JPH1168089A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1168089A
JPH1168089A JP22543997A JP22543997A JPH1168089A JP H1168089 A JPH1168089 A JP H1168089A JP 22543997 A JP22543997 A JP 22543997A JP 22543997 A JP22543997 A JP 22543997A JP H1168089 A JPH1168089 A JP H1168089A
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JP
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region
semiconductor substrate
element isolation
conductivity type
impurity region
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JP22543997A
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Inventor
Yoshiyuki Shibata
義行 柴田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板内にMOSトランジスタを形成した半導
体装置において、素子分離領域を形成する際に、この領
域端部に結晶欠陥領域が発生し、この結晶欠陥領域を原
因として、接合リーク電流が増加し、または分離耐圧が
低下するという問題が発生する。これらの点を改善す
る。 【解決手段】 P型半導体基板1の素子分離領域2端部
のみに、N型のソース/ドレイン高濃度不純物領域4と
同一導電型で低濃度のN型低濃度不純物領域5を形成す
ることにより、素子分離領域2端部での接合リークを低
減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、半導体基板1
01表面に、MOS型デバイスを形成する場合、その基
本的な構造は、素子分離領域103、MOS型ゲート電
極104、ソース/ドレイン領域105、しきい値電圧
制御のためのチャネル不純物領域106からなるもので
ある。また、デバイスの微細化に対応するため、この基
本構造を構成しているものの他に、短チャネル効果抑制
を目的として基板濃度を上げたパンチスルーストップ不
純物領域108と、素子分離耐圧向上を目的として基板
濃度を上げたチャネルストップ不純物領域109が形成
されている。図1において、102は活性部領域を示
す。またプロセスの簡略のため、パンチスルーストップ
不純物領域107と、チャネルストップ不純物領域10
8は繋がった同一の不純物領域として形成されている場
合もある。
【0003】ところで、素子分離については、その形成
過程のなかで素子分離領域近傍の基板内に結晶欠陥領域
が形成され、残留してしまうといった問題がある。代表
例として、選択的に基板を酸化することにより分離を形
成する場合と、素子分離領域に絶縁物を埋め込むことに
より形成する場合について図8(a),(b)を用いて
説明する。
【0004】図8(a)に示すように、選択的に半導体
基板101を酸化することにより素子分離110を形成
する場合、素子分離領域近傍の基板内に結晶欠陥領域1
11が形成されてしまう。この結晶欠陥領域111は、
プロセス上の後工程で行なわれる熱処理によっても消滅
せず残留してしまう場合がある。ソース/ドレイン領域
105と、半導体基板101間またはチャネルストップ
不純物領域108の間に形成されるP−N接合領域にこ
の結晶欠陥領域111が位置した場合、接合リーク電流
112は通常のP−N接合のみの場合に比べて増加して
しまう。すなわち、ソース/ドレイン領域105と半導
体基板101間の電流量が増加してしまう。
【0005】また、図8(b)に示すように、素子分離
領域に絶縁物113を埋め込むことにより素子分離11
4を形成する場合、形成後の後工程で行なわれる熱処理
において、半導体基板101と絶縁物113の熱膨張率
が異なると、素子分離領域近傍の基板内に結晶欠陥領域
111が形成され、先の図8(a)で述べたのと同様
に、接合リーク電流112が増加してしまうといった問
題がある。すなわち、ソース/ドレイン領域105とチ
ャネルストップ領域108間に形成されるP−N接合領
域と、素子分離形成時に生成される結晶欠陥領域111
の位置関係によって、接合リーク電流112は大きくこ
となることになり、そのデバイスの特性に影響する。
【0006】そこで、デバイス設計上、飽和電流、短チ
ャネル効果や素子分離耐圧、接合容量といった他の電気
的特性とこのリーク電流特性のバランスをとりながら個
々の領域の条件が設定される。
【0007】一方、チャネルストップ不純物領域108
については、素子分離耐圧を向上するために、高濃度化
が行なわれる。ソース/ドレイン領域105と半導体基
板101またはチャネルストップ不純物領域108間で
形成されるP−N接合領域での接合リーク電流を問題に
しないデバイスにおいては、高濃度化を行なっても問題
はない。しかしながら、図8(c)に示すように、パン
チスルーストップとチャネルストップ用の不純物導入
を、たとえば同一イオン注入121を行なうことによ
り、チャネルストップ兼パンチスルーストップ不純物領
域120を形成した場合、この領域の高濃度化を図る
と、ソース/ドレイン領域105直下の領域の濃度も高
濃度化され、その結果、接合容量が増加してしまい、回
路構成上応答速度が遅くなるといった問題がある。
【0008】そこで、先の接合リーク電流増加の場合と
同様に、他の電気特性とのバランスをとりながら、個々
の領域の条件が設定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな、素子分離領域形成の際に生成される結晶欠陥領域
111と、ソース/ドレイン領域105、およびチャネ
ルストップ不純物領域108を、デバイスの電気特性上
バランス良く形成することは困難であり、たとえば接合
リーク電流112を抑制するために、チャネルストップ
不純物領域108の濃度を薄くして、あるいは深くして
P−N接合と欠陥の位置をずらした場合には分離耐圧が
劣化してしまい、一方、ソース/ドレイン領域105を
半導体基板101表面から深く形成し、P−N接合と結
晶欠陥領域111の位置をずらした場合には、短チャネ
ル特性で劣化がおこってしまうといった問題が生じてし
まう。他にも、素子分離領域を形成する際、たとえば選
択的に半導体基板101を酸化する方法の場合、結晶欠
陥が発生しないように酸化マスクを設定した場合には、
十分な分離耐圧特性が得られない、あるいは、いわゆ
る、バーズビークの領域が大きくなり、活性部として残
る予定の領域までも酸化されてしまうといったことが問
題となる。
【0010】また、チャネルストップ不純物領域108
については、パンチスルーストップ不純物領域107と
同一に形成した場合、分離耐圧向上のため、高濃度を図
ると接合容量が増加するので、たとえば、別のプロセス
で形成した場合には、注入時に新たにマスクを形成する
工程が増え、コストが増加してしまい、あるいは素子分
離領域を基板方向に対して厚く形成した場合には、生成
される結晶欠陥領域111も増加し、接合リーク電流1
12が増加してしまうといったことが問題となる。
【0011】また同一の半導体基板内にNMOSトラン
ジスタとPMOSトランジスタを形成する、いわゆるC
MOS構造を形成する場合、それぞれのトランジスタに
おいて、素子分離領域103の端部での接合リーク電流
112を低減し、または分離耐圧を向上するためには、
その形成プロセスは、マスク工程が極端に増加する、ま
たはトランジスタ構造そのものを新たな構造に変更する
ことが必要となるといったことが問題となる。
【0012】本発明は、このような基板内にMOSトラ
ンジスタを形成した半導体装置において、素子分離端部
での接合リーク電流を抑制し、分離耐圧の向上をはかる
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置にお
いては、一方導電型の半導体基板に、素子分離領域と、
MOS型ゲート領域と、前記半導体基板と他方導電型で
ソース/ドレインを形成する高濃度不純物領域を有する
半導体装置であって、前記素子分離領域端部に前記ソー
ス/ドレイン形成高濃度不純物領域と同一導電型で低濃
度の不純物領域を有することを特徴としたものである。
【0014】この本発明によれば、素子分離端部での接
合リーク電流が抑制された半導体装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の半導体装
置は、一方導電型の半導体基板に、素子分離領域と、M
OS型ゲート領域と、前記半導体基板と他方導電型でソ
ース/ドレインを形成する高濃度不純物領域を有する半
導体装置であって、前記素子分離領域端部に前記ソース
/ドレイン形成高濃度不純物領域と同一導電型で低濃度
の不純物領域を有することを特徴としたものであり、素
子分離領域を形成の際に生成される結晶欠陥領域が存在
しても、分離耐圧あるいは短チャネル特性を劣化させる
ことなく、素子分離領域端部での接合リーク電流が抑制
されるという作用を有する。
【0016】請求項2記載の半導体装置の製造方法は、
請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、一方導
電型の半導体基板上に酸化膜と窒化膜を堆積する工程
と、活性部となる所望の領域のみに前記酸化膜と窒化膜
を残し、素子分離形成領域の酸化膜と窒化膜を除去する
工程と、前記酸化膜の端部直下の前記半導体基板中に、
前記半導体基板と他方導電型の不純物領域を、前記窒化
膜および酸化膜をマスクとしてその端部に大傾角でイオ
ンを注入して形成する工程と、前記素子分離領域を形成
する工程と、を備えることを特徴としたものであり、マ
スク工程を追加することなく、素子分離領域を形成の際
生成される結晶欠陥領域が存在しても、分離耐圧あるい
は短チャネル特性を劣化させることなく、素子分離領域
端部での接合リーク電流が抑制されるという作用を有す
る。
【0017】請求項3記載の半導体装置は、一方導電型
の半導体基板に、素子分離領域と、MOS型ゲート領域
と、前記半導体基板と他方導電型でソース/ドレインを
形成する高濃度不純物領域を有する半導体装置であっ
て、前記素子分離領域端部に前記半導体基板と同一導電
型の不純物領域を有することを特徴としたものであり、
パンチスルーストップ不純物領域とチャネルストップ不
純物領域を同一に形成した場合に、接合容量を増加させ
ることなく素子分離領域の分離耐圧が向上するという作
用を有する。
【0018】請求項4記載の半導体装置の製造方法は、
請求項3記載の半導体装置の製造方法であって、一方導
電型の半導体基板上に酸化膜と窒化膜を堆積する工程
と、活性部となる所望の領域のみに前記酸化膜と窒化膜
を残し、素子分離形成領域の酸化膜と窒化膜を除去する
工程と、前記酸化膜の端部直下の前記半導体基板中に、
前記半導体基板と同一導電型の不純物領域を、前記窒化
膜および酸化膜をマスクとしてその端部に大傾角でイオ
ンを注入して形成する工程と、素子分離領域を形成する
工程とを備えることを特徴としたものであり、マスク工
程を追加することなく、パンチスルーストップ不純物領
域とチャネルストップ不純物領域を同一に形成した場合
に、接合容量を増加させることなく素子分離領域の分離
耐圧が向上するという作用を有する。
【0019】請求項5記載の半導体装置は、一方導電型
の半導体基板に、素子分離領域と、前記半導体基板と同
一導電型の第1ウェル領域と、前記半導体基板と他方導
電型の第2ウェル領域と、MOS型ゲート領域を有し、
前記第1ウェル領域内に前記半導体基板と他方導電型で
ソース/ドレインを形成する高濃度不純物領域を設け、
前記第2ウェル領域内に前記半導体基板と同一導電型で
ソース/ドレインを形成する高濃度不純物領域を設けた
半導体装置であって、前記素子分離領域端部に、前記第
1ウェル領域内のソース/ドレイン形成高濃度不純物領
域と同一導電型で低濃度の不純物領域を形成することを
特徴としたものであり、CMOS型トランジスタを形成
した場合に、一方のトランジスタでは、素子分離領域端
部での接合リーク電流が低減し、他方のトランジスタで
は、分離耐圧が向上するという作用を有する。
【0020】請求項6記載の半導体装置の製造方法は、
請求項5記載の半導体装置の製造方法であって、一方導
電型の半導体基板中に、前記半導体基板と同一導電型の
第1ウェル領域を形成する工程と、前記半導体基板中
に、前記半導体基板と他方導電型の第2ウェル領域を形
成する工程と、前記第1ウェル領域と第2ウェル領域を
形成した半導体基板上に酸化膜と窒化膜を堆積する工程
と、活性部となる所望の領域のみに前記酸化膜と窒化膜
を残し、素子分離形成領域の酸化膜と窒化膜を除去する
工程と、前記酸化膜の端部直下の前記半導体基板中に、
前記半導体基板と他方導電型の不純物領域を、前記窒化
膜および酸化膜をマスクとしてその端部に大傾角でイオ
ンを注入して形成する工程と、前記素子分離領域を形成
する工程とを備えることを特徴としたものであり、マス
ク工程を追加するなど、プロセス工程を増加することな
く、CMOS型トランジスタを形成した場合に、一方の
トランジスタでは、素子分離領域端部での接合リーク電
流が低減し、他方のトランジスタでは、分離耐圧が向上
するという作用を有する。
【0021】以下、本発明の実施の形態を、図1から図
6を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
半導体装置の断面である。
【0022】P型半導体基板1に、素子分離領域2と、
NMOSゲート3と、N型ソース/ドレイン(高濃度)
不純物領域4を有し、素子分離領域2端部に前記N型ソ
ース/ドレイン不純物領域4と同一導電型で低濃度のN
型低濃度不純物領域5を有している。6は基板のP型層
とN型層間のP−N接合部、7は素子分離領域2の形成
時に生成される素子分離領域端部の結晶欠陥領域を示し
ている。
【0023】一般にN型低濃度不純物領域5がない場
合、P−N接合部6と、結晶欠陥領域7が同位置に存在
することになり、接合リーク電流は増加する。ここでN
型低濃度不純物領域5を設けることによりP−N接合位
置が結晶欠陥領域7よりも深い位置に形成されるので、
結晶欠陥領域7を原因とする接合リーク電流の増加は見
られなくなり、短チャネル効果を抑制しつつ、素子分離
領域端部での接合リーク電流を低減できる。たとえば、
この構造を、DRAMのメモリーセル部のトランスファ
ーゲートに適用すると、素子分離領域端部で発生する結
晶欠陥領域を原因とする接合リーク電流を低減できるこ
とにより、いわゆるポーズタイムを延ばすことが可能と
なる。
【0024】上記実施の形態1の半導体装置の製造方法
を図2の半導体装置の工程断面図を用いて説明する。図
2(a)に示すように、P型半導体基板1上に、素子分
離領域形成時のマスクとして、酸化膜21と窒化膜22
を順に堆積し、マスク工程およびエッチング工程を施
し、活性部のみに、酸化膜21と窒化膜22を残す。
【0025】次に図2(b)に示すように、活性部のみ
に残した酸化膜21および窒化膜22をマスクとして、
たとえば50keV、2×1012atoms/cm2
いった条件でN型不純物のイオン注入23を、たとえば
注入角度を25度といった角度で行うことにより、酸化
膜21と窒化膜22端部直下の半導体基板1中に、N型
不純物領域5を形成する。
【0026】次に図2(c)に示すように、酸化膜21
および窒化膜22の積層膜をマスクとして、半導体基板
1を選択的に、たとえば1100度で100分程度酸化
することにより素子分離領域2を形成し、その後、ウエ
ットエッチングにより、マスクとした窒化膜22および
酸化膜21を除去する。この工程の酸化の際、素子分離
領域2端部に接する半導体基板1内には、結晶欠陥領域
7が形成される。
【0027】続いて図2(d)に示すように、NMOS
ゲート3の形成、N型ソース/ドレイン不純物領域4の
形成を行う。N型ソース/ドレイン不純物4や先に形成
したN型不純物領域5とP型半導体基板1間でP−N接
合部6が形成される。
【0028】このように形成したNMOSトランジスタ
において、トランジスタを形成しているN型不純物領域
5およびN型ソース/ドレイン不純物領域4とP型半導
体基板1間に形成されるP−N接合部6は、素子分離領
域2端部で、半導体基板1に垂直方向で深い位置に形成
されるので、素子分離領域2端部に形成された結晶欠陥
領域7は、このP−N接合部6内に位置せず、このた
め、短チャネル効果を抑制しつつも、素子分離端部に存
在する結晶欠陥が原因となる接合リーク電流を、マスク
工程なしで注入工程のみを追加することにより、低減す
ることができる。また、マスク工程を追加せず、注入工
程のみの追加であるために、コスト面での増加も抑制で
きる。
【0029】なお、本実施の形態1において、N型不純
物領域5を形成するための、イオン注入23のマスクと
して、窒化膜22と酸化膜21を用いているが、窒化膜
のみ、あるいは窒化膜を加工するためのレジストを用い
ても同様の効果がある。
【0030】また、素子分離領域2の形成に関しても、
選択的に半導体基板1を酸化することにより形成する場
合の他に、分離部を掘り下げて、絶縁物を埋め込むとい
った素子分離形成方法についても同様の効果がある。
【0031】また、PMOSトランジスタに関してもそ
れぞれの不純物の導電型を入れ替えることにより同様の
効果がある。 (実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2における
半導体装置の断面である。なお、上記実施の形態1の構
成と同一の構成には同一の符号を付している。
【0032】P型半導体基板1に、素子分離領域2と、
NMOSゲート3と、N型ソース/ドレイン(高濃度)
不純物領域4を有し、素子分離領域2端部にP型低濃度
不純物領域10を有し、P型パンチスルーストップ兼チ
ャネルストップ不純物領域11を有している。12はN
型ソース/ドレイン不純物領域4と、P型パンチスルー
ストップ兼チャネルストップ不純物領域11およびP型
不純物領域10との間に形成されたP−N接合部を示し
ている。
【0033】このように、チャネルストップ不純物領域
とパンチスルーストップ不純物領域を同一のものとした
半導体装置において、P型低濃度不純物領域10を素子
分離領域2端部のみに設けることにより、分離耐圧を向
上できる。また、このとき、パンチスルーストップ兼チ
ャネルストップ不純物領域11の濃度は、N型ソース/
ドレイン不純物領域4底部とのP−N接合部12では増
加しないので、この底部のP−N接合リーク電流あるい
は、接合容量は増加しない。
【0034】上記実施の形態2の半導体装置の製造方法
を図4の半導体装置の工程断面図を用いて説明する。図
4(a)に示すように、P型半導体基板1上に、素子分
離領域形成時のマスクとして、酸化膜21と窒化膜22
を堆積し、続いてマスク工程およびエッチング工程を施
し、活性部のみに、酸化膜21と窒化膜22を残す。
【0035】次に図4(b)に示すように、活性部のみ
に残した酸化膜21および窒化膜22を、マスクとし
て、たとえば50keV、2×1012atoms/cm
2 といった条件でP型不純物のイオン注入24を、たと
えば注入角度を25度といった角度で行うことにより、
酸化膜21と窒化膜22の端部直下の半導体基板1中
に、P型不純物領域10を形成する。
【0036】次に図4(c)に示すように、酸化膜21
および窒化膜22の積層膜をマスクとして、半導体基板
1を選択的に、たとえば1100度で100分程度酸化
することにより素子分離領域2を形成し、その後、ウエ
ットエッチングにより、マスクとした窒化膜21および
酸化膜22を除去する。
【0037】続いて図4(d)に示すように、パンチス
ルーストップ不純物領域兼チャネルストップ不純物領域
11の導入、NMOSゲート3の形成、N型ソース/ド
レイン不純物領域4の形成を行う。N型ソース/ドレイ
ン不純物4と、P型パンチスルーストップ兼チャネルス
トップ不純物領域11およびP型不純物領域10との間
にP−N接合部12が形成される。
【0038】このように形成した、パンチスルーストッ
プ不純物領域とチャネルストップ不純物領域同一の不純
物領域として形成したNMOSトランジスタにおいて、
トランジスタを形成しているN型ソース/ドレイン不純
物領域4とP型パンチスルーストップ兼チャネルストッ
プ不純物領域11およびP型不純物領域10との間にP
−N接合部12が形成される。
【0039】従来、素子分離耐圧を向上させるために
は、P型不純物の濃度を増加する必要があり、その為
に、N型ソース/ドレイン不純物領域4の底部で接合容
量が増加し、回路を構成した場合の応答速度が遅くなっ
た。本実施の形態2では、素子分離端部のみにP型不純
物を、マスク工程の追加をせず、イオン注入工程のみを
増やすだけで、接合容量の増加を抑制しながら、分離耐
圧を向上できる。また、マスク工程を追加せず、注入工
程のみの追加であるために、コスト面での増加も抑制で
きる。
【0040】なお、本実施の形態2において、P型不純
物層10を形成するための、イオン注入24のマスクと
して、窒化膜22と酸化膜21を用いているが、窒化膜
のみ、あるいは窒化膜を加工するためのレジストを用い
ても同様の効果がある。
【0041】また、素子分離領域2の形成に関しても、
選択的に半導体基板1を酸化することにより形成する場
合の他に、分離部を掘り下げて、絶縁物を埋め込むとい
った素子分離形成方法についても同様の効果がある。
【0042】また、PMOSトランジスタに関してもそ
れぞれの不純物の導電型を入れ替えることにより同様の
効果がある。 (実施の形態3)図5は本発明の実施の形態3における
半導体装置の断面である。なお、上記実施の形態1およ
び実施の形態2の構成と同一の構成には同一の符号を付
している。
【0043】P型の半導体基板1に、素子分離領域2
と、Pウェル領域14と、Nウェル領域15を有してい
る。上記Pウェル領域14に、NMOSゲート3と、N
型ソース/ドレイン(高濃度)不純物領域4を有し、素
子分離領域2端部にN型低濃度不純物領域5を有し、P
型パンチスルーストップ兼チャネルストップ不純物領域
11を有している。7は素子分離領域2の形成時に生成
される素子分離端部の結晶欠陥領域、18はN型ソース
/ドレイン不純物領域4とP型パンチスルーストップ兼
チャネルストップ不純物領域11およびN型不純物領域
5との間に形成されたP−N接合部を示している。
【0044】また前記Nウェル領域15に、PMOSゲ
ート16と、P型ソース/ドレイン(高濃度)不純物領
域17を有し、素子分離領域2端部に上記N型低濃度不
純物領域5を有し、N型パンチスルーストップ兼チャネ
ルストップ不純物領域19を有している。20はP型ソ
ース/ドレイン不純物領域17とN型パンチスルースト
ップ兼チャネルストップ不純物領域19およびN型不純
物領域5との間に形成されたP−N接合部を示してい
る。
【0045】このように、CMOS型トランジスタを形
成する、両PMOS型トランジスタとNMOS型トラン
ジスタの素子分離領域2の端底部のみにN型不純物領域
5をを設けることにより、NMOSトランジスタについ
ては、短チャネル特性での劣化など抑制されたままで、
素子分離領域2端部における結晶欠陥領域7はP−N接
合部18内に位置しないことによりこの欠陥を原因とす
る接合リーク電流を低減でき、またPMOSトランジス
タについては、接合容量を増加させることなく、素子分
離耐圧を向上できる。
【0046】上記実施の形態3の半導体装置の製造方法
を図6の半導体装置の工程断面図を用いて説明する。図
6(a)に示すように、P型半導体基板1に、Nウェル
領域14とPウェル領域15を形成し、それぞれの領域
の基板上に酸化膜21と窒化膜22を堆積し、続いてマ
スク工程およびエッチング工程を施し、活性部のみに、
酸化膜21と窒化膜22を残す。
【0047】次に図6(b)に示すように、活性部をの
みに残した酸化膜21および窒化膜22をマスクとし
て、半導体基板1全面に、たとえば50keV、2×1
12atoms/cm2 といった条件でN型不純物のイ
オン注入23を、たとえば注入角度25度いった角度で
行なうことにより酸化膜21と窒化膜22の端部直下の
半導体基板1中に、N型不純物領域5を形成する。
【0048】次に図7(c)に示すように、酸化膜21
および窒化膜22の積層膜をマスクとして、半導体基板
1を選択的に、たとえば1100度で100分程度酸化
することにより素子分離領域2を形成し、その後、ウエ
ットエッチングにより、マスクとした窒化膜22および
酸化膜21を除去する。この際、素子分離領域2端部近
傍の半導体基板1内に結晶欠陥領域7が形成される。
【0049】続いて図7(d)に示すように、Pウェル
領域15およびNウェル領域14内それぞれにP型パン
チスルーストップ兼チャネルストップ用不純物11およ
びN型パンチスルーストップ兼チャネルストップ用不純
物19の導入、NMOSゲー3およびPMOSゲート1
6の形成、Pウェル領域14内NMOSトランジスタ用
ソース/ドレイン不純物領域4およびNウェル領域15
内PMOSトランジスタ用ソース/ドレイン不純物領域
17の形成を行なう。このときNMOSトランジスタに
ついて基板中にP−N接合部18が、またPMOSトラ
ンジスタについてもP−N接合部20が形成される。
【0050】このようにマスク工程を増加させることな
く、素子分離領域形成用マスクの端底部のみに同一の注
入工程でN型不純物領域5を形成した、CMOSトラン
ジスタの内、NMOSトランジスタについては、短チャ
ネル特性での劣化など抑制されたままで、素子分離端部
における結晶欠陥領域7はP−N接合部18内に位置し
ないことによりこの欠陥を原因とする接合リーク電流は
増加しない。同時に、PMOSトランジスタについて
は、接合容量を増加させることなく、素子分離耐圧を向
上できる。
【0051】なお、本実施の形態3において、N型不純
物層5を形成するための、イオン注入のマスクとして、
窒化膜21と酸化膜22を用いているが、窒化膜のみ、
あるいは窒化膜を加工するためのレジストを用いても同
様の効果がある。
【0052】また、素子分離領域2の形成に関しても、
選択的に半導体基板1を酸化することにより形成する場
合の他に、分離部を掘り下げて、絶縁物を埋め込むとい
った素子分離形成方法についても同様の効果がある。
【0053】また、N型不純物領域5をP型不純物領域
とした場合、PMOSトランジスタとNMOSトランジ
スタについて、上記実施の形態の特性を入れ替えた結果
を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、素子分離
領域端部のみに基板と同一導電型あるいは逆の導電型の
不純物を導入することにより、分離耐圧を向上でき、あ
るいは、素子分離領域端部での接合リーク電流を低減で
きる。また、素子分離領域形成用のマスクを使用するこ
とにより、素子分離領域端部に不純物を導入する際の新
たなマスク工程などの増加を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における半導体装置の断
面図である。
【図2】同半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2における半導体装置の断
面図である。
【図4】同半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3における半導体装置の断
面図である。
【図6】同半導体装置の製造方法の工程断面図である。
【図7】従来の半導体装置の断面図である。
【図8】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離領域 3 NMOSゲート 4 N型ソース/ドレイン不純物領域 5 N型低濃度不純物領域 6 PN接合部 7 結晶欠陥領域 10 P型低濃度不純物領域 11 P型パンチスルーストップ兼チャネルストップ不
純物領域 12 PN接合部 14 Pウェル領域 15 Nウェル領域 16 PMOSゲート 17 P型ソース/ドレイン不純物領域 18 PN接合部 19 N型パンチスルーストップ兼チャネルストップ不
純物領域 20 PN接合部 21 酸化膜 22 窒化膜 23 N型不純物イオン注入 24 P型不純物イオン注入

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方導電型の半導体基板に、素子分離領
    域と、MOS型ゲート領域と、前記半導体基板と他方導
    電型でソース/ドレインを形成する高濃度不純物領域を
    有する半導体装置であって、 前記素子分離領域端部に前記ソース/ドレイン形成高濃
    度不純物領域と同一導電型で低濃度の不純物領域を有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 一方導電型の半導体基板上に酸化膜と窒化膜を堆積する
    工程と、 活性部となる所望の領域のみに前記酸化膜と窒化膜を残
    し、素子分離形成領域の酸化膜と窒化膜を除去する工程
    と、 前記酸化膜の端部直下の前記半導体基板中に、前記半導
    体基板と他方導電型の不純物領域を、前記窒化膜および
    酸化膜をマスクとしてその端部に大傾角でイオンを注入
    して形成する工程と、 前記素子分離領域を形成する工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 一方導電型の半導体基板に、素子分離領
    域と、MOS型ゲート領域と、前記半導体基板と他方導
    電型でソース/ドレインを形成する高濃度不純物領域を
    有する半導体装置であって、 前記素子分離領域端部に前記半導体基板と同一導電型の
    不純物領域を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 一方導電型の半導体基板上に酸化膜と窒化膜を堆積する
    工程と、 活性部となる所望の領域のみに前記酸化膜と窒化膜を残
    し、素子分離形成領域の酸化膜と窒化膜を除去する工程
    と、 前記酸化膜の端部直下の前記半導体基板中に、前記半導
    体基板と同一導電型の不純物領域を、前記窒化膜および
    酸化膜をマスクとしてその端部に大傾角でイオンを注入
    して形成する工程と、 素子分離領域を形成する工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 一方導電型の半導体基板に、素子分離領
    域と、前記半導体基板と同一導電型の第1ウェル領域
    と、前記半導体基板と他方導電型の第2ウェル領域と、
    MOS型ゲート領域を有し、前記第1ウェル領域内に前
    記半導体基板と他方導電型でソース/ドレインを形成す
    る高濃度不純物領域を設け、前記第2ウェル領域内に前
    記半導体基板と同一導電型でソース/ドレインを形成す
    る高濃度不純物領域を設けた半導体装置であって、 前記素子分離領域端部に、前記第1ウェル領域内のソー
    ス/ドレイン形成高濃度不純物領域と同一導電型で低濃
    度の不純物領域を形成することを特徴とする半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 一方導電型の半導体基板中に、前記半導体基板と同一導
    電型の第1ウェル領域を形成する工程と、 前記半導体基板中に、前記半導体基板と他方導電型の第
    2ウェル領域を形成する工程と、 前記第1ウェル領域と第2ウェル領域を形成した半導体
    基板上に酸化膜と窒化膜を堆積する工程と、 活性部となる所望の領域のみに前記酸化膜と窒化膜を残
    し、素子分離形成領域の酸化膜と窒化膜を除去する工程
    と、 前記酸化膜の端部直下の前記半導体基板中に、前記半導
    体基板と他方導電型の不純物領域を、前記窒化膜および
    酸化膜をマスクとしてその端部に大傾角でイオンを注入
    して形成する工程と、 前記素子分離領域を形成する工程と、を備えることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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