JP5005498B2 - 掛け止め金具、掛け止め金具付きコネクタハウジング及び掛け止め金具付きコネクタ - Google Patents
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Description
まず、本発明の第1実施形態に係る電気コネクタ装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電気コネクタ装置の全体構成を示す側面視概略図である。図2は、図1の電気コネクタ装置の断面概略図である。図3は、図1の電気コネクタ装置の構成部品を示した分解斜視図である。図4は、図1の電気コネクタ装置の概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。図5は、図1の電気コネクタ装置の概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。図6は、図1の第1ハウジングの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。図7は、図1の第1ハウジングの概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。図8は、図1の第2ハウジングの概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。図9は、図1の第2ハウジングの概略図であり、(d)は右側面図、(e)は背面図を示す。図10は、図1の掛け止め金具5の概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図を示す。図11は、図1の第1ハウジングの拡大正面概略図である。なお、図2は、図4(a)のA−A’矢視断面図に相当するものである。
まず、第1コネクタ2について説明する。第1コネクタ(相手側コネクタ)2は、二つの第1端子(相手側端子)21、及び、当該二つの第1端子21を支持する第1ハウジング(相手側ハウジング)22等を有する。以下、各部の詳細について説明する。なお、図3において、矢印Bで示した方の範囲に含まれるのが、第1コネクタ2の構成部品である。
第1ハウジング22は、筒状に形成された嵌入部23と、ベース部22fとを有して構成されている。嵌入部23は、第1コネクタ2と第2コネクタ4とが接続された状態(以下、“接続状態”と記す。図1参照)において、後述する第2コネクタ4の嵌入受け部43に対して嵌入される。また、本実施形態では、嵌入部23は四角筒状に形成されている(図6(b)、図11参照)。また、ベース部22fは、機器等に対して固定される。なお、嵌入部の形状は、四角筒状には限られない(例えば、後述する第2実施形態参照)。
二つの第1端子21は、接続状態において、二つの第2端子41に対して電気的に接続されるものであり、棒状に形成されている(図2、図3参照)。第1端子21の先端には、第2端子41に対して接触する部分となる接触部21sが形成されている。第1端子21と第2端子41との接続状態については、第2端子41の説明において詳述する。
次に、第2コネクタ4について説明する。第2コネクタ(コネクタ)4は、第1コネクタ2に対して電気的に接続されるものであって、二つの第2端子(コネクタ端子)41、及び、当該二つの第2端子41を支持する第2ハウジング(コネクタハウジング)42等を有する。以下、各部の詳細について説明する。なお、図3において、矢印Cで示した方の範囲に含まれるのが、掛け止め金具5を除き、第2コネクタ4の構成部品である。
第2ハウジング42は、第1ハウジング22に対して接続される本体部42bを有する。本体部42bは、二つの第2端子41を支持するために用いられる。第2ハウジングの本体部42bには、接続状態において嵌入部23が嵌入される嵌入受け部43が形成されている(図2、図9(e)参照)。より詳細には、本体部42bは四角筒状に形成されており(図9(e)参照)、その内側に、嵌入受け部43が形成されている。ここで、嵌入受け部43は、本体部42bの内部に形成された空間と、その周囲の内面部43sとを含む。
二つの第2端子41は、二つの第1端子21に対して電気的に接続されるものであり、それぞれが角筒状に形成されている(図2、図3参照)。より具体的には、図2に示すように、角筒状に形成された第2端子41の内部には、第1端子21の接触部21sに対して接触する、板状の接触部41sが形成されている。接触部41sは、第2端子41の角筒状外壁部と一体に形成されており、第1端子21との接続時には、その付け根部分において弾性的に曲げ変形して、第1端子21の接触部21sを押さえ付けつつ、接触部21sと接触する。また、それぞれの第2端子41は、電線64に対して接続されている。
次に、掛け止め金具5について説明する。掛け止め金具5は、第1ハウジング22と第2ハウジング42との分離を抑止するためのものであり、一本の棒状部材を湾曲させて形成されている。より具体的には、掛け止め金具5は、第2ハウジング42の本体部42bに対して取り付けられ、第1ハウジング22と、第2ハウジング42の本体部42bとの分離を抑止するように、第1ハウジング22を弾性的に挟んで支持するものである。
L3<L1<L2 (1)
L1よりもL2が大きく、且つ、L3がL1よりも小さいために、接続動作に伴って弾性的に掛け止め金具5が元の状態に戻ることによりクリック感が得られる。また、L3よりもL1が大きいために、接続状態において、一対の支持受け部26は、元の状態へ弾性的に戻ろうとする力の作用で、一対の支持部51によって挟まれて支持されることになる。
W1:1.0[mm] 耐久可能な最大重力加速度: 300[G]
W1:1.2[mm] 耐久可能な最大重力加速度:1000[G]
このように全体的な形状は変化させずに、W1のみを変化させることで、掛け止め金具によって耐えられる最大の重力加速度を調整することができる。例えば、当初、掛け止め金具のW1が1.0mmであったとして、溝部の幅W2を1.2mmとしておくことにより、もしコネクタの設置環境等が変化したとしても、最大で1000Gの重力加速度に耐えられるような別の掛け止め金具を装着できる。
第2コネクタ4には、上記したものの他、シールリング62及びリテーナ63を含む。シールリング62は、気密性、水密性を確保するための部材であり、リテーナ63は、二つの第2端子41を保持するための部材である。なお、シールリング62、及び、リテーナ63はなくてもよい。
次に、掛け止め金具付きコネクタハウジング3について説明する。掛け止め金具付きコネクタハウジング3は、第2ハウジング42の本体部42bと、掛け止め金具5と、を含んで構成される(図1、図2、図3参照)。本実施形態においては、掛け止め金具5及び第2ハウジング42を組み合わせたものが、掛け止め金具付きコネクタハウジング3に相当する。
次に、掛け止め金具付きコネクタ7について説明する。掛け止め金具付きコネクタ7は、二つの第2端子41と、第2ハウジング42と、掛け止め金具5と、を含んで構成される(図1、図2参照)。すなわち、掛け止め金具付きコネクタ7は、掛け止め金具付きコネクタハウジング3と二つの第2端子41とを含んで構成されている。
次に、電気コネクタ装置1の接続時の動作について説明する。最初の状態では第2コネクタ4に、掛け止め金具5が取り付けられた状態となっており、且つ、カバー状態となっている。そして、電気コネクタ装置1の接続時には、掛け止め金具5が取り付けられた第2コネクタ4を、第1コネクタ2に対して接続することになる。なお、電気コネクタ装置1の接続においては、例えば、第2コネクタ4の二つの側壁部46を手で掴んで接続動作を行なう。第2ハウジング42にはカバー部47が形成されているので、カバー部47に指が触れた状態で接続動作を行なったとしても、クリック感を阻害することがない。
L1<Ls (2)
Le<Ls (3)
このため、一旦変形していた掛け止め金具5が弾性的に元の状態へ戻ることになるので、接続完了時にクリック感が得られる。特に、本実施形態においては、次のような関係が成立している。
Ls=L2 (4)
次に、本実施形態に係る掛け止め金具5、掛け止め金具付きコネクタハウジング及び掛け止め金具付きコネクタ7の効果について説明する。本実施形態に係る掛け止め金具付きコネクタハウジング3は、互いに接続される一対のコネクタの一方において用いられる、掛け止め金具付きコネクタハウジングであって、第1コネクタ2の二つの第1端子21に対して電気的に接続される二つの第2端子41を支持するために用いられ、第1コネクタ2の第1ハウジング22に対して接続される本体部42bと、本体部42bに取り付けられ、本体部42bと第1ハウジング22との分離を抑止するように、第1ハウジング22を弾性的に挟んで支持する掛け止め金具5と、を備え、本体部42bには、掛け止め金具5が取り付けられる溝部42dが形成されており、掛け止め金具5は、一本の棒状部材を湾曲させて形成したものであり、且つ、一対の支持部51を含んで形成されており、第1コネクタ2に対して接続された接続状態では、掛け止め金具5は、第1ハウジング22を一対の支持部51において挟み、一対の支持部51は、第1ハウジング22に形成された一対の支持受け部26に対して引っ掛けられ、掛け止め金具5は、一対の支持部51の間の中間部から成る金具本体部52において、同一平面上でその曲率が連続的に変化するように湾曲したC字形状を有し、掛け止め金具5の径の太さは、溝部42dの幅の大きさ以下である。
次に、本発明の第1実施形態に係る電気コネクタ装置の変形例について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。図12は、変形例にかかる第1ハウジングの概略図であり、(a)は第1変形例にかかる第1ハウジングの正面図、(b)は第2変形例にかかる第1ハウジングの正面図を示す。
次に、本発明の第2実施形態に係る電気コネクタ装置について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態において、符号303、305、321、321s、322、322f、322s、322v、322w、322x、323、323s、324、325、326、341、342、342h、342t、346、347、347d、347t、364、365を付した部分は、上記の実施形態において、符号3、5、21、21s、22、22f、22s、22v、22w、22x、23、23s、24、25、26、41、42、42h、42t、46、47、47d、47t、64、65を付した部分に対応し、これらと同様の機能を有するので、これらの説明については適宜省略する。図13は、本発明の第2実施形態に係る電気コネクタ装置の構成部品を示した分解斜視図である。
次に、本発明の第3実施形態に係る電気コネクタ装置について、上記の実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、上記の実施形態と同様の部分については、図に同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態において、符号403、405、422、422f、422s、422v、422w、422x、423、423s、424、425、426、441、442、442h、442t、446、447、447d、447t、464、465を付した部分は、上記の実施形態において、符号3、5、21、21s、22、22f、22s、22v、22w、22x、23、23s、24、25、26、41、42、42h、42t、46、47、47d、47t、64、65を付した部分に対応し、これらと同様の機能を有するので、これらの説明については適宜省略する。図14は、本発明の第3実施形態に係る電気コネクタ装置の構成部品を示した分解斜視図である。
2 第1コネクタ(相手側コネクタ)
21 第1端子(相手側端子)
21s 接触部
22 第1ハウジング(相手側ハウジング)
22f ベース部
22h 挿入孔
22m 嵌合用凹部
22s 接続用傾斜面
22v ガイド用突出部
22w ガイド用突出部
22x 突出部
23 嵌入部
23c 中心部
23s 外面部
23v 内部空間
24 リブ部
25 追加凹部
26 支持受け部
27 側面凹部
3 掛け止め金具付きコネクタハウジング
4 第2コネクタ(コネクタ)
41 第2端子(コネクタ端子)
41s 接触部
42 第2ハウジング(コネクタハウジング)
42b 本体部
42c 可撓性接続部
42d 溝部
42h 挿入孔
42j 挿入孔
42k 端子保持部
42m 嵌合用凸部
42p 解除用傾斜面
42s 掛け止め金具用空間
42t 突出受け部
42v ガイド溝
42x ガイド溝
42y 中間部
43 嵌入受け部
43s 内面部
44 凹部
45 追加リブ部
46 側壁部
47 カバー部
47d カバー溝部
47t カバー突出部
5 掛け止め金具
51 支持部
52 金具本体部
53 中間支持部
54 垂下部
55 先端部
56 傾斜部
361 ラバーブーツ
62 シールリング
63 リテーナ
64 電線
65 シールカバー
7 掛け止め金具付きコネクタ
Claims (2)
- 互いに接続される一対のコネクタのうち、一方のコネクタのコネクタハウジングに取り付けられ、当該コネクタハウジングと相手側コネクタの相手側ハウジングとの分離を抑止するように、相手側ハウジングを弾性的に挟んで支持する掛け止め金具であって、
一本の棒状部材を湾曲させて形成したものであり、且つ、前記相手側ハウジングを挟む部分である一対の支持部を有し、
前記一対の支持部の間の中間部から成る金具本体部において、同一平面上でその曲率が連続的に変化するように湾曲したC字形状またはU字形状を有し、その径の太さを変えることのみによって、その弾性的支持力を任意に設定できることを特徴とする掛け止め金具。 - 相手側コネクタに対して電気的に接続される掛け止め金具付きコネクタであって、
前記相手側コネクタの単数または複数の相手側端子に対して電気的に接続される単数または複数のコネクタ端子と、
前記単数または複数のコネクタ端子を支持し前記相手側ハウジングに対して電気的に接続される本体部を有するコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに取り付けられ、前記コネクタハウジングと前記相手側ハウジングとの分離を抑止するように、前記相手側ハウジングを弾性的に挟んで支持する掛け止め金具と、を備え、
前記コネクタハウジングには、前記掛け止め金具が取り付けられる溝部が形成されており、
前記掛け止め金具は、一本の棒状部材を湾曲させて形成したものであり、且つ、一対の支持部を含んで形成されており、
前記掛け止め金具は、前記一対の支持部の間の中間部から成る金具本体部において、同一平面上でその曲率が連続的に変化するように湾曲したC字形状またはU字形状を有し、
前記掛け止め金具の径の太さは、前記溝部の幅の大きさ以下であることを特徴とする掛け止め金具付きコネクタ。
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