、以下に示す方法により測定したもの
である。
【0071】〔樹脂およびロジンエステルの酸価〕JI
S K0070に準ずる方法により測定する。
【0072】〔樹脂およびカプセルトナーのガラス転移
点〕示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製、商品
名:DSC210)を用いて200℃まで昇温し、その
温度から降温速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプ
ルを昇温速度10℃/分で測定した際に、ガラス転移点
以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分
からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との
交点の温度をガラス転移点とする。
【0073】〔カプセルトナーの軟化点〕ASTM E
28−67に準拠した方法により測定する。具体的に
は、高化式フローテスター((株)島津製作所製、商品
名:CFT−500)を用い、1cm3 の試料を昇温速
度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより20k
g/cm2 の荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノ
ズルを押し出すようにし、これによりフローテスターの
プランジャー降下量(流れ値)−温度曲線を描きそのS
字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温度(樹
脂の半分が流出した温度)を軟化点とする。
【0074】〔ロジンエステルの軟化点〕環球法(JI
S K2207に準拠した方法)により測定する。
【0075】樹脂製造例1 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン550g、ポリオキシエ
チレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン180g、テレフタル酸342g、無水
トリメリット酸5.5gおよびジブチル錫オキシド2.
0gをガラス製2リットル容の四つ口フラスコに入れ、
温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサーおよ
び窒素導入管を取り付け、マントルヒーター中で、窒素
気流下にて220℃にて反応させた。ASTM E28
−67に準拠した軟化点より重合度の追跡を行ない、軟
化点が119℃に達したとき、反応を終了した。この樹
脂を樹脂Aとする。樹脂Aのガラス転移点は72℃、酸
価は8(KOHmg/g)であった。
【0076】実施例1 スチレン75重量部、アクリル酸2−エチルヘキシル2
5重量部、ジビニルベンゼン0.5重量部、カーボンブ
ラック「#44」(三菱化成(株)製、商品名)7.0
重量部に、樹脂A15重量部、ロジンエステル「スーパ
ーエステルA−125」(荒川化学工業(株)製、商品
名、酸価:12.1(KOHmg/g)、軟化点122
℃)20重量部、荷電制御剤「ボントロンN−07」
(オリエント化学工業(株)製、商品名)1.0重量部
および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル3.5重
量部を添加し、アトライター(三井三池化工機(株)
製)に投入し、10℃にて5時間分散し、重合性組成物
を得た。次いで、2リットルのガラス製セパラブルフラ
スコに予め調製したリン酸三カルシウム4重量%の水性
コロイド溶液560gに前記の重合性組成物240gを
添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業(株)製)を
用いて15℃にて回転数12000rpmで5分間乳化
分散させた。
【0077】次に、四つ口のガラス製の蓋をし、還流冷
却管、温度計、窒素導入管およびステンレススチール製
攪拌棒を取り付け、電熱マントルヒーター中に設置し
た。窒素下にて攪拌を続けながら、85℃まで昇温し、
10時間反応させた。冷却後、10%塩酸水溶液にて分
散媒を溶かし、濾過、水洗を経て風乾後、35℃にて1
2時間、20mmHgで減圧乾燥し、風力分級機にて分
級し、外殻が非晶質ポリエステルである、平均粒子径8
μmのカプセルトナーを得た。
【0078】このカプセルトナー100重量部に疎水性
シリカ微粉末「アエロジルR−972」(日本アエロジ
ル(株)製、商品名)0.4重量部を加えて混合し、ト
ナー1を得た。トナー1のガラス転移点は43.4℃、
軟化点は123.3℃であった。
【0079】実施例2 実施例1においてロジンエステル「スーパーエステルA
−125」(荒川化学工業(株)製、商品名)20重量
部の代わりにロジンエステル「パインクリスタルKE−
100」(荒川化学工業(株)製、商品名、酸価:4.
8(KOHmg/g)、軟化点103℃)20重量部を
使用した以外は実施例1と同様にして、ガラス転移点が
45.3℃、軟化点が126.2℃のトナー2を得た。
【0080】比較例1 実施例1においてロジンエステル「スーパーエステルA
−125」(荒川化学工業(株)製、商品名)20重量
部を使用しなかった以外は実施例1と同様にして、ガラ
ス転移点が43.3℃、軟化点が124.7℃の比較ト
ナー1を得た。
【0081】比較例2 実施例1においてロジンエステル「スーパーエステルA
−125」(荒川化学工業(株)製、商品名)20重量
部の代わりに水添ロジングリセリンエステル「ステベラ
イトエステル7」(理化ハーキュレス(株)製、商品
名、酸価:3.2(KOHmg/g)、軟化点:72
℃)20重量部を使用した以外は実施例1と同様にし
て、ガラス転移点が43.8℃、軟化点が124.1℃
の比較トナー2を得た。
【0082】比較例3 実施例1においてロジンエステル「スーパーエステルA
−125」(荒川化学工業(株)製、商品名)20重量
部の代わりにペンタエリスリトールエステル「ペンタリ
ン4851」(理化ハーキュレス(株)製、商品名、酸
価:18.1(KOHmg/g)、軟化点:100℃)
20重量部を使用した以外は実施例1と同様にして、ガ
ラス転移点が44.1℃、軟化点が125.2℃の比較
トナー3を得た。
【0083】試験例1 トナー1および2、比較トナー1〜3について、50℃
・相対湿度(RH)40%の条件下および55℃・RH
40%のより厳しい条件下における24時間放置後の凝
集度から保存安定性を評価した。
【0084】なお、凝集度の測定は、以下のようにして
行なった。ホソカワミクロン(株)製パウダテスターを
用いて、上から順に、篩の目開きが250μm、149
μm、74μmのふるいをセットした。次いで、前記条
件下で24時間放置したトナー2gを、250μmのふ
るい上に、下に落ちないように静かに置き、振幅1mm
の振動を1分間与え、次式により凝集度を算出した。
【0085】凝集度(%)=(a)+(b)+(c) (a):ふるい目250μmのふるいに残ったトナーの
重量%×1 (b):ふるい目149μmのふるいに残ったトナーの
重量%×0.6 (c):ふるい目74μmのふるいに残ったトナーの重
量%×0.2
【0086】
【表1】
【0087】表1から明らかなように、酸価が所定の範
囲内であるロジンエステルを使用したトナー1および2
は、50℃および55℃のいずれの条件下においても、
凝集度が小さく、保存安定性に優れる。一方、ロジンエ
ステルを使用していない比較トナー1および酸価が所定
の範囲より低いロジンエステルを使用した比較トナー2
は、50℃の条件下ではトナー1および2と同様に、凝
集度が小さく、良好な保存安定性を有しているものの、
55℃の条件下においては、凝集度が著しく大きくな
り、保存安定性が悪化することがわかる。また、酸価が
所定の範囲より高いロジンエステルを使用した比較トナ
ー3は、50℃および55℃のいずれの条件下において
も、全体が固化し、保存安定性に欠けることがわかる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、低温定着性に優れ、か
つ保存安定性に優れた熱圧力定着用カプセルトナーを提
供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂およびロジンエステルを含
    有する熱溶融性芯材の表面に、非晶質ポリエステルから
    なる外殻が被覆されており、前記ロジンエステルの酸価
    と前記非晶質ポリエステルの酸価とが、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
    ステルの酸価を示す)を満足することを特徴とする熱圧
    力定着用カプセルトナー。
  2. 【請求項2】 熱溶融性芯材におけるロジンエステルの
    含有量が熱圧力定着用カプセルトナーの0.1〜50重
    量%である請求項1記載の熱圧力定着用カプセルトナ
    ー。
  3. 【請求項3】 ロジンエステルの軟化点が50〜150
    ℃である請求項1または2記載の熱圧力定着用カプセル
    トナー。
  4. 【請求項4】 in situ重合法により形成されて
    なる請求項1〜3いずれか記載の熱圧力定着用カプセル
    トナー。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂の原料モノマー、ロジンエ
    ステルおよび非晶質ポリエステルを用いたin sit
    u重合法を行なうことを特徴とする、熱可塑性樹脂およ
    びロジンエステルを含有する熱溶融性芯材の表面に、非
    晶質ポリエステルからなる外殻が被覆されており、前記
    ロジンエステルの酸価と前記非晶質ポリエステルの酸価
    とが、式: B/2<A<2B (式中、Aはロジンエステルの酸価、Bは非晶質ポリエ
    ステルの酸価を示す)を満足する熱圧力定着用カプセル
    トナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 ロジンエステルを熱可塑性樹脂の原料モ
    ノマー100重量部に対して1〜150重量部使用する
    請求項5記載の製造方法。
JP15901697A 1997-06-16 1997-06-16 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3585205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15901697A JP3585205B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15901697A JP3585205B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH117154A true JPH117154A (ja) 1999-01-12
JP3585205B2 JP3585205B2 (ja) 2004-11-04

Family

ID=15684416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15901697A Expired - Fee Related JP3585205B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3585205B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006539A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Dainippon Ink & Chem Inc 電子写真用トナー及びその製法
JP2008262183A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2010139696A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Canon Inc トナー及びトナーの製造方法
JP2012031422A (ja) * 2011-09-30 2012-02-16 Dic Corp 難燃性感圧接着剤及び難燃性感圧接着テープ
US20130045442A1 (en) * 2010-12-06 2013-02-21 Yoshihiro Moriya Toner, developer, process cartridge, and image forming apparatus
JP2016060838A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 富士ゼロックス株式会社 ビニル/ポリエステル樹脂複合粒子、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006539A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Dainippon Ink & Chem Inc 電子写真用トナー及びその製法
JP2008262183A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2010139696A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Canon Inc トナー及びトナーの製造方法
US20130045442A1 (en) * 2010-12-06 2013-02-21 Yoshihiro Moriya Toner, developer, process cartridge, and image forming apparatus
US8828635B2 (en) * 2010-12-06 2014-09-09 Ricoh Company, Ltd. Toner, developer, process cartridge, and image forming apparatus
JP2012031422A (ja) * 2011-09-30 2012-02-16 Dic Corp 難燃性感圧接着剤及び難燃性感圧接着テープ
JP2016060838A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 富士ゼロックス株式会社 ビニル/ポリエステル樹脂複合粒子、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3585205B2 (ja) 2004-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2984901B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナー
JP3200362B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JPH10301325A (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法
JP3534578B2 (ja) 結着剤及び静電荷像現像用トナー
JP3587471B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法
JP2000347451A (ja) 静電荷像現像用カラートナー
JPH09190009A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3030741B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナー及びその製造方法
JPH1172951A (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法
JP3503792B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナー及びその製造方法
JP3585205B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法
JP3391931B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナー
JPH08320593A (ja) 結着樹脂、及びこれを含有する静電荷像現像用トナー
JP3440983B2 (ja) 重合トナー及びその製造方法
JP3765593B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2017068013A (ja) 静電潜像現像用トナー
JP3044595B2 (ja) 結着樹脂及び静電像現像用トナー
JPH10228130A (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法
JP3038465B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーの製造方法及びカプセルトナー
JP3219226B2 (ja) 熱圧力定着用カプセルトナーおよびその製造方法
JP3214784B2 (ja) 結着樹脂及び静電像現像用トナー
JPH07120965A (ja) 熱圧力定着用カプセルトナー及びその製造方法
JPS6368851A (ja) 電子写真用現像剤組成物
JPH10123749A (ja) 非磁性一成分現像熱圧力定着用カプセルトナーおよびその現像方法
JPH06266149A (ja) 熱圧力定着用カプセルトナー及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees