JPH1165344A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1165344A
JPH1165344A JP23328597A JP23328597A JPH1165344A JP H1165344 A JPH1165344 A JP H1165344A JP 23328597 A JP23328597 A JP 23328597A JP 23328597 A JP23328597 A JP 23328597A JP H1165344 A JPH1165344 A JP H1165344A
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JP
Japan
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peripheral surface
pressing
space
release agent
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JP23328597A
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Takashi Kimura
孝 木村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、無端状の外周面を有する加圧手段
の外周面における離型剤の水滴の発生を防止できる定着
装置の提供を目的とする。 【解決手段】 加圧ローラ102の外周面に残留した現
像剤の除去のためのブレード状のクリーニングブレード
1のエッジ部1Aからベース部1Bに向けて段差を為す
よう成形して、間隔Tに溜まったオイルを逃がすための
空間部を設けることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着像を担持し
たシート状の転写材への熱伝導のための無端状の外周面
を有する熱定着手段と、上記転写材を介して熱定着手段
の外周面に圧接される無端状の外周面を有する加圧手段
と、熱定着手段の外周面への離型剤の塗布のための離型
剤塗布手段と、加圧手段の外周面の清掃のためのブレー
ド状の清掃部材とを有し、清掃部材は、一方の端部を加
圧手段の外周面に当接せしめることにより、加圧手段の
外周面に残留した現像剤を除去するようになっている定
着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来にあっては、かかる定着装置の一例
として図8に示す定着装置100が知られており、実用
に供されている。尚、図8は、定着装置100の概略構
成を示す模式的断面図である。
【0003】上記定着装置100は、図8に示すよう
に、未定着像を担持したシート状の転写材への熱伝導の
ための無端状の外周面を有する熱定着手段たる加熱ロー
ラ101と、上記転写材を介して加熱ローラ101の外
周面に圧接される無端状の外周面を有する加圧手段たる
加圧ローラ102と、加熱ローラ101の外周面への離
型剤の塗布のための離型剤塗布手段たる離型剤塗布機構
103と、加圧ローラ102の外周面の清掃のためのブ
レード状の清掃部材たるクリーニングブレード104と
を有している。
【0004】上記定着装置100の有する加熱ローラ1
01及び加圧ローラ102は、共に、回動自在に軸支さ
れており、加熱ローラ101にあっては、その中空部に
熱供給源たるヒータ(図示せず)が設けられ、一方、加
圧ローラ102にあっては、定着装置100に設けられ
た加圧機構(図示せず)により加熱ローラ101へと加
圧されるようになっている。
【0005】すなわち、上記加熱ローラ101及び加圧
ローラ102のいずれか一方のローラの回転に他方のロ
ーラが従動して回転することにより、加熱ローラ101
と加圧ローラ102との間に形成される定着ニップ部N
に未定着像を担持した転写材を通紙せしめつつ、加熱と
加圧とにて上記未定着像を溶融せしめて上記転写材へと
定着するよう設定されている。
【0006】さて、上記定着装置100の有する離型剤
塗布機構103は、定着ニップ部Nから加熱ローラ10
1の回転方向に対して上流側に位置し、離型剤たるシリ
コーンオイル(以下、オイルと略称する。)を加熱ロー
ラ101の外周面に塗布すべく担持するための無端状の
外周面を有する回動自在な塗布ローラ105と、塗布ロ
ーラ105の外周面のオイル担持量を所定量に規制する
ためのブレード106と、所定量のオイルを貯蔵可能な
オイルタンク(図示せず)から供給されたオイルを塗布
ローラ105の外周面に滴下するためのノズル107と
が設けられている。
【0007】上記離型剤塗布機構103に設けられたブ
レード106は、定着ニップ部Nから加圧ローラ102
の回転方向の下流側に位置し、一方の端部が塗布ローラ
105の外周面に当接若しくは摺接可能な位置に配置さ
れており、以て、ブレード106が図示方向に回転して
いる塗布ローラ105の外周面に摺接して過剰なオイル
を掻き取ることにより、加熱ローラ101へのオイル塗
布量の調節が為されるようになっている。
【0008】一方、上記定着装置100の有するクリー
ニングブレード104は、一方の端部を、定着装置10
0に支持されている板バネ108からの付勢にて、加圧
ローラ102の外周面に当接せしめることにより、定着
処理後に、加圧ローラ102の外周面に残留した現像剤
及び紙屑等を掻き取って除去するようになっている。
【0009】よって、従来にあっては、上記離型剤塗布
機構103にてオイルを加熱ローラ101の外周面、及
び、加熱ローラ101を介して加圧ローラ102の外周
面に塗布することにより、転写材に担持された現像剤が
加熱ローラ101の外周面に付着し、この現像剤が以降
の転写材に付着するという現象、所謂、オフセット現象
の発生と、加熱ローラ101及び加圧ローラ102の劣
化或いは短命化との防止が図られていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記定
着装置100に代表される従来の定着装置にあっては、
加熱ローラ101及び加圧ローラ102のいずれか一方
のローラの回転時には、加熱ローラ101の外周面及び
加圧ローラ102の外周面にオイルが均一若しくはほぼ
均一に分布しているが、ローラの回転が停止されると、
加熱ローラ101の外周面或いは加圧ローラ102の外
周面に均一若しくはほぼ均一に塗布されていたオイルが
自重により周面を伝って紙面上側から紙面下側へと流れ
落ち、流れ落ちてきたオイルは、加圧ローラ102の外
周面と、クリーニングブレードの加圧ローラ102の外
周面への当接のための端部との間隔Tが一種の毛細管と
なって、紙面法線方向に対する両側から間隔Tに浸入し
て溜まってしまう。
【0011】特に、長時間に亘る回転中断により上記加
熱ローラ101及び加圧ローラ102の各々の表面温度
が低下すると、加熱ローラ101或いは加圧ローラ10
2に吸収されていたオイルが各々の表面に浮き出てくる
ことから、間隔Tには多量のオイルが溜まってしまうこ
とがあった。
【0012】よって、上記間隔Tに溜まったオイルは、
加圧ローラ102の回転が再開されたときに、周囲に拡
散することなく、図10に示すように、加圧ローラ10
2の外周面に水滴状に付着してしまい、以て、定着処理
時に、加圧ローラ102の外周面に水滴状に付着したオ
イルが転写材に付着して染みを形成してしまうという問
題があった。
【0013】そこで、本発明は、無端状の外周面を有す
る加圧手段の外周面における離型剤の水滴の発生を防止
できる定着装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、未定着像を担持したシート状の転写材への熱伝導
のための無端状の外周面を有する熱定着手段と、上記転
写材を介して熱定着手段の外周面に圧接される無端状の
外周面を有する加圧手段と、熱定着手段の外周面への離
型剤の塗布のための離型剤塗布手段と、加圧手段の外周
面の清掃のためのブレード状の清掃部材とを有し、清掃
部材は、一方の端部を加圧手段の外周面に当接せしめる
ことにより、加圧手段の外周面に残留した現像剤を除去
するようになっている定着装置において、清掃部材は、
加圧手段の外周面と上記端部との間隔に溜まった離型剤
を逃がすための空間部が設けられているという第一の発
明により達成される。
【0015】又、上記目的は、上記第一の発明におい
て、空間部は、清掃部材が加圧手段の外周面に当接する
端部から他方の端部に向けて段差を為すよう成形される
ことにより、形成されるという第二の発明によっても達
成される。
【0016】更に、上記目的は、上記第一の発明におい
て、空間部は、清掃部材が加圧手段の外周面に当接する
端部に溝を有する形状に成形されていることにより、形
成されるという第三の発明によっても達成される。
【0017】又、上記目的は、未定着像を担持したシー
ト状の転写材への熱伝導のための無端状の外周面を有す
る熱定着手段と、上記転写材を介して熱定着手段の外周
面に圧接される無端状の外周面を有する加圧手段と、熱
定着手段の外周面への離型剤の塗布のための離型剤塗布
手段と、加圧手段の外周面の清掃のためのブレード状の
清掃部材とを有し、清掃部材は、一方の端部を加圧手段
の外周面に当接せしめることにより、加圧手段の外周面
に残留した現像剤を除去するようになっている定着装置
において、清掃部材は、加圧手段の外周面と上記端部と
の間隔に溜まった離型剤を逃がすよう加圧手段に対面す
る表面が他の表面より粗らされているという第四の発明
によっても達成される。
【0018】更に、上記目的は、未定着像を担持したシ
ート状の転写材への熱伝導のための無端状の外周面を有
する熱定着手段と、上記転写材を介して熱定着手段の外
周面に圧接される無端状の外周面を有する加圧手段と、
熱定着手段の外周面への離型剤の塗布のための離型剤塗
布手段と、加圧手段の外周面の清掃のためのブレード状
の清掃部材とを有し、清掃部材は、一方の端部を加圧手
段の外周面に当接せしめることにより、加圧手段の外周
面に残留した現像剤を除去するようになっている定着装
置において、清掃部材は、少なくとも、弾性層と、加圧
手段の外周面と上記端部との間隔に溜まった離型剤の吸
収のための吸収層とが積層されているという第五の発明
によっても達成される。
【0019】すなわち、上記第一の発明においては、上
記加圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外
周面への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤
が、この間隔に溜まることなく空間部へと逃げる。
【0020】又、上記第二の発明においては、上記加圧
手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外周面へ
の当接のための端部との間隔に浸入した離型剤が、この
間隔に溜まることなく、上記端部から他方の端部へと流
れ落ちて逃げる。
【0021】更に、上記第三の発明においては、上記加
圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外周面
への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤が、こ
の間隔に溜まることなく、上記端部に形成された溝へと
逃げる。
【0022】又、上記第四の発明においては、上記加圧
手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外周面へ
の当接のための端部との間隔に浸入した離型剤が、この
間隔に溜まることなく、加圧手段に対面する表面に拡散
して逃げる。
【0023】更に、上記第五の発明においては、上記加
圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外周面
への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤が、こ
の間隔に溜まることなく、上記端部の吸収層に吸収され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明に
おける実施の形態に関して説明する。尚、従来の定着装
置100との共通箇所に関しては図8と同符号を付与す
ることにより説明を省略する。
【0025】(第一の実施形態)先ず、本発明における
第一の実施形態の定着装置に備えられた清掃部材を示す
に好適な一例たるクリーニングブレード1に関して説明
する。尚、図1は、クリーニングブレード1の形状、及
び、加圧手段たる加圧ローラ102の外周面への当接状
態を示す図である。
【0026】上記クリーニングブレード1は、図1に示
すように、加圧手段たる加圧ローラ102の外周面に当
接する端部1A(以下、エッジ部と称する。)から他方
の端部1B(以下、ベース部と称する。)に向けて段差
を為す形状に成形されており、以て、エッジ部1Aから
ベース部1Bにかけて、間隔Tに浸入してきた離型剤た
るシリコーンオイル(以下、オイルと略称する。)を逃
がすための空間部Sp1が形成されている。
【0027】故に、本実施形態にあっては、上記加圧ロ
ーラ102の外周面に残留した現像剤が、図示の方向に
回転している加圧ローラ102の外周面とエッジ部1A
との摺接により掻き取られて除去されると共に、熱定着
手段たる加熱ローラ101(図8参照。)或いは加圧ロ
ーラ102の外周面を伝わって間隔Tに浸入してきたオ
イルが、エッジ部1Aからベース部1Bに向けて流れ落
ちて空間部Sp1に逃げるようになっている。
【0028】よって、本実施形態にあっては、上記間隔
Tに浸入したオイルがエッジ部1Aからベース部1Bに
向けて流れ落ちて空間部Sp1に逃げるので、加圧ロー
ラ102の外周面にオイルの水滴が発生するのを防止す
ることができ、以て、オイルによる染みが転写材に生じ
ることない安定した定着処理を為すことができる。
【0029】(第二の実施形態)次に、本発明における
第二の実施形態の定着装置に備えられた清掃部材を示す
に好適な一例たるクリーニングブレード2に関して図2
及び図3に基づき説明する。尚、図2は、クリーニング
ブレード2の形状、及び、加圧手段たる加圧ローラ10
2の外周面への当接状態を示す図であり、一方、図3
は、クリーニングブレード2の平面図である。
【0030】上記クリーニングブレード2は、図2に示
すように、加圧手段たる加圧ローラ102の外周面に当
接する端部2Aに紙面法線方向に沿った溝部2Bが形成
されており、以て、溝部2Bをしめる空間が、間隔Tに
浸入してきたオイルを逃がすためのSp2となってい
る。
【0031】故に、本実施形態にあっては、上記加圧ロ
ーラ102の外周面に残留した現像剤が、図示の方向に
回転している加圧ローラ102の外周面と端部2Aとの
摺接により掻き取られて除去されると共に、熱定着手段
たる加熱ローラ101(図8参照。)或いは加圧ローラ
102の外周面を伝わって間隔Tに浸入してきたオイル
が、端部2Aから溝部2Bへと流れ落ちて空間部Sp2
に逃げ込んだのち、空間部Sp2に逃げ込んだオイルが
空間部Sp2中を図3の矢印V1方向に拡散するように
なっている。
【0032】よって、本実施形態にあっては、上記間隔
Tに浸入したオイルが端部2Aから溝部2Bへと流れ落
ちて空間部Sp2に逃げ込んだのち、空間部Sp2中を
矢印V1方向に拡散するので、加圧ローラ102の外周
面にオイルの水滴が発生するのを防止することができ、
以て、オイルによる染みが転写材に生じることない安定
した定着処理を為すことができる。
【0033】(第三の実施形態)次に、本発明における
第三の実施形態の定着装置に備えられた清掃部材を示す
に好適な一例たるクリーニングブレード3に関して図4
及び図5に基づき説明する。尚、図4は、クリーニング
ブレード3の形状、及び、加圧手段たる加圧ローラ10
2の外周面への当接状態を示す図であり、図5は、クリ
ーニングブレード3の平面図である。
【0034】上記クリーニングブレード3は、図4に示
すように、加圧手段たる加圧ローラ102の外周面に当
接する端部3Aに紙面法線方向に沿って溝部3Bが形成
されていると共に、端部3Aから他方の端部3Cに向け
て溝部3Dが形成されており、以て、溝部3B及び溝部
3Dをしめる空間が、間隔Tに浸入してきたオイルを逃
がすためのSp3となっている。
【0035】故に、本実施形態にあっては、上記加圧ロ
ーラ102の外周面に残留した現像剤が、図示の方向に
回転している加圧ローラ102の外周面と端部3Aとの
摺接により掻き取られて除去されると共に、熱定着手段
たる加熱ローラ101(図8参照。)或いは加圧ローラ
102の外周面を伝わって間隔Tに浸入してきたオイル
が、端部3Aから溝部3Bへと流れ落ちて空間部Sp3
に逃げ込み、図5の矢印V2方向に拡散したのち、矢印
V2方向に拡散されたオイルが溝部3Dに沿って端部3
A側から端部3Cへと流れ落ちるようになっている。
【0036】よって、本実施形態にあっては、上記間隔
Tに浸入したオイルが端部3Aから溝部3Bへと流れ落
ちて空間部Sp3に逃げ込み、矢印V2方向に拡散した
のち、溝部3Dに沿って端部3A側から端部3Cへと流
れ落ちるので、特に、長時間に亘る回転中断により加熱
ローラ101及び加圧ローラ102の各々の表面温度が
低下して、加熱ローラ101或いは加圧ローラ102に
吸収されていたオイルが各々の表面に浮き出る場合に
も、加圧ローラ102の外周面にオイルの水滴が発生す
るのを防止することができ、以て、オイルによる染みが
転写材に生じることないより安定した定着処理を為すこ
とができる。
【0037】(第四の実施形態)次に、本発明における
第四の実施形態の定着装置に備えられた清掃部材を示す
に好適な一例たるクリーニングブレード4に関して図6
に基づき説明する、尚、図6は、クリーニングブレード
4の形状、及び、加圧手段たる加圧ローラ102の外周
面への当接状態を示す図である。
【0038】上記クリーニングブレード4は、図6に示
すように、間隔Tに浸入してきたオイルを等方的若しく
はほぼ等法的に拡散せしめて逃がすよう、加圧手段たる
加圧ローラ102に対面する表面4Bが他の表面よりも
粗らされている。
【0039】故に、本実施形態にあっては、上記加圧ロ
ーラ102の外周面に残留した現像剤が、図示の方向に
回転している加圧ローラ102の外周面と端部4Aとの
摺接により掻き取られて除去されると共に、熱定着手段
たる加熱ローラ101(図8参照。)或いは加圧ローラ
102の外周面を伝わって間隔Tに浸入してきたオイル
が表面4Bを等方的若しくはほぼ等方的に拡散して逃げ
るようになっている。
【0040】よって、本実施形態にあっては、上記間隔
Tに浸入したオイルが表面4Bに拡散して逃げるように
なっているので、加圧ローラ102の外周面にオイルの
水滴が発生するのを防止することができ、以て、オイル
による染みが転写材に生じることない安定した定着処理
を為すことができる。
【0041】又、本実施形態にあっては、上記端部4A
の表面を周辺部よりも粗らすこととしたので、クリーニ
ングブレード4からのオイルの離型性が高められるとい
う利点が得られる。
【0042】(第五の実施形態)次に、本発明における
第五の実施形態の定着装置に備えられた清掃部材を示す
に好適な一例たるクリーニングブレード5に関して図7
に基づき説明する、尚、図7は、クリーニングブレード
5の構成、及び、加圧手段たる加圧ローラ102の外周
面への当接状態を示す図である。
【0043】上記クリーニングブレード5は、図7に示
すように、ブレード状に成形された弾性層5Aの一表面
上に、オイルの吸収のための吸収層5Bが積層された構
成となっており、以て、吸収層5Bの側を加圧ローラ1
02の外周面に対向せしめつつ、一方の端部5Cを加圧
ローラ102の外周面に当接するよう配置されている。
【0044】故に、本実施形態にあっては、上記加圧ロ
ーラ102の外周面に残留した現像剤が、図示の方向に
回転している加圧ローラ102の外周面と端部5Cとの
摺接により掻き取られて除去されると共に、熱定着手段
たる加熱ローラ101(図8参照。)或いは加圧ローラ
102の外周面を伝わって間隔Tに浸入してきたオイル
が、適宜、吸収層5B中に吸収されるようになってい
る。
【0045】よって、本実施形態にあっては、上記間隔
Tに浸入してきたオイルが、この間隔Tに溜まることな
く適宜吸収層5B中に吸収されるようになっているの
で、加圧ローラ102の外周面にオイルの水滴が発生す
るのを防止することができ、以て、オイルによる染みが
転写材に生じることない安定した定着処理を為すことが
できる。
【0046】
【発明の効果】以上にて説明してきたように、本出願に
係る第一の発明によれば、上記加圧手段の外周面と、清
掃部材における加圧手段の外周面への当接のための端部
との間隔に浸入した離型剤が、この間隔に溜まることな
く、空間部へと逃げるようになっているので、加圧手段
の外周面に離型剤の水滴が発生するのを防止することが
でき、以て、離型剤による染みが転写材に生じることな
い安定した定着処理の可能な定着装置を使用者に提供す
ることができる。
【0047】又、本出願に係る第二の発明によれば、上
記加圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外
周面への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤
が、この間隔に溜まることなく、上記端部から他方の端
部へと流れ落ちて逃げるようになっているので、加圧手
段の外周面に離型剤の水滴が発生するのを防止すること
ができ、以て、離型剤による染みが転写材に生じること
ない安定した定着処理の可能な定着装置を使用者に提供
することができる。
【0048】更に、本出願に係る第三の発明によれば、
上記加圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の
外周面への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤
が、この間隔に溜まることなく、上記端部に形成された
溝へと逃げるようになっているので、加圧手段の外周面
に離型剤の水滴が発生するのを防止することができ、以
て、離型剤による染みが転写材に生じることない安定し
た定着処理の可能な定着装置を使用者に提供することが
できる。
【0049】又、本出願に係る第四の発明によれば、上
記加圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の外
周面への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤
が、この間隔に溜まることなく、加圧手段に対面する表
面に拡散して逃げるようになっているので、加圧手段の
外周面に離型剤の水滴が発生するのを防止することがで
き、以て、離型剤による染みが転写材に生じることない
安定した定着処理の可能な定着装置を使用者に提供する
ことができると共に、上記表面を他の表面よりも粗らす
こととしたので、清掃部材からの離型剤の離型性を向上
せしめることもできる。
【0050】更に、本出願に係る第五の発明によれば、
上記加圧手段の外周面と、清掃部材における加圧手段の
外周面への当接のための端部との間隔に浸入した離型剤
が、この間隔に溜まることなく、上記端部の吸収層に吸
収されるようになっているので、加圧手段の外周面に離
型剤の水滴が発生するのを防止することができ、以て、
離型剤による染みが転写材に生じることない安定した定
着処理の可能な定着装置を使用者に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る第一の実施形態の定着装置に備え
られたクリーニングブレードの形状及び加圧ローラの外
周面への当接状態を示す図である。
【図2】本出願に係る第二の実施形態の定着装置に備え
られたクリーニングブレードの形状及び加圧ローラの外
周面への当接状態を示す図である。
【図3】図2のクリーニングブレードの一部平面図であ
る。
【図4】本出願に係る第三の実施形態の定着装置に備え
られたクリーニングブレードの形状及び加圧ローラの外
周面への当接状態を示す図である。
【図5】図4のクリーニングブレードの一部平面図であ
る。
【図6】本出願に係る第四の実施形態の定着装置に備え
られたクリーニングブレードの形状及び加圧ローラの外
周面への当接状態を示す図である。
【図7】本出願に係る第五の実施形態の定着装置に備え
られたクリーニングブレードの概略構成及び加圧ローラ
の外周面への当接状態を示す図である。
【図8】従来の定着装置の概略構成を示す模式的断面図
である。
【図9】図8の定着装置に設けられた加圧ローラの再回
転時における外周面の状態を示す図である。
【図10】図9の加圧ローラの外周面に形成された離型
剤の水滴により生じる転写材の染みを示す図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード(清掃手段) 2 クリーニングブレード(清掃手段) 3 クリーニングブレード(清掃手段) 4 クリーニングブレード(清掃手段) 5 クリーニングブレード(清掃手段) 6 弾性層 7 吸収層 101 加熱ローラ(熱定着手段) 102 加圧ローラ(加圧手段) 103 離型剤塗布機構(離型剤塗布手段) 104 クリーニングブレード(清掃部材) 1A エッジ部(一方の端部) 1B ベース部(他方の端部) 2A 端部(一方の端部) 2B 溝部 3A 端部(一方の端部) 3B 溝部 3D 溝部 4A 端部(一方の端部) 4B 表面(加圧手段に対面する表面) 5A 弾性層 5B 吸収層 5C 端部(一方の端部) N 定着ニップ部 T 間隔 Sp1 空間部 Sp2 空間部 Sp3 空間部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着像を担持したシート状の転写材へ
    の熱伝導のための無端状の外周面を有する熱定着手段
    と、上記転写材を介して熱定着手段の外周面に圧接され
    る無端状の外周面を有する加圧手段と、熱定着手段の外
    周面への離型剤の塗布のための離型剤塗布手段と、加圧
    手段の外周面の清掃のためのブレード状の清掃部材とを
    有し、清掃部材は、一方の端部を加圧手段の外周面に当
    接せしめることにより、加圧手段の外周面に残留した現
    像剤を除去するようになっている定着装置において、清
    掃部材は、加圧手段の外周面と上記端部との間隔に溜ま
    った離型剤を逃がすための空間部が形成されていること
    を特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 空間部は、清掃部材が加圧手段の外周面
    に当接する端部から他方の端部に向けて段差を為すよう
    成形されることにより、形成されることとする請求項1
    に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 空間部は、清掃部材が加圧手段の外周面
    に当接する端部に溝を有する形状に成形されていること
    により、形成されることとする請求項1に記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】 未定着像を担持したシート状の転写材へ
    の熱伝導のための無端状の外周面を有する熱定着手段
    と、上記転写材を介して熱定着手段の外周面に圧接され
    る無端状の外周面を有する加圧手段と、熱定着手段の外
    周面への離型剤の塗布のための離型剤塗布手段と、加圧
    手段の外周面の清掃のためのブレード状の清掃部材とを
    有し、清掃部材は、一方の端部を加圧手段の外周面に当
    接せしめることにより、加圧手段の外周面に残留した現
    像剤を除去するようになっている定着装置において、清
    掃部材は、加圧手段の外周面と上記端部との間隔に溜ま
    った離型剤を逃がすよう加圧手段に対面する表面が他の
    表面より粗らされていることを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 未定着像を担持したシート状の転写材へ
    の熱伝導のための無端状の外周面を有する熱定着手段
    と、上記転写材を介して熱定着手段の外周面に圧接され
    る無端状の外周面を有する加圧手段と、熱定着手段の外
    周面への離型剤の塗布のための離型剤塗布手段と、加圧
    手段の外周面の清掃のためのブレード状の清掃部材とを
    有し、清掃部材は、一方の端部を加圧手段の外周面に当
    接せしめることにより、加圧手段の外周面に残留した現
    像剤を除去するようになっている定着装置において、清
    掃部材は、少なくとも、弾性層と、加圧手段の外周面と
    上記端部との間隔に溜まった離型剤の吸収のための吸収
    層とが積層されていることを特徴とする定着装置。
JP23328597A 1997-08-15 1997-08-15 定着装置 Pending JPH1165344A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8073374B2 (en) * 2010-03-01 2011-12-06 Xerox Corporation Fuser oil applicator and cleaner in a single web cartridge system in direct contact with fuser roll

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8073374B2 (en) * 2010-03-01 2011-12-06 Xerox Corporation Fuser oil applicator and cleaner in a single web cartridge system in direct contact with fuser roll

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