JPH1166852A - 半導体記憶装置 - Google Patents
半導体記憶装置Info
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- JPH1166852A JPH1166852A JP9228629A JP22862997A JPH1166852A JP H1166852 A JPH1166852 A JP H1166852A JP 9228629 A JP9228629 A JP 9228629A JP 22862997 A JP22862997 A JP 22862997A JP H1166852 A JPH1166852 A JP H1166852A
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Abstract
信号伝播遅延、スキューずれ等による誤動作を防止した
半導体記憶装置を得る。 【解決手段】 メモリコントローラMCからのリファレ
ンスクロック信号RCLK用の信号線を最遠端に配置さ
れた記憶素子群M#nへ接続後、この記憶素子群M#n
から最近端の記憶素子群M#0まで第1の端子RCLK
1#i間を順次接続する。また、リファレンスクロック
信号RCLK用の信号線を最近端の記憶素子群M#0か
ら最遠端の記憶素子群M#nまで第2の端子RCLK2
#i間を順次接続する。本構成のリファレンスクロック
によりもたらされる遅延時間情報により、各M#iがそ
れぞれ最適のリードデータ読み出し時間を設定し、すべ
てのM#iからのリードデータのセットアップ時間、お
よびホールド時間を確保することが可能となる。
Description
と1つのコントロール回路を信号線バスラインおよびデ
ータバスラインによって接続してなる半導体記憶装置に
関し、特に、データの転送レートの高いシンクロナスD
RAMと呼ばれる記憶素子群(メモリデバイス)を用い
た半導体記憶装置に関する。
ロナスDRAMとして構成される。このシンクロナスD
RAMは、外部から入力されるクロック信号に合わせて
読み出し書き込み動作を行うものであり、コマンド信
号、読み出しアドレスなどを先行して入力する方式をと
るため、高速に連続データを取り出すことが出来るとい
う利点をもっている。一般的にシステムとして使われる
場合、メモリコントローラ(以降、MCともいう)に対
して複数のシンクロナスDRAM(M#1〜M#n)を
並べて接続し、コントロール信号により動作をコントロ
ールする。図2における信号で言うと、クロック信号
(CLK)、ラス信号(RASB)、カス信号(CAS
B)、ライト信号(WEB)がコントロール信号に相当
する。ここで、ラス、カス、ライト信号はコマンド信号
と呼ばれ、それぞれの信号のハイ「1」、ロウ「0」の
組み合わせにより種々のコマンドを形成する。
読み出すリードコマンドと、反対に、MCからM#1〜
M#nへのデータの書き込みを行うライトコマンド等が
存在する。リードコマンドはRASBが1、CASBが
0、WEBが1、また、ライトコマンドはRASBが
1、CASBが0、WEBが0という具合である。さら
に、これらのコマンドはクロック信号(CLK)により
タイミングの制限を受けており、CLKが0から1に変
位する時間のRASB、CASB、WEBの状態をコマ
ンドとして認識する。
あり、コマンドがどの時点のものをシンクロナスDRA
Mが実行するのか、また、M#1〜M#nのn個のシン
クロナスDRAMの内どのシンクロナスDRAMに対し
てコマンドが与えられているのかを決定するために、チ
ップセレクト信号CS#1〜CS#nがそれぞれ入力さ
れており、コマンドを与えたいシンクロナスDRAMの
みコマンドが入力されるタイミングでチップセレクト信
号が1になる。さらに、シンクロナスDRAM内のメモ
リセルのアドレスを指定するアドレスバス(ADD.B
US)とMCとM#1〜M#nとの間でデータのやり取
りを行うデータバス(DATA.BUS)を備えてい
る。
ナスDRAM(M#i)に着目した場合の、各信号の接
続を説明するための図である。チップセレクト信号は説
明の簡略化のため省略されている。
CからM#iへの一方向の信号でありMC側にそれぞれ
ドライバを備え、M#i側にはそれを受信するためそれ
ぞれレシーバを備える。しかしながら、データバスに関
しては、MCとM#iとの双方向の信号となるため、M
C側、M#i側それぞれにドライバとレシーバを備え
る。クロックレシーバは内部クロック(ICLK)を発
生し、コマンド、アドレス、データ等のラッチ及び読み
出しデータの送出に使用される。ラッチとはCLKが0
から1に上がった場合、次のサイクルすなわち次の0か
ら1になるまで信号を保持しておくことを意味する。
後には、例えばRASBを1から0に変化させても、M
#iの内部のコマンドラッチ回路1からさらに先に接続
される部分には伝達されない回路になっている。その他
の信号に関しても同様である。この動作は、CLKのサ
イクル毎にコマンドを受け付けるとも言い換えることが
できる。
リードの動作を説明する。まず、図9はライト動作を説
明する各M#iへの入力信号の波形を示す。信号名の後
に付けられた#番号は、本発明の実施形態を説明するた
めの図2におけるM(#番号)に対応している。まず、
クロック#0が周期的に「0/1」を繰り返している。
コマンド#0は白抜きの部分に対応し、M#0ではクロ
ック#0が「0」から「1」に変位するタイミングでラ
ッチされる。コマンド#0とアドレス#0において斜線
が引かれた部分は、チップセレクト信号CS#0が
「0」の状態にある期間であり、白抜きの部分が「1」
の状態にある期間である。
マンドを形成する各信号が「0」または「1」のいずれ
の状態にあってもよく、それは未だM#iに受け付けら
れていないことを意味する。アドレス#0に関しても同
様である。データ#0は「0」と「1」以外に「0」と
「1」とのほぼ中間電位をとる状態「Hi−z」があ
り、それはライト動作期間中のライトデータとリード動
作からのリードデータがデータバス上にない場合の状態
である。ライトデータがM#0に与えられるライトコマ
ンド、カラムアドレスと同じ時間に与えられる。
作が行われる。図9において、Td#2とTd#4はそ
れぞれ、MCからM#2およびM#4にクロック、コマ
ンド、アドレスの各信号が到達するのに要する遅延時間
を意味している。M#0を基準としているのは、MCに
M#0が物理的に最も近くに配置され、MCからM#0
までの遅延時間はほぼ「0」となるからである。
随する寄生抵抗と寄生容量であり、遅延時間は配線距離
とほぼ比例の関係にある。したがって、Td#2と比較
してTd#4は増大する。また、特にデータバスは寄生
容量の点において、コマンド信号やアドレス信号やクロ
ックより大きいために、Tdd#2はTd#2より大き
く、同様にTdd#4はTd#4より大きくなってい
る。寄生容量がデータバスに多く付く理由は、図8に見
られるように、データバスのみM#i側にレシーバとド
ライバを共に備え、さらにM#iは多数配置されるため
に、他の信号に対しドライバの寄生容量増加分が寄与す
るからである。
が、これはセットアップ時間と呼ばれる。データバスの
データに対するセットアップ時間は、Tsd#2、Ts
d#4と表記してある。図9を見て分かるように、セッ
トアップ時間はクロックを基準に定義されるので、クロ
ックとコマンドとアドレスは遅延時間が揃っている。こ
のため、これらの信号に対するセットアップ時間には場
所による依存は見られない。しかし、ライトデータに関
しては、遅延時間がその他の信号より多くなるため、セ
ットアップ時間はMCからの配線距離の増加に伴い短く
なっていくことが解る。
明する。リード動作に対してもライト動作と同様にリー
ドコマンドとアドレスが与えられる。Td#2、Td#
4は遅延時間を表す。ライト動作との違いは、リードデ
ータの読み出される時間が、コマンドやアドレスがMC
から与えられる時間と同一ではない点にある。M#i内
部において、リードコマンドとアドレスをMCから受信
してからデータバスに読み出されてくるまでの時間Ta
c#0、Tac#2、Tac#4の時間が必要で、これ
らは互いに等しい時間となっている。そのため、たとえ
ばM#2におけるリードデータは、MCにおけるクロッ
ク#mcに対して、Td#2+Tac#2の時間を経て
読み出される。
さらにMCにこれらのリードデータが到達するために、
それぞれTddf#2、Tddf#4の時間を必要とす
る。これは、データ#mcf2とデータ#mcf4でそ
れぞれ示されている。リードデータのセットアップ時間
は、ライト動作の場合が各M#iのクロック#iに対し
て定義されていたのに対して、リードデータを受信する
MCのクロック#mcに対して定義され、図10におい
て、データ#mcf0に対してはTsdf#0が、デー
タ#mcf2に対してはTsdf#2が、それぞれ対応
している。ただし、データ#mcf4に対しては、遅延
時間が大きすぎるために基準時点の後方となりセットア
ップ時間が取れないため、表記していない。
ットアップ時間の役割を、図11〜13を用いて説明す
る。図11は、入力信号INをトランスファゲートTG
を介して出力信号OUTとしてラッチをかける動作をす
る回路を示している。また、図12、図13は共に図1
1に記された信号Φ、IN、OUTの動作波形図であ
り、図12はセットアップ時間が十分な時間とれなかっ
た場合に起こる不具合を、図13はホールド時間が十分
にとれなかった場合に起こる不具合を、それぞれ説明す
る図である。ここで、ホールド時間とは、基準信号Φが
0から1(ΦBは1から0)になった後の時間に対して
入力INを保持しておく時間をさし、図ではThold
で示される。セットアップ時間は図12でTsetup
で示されている。
伝達し、ラッチ信号Φがラッチをかけ、出力OUTが1
に保持される場合を想定している。しかしながら、仮に
Tsetupが短すぎるとOUTが十分に遷移するまで
にTGが閉まることになり、OUTは1に固定されきれ
ず0のレベルに戻ってしまうことが起きる。これは、T
setupが短すぎる場合の不具合の内容である。逆に
Tholdを短く取りすぎるとOUTは一旦は1のレベ
ルに遷移し安定しているのであるが、TGが閉じる動作
中にINが1から0に遷移してしまう。このために、I
Nの0のレベルをTGが閉じきる時間までに取り込んで
しまい、OUTが結局0に落ちてしまう現象を表してい
る。これは、Tholdが短すぎるために引き起こされ
る不具合の内容である。以上のことから、基準信号に対
しTsetupとTholdが必要十分とられていない
と、MCとM#iとの間で信号の授受ができないことが
理解される。
り、クロック周期が短くなり、セットアップ時間とホー
ルド時間の合計の最大値は略クロック周期に対応する
が、信号の配線の遅延時間(1ns〜2ns)が寄与し
てくるクロック周期(5ns以下)となり、その結果セ
ットアップ時間が十分取れない、または、ホールド時間
が十分とれないという問題がさかんに議論されている。
これは、短時間に大量のデータの授受を行うシステム
が、この問題のために、さらなる高周波数化、または高
速化を実現できない状態にあることに起因する。その理
由は、図10において明確に示されている。
タ#mcf4が、MCでのラッチ時間に間に合わない、
また、M#2から読み出されたデータ#mcf2は必要
十分なセットアップ時間Tsdf#2が取れていないと
いう現象が見られる。ライト動作に関する図9では、同
様にTsd#4でセットアップ時間が短くなっている
が、図10のリード動作に見られる程顕著ではない。こ
れは、コマンド、アドレス、書き込みデータがMCから
M#iへの同一の一方向であることに対して、リード動
作では、コマンド、アドレスの伝達方向とリードデータ
の伝達方向とが逆であるため遅延時間がM#iの場所に
よりライト動作以上に大きく変化することが原因となっ
ている。よって、リード動作におけるセットアップ時間
を改善することが課題である。
を改善するために、図10に示された読み出し遅延時間
Tac#iを短くとり、Tsdf#iを長くする改造を
全てのM#iに施したとする。すると、今度は、MCか
ら見て近端側におかれるM#iの読み出しデータ、例え
ば、データ#mcf0のホールド時間Thdf#0が短
くなりすぎ不具合を起こすことになる。全てのM#iが
同様にリードデータが読み出される時間を時間的に前に
ずらせば、MCからみて遠端側に配置されたデータ#m
cf2のセットアップ時間Tsdf#2は改善される。
しかし、データ#mcf4のセットアップ時間をとる程
までに時間を前にずらせば、図から明らかに、データ#
mcf0のホールド時間Thdf#0がとれなくなって
しまう。そこで、信号配線の遅延時間を極力小さくする
ことによりこの問題を解決する方法が考えられる。この
方法のより具体的な一例を、他の従来例として下に掲げ
る。
として、特開平3−222192号公報の「半導体集積
回路装置」がある。本他の従来例では、複数のランダム
アクセスメモリを備えた論理機能付メモリ等に、クロッ
ク信号をECLレベルのまま各ランダムアクセスメモリ
に中継分配し、且つ各ランダムアクセスメモリまでの距
離のバラツキが最小となるべく半導体基板面の中央部に
配置されるクロック分配回路を共通に設ける。所定のク
ロック信号をもとにMOSレベルの内部クロック信号を
形成するクロックスイッチアンプと、上記内部クロック
信号をもとに書き込み動作に必要な所定の書き込みパル
スを形成し、且つその立ち上がりタイミング及び信号振
幅等を調整しうる書き込みパルス発生回路とを、各ラン
ダムアクセスメモリに対応して個別に設ける。このこと
で、内部クロック信号と書き込みパルスとの間並びに各
ランダムアクセスメモリの書き込みパルス相互間のスキ
ューを抑制し、論理機能付メモリの書き込み動作を高速
化できる、としている。
の従来例等で多少の改善はされるが、それでもクロック
周期が急速に短縮化される現在の技術進歩においては、
いずれ配線の遅延時間の寄与が顕在化して、再びこの問
題に直面することになる。よって、本質的な解決策とは
なっていない問題点を伴う。
ナスDRAM群を接続するデータバスやクロック等の配
線の負荷による、信号伝播遅延、スキューずれによる誤
動作を防止した半導体記憶装置を提供することを目的と
する。
め、本発明の半導体記憶装置は、列状またはアレイ状に
配置された複数の記憶素子群(M#i(但し、iは0≦
i≦n、nは1以上の自然数))とこの記憶素子群のメ
モリコントローラを有し、このメモリコントローラから
発生するリファレンスクロック信号が複数の記憶素子群
のそれぞれに接続され、さらにメモリコントローラと複
数の記憶素子群との間がクロック、コマンド信号、アド
レスバス、データバスで接続されてなる半導体記憶装置
であり、記憶素子群(M#i)はリファレンスクロック
信号(RCLK)を受信する2個の端子(RCLK1#
i、RCLK2#i)を備え、メモリコントローラ(M
C)からのリファレンスクロック信号(RCLK)用の
信号線を最遠端に配置された記憶素子群(M#n)へ接
続し、この記憶素子群(M#n)から最近端の記憶素子
群(M#0)まで一方の端子(RCLK1#i)間を順
次接続した第1の信号線と、リファレンスクロック信号
(RCLK)用の信号線を最近端の記憶素子群(M#
0)から最遠端の記憶素子群(M#n)まで他方の端子
(RCLK2#i)間を順次接続した第2の信号線と、
を有して構成されたことを特徴としている。
コントローラ(MC)と記憶素子群(M#i)の動作の
同期をとるために、メモリコントローラ(MC)内にク
ロックドライバと、記憶素子群(M#i)内にクロック
レシーバとを有し、記憶素子群(M#i)内に差分検知
回路を有し、この差分検知回路は2個の端子(RCLK
1#i、RCLK2#i)間で受信したリファレンスク
ロック信号の時間差量を検知し、時間差量の大きさに応
じてリードデータの出力時間を調整可能とするとよい。
「0〜m」(ただし、mは任意の自然数)として出力さ
せ、リードデータの出力時間を調整する出力制御クロッ
ク発生回路を有し、この出力制御クロック発生回路はク
ロックレシーバで発生させた内部クロック(ICLK)
および所定の判定値「0〜m」を取り入れ、所定の出力
クロック(OCLK)を出力するとよい。
時間的に任意に移動させ、したがって、この出力クロッ
ク(OCLK)はクロックドライバが出力するクロック
(CLK)と任意に周期および/または位相を持たせる
ことを可能とするとよい。
よる半導体記憶装置の実施の形態を詳細に説明する。図
1〜図7を参照すると本発明の半導体記憶装置の一実施
形態が示されている。
態の半導体記憶装置の全体構成例を示すブロック回路図
である。本実施形態の半導体記憶装置は、シンクロナス
DRAM(M#i)のリード動作に関して、メモリコン
トローラ(MC)が、MCに接続される全てのM#iか
ら送出される全てのリードデータの取得において、ラッ
チ可能なセットアップ時間とホールド時間を与え、配線
の負荷による信号伝播遅延、スキューずれ等を補償して
いる。この内容を以下に詳述する。
ーラ(MC)にリファレンスクロックドライバを備え
る。シンクロナスDRAM(M#i)にはリファレンス
クロックドライバから出力される信号RCLKを受信す
る端子RCLK1#iとRCLK2#iを備える。RC
LKのM#iに対する接続方法は図2で示される。ま
ず、MCに対し最遠端に配置されるM#nのRCLK1
#nに接続され、順々に近端側に配置されるM#iのR
CLK1#iに接続された最後に最近端に配置されるM
#0のRCLK1#0に接続される。
れ、今度は逆に遠端に向って順々にRCLK2#iに接
続され、最後に最遠端に配置されたM#nのRCLK2
#nに接続される。また、図1に示されるようにシンク
ロナスDRAM(M#i)には、差分検知回路及び出力
制御クロック発生回路を備える。差分検知回路はRCL
Kを受信するリファレンスクロックレシーバ1、2の出
力を取り入れ、判定値0〜mの信号を出力する。出力制
御クロック発生回路はクロックレシーバで発生した内部
クロック(ICLK)および判定値0〜mを取り入れ、
出力クロック(OCLK)を発生する。OCLKはデー
タ出力回路1〜nに入力される。
KがMCから発生した際、RCLK1#iで受信する時
間とRCLK2#iで受信する時間との差(Tdrcl
k#i)には、M#iがMCからみてどの程度の距離に
配置されているかという配置位置との相関関係が存在す
る。すなわち、MCに対し最近端に配置されるM#0で
のTdrclk#0は最も小さく、最遠端に配置される
M#nでのTdrclk#nは最も大きい。図1の差分
検知回路は、このTdclk#iの大きさの程度を判断
し、判定値0〜mを出力する。この判定値0〜mは、T
dclk#iの大きさをM+1段階のステップで評価す
る。
ク(ICLK)を入力し、ICLKと同周期のクロック
(FCLK)を発生させる。また、ICLKは、CLK
と同周期であるのでCLKとFCLKは同周期である。
さらに、出力制御クロック発生回路は、OCLKの位相
を時間的に任意に移動させることが可能である。したが
って、OCLKはCLKと完全に同一の周期、位相を持
たせることや、さらにCLKより位相が進んだクロック
等とすることができる。
〜mも入力される。任意の位相かつCLKと同一周期の
OCLKを発生可能な出力制御クロック発生回路は、O
CLKの位相を判定値0〜mにしたがって所定の位相に
固定する。判定値0〜mはTdclk#iの大きさを反
映しており、Tdclk#iが大きければ大きいほどO
CLKの位相が時間的に前にずれるようにしてある。デ
ータ出力回路1〜nには、OCLKが制御用クロックと
して入力される。
RAM(M#i)は、アドレスにより指定されたメモリ
セルの情報を増幅し、内部リードライトバス上に転送す
る。この内部リードライトバス上のデータをM#iの外
部へ出力する時間を決定するのがデータ出力回路1〜n
の役割である。データ出力回路1〜nは、所定の時間が
くるまでリードライトバス上のデータをデータドライバ
に転送しない。転送時間は、アウトプットイネーブル信
号(OE)が1になりOCLKが0から1になるタイミ
ングとなっている。OEは、リードコマンドが入力され
た時間から所定の時間を経て1になる信号であり、周期
的に発生するFCLKの0から1になるハイエッジ内ど
のハイエッジによってデータ出力回路1〜nを動作させ
るかを決定する信号である。
遅れ、M#iがMCから遠ざかる、または信号配線が長
くなるにしたがい時間的に位相が進んだものとなる。図
3に本実施形態のリード動作を波形により示す。OCL
Kの位相が時間的に前にずれるとTac#iはその分短
い時間となる。すなわち、Tac#iには次の関係
(1)が成り立つ。 Tac#0>Tac#1>Tac#2>・・・・>Tac#n (1)
到着するまでの時間Td#i及びリードされたデータ#
iがMCに到着するまでの時間Tddf#iは、従来と
同様である。MCから遠端側にあるM#4からデータ#
mcf4がMCに到着するのは、リードコマンドをMC
が発信してから時間(Td#4+Tac#4+Tddf
#4)経た後である。
を図4、図5、図6、図7に示す。まず、図4は差分検
知回路の一実施例である。リファレンスクロックレシー
バ1、及び2がそれぞれ出力するIRCLK1、IRC
LK2はイクスクルーシブオア回路41に入力されDR
CLKを出力する。DRCLKはIRCLK1が0から
1になる時間とIRCLK2が0から1になるまでの時
間の差分だけ1を出力する。この様子は図6に示され、
図中の記号Tdcが時間の差分を意味する。
号DRCLKが出力されると、Nチャネル型トランジス
タ(以降、NTRともいう)46がオンする。同様にア
ンド42が1を出力すればNTR47はオンし、アンド
43が1を出力すればNTR48はオンする。しかし、
アンド42が1を出力する条件は、Tdcがインバータ
2段以上の時間的長さが必要である。また、アンド43
が1を出力する条件は、Tdcがインバータ4段以上の
時間的長さが必要である。
出力される以前の図4中の各信号のレベルを以下に述べ
る。PREは「0」、信号49及び410及び411は
「1」、信号Φは「0」、信号ΦBは「1」、信号41
2及び413及び414は「0」、判定値0〜2は
「0」となっている。ここで、PREは0から1になり
Pチャネル型トランジスタ44はオフする。以上の状態
でIRCLK1、2が入力される。このときNTR4
6、47、48は少なくとも一つはオンするが、その後
信号Φが0から1に、信号ΦBが1から0になり、信号
412、413、414の状態がラッチされる。このラ
ッチ後の状態において信号412のみが1であればNO
R415が1を出力する。すなわち、判定値0が1にな
る。また、仮に信号412、413が共に1であったな
らば、今度は判定値1のみ1になる。同様に信号41
4、413、412が共に1であったならば、判定値2
のみ1になる。
されているが、容易に0〜mまでの判定値を出力するよ
うに回路を増加することが可能である。図5には出力制
御クロック発生回路の具体例として、一般によく知られ
るフェイズロックドループ方式(Phase Lock
ed Loop;以下、PLLともいう)を挙げる。図
5のクロックパッドはシンクロナスDRAMのCLK端
子を意味する。また、VREFはそれぞれCLKを受信
するリファレンス型クロック初段に入力される基準信号
であり、約0と1の中間電位をとる。リファレンス型ク
ロック初段はVREFを基準としてCLKが0か1かを
判断する。リファレンスパッドはこのVREFを受ける
端子である。ICLKは図1の内部クロックに対応す
る。
hase Detector)と、CP(チャージポン
プ/Charge Pump)とLPF(ロウパスフィ
ルタ/Low Pass Filter)とVCO(ボ
ルテージコントロールドオッシレータ/Voltage
Controlled Ossilator)等から
構成される。これらは公知回路である。TGはトランス
ファゲートであり、パス0からパスmの中から判定値0
〜mにしたがっていずれか一つを通過させる。TGを通
過した信号はFCLKでありICLKとFCLKは共に
PDに入力される。
相を揃えることにある。図7に示されるように、ICL
KとFCLKの位相はPLLの働きにより揃えられる。
Txは、PDにCLKが入力されてからVCOの出力が
でるまでの遅延時間を表す。同様に、Td2はインバー
タと配線の負荷で構成された経路を信号が通過するのに
要する時間、Td1はCLKがICLKとして出力され
るまでに要する時間である。
るかで変化する時間であり、図5では判定値mが1とな
りパスmが選択された場合にこの区間を、信号が通過す
るのに要する時間である。次に図7の波形を用いて図5
の動作を説明する。CLKが入力されてからTd1の遅
延時間を経てICLKが出力される。PLLの働きによ
りPLLを通過する遅延時間Txは最適に調整され、こ
の時FCLKの位相は丁度CLKの位相と等しくなるよ
うになる。
Kより位相が進んでいる。
てあり、この場合CLKとOCLK1は位相がそろう。
示してある。これはTd3i’が判定値により時間の長
いパスに変更されTGからFCLKとして出力されたこ
とを示す。この場合、CLKと比較してOCLK2はT
df分だけ位相が進んでいる。
リファレンスクロックからの情報をラッチしなければな
らないが、その具体的設定方法例を図6により説明す
る。まず、リファレンスクロックはリファレンスクロッ
ク出力サイクル中に出力される。この結果、M#nで
は、IRCLK1#nとIRCLK2#nが図6のよう
に受信され、差分検知回路内ではTdcの幅をもつDR
CLK#nが出力される。次にモードレジスタセットサ
イクル中にΦ#nが出力され、Tdcの長さに応じて出
力される判定値0〜mがラッチされる。
ロナスDRAMの動作モードを規定するために行われる
コマンドであり、アドレスの組み合わせでバースト長、
レイテンシ等々を決定する。これらバースト、レイテン
シに関しては、本内容とはそれるために簡単化のため説
明を省略する。次にリファレンスクロックリセットサイ
クルではリファレンスクロックは0に戻される。
の状態にあり、信号MRS#nはモードレジスタセット
コマンドが受信されたことを示すM#n内部の信号であ
る。以上の3サイクルによりM#nはラッチされた判定
値に従ってFCLKの位相を決定する。
がMCからみて最遠端に配置されるならば、M#4から
のリードデータのMC受信の際のセットアップ時間はT
sdf#4となり、従来のシステムではセットアップ時
間がとれず不具合を起こしていたが、セットアップ時間
が確保されている。また、MCからみて最近端にあるM
#0のリードデータのホールド時間Thdf#0である
が、従来の技術では遠端側のTsdf#4を確保すると
Thdf#0が短くなりすぎていたが、本実施形態では
M#0のOCLKの位相は早められずTac#0を最適
にとっているためThdf#0は確保される。
のTac#0を作り出すために、データ#mcfiのT
sdf#iおよびThdf#iは適度に確保され、不具
合を起こさず動作可能となる。この結果システムの高速
化が可能となる。
の一例である。但し、これに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施
が可能である。例えば、上記実施形態において、差分検
知回路、出力制御クロック発生回路、リファレンスクロ
ックラッチ方法の実施具体例をあげたが、この方法に限
定されるものではない。
半導体記憶装置は、記憶素子群(M#i)はリファレン
スクロック信号(RCLK)を受信する2個の端子を備
え、一方でメモリコントローラ(MC)からのリファレ
ンスクロック信号(RCLK)用の信号線を最遠端に配
置された記憶素子群(M#n)へ接続後、この記憶素子
群(M#n)から最近端の記憶素子群(M#0)まで一
方の端子間を順次接続し、他方でリファレンスクロック
信号(RCLK)用の信号線を最近端の記憶素子群(M
#0)から最遠端の記憶素子群(M#n)まで他方の端
子間を順次接続している。
らされる遅延時間情報により、各M#iがそれぞれ最適
のリードデータ読み出し時間を設定し、すべてのM#i
からのリードデータのセットアップ時間、およびホール
ド時間を確保することを可能とする。よって、MCとシ
ステム上のすべてのM#iとの間で高い周波数のCLK
に対してもリード動作が可能となる。
ントローラおよびシンクロナスDRAMの構成を示すブ
ロック図である。
間の信号の接続を説明するための回路図である。
ある。
示す回路ブロック図である。
すタイミング波形図である。
図である。
RAMの構成例を示すブロック図である。
ある。
である。
路図である。
イミング波形図である。
ング波形図である。
ク入力端子 CLK クロック CS#i チップセレクト信号 ADD.BUS アドレスバス DATA.BUS データバス Tac#i シンクロナスDRAM内でのリードデータ
読み出し時間 Td#i クロック、アドレス、コマンド信号の遅延時
間 Tdd#i データ信号の遅延時間 Tsdf#i リードデータのセットアップ時間 Thdf#i リードデータのホールド時間 IRCLK1、IRCLK2 リファレンスクロックの
レシーバの出力信号 Td1、Td2、Td3m 信号の伝播時間 DRCLK イクスクルーシブORの出力 Φ#n 判定値のラッチ信号 MRS#n モードレジスタセット信号 OCLK 出力用クロック Tdf、Tdx 信号の伝播時間
Claims (6)
- 【請求項1】 列状またはアレイ状に配置された複数の
記憶素子群(M#i(但し、iは0≦i≦n、nは1以
上の自然数))と該記憶素子群のメモリコントローラを
有し、該メモリコントローラから発生するリファレンス
クロック信号が前記複数の記憶素子群のそれぞれに接続
され、さらに前記メモリコントローラと前記複数の記憶
素子群との間がクロック、コマンド信号、アドレスバ
ス、データバスで接続されてなる半導体記憶装置におい
て、 前記記憶素子群(M#i)は前記リファレンスクロック
信号(RCLK)を受信する2個の端子(RCLK1#
i、RCLK2#i)を備え、 前記メモリコントローラ(MC)からのリファレンスク
ロック信号(RCLK)用の信号線を最遠端に配置され
た記憶素子群(M#n)へ接続し、該記憶素子群(M#
n)から最近端の記憶素子群(M#0)まで一方の端子
(RCLK1#i)間を順次接続した第1の信号線と、 前記リファレンスクロック信号(RCLK)用の信号線
を前記最近端の記憶素子群(M#0)から前記最遠端の
記憶素子群(M#n)まで他方の端子(RCLK2#
i)間を順次接続した第2の信号線と、を有して構成さ
れたことを特徴とする半導体記憶装置。 - 【請求項2】 前記半導体記憶装置は、さらに、前記メ
モリコントローラ(MC)と前記記憶素子群(M#i)
の動作の同期をとるために、前記メモリコントローラ
(MC)内にクロックドライバと、前記記憶素子群(M
#i)内にクロックレシーバとを有することを特徴とす
る請求項1記載の半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記半導体記憶装置は、さらに、前記記
憶素子群(M#i)内に差分検知回路を有し、該差分検
知回路は前記2個の端子(RCLK1#i、RCLK2
#i)間で受信した前記リファレンスクロック信号の時
間差量を検知し、該時間差量の大きさに応じてリードデ
ータの出力時間を調整可能としたことを特徴とする請求
項1または2記載の半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記時間差量は、所定の判定値「0〜
m」(ただし、mは任意の自然数)として出力されるこ
とを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。 - 【請求項5】 前記半導体記憶装置は、前記リードデー
タの出力時間を調整する出力制御クロック発生回路を有
し、該出力制御クロック発生回路は前記クロックレシー
バで発生させた内部クロック(ICLK)および前記所
定の判定値「0〜m」を取り入れ、所定の出力クロック
(OCLK)を出力することを特徴とする請求項2から
4の何れか1項に記載の半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記所定の出力クロック(OCLK)
は、時間的に任意に移動させ、したがって、該出力クロ
ック(OCLK)は前記クロックドライバが出力するク
ロック(CLK)と任意に周期および/または位相を持
たせることを可能としたことを特徴とする請求項5記載
の半導体記憶装置。
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