JPH07126342A - ポリウレタンの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンの製造方法

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JPH07126342A
JPH07126342A JP5263714A JP26371493A JPH07126342A JP H07126342 A JPH07126342 A JP H07126342A JP 5263714 A JP5263714 A JP 5263714A JP 26371493 A JP26371493 A JP 26371493A JP H07126342 A JPH07126342 A JP H07126342A
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polyurethane
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Satoshi Kondo
聡 近藤
Hiroyuki Watanabe
広行 渡辺
Kaoru Yoshida
薫 吉田
Hiroshi Shimoda
博司 下田
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AGC Inc
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Saint Gobain Vitrage SA
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラスの表面保護のためのポリウレタンの製
造。 【構成】二官能性のスルフォネート基含有ポリエーテル
ポリオールとイソホロンジイソシアネートを反応させて
得られるイソシアネート基末端プレポリマーとポリオー
ルとの反応生成物である水酸基末端プレポリマー、並び
に平均分子量500〜2000のポリオキシアルキレン
鎖含有ポリジメチルポリシロキサンとを含む反応性ポリ
ウレタン原料混合物よりポリウレタンを製造する。 【効果】添加物のブリードアウトが少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、添加物のブリードアウ
トが少なく、防曇性に優れる透明基材保護用のウレタン
の透明表面層に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からガラスの飛散防止などにウレタ
ン製のシートをはったり、直接基材の上にコートするな
どの試みがなされ、いくつかのケースにおいて効果を発
揮している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ウレタンの
表面は通常ガラス表面に比べて、疎水性であり、水に濡
れにくい。このため多湿雰囲気下に曝されると結露しや
すく視認性を損ないやすい。そこで、ウレタンの膜自体
を親水化したり、界面活性剤を練り込むなどして防曇性
を向上させる試みがなされてきたが、膜自体を親水化す
ると膜強度が低下し、汚れやすくなり、かつ、耐久性が
損なわれる傾向にある。また、界面活性剤を練り込んだ
場合、この界面活性剤が多湿下で樹脂表面に出てきて表
面を汚染してしまうといった問題点が認められている。
このため、樹脂の透明性及び飛散防止能や耐傷つき性と
防曇性を両立させることは困難な問題であった。本発明
の目的は、従来技術が有していた前述の欠点を解消する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題点
を解決すべくなされたものであり、すなわち、窓ガラス
又は他の透明なガラスの表面保護のためのポリウレタン
の製造方法であって、下記式(1)で示される平均分子
量が250〜6500の多官能性のスルフォネート基含
有ポリエーテルポリオールと脂肪族もしくは脂環族ジイ
ソシアネートを反応させて得られるイソシアネート基末
端プレポリマーあるいはそのプレポリマーとポリオール
の反応生成物である水酸基末端プレポリマー、並びに平
均分子量500〜2000のポリオキシアルキレン鎖含
有ポリジメチルポリシロキサンとを含む反応性ポリウレ
タン原料混合物よりポリウレタンを製造することを特徴
とする、ポリウレタンの製造方法である。
【0005】 R-CH2O-(C2H4O)n-(C3H6O)m-CH2CH2CH2-SO3X・・・(1) 式(1)中Xは、水素、ナトリウム、又は、アンモニウ
ムイオン、n=0〜100、m=0〜30(ただし、n
+m≧1)、Rは2以上の水酸基を有する有機残基であ
る。
【0006】本発明におけるポリウレタンの特徴は、上
記式(1)で示される平均分子量が250〜6500で
ある多官能性のスルフォネート基含有ポリエーテルポリ
オール(反応性陰イオン性界面活性剤)と、平均分子量
500〜2000のポリオキシアルキレン鎖含有ポリジ
メチルポリシロキサン(非反応性ノニオン性界面活性
剤)を使用することである。
【0007】本発明において防曇、防霧と他の膜物性、
特に耐擦傷性、耐汚染性が両立可能になったのは、界面
活性剤としてこれらを併用するためである。更に詳しく
述べると、これらの界面活性剤が膜表面に付着した水に
部分的もしくは完全に溶け込むことで水の表面エネルギ
ーを低下させ、膜表面に良好な水の膜を形成させること
ができる。そして、どちらも分子内にエチレンオキサイ
ド部を有し、互いに相互作用するために非反応性の界面
活性剤が樹脂表面に必要以上にブリードアウトすること
がない。なお、当該の非反応性ノニオン性界面活性剤の
みの配合でも初期の防曇性は充分に発揮されるが、防曇
効果の持続性を考えると反応性陰イオン性界面活性剤を
併用する。
【0008】多官能性のスルフォネート基含有ポリエー
テルポリオールとしては、上記式(1)中のRが化3あ
るいは化4で示されるいずれかの基であることが特に好
ましい。ここで、式(1)中のRが化3で示されるもの
を1,2−ジオール、Rが化4で示されるものを1,3
−ジオールという。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】多官能性のスルフォネート基含有ポリエー
テルポリオールとしては、平均分子量約1300のポリ
エーテル−1,3−ジオールが特に好ましく使用され
る。この部類のポリエーテルポリオール及びそれらを製
造する方法は、DE−PS3407563号明細書に一
層詳細に説明されている。多官能性のスルフォネート基
含有ポリエーテルポリオール残基の反応性ポリウレタン
原料混合物中の含有量は5〜12重量%であることが好
ましい。ここで、多官能性のスルフォネート基含有ポリ
エーテルポリオール残基とは、プレポリマーにする前
の、多官能性のスルフォネート基含有ポリエーテルポリ
オールを指す。
【0012】ポリオキシアルキレン鎖含有ポリジメチル
ポリシロキサンとしては具体的には化5で示されるもの
が好ましい。
【0013】
【化5】
【0014】化5において、x/y比=5/1〜1/
1、a/b重量比=80〜100/20〜0。
【0015】反応性ポリウレタン混合物中のポリオキシ
アルキレン鎖含有ポリジメチルポリシロキサンの含有量
は1〜5重量%であることが好ましい。
【0016】多官能性のスルフォネート基含有ポリエー
テルポリオールは、脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネ
ートを反応させてイソシアネート基末端プレポリマーと
したものを、あるいはそのプレポリマーを下記のポリオ
ールと反応させて水酸基末端プレポリマーとしたものを
使用する。これは、多官能性のスルフォネート基含有ポ
リエーテルポリオールが、他のポリオール成分に比べ、
イソシアネートに対する反応性に乏しいため、水酸基に
対するイソシアネート過剰比が低い場合、ウレタンマト
リクス中で反応性の陰イオン性界面活性剤が未反応のま
ま取り残され、樹脂表面へのブリードアウトの原因とな
るからである。
【0017】ここで使用される脂肪族もしくは脂環族ジ
イソシアネートとしてはその耐黄変性と価格の安さ及び
反応性の高さから特にイソホロンジイソシアネートが好
ましい。
【0018】多官能性のスルフォネート基含有ポリエー
テルポリオールとあらかじめ反応させるイソシアネート
以外に使用するイソシアネート成分としては、ビュレッ
ト又はイソシアヌレート構造を有する実質的に三官能性
の1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートが好まし
い。
【0019】ポリオール成分としては、平均分子量が3
00〜1500である三官能ポリカプロラクトントリオ
ール及び/又は平均分子量が300〜1000であるポ
リオキシエチレングリコールが好ましい。
【0020】好ましいポリウレタンの製造方法は、多官
能性のスルフォネート基含有ポリエーテルポリオールと
脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートと反応させて得
られるイソシアネート基末端プレポリマーを平均分子量
が300〜1500である三官能ポリカプロラクトント
リオール及び/又は平均分子量が300〜1000であ
るポリオキシエチレングリコールと反応させて水酸基末
端プレポリマーとしたもの、ビュレット又はイソシアヌ
レート構造を有する実質的に三官能性の1,6−ヘキサ
メチレンジイソシアネート、並びに、ポリオキシアルキ
レン鎖含有ポリジメチルポリシロキサンを反応させるこ
とより製造する方法である。必要に応じて鎖延長剤を使
用することも可能である。
【0021】また、全遊離イソシアネート基/全遊離水
酸基の比は0. 9〜2. 5であることが好ましい。
【0022】成形法としては、スプレーコート法を初め
として、ナイフコート法、押出成形法、射出成形法、ブ
ロー成形法、注型法、カレンダー成形法、等が可能であ
る。特にポリウレタンの光学的品質の観点、また架橋型
樹脂も成形可能であるとの観点から特開平1−5671
7号公報記載のような反応性キャスティング法で得られ
るものが最も好ましい。
【0023】本発明のポリウレタンは、あらかじめ、フ
ィルムあるいはシートを製造し、ガラスの表面部に接着
層あるいは粘着層を介して貼付することが可能である。
また、ガラスに直接ポリウレタンをコーティングするこ
とも可能である。
【0024】本発明のポリウレタンは、最外層が透明で
自己修復性及び耐擦傷性を有することが好ましい。ま
た、フィルムあるいはシート状のポリウレタンをガラス
に貼付する場合は接着層、あるいは粘着層を有してもよ
い。
【0025】必要に応じて反応性ポリウレタン原料混合
物中に紫外線吸収剤・酸化防止剤・光安定剤等の安定
剤、ウレタン化触媒、伸展剤、着色剤、難燃剤等の添加
剤を添加することも可能である。
【0026】また、必要に応じて着色又は模様を有して
もよく、それはポリウレタンに直接、着色剤添加又は印
刷を施しても、あるいは、着色、あるいは模様を有する
新たにフィルムをポリウレタンに接着又は積層すること
も可能である。
【0027】
【実施例】以下に本発明を実施例等によって説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
【0028】なお、防曇、透明、柔軟−弾性ポリウレタ
ン表面層の機械的、物理的性質を評価するために代表的
な性質として、自己修復性、引張強度、引張伸度、光線
透過率、テーバー磨耗、耐汚染性、添加物のブリードア
ウトの程度、それから防曇性を測定した。
【0029】自己修復性:荷重をかけた直径15mmの
ダイヤモンドチップで当該ウレタン樹脂表面をひっか
き、23℃で5分以内に生じた傷が消失しうる最大荷重
で表す。傷の消失は目視で行った。自己修復性のない無
機ガラスの場合、この方法で約5gの荷重で傷を生じ
た。 引張強度、引張伸度:JIS K6301による。 光線透過率、テーバー磨耗:JIS K6301によ
る。 耐汚染性:当該ウレタン樹脂表面にフェルトペンで印を
付け、1時間後にエタノールで拭いたときの印の取れ具
合を透過光の損失分率の比で表した。 防曇性:通常の雰囲気において、直接当該ウレタン樹脂
表面に息を吹きかけ、その直後の曇り具合を目視し、判
断した。 添加物のブリードアウトの程度:40℃・85%の恒温
恒湿オーブンにサンプルを1週間入れ、その後サンプル
のヘイズ値を測定した。
【0030】[実施例1] イソホロンジイソシアネート;18. 44部、 水酸基価83. 75の長鎖オキシアルキレンスルフォン
酸塩(ゴールドシュミット社製TegomerDS31
17);5.99部、 ジブチル錫ジラウレート;0.03部、 を80℃で3時間加熱撹拌し、均一なイソシアネート末
端のプレポリマーを得た。
【0031】続いて、 水酸基価196. 4のポリカプロラクトントリオール;
37. 43部、 ポリシロキサン系界面活性剤(ゴールドシュミット社製
Tegopren5878);3. 00部、 シリコーン系伸展剤(BYK−300);0. 58部、 光安定剤(MARK LA−7H);0. 38部、 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(TINUVIN3
28);0. 58部、酸化防止剤(IRGANOX10
10);0. 38部、 を加え80℃で3. 0時間加熱溶融下撹拌混合し、均一
なイソシアネート末端のプレポリマーを得た。
【0032】こうして得られたプレポリマーを 1,4−ブタンジオール;7. 49部、 の入った容器に撹拌しながらゆっくりと加えた。その後
60℃で加熱撹拌し反応を完結した。こうして水酸基末
端のプレポリマーを得た。このプレポリマーと、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;34.57部、 を連続的に吐出・撹拌混合しながらダイスを用い、連続
的に供給される離型処理を施した平滑ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚み0.1mm)の上に均一に膜
厚0.3mmで塗工した。
【0033】この液膜は連続重合オーブン中で120℃
にて20分加熱され重合を本質的に完結させた後、基材
フィルムとともに巻取った。得られたロール状2層フィ
ルムを繰り出しながら基材フィルムと製品フィルムを分
離し、防曇性に優れ透明で自己修復性、及び耐擦傷性を
有する保護フィルムを得た。得られたフィルムの性能を
表1に示す。
【0034】[実施例2〜8]実施例1と同様の方法に
よって以下の組成となるようにフィルムを製造した。そ
の膜厚、フィルム性能を表1、表2に示す。なお、どの
組成とも樹脂全重量に対して、0.3重量%の伸展剤、
0. 2重量%の光安定剤、0. 2重量%の酸化防止剤、
0. 3重量%のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含
有する(これらの化合物は実施例1と同様のものを使用
する)。そして、樹脂全重量に対して、30ppmのジ
ブチル錫ジラウレートを水酸基末端のプレポリマーシス
テム液に含む。
【0035】[実施例2] イソホロンジイソシアネート;18. 78部、 TegomerDS3117;6. 14部、 水酸基価308. 5のポリカプロラクトントリオール;
38. 21部、 ポリシロキサン系界面活性剤(日本ユニカー株式会社製
シルウェットFZー2165);3. 00部、 1,4−ブタンジオール;5. 73部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;28.17部。
【0036】[実施例3] イソホロンジイソシアネート;18. 63部、 TegomerDS3117;6. 54部、 水酸基価136. 0のポリカプロラクトントリオール;
40. 88部、 シルウェットFZ−2165;3. 00部、 1,4−ブタンジオール;8. 18部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;22.77部。
【0037】[実施例4] イソホロンジイソシアネート;18. 78部、 TegomerDS3117;6. 14部、 水酸基価308. 5のポリカプロラクトントリオール;
38. 21部、 水酸基価280. 6のポリエチレングリコール;10.
00部、 Tegopren5878;3. 00部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;28.17部。
【0038】[実施例5] イソホロンジイソシアネート;18. 78部、 TegomerDS3117;6. 14部、 水酸基価308. 5のポリカプロラクトントリオール;
38. 21部、 水酸基価280. 6のポリエチレングリコール;10.
00部、 ポリシロキサン系界面活性剤(日本ユニカー株式会社製
シルウェットL−77);3. 00部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;28.17部。
【0039】[実施例6] イソホロンジイソシアネート;18. 78部、 TegomerDS3117;6. 14部、 水酸基価308. 5のポリカプロラクトントリオール;
38. 21部、 水酸基価280. 6のポリエチレングリコール;10.
00部 シルウェットFZ−2165;3. 00部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;28.17部。
【0040】[実施例7] イソホロンジイソシアネート;25. 04部、 TegomerDS3117;4. 77部、 水酸基価196. 4のポリカプロラクトントリオール;
5. 52部、 水酸基価541. 4のポリカプロラクトントリオール;
8. 93部、 水酸基価280. 6のポリエチレングリコール;12.
87部、 Tegopren5878;3. 01部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;32.61部。
【0041】[実施例8] イソホロンジイソシアネート;25. 04部、 TegomerDS3117;4. 77部、 水酸基価196. 4のポリカプロラクトントリオール;
5. 52部、 水酸基価541. 4のポリカプロラクトントリオール;
8. 93部、 水酸基価280. 6のポリエチレングリコール;12.
87部、 シルウェットFZ−2165;3. 01部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;32.61部。
【0042】[実施例9]厚み0.1mmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの代わりに離型剤処理を施し
たポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み0.05
mm)を使用する以外は実施例1と同様な方法で、防曇
性に優れ透明で自己修復性、及び耐擦傷性を有する保護
フィルムを得た。この片面へアクリル系粘着剤を溶液状
で塗工、乾燥したのち離型フィルムとして低密度ポリエ
チレンフィルム(厚み0.01mm)をラミネートし
た。得られたフィルムは離型フィルムを剥離後容易にガ
ラス板に接着可能であった。
【0043】[比較例1] 水酸基価196. 4のポリカプロラクトントリオール;
5. 40部、 水酸基価541. 4のポリカプロラクトントリオール;
49. 04部、 水酸基価280. 6のポリエチレングリコール;20.
78部、 TegomerDS3117;16. 62部、 シルウェットL−77;6. 24部、 0.58部の伸展剤、0.38部の光安定剤、0.38
部の酸化防止剤、0.58部のベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤(これらの化合物は実施例1と同様のものを
使用する)、を80℃で3時間加熱溶融下、撹拌混合
し、均一なポリオールシステム液を得た。
【0044】続いて、 ジブチル錫ジラウレート;0.03部、 NCO含量21. 3%のヌレート変性ヘキサメチレンイ
ソシアネート;100. 00部、 を80℃で3時間加熱下、撹拌混合し均一なイソシアネ
ートシステム液を得た。
【0045】このシステム液を、ポリオール/イソシア
ネート=100/112. 37の重量比で連続的に吐出
・撹拌混合しながらダイスを用い、連続的に供給される
離型処理を施した平滑ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(厚み0.1mm)の上に均一に膜厚0.3mmで
塗工した。この液膜は連続重合オーブン中で120℃に
て20分加熱され重合を本質的に完結させた後、基材フ
ィルムと共に巻取った。得られたロール状2層フィルム
を繰り出しながら基材フィルムと製品フィルムを分離
し、防曇性に優れ透明で自己修復性、及び耐擦傷性を有
する保護フィルムを得た。
【0046】[比較例2] イソホロンジイソシアネート;18. 44部、 Tegomer DS3117;5. 99部、 ジブチル錫ジラウレート;0. 03部、 を80℃で3時間加熱撹拌し、均一なイソシアネート末
端のプレポリマーを得た。
【0047】続いて 水酸基価196. 4のポリカプロラクトントリオール;
37. 43部、 0.58部の伸展剤、0.38部の光安定剤、0.38
部の酸化防止剤、0.58部のベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤(これらの化合物は実施例1と同様のものを
使用する)、を加え80℃で3. 0時間加熱溶融下撹拌
混合し、均一なイソシアネート末端のプレポリマーを得
た。
【0048】こうして得られたプレポリマーを、 1,4−ブタンジオール;7. 49部、 を入れた反応容器に撹拌しながらゆっくりと加えた。そ
の後60℃で加熱撹拌し反応を完結した。こうして水酸
基末端のプレポリマーを得た。
【0049】このプレポリマーとNCO含量21. 3%
のヌレート変性ヘキサメチレンイソシアネート;34.
5部、を連続的に吐出・撹拌混合しながらダイスを用
い、連続的に供給される離型処理を施した平滑ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(厚み0.1mm)の上に
均一に膜厚0.3mmで塗工した。
【0050】この液膜は連続重合オーブン中で120℃
にて20分加熱され重合を本質的に完結させた後、基材
フィルムと共に巻取った。得られたロール状2層フィル
ムを繰り出しながら基材フィルムと製品フィルムを分離
し、防曇性に優れ透明で自己修復性、及び耐擦傷性を有
する保護フィルムを得た。
【0051】表3に比較例1〜2のフィルムとガラス板
の性能を示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】防曇効果を初めとし、基材の破損時の飛
散防止効果、ならびに耐擦傷効果等を付与したいガラス
又は窓ガラスに、本発明のポリウレタンを施すことによ
り、本質的に防曇効果と飛散防止効果、ならびに耐擦傷
効果を両立させることが可能である。しかも本発明のポ
リウレタンは添加物のブリードアウトが少ないという効
果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 広行 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社 中央研究所内 (72)発明者 吉田 薫 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社 中央研究所内 (72)発明者 下田 博司 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社 中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓ガラス又は他の透明なガラスの表面保護
    のためのポリウレタンの製造方法であって、下記式
    (1)で示される平均分子量が250〜6500の多官
    能性のスルフォネート基含有ポリエーテルポリオールと
    脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートを反応させて得
    られるイソシアネート基末端プレポリマーあるいはその
    プレポリマーとポリオールの反応生成物である水酸基末
    端プレポリマー、並びに平均分子量500〜2000の
    ポリオキシアルキレン鎖含有ポリジメチルポリシロキサ
    ンとを含む反応性ポリウレタン原料混合物よりポリウレ
    タンを製造することを特徴とする、ポリウレタンの製造
    方法。 R-CH2O-(C2H4O)n-(C3H6O)m-CH2CH2CH2-SO3X・・・(1) 式(1)中Xは、水素、ナトリウム、又は、アンモニウ
    ムイオン、n=0〜100、m=0〜30(ただし、n
    +m≧1)、Rは2以上の水酸基を有する有機残基であ
    る。
  2. 【請求項2】反応性ポリウレタン原料混合物が、イソシ
    アネート基含有あるいは水酸基含有プレポリマーとポリ
    オキシアルキレン鎖含有ポリジメチルシロキサン以外
    に、ビュレット又はイソシアヌレート構造を有する実質
    的に三官能性の1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
    ト、平均分子量が300〜1500である三官能ポリカ
    プロラクトントリオール及び/又は平均分子量が300
    〜1000であるポリオキシエチレングリコールを含
    む、請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】反応性ポリウレタン原料混合物中のポリオ
    キシアルキレン鎖含有ポリジメチルポリシロキサンの含
    有量が1〜5重量%である、請求項1の製造方法。
  4. 【請求項4】反応性ポリウレタン原料混合物中の多官能
    性のスルフォネート基含有ポリエーテルポリオール残基
    の含有量が5〜12重量%である、請求項1の製造方
    法。
  5. 【請求項5】脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネートが
    イソホロンジイソシアネートである、請求項1の製造方
    法。
  6. 【請求項6】式(1)中のRが化1あるいは化2で示さ
    れる基である、請求項1の製造方法。 【化1】 【化2】
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