JP3944112B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンソールボックスの内部に設けられるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に車両の車室内の中央部には、コンソールボックスが配備されている。コンソールボックスには、表面にシガライターソケットやコントロール用のスイッチ類等の電装品を付設させたものがある。このようなコンソールボックスにおいては、内部に電気配線が敷設されるとともにその近傍にコンソールボックス側の各電装品と車体側の電源との電気的接続をとるためのコネクタ構造がとられる。こうしたコネクタの例としては、以下の特許文献1および特許文献2に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−7979号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平11−312551号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の車両においては、フロアー面をフラットにして搭乗員が支障なく移動可能なウォークスルー方式が好まれており、このようなユーザー側のニーズに応えるべくコンソールボックスを車両のフロアー側から取り外せる構造にしたものがある。この場合には、フロアー側に待ち受けコネクタを設けるとともにコンソールボックス側に組付けコネクタを設け、フロアー側とコンソールボックス側の互いの突き合わせ面に両コネクタの嵌合面を設定したコネクタ構造がとられる。そうすると、コンソールボックスを取り外したときに、フロアー側の待ち受けコネクタは嵌合面を上方へ向けて内部の端子金具を露出させた状態となるから、ここに飲料水等がこぼれて端子金具に付着したりすると端子金具の接続信頼性を損なう懸念がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具の接続信頼性を確保することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、雄側の端子金具を備えた雄型コネクタと、前記雄側の端子金具と嵌合する雌側の端子金具を備えた雌型コネクタとからなるコネクタであって、前記雌型コネクタは、前記雄型コネクタ側の嵌合面に覆い部を有するアウターハウジングと、前記雌側の端子金具を保持して前記アウターハウジング内を変位可能に配されたインナーハウジングと、前記覆い部に形成され前記雄側の端子金具が挿通可能な端子挿通口と、前記インナーハウジングを前記雌側の端子金具が前記端子挿通口と不整合状態となって前記覆い部に覆蓋される退避位置へ常時付勢するバネ部と、前記雄型コネクタと前記雌型コネクタとの嵌合動作に基づいて前記インナーハウジングを移動させることで前記雌側の端子金具が前記端子挿通口と整合状態となる接続位置へ前記インナーハウジングを変位させるカム機構とを備える構成とし、さらに、前記インナーハウジングに、前記退避位置にて前記端子挿通口を塞ぐ閉塞部が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記雌側の端子金具には、前記アウターハウジングの内壁に接して前記インナーハウジングを付勢するための前記バネ部が一体に形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記雌側の端子金具は、複数並んで配設されており、前記インナーハウジングには、隣り合う端子間を仕切る仕切り壁が設けられているところに特徴を有する。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記雄型コネクタには、前記雄側の端子金具の先端よりも突出するスライドピンが設けられ、前記覆い部には、前記スライドピンを挿通させて前記雄型コネクタの位置決めを行うガイド孔が設けられており、前記インナーハウジングにおいて前記ガイド孔と対向する位置には、前記スライドピンと摺接することで前記インナーハウジングを前記接続位置へ誘導する摺動案内部が設けられ、これらインナーハウジング及びスライドピンによって前記カム機構が構成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記インナーハウジングにおいて前記スライドピンの収容空間周りには、前記スライドピンを前記雌側の端子金具と区画する隔壁が設けられているところに特徴を有する。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記アウターハウジングには、連結用の中継コネクタ部が一体に連設されているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、前記中継コネクタ部の端子金具は、バスバー部を介して前記雌側の端子金具と一体の金属部材により形成されているところに特徴を有する。
【0011】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のものにおいて、前記アウターハウジングと前記インナーハウジングのいずれか一方もしくは両方には、内部に侵入した水等を逃す排出口が設けられているところに特徴を有する。
【0012】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
雌側の端子金具が端子挿通口と不整合状態となって覆い部に覆蓋される退避位置へインナーハウジングを常時付勢するようにしているから、雌側の端子金具が覆い部によって隠蔽されて飲料水等の異物と接触する事態を回避できる。一方、雄型コネクタと雌型コネクタとの嵌合動作に基づいてカム機構が発揮されることで雌側の端子金具が端子挿通口と整合状態となる接続位置へインナーハウジングを変位させるから、この接続位置にて雌雄の両端子金具の導通が取られる。
また、インナーハウジングには退避位置にて端子挿通口を塞ぐ閉塞部が設けられているから、端子挿通口から飲料水等の異物が侵入することがない。
【0013】
<請求項2の発明>
雌側の端子金具には、アウターハウジングの内壁に接してインナーハウジングを付勢するためのバネ部が一体に形成されているから、バネ部を別に用意する必要がなく、部品点数を削減できる。
<請求項3の発明>
インナーハウジングには隣り合う端子間を仕切る仕切り壁が設けられているから、隣り合う端子同士が短絡する事態を防止できる。
【0014】
<請求項4の発明>
覆い部にはスライドピンを挿通させて雄型コネクタの位置決めを行うガイド孔が設けられているから、このガイド孔にスライドピンが挿通されることで雄型コネクタが正規の位置に決まり雄側の端子金具が端子挿通口に対して整合するようになる。また、スライドピンと摺動案内部とが摺接することでカム機構が作用し、インナーハウジングが接続位置へ確実に誘導される。
【0015】
<請求項5の発明>
スライドピンは雄側の端子金具の先端よりも突出しているから、スライドピンの先端には未嵌合時に泥等が付着しやすい状況となる。本発明においては、スライドピンの収容空間周りに雌側の端子金具と区画する隔壁が設けられているから、仮にスライドピンの先端に泥等が付着していても、そのような泥等が雌側の端子金具と接触する事態を回避できる。
【0016】
<請求項6の発明>
アウターハウジングには連結用の中継コネクタ部が一体に連設されているから、この連結用のコネクタ部を介して各種ハーネス構造を形成することができ、汎用性に優れる。
<請求項7の発明>
中継コネクタ部の端子金具は、バスバー部を介して雌側の端子金具と一体の金属部材によって形成されているから、中継コネクタ部専用の端子金具を別に用意しなくて済み、部品点数を削減できる。
【0017】
<請求項8の発明>
アウターハウジングとインナーハウジングのいずれか一方もしくは両方には、内部に侵入した水等を逃す排出口が設けられているから、内部に侵入する飲料水等の異物を排出口から排除できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12によって説明する。本実施形態に係るコネクタは、車両の車室フロアー側に脱着可能なコンソールボックス(図示せず)の内部に配されたコネクタであって、コンソールボックス側に装着される組付けの雄型コネクタ10と、フロアー側に装着される待受けの雌型コネクタ20とから構成されている。なお、以下の説明において上下方向については、図1ないし図3を基準とする。
【0019】
雄型コネクタ10は、図1に示すように、略方形板状をなす合成樹脂製のコネクタ本体部11と、このコネクタ本体部11と一体にコネクタ本体部11の両端縁から下方へ突出する左右一対のスライドピン12と、両スライドピン12間にて所定間隔を空けて配されてコネクタ本体部11にインサートもしくは圧入により装着される複数(本実施形態では3本)の雄側端子金具13とから構成される。スライドピン12は、雄側端子金具13の先端よりも長く突出しており、その突出先端部が斜めに切り欠かれて雌型コネクタ20側の摺動案内部41(後述する)と係合可能な被摺動部14となっている。
一方、各雄側端子金具13は、帯板状に形成されており、コネクタ本体部11の下面から下方へ延出される部分が雌側端子金具50(後述する)との接点部13Aとされる一方、コネクタ本体部11の上面から斜め上方へ延出される部分が外部圧着端子(図示せず)との接点部13Bとされる。また、コネクタ本体部11の下面には、各雄側端子金具13の接点部13Aの基端側を吸収しつつ両スライドピン12間を架け渡すようにして規制部15が垂設されている。雌雄の両コネクタ10,20が正規の嵌合状態となったときには、規制璧15が雌型コネクタ20の覆い部31(後述する)に当て止めされ、もって雄側端子金具13のそれ以上の進入が規制されるようになっている。
【0020】
雌型コネクタ20は、箱形をなす合成樹脂製のアウターハウジング30と、このアウターハウジング30内を変位可能に配される合成樹脂製のインナーハウジング40とから構成されている。
アウターハウジング30は、略方形板状をなす底板部32と、この底板部32の4辺から上方へ立ち上がる側板部33と、各側板部33の上端縁に取り外し可能に冠着されて上面の開口部を被覆する覆い部31とを備える。また、アウターハウジング30のうち図4(A)に示す右辺の一側寄りの位置には、付設部35が外部側方に突出して設けられ、この付設部35の先端側には、略角筒状をなす中継コネクタ部60が一体に連設されている。中継コネクタ部60と付設部35の底板部32には、図4(B)に示すように、突出方向に沿って複数(本実施形態では3つ)の凹路70が延設されており、この凹路70には、中継コネクタ部60の端子金具61が収容保持されている。
【0021】
また、覆い部31は、雄型コネクタ10に対して雌型コネクタ20側の嵌合面を構成しており、中継コネクタ部60側へ一部突出して中継コネクタ部60の上壁と面一状に接している。この覆い部31の両端寄りの2位置には、図4(A)に示すように、雄型コネクタ10側のスライドピン12を挿通するためのガイド孔31Aが貫設されている。また、覆い部31の両ガイド孔31A間の3位置には、雄側端子金具13を挿通するための端子挿通口31Bが貫設されている。各ガイド孔31Aは、スライドピン12を緊密に嵌通可能な大きさで略方形状に開口されており、その開口縁の全縁は、スライドピン12の誘い込み用として面取りされている。同様に、各端子挿通口31Bは、対応する雄側端子金具13を緊密に嵌通可能な大きさで横長矩形状に開口されており、その開口縁の全縁は、雄側端子金具13の誘い込み用として面取りされている。
【0022】
続いてインナーハウジング40について説明すると、インナーハウジング40は、合成樹脂製でアウターハウジング30よりも一回り小さく形成されており、全体がアウターハウジング30内に収容可能とされている。インナーハウジング40は、内部に保持された雌側端子金具50のバネ力により、雌側端子金具50が覆い部31の端子挿通口31Bと不整合状態となって覆い部31に覆蓋される退避位置へ常時付勢された状態にある。そして雄型コネクタ10が嵌合されると、インナーハウジング40は、後述するカム機構によって雌側端子金具50のバネ力に抗してアウターハウジング30内を相対変位し、雌側端子金具50が端子挿通口31Bと整合状態となる接続位置へ至るようになっている。
【0023】
具体的にインナーハウジング40は、図4(B)に示すように、複数の雌側端子金具50が横並び状態で敷設された底部42と、この底部42に立設されて各雌側端子金具50を個別に保持すべく隣り合う雌側端子金具50間を仕切る仕切り壁43とを備える。仕切り壁43は、底部42を幅方向(図4(B)では上下方向)に横断する横断部43Aと、この横断部43Aの一端より中継コネクタ部60側へ延出される縦断部43Bとから構成され、これら横断部43Aと縦断部43Bとで全体として略L字状に形成されている。
【0024】
また、インナーハウジング40に保持される雌側端子金具50は、一定幅を有する帯状のバスバーよりなり、縦姿勢で渦巻き状に巻回されることでバネ性をもって構成されている。この雌側端子金具50は、渦巻きの中心部に雄側端子金具13との接点部50Aを有し、この接点部50Aをインナーハウジング40の端子固定部44(後述する)に支持させた状態で時計周りに巻回されている。また、雌側端子金具50は、アウタハウジング30の側板部33側へ向かう途中より湾曲して仕切り壁43の縦断部43Bにほぼ沿って延出され、その延出先端部が凹路70に嵌合支持されて中継コネクタ部60の端子金具61と一体化するようになっている。この雌側端子金具50がアウターハウジング30の内壁と接することでインナーハウジング40を退避位置へ付勢する弾性反力が発生する。
【0025】
また、インナーハウジング40の底部42の両端2位置には、雄型コネクタ10側のスライドピン12の収容空間周りを取り囲むようにして隔壁45が立設されている。この隔壁45を構成する4つの側壁のうちの一つは、図1に示すように、インナーハウジング40が退避位置にあるときに、覆い部31のガイド孔31Aに臨んでおり、その上面がスライドピン12の挿通方向に沿って斜めに切り欠かれた摺動案内部41とされている。ここで、スライドピン12がガイド孔31Aに挿通されると、スライドピン12の被摺動部14がインナーハウジング40の摺動案内部41と摺接する。すると、このカム機構によってインナーハウジング40は、スライドピン12の挿通方向と略直交する方向へ移動を開始し、スライドピン12の挿通動作の完了に伴い接続位置へ至るようになっている。
【0026】
また、インナーハウジング40の底部42のうち両隔壁45間の3位置には、雌側端子金具50の接点部50Aを支持する端子固定部44が立設されている。端子固定部44には、図10に示すように、雌側端子金具50の接点部50Aを嵌合状態で支持する端子受け部44Aが凹設されており、この端子受け部44Aと隣接する壁部には、インナーハウジング40が退避位置にあるときに、覆い部31の端子挿通口31Bを塞ぐ閉塞部46が形成されている。もっとも、インナーハウジング40が退避位置から接続位置へ至る間に、閉塞部46は一側へ退いて端子挿通口31Bが開けられ、そこに雌側端子金具50が整合するようになっている。
【0027】
次に本実施形態の作用を説明する。まず、図1に示すように、雌型コネクタ20の上方に雄型コネクタ10を配し、雄型コネクタ10のスライドピン12を覆い部31のガイド孔31Aに合わせる。この状態でインナーハウジング40は、図4(A)及び図10に示すように、雌側端子金具50が覆い部31の端子挿通口31Bと不整合状態となった退避位置にあり、端子挿通口31Bはインナーハウジング40の閉塞部46によって塞がれている。次に、図2及び図8に示すように、スライドピン12をガイド孔31Aに挿通してスライドピン12の被摺動部14をインナーハウジング40の摺動案内部41に摺接させ、そのカム機構によりインナーハウジング40を接続位置へ向けて移動させる。すると、図5(A)及び図11に示すように、閉塞部46が退いて端子挿通口31Bが開けられ、変わって端子挿通口31Bに雌側端子金具50の接点部50Aが整合するようになる。そしてスライドピン12をインナーハウジング40側へ押し込み、雄型コネクタ10の各雄側端子金具13を対応する端子挿通口31Bに挿通させる。さらにスライドピン12を押し込むと、図3に示すように、雄型コネクタ10の規制壁15が覆い部31に当て止めされてスライドピン12の押し込み動作が規制される。こうしてインナーハウジング40が接続位置に至ると、図6(A)及び図12に示すように、雌側端子金具50の接点部50Aと雄側端子金具13の接点部13Aとが互いに導通接続されるようになる。
【0028】
このように本実施形態によれば、雌側端子金具50のバネ力に起因して雌側端子金具50が端子挿通口31Bと不整合状態となった退避位置にインナーハウジング40を常時付勢しているから、雌側端子金具50が覆い部31に隠蔽されて飲料水等の異物と接触する事態を回避できる。しかも、この退避位置にて端子挿通口31Bは閉塞部46によって塞がれているから、雌型コネクタ20に対して上方から飲料水等の異物がこぼれ落ちても、かかる飲料水等の異物は端子挿通口31B内に侵入することがなく、雌側端子金具50の接続信頼性が確保される。
【0029】
また、インナーハウジング40には隣り合う端子間を仕切る仕切り壁43が設けられているから、隣り合う端子同士が短絡する事態を防止できる。また、覆い部31にはスライドピン12を挿通させて雄型コネクタ10の位置決めを行うガイド孔31Aが設けられているから、このガイド孔31Aにスライドピン12が挿通されることで雄型コネクタ10が正規の位置に決まるようになる。その結果、雄側端子金具13が端子挿通口31Bに対して整合するようになるから、スライドピン12の挿通動作に基づいて雄側端子金具13のアライメント調整を行える。また、アウターハウジング40には連結用の中継コネクタ部60が一体に連設されているから、この連結用の中継コネクタ部60を介して各種ハーネス構造を形成することができる。
【0030】
さらに、スライドピン12が雄側端子金具13の先端よりも突出することでスライドピン12の先端に泥等が付着しやすい状況となっているが、本実施形態の場合、スライドピン12の収容空間周りに雌側端子金具50と区画する隔壁45が設けられているから、仮にスライドピン12の先端に泥等が付着しても、そのような泥等が雌側端子金具50と接触する事態を回避できる。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0032】
(1)アウターハウジングの底板部とインナーハウジングの底部のいずれか一方もしくは両方に、内部に侵入した水等を逃す排出口を設けてもよい。排出口の形成位置は、底板部もしくは底部において端子挿通口もしくはガイド孔の下方であるとよい。これにより、内部に侵入する飲料水等の異物を排出口から排除できる。
(2)インナーハウジングには閉塞部を設けなくてもよい。雌側端子金具は覆い部で隠蔽されて飲料水等の異物と接しないようにしてあるからである。また、端子挿通口の下方空間と雌側端子金具との間に隔壁を形成しても構わない。
【0033】
(3)雌側端子金具は、それ自身にバネ性をもたせることなく、例えば、被覆電線の端末を固着する通常の雌側端子金具であっても構わない。この場合、インナーハウジングには、アウターハウジングと接することでインナーハウジングを退避位置へ常時付勢する樹脂バネが一体に形成されているとよい。また、樹脂バネではなく金属バネが別に設けられていても構わない。
【0034】
(4)上記実施形態では、スライドピンがガイド孔に挿通されてカム機構が構成されていたが、本発明においては、スライドピンが雌型コネクタを跨って装着され、対応するアウターハウジングの外壁側方にスライドピンと摺接可能な摺動案内部を配設しても構わない。また、雄型コネクタ側に雄側端子金具を包囲するフードを設け、インナーハウジング側との間にカム溝とフォロアピンとによるカムを構成してもよい。
【0035】
(5)上記実施形態では、アウターハウジングに着脱可能な覆い部が設けられていたが、本発明においては、覆い部がアウターハウジングと一体化されていてもよい。また、覆い部がヒンジ部を介してアウターハウジングに取付けられていてもよい。
(6)上記実施形態では、待受けコネクタと組付けコネクタとからなるコネクタの例を示したが、本発明においては、待受け及び組付けに関係なく、ワイヤーハーネス同士を接続する通常のコネクタに適用しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの嵌合前の状態を示す一部破断した斜視図
【図2】嵌合途中の状態を示す一部破断した斜視図
【図3】嵌合完了状態を示す一部破断した斜視図
【図4】(A)雌型コネクタの嵌合前の状態を示す平面図
(B)同じく覆い部を取り外した雌型コネクタの平面図
【図5】(A)雌型コネクタの嵌合途中の状態を示す平面図
(B)同じく覆い部を取り外した雌型コネクタの平面図
【図6】(A)雌型コネクタの嵌合完了状態を示す平面図
(B)同じく覆い部を取り外した雌型コネクタの平面図
【図7】スライドピンがガイド孔に挿通される前の状態を示す断面図
【図8】スライドピンがガイド孔に挿通される途中の状態を示す断面図
【図9】スライドピンがガイド孔に挿通完了した状態を示す断面図
【図10】端子挿通口が閉塞部によって塞がれた状態を示す断面図
【図11】端子挿通口に雌側端子金具が整合する状態を示す断面図
【図12】雌雄の両端子金具が導通接続された状態を示す断面図
【符号の説明】
10…雄型コネクタ
12…スライドピン
13…雄側端子金具
20…雌型コネクタ
30…アウターハウジング
31…覆い部
31A…ガイド孔
31B…端子挿通口
40…インナーハウジング
41…摺動案内部
43…仕切り壁
45…隔壁
46…閉塞部
50…雌側端子金具
60…中継コネクタ部
Claims (8)
- 雄側の端子金具を備えた雄型コネクタと、前記雄側の端子金具と嵌合する雌側の端子金具を備えた雌型コネクタとからなるコネクタであって、
前記雌型コネクタは、前記雄型コネクタ側の嵌合面に覆い部を有するアウターハウジングと、前記雌側の端子金具を保持して前記アウターハウジング内を変位可能に配されたインナーハウジングと、前記覆い部に形成され前記雄側の端子金具が挿通可能な端子挿通口と、前記インナーハウジングを前記雌側の端子金具が前記端子挿通口と不整合状態となって前記覆い部に覆蓋される退避位置へ常時付勢するバネ部と、前記雄型コネクタと前記雌型コネクタとの嵌合動作に基づいて前記インナーハウジングを移動させることで前記雌側の端子金具が前記端子挿通口と整合状態となる接続位置へ前記インナーハウジングを変位させるカム機構とを備え、
前記インナーハウジングには、前記退避位置にて前記端子挿通口を塞ぐ閉塞部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記雌側の端子金具には、前記アウターハウジングの内壁に接して前記インナーハウジングを付勢するための前記バネ部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
- 前記雌側の端子金具は、複数並んで配設されており、
前記インナーハウジングには、隣り合う端子間を仕切る仕切り壁が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。 - 前記雄型コネクタには、前記雄側の端子金具の先端よりも突出するスライドピンが設けられ、
前記覆い部には、前記スライドピンを挿通させて前記雄型コネクタの位置決めを行うガイド孔が設けられており、
前記インナーハウジングにおいて前記ガイド孔と対向する位置には、前記スライドピンと摺接することで前記インナーハウジングを前記接続位置へ誘導する摺動案内部が設けられ、これらインナーハウジング及びスライドピンによって前記カム機構が構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。 - 前記インナーハウジングにおいて前記スライドピンの収容空間周りには、前記スライドピンを前記雌側の端子金具と区画する隔壁が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
- 前記アウターハウジングには、連結用の中継コネクタ部が一体に連設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
- 前記中継コネクタ部の端子金具は、バスバー部を介して前記雌側の端子金具と一体の金属部材により形成されていることを特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
- 前記アウターハウジングと前記インナーハウジングのいずれか一方もしくは両方には、内部に侵入した水等を逃す排出口が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のコネクタ。
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