JPH1170730A - インクジェット記録材用樹脂組成物およびインクジェット記録材 - Google Patents

インクジェット記録材用樹脂組成物およびインクジェット記録材

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JPH1170730A
JPH1170730A JP9232877A JP23287797A JPH1170730A JP H1170730 A JPH1170730 A JP H1170730A JP 9232877 A JP9232877 A JP 9232877A JP 23287797 A JP23287797 A JP 23287797A JP H1170730 A JPH1170730 A JP H1170730A
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JP
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resin
copolymer
weight
ethylene
recording material
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JP9232877A
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English (en)
Inventor
Manabu Osada
学 長田
Shinichi Takemori
信一 竹森
Takahiro Imai
貴宏 今井
Hiroshi Miyamoto
洋志 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性に優れ、インクの定着速度が速く、記
録画像の耐湿熱性、耐水性に優れ、かつインク定着層そ
のものの耐湿熱性、耐水性にも優れたインクジェット記
録に最適な記録材用組成物の提供。 【解決手段】 架橋ポリアルキレンオキシド樹脂13〜
95重量%、エチレン共重合体樹脂またはポリアミド樹
脂2〜70重量%、カチオン性重合体1〜50重量%、
スチレン−メタクリレート共重合体1〜30重量%を配
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
たインクジェット記録に用いられる記録材用樹脂組成物
に関する。さらに詳しくは、本発明は、インクの吸収能
力に優れ、記録画像が鮮明でかつ耐湿熱性、耐水性に優
れたインクジェット記録材用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式プリンター記録形態
は、高速、低騒音、印刷コストが安い、機構が簡単で小
型軽量、マルチカラー化が容易、画像の大型化が容易、
現像定着が不要、記録パターンの融通性が大きい等、多
くの特徴を持ち、文字だけではなく画像の処理をも含ん
だハードコピーを得る方法として広く普及している。ま
た、インクジェット方式プリンターが広く普及するに従
って、多くの種類のプリンター用インクが上市されてお
り、マルチカラー化もインクの種類の増加に拍車をかけ
る結果となっている。
【0003】これらのインクジェット方式プリンターに
使用される記録用シートに要求される品質としては、 (1) 各種インクのシートへの定着が速やかで、かつ
良好であり、印刷後インクの液だれなどが起こらないこ
と; (2) インク濃度が高く、発色性に優れていること; (3) インク液滴がシート上で必要以上に拡散せず、
ドットの径が必要以上に大きくならないこと; (4) インク画像の耐湿熱性、耐水性に優れているこ
と; (5) インク定着層そのものの耐湿熱性、耐水性に優
れていること等が挙げられ、これらの要求を満たすた
め、各種の水性インクが開発され、また、これらのイン
クに適した記録用シートが提案されている。
【0004】しかしながら、これらすべての項目を満足
する記録材はなく、特に水性インクを使用した場合記録
画像の耐水性に欠け、水がかかったり、また高湿下で保
存するだけでもにじみが生じる欠点がある。例えば、特
開昭60−171143号公報および特開昭59−20
7277号公報には、水溶性インクを対象として、基材
上にイオン性親水基を有する水溶性高分子、または水可
溶性物質と多価アルコール可溶性物質を含有させてなる
インク吸収層を設けた記録材が開示されているが耐水性
については十分なものではない。また、耐水性の改善方
法として特開昭56−58869号公報には、水溶性高
分子を塗布した記録シートにインクジェット記録後、該
水溶性高分子を不溶化する方法等が開示されているが実
用に耐えられるものではない。このためインクの吸収速
度が速く、耐湿熱性、耐水性の高いもの、さらにインク
定着層そのものの耐湿熱性、耐水性の高い記録材の開発
が望まれている。
【0005】さらに、水性インクジェット用の記録材の
製造方法としては、現在、主としてプラスチックシート
にインク定着層をコーティングする方法が採用されてい
るが、溶媒を使用しないドライフィルムを得るため熱可
塑性樹脂をベースにした熱ラミネーションやインフレー
ションなどの加工法も望まれている。
【0006】本発明者らは、これらの課題を解決するも
のとして、すでに、架橋ポリアルキレンオキシド樹脂、
および親水性樹脂を含むインクジェット記録材用樹脂組
成物(特開平9−1920号)、架橋ポリアルキレンオ
キシド樹脂、親水性樹脂およびカチオン性樹脂を含むイ
ンクジェット記録材用樹脂組成物(特願平8−1628
35号、特願平8−252792号)を見出した。しか
しながら、これらのものは、インク吸収能力、耐湿熱
性、耐水性、インク定着層の透明性、インク定着層の耐
水性の点で未だ改良の余地がある。特に、最近の写真調
の印刷を行うためのプリンターでは、従来に比べてイン
クの使用量が多いため、上記の点においてさらなる向上
が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の諸課題
を解決するためになされたものであり、インクの吸収能
力に優れ、記録画像の耐湿熱性、耐水性に優れ、かつイ
ンク定着層そのものの耐湿熱性、耐水性にも優れるとと
もに熱ラミネーションやインフレーションなどの加工性
に優れた水性インクジェット記録に最適な記録材用樹脂
組成物を提供することを目的とする。本発明は、さら
に、このような樹脂組成物を構成要素とするインクジェ
ット記録材を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、(A)架橋ポリア
ルキレンオキシド樹脂と、(B)特定のエチレン共重合
体樹脂またはポリアミド樹脂と、(C)特定のカチオン
性重合体および(D)特定のスチレン−メタクリレート
共重合体とを併用使用することにより、インクの吸収能
力に優れ、記録画像が鮮明でかつ耐湿熱性、耐水性に優
れ、さらにインク定着層そのものの耐湿熱性、耐水性に
も優れた水性インクジェット記録に最適な記録材用樹脂
組成物を提供できることを見出した。さらに上記樹脂組
成物は、熱ラミネーションやインフレーションなどの加
工性にも優れていることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0009】すなわち、本発明は、(A)架橋ポリアル
キレンオキシド樹脂13〜95重量%、(B)エチレン
共重合体樹脂またはポリアミド樹脂2〜70重量%、
(C)カチオン性重合体1〜50重量%、(D)スチレ
ン−メタクリレート共重合体1〜30重量%を含むこと
を特徴とするインクジェット記録材用樹脂組成物を提供
するものである。
【0010】本発明の組成物においては、(1)架橋ポ
リアルキレンオキシド樹脂が有する熱加工性に優れた特
性およびインク中の水の吸収性能、記録画像の鮮明性に
優れた特性、(2)エチレン共重合体樹脂またはポリア
ミド樹脂が有する耐湿熱性、耐水性、透明性に優れた特
性、(3)カチオン性重合体のイオンとインク中のイオ
ンが容易に交換反応することによるインクとの親和性、
定着性に優れた特性、(4)スチレン−メタクリレート
共重合体の水不溶性かつアルコール溶解性によるインク
中のアルコール類の吸収性能および耐湿熱性、耐水性に
優れた特性とが、これらを併用しても、お互いの長所を
失うことなく相乗効果を発揮しているものと考えられ
る。
【0011】
【発明の実施の態様】本発明で用いられる架橋ポリアル
キレンオキシド樹脂としては、ポリアルキレンオキシド
とジオールとをイソシアネート化合物で反応させて得ら
れる、170℃、50kg/cm2加重下での溶融粘度
が100〜20万ポイズであり、吸水能(g純水/g樹
脂)が10〜45g/gの樹脂が好適に用いられる。溶
融粘度が100ポイズ未満の場合、または吸水能が45
g/gを超える場合には、記録画像の耐湿熱性、耐水性
も低下するので好ましくない。また、溶融粘度が20万
ポイズを超える場合、または吸水能が10g/g未満の
場合には、エチレン共重合体樹脂またはポリアミド樹脂
やカチオン性重合体およびスチレン−メタクリレート共
重合体との相溶性が悪くなり、フィルム加工時のフィル
ム表面状態が悪化する等の問題が生じるので好ましくな
い。
【0012】架橋ポリアルキレンオキシド樹脂の添加割
合は、本発明の樹脂組成物の全重量に対して、通常、1
3〜95重量%、好ましくは20〜90重量%である。
13重量%より少ないと初期印刷性が悪くなり、95重
量%を超えるとインク定着層の耐湿熱性、耐水性が低下
するので好ましくない。
【0013】該架橋ポリアルキレンオキシド樹脂を構成
するポリアルキレンオキシドとしては、重量平均分子量
が500〜50万のものが好適に用いられ、例えば、ポ
リエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エチレ
ンオキシド/プロピレンオキシド共重合体、ポリブチレ
ンオキシドおよびこれらの混合物等を挙げることができ
る。特に、重量平均分子量2000〜10万のポリエチ
レンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エチレンオキ
シド/プロピレンオキシド共重合体、ポリブチレンオキ
シド、またはこれらの混合物が好適に用いられる。重量
平均分子量が500未満の場合、得られる架橋ポリアル
キレンオキシド樹脂の溶融粘度が低すぎ、また重量平均
分子量が50万を超えると溶融粘度が極端に高くなり、
いずれの場合も他の樹脂との相溶性に問題が生じるので
好ましくない。
【0014】該ポリアルキレンオキシドと共に架橋ポリ
アルキレンオキシド樹脂を構成するジオールとしては、
同一分子内に水酸基(−OH)を2個有する有機化合
物、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリメチレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、オクチレン
グリコール、グリセリルモノアセテート、グリセリルモ
ノブチレート、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナ
ンジオール、ビスフェノールA等を挙げることができ
る。好ましくは、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール等が用いられる。
【0015】上記のポリアルキレンオキシドとジオール
とを架橋するのに用いるイソシアネート化合物として
は、同一分子内にイソシアネート基を2個有する有機化
合物、例えば、キシリレンジイソシアネート(XD
I)、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,8−ジ
メチルベンゾール−2,4−ジイソシアネート、2,4−
トリレンジイソシアネート(TDI)、TDIの3量
体、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、トリメ
チロールプロパンなどのポリオールにその活性水素の数
に対応するモル数のジイソシアネートを反応させて得ら
れるウレタンイソシアネート化合物、ポリイソシアネー
トアダクト等を挙げることができる。好ましくは、4,
4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジ
イソシアネート(TDI)等が用いられる。
【0016】上記のポリアルキレンオキシド、ジオール
およびイソシアネート化合物の使用割合は、ポリアルキ
レンオキシドの末端水酸基とジオールの有する水酸基の
数の和とイソシアネート化合物の有するイソシアネート
基の数の比(R値)(−NCO基/−OH基)が0.5
〜2.0となる範囲、好ましくは、0.8〜1.7となる
範囲で選択される。R値が0.5未満の時は、架橋密度
が低くなり十分な溶媒吸収性を有する架橋ポリアルキレ
ンオキシド樹脂が得られず、一方、R値が2.0を超え
ると架橋密度が高くなると共に、溶融粘度が高くなり成
形の際の加工性が悪くなるため好ましくない。
【0017】ポリアルキレンオキシドのモル数は、その
重量を重量平均分子量で割ることにより求めることがで
きる。ジオールを添加する場合は、ポリアルキレンオキ
シドとイソシアネート化合物との架橋反応時に添加す
る。ジオールを添加することにより、得られる架橋ポリ
アルキレンオキシドの溶融粘度の低下を図ることがで
き、加工性が向上する。
【0018】上記イソシアネート化合物の使用量は、イ
ソシアネート化合物の種類および反応条件によっても異
なるが、一般に、ポリアルキレンオキシド100重量部
に対して、0.5〜80重量部、好ましくは、1〜50
重量部の範囲である。0.5重量部より少ない量では、
得られる架橋ポリアルキレンオキシド樹脂の架橋密度が
低くなって十分なフィルム強度が得られず、一方、80
重量部を超えて用いた場合、得られる架橋ポリアルキレ
ンオキシド樹脂の架橋密度が高くなりすぎてフィルムに
成形する際の加工温度が高くなり、成形が困難になるた
め好ましくない。
【0019】ポリアルキレンオキシドとジオールとをイ
ソシアネート化合物と反応させる方法としては、適当な
溶媒を用いた溶液状で反応させる方法が一般的である。
分散状で反応させる方法や、粉末状または固体状で両者
を均一に混合した後に所定の温度に加熱して反応させる
こともできるが、工業的実施の見地から各原料を溶融状
態で連続的に供給し多軸押出機中で混合、反応させる方
法が好ましい。
【0020】上記反応の反応温度は、通常50〜210
℃である。なお、この反応系にトリエチルアミン、トリ
エタノールアミン、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル
錫ジラウレート、スタナスオクトエート、トリエチレン
ジアミン等を少量添加することにより、反応を促進させ
ることもできる。
【0021】本発明で用いられるエチレン共重合体樹脂
としては、融点またはTg(ガラス転移点)が40〜2
30℃の樹脂が好ましく用いられる。具体的には、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリ
レート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル−マレイン酸三元共
重合体等が挙げられる。これらのエチレン共重合体樹脂
は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。融点またはTgが230℃を超えると架橋ポリアル
キレンオキシドとの相溶性が悪くなったり、加工温度が
高くなるために架橋ポリアルキレンオキシドの分解、カ
チオン性重合体の分解、スチレン−メタクリレート共重
合体の分解等が生じる可能性があるため好ましくない。
【0022】本発明で用いられるポリアミド樹脂として
は、結晶化度が0〜50%で、融点またはTg(ガラス
転移点)が70〜230℃の樹脂が好ましく用いられ
る。具体的には、6ナイロン、66ナイロン、8ナイロ
ン、11ナイロン、12ナイロン、6/12共重合ナイ
ロン、6/66/12共重合ナイロン、非晶性ナイロ
ン、透明性ナイロン樹脂、ポリアミドエラストマー等が
挙げられる。結晶化度が50%を超え、あるいは融点ま
たはTgが230℃を超えると架橋ポリアルキレンオキ
シドとの相溶性が悪くなったり、加工温度が高くなるた
めに架橋ポリアルキレンオキシドの分解、カチオン性重
合体の分解、スチレン−メタクリレート共重合体の分解
等が生じる可能性があるため好ましくない。
【0023】エチレン共重合体樹脂またはポリアミド樹
脂の添加割合は、本発明の樹脂組成物の全重量に対し
て、通常2〜70重量%、好ましくは5〜65重量%で
ある。添加割合が2重量%未満の場合にはインク定着層
の耐湿熱性、耐水性の向上効果が少なく、一方70重量
%を超える場合にはインクの吸収性能が低下し鮮明な画
像が得られないので好ましくない。
【0024】本発明で用いられるカチオン性重合体とし
ては、ポリマーの主鎖または側鎖にカチオン基を有する
ものであればよく、例えば下記の一般式(1)で示され
るカチオン化マレイミド構造単位を有するマレイミド系
共重合体、下記の一般式(2)で示される側鎖にカチオ
ン化マレイミドを含むオレフィン構造単位を有するマレ
イミド系共重合体、下記の一般式(3)で示されるカチ
オン化ビニルベンゾイル構造単位を有するビニルベンゾ
イル系共重合体などを挙げることができる。
【0025】一般式(1)
【化1】 (式中、R1は炭素数2〜8のアルキレン基、R2および
3はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R4は炭素数
1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリールアル
キル基、アルキル基で置換されていてもよい炭素数2〜
4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環アルキル
基、Xはハロゲン原子、CH3OSO3またはC25OS
3を示す。)
【0026】一般式(2)
【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4、Xは前記定義に同じ、R
5は水素原子またはメチル基を示す。mは0または1を
示す。)
【0027】一般式(3)
【化3】 (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ炭素数1〜12
のアルキル基、Xは、ハロゲン原子、CH3OSO3また
はC25OSO3を示す。)
【0028】本発明に使用されるカチオン性重合体の具
体例としては、一般式(2)で示される側鎖にカチオン
化マレイミドを含むオレフィン構造単位を有するマレイ
ミド系共重合体として、例えば、第一工業製薬(株)の
レオレックス、一般式(3)で示されるカチオン化ビニ
ルベンゾイル構造単位を有するビニルベンゾイル系共重
合体として、例えば、日本化学工業(株)のサイダップ
スなどが挙げられる。
【0029】カチオン性重合体の添加割合は、本発明の
樹脂組成物の全重量に対して、1〜50重量%、好まし
くは1〜40重量%である。添加割合が1重量%未満の
場合には耐湿熱性、耐水性の向上効果が少なく、一方、
50重量%を超えて用いてもそれに見合う効果が得られ
ず、かえって加工性が低下したり、インク定着層の耐水
性が低下するため好ましくない。
【0030】本発明に使用されるスチレン−メタクリレ
ート共重合体としては、下記の一般式(4)で示される
化合物を挙げることができる。
【0031】一般式(4)
【化4】 (式中、R1およびR2はそれぞれ炭素数1〜12のアル
キル基、mおよびnは1以上の整数を示す。)
【0032】その具体例としては、例えば、荒川化学工
業(株)のルナペールなどが挙げられる。前記スチレン
−メタクリレート共重合体におけるスチレンモノマー
(m)とメタクリレートモノマー(n)とのモル比m/
nは9〜0.1、好ましくは4〜1である。モル比が9
より大きいと、アルコールに不溶性となり、インクの吸
液性能が低下し、0.1より小さいと熱可塑性が失われ
成形が困難になるため好ましくない。スチレン−メタク
リレート共重合体の添加割合は、本発明の樹脂組成物の
全重量に対して、1〜30重量%、好ましくは5〜20
重量%である。添加割合が1重量%未満の場合にはイン
ク中のアルコール類の吸液性能の向上効果が少なく、一
方、30重量%を越えて用いると、逆にインク中の水の
吸液性能が低下することになり、印刷性能が低下するた
め好ましくない。
【0033】本発明の記録材用樹脂組成物は、架橋ポリ
アルキレンオキシド樹脂とエチレン共重合体樹脂または
ポリアミド樹脂、カチオン性重合体およびスチレン−メ
タクリレート共重合体とを押出機、ニーダー、ロール
等、一般的に用いられる加工機械で混練して得られる
が、前記架橋ポリアルキレンオキシド製造中に、予めカ
チオン性重合体および/またはスチレン−メタクリレー
ト共重合体を加えておいても良い。得られた樹脂組成物
を、インフレーション成形、Tダイ押出しによりシート
状に成形してインクジェット記録材を得ることができ
る。また、該組成物とPP、LDPE等の熱可塑性樹脂
をインフレーション成形、熱ラミネーション成形、Tダ
イ押出しによる共押出しにより、熱可塑性樹脂を支持層
とするシート状に成形してインクジェット記録材を得る
こともできる。この際、支持層とインク定着層との接着
性を高めるなどの目的で、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−スチレン−ブ
タジエン共重合体、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可
塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂を単独で、あるいは
2種以上を適宜混合して該組成物に添加してもよい。ま
た、さらに目的により、例えば、超微粉シリカ、タル
ク、ゼオライト、アルミナ、酸化チタン等の顔料およ
び、熱安定剤、酸化防止剤等を少量添加することもでき
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を製造例、実施例および比較例
によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に
限定されるものではない。なお、下記の製造例で得た架
橋ポリアルキレンオキシド樹脂の試験および実施例で得
た記録材用樹脂組成物を用いた記録シートの印字性能の
評価については以下の方法で行った。
【0035】1.架橋ポリアルキレンオキシド樹脂の試
験項目およびその方法 (1) 吸水能[g(純水)/g(樹脂)]:純水20
0ml中に、架橋ポリアルキレンオキシド樹脂を1g添
加し、24時間撹拌後、200メッシュの金網にて濾過
し、濾過後のゲルの重量を吸水能とした。 (2) 溶融粘度[ポイズ]:170℃、50kg/c
2加重の条件下にて、ダイ1mmφ×1mmLオリフ
ィス(島津製作所製フローテスター CFT−500
C)で測定した。
【0036】2.記録シートの性能の評価項目およびそ
の方法 (1)乾燥速度:キャノン社製プリンターBJC−42
0Jでフォトインクを用いて評価パターン(5mmφ×
12個、黒、マゼンタ、シアン、イエロー)を印字後、
10秒間隔で印刷面にプッシュプルゲージ(アイコーエ
ンジニアリング社製、圧子1.5φ)にて6kgfの加
圧下で濾紙をあてて、インクがにじまなくなる時間を測
定した。
【0037】(2)印刷性:キャノン社製プリンターB
JC−420Jでフォトインクを用いて評価パターン
(5mmφ×12個、黒、マゼンタ、シアン、イエロ
ー)を印字後、各色のにじみの状態を観察し目視で評価
した。印刷性の評価基準は以下の通りである; ◎:にじみなし ○:にじみ少 △:にじみ中 ×:にじみ大
【0038】(3)記録画像の耐湿熱性:キャノン社製
プリンターBJC−420Jでフォトインクを用いて評
価パターン(5mmφ×12個、黒、マゼンタ、シア
ン、イエロー)を印字後、温度40℃、湿度90%の恒
温恒湿器に入れ、24時間後に取り出して各色のにじみ
の状態を観察し目視で評価した。耐湿熱性の評価基準は
以下の通りである; ◎:にじみなし ○:にじみ少 △:にじみ中 ×:にじみ大
【0039】(4)記録画像の耐水性 :キャノン社製
プリンターBJC−420Jでフォトインクを用いて評
価パターン(5mmφ×12個、黒、マゼンタ、シア
ン、イエロー)を印字後、5分間水に浸漬して色落ち状
態を判定した。耐水性の評価基準は以下の通りである; ○:色落ちなし △:若干色落ちあり ×:色落ち大
【0040】(5)インク定着層の耐水性:記録シート
を、5分間純水に浸漬後、プッシュプルゲージ(アイコ
ーエンジニアリング社製、圧子1.5φ)で5kgfの
加圧下で擦り、インク定着層の強度を測定した。耐水性
の評価基準は以下の通りである; ○:定着層の破断なし △:定着層の一部破断 ×:定着層の破断あり
【0041】製造例1 十分に脱水した重量平均分子量20000のポリエチレ
ンオキシド100重量部、重量平均分子量1000のプ
ロピレンオキシド13.2重量部、1,4−ブタンジオ
ール1.97重量部およびトリエチレンジアミン0.2重
量部を、110℃に保温された撹拌機の付いた貯蔵タン
クAに入れ、窒素ガス雰囲気下で均一な混合物とした。
これとは別に、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートを50℃に保温された撹拌機の付いた貯蔵タンクB
に入れ、窒素ガス雰囲気下で貯蔵した。貯蔵タンクAの
混合物と貯蔵タンクBの4,4'−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートを定量ポンプで各々154.6g/分と1
2.1g/分の速度で110〜140℃に設定した2軸
押出機に連続的に供給し、押出機中で混合、反応を行い
押出機出口からストランドを出し、ペレタイザーにより
ペレット化して架橋ポリアルキレンオキシド樹脂を得
た。このようにして得た架橋ポリアルキレンオキシド樹
脂の吸水能は20g/gであり、溶融粘度(170℃×
50kg/cm2)は20000ポイズであった。
【0042】製造例2 十分に脱水した重量平均分子量20000のポリエチレ
ンオキシド100重量部、重量平均分子量3000のエ
チレンオキシド/プロピレンオキシド(=80/20)
共重合体100重量部、1,4−ブタンジオール4.14
重量部、トリエチレンジアミン0.1重量部を、70℃
に保温された撹拌機の付いた貯蔵タンクAに入れ、窒素
ガス雰囲気下で均一な混合物とした。これとは別に、
4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートを50℃に
保温された撹拌機の付いた貯蔵タンクBに入れ、窒素ガ
ス雰囲気下で貯蔵した。貯蔵タンクAの混合物と貯蔵タ
ンクBの4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートを
定量ポンプで各々250g/分と17.4g/分の速度
で140〜170℃に設定した2軸押出機に連続的に供
給し、押出機中で混合、反応を行い押出機出口からスト
ランドを出し、ペレタイザーによりペレット化して架橋
ポリアルキレンオキシド樹脂を得た。このようにして得
た架橋ポリアルキレンオキシド樹脂の吸水能は10g/
gであり、溶融粘度(170℃×50kg/cm2)は
3000ポイズであった。
【0043】実施例1 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂4
5重量部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体[軟化点:
73℃、商品名:エバテートD3012、住友化学
(株)製]35重量部、カチオン性重合体[商品名:レ
オレックスAS−170、第一工業製薬(株)製]10
重量部およびスチレン−メタクリレート共重合体[商品
名:ルナペール912、荒川化学工業(株)製]10重
量部とを20Lヘンシェルミキサーで混合した後、30
mm押出機(L/D=25、ダルメージスクリュー、1
50℃)で混練しペレット化した後、熱ラミネーション
加工によりPETフィルムを支持層としてラミネート成
形し、インク定着層の厚みが50μmのシートを得、上
記の性能評価を行った。
【0044】実施例2 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂2
5重量部に、非晶性ナイロン[Tg:125℃、商品
名:グリボリG21、エムス社製]55重量部、カチオ
ン性重合体[商品名:レオレックスAS−170、第一
工業製薬(株)製]5重量部およびスチレン−メタクリ
レート共重合体[商品名:ルナペール912、荒川化学
工業(株)製]15重量部とを20Lヘンシェルミキサ
ーで混合した後、30mm押出機(L/D=25、ダル
メージスクリュー、150℃)で混練しペレット化した
後、熱ラミネーション加工によりPETフィルムを支持
層としてラミネート成形し、インク定着層の厚みが40
μmのシートを得、上記の性能評価を行った。
【0045】実施例3 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂3
5重量部に、6/12共重合ナイロン[融点:148
℃、商品名:7125U、宇部興産(株)製]30重量
部、カチオン性重合体[商品名:レオレックスAS−1
70、第一工業製薬(株)製]30重量部およびスチレ
ン−メタクリレート共重合体[商品名:ルナペール90
0、荒川化学工業(株)製]5重量部とを20Lヘンシ
ェルミキサーで混合した後、30mm押出機(L/D=
25、ダルメージスクリュー、150℃)で混練しペレ
ット化した後、インフレーション成形により、厚み12
0μmのシートを得、上記の性能評価を行った。
【0046】実施例4 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂6
0重量部に、エチレン−メチルメタクリレート共重合体
[融点:94℃、商品名:アクリフトWH302、住友
化学(株)製]15重量部、カチオン性重合体[商品
名:サイダップスP−8CMS、日本化学工業(株)
製]20重量部およびスチレン−メタクリレート共重合
体[商品名:ルナペール900、荒川化学工業(株)
製]5重量部とを20Lヘンシェルミキサーで混合した
後、30mm押出機(L/D=25、ダルメージスクリ
ュー、150℃)で混練しペレット化した後、インフレ
ーション成形により、厚み120μmのシートを得、上
記の性能評価を行った。
【0047】実施例5 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂3
0重量部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物
[融点:183℃、商品名:エバールEP−F−10
1、クラレ(株)製]40重量部、カチオン性重合体
[商品名:サイダップスP−8CMS、日本化学工業
(株)製]10重量部およびスチレン−メタクリレート
共重合体[商品名:ルナペール912、荒川化学工業
(株)製]20重量部とを20Lヘンシェルミキサーで
混合した後、30mm押出機(L/D=25、ダルメー
ジスクリュー、220℃)で混練しペレット化した後、
熱ラミネーション加工により上質紙を支持層としてラミ
ネート成形し、インク定着層の厚みが80μmのシート
を得、上記の性能評価を行った。
【0048】比較例1 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂4
5重量部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体[軟化点:
73℃、商品名:エバテートD3012、住友化学
(株)製]45重量部およびカチオン性重合体[商品
名:レオレックスAS−170、第一工業製薬(株)
製]10重量部とを20Lヘンシェルミキサーで混合し
た後、30mm押出機(L/D=25、ダルメージスク
リュー、150℃)で混練しペレット化した後、熱ラミ
ネーション加工によりPETフィルムを支持層としてラ
ミネート成形し、インク定着層の厚みが50μmのシー
トを得、上記の性能評価を行った。
【0049】比較例2 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂3
0重量部に、6/12共重合ナイロン[融点:148
℃、商品名:7125U、宇部興産(株)製]20重量
部、カチオン性重合体[商品名:レオレックスAS−1
70、第一工業製薬(株)製]10重量部およびスチレ
ン−メタクリレート共重合体[商品名:ルナペール91
2、荒川化学工業(株)製]40重量部とを20Lヘン
シェルミキサーで混合した後、30mm押出機(L/D
=25、ダルメージスクリュー、170℃)で混練しペ
レット化した後、インフレーション成形により、厚み8
0μmのシートを得、上記の性能評価を行った。
【0050】比較例3 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂5
0重量部に、エチレン−エチルアクリレート共重合体
[軟化点:43℃、商品名:NUC−6570、日本ユ
ニカー社製]40重量部とスチレン−メタクリレート共
重合体[商品名:ルナペール912、荒川化学工業
(株)製]10重量部とを20Lヘンシェルミキサーで
混合した後、30mm押出機(L/D=25、ダルメー
ジスクリュー、150℃)で混練しペレット化した後、
熱ラミネーション加工によりPETフィルムを支持層と
してラミネート成形し、インク定着層の厚みが60μm
のシートを得、上記の性能評価を行った。
【0051】比較例4 製造例1で得られた架橋ポリアルキレンオキシド樹脂3
6重量部に、6/12共重合ナイロン[融点:148
℃、商品名:7125U、宇部興産(株)製]2重量
部、カチオン性重合体[商品名:サイダップスP−8C
MS、日本化学工業(株)製]60重量部およびスチレ
ン−メタクリレート共重合体[商品名:ルナペール91
2、荒川化学工業(株)製]2重量部とを20Lヘンシ
ェルミキサーで混合した後、30mm押出機(L/D=
25、ダルメージスクリュー、150℃)で混練しペレ
ット化した後、インフレーション成形により、厚み12
0μmのシートを得、上記の性能評価を行った。これら
実施例および比較例の性能評価の結果をまとめて表1に
示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1から、本発明のインクジェット記録材
用樹脂組成物は、乾燥速度が速く、印刷性においては画
像が鮮明で、耐湿熱性においては画像のにじみが見られ
ず、耐水性においては色落ちしないインクジェット記録
材を与えることが明らかとなった。また、インク定着層
の耐水性においては破断しない。従って、本発明のイン
クジェット記録材は各試験後であっても画像の変化が見
られず、印刷性、耐湿熱性、耐水性に優れていることが
明らかとなった。
【0054】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録材用樹脂組
成物により、加工性が良好で、特にインクの使用量が多
い場合でも吸収速度が速く、記録画像の耐湿熱性、耐水
性に優れ、かつインク定着層の耐水性に優れた水性イン
クジェット用の最適な記録材が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 洋志 兵庫県姫路市飾磨区入船町1番地 住友精 化株式会社第2研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)架橋ポリアルキレンオキシド樹脂
    13〜95重量%、(B)エチレン共重合体樹脂または
    ポリアミド樹脂2〜70重量%、(C)カチオン性重合
    体1〜50重量%、(D)スチレン−メタクリレート共
    重合体1〜30重量%、を含むことを特徴とするインク
    ジェット記録材用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 架橋ポリアルキレンオキシド樹脂が、ポ
    リアルキレンオキシドとジオールとをイソシアネート化
    合物で架橋させた樹脂であり、その170℃、50kg
    /cm2加重下での溶融粘度が100〜20万ポイズで
    あって、吸水能(g純水/g樹脂)が10〜45g/g
    である請求項1記載のインクジェット記録材用樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 ポリアルキレンオキシドが、重量平均分
    子量500〜50万のポリエチレンオキシド、ポリプロ
    ピレンオキシド、エチレンオキシド/プロピレンオキシ
    ド共重合体、およびこれらの混合物からなる群より選ば
    れた少なくとも1種である請求項2記載のインクジェッ
    ト記録材用組成物。
  4. 【請求項4】 エチレン共重合体樹脂が、エチレン−酢
    酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
    化物、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタ
    クリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共
    重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチ
    レン−アクリル酸エステル−マレイン酸三元共重合体か
    らなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1記
    載のインクジェット記録材用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ポリアミド樹脂が、6ナイロン、66ナ
    イロン、8ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、6
    /12共重合ナイロン、6/66/12共重合ナイロ
    ン、非晶性ナイロン、透明性ナイロン、ポリアミドエラ
    ストマーからなる群より選ばれた少なくとも1種である
    請求項1記載のインクジェット記録材用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 カチオン性重合体が、マレイミド系共重
    合体である請求項1記載のインクジェット記録材用樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】 カチオン性重合体が、ビニルベンゾイル
    系共重合体である請求項1記載のインクジェット記録材
    用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 スチレン−メタクリレート共重合体の、
    スチレンモノマー(m)と、メタクリレートモノマー
    (n)のモル比(m/n)が9〜0.1である請求項1
    記載のインクジェット記録材用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求の範囲第1項ないし第8項いずれか
    1項に記載のインクジェット記録材用樹脂組成物を構成
    要素としてなるインクジェット記録材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006019134A1 (ja) * 2004-08-19 2008-05-08 三菱樹脂株式会社 インクジェット記録材料
WO2011132615A1 (ja) * 2010-04-23 2011-10-27 住友精化株式会社 湿潤時の潤滑性が維持された樹脂組成物

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CN102906196A (zh) * 2010-04-23 2013-01-30 住友精化株式会社 维持湿润时的润滑性的树脂组合物

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