JPH0898383A - 電力ケーブル接続部 - Google Patents
電力ケーブル接続部Info
- Publication number
- JPH0898383A JPH0898383A JP6257318A JP25731894A JPH0898383A JP H0898383 A JPH0898383 A JP H0898383A JP 6257318 A JP6257318 A JP 6257318A JP 25731894 A JP25731894 A JP 25731894A JP H0898383 A JPH0898383 A JP H0898383A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductive layer
- cable
- curved surface
- tip
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cable Accessories (AREA)
- Processing Of Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接続部外径を増やしたり絶縁厚を薄くする必
要もなく、また、施工も容易に行うことができる改良し
た電力ケーブル接続部を提供する。 【構成】 ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの接続
部において、ケーブル導体上のケーブル内部半導電層と
接続スリーブ上の接続部内部半導電層をオーバーラップ
させ、かつ、オーバーラップした外側のスリーブ上の接
続部内部半導電層の先端を一定の曲率をもった曲面形状
に形成する電力ケーブル接続部である。接続スリーブ上
の接続部内部半導電層の先端に形成する曲面の曲率半径
を、外側の電界集中部分で１ｍｍ以上とする。
要もなく、また、施工も容易に行うことができる改良し
た電力ケーブル接続部を提供する。 【構成】 ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの接続
部において、ケーブル導体上のケーブル内部半導電層と
接続スリーブ上の接続部内部半導電層をオーバーラップ
させ、かつ、オーバーラップした外側のスリーブ上の接
続部内部半導電層の先端を一定の曲率をもった曲面形状
に形成する電力ケーブル接続部である。接続スリーブ上
の接続部内部半導電層の先端に形成する曲面の曲率半径
を、外側の電界集中部分で１ｍｍ以上とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴム・プラスチック
絶縁電力ケーブルの接続部に関するものである。
絶縁電力ケーブルの接続部に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図１は、ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
押出モールド型接続部の構成を示す側面図、図２は図１
のＡ部分の拡大断面図である。即ち、接続するケーブル
は端部をそれぞれ段剥ぎしてケーブル絶縁体５，ケーブ
ル内部半導電層２およびケーブル導体４がそれぞれ露出
され、接続スリーブ３に左右から接続するケーブルのケ
ーブル導体４をそれぞれ挿入し圧縮して接続される。こ
の接続したケーブル導体４の接続スリーブ３上に接続部
内部半導電層１を形成し、ケーブルの露出されたケーブ
ル内部半導電層２と接続し、この上に補強絶縁層６を設
けてそれぞれのケーブル絶縁体５から導体界面の電気的
性能が向上するように構成される。
する。図１は、ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
押出モールド型接続部の構成を示す側面図、図２は図１
のＡ部分の拡大断面図である。即ち、接続するケーブル
は端部をそれぞれ段剥ぎしてケーブル絶縁体５，ケーブ
ル内部半導電層２およびケーブル導体４がそれぞれ露出
され、接続スリーブ３に左右から接続するケーブルのケ
ーブル導体４をそれぞれ挿入し圧縮して接続される。こ
の接続したケーブル導体４の接続スリーブ３上に接続部
内部半導電層１を形成し、ケーブルの露出されたケーブ
ル内部半導電層２と接続し、この上に補強絶縁層６を設
けてそれぞれのケーブル絶縁体５から導体界面の電気的
性能が向上するように構成される。
【０００３】しかしながら、上記接続スリーブ３上の接
続部内部半導電層１と左側のケーブルのケーブル内部半
導電層２の結合部は、図２に拡大して示すように電気性
能を低下させないように円滑に形成する必要があり、そ
の加工はこれまで手作業であったため、作業者に高度の
熟練が必要であった。
続部内部半導電層１と左側のケーブルのケーブル内部半
導電層２の結合部は、図２に拡大して示すように電気性
能を低下させないように円滑に形成する必要があり、そ
の加工はこれまで手作業であったため、作業者に高度の
熟練が必要であった。
【０００４】そこで、このような問題を解決するため
に、図３に示されるような接続スリーブ３上の接続部内
部半導電層１と左側のケーブルのケーブル内部半導電層
２をオーバーラップさせ、かつ、上記オーバーラップす
る半導電層１，２の間に左側のケーブル絶縁層５の先端
を残すように形成するものが先行技術として知られてい
る。（特公平４−２３４８６号公報参照）
に、図３に示されるような接続スリーブ３上の接続部内
部半導電層１と左側のケーブルのケーブル内部半導電層
２をオーバーラップさせ、かつ、上記オーバーラップす
る半導電層１，２の間に左側のケーブル絶縁層５の先端
を残すように形成するものが先行技術として知られてい
る。（特公平４−２３４８６号公報参照）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に内部半導電層をオーバーラップさせた部分にケーブル
絶縁体を残すように形成することはその加工が非常に困
難であり、また、補強絶縁層の絶縁層がそれだけ薄くな
って電界が上昇し、接続部の電気的強度が低下してしま
う問題点があった。
に内部半導電層をオーバーラップさせた部分にケーブル
絶縁体を残すように形成することはその加工が非常に困
難であり、また、補強絶縁層の絶縁層がそれだけ薄くな
って電界が上昇し、接続部の電気的強度が低下してしま
う問題点があった。
【０００６】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、接続部外径を増やしたり、絶縁厚を薄くする必
要もなく、また、施工も容易に行うことができる電力ケ
ーブル接続部を提供することを目的とする。
もので、接続部外径を増やしたり、絶縁厚を薄くする必
要もなく、また、施工も容易に行うことができる電力ケ
ーブル接続部を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、ゴム・プラ
スチック絶縁電力ケーブルの接続部において、ケーブル
導体上のケーブル内部半導電層と接続スリーブ上の接続
部内部半導電層をオーバーラップさせ、かつ、オーバー
ラップした外側の接続スリーブ上の接続部内部半導電層
の先端を一定の曲率をもった曲面形状に形成する電力ケ
ーブル接続部である。また、接続スリーブ上の接続部内
部半導電層の先端に形成する曲面の曲率半径を、外側の
電界集中部分で１ｍｍ以上とする電力ケーブル接続部で
ある。
スチック絶縁電力ケーブルの接続部において、ケーブル
導体上のケーブル内部半導電層と接続スリーブ上の接続
部内部半導電層をオーバーラップさせ、かつ、オーバー
ラップした外側の接続スリーブ上の接続部内部半導電層
の先端を一定の曲率をもった曲面形状に形成する電力ケ
ーブル接続部である。また、接続スリーブ上の接続部内
部半導電層の先端に形成する曲面の曲率半径を、外側の
電界集中部分で１ｍｍ以上とする電力ケーブル接続部で
ある。
【０００８】
【作用】電力ケーブル接続部の内部半導電層の結合部を
オーバーラップさせ、オーバーラップした内部半導電層
の間に絶縁層を設けず、オーバーラップした接続部内部
半導電層の先端の曲面形状に一定の曲率を設けることを
特徴とするもので、これによって欠陥となり易い内部半
導電層結合部の電界を低下させ、安定した電力ケーブル
接続部を形成することが可能となる。
オーバーラップさせ、オーバーラップした内部半導電層
の間に絶縁層を設けず、オーバーラップした接続部内部
半導電層の先端の曲面形状に一定の曲率を設けることを
特徴とするもので、これによって欠陥となり易い内部半
導電層結合部の電界を低下させ、安定した電力ケーブル
接続部を形成することが可能となる。
【０００９】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図１は押出モールド型接続部の構成を示す側面
図であり、図２は図１のＡ部分の拡大断面図である。即
ち、接続するケーブルの端部をそれぞれ段剥ぎしてケー
ブル絶縁体５，ケーブル内部半導電層２およびケーブル
導体４がそれぞれ露出され、接続スリーブ３に左右から
露出されたケーブル導体４を挿入し圧縮して接続され
る。このケーブル導体４を接続した接続スリーブ３上に
導電材の円筒を被せて熱融着させて接続部内部半導電層
１を形成する。このとき、接続部内部半導電層１の両端
はケーブルの露出されたケーブル内部半導電層２と接続
され、この上に補強絶縁層６を押し出して形成してそれ
ぞれのケーブル絶縁体５から導体界面の電気的性能を向
上させるように構成される。
明する。図１は押出モールド型接続部の構成を示す側面
図であり、図２は図１のＡ部分の拡大断面図である。即
ち、接続するケーブルの端部をそれぞれ段剥ぎしてケー
ブル絶縁体５，ケーブル内部半導電層２およびケーブル
導体４がそれぞれ露出され、接続スリーブ３に左右から
露出されたケーブル導体４を挿入し圧縮して接続され
る。このケーブル導体４を接続した接続スリーブ３上に
導電材の円筒を被せて熱融着させて接続部内部半導電層
１を形成する。このとき、接続部内部半導電層１の両端
はケーブルの露出されたケーブル内部半導電層２と接続
され、この上に補強絶縁層６を押し出して形成してそれ
ぞれのケーブル絶縁体５から導体界面の電気的性能を向
上させるように構成される。
【００１０】図２において、接続スリーブ３上の接続部
内部半導電層１をケーブル導体４上のケーブル内部半導
電層２の端部の外側にオーバーラップさせて形成し、か
つ、接続部内部半導電層１の先端１ａを電界を緩和させ
るために一定の曲率をもたせた曲面に形成するのであ
る。この曲面の形成は、導電材からなる円筒の両端面を
専用の治具を用い球面形状に切削することにより形成す
る。そして、このように形成された円筒を接続スリーブ
３上に被せて熱融着を行い接続部内部半導電層１とする
のである。この上に補強絶縁層６を押し出して形成す
る。
内部半導電層１をケーブル導体４上のケーブル内部半導
電層２の端部の外側にオーバーラップさせて形成し、か
つ、接続部内部半導電層１の先端１ａを電界を緩和させ
るために一定の曲率をもたせた曲面に形成するのであ
る。この曲面の形成は、導電材からなる円筒の両端面を
専用の治具を用い球面形状に切削することにより形成す
る。そして、このように形成された円筒を接続スリーブ
３上に被せて熱融着を行い接続部内部半導電層１とする
のである。この上に補強絶縁層６を押し出して形成す
る。
【００１１】次に、この接続部内部半導電層１の先端１
ａに形成する曲面の曲率半径について考察する。ここで
補強絶縁層６の内径を２０ｍｍ，外径を４０ｍｍのモデ
ルを例として考えることにする。接続部内部半導電層１
の先端１ａに形成された曲面の曲率半径を１ｍｍとした
とき、ケーブル内部半導電層２上の電界を１としたと
き、接続部内部半導電層１の先端１ａの最大電界は計算
により１．７７倍、接続部内部半導電層１上の最大電界
は計算により１．０５倍となる。接続部内部半導電層１
の先端１ａの曲面を小さくすれば最大電界はさらに高く
なり、設計上の限界値を越えてしまう。この限界値はケ
ーブルによって異なるが、種々のケーブルについての計
算結果から１ｍｍ以下になることがない。従って、接続
部内部半導電層１の先端１ａにおける曲面の曲率半径は
１ｍｍ以上にすることで、内部半導電層結合部の電界を
低下させて、安定した電力ケーブル接続部を形成するこ
とが可能となる。
ａに形成する曲面の曲率半径について考察する。ここで
補強絶縁層６の内径を２０ｍｍ，外径を４０ｍｍのモデ
ルを例として考えることにする。接続部内部半導電層１
の先端１ａに形成された曲面の曲率半径を１ｍｍとした
とき、ケーブル内部半導電層２上の電界を１としたと
き、接続部内部半導電層１の先端１ａの最大電界は計算
により１．７７倍、接続部内部半導電層１上の最大電界
は計算により１．０５倍となる。接続部内部半導電層１
の先端１ａの曲面を小さくすれば最大電界はさらに高く
なり、設計上の限界値を越えてしまう。この限界値はケ
ーブルによって異なるが、種々のケーブルについての計
算結果から１ｍｍ以下になることがない。従って、接続
部内部半導電層１の先端１ａにおける曲面の曲率半径は
１ｍｍ以上にすることで、内部半導電層結合部の電界を
低下させて、安定した電力ケーブル接続部を形成するこ
とが可能となる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電力ケ
ーブル接続部によれば、施工が容易であり、電力ケーブ
ル接続部の絶縁破壊強度を低下させることなく、電気的
に安定した電力ケーブル接続部の製造が容易に可能とな
る。
ーブル接続部によれば、施工が容易であり、電力ケーブ
ル接続部の絶縁破壊強度を低下させることなく、電気的
に安定した電力ケーブル接続部の製造が容易に可能とな
る。
【図１】実施例の押出モールド型接続部の構成を示す側
面図、
面図、
【図２】図１のＡ部分の拡大断面図、
【図３】従来の押出モールド型接続部の図１のＡ部分に
相当する部分の拡大断面図である。
相当する部分の拡大断面図である。
１ 接続部内部半導電層 １ａ 接続部内部半導電層の先端 ２ ケーブル内部半導電層 ３ 接続スリーブ ４ ケーブル導体 ５ ケーブル絶縁体 ６ 補強絶縁層
Claims (2)
- 【請求項１】 ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルの
接続部において、ケーブル導体上のケーブル内部半導電
層と接続スリーブ上の接続部内部半導電層をオーバーラ
ップさせ、かつ、オーバーラップした外側のスリーブ上
の接続部内部半導電層の先端を一定の曲率をもった曲面
形状に形成することを特徴とする電力ケーブル接続部。 - 【請求項２】 接続スリーブ上の接続部内部半導電層の
先端に形成する曲面の曲率半径を、外側の電界集中部分
で１ｍｍ以上とする請求項１記載の電力ケーブル接続
部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6257318A JPH0898383A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 電力ケーブル接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6257318A JPH0898383A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 電力ケーブル接続部 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0898383A true JPH0898383A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=17304700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6257318A Pending JPH0898383A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 電力ケーブル接続部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0898383A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100326426B1 (ko) * | 1999-12-31 | 2002-02-28 | 권문구 | 고전압 프리몰드형 접속함 절연 슬리브 차폐 구조 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP6257318A patent/JPH0898383A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100326426B1 (ko) * | 1999-12-31 | 2002-02-28 | 권문구 | 고전압 프리몰드형 접속함 절연 슬리브 차폐 구조 |
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