JPH1169593A - ゴムストレスコーンの製造方法 - Google Patents

ゴムストレスコーンの製造方法

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Publication number
JPH1169593A
JPH1169593A JP9218866A JP21886697A JPH1169593A JP H1169593 A JPH1169593 A JP H1169593A JP 9218866 A JP9218866 A JP 9218866A JP 21886697 A JP21886697 A JP 21886697A JP H1169593 A JPH1169593 A JP H1169593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
stress cone
rubber stress
semiconductive
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP9218866A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Takano
敬二 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH1169593A publication Critical patent/JPH1169593A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破壊電圧が高く、電気的に安定したゴムスト
レスコーンの製造方法を提供する。 【解決手段】 紡錘状の絶縁部4aの外側に半導電部4
bが一体に接合してなり、かつ前記絶縁部4aと半導電
部4bを貫通し、ケーブルを挿通する挿通孔7を有する
ゴムストレスコーンの製造方法において、挿通孔7内面
の少なくとも絶縁部4aと半導電部4bとの接合界面お
よびその近傍の所望の厚さの除去部分4Eを機械加工に
より剥ぐ工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋ポリエチレン
絶縁電力ケーブル(以下、CVケーブルと称す)を中心
とするゴムプラスチック電力ケーブルの接続部や端末部
等に電界緩和を主な目的として装着されるゴムストレス
コーンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧の電力ケーブル、例えば66kV〜
275kVクラスのケーブル接続部や端末部の処理の際
には、近年その工期短縮化の観点からエポキシ樹脂製ユ
ニットとケーブルを組み合わせたプレハブジョイントが
多く採用されるようになってきた。このプレハブジョイ
ントとしては、例えば図3に示すように、エポキシ碍管
1のケーブル終端受容孔2に、ケーブル絶縁体3の外周
に紡錘状のゴムストレスコーン4を嵌着したケーブル端
末5を挿着した終端接続部などが知られている。6はゴ
ムストレスコーン4をエポキシがい管1に押圧して取り
付ける取り付け具である。ところで、上述のゴムストレ
スコーン4は、絶縁部4aの外側に半導電部4bを成形
により一体に接合して構成され、電界緩和を主な目的と
して装着されるものである。このゴムストレスコーン4
では、図4に示す絶縁部4aと半導電部4bの界面にお
ける絶縁部4aの立上がり部4C(ケーブル絶縁体3を
挿通する挿通孔7の内面近傍)の形状が電気的に非常に
重要である。この立上がり部4Cには電界が集中するた
め、絶縁部4aと半導電部4bとの剥離が無いことは言
うまでもなく、両者の界面のスロープが先端迄滑らかに
なるように成形されることが理想とされている。このス
ロープの先端が滑らかにならず、突起状部が存在する
と、電気特性を低下させる原因となる。このゴムストレ
スコーン4は、絶縁部4aをテープ巻き成形(素材をテ
ープ状に成形し、芯金に巻いた後で金型にセットし、プ
レス、加硫する)、トランスファー成形、あるいはイン
ジェクション成形等の成形方法で先に成形し、その先端
部をサンドペーパーや機械加工で充分薄くなるように研
削した後、半導電部4bを同様にテープ巻きやその他の
方法で成形して製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法でゴムストレスコーン4を製作すると、次のような
問題があった。即ち、 1)絶縁部4aの立上り部4Cは円筒状をなし、その全
体を先端まで薄くすることに限界があり、先端部の厚さ
は100ミクロン程度が技術的に限界となっている。 2)絶縁部4aの先端を薄くすると、その部分は金型に
セットするときに破損または変形する。 3)絶縁部4aの先端を薄くすると、半導電部4bの成
形時に半導電部4bが食い込み、絶縁部4aが押されて
歪んだりして、図5に示すような立上り部4Cに突起状
部4Dが生ずる恐れがある。これらの問題を解決するた
め上記の方法とは逆に、半導電部4bを先に成形し、絶
縁部4aを後から成形し、絶縁部4aの先端を薄くする
方法が検討されている。しかしながら、この方法では、
凹みに絶縁部4aを押し込むので、先端にボイドが発生
したり、接合不足で剥離したりする等の問題があった。
上述のように、従来のゴムストレスコーンの製造方法で
は、絶縁部4aの立上り部4Cを平滑に、かつ突起がな
いように製造することが難しい。特に最近は使用する電
圧が高くなり、立上り部4Cへの電界集中が高くなるた
め、従来の製造方法には技術的な限界が予想された。
【0004】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
で、紡錘状の絶縁部の外側に半導電部が一体に接合して
なるゴムストレスコーンにおいて、ゴムストレスコーン
の電気特性を安定化するための課題である、絶縁部の立
上がり部を滑らかにし、突起を無くするための方法を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべくなされたもので、絶縁部と半導電部が順次成形
され、一体化された挿通孔を有するゴムストレスコーン
の製造方法であって、挿通孔を所望の大きさよりも予め
小さく形成し、一体化後、挿通孔内面を機械加工により
円筒状に剥ぎ、絶縁部の半導電部との界面における立ち
上がり部の突起を除去することを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明では先ず、図1に示すように、絶縁
部4aをテープ巻きや射出成形などで紡錘状に成形した
後、半導電部4bを絶縁部4aの外側にテープ巻きや射
出成形などで成形し、挿通孔7を有する絶縁部4aと半
導電部4bを一体に形成する。このとき、挿通孔7を所
望の大きさよりも若干量、小さくしておく。この量は実
験により予め決めておく。そして仕上げ工程として、挿
通孔7内面を小さくした除去部分4Eを機械加工により
円筒状に剥ぐ。従って、本発明によれば、絶縁部4aの
立上がり部4Cに突起状部4Dが存在する恐れがなく、
かつ絶縁部4aの立上がり部4Cの先端の厚さを十分に
薄く(50μm以下)することができるので、電気的に
安定で絶縁破壊強度の向上したゴムストレスコーンを得
ることができる。
【0007】挿通孔内面を機械加工する方法は、通常知
られている砥石や研磨紙等のいずれかによる研削などで
も良く、その方法は問わないが、研削の容易さから円筒
状に作られた砥石を回転させる方法が好ましい。なお、
機械加工量を小さくするために、図2に示すように、挿
通孔7の突起状部4D近傍のみに円周をなす段差4Fを
長手方向に設けて内径を小さくし、突起状部4D近傍の
みを機械加工してもよいことは言うまでもない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。 (実施形態)ゴムストレスコーンの断面図である図1、
図4を用いて、本発明にかかるゴムストレスコーンの製
造方法の一実施形態を説明する。このゴムストレスコー
ンは、以下のようにして作製した。即ち、 1)エチレンプロピレンゴムを主体とした絶縁部4aを
テープ巻き方式で形成する。挿通孔7の内径は0.2m
mだけ所望値よりも小さくした。その立ち上げ部4Cの
先端を研磨紙で厚さ100〜120μmに研削する。 2)次いで、エチレンプロピレンゴムを主体とした半導
電部4bをテープ巻き方式で絶縁部4aの外側に形成
し、絶縁部4aと一体化する。 3)次いで、このようにして得られたゴムストレスコー
ンを旋盤に取り付け、回転させた状態で、挿通孔7の一
方より砥石を逆方向に回転させながら挿入し、挿通孔7
の内面を研削して除去部分4Eを除去し、挿通孔7内面
に仕上げ加工を施す。研削の厚さは0.1mmとした。
【0009】この様にして得られたゴムストレスコーン
を用い、図3に示すように、154kVのケーブルを挿
通孔7に挿入して、ジョイントを組立て、電気試験とし
て雷インパルスを印加して破壊電圧を測定した。また試
験終了後に解体して、絶縁部4aの立上り部4Cの厚
さ、突起の有無、ボイドおよび剥離の有無を観察した。
それらの結果を表1に示す。
【0010】また、以下のような比較例を作製した。 (比較例1)実施形態において、挿通孔7内面は機械加
工を行わず、成形そのままを仕上がり面としたものを比
較例1とする。この仕上がり面は非常に良好である。 (比較例2)上記実施形態と同様の半導電部4bを先に
成形し、次いで、上記実施形態と同様のサイズの金型内
にセットした半導電部4bに絶縁材を注入して絶縁部a
を一体に成形する。挿通孔7内面には機械加工を施さな
い。
【0011】
【0012】表1からわかるように、本実施形態の方法
では破壊電圧が高く、電気的に安定したゴムストレスコ
ーンが得られることがわかる。これは、立上り部の厚さ
が薄くなり、立上り部の突起状部が無くなり、また、界
面のボイドや剥離が無くなることによるものと推察され
る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、破壊電圧が高く、電気
的に安定したゴムストレスコーンが得られるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるゴムストレスコーンに機械的加
工を施し突起状部4Dを取り除く説明図である。
【図2】本発明にかかるゴムストレスコーンに機械的加
工を施し突起状部4Dを取り除く他の例の説明図であ
る。
【図3】ゴムストレスコーンの断面図である。
【図4】ゴムストレスコーンを用いたプレハブジョイン
トの説明図である。
【図5】従来のゴムストレスコーンの問題点の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 エポキシ碍管 2 ケーブル終端受容孔 3 ケーブル絶縁体 4 ゴムストレスコーン 4a 絶縁部 4b 半導電部 4C 立上がり部 4D 突起状部 4E 除去部分 4F 段差 5 ケーブル外部導電層 6 取り付け具 7 挿通孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁部と半導電部が順次成形され、一体
    化された挿通孔を有するゴムストレスコーンの製造方法
    であって、挿通孔を所望の大きさよりも予め小さく形成
    し、一体化後、挿通孔内面を機械加工により円筒状に剥
    ぎ、絶縁部の半導電部との界面における立ち上がり部の
    突起を除去することを特徴とするゴムストレスコーンの
    製造方法。
JP9218866A 1997-08-14 1997-08-14 ゴムストレスコーンの製造方法 Pending JPH1169593A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009542173A (ja) * 2006-06-21 2009-11-26 アーべーべー・テヒノロギー・リミテッド 電場コントロールのためのデバイス
EP3043436A4 (en) * 2013-09-05 2017-04-12 CYG Electric Co. Ltd. Manufacturing process of molding stress control module for cross-linked polyethylene insulation cable body terminal

Cited By (3)

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US8476526B2 (en) 2006-06-21 2013-07-02 Abb Technology Ltd. Device for electric field control
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