JP2001186650A - 電力ケーブルのプレハブ型接続部 - Google Patents

電力ケーブルのプレハブ型接続部

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JP2001186650A
JP2001186650A JP36600699A JP36600699A JP2001186650A JP 2001186650 A JP2001186650 A JP 2001186650A JP 36600699 A JP36600699 A JP 36600699A JP 36600699 A JP36600699 A JP 36600699A JP 2001186650 A JP2001186650 A JP 2001186650A
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insulating
slope
stress cone
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JP36600699A
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Yasuhiro Yamashita
泰浩 山下
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モールド半導電層を再形成する必要をなくし
て、接続部の組み立て時間を短縮可能にしながら、絶縁
性能を高く維持する。 【解決手段】 ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
ケーブル端部の外部半導電層2及びケーブル絶縁体1の
一部をスロープを付けて段剥ぎし、その上に絶縁油を塗
布する。その上に、絶縁部3aと導電部3bを軸方向に
連設したゴムストレスコーン3を絶縁部3aを先端側に
して挿入し、さらに、その外側にエポキシ樹脂製の円筒
状補強絶縁体を被せてプレハブ型接続部を形成する。そ
のような接続部において、ゴムストレスコーン3の絶縁
部3aと導電部3bの内面境界位置Aを、前記段剥ぎス
ロープの起点Bから5mm〜20mm接続部中央寄りに位置
させて、絶縁性能上の弱点部になる位置Aと、絶縁油の
油溜りができてやはり絶縁性能上の弱点部になる段剥ぎ
スロープの起点Bとを引き離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋ポリエチレン
ケーブル等のプラスチック絶縁電力ケーブルのシースや
外部半導電層を段剥ぎしてケーブル絶縁体を露出させた
上に、ゴムストレスコーンを挿入して形成する電力ケー
ブルのプレハブ型接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、第1従来例を示す図である。図
3において、1はケーブル絶縁体、2は外部半導電層、
3は絶縁部3aと導電部3bとよりなるゴムストレスコ
ーン、4はケーブル導体、5はモールド半導電層であ
る。
【0003】モールド半導電層5は、段剥ぎした外部半
導電層2の端部に、半導電性のテープや熱収縮チューブ
を巻いた後加熱モールドして半導電層を再形成したもの
である。それにより、外部半導電層2の端部スロープが
急峻な場合でも、その上に挿入したゴムストレスコーン
3との間に空気によるボイドが生じないようにして、絶
縁特性が良好になるようにしている。
【0004】ゴムストレスコーン3は、絶縁部3aと導
電部3bとからなっており、ケーブル端部の電界を緩和
するためのものである。プレハブ型接続部では、工場で
このようなゴムストレスコーン3を予めモールド成形し
ておき、現場でケーブルコア部表面にシリコーン油等の
絶縁油を塗布した上にそれを挿入する。
【0005】その外側にエポキシ樹脂製の円筒状補強絶
縁体(図示せず)を被せる。その補強絶縁体の内側に
は、ゴムストレスコーン3の絶縁部3aのテーパー状外
表面に対応するテーパー面が形成されており、ゴムスト
レスコーン3をスプリング装置(図示せず)により導電
部3b側から押しつけられる。そのようにして、ケーブ
ルコア部表面とゴムストレスコーン3とは、絶縁油を介
在させた状態で空隙なく密着し良好な絶縁特性が得られ
るようにしている。
【0006】このように、プレハブ型接続部は、現場
で、ゴムストレスコーン3をケーブルコア部に挿入し、
その外側に補強絶縁体を被せるだけで絶縁部の処理が済
むため、テープ巻き方式等に比べて作業性が良く、しか
も信頼性も高い。
【0007】図4は、第2従来例を示す図である。符号
は、図3のものに対応している。この従来例では、図3
のものにおけるようなモールド半導電層5を再形成する
ことなく、外部半導電層2を段剥ぎした状態のまま、ゴ
ムストレスコーン3を挿入している。その外側にエポキ
シ樹脂製の円筒状補強絶縁体を被せる点は、図3のもの
と同様である。このようにすれば、モールド半導電層5
を再形成する手間が省けるため、プレハブ接続部の組立
が短時間でできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
ものでは、段剥ぎした外部半導電層2の端部にモールド
半導電層5を再形成する必要があって、その分、接続部
の組み立てに時間がかかるという問題点があった。
【0009】一方、図4のものでは、モールド半導電層
を再形成する必要がない分、接続部の組み立て時間は短
くなるが、絶縁性能が低下するという問題点があった。
以下に、その点について説明する。
【0010】図5は、外部半導電層の段剥ぎ部を示す図
である。図5に示すように、段剥ぎは、外部半導電層2
からケーブル絶縁体1の一部にかけて円錐状に削り取ら
れる。そのように削り取った表面の角度θは、通常3°
以上に設定される。その理由は、ケーブル製造時の製造
誤差により、同一断面上においても外部半導電層2の厚
さは、円周上の位置により異なる。また、円周方向の位
置が同一であっても、ケーブル長手方向の位置が異なれ
ば、やはり、外部半導電層2の厚さが異なってしまう。
そのため、外部半導電層2からケーブル絶縁体1の一部
にかけて円錐状に削り取ると、図4に示したように、外
部半導電層2の端部Cが波を打った形状となる。
【0011】そして、角度θを3°以下にすると、外部
半導電層2の端部Cの波の振れ幅が大きくなって、その
部分がゴムストレスコーン3の導電部3bからはみ出し
て電界分布を乱すようなことがないようにする必要があ
る関係上、導電部3bの長さ方向の寸法を大きくする必
要が生じる。その結果、ゴムストレスコーン3の寸法が
大きくなり、接続部全体の寸法が大きくなってしまう。
【0012】一方、角度θを3°以上にすると、前記ス
プリング装置で押圧しても、ゴムストレスコーン3の導
電部3bの形状が、ケーブル絶縁体1の表面形状に十分
に追従できず、図6に示すように、ゴムストレスコーン
3とケーブル絶縁体1との界面に、塗布した絶縁油の油
溜り6ができてしまう。そして、界面における油膜厚が
増加すると、界面の絶縁性能が低下することがよく知ら
れている(平成6年電気学会・全国大会における文献
〔文献No.1554 〕参照)。
【0013】また、このようなプレハブ型接続部では、
できるだけ接続部の小型化を図るため、ゴムストレスコ
ーン3の絶縁部3aと導電部3bの内面境界位置Aを、
外部半導電層2の端部Cの先端を越えない範囲で、でき
るだけ外部半導電層2の端部Cに近接させることが望ま
れる。そこで、絶縁部3aと導電部3bの内面境界位置
Aは、外部半導電層2の段剥ぎ部のスロープの起点B近
傍になるようにしている。しかし、このような電力ケー
ブルのプレハブ型接続部において、絶縁性能上の弱点
は、電界の絶対値が最も大きく、かつ、界面方向の電界
成分を有する導電部3bの起点A近傍であることが知ら
れている(平成9年 電気学会・電力・エネルギー部門
大会における文献〔文献No.475〕参照)。その結果、絶
縁部3aと導電部3bの内面境界位置A近傍は、上述し
た油膜厚の増加による絶縁性能の低下と重なって、絶縁
性能上の大きな弱点部になる。
【0014】本発明は、そのような問題点を解決し、モ
ールド半導電層を再形成する必要をなくして、接続部の
組み立て時間を短縮可能にしながら、絶縁性能を高く維
持することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の電力ケーブルのプレハブ型接続部は、ケー
ブル端部の外部半導電層及び一部のケーブル絶縁体をス
ロープを付けて段剥ぎし、その上に絶縁油を塗布し、さ
らにその上に、絶縁部と導電部とを軸方向に一体的に連
設したゴムストレスコーンを絶縁部を先端側にして挿入
したゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルのプレハブ型
接続部であって、前記ゴムストレスコーンの絶縁部と導
電部の内面境界位置を、前記段剥ぎのスロープの起点か
ら5mm〜20mm接続部中央寄りにしたことを特徴とす
る。このようにすると、モールド半導電層を再形成する
必要をなくして、接続部の組み立て時間を短縮可能にし
ながら、絶縁性能を高く維持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のプレハブ
型接続部を示す図である。符号は、図4のものに対応し
ている。
【0017】本発明では、ゴムストレスコーン3の絶縁
部3aと導電部3bの内面境界位置Aを、前記外部半導
電層2及びケーブル絶縁体1の一部を段剥ぎしたスロー
プの起点Bから接続部中央寄りに離して位置させる。そ
して、位置Aとスロープ起点Bとの距離xを5mm〜20
mmの範囲内に設定する。そのように、距離xを5mm以上
とることにより、図2に拡大して示すように、電界の絶
対値が最も大きく、かつ、界面方向の電界成分を有する
前記位置Aと、界面の絶縁性能を低下させる油溜り6が
できる位置とが重ならないようになる。その結果、絶縁
性能上の大きな弱点部をなくすことができる。しかも、
上記距離xを20mm以下に止めることにより、以下の理
由によって、プレハブ型接続部全体(図示せず)のサイ
ズが肥大化することを抑制できる。
【0018】すなわち、距離xが20mm以下の場合、プ
レハブ型接続部全体に対して、固定されるゴムストレス
コーン3は、同一寸法に設計された製品を使用すること
が可能である。つまり、図1におけるB点のみの位置が
同一寸法の導電部3bの中で変わるにすぎない。
【0019】一方、距離xが20mmを超える場合は、ゴ
ムストレスコーン3の導電部3bの設計そのものを変更
する必要が生じる。つまり、ケーブル1の長手方向に対
応する導電部3bの長さをより長く設計しておく必要が
生じ、ひいてはプレハブ型接続部全体のサイズが肥大化
する。
【0020】
【実施例】表1は、154kVk級架橋ポリエチレンケ
ーブルを使用し、本発明のプレハブ型接続部と、モール
ド半導電層を再形成した従来のもの、及び、モールド半
導電層を再形成しないもので、絶縁部3aと導電部3b
の内面境界位置Aと、外部半導電層2の段剥ぎ部のスロ
ープの起点Bとの距離xが本発明の範囲に入らないもの
とを比較して示したものである。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、前記距離xを5
mm以上にすれば、絶縁性能は、モールド半導電層を再形
成したものと同等になることが分かる。ただし、プレハ
ブ型接続部組立時の、外部半導電層2の段剥ぎ部のスロ
ープの起点Bの位置決め誤差を考慮し、距離xは、10
mm以上を目標にして施工することが望ましい。しかし、
前記理由により、プレハブ型接続部全体の大きさを極力
コンパクトに抑制する観点から、距離xが20mmを超え
ることは望ましくない。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ゴムス
トレスコーンの絶縁部と導電部の内面境界位置を、外部
半導電層及びケーブル絶縁体を段剥ぎしたスロープの起
点から5mm〜20mm接続部中央寄りに位置させるように
した。その結果、接続部の組み立て時間が短くてすむ、
モールド半導電層を再形成しないタイプのプレハブ型接
続部であっても、絶縁性能を高く維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレハブ型接続部を示す図である。
【図2】図1のものの部分拡大図である。
【図3】第1従来例を示す図である。
【図4】第2従来例を示す図である。
【図5】外部半導電層の段剥ぎ部を示す図である。
【図6】図4のものの部分拡大図である。
【符号の説明】
1…ケーブル絶縁体 2…外部半導電層 3…ゴムストレスコーン 4…ケーブル導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル端部の外部半導電層及び一部の
    ケーブル絶縁体をスロープを付けて段剥ぎし、その上に
    絶縁油を塗布し、さらにその上に、絶縁部と導電部とを
    軸方向に一体的に連設したゴムストレスコーンを絶縁部
    を先端側にして挿入したゴム・プラスチック絶縁電力ケ
    ーブルのプレハブ型接続部であって、前記ゴムストレス
    コーンの絶縁部と導電部の内面境界位置を、前記段剥ぎ
    のスロープの起点から5mm〜20mm接続部中央寄りにし
    たことを特徴とする電力ケーブルのプレハブ型接続部。
JP36600699A 1999-12-24 1999-12-24 電力ケーブルのプレハブ型接続部 Withdrawn JP2001186650A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107769148A (zh) * 2017-11-24 2018-03-06 广东电网有限责任公司珠海供电局 一种高压交流电缆中间接头应力锥的设计方法

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CN107769148A (zh) * 2017-11-24 2018-03-06 广东电网有限责任公司珠海供电局 一种高压交流电缆中间接头应力锥的设计方法

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