JPH1111001A - 水性インク用印刷シート - Google Patents

水性インク用印刷シート

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JPH1111001A
JPH1111001A JP9187328A JP18732897A JPH1111001A JP H1111001 A JPH1111001 A JP H1111001A JP 9187328 A JP9187328 A JP 9187328A JP 18732897 A JP18732897 A JP 18732897A JP H1111001 A JPH1111001 A JP H1111001A
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JP
Japan
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aqueous ink
resin
printing sheet
water
layer
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JP9187328A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Kume
義正 粂
Kuniaki Sasaki
邦晃 佐々木
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れた相溶性、印字性、定着性、耐粘着性、
耐水性、耐光性を有し、且つ、高温多湿下で長期間保存
しても印字叉は印刷された水性インクの滲み現象が発生
せず紙詰まりのない水性インク用印刷シートを提供す
る。 【解決手段】 親水性樹脂100重量部に対し、カチオ
ン変性ポリオレフィン系共重合体1〜100重量部及び
微粒子1〜100重量部を必須成分とする組成物からな
る水性インク受容層を有する水性インク用印刷シートを
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水性インク
を用いてインクジェットプリンタ等で印刷するのに好適
な水性インク用印刷シートに関する。更に詳しくは、水
性インクを用いて、例えばインクジェットトプリンタ、
ペンプロッタ等で印字や画像印刷に好適な印刷シート
(フイルムを含む)であり、耐水性、水性インク定着性
等が優れ、しかも印字や画像印刷されたシートを、高温
多湿下で長期間保存しても水性インクの滲み現象を発生
し難い水性インク用印刷シートの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水性インクを用いて、例えば
インクジェットプリンタで、印字叉は画像等を印刷し
て、例えばオーバーヘッドプロジェクター(OHP)等
の基材として使用される水性インク用印刷シートは、種
々のプラスチックからなるシート、フィルム等が使用さ
れている。斯かるプラスチックからなる水性インク用印
刷シートは、例えばポリエステル系樹脂からなるシー
ト、フイルムの表面に、親水性叉は吸水性樹脂と、水性
インクに含まれるアニオン性の染料を吸着させるカチオ
ン性成分(例えば、カチオン性界面活性剤、カチオン性
ポリマー等)とを主成分とする組成物からなる水性イン
ク受容層を積層もしくはコーティングしてなる構成を有
するものである。
【0003】しかしながら、斯かる水性インク用印刷シ
ートを構成する水性インク受容層に含まれるカチオン性
成分が水溶性であるため、高温多湿下では吸湿等により
粘着性(ベトツキ)、ブロッキング性を発生する傾向を
有する。また耐水性が劣るため、水等を付着すると印字
や印刷画像などは流れ易く、水に浸漬すると、水性イン
ク受容層の脱落、溶出、膨潤白濁、強度低下等の傾向を
有する。更に、高温多湿下で保存すると水性インク滲み
が発生し易く、定着性、保存性が悪化する傾向がある。
また耐光性も劣る傾向があり、印字、印刷画像が退色し
易い等の問題がある。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、水性イン
クに含まれるアニオン性染料(顔料も含む)との優れた
相溶性、定着性、耐水性、耐光性、及び高温多湿下で長
期間保存されても、水性インク滲みを発生しない水性イ
ンク用印刷シートを得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み鋭意検討を重ねた結課、親水性樹脂に、特定さ
れた特定量の比較的難溶性であるカチオン変性ポリオレ
フィン系共重合体及び微粒子とを配合した組成物からな
り、吸水量が0.05〜2mg/cm2/μmである水性
インク受容層(A)を、支持基材層(B)の少なくとも
一方面に積層若しくはコーティングし、その表面電気抵
抗率が1013Ω/□以下である水性インク用印刷シート
が、優れた相溶性、定着性、耐水性、保存性、耐光性を
備えたものであることを見いだし本発明を完成するに至
ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る水性インク用印刷シ
ートにおける水性インク受容層(A)に含まれるカチオ
ン変性ポリオレフィン系共重合体としては、一般式化1
で表せるエチレン構造単位98.9〜 65モル%、好ま
しくは85〜97モル%と、一般式化2(式中、R1 は
炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル基を示
す。)で表せるカルボン酸エステル構造単位0.1〜1
5モル%、好ましくは3〜7モル%、及び一般式化3叉
は一般式化4(式中、R1 は水素原子叉はメチル基、R
2 は炭素数2〜8、好ましくは2〜3のアルキレン基、
R3 及びR4 はそれぞれ炭素数1〜4、好ましくは1〜
2のアルキル基、R5 は炭素数1から12、好ましくは
1〜2のアルキル基、炭素数1〜12のアリールアルキ
ル基叉は炭素数1〜12の脂環アルキル基、X・はハロ
ゲンイオン、好ましくはCl・イオン、CH3OSO3・
叉はC2H5 OSO3・を示す。)で表せるアミド構造単
位1〜35モル%、好ましくは3〜15モル%とからな
るアミド系共重合体であり、重量平均分子量が1,00
0〜70,000である比較的難溶性の線状共重合体が
好ましい。この際、各構造単位は規則的配列であっても
不規則的配列でもよく、特に限定されない。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】上記のカチオン変性ポリオレフィン系共重
合体では、化3叉は化4で示されるアミド構造単位のR
が水素原子であるアクリルアミド系共重合体、Rがメチ
ル基であるメタクリルアミド系共重合体が好ましいが特
に制限はない。
【0012】上記記載のカチオン変性ポリオレフィン系
共重合体において、化1で表せるエチレン構造単位は、
分子内に98.9〜65モル%、より好ましくは97〜
85モル%含有されている。エチレン構造単位の含有割
合が65モル%未満であると、カチオン変性ポリオレフ
ィン系共重合体の軟化点が低くなるので、本発明に係る
水性インク受容層(A)に粘着、ベトツキが発生し、ま
た親水性樹脂に配合する場合、親水性樹脂との相溶性が
悪くなり、水性インク受容層(A)の透明性、機械的強
度が低下する傾向がある。一方、エチレン構造単位が9
7.9モル%を超えると、水性インクに含まれる染料の
定着性が低下し易いので、水性インク受容層(A)が水
に触れた場合、水性インクの脱落や、経時的に印字、印
刷された水性インク滲みを発生する傾向がある。
【0013】カチオン変性ポリオレフィン系共重合体に
おいて、化2で表せるカルボン酸エステル構造単位の割
合は、分子内に0.1〜15モル%、特には3〜7モル
%が好ましい。カルボン酸エステル構造単位の含有割合
が15モル%を超えると、カチオン変性ポリオレフィン
系共重合体の結晶性が悪化し易いので、粘着性、ベトツ
キ性の発生及び湿度依存生が大きくなり、高温多湿度下
で水性インク滲みが発生する傾向を有する。また、0.
1モル%未満であるとカチオン変性ポリオレフイン系共
重合体が添加された親水性樹脂からなる水性インク受容
層(A)は耐衝撃性及び耐屈曲性が劣り、該水性インク
受容層(A)を水性組成物のコーティング剤として用い
る場合、コーティング膜の密着性が悪くなる傾向があ
る。この際、R1は水素原子叉はメチル基を示し、これ
らの基は1分子内に混在してもよい。
【0014】更に、化3叉は化4で表せるアミド構造体
の含有割合は、分子内に1〜35モル%であり、より好
ましくは2〜15モル%を例示できる。アミド構造単位
の含有割合が1モル%未満であると、水性インクに含ま
れる染料の定着性及び耐水性が悪化するので、経時的
に、印字叉は印刷された水性インクの滲みが発生する傾
向がある。アミド構造単位の含有割合が35モル%を超
えると、水性インク受容層(A)を構成する親水性樹脂
との相溶性が悪化し、水性インク受容層(A)の吸湿性
が大きくなり、高温多湿下で長期間保存されると、イン
ク滲みが発生する傾向があり、また、印字叉は画像印刷
する際の作業性が悪くなる傾向がある。
【0015】なお、化3叉は化4で表せるアミド構造単
位において、R1は水素原子叉はメチル基を示し、これ
らの基は1分子内に混在してもよい。R2 は炭素数2〜
8のアルキレン基を示しエチレン基、プロピレン基、ヘ
キサメチレン基、ネオペンチレン基等が挙げられる。R
3 及びR4 は各々独立に炭素数1〜4のアルキル基を示
し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等が挙げられ、これらの基は構造単位毎に同一であって
も、異なっていてもよい。また、R5 は炭素数1〜18
のアルキル基叉は炭素数6〜8のアリールアルキル基を
示し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソピロピル基、ベンジル基等が挙げられ、これらの基は
1分子中に混在していてもよい。
【0016】更に、はCl・、Br・、I・等のハロゲ
ン化物イオン、CH3 OSO3・叉はC2H5 OSO3・
を示し、これらのイオンは構造単位毎に同一であっても
異なっていてもよい。
【0017】斯かるカチオン変性ポリオレフィン系共重
合体は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー
(GPC)法(具体的には超高温GPC法)により行っ
たポリスチレン換算の重量平均分子量が1,000〜7
0,000、特に好ましくは3,000〜35,000を
例示できる。重量平均分子量が1,000未満である
と、カチオン変性ポリオレフィン系共重合体はワックス
状になり取扱い性が悪くなり、さらに、ブリードアウト
により粘着性が生じる傾向がある。一方、70,000
を超えると、親水性樹脂との相溶性が悪化する傾向があ
り、また、カチオン変性ポリオレフィン系共重合体が溶
融されると粘度が大きくなる傾向がある。
【0018】本発明に係る水性インク用印刷シートの水
性インク受容層(A)を構成する親水性樹脂としては、
ポリアルキレンオキシド化合物及びその誘導体、架橋ポ
リアルキレンオキシド化合物及びその誘導体、ポリアル
キレンオキシド化合物叉はその誘導体とイソシアナート
系化合物との反応生成物、ポリアクリル系樹脂、ポリビ
ニルアルコール系樹脂、ポリエーテルポリオール系樹
脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルピロリド
ン樹脂、ポリジオキソラン樹脂、セルローズ誘導体から
なる群から選ばれる少なくとも1種叉は2種以上の混合
物を挙げることができる。
【0019】上記のポリアルキレンオキシド化合物とし
ては、例えばエチレンオキシド及び/叉はプロピレンオ
キシドを付加重合して得られるポリアルキレンオキシド
化合物が挙げられる。ポリアルキレンオキシド誘導体と
しては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール
等の多価アルコールにエチレンオキシド及び/叉はプロ
ピレンオキシドを付加重合して得られるポリアルキレン
オキシド誘導体が挙げられる。これらポリアルキレンオ
キシド化合物叉はその誘導体の分子量は、特に限定され
ないが、通常2万以上が望ましい。
【0020】架橋ポリアルキレンオキシド化合物及びそ
の誘導体としては、前記ポリアルキレンオキシド化合物
及びその誘導体に電子線を、例えば5〜40Mrad照
射したものや、前記ポリアルキレンオキシド化合物及び
その誘導体が、従来から公知の架橋剤(例えばジフェニ
ルメタンイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナ
ート等)を用いて架橋されたもの等を例示できる。
【0021】ポリアルキレンオキシド化合物またその誘
導体と反応するイソシアナート系化合物としては、分子
内にイソニトリル基(−N=C=O)を少なくとも1個
有するものである限り従来から公知のものを広く使用で
きる。具体的には、n−プロピルイソシアナート、n−
ヘキシルイソシアナート、シクロヘキシルイソシアナー
ト、フェニルイソシアナート、ヘキサンジイソシアナー
ト、ヘキサメチレンジイソシアナート等を挙げることが
できる。
【0022】アクリル系樹脂としては、特に制限はない
が、例えばエチレンとアクリロニトリルの共重合体、ア
クリル酸エステルのけん化物等を例示できる。
【0023】また、ポリビニルアルコール系樹脂として
は、例えば酢酸ビニルポリマー或いは酢酸ビニルと他の
共重合可能なモノマー(例えばエチレン、プロピレン、
塩化ビニル、メタアクリル酸及びそれらのエステル等)
とのコポリマーを酸けん化法、叉はアルカリけん化法に
より得られるものを挙げることができるが、特に制限は
ない。
【0024】ポリエーテルポリオール系樹脂としては、
例えば多価アルコール、多価フェノール、アミン類等の
活性水素を2個以上含有する化合物に、アルキレンオキ
サイドを付加してなる樹脂を例示できる。
【0025】ポリビニルアセタール系樹脂としては、ポ
リビニルアルコール中の水酸基と反応性を有する化合物
(例えばアルデヒド化合物、カルボキシル化合物、エポ
キシ化合物、イソシアナート化合物、酸無水物、N−メ
チロール化合物、活性化ビニル化合物、多価金属化合物
等)とポリビニルアルコールとの付加及び/叉は縮合反
応生成物を挙げることができるが、特に制限はない。
【0026】ポリビニルピロリドン樹脂としては、N−
ビニル−2−ピロリドンをラジカル重合してなる分子量
2,000〜20万の重合体を、ポリジオキソラン樹脂
としては、1,3−ジオキソラン単量体を、適宜な触
媒、例えばヘテロポリ酸とカリボニル化合物とからなる
複合触媒等を用いて重合したものを、またセルローズ誘
導体としては、カルボキシメチルセルローズ、メチルセ
ルローズ、カチオン化カルボキシメチルセルローズ等を
それぞれ例示できる。
【0027】本発明に係る水性インク用印刷シートにお
いて、水性インク受容層(A)を構成する上記の親水性
樹脂と前記記載のカチオン変性ポリオレフィン系共重合
体との配合割合は、親水性樹脂100重量部に対し、カ
チオン変性ポリオレフィン系共重合体1〜100重量部
であり、より好ましくは5〜75重量部、更に好ましく
は10〜50重量部が望ましい。
【0028】この際、カチオン変性ポリオレフィン系共
重合体が1重量部未満であると水性インクに含まれるア
ニオン性染料の定着性が悪く、水に濡れた際、印字、印
刷されたインクが流れ易く、また経時的に、水性インク
の滲みが発生する傾向を有し、100重量部を超える
と、水性インク受容層(A)のアニオン性染料の定着性
は良くなる反面、水性インクの吸水性能が悪く、且つ、
例えば高温多湿下で粘着性、ベトツキ性を生じる傾向が
ある。
【0029】本発明に係る水性インク用印刷シートにお
いて、水性インク受容層(A)には、親水性樹脂、カチ
オン変性ポリオレフィン系共重合体と共に、水性インク
受容層(A)の機械的強度(被膜強度)、耐引っかき
性、透明性、耐粘着性、耐ベタツキ性、耐ブロッキング
性及び滑性等を付与するために、微粒子を配合すること
が好ましい。
【0030】斯かる微粒子としては、酸化セリウム、シ
リカゾル、アルミナゾル、アクリルエマルジョン、 ア
クリル−シリコン系エマルジョン、ポリウレタン系エマ
ルジョン、アクリル酸塩被覆ポリエステル系微粒子等の
無機物、有機物の群より選ばれる少なくとも1種叉は2
種以上を併用してなる混合物を挙げることができる。
【0031】上記微粒子の粒径は2〜750nmが好ま
しい。より好ましくは5〜500nm 、更に好ましく
は10〜250nmを例示できる。粒子径が 2nm未
満では水性インク受容層(A)の機械的強度向上の効果
が得られず、750nmを超えると水性インク受容層
(A)の透明性等の光学特性の悪化や、表面の平滑性を
損なう傾向がある。また、斯かる微粒子の配合割合は、
親水性樹脂100重量部に対して1〜180重量部が好
ましい。より好ましくは5〜160重量部、更に好まし
くは10〜150重量部を例示できる。微粒子の配合量
が1重量部未満では、水性インク受容層(A)の機械的
強度の向上、耐粘着性、耐ベタツキ性、耐ブロッキング
性等を付与することができない傾向があり、180重量
部を超えると水性インクの吸収性能が低下し、印字性、
印刷性を悪化する傾向を有するが、上記の各数値に特に
限定されない。
【0032】更に、他の微粒子としては、親水性樹脂と
カチオン変性ポチオレフィン系共重合体との相溶性や、
例えばアニオン性染料の定着性を向上させるために、陽
性に荷電したシリカゾル、アルミナゾル、酸化セリウム
及びカチオン変性アクリル系エマルジョン叉はカチオン
変性アクリル−シリコン系エマルジョンでもよい。
【0033】本発明に係る水性インク用印刷シートを構
成する水性インク受容層(A)は、前記に記載したカチ
オン変性ポリオレフィン系共重合体を含む組成物で構成
されている。該カチオン変性ポリオレフィン系共重合体
は、従来の水性インク用印刷シートの受容層に含まれる
親水性を有するカチオン成分(例えば第4級アンモニウ
ム塩、ポリアルキレンアミン、カチオン化ポリマー(ポ
リビニルアルコール、澱粉)等)より高分子量であり、
しかもエチレン構造単位65〜98.9モル%とアミド
構造単位1〜35モル%の特定された範囲からなるので
耐水性、耐湿性に優れ、帯電防止効果を付与し、水に比
較的難溶性を有する傾向がある。従って、該カチオン変
性ポリオレフィン系共重合体を含む水性インク受容層
(A)を有する水性インク用印刷シートは、耐粘着性、
耐ブロッキング性、印字、印刷画像等の再現性が優れ、
水に浸漬しても、水性インク受容層の脱落、溶出、膨潤
白濁、強度低下等の発生もなく、また、高温多湿下で長
期間保存しても、水性インク滲みし難い傾向を有し、該
水性インク用印刷シートは、吸水量が0.05mg/c
2/μm以下の少量であっても優れた定着性、耐光性
を有する傾向がある。更に帯電防止効果を有するのでプ
リンタの印刷工程での紙詰まりや印刷性能の低下を防止
する。
【0034】本発明に係る水性インク用印刷シートを構
成する水性インク受容層(A)の吸水量は0.05〜2
mg/cm2/μmが好ましい。水性インク受容層
(A)の吸水量が0.05mg/cm2/μm未満である
水性インク用印刷シートは、水性インクの吸収量が少な
くなり、水性インクの印刷性が悪化する傾向があり、更
に耐水性が劣るので、該印刷シートを水に浸漬すると、
水性インク受容層(A)の機械的強度等を長時間維持で
きない傾向にある。水性インクの吸水量が2mg/cm
2 /μmを超えると、水性インク用印刷シートは、水に
浸漬すると膨潤し易く、印字、印刷画像等の再現性が劣
る傾向があり、更に、高温多湿下で長期間、例えば1週
間程度保存されると、水性インクに含まれる染料の滲み
が発生する傾向がある。
【0035】本発明に係る水性インク用印刷シートの支
持基材層(B)は、熱可塑性樹脂からなるシート叉はフ
ィルム、紙、不織布、織布からなる群より選ばれる少な
くとも1種が好ましい。更にこれら以外の支持基材とし
て、例えばガラス、木材からなる板(ベニヤ板、合板)
等でも良い。
【0036】熱可塑性樹脂としては、特に制限はない
が、例えばポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、環状ポリ
オレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を挙げる
ことができる。就中ポリエステル系樹脂が、光沢性、剛
性等が優れているので特に好ましい。この際、ポリエス
テル系樹脂に白色の無機顔料(例えば酸化チタン、硫酸
バリウム、炭酸マグネシウム等)を配合したものでもよ
い。
【0037】紙としては、アート紙、コート紙、和紙、
中性紙、合成紙等や、紙と適宜なプラスチツクフイルム等
をラミネートしたシート、紙に樹脂を含浸させたシート
等を挙げることができる。また不織布としては、例えば
適宜な熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂等)を溶融紡糸してなる繊維を、例えばバイ
ンダー接着法、機械結合法、ヒートボンド法、スパンボ
ンド法、メルトブロー法、水流結合法等で、例えば目付
け量10〜250g/ m2のものを例示できる。更に支
持基材層としては天然繊維叉は合成繊維からなる織布で
もよい。この際、斯かる紙、不織布等は、水性インク受
容層を構成する組成物を含浸させてなる水性インク受容
層(A)単独の水性インク用シートを成形できる。
【0038】本発明に係る水性インク用印刷シートが、
水性インク受容層(A)と、支持基材層(B)とが、接
着性樹脂からなる接着層(C)を介して積層される、例
えば(A)/(C)/(B)、(A)/(C)/(A)
からなる3層構成である場合、接着性樹脂としては、ポ
リオレフイン系樹脂に、例えばマレイン酸、アクリル
酸、メタアクリル酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和
カルボン酸及び/叉はそれらのエステル、酸無水物、金
属塩やそれらの誘導体を共重合、例えばグラフト共重合
した変性重合体からなる接着性樹脂を代表的なものとし
て例示できる。
【0039】上記以外の接着性樹脂としては、上記変性
重合体と同種のオレフィン系重合体叉は他の成分、例え
ば他のオレフィン系重合体との混合物、アイオノマー樹
脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体けん化物等を挙げることができるが、これらのみに限
定されず、従来公知のホットメルト系接着剤、変性エポ
キシ樹脂、水系ウレタン樹脂、水系アクリル樹脂、紫外
線硬化樹脂、反応性ポリオレフィン系オリゴマー、水系
ポリエステル系樹脂等も例示できる。また、これらは単
独或いは少なくとも2種混合して使用できる。
【0040】本発明に係る水性インク用印刷シートにお
いて、水性インク受容層(A)を構成する、親水性樹
脂、カチオン変性ポリオレフィン系共重合体及び微粒子
を必須成分とする組成物の調製方法としては、従来のポ
リオレフィン系組成物の調製に用いられる公知の方法で
行えばよい。具体的には、リボンブレンダー、ヘンセル
ミキサー、タンブラー等を用いてブレンドする方法、ニ
ーダーブレンダー、バンバリミキサー、ロールミキサー
等を用いて混練する方法、1軸叉は2軸押出機を用いて
溶融混練押出した後、造粒してペレットを製造する方法
等を例示できるが、特に制限はない。
【0041】本発明に係る水性インク用印刷シートを構
成する水性インク受容層(A)には、水性インク用印刷
シートの特性(耐粘着性、耐水性、水性インクの吸水
性、定着性、インク滲み防止性等)を阻害しない範囲内
で、必要に応じて各種の添加剤充填剤、その他の熱可塑
性樹脂等を配合してもよい。例えば添加剤としては、耐
熱安定剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、
抗菌剤、紫外線防止剤、防臭剤、被膜形成助剤、染料叉
は顔料を、充填剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、水酸化カルシウム、タルク、シリカ、酸化チタ
ン、ジルコニア、金属系微粒子(アンチモン等)等を例
示できる。その他の熱可塑性樹脂としては、例えばアイ
オノマー、熱可塑性エラストマー等を例示できるが、特
に制限はなく配合しなくても差し支えない。
【0042】本発明に係る水性インク用印刷シートの好
ましい態様としては、親水性樹脂と、カチオン変性ポリ
オレフィン系共重合体及び微粒子を必須成分とする組成
物からなる水性インク受容層(A)と、接着性樹脂から
なる接着層(C)の少なくとも2層から構成される
(A)/(C)の水性インク用印刷シート叉は(A)層
をスキン層、(C)層をコア層として構成される(A)
/(C)/(A)の3層構成の水性インク用印刷シー
ト、或いは上記の水性インク受容層(A)と、熱可塑性
樹脂(例えばポリエステル系樹脂、ポリオレフイン系樹
脂)からなるシート、紙類、不織布、織布等のいずれか
からなる支持基材層(B)とが、接着性樹脂からなる接
着層(C)を介して、少なくとも3層から構成される
(A)/(C)/(B)の3層の水性インク用印刷シー
トまたは(A)/(C)/(B)/(C)/(A)の5
層構成の水性インク用印刷シートを例示できる。
【0043】更に、支持基材層(B)として、少なくと
も1方面が、例えば、コロナ放電処理され40dyn/
cm以上の濡れ張力を有するポリオレフィン系樹脂から
なるシートを用いる場合、(A)/(B)の2層構成、
(A)/(B)/(A)、(A))/(B)/(C)の
3層構成、(A)/(B)/(C)/(B)/(A)の
5層構成の水性インク用印刷シートを例示できる。
【0044】本発明に係る水性インク用印刷シートは、
必要ならば、耐水性、水性インク吸水性、定着性、水性
インク滲み防止性等を阻害しない範囲内で、(B)及び
/叉は(C)の表面、若しくは(A)と(C)との層間
及び/叉は(A)と(B)との層間に1種以上の樹脂か
らなる層を積層してもよい。斯かる樹脂としては、特に
制限はないが(A)と(B)及び(C)のいずれかと同
種の樹脂叉は異種の樹脂でもよい。異種の樹脂として
は、(A)に含まれる吸水性樹脂以外の吸水性樹脂であ
ればよく、特に制限はない。
【0045】本発明に係る水性インク用印刷シートが、
少なくとも水性インク受容層(A)、例えばポリエステ
ル系樹脂からなる支持基材層(B)及び接着性樹脂から
なる接着層(C)からなる積層構成である場合、積層方
法としては、例えば(A)/(C)/(B)となる様に
共押出機を用いて積層する共押出法、あるいは(A)の
表面に(C)、(B)を、または、(B)の表面に
(C)、(A)を溶融押出し、例えば(A)/(C)/
(B)となるように積層する溶融押出ラミネート法、
(A)と(B)と(C)が接着剤をを介して(A)/
(C)/(B)となるように積層するドライラミネート
法、若しくは、(A)、(B)、(C)を別々に製膜
し、(A)/(C)/(B)となるように重ね合わせて
加熱、加圧して積層する熱圧着法、更に、(B)叉は
(C)の1方面に(A)をコーテイングする方法等を例
示できるが、特に制限はない。
【0046】更に、少なくとも、水性インク受容層
(A)及び接着性樹脂からなる接着層(C)からなる
(A)/(C)構成の水性インク用印刷シートの積層方
法としては、前記と同様な方法で積層する共押出法、溶
融押出ラミネート法、ドライラミネート法、熱圧着法、
コーティング法等が例示でき特に制限はない。また、
(A)/(B)あるいは(A)/(B)/(A)等様
に、接着層(C)を層間に介在させない積層方法として
は、(B)層(例えばポリオレフィン系樹脂からなる
層)の少なくとも1面を、(B)層をを製膜する工程に
製膜と同時に、或いは製膜後別工程で、例えばコロナ放
電処理(表面濡れ張力40dyn/cm以上)を行い、
(B)層の処理面に、(A)層を、例えば(A)/
(B)、(A)/(B)/(A)となるように積層する
方法、(B)の処理面に(A)をコーティングする方法
を例示できる。
【0047】本発明に係る水性インク用積層シートの製
法は、溶融積層できるTダイ法で共押出して製膜するの
が好ましいが、特に制限はない。具体的には、親水性樹
脂100重量部に、カチオン変性ポリオレフィン系共重
合体1〜100重量部及び微粒子1〜180重量部を配
合してなる組成物を、バレル温度80〜150℃、ダイ
ス温度100〜130℃に設定した2軸押出機で溶融混
練しストランド状に押し出し空冷及び/叉は水冷した
後、水性インク受容層(A)を構成する、例えば粒径3
mm、長さ4mmのペレットを造粒する。
【0048】次いで、共押出用Tダイを共有した独立し
た少なくとも3台の押出機の1台の押出機に前記の水性
インク受容層(A)を形成するペレットを、他の1台の
押出機に支持基材層(B)を形成する、例えばポリエス
テル系樹脂(ペレツトが望ましい)、更に他の1台の押
出機に接着層(C)を成形する接着性樹脂(ペレットが
望ましい)を供給する。供給された各ペレツトは、特に
制限はないが、100〜130℃に加熱された押出機で
溶融押出され、冷却ロール、水中叉は空冷で冷却固化さ
れ、例えば(A)/(C)/(B)構成の水性インク用
印刷シートに成形される。更に、他の構成としては、独
立した5台の押出機を用いて同様にして、例えば、
(A)/(C)/(B)/(C)/(A)等の5層構成
の水性インク用印刷シートを成形できる。また、(A)
/(C)構成や、(A)/(C)/(A)構成のもの
も、上記と同様にして成形すればよい。
【0049】別の製法としては、接着層(C)叉は支持
基材層(B)を形成するシートの少なくとも1方面に、
水性インク受容層(A)を構成する親水性樹脂、カチオ
ン変性ポリオレフィン系共重合体及び微粒子を必須成分
とする組成物を適宜な溶媒で溶解して得られるコーティ
ング剤をコーティングして水性インク用印刷シートを形
成する方法を例示できる。
【0050】コーティングする方法としては、特に制限
はなく、例えばグラビアコーティング、リバースロール
コーティング、ディップコーティング、エアーナイフコ
ーティング、バーコーティング等の適宜な方式でコーテ
ィングする方法を例示できる。
【0051】コーティング剤としては、水性インク受容
層(A)を構成する組成物を、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、クロロホル
ム、酢酸エチル等の有機溶媒叉はこれら有機溶媒(例え
ば70重量部)と、水(例えば30重量部)との混合溶
媒に溶解してなる、例えば濃度5〜30重量%の溶液を
例示できる。濃度が5重量%未満では、コーティングし
てなる水性インク受容層(A)が薄くなり印字性、画像
などの印刷性を低下する傾向がある。濃度が30重量%
を超えると、コーティング剤の粘度が増大し、水性イン
ク受容層(A)の厚さを制御し難い傾向がある。
【0052】本発明に係る水性インク用印刷シートは、
総厚さが、3〜750μmを例示できる。3μm未満で
は、吸水量が0.05mg/cm2/μm以下になり易
く、印刷性が悪く、また、印刷機械強度が低下するので
印刷適性が劣る傾向があり、750μmを超えると剛直
になり、実用性が制限される傾向があるが、用途によっ
ては使用でき特に制限はない。
【0053】本発明に係る水性インク用印刷シートが、
親水性樹脂と、カチオン変性ポリオレフィン系共重合体
及び微粒子とを必須成分とする組成物からなる水性イン
ク受容層(A)と接着層(C)とからなる(A)/
(C)の2層構成及び上記の水性インク受容層(A)
と、例えばコロナ放電処理を施され表面濡れ張力が40
dyn/cm以上であるポリオレフィン系樹脂からなる
支持基材層(B)とからなる(A)/(B)の2層構成
の場合、総厚さは、3〜750μm、(A)の厚さが2
〜150μm、(B)叉は(C)の厚さが1〜600μ
mを好ましいものとして例示できるが、特に制限はな
い。
【0054】この際、(A)の厚さが2μm未満では、
吸水量が0.05mg/cm2/μmより少量になり易
く、印字、印刷性を低下する傾向がある。150μmを
超えると、水性インク受容層(A)の透明性が損なわ
れ、例えば透明性を要求される用途には適しない傾向が
ある。一般的に、インク受容層(A)の厚さが接着層
(C)、支持基材層(B)より厚い場合、水に浸漬され
ると膨潤白濁、受容層の脱落、溶出等を生し、機械的強
度を低下させる傾向がある。また吸水量は2mg/cm
2/μmより多量になるために、水性インクに含まれる
染料の定着性が低下し、印字叉は画像等印刷したシート
を高温多湿下で長期間保存するとインク滲みが発生する
傾向がある。
【0055】更に、本発明に係る水性インク用印刷シー
トにおいて、水性インク受容層(A)と接着層(C)と
からなる(A)/(C)/(A)叉は水性インク受容層
(A)、接着層(C)及び支持基材層(B)とからなる
(A)/(C)/(B)の3層構成、あるいは(A)/
(C)/(B)/(C)/(A)の5層構成の場合、
(A)の厚さは2〜150μmを例示できる。(A)の
厚さが2μm未満であると、吸水量が 0.05mg/c
2/μmより少量になり、水性インクの吸収量が少な
くなるので印字性及印刷性が悪化する傾向がある。
(A)の厚さが150μmを超えると、水性インクの吸
収量が多くなり印刷性、印字性がよくなる傾向がある
が、耐水性が劣るので、水に浸漬されると、膨潤し白濁
したり、受容層の脱落や溶出が発生し、機械的強度が低
下する傾向がある。接着性樹脂からなる接着層(C)の
厚さは、(A)と(A)叉は(A)と(B)とを強固に
接着できる程度であればよく、特に制限はないが、10
μm以下、好ましくは1〜3μmを例示できる。支持基
材層(B)の厚さは、用途によって適宜に設定すればよ
く、特に制限はないが、通常、3〜600μmを例示で
きる。3μm未満では、機械的強度が低下する傾向を有
し、600μmを超えると、剛性が高く屈曲性が劣るの
で用途が制限される傾向がある。
【0056】また、本発明に係る水性インク用印刷シー
トにおいて、水性インク受容層(A)と、例えばコロナ
放電処理され40dyn/cm以上の表面濡れ張力を有
するポリオレフィン系樹脂からなる支持基材層(B)
を、接着層(C)を介在させない、(A)/(B)/
(A)の 3層構成である場合、(A)の厚さは2〜1
50μmを例示できる。(A)の厚さが2μm未満では
インクの吸収性が劣るので印字性及び印刷性が低下する
傾向を有し、150μmを超えると、吸水量が2mg/
なり、膨潤して白濁し機械的強度等が低下する傾向があ
る。支持基材層(B)の厚さは、用途によつて適宜に設
定すればよく、特に制限はない。
【0057】本発明に係る水性インク用印刷シートが、
水性インク受容層(A)を構成する組成物を、例えば有
機溶媒に溶解させてなるコーティング剤を、接着層
(C)の少なくとも1方面、または、例えばコロナ放電
処理され40dyn/cm以上の表面濡れ張力を有する
ポリオレフィン系樹脂若しくはポリエステル系樹脂から
なる支持基材層(B)の処理面にコーティングしてなる
(A)/(C)、(A)/(C)/(A)叉は(A)/
(B)、((A)/(B)/(A)構成である場合、総
厚さは5〜250μm、(A)の厚さは2〜50μm、
(B)または(C)の厚さは3〜200μmを例示で
き、特に制限はない。。
【0058】この際、(A)の厚さが2μm未満では、
水性インクの吸収性が劣るので、印字性及び画像などの
印刷性を低下させる傾向が、(A)の厚さが50μmを
超えると、吸水量が多くなり耐水性を低下するので、水
性インク用印刷シートを水に浸漬させると水性インク受
容層(A)の膨潤、白濁、剥離及び溶出等が発生する傾
向が、高温多湿下では印刷された水性インクの滲みが発
生する傾向がある。(B)叉は(C)の厚さが3μm未
満では、機械的強度が低下する傾向があり、200μm
を超えると、剛性が高く、屈曲性が劣り、印刷適性を悪
化するので水性インク用印刷シートとしては適さない傾
向があるが、その他の用途には使用できる。
【0059】本発明に係る水性インク用印刷シートは、
表面電気抵抗率を1013Ω/□以下にすることが好まし
い。表面電気抵抗率が1013Ω/□を超えると、静電気
により、例えば該水性インク用印刷シートをプリンタで
印字叉は印刷し搬送する際に、トラブルが多発し、紙詰
まりの発性や印刷性能が低下する傾向がある。
【0060】本発明に係る水性インク用印刷シートは、
例えば水性インクジェットプリンタ等を用いて水性イン
クで印字及び/叉は画像などの印刷してなるオーバーヘ
ットプロジェクター(OHP)用シート、水性インクで
印刷されるポスター、広告用基材、プリントラミネート
用基材、バーコード印刷用基材、電飾用基材(シート及
びフィルム)、カラーフィルタ用基材、水性インクで印
刷される各種カード(例えばプリペイドカード、IDカ
ード、キャッシュカード等)及びグラビアあるいはオフ
セット印刷基材等として好適に使用できる。更に、本発
発明に係る水性インク用印刷シートは、前記の印刷用途
以外に、例えば包装用フイルム、光沢フイルム、農業用シ
ート、結露防止用シート、調湿用シート、粘着シート等
にも使用でき特に制限はない。
【0061】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を説明する
が、本発明は下記実施例によって制限されるものでな
い。
【0062】尚、本発明の下記実施例において、各検査
項目の測定、評価は下記の方法により行った。
【0063】[吸水性]:JIS K−7209に準じ
て、面積当たりの吸水量を測定し、その値を厚さで除し
た数値(mg/cm2/μm)で評価した。
【0064】[印字性]:水性インクBJプリンタ[キ
ヤノン(株)製BJ−600J]を用いて、シアン、マ
ゼンタ、イエロー、ブラック、赤、緑、青の各色が隣合
うようように、正方形のベタ印刷用テストパターンで印
刷して、各色の境界部での混色(ビーディング)、水性
インクの発色性、鮮明性を評価した。 5:ビーディングがなく、印刷された水性インクの発色
性、鮮明性良好。 4:微かにビーディングを発生するが、水性インクの発
色性、鮮明性良好。 3:ビーディングが発生し、鮮明性に欠けるが、実用可
能。 2:ビーディングが酷く、水性インクの発色性、鮮明性
が劣り、実用性なし。 1:鮮明性に欠け、実用性がない。
【0065】[即乾性]:印字直後から乾燥するまでの
時間(秒)を測定した。
【0066】[透明性]:JIS K−6714に準じ
てヘイズを測定した。
【0067】[表面電気抵抗値]:JIS K−691
1に準じて測定した。
【0068】[耐ベトツキ性]:水性インクBJプリン
タ[キヤノン(株)製BJ−600J]を用いて水性イ
ンクで印字、画像等を印刷し、40℃、90%RHの条
件で、24時間放置した後での耐指紋付着性を評価し
た。 ○:ベトツキなし。△:触指すると容易に指紋が付着す
る。×:非常にベトツキ易い。
【0069】[保存性]:水性インクBJプリンタ[キ
ヤノン(株)製BJ−420J]を用いて水性インクで
印字、印刷し、35℃、95%RHの条件で168時間
(7日間)放置後、インクの滲みを目視評価した。 5:インク滲みが全く認められない。 4:印刷パターンの輪郭部に、1部の色の僅かなインク
滲みが認められるが、印刷画像の鮮明さは維持されてい
る。 3:印刷パターン輪郭部に、各色のインク滲みが認めら
れ、画像の鮮明さに欠ける。 2:インクの滲みが酷く、印刷画像の1部が認識できな
い。 1;印刷画像が認識できない。
【0070】[耐水性]:水性インクBJプリンタ[キ
ヤノン(株)製BJ−600J]を用いて水性インクで
パターンを印刷し、水に5日間浸漬した後、インクの滲
み、インクの脱落度合い、被膜強度を目視及び触指評価
した。 5:インク滲み、インク脱落が認められず、触指して剥
離しない。 4:微かなインク脱落が1部の色に認められが、鮮明な
画像、膜強度を有している。 3:インク滲み、インクの脱落が全色に認められ、触指
により1部の被膜が剥離するが、、印刷画像の認識が可
能である。 2:1部の印刷画像が認識できず、触指により被膜が容
易に剥離する。 1:インクの脱落、被膜の剥離により画像認識が全くで
きない。
【0071】[耐光性]:JIS K−7350に準じ
て、カーボンアーク60時間照射後の退色度合いを目視
評価した。 5:退色変化が全くない。 4:1部の色に微かな退色が認められるが、印刷された
画像の鮮明性を維持している。 3:全色に退色が認められるが、印刷された画像を認識
できる。 2:退色し、印刷された画像の1部を認識できない。 1:全色が退色し、印刷された画像を認識できない。
【0072】[退色率]:水性インクBJプリンタ[キ
ヤノン(株)製BJ600J]を用いて水性インク(マ
ゼンタ色)を水性インク用印刷シートにベタ印刷し、水
に7日間浸漬後、1日風乾してサンプルを作成した。該
サンプルを30℃の水に1分間浸漬した後の濃度をマク
ベス濃度計で測定し、浸漬前の濃度との退色率を式1で
求めた。
【0073】
【式1】
【0074】 実施例1 (1)水性インク受容層(A)を構成するコーティング剤 ポリジオキソラン(数平均分子量20万):日本触媒(株) 100重量部 アクリルアミド系共重合体(カチオン変性ポリオレフィン系共重合体) 35重量 部 アルミナゾル(粒子径10〜20nμ、20重量%水溶液)日産化学(株) 製 100重 量部 滑剤(微多孔性シリカ、粒径6μm) 0.5 重量部 メチルアルコール 35 0重量部 水 3 20重量部 上記組成物からなるコーティング剤を調製した。 (2)上記コーティング剤を含浸させて水性インク用印
刷シートを形成する基材として厚さ188μm、目付け
量85g/m2 の未処理紙を用いた。 (3)水性インク用印刷シートの成形 上記組成物からなる溶液を上記未処理紙に含浸させ、8
0℃の熱風で3分間観乾燥させ水性インク受容層を得
た。次いで130℃に加熱したロールを用いて、線圧5
kg/cmで1分間熱圧着し、厚さ180μm、目付け
量100g/m2の水性インク用印刷シートを得た 。該
水性インク用印刷シートの吸水量、印字性、即乾性、表
面電気抵抗値、耐ベトツキ性、保存性、耐水性、耐光
性、退色率を表1に示した。
【0075】 実施例2 (1)水性インク受容層(A)を構成するペレット アルキレンオキサイド(数平均分子量70万) 100重量部 アクリルアミド系共重合体(カチオン変性ポリオレフィン系共重合体) 36重量部 カチオン変性アクリルエマルジョン20%水溶液(粒径100nm)[SX4 03A:日本合成ゴム(株)製] 100重 量部多価フェノール系酸化防止剤 2 重量部ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 1重量部 上記の組成物をベント式2軸押出機(シリンダー温度170℃、ダ イス温度160℃)を用いて3×4mmのペレツトを造粒した。 (2)水性インク用印刷シートの成形。 Tダイ押出機(シリンダー温度160℃、ダイス温度1
40℃)を用いて、上記で得たペレットを、厚さ120
μm、目付け量60g/m2 のポリエステル系不織布に
溶融押出して含浸させ水性インク受容層を作成した。次
いで表面温度5℃のチルロールで冷却固化した後、14
0℃の加熱ロールを用いて、線圧10kg/cmで3分
間加熱圧着して厚さ115μm、目付け量85g/m2
の水性インク用印刷シートを得た。該水性インク用印刷
シートの吸水量、印字性、即乾性、表面電気抵抗値、耐
ベトツキ性、耐水性、保存性、耐光性、退色率を表1に
示した。
【0076】 実施例3 (1)水性インク受容層(A)を構成するコーティング剤 ポリエーテルポリオール[メルポール(数平均分子量8万):三洋化成工業(株 )製] 100重量 部アクリルアミド系共重合体(カチオン変性ポリオレフィン系共重合体) 60重量部 カチオン変性アクリルエマルジョン20%水溶液(粒径100μm)[SX40 3A:日本合成ゴム(株)製] 400重量 部滑剤[テクノポリマーSBX17(粒径17μm):積水化学(株)製] 0.9重量 部メチルアルコール 540重 量部水 400 重量部 上記組成物からなるコーティング剤を調製した。 (2)支持基材層(B)として、一方面にアンカーコー
トが施されたポリエステル系樹脂からなるのシート[メ
リネックス705:ICI製]を使用した。 (3)水性インク用印刷シートの成形。 上記の支持材層(B)のポリエステル系シートのアンカ
ーコート面にワイヤーバーを用いて前記のコーティング
剤をコーティングした後、120℃の熱風循環オーブン
で約3分間乾燥し、水性インク受容層(A)厚さ20μ
mの水性インク用印刷シートを得た。該水性インク用印
刷シートの吸水量、印字性、即乾性、透明性、表面電気
抵抗値、耐ベトツキ性、耐水性、保存性、耐光性、退色
率を表1に示した。
【0077】 実施例4 (1)水性インク受容層(A)を構成するペレット。 架橋アルキレンオキサイド[アクアコークT:住友精化(株)製] 100重量 部アクリルアミド系共重合体(カチオン変性ポリオレフィン系共重合体) 25重 量部アルミナゾル(粒径10〜20nm)[陽性荷電アルミナゾル520:日産 化学(株)製] 20 重量部 酸化防止剤 3重量部 紫外線吸収剤 0 .9重量部 上記の組成物をベント式2軸押出機(シリンダー温度180℃、ダ イス温度170℃)で溶融混練してストランド状に押出し冷却固化した後切断し て、粒径3mm、長さ4mmのペレットを造粒した。 (2)支持基材層(B)を形成する樹脂として無機顔料
を含有するポリエステル系樹脂からなるペレットを用い
た。 (3)接着層(C)を構成するペレットとして、ポリプ
ロピレンと、マレイン酸との共重合体からなる変性共重
合体を用いた。 (4)水性インク用印刷シートの成形。 共押出用ダイスに連結された独立した少なくとも3台の
押出機の1台に前記の水性インク受容層(A)を構成す
るペレットを、他の1台に接着層(C)を構成する前記
のポリプロピレン系変性重合体からなるペレットを、更
に他の1台に支持基材層(B)構成する前記の無機顔料
を含有するポリエステル系樹脂からなるペレットをそれ
ぞれ供給した。次いで、水性インク受容層(A)を成形
する押出機のシリンダー温度を120℃に、接着層
(C)を成形する押出機のシリンダー温度を140℃
に、支持基材層(B)を成形する押出機のシリンダー温
度を270℃に、共押出用ダイス温度を250℃に加熱
し、溶融混練して共押出して水性インク受容層(A)/
接着層(C)/支持基材層(B)=20/5/95=1
20μmの水性インク用印刷シートを成形した。該水性
インク用印刷シートの、吸水量、印字性、即乾性、透明
性、表面電気抵抗値、耐ベタツキ性、耐水性、保存性、
耐光性、退色率を表1に示した。
【0078】 比較例1 (1)水性インク受容層(A)を構成するコーティング剤の調製。 カチオン化ポリビニルアルコール系樹脂 100重量部 滑剤(粒径7μmのシリカ) 0.5重量部 水 250重量部 上記の組成物を水性インク受容層(A)を構成するコ−
ティング剤として用いた。 (2)支持基材層(B)として一方面をコロナ放電処理
され表面濡れ張力が40dyn/cmを有する厚さ10
0μmのポリエステル系樹脂からなるシートを用いた。 (3)水性インク用印刷シートの成形。 上記のコーティング剤を上記ポリエステル系シートのコ
ロナ放電処理面にコーティングした後、100℃の熱風
が循環するオーブン内で5分間乾燥し、水性インク受容
層(A)/支持基材層(B)=20/100=120μ
mの水性インク用印刷シートを得た。該水性インク用印
刷シートの、印字性、即乾性、透明性、表面電気抵抗
値、耐ベトツキ性、耐水性、保存性、耐光性、退色率を
表1に示した。
【0079】 比較例2 (1)水性インク受容層(A)を構成するコーティング剤。 ポリジオキソラン 100重量部 滑剤(粒径12μmのシリカ) 0.3重量部 クロロホルム 250重量 部 上記組成物を水性インク受容層(A)を構成するコーティング剤として用い た。(2)支持基材層(B)として、少なくとも一方面
がコロナ放電処理され、表面濡れ張力が40dyn/c
mであるポリエステル系樹脂からなる厚さ100μmの
シートを用いた。 (3)水性インク用印刷シートの成形。 上記のコーティング剤を、上記ポリエステル系シートの
コロナ放電処理された面にコーティングした後、80℃
の熱風が循環するオーブン内で5分間乾燥し、引き続
き、0℃の雰囲気下か急冷して、水性インク受容層
(A)/支持基材層(B)=20/100=120μm
の水性インク用印刷シートを得た。該水性インク用印刷
シートの印字性、表面電気抵抗値、即乾性、透明性、耐
ベトツキ性、耐水性、保存性、耐光性、退色率を表1に
示した。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る水性インク用印刷シート
は、カチオン性成分として、カチオン変性ポリオレフィ
ン系共重合体を用いることにより、優れた相溶性、印字
性、定着性、耐水性、体粘着性、耐光性を有し、高温多
湿下に長期間保存しても印字叉は印刷された水性インク
の滲み現象が発生し難いものであり、印刷工程に於ける
紙詰まり等のトラブル発生の少ないものである。
【表1】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性樹脂にカチオン変性ポリオレフィ
    ン系共重合体及び微粒子を加えた組成物からなる水性イ
    ンク受容層(A)を、支持基材層(B)の少なくとも一
    方面に積層もしくはコーティングし、その表面電気抵抗
    率が1013Ω/□以下である水性インク用印刷シート。
  2. 【請求項2】 水性インク受容層(A)が、親水性樹脂
    100重量部に対しカチオン変性ポリオレフィン系共重
    合体1〜100重量部及び微粒子1〜180重量部から
    なり、0.05〜2mg/cm2/μmの吸水量を有す
    る請求項1に記載の水性インク用印刷シート
  3. 【請求項3】 水性インク受容層(A)、接着性樹脂か
    らなる接着層(C)及び支持基材層(B)を備えてなる
    多層構成である請求項1及び2に記載の水性インク用印
    刷シート。
  4. 【請求項4】 カチオン変性ポリオレフィン系共重合体
    が、一般式 【化1】 で表せるエチレン構造単位65〜98.9モル%、一般
    式 【化2】 で表せるカルボン酸エステル構造単位0.1〜15モル
    %及び一般式 【化3】 で表せるアミド構造単位1〜35モル%とからなる線状
    共重合体である請求項1及び2、3に記載の水性インク
    用印刷シート。
  5. 【請求項5】 カチオン変性ポリオレフィン系共重合体
    が、一般式 【化1】で表せるエチレン構造単位65〜98.9モル
    %、一般式 【化2】で表せるカルボン酸エステル構造単位0.1〜
    15モル%及び一般式 【化4】 で表せるアミド構造単位1〜35モル%とからなる線状
    共重合体である請求項1及び2、3に記載の水性インク
    用印刷シート。
  6. 【請求項6】 カチオン変性ポリオレフィン系共重合体
    の重量平均分子量(Mw)が1,000〜70, 000
    である請求項4及び5に記載の水性インク用印刷シー
    ト。
  7. 【請求項7】 親水性樹脂が、ポリアルキレンオキシド
    化合物及びその誘導体、架橋ポリアルキレオキシド化合
    物及びその誘導体、ポリアルキレンオキシド化合物叉は
    その誘導体とイソシアナート系化合物との反応生成物、
    ポリアクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポ
    リエーテルポリオール系樹脂、ポリビニルアセタール系
    樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリジオキソラン及
    びセルロース誘導体からなる群より選ばれる少なくとも
    1種叉は2種以上である請求項1及び2、3に記載の水
    性インク用印刷シート。
  8. 【請求項8】 微粒子が酸化セリウム、シリカゾル、ア
    ルミナゾル、アクリルエマルジョン、シリコン-アクリ
    ル系エマルジョン、ポリウレタン系エマルジョン、アク
    リル酸塩被覆ポリエステル系微粒子から選ばれる少なく
    とも1種叉は2種以上である請求項1及び2、3に記載
    の水性インク用印刷シート。
  9. 【請求項9】 支持基材層(C)が、熱可塑性樹脂から
    なるシート、紙、織布、不織布からなる群から選ばれる
    少なくとも1種である請求項1及び2、3に記載の水性
    インク用印刷シート。
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