JPH0845589A - 挿込用接続端子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジング内に嵌挿された接続端子の端子保
持力が低下することを防止する。 【構成】 接続端子１１の一方の側板１４ａを他方の側
板１４ｂよりも上方に延在し、この側板１４ａを天井部
において側板１４ｂ側へ直角に折り曲げて側板１４ｂの
上端縁に接合し、断面方形の筒状部１４が形成されてい
る。そして、接続端子１１をハウジング内に嵌挿したと
き、筒状部１４の上部後端縁１４ｃで係止アームに係止
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、このハウジング内に収
納され係止用アームにより係止され、ハウジング内での
一方向の動きが規制される挿込用接続端子に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、コネクタにおいて使用される挿込
用接続端子は、例えば図４に示すように、挿込接続部１
と電線圧着部２との間に筒状部３が形成されたものが知
られている。この接続端子はコネクタのハウジング内に
挿入されると、筒状部３がハウジング内の係止用アーム
を押し上げて進入する。そして、所定位置まで挿入され
た後に係止用アームが元の状態に復帰して、筒状部３の
後端縁３ａを係止し、接続端子の後方への抜け出しを阻
止するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の接続
端子の筒状部３の天井部は、両側の側板４、４がその上
部で内方へ相互に折り曲げられることにより、接続端子
の中心線上で突き合わされて形成されている。そして、
この突き合わせ部にハウジングの係止用アームが当接し
て接続端子の係止を行っている。

【０００４】しかし、突き合わされただけの筒状部３の
上部後端縁３ａは、接続端子に相手側接続端子からの力
が加えられたとき、係止用アームにより押し潰され易
く、端子保持力が低下するという問題点がある。

【０００５】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
ハウジング内に収納された接続端子の端子保持力の低下
を防止するようにした挿込用接続端子を提供することに
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る挿込用接続端子は、端子係止用アームを
有するハウジング内に収納され前記係止用アームにより
係止されて前記ハウジング内での一方向の動きが規制さ
れ、相手側の雌型接続端子に挿し込むための挿込部を有
する挿込用接続端子において、前記挿込部の基部に筒体
部を形成し、該筒体部は一方の側板を上方に延在して天
井部において直角に折り曲げ、その端縁を他方の側板の
上端縁に当接したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】上述の構成を有する挿込用接続端子は、一方の
側板を天井部において屈曲して他方の側板の上端縁に当
接して形成した天井部の上部後端縁で、係止用アームに
係止される。

【０００８】

【実施例】本発明を図１〜図３に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図１〜図３は挿込用接続端子１１を
示し、接続端子１１は１枚の導電金属板を打抜き屈曲し
て成り、前側に相手側雌接続端子に挿入される挿込接続
部１２が設けられ、後側には電線を接続するための電線
圧着部１３が設けられ、その間に筒状部１４が形成され
ている。

【０００９】挿込接続部１２は金属板の両側部をそれぞ
れ上側へ折り返されて金属板上に積層され、長手方向の
中心線上で突き合わされ偏平な細条板状に形成され、電
線圧着部１３は金属板がその両側部を上側へ折り曲げら
れて、芯線圧着部１５と被覆圧着部１６とがそれぞれ断
面略Ｕ字形に形成されている。

【００１０】そして、筒状部１４は金属板の両側部が対
向状に上側へ折り曲げられて側板１４ａ、１４ｂとさ
れ、その一方の側板１４ａが他方の側板１４ｂよりも上
方に延在されており、この側板１４ａが天井部において
側板１４ｂ側へ直角に折り曲げられ、その端縁が側板１
４ｂの上端縁に接合され、挿込接続部１２の幅よりも稍
々長い幅を有する断面方形の筒状部１４が形成されてい
る。また、側板１４ｂには上方へ突出され、側板１４ａ
の上面に向けて折り返して形成されたスタビライザ１７
が設けられている。

【００１１】このように構成された接続端子１１は、コ
ネクタのハウジング内に収納されたとき、筒状部１４の
天井部の後端縁１４ｃにおいてハウジング内の係止用ア
ームにより係止される。この後端縁１４ｃには、合わせ
目がなく機械的強度が十分あるので、前方から接続端子
１１に大きな力が加わっても筒状部１４の後端縁１４ｃ
が潰れ難く、端子保持力の低下を防止することができ
る。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る挿込用
接続端子は、折り曲げられた一方の側板の端縁に接合し
て形成した筒状部の後端縁において、係止用アームに係
止されるが、この部分には合わせ目がないので、接続端
子に大きな力が加えられても筒状部の後端縁が潰れるこ
とがなく、端子保持力が低下することはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の平面図である。

【図２】側面図である。

【図３】正面図である。

【図４】従来例の斜視図である。

【符号の説明】 １１ 接続端子 １２ 挿込接続部 １３ 電線圧着部 １４ 筒状部 １４ａ、１４ｂ 側板 １４ｃ 後端縁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 端子係止用アームを有するハウジング内
   に収納され前記係止用アームにより係止されて前記ハウ
   ジング内での一方向の動きが規制され、相手側の雌型接
   続端子に挿し込むための挿込部を有する挿込用接続端子
   において、前記挿込部の基部に筒体部を形成し、該筒体
   部は一方の側板を上方に延在して天井部において直角に
   折り曲げ、その端縁を他方の側板の上端縁に当接したこ
   とを特徴とする挿込用接続端子。