JPH1167311A - 雌端子金具 - Google Patents

雌端子金具

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JPH1167311A
JPH1167311A JP9231498A JP23149897A JPH1167311A JP H1167311 A JPH1167311 A JP H1167311A JP 9231498 A JP9231498 A JP 9231498A JP 23149897 A JP23149897 A JP 23149897A JP H1167311 A JPH1167311 A JP H1167311A
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努 田中
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大電流用回路に適用可能としながら小型化を
図る。 【解決手段】 雌端子金具20Fは端子本体20Faと
押圧部材20Fbとからなり、端子本体20Faは、雄
端子金具20Mのタブ21Mと接触可能な接触部21F
を有し、肉厚とすることにより導電路を構成する。押圧
部材20Fbは、端子本体20Faとは別部品であって
端子本体20Faよりも肉薄とされ、タブ21Mを接触
部21Fへ押圧可能なバネ片26Fを備えている。雌端
子金具20Fに大電流を流す場合には、導電路となる端
子本体20Faの板厚が厚いので、発熱を防止すること
ができる。また、導電路の用に供されない押圧部材20
Fbの板厚は薄いので、小型化が実現されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌端子金具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の雌端子金具は、端子本体部の後端
に電線を圧着するためのバレル部を形成するとともに、
端子本体部の前部に雄端子金具のタブとの接触を行うた
めの角筒部を形成し、さらに、この角筒部の下面前端縁
に後方へ折り返すようにバネ片と形成した構造になる。
雄端子金具との接続状態では、角筒部の天井面にタブが
接触されるとともに、バネ片がタブを下から弾性的に押
圧し、もって角筒部とタブとの間に所定の接触圧が確保
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる雌端子金具を電
気自動車の充電装置のように大電流が流れる回路に用い
ようとした場合、発熱防止のために、電流の主たる導電
路となる部分、即ち角筒部のうちのタブと接触する天井
部、端子本体部及びバレル部の板厚を厚くする必要があ
る。ところが、従来の端子金具は、肉厚にする必要のな
い非導電部分、即ち角筒部の底面部と両側面部、及びバ
ネ片が導電路部分と一体に成形されていたため、この非
導電路部分も肉厚になってしまい、その結果、全体が大
型化するという問題が生じる。本願発明は上記事情に鑑
みて創案されたものであって、大電流用回路に適用可能
としながら小型化を図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、雄端
子金具のタブとの接触部が形成されていて導電路を構成
する端子本体と、前記タブを前記接触部へ押圧可能なバ
ネ片とを備えたものにおいて、前記バネ片を前記端子本
体とは別体の部品とし、且つそのバネ片の板厚を前記端
子金具よりも薄くした構成とした。請求項2の発明は、
請求項1の発明において、前記端子本体と前記バネ片が
互いに独立してコネクタハウジングへの取付けを可能と
されている構成とした。
【0005】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記バネ片が前記コネクタハウジング
へ係止可能な角筒形取付部の内側に突出させて設けら
れ、前記角筒形取付部における前記バネ片と対向する内
面に沿って前記接触部が配される構成とした。請求項4
の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明にお
いて、前記端子本体が前記雄端子金具と同じ形状とさ
れ、そのタブ相当部が前記接触部として機能する構成と
した。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>本発明の雌端子金具に大電流を流す
場合には、導電路となる端子本体の板厚が厚いので、発
熱を防止することができる。また、導電路の用に供され
ないバネ片の板厚は薄いので、小型化が可能である。 <請求項2の発明>バネ片を端子本体とは独立させてコ
ネクタハウジングに取り付けるようにしたので、端子本
体にはバネ片を保持するための保持構造が不要となる。
したがって、バネ片の保持構造を端子本体が備えている
ものと比較すると、端子本体の小型化、ひいては雌端子
金具全体の小型化を図ることができる。
【0007】<請求項3の発明>バネ片の押圧作用は、
接触部との間で雄端子金具のタブを弾性的に挟圧するこ
とにより発揮される。このとき、接触部は、角筒形取付
部の内面に当接するのでバネ片の押圧力から逃げる方向
へ変位することはない。したがって、タブと接触部との
間では所定の接触圧が確保される。 <請求項4の発明>雄端子金具と嵌合した状態では、端
子本体のタブ相当部と雄端子金具のタブとが重なり合っ
て接触する。端子本体を雄端子金具と同じ形状としたの
で、部品の種類の数が少なくなり、コスト低減を図るこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態の雌端子
金具20Fは、雌側コネクタハウジング10Fに取り付
けられるとともに、雄側コネクタハウジング10Mの雄
端子金具20Mと嵌合されるようになっている。まず、
雄側コネクタハウジング10Mと雄端子金具20Mにつ
いて説明する。雄側コネクタハウジング10Mは、円形
の内筒部11Mと外筒部12Mとを内筒部11Mの前端
部において連結部13Mにより同心状に一体形成した二
重筒構造をなしている。内筒部11Mには、雄端子金具
20Mを収容するためのキャビティ14Mが前後に貫通
して形成され、キャビティ14Mの上面には雄端子金具
20Mを前止まりさせるための傾斜した前止まり部15
Mが形成されているとともに、キャビティ14Mの下面
には雄端子金具20Mを抜止めするためのランス16M
が形成されている。
【0009】雄端子金具20Mは、後述する雌端子金具
20Fの端子本体20Faと同一の部品とされ、雄端子
金具20Mと端子本体20Faのいずれとしても使用す
ることが可能となっている。即ち、雄端子金具20M
は、肉厚(例えば2mm)の導電性金属板材を曲げ加工
してなり、前方へ突出するタブ21Mを有するととも
に、後端部にはバレル部22Mを有する。バレル部22
Mにはシールド電線45の導体46が圧着により接続さ
れている。タブ21Mは、左右両縁部を上面側内向きに
折り返すことにより二枚重ねとされ、シールド電線45
の軸心よりも上方に位置している。雄端子金具20Mの
上面には、前止まり部15Mと係合可能な傾斜部23M
が形成され、下面にはランス16Mと係合するための係
止孔24Mが形成されている。かかる雄端子金具20M
は後方からキャビティ14M内に挿入され、上面の傾斜
部23Mをキャビティ14Mの前止まり部15Mに係合
させるとともに、係止孔24Mにランス16Mを係止さ
せることにより、抜き挿し両方向の遊動を規制された正
規挿入状態に取り付けられる。取付け状態において、タ
ブ21Mは、内筒部11Mから突出し、後述する雌端子
金具20Fとの嵌合に備える。
【0010】次に、雌側コネクタハウジング10Fと雌
端子金具20Fについて説明する。雌側コネクタハウジ
ング10Fは、円形の内筒部11Fと外筒部12Fとを
内筒部11Fの前端部において連結部13Fにより同心
状に一体形成した二重筒構造をなしている。内筒部11
Fには、雌端子金具20Fを収容するためのキャビティ
14Fが前後に貫通して形成され、キャビティ14Fの
下面には雌端子金具20Fを前止まりさせるための傾斜
した前止まり部15Fが形成されているとともに、キャ
ビティ14Fの上面には雌端子金具20Fを抜止めする
ためのランス16Fが形成されている。この前止まり部
15F及びとランス16Fは、上記雄側コネクタハウジ
ング10Mの前止まり部15M及びランス16Mに対し
て上下対称となっている。
【0011】雄側のキャビティ14Mとは異なり、雌側
のキャビティ14Fにおいては、前止まり部15F及び
ランス16Fよりも前方の領域が、後述する押圧部材2
0Fbを収容するための角形断面の収容空間17Fとな
っている。この収容空間17Fは前方に大きく開放さ
れ、ここから押圧部材20Fbが収容されるようになっ
ている。収容空間17Fの左右両側面には前端の開口か
ら奥へ延びる左右一対のガイド溝18Fが形成されてお
り、このガイド溝18Fの奥端は押圧部材20Fbの奥
側への移動を規制するストッパ19Fとなっている。収
容空間17Fの下面は、それよりも後方の領域に対して
段差状に低くなった低床部30Fが形成されている。こ
の低床部30Fの奥行き寸法及び段差寸法は、夫々、後
述する角筒形取付部25Fの長さ寸法及び角筒形取付部
25Fの下面板部40Fの板厚と同じ寸法に設定されて
いる。
【0012】また、内筒部11Fの前端部にはリテーナ
31が嵌合されて図示しない係止手段により抜止保持さ
れている。リテーナ31は、内筒部11Fの外周面に外
嵌される筒状部32と、キャビティ14Fの収容空間1
7Fの前端の開口を部分的に塞ぐ前板部33と、キャビ
ティ14Fの上面に沿って嵌入される規制片34とを備
えて構成される。規制片34は、キャビティ14Fの上
面とランス16Fの上面との隙間に進入することにより
ランス16Fの係合解除方向への変位を規制し、もって
雌端子金具20Fを二重係止する。また、前板部33に
は、雄端子金具20Mのタブ21Mを進入させるための
進入口35が開口されている。そして、前板部33にお
ける進入口35の周縁部分は、押圧部材20Fbを抜止
めするための抜け規制部36とされている。
【0013】雌端子金具20Fは、互いに別部品として
成形された端子本体(本発明の構成要件である導電路を
構成する)20Faと押圧部材20Fbとから構成され
ている。端子本体20Faは、上記雄端子金具20Mと
同一の部品とされ、端子本体20Faと雄端子金具20
Mのいずれとしても使用することが可能であって、端子
本体20Faとして使用するときには雄端子金具20M
とは上下反転させた形態とされる。即ち、端子本体20
Faは、肉厚(例えば2mm)の導電性金属板材を曲げ
加工してなり、前方へ突出する接触部21Fを有すると
ともに、後端部にはバレル部22Fを有する。バレル部
22Fにはシールド電線45の導体46が圧着により接
続されている。接触部21Fは、雄端子金具20Mにお
けるタブ21Mに相当し、左右両縁部を下面側内向きに
折り返すことにより二枚重ねとされている。この接触部
21Fは、雄端子金具20Mのタブ21Mとは逆にシー
ルド電線45の軸心よりも下方に位置している。また、
端子本体20Faの上面にはランス16Fと係合するた
めの係止孔24Fが形成され、下面には前止まり部15
Fと係合可能な傾斜部23Fが形成されている。かかる
端子本体20Faは後方からキャビティ14F内に挿入
される。
【0014】押圧部材20Fbは、端子本体20Faよ
りも薄い(例えば0.3mm)板材を曲げ加工してな
り、角筒形取付部25Fとバネ片26Fとを備えて構成
される。この押圧部材20Fbの材質は、端子本体20
Faとは異なり、導電性と非導電性のいずれでもよい。
さて、角筒形取付部25Fは、収容空間17F内にほぼ
緊密に内嵌される寸法とされ、一方の側壁部27Fの上
端の係止縁部27Faを上面板部28Fの縁部に外側か
ら係止させることで角筒形を保っている。左右両側壁部
27Fには、上記ガイド溝18Fと嵌合可能とされてい
るとともにそのストッパ19Fと係合可能とされた係止
片29Fが切り起こしによって形成されている。
【0015】また、角筒形取付部25Fの下面板部40
Fは上記収容空間17Fの低床部30Fに嵌合され、嵌
合状態において下面板部40Fの上面とキャビティ14
Fの底面とが面一となる。この下面板部40Fに対して
は、端子本体20Faの接触部21Fが載せられるよう
にして配置される。この下面板部40Fは、後述するよ
うにバネ片26Fからタブ21M及び接触部21Fに対
して作用する下向きの弾性押圧力を下から受け止める機
能を発揮する。さらに、下面板部40Fの前縁には、上
向きに延出する突当部41Fが形成され、この突当部4
1Fには端子本体20Faと押圧部材20Fbを雌側コ
ネクタハウジング10F内で組み付けたときに、接触部
21Fの先端が突き当てられるようになっている。
【0016】バネ片26Fは、角筒形取付部25Fの上
面板部28Fの前縁からの延出部分を下側(内側)後方
へ折り返すと共に下方へ膨出するように湾曲させること
により一体に形成されている。バネ片26Fは、角筒形
取付部25Fの内部において接触部21Fの上方に位置
し、このバネ片26Fと接触部21Fとの間にタブ21
Mが進入される。自由状態におけるバネ片26Fの下端
と接触部21Fの上面との間隔は、タブ21Mの厚さ寸
法よりも少し狭く設定されている。したがって、バネ片
26Fと接触部21Fの間にタブ21Mが進入すると、
バネ片26Fの弾性復元力によりタブ21Mと接触部2
1Fに対して下向きの弾性押圧力が作用する。
【0017】次に、本実施形態の作用を説明する。雌側
コネクタハウジング10Fに雌端子金具20Fを取り付
ける際には、まず、リテーナ31を外した状態で、後方
から端子本体20Faをキャビティ14F内に挿入す
る。端子本体20Faが正規挿入位置に達すると、傾斜
部23Fが前止まり部15Fに係合するとともに係止孔
24Fにランス16Fが係止し、もって端子本体20F
aが抜き挿し両方向の遊動規制状態に保持される。取付
け状態では、接触部21Fが収容空間17F内の低い位
置に突出して押圧部材20Fbを待機する。次に、押圧
部材20Fbを前方から収容空間17F内に挿入する。
このとき、係止片29Fをガイド溝18Fに嵌合させる
とともに、下面板部40Fを低床部30Fと接触部21
Fとの僅かな隙間に差し込むようにする。押圧部材20
Fbが正規取付け位置に達すると、係止片29Fがガイ
ド溝18Fの奥のストッパ19Fに当接し、もって押圧
部材20Fbのそれ以上の挿入が規制される。この状態
では、角筒形取付部25Fの前端が内筒部11Fの前端
とほぼ面一状態になる。
【0018】この後、リテーナ31を前方から内筒部1
1Fに組み付け、図示しない係止手段によって脱外不能
にロックする。この状態では、リテーナ31の抜け規制
部36が角筒形取付部25Fの前端に当接し、もって押
圧部材20Fbの前方への抜けが規制される。以上によ
り、押圧部材20Fbは、端子本体20Faとは独立し
て雌側コネクタハウジング10Fに対して抜き挿し不能
状態に保持される。この押圧部材20Fbと端子本体2
0Faが組み付けられた状態では、接触部21Fが下面
板部40Fに載置するように位置され、この接触部21
Fの上方でバネ片26Fがタブ21Mの進入に備えて待
機する。
【0019】雌雄両コネクタハウジング10F,10M
を嵌合すると、タブ21Mがリテーナ31の進入口35
を通って角筒形取付部25F内に進入し、バネ片26F
と接触部21Fの間に差し込まれる。このとき、バネ片
26Fはタブ21Mによって弾性撓みさせられるため、
このバネ片26Fの弾性復元力により、タブ21Mと接
触部21Fとは適切な接触圧を伴って導通可能に接続さ
れる。この状態で大電流を流した場合、雌端子金具20
Fにおいては電流が導電路となる端子本体20Faを通
って流れ、バネ片26Fを有する肉薄の押圧部材20F
bにはほとんど流れないため、発熱量は僅かに抑えられ
ている。また、導電路の用に供されない押圧部材20F
bの板厚は薄くされているので、角筒形取付部25Fの
幅寸法と高さ寸法が小さく抑えられている。即ち、本実
施形態の雌端子金具20Fは、発熱防止の点において大
電流用回路の使用に好適とされながら、小型化も実現さ
れている。
【0020】また、バネ片26Fを端子本体20Faと
は独立させて雌側コネクタハウジング10Fに取り付け
るようにしたので、端子本体20Faにはバネ片26F
を保持するための保持構造が不要となる。したがって、
端子本体がバネ片よりも相当に厚い板材で成形される場
合において、端子本体が肉厚の保持構造を備えている雌
端子金具と比較すると、本実施形態では、端子本体20
Faの小型化、ひいては雌端子金具20F全体の小型化
が実現されている。また、バネ片26Fの弾性押圧力は
タブ21Mを介して接触部21Fに作用するが、この接
触部21Fに作用する力は角筒形取付部25Fの下面板
部40Fで受け止められるため、接触部21Fが弾性押
圧力から逃げるように下方へ変位することがない。した
がって、タブ21Mと接触部21Fとの間では所定の接
触圧が確実に得られる。さらに、本実施形態では、端子
本体20Faを雄端子金具20Mと同じ部品としたの
で、部品の種類の数が少なくなり、コスト低減を図るこ
とができる。
【0021】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図7及び図8を参照して説明する。上記実
施形態1では、端子本体とバネ片が互いに独立してコネ
クタハウジングへの取付けを可能とされていたのに対
し、本実施形態2の雌端子金具54では、バネ片56は
端子本体(本発明の構成要件である導電路を構成してい
る)55に支持されている。即ち、雌端子金具54は、
電線(図示せず)を圧着するためのバレル部55Aと、
雄端子金具51のタブ53との接触を行うための角筒部
55Bとが一体になった端子本体55と、この端子本体
55とは別体部品であって角筒部55Bの天井板部58
Bの前端部に係止されたバネ片56とから構成されてい
る。角筒部55Bの底面は少し上方(内側)へ膨出され
た接触部57とされ、ここにタブ53の下面が重なるよ
うに接触する。また、バネ片56は下方(内側)へ突出
するように湾曲し、端子本体55よりも板厚が薄くなっ
ている。このバネ片56がタブ53の上面に弾性的に当
接することにより、タブ53と接触部57との間に所定
の接触圧が確保されるようになっている。
【0022】両端子金具51,54を接続した状態で
は、大電流は主として板厚の厚い導電路、即ち雄端子金
具のバレル部52,タブ53、接触部57、バレル部5
5Aを順に通って流れ、この導電路における発熱は小さ
く抑えられる。一方、バネ片56を流れる電流は僅かで
ある。そして、このバネ片56は肉薄とされているの
で、バネ片が端子本体と同じように肉厚にしたものとし
た場合に比べると、高さ方向の寸法が小さくなってい
る。
【0023】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではバネ片が端子本体とは独立して
コネクタハウジングへの取付けを可能とされている場合
について説明したが、本発明によれば、バネ片を端子金
具に支持する構成とすることもできる。
【0024】(2)上記実施形態ではバネ片を角筒形の
取付部に設ける構成としたが、本発明によれば、筒形に
限らず、板状や他の形態の取付部にバネ片を設けること
ができる。 (3)上記実施形態ではバネ片が角筒形取付部の前端縁
から内側へ折り返して形成したが、本発明によれば、角
筒形取付部の天井面を切り起こしてバネ片を形成しても
よい。 (4)上記実施形態ではバネ片を角筒形取付部と一体と
したが、本発明によれば、角筒形取付部とバネ片とを別
部品として両者を組み付けるようにしてもよい。
【0025】(5)上記実施形態ではシールドコネクタ
に適用した場合について説明したが、本発明は、シール
ドコネクタ以外のコネクタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の雄側コネクタの断面図
【図2】実施形態1の雌側コネクタの断面図
【図3】実施形態1の両コネクタの嵌合状態をあらわす
部分断面図
【図4】実施形態1の雌端子金具の分解斜視図
【図5】実施形態1の雌端子金具の部分拡大縦断面図
【図6】実施形態1の雌端子金具の部分拡大横断面図
【図7】実施形態2の雄端子金具と雌端子金具の嵌合状
態をあらわす断面図
【図8】実施形態2の雌端子金具の正面図
【符号の説明】
10F…雌側コネクタハウジング(コネクタハウジン
グ) 21F…接触部 20M…雄端子金具 20F…雌端子金具 20Fa…端子本体 21M…タブ 25F…角筒形取付部 26F…バネ片 51…雄端子金具 53…タブ 54…雌端子金具 55…端子本体 56…バネ片 57…接触部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄端子金具のタブとの接触部が形成され
    ていて導電路を構成する端子本体と、前記タブを前記接
    触部へ押圧可能なバネ片とを備えたものにおいて、前記
    バネ片を前記端子本体とは別体の部品とし、且つそのバ
    ネ片の板厚を前記端子金具よりも薄くしたことを特徴と
    する雌端子金具。
  2. 【請求項2】 前記端子本体と前記バネ片が互いに独立
    してコネクタハウジングへの取付けを可能とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の雌端子金具。
  3. 【請求項3】 前記バネ片が前記コネクタハウジングへ
    係止可能な角筒形取付部の内側に突出させて設けられ、
    前記角筒形取付部における前記バネ片と対向する内面に
    沿って前記接触部が配される構成としたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の雌端子金具。
  4. 【請求項4】 前記端子本体が前記雄端子金具と同じ形
    状とされ、そのタブ相当部が前記接触部として機能する
    構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の雌端子金具。
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