JPH1167503A - 正特性サーミスタの製造方法 - Google Patents

正特性サーミスタの製造方法

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JPH1167503A
JPH1167503A JP22462797A JP22462797A JPH1167503A JP H1167503 A JPH1167503 A JP H1167503A JP 22462797 A JP22462797 A JP 22462797A JP 22462797 A JP22462797 A JP 22462797A JP H1167503 A JPH1167503 A JP H1167503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature coefficient
positive temperature
electrode
coefficient thermistor
resin layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP22462797A
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English (en)
Inventor
Akihiko Sasaki
昭彦 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP22462797A priority Critical patent/JPH1167503A/ja
Publication of JPH1167503A publication Critical patent/JPH1167503A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、生産性の高い正特性サーミスタの
製造方法を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 PTC素子1の主面に所望の櫛状電極2
aのパターンとは逆パターンの樹脂層3aを形成する
(101)。次に、PTC素子1の裏面に所望の裏面電
極2cのパターンとは逆パターンの樹脂層3bを形成す
る(102)。次いで、PTC素子1に無電解Niメッ
キを行いNiメッキ層を形成する(103)。次に、樹
脂層3a,3bを除去する(104)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正特性サーミスタ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の正特性サーミスタの製造方法につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0003】図2は、従来の櫛形電極の製造方法を示す
工程図であり、1は板状正特性サーミスタ素子(以下P
TC素子とする)、2aは櫛状電極、2bは側面電極、
2cは裏面電極である。
【0004】まずチタン酸バリウムを主成分とするPT
C素子1を作製し(200)、次に銀、アルミ等を主成
分とした電極ペーストを用いて、PTC素子1の主面に
櫛状電極2aを印刷形成し(201)、次いで櫛状電極
2aに連結してPTC素子1の両側面に側面電極2bを
印刷形成し(202)、その後側面電極2bに連結して
PTC素子1の裏面に裏面電極2cを印刷形成し(20
3)、電気炉等を用いて焼付を行い正特性サーミスタを
製造していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法では、主面および裏面と側面との電気的接続のた
めPTC素子表面に沿って電極を直角に二度屈曲させる
ため精度管理が厳しく生産性が悪いという問題点を有し
ていた。
【0006】そこで本発明は、生産性の高い正特性サー
ミスタの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の正特性サーミスタの製造方法は、板状の正特
性サーミスタ素子表面に所望の電極パターンとは逆のパ
ターンの樹脂層を形成する第1の工程と、次に前記正特
性サーミスタ素子表面にこの正特性サーミスタ素子に対
してオーミック性を有する金属メッキを行い電極を形成
する第2の工程と、次いで前記樹脂層を除去する第3の
工程とを備えたものであり、上記目的を達成することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、板状の正特性サーミスタ素子表面に所望の電極パタ
ーンとは逆のパターンの樹脂層を形成する第1の工程
と、次に前記正特性サーミスタ素子表面にこの正特性サ
ーミスタ素子に対してオーミック性を有する金属メッキ
を行い電極を形成する第2の工程と、次いで前記樹脂層
を除去する第3の工程とを備えた正特性サーミスタの製
造方法であり、主面と側面、側面と裏面との電気的接続
を確実にとれる正特性サーミスタを生産性よく得ること
ができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、第1の工程にお
いて樹脂層は、第2の工程における電極厚みよりも厚く
形成する請求項1に記載の正特性サーミスタの製造方法
であり、所望の形状の電極を精度よく形成することがで
きる。
【0010】以下に、本発明の一実施の形態による正特
性サーミスタの製造方法について、図面を参照しながら
説明する。
【0011】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
正特性サーミスタの製造工程図であり、1は板状正特性
サーミスタ素子(以下PTC素子とする)、2aは櫛状
電極、2bは側面電極、2cは裏面電極、3a,3bは
樹脂層、4aは無電解Niメッキ槽、4bは無電解Ni
メッキ液である。
【0012】PTC素子1は、チタン酸バリウムを主成
分とし、副成分として微量のY,Nbを添加した酸化物
半導体である。上記各電極2a〜2cは、無電解工法に
より形成されたNiメッキである。樹脂層3a,3b
は、エチルセルロース等の樹脂系のマスク剤である。無
電解Niメッキ槽4aはステンレス等の金属またはPE
等の樹脂製であり、無電解Niメッキ液4bは、ホウ素
等を含有した市販の無電解用メッキ液である。
【0013】まず、PTC素子1を形成し(100)、
このPTC素子1の主面に所望の櫛状電極2aのパター
ンとは逆パターンのマスク板を使用して樹脂層3aを形
成し、100〜150℃で乾燥する(101)。次に、
PTC素子1の裏面に所望の裏面電極2cのパターンと
は逆パターンのマスク板を使用して、樹脂層3bを形成
し、100〜150℃で乾燥する(102)。次いで、
PTC素子1をSnCl2溶液中に浸漬して、PTC素
子1表面にPdを付着しやすくした後、Pd溶液に浸漬
して、Pdを付着させる。その後約70〜90℃に加熱
した無電解Niメッキ液へ約5〜10分間浸漬して、P
TC素子1表面のPdとNiとを置換してNiメッキ層
を形成する(103)。次に、有機溶剤等でPTC素子
1を洗浄することにより、樹脂層3a,3bを溶解し、
除去する(104)。次いでもう一度有機溶剤などでP
TC素子1を洗浄することにより、表面に付着あるいは
残留している樹脂層3a,3bを完全に除去することが
できる。その後、乾燥してPTC素子1に付着した有機
溶剤を除去して、櫛状電極の櫛と平行方向に、所望の大
きさに切断することにより、PTC素子1の主面に櫛状
電極2a、側面電極2b、裏面電極2cを有する正特性
サーミスタを複数得ることができる(105)。
【0014】なお、櫛状電極2aはPTC素子1の裏面
に形成してもかまわない。また、Niメッキは電解メッ
キでも無電解メッキでもかまわない。
【0015】さらに、樹脂層3a,3bの厚みは、形成
しようとする櫛状電極2a、側面電極2b、裏面電極2
cの厚みよりも厚く形成しておくことにより、所望の形
状に形成しやすい。
【0016】
【発明の効果】以上本発明によると、生産性よく正特性
サーミスタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における正特性サーミス
タの製造工程図
【図2】従来の正特性サーミスタの製造工程図
【符号の説明】
1 正特性サーミスタ素子 2a 櫛状電極 2b 側面電極 2c 裏面電極 3a 樹脂層 3b 樹脂層 4a 無電解Niメッキ槽 4b 無電解Niメッキ液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の正特性サーミスタ素子表面に所望
    の電極パターンとは逆のパターンの樹脂層を形成する第
    1の工程と、次に前記正特性サーミスタ素子表面にこの
    正特性サーミスタ素子に対してオーミック性を有する金
    属メッキを行い電極を形成する第2の工程と、次いで前
    記樹脂層を除去する第3の工程とを備えた正特性サーミ
    スタの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の工程において樹脂層は、第2の工
    程における電極厚みよりも厚く形成する請求項1に記載
    の正特性サーミスタの製造方法。
JP22462797A 1997-08-21 1997-08-21 正特性サーミスタの製造方法 Pending JPH1167503A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050469A (ja) * 2009-10-16 2010-03-04 Koa Corp 電流検出用抵抗器の製造方法

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JP2010050469A (ja) * 2009-10-16 2010-03-04 Koa Corp 電流検出用抵抗器の製造方法
JP4542608B2 (ja) * 2009-10-16 2010-09-15 コーア株式会社 電流検出用抵抗器の製造方法

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