JPH1165029A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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Publication number
JPH1165029A
JPH1165029A JP22934397A JP22934397A JPH1165029A JP H1165029 A JPH1165029 A JP H1165029A JP 22934397 A JP22934397 A JP 22934397A JP 22934397 A JP22934397 A JP 22934397A JP H1165029 A JPH1165029 A JP H1165029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
strobe
circuit
recording control
voltage
Prior art date
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Application number
JP22934397A
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English (en)
Inventor
Koji Hata
幸次 畑
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69829126T priority patent/DE69829126T2/de
Priority to EP98303045A priority patent/EP0874267B1/en
Priority to EP04017046A priority patent/EP1469343A1/en
Priority to EP04017045A priority patent/EP1469342B1/en
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Priority to US09/596,048 priority patent/US6411779B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズによる記録制御ICの誤作動を防止す
る。 【解決手段】 記録制御IC40は、抵抗78a,抵抗
64jを介して電池43からのプラス側電源線がVCC1
端子76に接続され、電池43からグランド側電源線が
GND端子に接続されて、駆動電圧VCC1で作動する。
メインコンデンサ充電時には電源線にリップルノイズが
のり、ストロボ発光時にはメインコンデンサの電荷がス
トロボ放電管内で放電することにより、電気的な放電ノ
イズが発生する。このリップルノイズと放電ノイズを吸
収するために、記録制御IC40の近傍で、プラス側電
源線とグランド側電源線との間には、第1,第2コンデ
ンサ78b,78cが接続されており、抵抗78aとと
もにフィルタ回路を構成している。第1コンデンサ78
bは、高周波成分を吸収するために静電容量が小さくさ
れ、第2コンデンサ78cは、低周波成分を吸収するた
めに静電容量が大きくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、さらに詳しくは、ストロボ回路を内
蔵するとともに、撮影に関する各種のデータを記録制御
ICでメモリICに書き込むようにしたレンズ付きフイ
ルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体
に未露光の写真フルイルムを収納したレンズ付きフイル
ムユニットが販売されており、広く利用されている。ま
た、このレンズ付きフイルムユニットには,ストロボ放
電管,充電回路,電池(乾電池)等からなるストロボ回
路を内蔵したタイプもあり、暗い場所での撮影に便利で
ある。
【0003】一方、フイルムカートリッジにICメモリ
(半導体メモリ)を組み込んでおき、写真撮影時にカメ
ラから得られた撮影データをこのICメモリに書き込ん
で現像所やユーザーが利用できるようにするシステムが
提案されている(例えば、特開昭56−154720号
公報,特開平2−217829号公報)。
【0004】ICメモリに書き込まれる撮影データとし
ては、一般のカメラにあってはシャッタ秒時や絞り値、
あるいはストロボ撮影を行ったか否かなどの露出データ
の他、プリント写真のアスペクト比が標準指定,パノラ
マ指定,Lプリント指定のいずれであるか、または特開
昭54−26721号公報記載のようなトリミング指示
機能をもったカメラではそのトリミング範囲を示すため
のプリントフォーマットデータ、さらに撮影年月日を表
すデートデータ、またカメラに設けられた入力手段から
ユーザーが任意に入力した文字データ(例えば撮影シー
ンに応じたタイトルやコメント)などがある。
【0005】これらの撮影データはプリント処理を行う
際に現像所で読み出され、例えば露出データはプリント
時の露光制御に用いることができ、またプリントフォー
マットデータはプリント倍率の自動設定やネガマスク,
印画紙マスクの切換え制御に用いることができる。さら
に、カメラ側で一律の画面サイズで撮影してもユーザー
が指定した形態のプリント写真を作ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズ付き
フイルムユニットに内蔵されるフイルムカートリッジ、
あるいはレンズ付きフイルムユニットのユニット本体に
メモリICを内蔵するとともに、ユニット本体に記録制
御ICを内蔵して、この記録制御ICでメモリICに上
記のような撮影データを書き込むようにしたものが本出
願人から提案されている(例えば、特願平8−1906
1号、特願平8−11946号等)。これらによれば、
例えばストロボ用に内蔵した電池を電源として、記録制
御IC及びメモリICを駆動し、撮影完了毎に記録制御
ICでメモリICに撮影データを書き込むようにしてい
る。
【0007】しかしながら、上記のようなレンズ付きフ
イルムユニットでは、ストロボ発光時にメインコンデン
サに充電された電荷がストロボ放電管内で放電すること
で発生する電気的なノイズが電源線にのったり、またこ
のノイズで記録制御ICに供給される駆動電圧が一時的
に変動する。さらに、メインコンデンサを充電する際に
電池からストロボ回路に大電流が流れるため電源線にリ
ップルノイズがのって駆動電圧が変動する。このような
メインコンデンサの放電時のノイズ自体、あるいは駆動
電圧の変動により、記録制御ICが誤作動してしまうと
いった問題がある。記録制御ICが誤作動すると、例え
ば、この記録制御ICで計測されていた初期化された年
月日及び時間からの累積時間や、撮影毎に更新されるメ
モリICの撮影データを書き込むべきアドレスの内容が
狂ってしまうといった不都合が生じたり、ハングアップ
しまい以降の撮影データ等の書き込みができなくなると
いった不都合が生じる。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、ストロボ発光時及びメインコンデンサ
の充電時の記録制御ICの誤作動を防止することができ
るレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、メモリICに対してデー
タの書き込みを行う記録制御ICに近接した位置で、前
記記録制御ICに対して電源からの給電を行うためのプ
ラス側の電源線とグランド側の電源線とを接続するコン
デンサを設けるとともに前記プラス側の電源線上に抵抗
を設け、これらのコンデンサと抵抗によってフィルタ回
路を構成し、ストロボ発光した際の電気的なノイズ及び
前記ストロボ回路でメインコンデンサを充電している間
に発生するリップルノイズを前記フィルタ回路によって
吸収させるようにしたものである。また、請求項2記載
の発明では、コンデンサを、電気的なノイズのうちの高
周波成分を吸収するための静電容量が小さい第1のコン
デンサと、低周波成分を吸収するための静電容量が大き
い第2のコンデンサとにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットの構成を図2に示す。レンズ付きフイルム
ユニットは、本体基部11,露光ユニット12,ストロ
ボユニット13,前カバー14,後カバー15とからな
るユニット本体10と、本体基部11に装填される写真
フイルムカートリッジ16とからなる。
【0011】図3に写真フイルムカートリッジ16の外
観を示すように、この写真フイルムカートリッジ16
は、現在市販されているAdvanced Photo System のもに
一部改良を加えてメモリIC21を搭載したものであ
る。カートリッジ本体16a内には、写真フイルム16
bを巻きつけたスプール17が回転自在に収納されてい
る。スプール17の両端は、カートリッジ本体16aの
端面から露呈し、各々キー溝17aが形成されている。
カートリッジ本体16aには、ポート口18が設けら
れ、このポート口18を通して写真フイルム16bが出
入りする。また、このポート口18を開閉するために遮
光蓋19が組み込まれ、その両端はスプール17と同様
にカートリッジ本体16aの端面から露呈し、各々キー
溝19aを有している。
【0012】カートリッジ本体16a内には、フイルム
送り出し機構が内蔵されており、キー溝19aを介して
遮光蓋19を開いた状態でスプール17を図中時計方向
に回転させることによって、写真フイルム16bがポー
ト口18を通して頭出しされる。写真フイルム16b
は、背面側(乳剤面と反対側)の全面に透明な磁気記録
層が設けられたものが用いられている。この磁気記録層
は、カメラやプリンターに設けられた磁気記録装置によ
って撮影データやプリント処理に必要なラボデータ等の
記録に用いられる。また、メーカーが写真フイルムの種
別やフイルムIDナンバーの記録に利用することも可能
である。
【0013】カートリッジ本体16aに貼付されたバー
コードラベル16cは、このカートリッジ本体16aの
IDナンバーを表しており、カートリッジ本体16aと
写真フイルム16bとを一対一に対応づける。写真フイ
ルム16bのIDナンバーは、写真フイルム16bの製
造時にサイドプリントにより潜像としてバーコード記録
されるが、これとともに上記のように写真フイルム16
bの磁気記録層に磁気記録しておいてもよい。符号20
は、写真フイルム16bの種別や撮影可能枚数がバーコ
ードで記録されたディスクを示す。このディスク20
は、スプール17と一体に回転し、カメラあるいはプリ
ンタに設けられたバーコードリーダによってデータ内容
が読み取られるが、メモリIC21を内蔵するために省
略してもよい。
【0014】ところで、写真フイルム16bの磁気記録
層に撮影データの記録を行うためには、カメラやレンズ
付きフイルムユニットに磁気ヘッド及びその駆動回路を
含む磁気記録装置を内蔵させる必要があるが、この磁気
記録装置が複雑化してカメラのコストアップが避けられ
ない。したがって、特に普及型のローコストカメラ、あ
るいは製造時に予め写真フイルムを装填して販売され、
使用後には撮影機本体がメーカーに回収されるレンズ付
きフイルムユニットのような使い切り型のカメラの場合
には、上記のような磁気記録装置を組み込むことはでき
ず、Advanced Photo System の特長を活かすことができ
ない。
【0015】そこで、この写真フイルムカートリッジ1
6のカートリッジ本体16aには、撮影データ等を記録
するためのメモリIC21が組み込まれている。そし
て、メモリIC21に記録された撮影データ等を現像所
等で読み出し、これを写真フイルム16bの磁気記録層
に転記したり、プリント時の露光補正データとして使用
したりすることで、Advanced Photo System 特徴を活か
すようにしている。なお、メモリIC21にデータを記
録するためのカメラ側のデータ記録装置は、磁気記録装
置と比較してコスト負担がわずかであるから、ローコス
トなカメラあるいはレンズ付きフイルムユニットにも採
用することが可能である。
【0016】メモリIC21には記憶保持用に電源を要
せず、また電気的にデータの書き込みと消去とが可能な
EEPROMが用いられている。このメモリIC21
は、周知のワイヤボンディング手法等によって、スプー
ル17の端部を取り囲むように露呈された接点部22と
電気的に接続されている。
【0017】写真フイルムカートリッジ16は、レンズ
付きフイルムユニットだけでなく一般のカメラ用にも出
荷されることになるが、レンズ付きフイルムユニット用
に分けられたものについては、レンズ付きフイルムユニ
ットに装填された後に、メモリIC21の所定のアドレ
ス域にLF識別データ、製造年月日データ、初期化時間
データ、IDナンバー等が基礎データとして書き込まれ
てから、レンズ付きフイルムユニットに装填される。初
期化時間データは、後述する記録制御IC40によって
計測される累積時間の計測開始時間を表している。
【0018】図2において、本体基部11には、暗箱部
11aの両側にカートリッシ室11bとフイルムロール
室11cとが一体に形成されている。カートリッシ室1
1bとフイルムロール室11cには、製造段階でそれぞ
れ写真フイルムカートリッジ16のカートリッジ本体1
6aと、このカートリッジ本体16aから引き出した写
真フイルム16bをロール状にしたフイルムロールとが
装填される。
【0019】露光ユニット12は、従来のレンズ付きフ
イルムユニットと同様に、シャッタチャージ機構,フイ
ルム巻止め機構,カウンタ送り機構,シャッタ駆動機構
及びシャッタ羽根,撮影レンズ12a、ファインダ12
bを構成する対物レンズと接眼レンズとが組み込まれて
おり、暗箱部11aの前面に組み付けられる。
【0020】カートリッジ室11bの上部には、巻上げ
ダイヤル25が配され、その下面に一体に設けた巻上げ
軸の先端が写真フイルムカートリッジ16のスプール1
7のキー溝17aに係合するようになっている。巻上げ
ダイヤル25を図中反時計方向に回動操作すると、スプ
ール17の回転によって撮影済の写真フイルム16bの
部分がカートリッジ本体16aに巻き込まれる。
【0021】前カバー14は、本体基部11の前面を覆
うように組み付けられる。前カバー14の前面には、撮
影レンズ12a,ストロボ発光部13aを前面に露呈さ
せる開口14a,14bの他、ファインダ12bの視野
範囲を規定する対物窓26が形成されている。この対物
窓26のアスペクト比はハイビジョンTV画面と同じ
9:16になっており、このアスペクト比が写真フイル
ム16aにおける撮影コマの画面サイズの標準アスペク
ト比となっている。
【0022】対物窓26の背後には、マスク板27がス
ライド自在に組み込まれている。マスク板27は、つま
み27aをスライド操作することにより、対物窓26の
背後に挿入されて、ファインダ視野範囲のアスペクト比
を約1:2.8のパノラマ視野範囲に制限するパノラマ
位置と、対物窓26の背後から退避し、ファインダ視野
範囲を対物窓26で規定された標準アスペクト比の標準
視野範囲にする標準位置とに切り換えることができる。
【0023】マスク板27背面には、高反射板28aが
設けられており、この高反射板28aとストロボユニッ
ト13に設けたフォトセンサ28bとでモードセンサ2
8(図4参照)を構成している。このモードセンサ28
は、マスク板27がパノラマ位置にある場合には高反射
板28aがフォトセンサ28bに対面することにより、
「Hレベル」のモード信号(MODE)を出力し、標準
位置にある場合には高反射板28aがフォトセンサ28
bの前面から退避することにより、「Lレベル」のモー
ド信号を出力する。このモード信号に基づいて、マスク
板27を標準位置,パノラマ位置のいずれにセットして
撮影を行ったかが識別される。
【0024】なお、マスク板27に代えて他の視野範囲
切換え機構を用いれば、標準視野範囲,パノラマ視野範
囲の他に、従来のLプリントサイズのアスペクト比に対
応した視野範囲や、ファインダの視野範囲を比較的小さ
くした望遠視野範囲を加えてもよい。また、撮影時の視
野範囲を検知するには、上述のように光電的な手法の他
にも、電気的に検知して選択された視野範囲を識別する
ことが可能である。
【0025】前カバー14の上面には、シャッタボタン
30が一体に設けられている。シャッタチャージの完了
後にシャッタボタン30を押圧すると、露光ユニット1
2に組み込まれたシャッタ機構が作動して撮影が行われ
る。後カバー15は、本体基部11の背面及び底面を光
密に覆う。カートリッジ室11bの底面を覆う底蓋31
にはボス31aが突設され、このボス31aでスプール
17の下端を支持してカートリッジ本体16aをシェル
フロート方式で保持する。
【0026】ストロボユニット13は、ストロボ撮影用
として、ストロボ発光部13aの他に、トリガスイッチ
35,ストロボ発光用のメインコンデンサ36等からな
るストロボ回路37(図4参照)と、カートリッジ本体
16aに内蔵されたメモリIC21に対して各種のデー
タの読み出しと書き込みを行うために、フォトセンサ2
8b,記録制御IC40やフレキシブル配線板41等か
らなるデータ記録部42(図4参照)と、これらの共通
の電源となる電圧V1(1.5V)の電池(単3乾電
池)43が組み付けられている。
【0027】充電スイッチ45は、本体基部11の右端
部に組み込まれた金属片45aと回路基板38の一対の
接点パターン部45bとからなり、前カバー14の操作
ボタン45cの押圧によって、金属片45aが接点パタ
ーン部45bに接触するとONとなる。トリガスイッチ
35は、上下に並べて配された2枚の接片で構成され、
これらがシャッタ羽根が全開した瞬間に接触することに
よりONとなる。
【0028】フレキシブル配線板41の先端には、複数
の接続ピンを一列に並べたプラグ41aが設けられてい
る。このプラグ41aは、カートリッジ室11bの上部
に組み込まれたコネクタ(図示省略)に接続される。こ
のコネクタは、カートリッジ室22の内部に露呈された
接続ピンに電気的に接続されており、この接続ピンがカ
ートリッジ本体16aの接続部22に接続されることに
より、記録制御IC40とメモリIC21とが接続され
る。
【0029】レンズ付きフイルムユニットの電気的な構
成を図4に示す。ストロボ回路37は、トリガスイッチ
35,メインコンデンサ36,充電スイッチ45の他
に、NPN型の発振トランジスタ50,発振トランス5
1,PNP型のラッチ用トランジスタ52,ストロボ放
電管(Xe管)53,トリガコンデンサ54,トリガコ
イル55,ネオン管56,充電用ダイオード57,ツェ
ナダイオード58,PNP型の停止用トランジスタ59
等から構成されている。
【0030】発振トランジスタ50と発振トランス51
とは、電池43の低電圧を高電圧に変換し、メインコン
デンサ36を高電圧で充電するための周知のブロッキン
グ発振回路を構成している。発振トランジスタ50は、
充電スイッチ45がONとなると、充電信号が与えら
れ、すなわち抵抗64a,三次コイル63を介して電池
43からベース電流が流れることにより作動を開始して
一次コイル61に一次側電流(コレクタ電流)を流す。
そして、発振トランジスタ50は、発振トランス51か
らの正帰還作用によってベース電流が増大することでコ
レクタ電流を増大して発振する。
【0031】ラッチ用トランジスタ52は、充電スイッ
チ45が1度ONとなった後にOFFとなっても、発振
トランジスタ50のベース端子に帰還電流を与えること
により、発振トランジスタ50の発振を継続させるもの
である。このラッチ用トランジスタ52は、発振トラン
ジスタ50のコレクタ電流の一部がベース電流として流
れることによりONとなる。これにより、発振トランジ
スタ50が一旦作動を開始すると、これに応答してラッ
チ用トランジスタ52がONとなり、充電スイッチ45
がOFFとなっても、このラッチ用トランジスタ52の
コレクタ電流が帰還電流として発振トランジスタ50の
ベース端子に供給される。このようなラッチ用トランジ
スタ52の正帰還作用で発振トランジスタ50が継続し
て発振する。
【0032】なお、後述するように、充電スイッチ45
がOFFであっても、記録制御IC40からのビジー信
号(BUSY)が「Hレベル」となった場合には、これ
が充電信号として発振トランジスタ50に与えられるた
め、発振トランジスタ50が作動し、ラッチ制御用トラ
ンジスタ52の正帰還作用により発振を継続する。
【0033】ループ用ダイオード65は、アノードが抵
抗64aを介して三次コイル63に接続され、カソード
が電池43のプラス端子に接続されている。これによ
り、充電スイッチ45がOFFの状態における三次コイ
ル63の逆起電力に対しての電流ループ(電流の逃げ
道)を形成し、ブロッキング発振回路の発振動作が不安
定になったり、充電時間が長くなるといった不都合をな
くしている。
【0034】発振トランス55の二次コイル62には、
発振トランジスタ50の発振中に、一次コイル61と二
次コイル62との巻線比に応じた高電圧、例えば300
V程度の起電力が発生する。充電用ダイオード57は、
この起電力によって流れる二次側電流だけをメインコン
デンサ36に供給する。
【0035】メインコンデンサ36は、その両端子がス
トロボ放電管53の両電極に接続されるとともに、プラ
ス端子は電池43のプラス側に接続され、マイナス端子
は充電用ダイオード57のアノードに接続されている。
これにより、電池43のプラス電位を基準にして、メイ
ンコンデンサ36のマイナス端子側の電位が下がるよう
にして充電される。このストロボ回路37では、メイン
コンデンサ36の規定充電電圧Vaが例えば300Vに
設定されており、メインコンデンサの充電電圧Vcが規
定充電電圧Vaとなっている時にストロボ放電管36を
設計上の光量で発光することが可能となっている。
【0036】トリガコンデンサ54は、メインコンデン
サ36の充電時には、このメインコンデンサ36ととも
に二次側電流によって充電される。このトリガコンデン
サ54は、シャッタの作動に連動してトリガスイッチ3
5がONになると放電し、この放電された電流がトリガ
トランス55の一次コイル55aに電流が流れる。これ
により、トリガトランス55の二次コイル55bに高電
圧、例えば4KVのトリガ電圧が発生する。このトリガ
電圧は、ストロボ放電管53に近接して配されたトリガ
電極53aを介してストロボ放電管53に印加される。
このトリガ電圧の印加によって、ストロボ放電管53内
のXeガスがイオン化して、ストロボ放電管53の両電
極間の抵抗が破れ、メインコンデンサ36に充電された
電荷がストロボ放電管53内で放電する。これにより、
ストロボ放電管53が発光する。
【0037】ネオン管56は、メインコンデンサ36の
充電電圧が所定の電圧Vbになると点灯する。ネオン管
56が点灯すると、トリガコンデンサ54に充電された
電荷がこのネオン管56で放電され、ネオン管56に印
加される電圧が降下して消灯する。しかし、発振トラン
ジスタ50の作動中では継続して充電が行われ、またメ
インコンデンサ36がトリガコンデンサ54に接続され
ているため、すぐにトリガコンデンサ54の充電電圧が
上昇して、再びネオン管56が点灯する。この結果、ネ
オン管56は、メインコンデンサ53が規定充電電圧に
達する直前から点滅を開始して、メインコンデンサ36
の充電電圧が上昇するのにしたがってその点滅の周期が
短くなる。
【0038】ネオン管56は、前カバー14の上面に形
成された確認窓14c(図2参照)を臨む位置に配され
ており、この確認窓14cを介してネオン管56の点灯
を確認することで、撮影者は、ストロボ発光の準備が完
了したことを知ることができる。なお、電圧Vbは、規
定充電電圧Vaと同じであることが望ましいが、実際に
は規定充電電圧Vaとよりもわずかに低い、例えば約2
65Vである。したがって、撮影者は、ネオン管56の
点滅周期が十分に短くなってからストロボ撮影を行う。
【0039】ツェナダイオード58と停止用トランジス
タ59は、メインコンデサ36が規定充電電圧Vaまで
充電されたときに、ストロボ回路37による充電を停止
するためのものである。ツェナダイオード58は、メイ
ンコンデンサ36の規定充電電圧である300Vに応じ
てツェナ電圧が300Vのものが用いられている。メイ
ンコンデンサ36が規定充電電圧Vaまで充電される
と、その充電電圧がツェナダイオード58に印加される
ため、ツェナダイオード58にツェナ電流(逆方向電
流)が流れ、このツェナ電流が停止用トランジスタ59
のベース電流として流れる。ベース電流が流れて停止用
トランジスタ59がONとなると、発振トランジスタ5
0は、入力端子、すなわちベース端子とエミッタ端子が
短絡されるため作動を停止し、これにともなってラッチ
用トランジスタ52もOFFとなる。これにより、ブロ
ッキング発振回路の発振が停止されてメインコンデンサ
36の充電が停止される。
【0040】なお、ツェナダイオード58と停止用トラ
ンジスタ59を用いて充電を停止する代わりに、メイン
コンデンサ36の充電電圧が規定充電電圧Va達したこ
とをストロボ回路37内の電位の変化や発振周期の変化
から検出して、後述するビジー信号を「Lレベル」とす
ることでも充電を停止することが可能である。
【0041】データ記録部42は、記録制御IC40や
モードセンサ28の他に、発光検出回路70,トリガ検
出回路71,水晶発振子73等から構成されている。
【0042】発光検出回路70は、メインコンデンサ3
6がストロボ放電管53を介して放電した時の電流を検
出することにより、ストロボ発光が行われたか否かを示
すストロボ信号(STB)を発生する。例えば、ストロ
ボ信号は、ストロボ発光が行われた時には、ストロボ発
光後に一定の時間だけ「Hレベル」となる。
【0043】トリガ検出回路71は、撮影が行われたこ
とを検出するためのものであり、NPN型のトリガ検出
用トランジスタ71a,ダイオード71bを主部品とし
て構成されている。ダイオード71bは、トリガ検出用
トランジスタ71aに逆電圧が印加されて破壊されるの
を防止するためのものであり、そのアノードがトリガス
イッチ35のトリガコイル55側の位置に接続され、カ
ソードが抵抗64eを介してトリガ検出用トランジスタ
71aのベース端子に接続されている。トリガ検出用ト
ランジスタ71aは、コレクタ端子が抵抗64fを介し
て電池43のプラス端子に接続されており、トリガスイ
ッチ35のON,OFFに連動して応答してON,OF
Fされ、そのコレクタ端子の電位をトリガ検出信号(T
RG)として出力する。
【0044】トリガ検出用トランジスタ71aは、トリ
ガスイッチ35がOFFの場合には、ベース電流が流れ
ないからOFF(エミッタ−コレクタ間に電流が流れな
い状態)となるため、そのコレクタ端子の電位が電池4
3のプラス電位となりトリガ検出信号が「Hレベル」
(1.5V)となる。また、シャッタ羽根が全開してト
リガスイッチ35がONとなると、トリガ検出用トラン
ジスタ71aは、ベース電流が流れてON(エミッタ−
コレクタ間に電流が流れる状態)になる。これにより、
コレクタ端子の電位が下がってトリガ検出信号が「Lレ
ベル」(0V)となる。
【0045】記録制御IC40は、GND端子75が電
池43からのグランド(マイナス)側電源線に接続さ
れ、VCC1端子76が抵抗64j,抵抗78aを介し
て、またVcc2端子77が抵抗78aを介して電池43
からのプラス(+1.5V)側電源線にそれぞれ接続さ
れている。なお、抵抗78aは、後述するフイルタ回路
78を形成するために、プラス側電源線上に設けられて
いる。この記録制御IC40は、VCC1端子76に給電
される駆動電圧VCC1(例えば約1.5V)で常時作動
状態とされ、累積時間の計測,メモリIC21へのデー
タ書き込み制御等を行う。また、記録制御IC40は、
VCC2端子77に給電される電圧VCC2(1.5V=V
1)を記録制御IC40内の倍電圧回路85(図5参
照)でメモリIC21用の駆動電圧VDD(3V)に昇圧
し、この駆動電圧VDDをメモリIC21に給電する。
【0046】上記のように電池43からの電圧V1を記
録制御IC40に供給するプラス側電源線とグランド側
電源線との間には、第1コンデンサ78bと第2コンデ
ンサ78cとが接続されている。これらの第1,第2コ
ンデンサ78b,78cと前述の抵抗78aとは、スト
ロボ発光時にメインコンデンサ36の電荷がストロボ放
電管53内で放電することにより電源線にのる電気的な
ノイズ(以下、放電ノイズという)と、メインコンデン
サ36の充電時に電源線にのるリップルノイズ(電圧の
変動成分)を吸収し、記録制御IC40の誤作動を防止
するためのフィルタ回路78を構成している。
【0047】第1コンデンサ78bは、高周波成分のノ
イズを吸収するために静電容量が小さいものが用いら
れ、その静電容量は例えば0.01μFとされている。
また、第2コンデンサ78cは、低周波成分のノイズを
吸収するために静電容量が大きいものが用いられ、その
静電容量は例えば47μFとされている。
【0048】また、図1に示すように、抵抗78a,第
1コンデンサ78b及び第2コンデンサ78cからなる
フィルタ回路78は、回路基板38上の記録制御IC4
0の近傍に設けられている。このようにして、フィルタ
回路78を記録制御IC40の近傍に設けることによ
り、フィルタ回路78と記録制御IC40の各端子7
5,76との間隔(配線パターン38aの長さ)をでき
るだけ短くし、これらの間の配線パターン38aにのっ
て記録制御IC40に入り込む放電ノイズを極力少なく
している。
【0049】なお、フィルタ回路78の一部として抵抗
78aがプラス側電源線に設けられているため、記録制
御IC40に供給される駆動電圧VCC1及び電圧VCC2
は、抵抗78に流れる電流の大きさに応じて電圧低下す
る。しかし、VCC1側の消費電流は約3μAと非常に小
さいため、駆動電圧VCC1の電圧低下は極めて小さい。
他方、メモリIC21(VCC2側)の消費電流は、最大
でデータの書き込み時の約3mAであるが、1回の書き
込み時間が10msec程度と短く、通常時に充電され
る第1,第2コンデンサ78b,78cが電圧低下を生
じさせないように作用するので、この書き込み時におい
ても電圧VCC2の電圧低下はほとんどない。さらには、
記録制御IC40及びメモリIC21は、動作可能な駆
動電圧VCC1,駆動電圧VDD(VCC2)に余裕を持たせ
てある。このため、抵抗78aを電源線上に設けても記
録制御IC40及びメモリIC21を正常に動作させる
ことが可能である。
【0050】また、メインコンデンサ36の充電開始時
には、電池43の電圧V1が大きく低下するが、このよ
うな場合でも記録制御IC40は、メモリIC21への
撮影データこそ行えないものの、その内部のデータを正
常に保持できるようにされている。
【0051】図5に記録制御IC40の構成を概略的に
示す。記録制御IC40は、発振回路80,累積時間計
測回路81、書き込み制御回路82,パラレル/シリア
ル(P/S)変換回路83,倍電圧回路85等を集積し
て小型な1個のICにチップ化したものであり、倍電圧
回路85を除く各回路は、VCC1端子76に入力される
駆動電圧VCC1によって作動する。また、この記録制御
IC40には、図示しないがユニット本体10に装填さ
れた写真フイルムカートリッジリ16のメモリIC21
に基礎データを書き込んだり、外部のコンピュータと接
続して累積時間計測回路81を初期化するための回路が
組み込まれている。
【0052】発振回路80は、水晶発振子73を用いて
一定周期のクロックを発生する。累積時間計測回路81
は、発振回路80からのクロックに基づいて、メモリI
C21に書き込まれている計測開始時間からの累積時間
を計測する。この累積時間は、累積時間データとしてP
/S変換回路83に送られる。
【0053】書き込み制御回路82は、発振回路80か
らのクロックに基づいたタイミングで作動する。この書
き込み制御回路82には、モードセンサ28,発光検出
回路70,トリガ検出回路71からのモード信号,スト
ロボ信号,トリガ検出信号が入力される。書き込み制御
回路82は、トリガ検出信号の入力後にモード信号とス
トロボ信号とに基づいて、撮影時のファインダの視野範
囲と、ストロボの発光の有無とを表した識別データを作
成して、P/S変換回路83に送る。また、書き込み制
御回路82は、アドレスカウンタを有しており、このア
ドレスカウンタの内容は、撮影データの書き込み完了毎
に、次に撮影データを書き込むべきメモリIC21のア
ドレスに更新され保持される。
【0054】P/S変換回路83は、書き込み制御回路
82に制御され、トリガ検出信号の発生時点での累積時
間データと、書き込み制御回路82からの識別データと
からなる撮影データを、シリアルデータ(SDA)に変
換して、これを書き込み制御回路82からの同期クロッ
ク(SCL)に同期させてメモリIC21に送って、撮
影データをメモリIC21に書き込む。この書き込みに
際して、、書き込み制御回路82のアドレスカウンタに
示されるメモリIC21のアドレスに撮影データが書き
込まれる。
【0055】ストロボ回路37によるメインコンデンサ
36の充電が行われている間では、このストロボ回路3
7に大きな電流が流れて電池43の電圧降下が生じるた
め、メモリIC21に給電される駆動電圧VDDが低下し
て、メモリIC21に撮影データが書き込まれなかった
り、書き込まれたとしてもその撮影データが誤ったもの
となる場合がある。このため、記録制御IC40は、メ
モリIC21に撮影データを書き込んでいる間に、スト
ロボ回路37による充電を禁止するための充電制御端子
としてビジー端子40aが設けられている。このビジー
端子40aは、書き込み制御回路82によって、その状
態が制御されている。
【0056】ビジー端子40aは、「Hレベル」及び
「Lレベル」のビジー信号(BUSY)を出力にする他
に、端子をハイインピーダンス(高入力インピーダン
ス)の状態にすることができる周知のスリーステートの
端子になっている。このビジー端子40aは、ストロボ
回路37のラッチ用トランジスタ52のコレクタ端子、
すなわち抵抗64a及び三次コイル63を介して発振ト
ランジスタ50のベース端子に接続されている。
【0057】書き込み制御回路82は、トリガ検出信号
の検出後に、ビジー端子40aを禁止状態とすることに
より、ビジー信号を「Lレベル」にして、発振トランジ
スタ50にベース電流が流れることを阻止して、ストロ
ボ回路37による充電を禁止し、その禁止している間に
撮影データをメモリIC21に書き込む。また、撮影デ
ータの書き込の終了に応答して、ビジー端子40aを所
定の時間だけ充電開始状態にすることにより、ビジー信
号を「Hレベル」とする。これにより、この「Hレベ
ル」のビジー信号を充電信号として発振トランジスタ5
0に与えメインコンデンサ36の充電を開始させ、この
後にビジー端子40aをハイインピーダンスの状態にす
る。ビジー端子40aがハイインピーダンスの状態にな
っている場合には、発振トランジスタ50の作動が許容
される。
【0058】次に、上記構成の作用について説明する。
記録制御IC40は、工場での出荷時より、抵抗78
a,64jを介して電池43から駆動電圧VCC1の給電
を受けて、作動状態となっている。撮影では、撮影者
は、所望とするプリント写真のアスペクト比に応じて、
つまみ27aを操作してマスク板27を標準位置または
パノラマ位置のいずれかに切り換える。また、撮影者
は、初めてストロボ撮影を行う場合には、操作ボタン4
5cを押圧操作して、充電スイッチ45をONとする。
この直後、撮影者は、操作ボタン45cの押圧を解除し
て充電スイッチ45をOFFとしてかまわない。さら
に、つまみ27aを操作してマスク板27を標準位置ま
たはパノラマ位置のいずれかに切り換える。
【0059】充電スイッチ45がONになると、記録制
御IC40のビジー端子40aがハイインピーダンスと
なっているから、この充電スイッチ45,抵抗64a,
三次コイル63を介して電池43から発振トランジスタ
50にベース電流が流れる。これにより、発振トランジ
スタ50が作動を開始し、ベース電流に応じたコレクタ
電流を流すようになる。このコレクタ電流は、第1端子
51aから第2端子51b方向の一次側電流として一次
コイル61に流れる。
【0060】また、一次側電流が流れる始める(増加す
る)ことによって、二次コイル62に高電圧の起電力が
発生し、第5端子51eから第4端子51d方向に二次
側電流が流れる。この二次側電流は、発振トランジスタ
50のベース電流として流れ込むので、一次コイル61
からのコレクタ電流(一次側電流)がさらに増加する。
【0061】ラッチ用トランジスタ52は、発振トラン
ジスタ50がコレクタ電流を流すようになると、このコ
レクタ電流がラッチ用トランジスタ52のベース電流と
して供給される。このため、ラッチ用トランジスタ52
がONとなり、電池43から抵抗64a,三次コイル6
3を介して発振トランジスタ50にベース電流が与えら
れる。
【0062】発振トランジスタ50は、発振トランス5
1との正帰還作用によって、ベース電流が増大され、コ
レクタ電流すなわち一次側電流を増大するが、発振トラ
ンジスタ50が飽和状態に近づくと、コレクタ電流の変
化が小さくなる。これにより、一次側電流の変化が小さ
くなり、発振トランス51の各コイル61〜63には、
逆起電力が発生する。この逆起電力のために、発振トラ
ンジスタ50は、二次コイル51からのベース電流が急
激に減少するので、コレクタ電流を急激に減少させる。
【0063】しかし、発振トランジスタ50は、ラッチ
用トランジスタ52からベース電流が与えれられている
ため、完全にOFFとなることはなく、発振トランス5
1の逆起電力の発生が停止した後、再びコレクタ電流を
増加させて、一次側電流を増加させる。このようにし
て、充電スイッチ45がOFFとなっていても、発振ト
ランジスタ50の発振動作が継続して行われる。
【0064】発振動作中に二次コイル62で発生した高
電圧の起電力による二次側電流は、充電用ダイオード5
7を介してメインコンデンサ36とトリガコンデンサ5
4を充電する。メインコンデンサ36への充電が進み、
メインコンデンサ36の充電電圧Vcが電圧Vb(約2
65V)に達すると、ネオン管56が点灯と消灯とを交
互に繰り返して点滅を開始する。さらに充電が進んで、
メインコンデンサ36の充電電圧Vcが規定充電電圧V
aに達すると、ツェナダイオード58にツェナ電流が流
れ、停止用トランジスタ59がONとなる。
【0065】停止用トランジスタ59がONとなると、
発振トランジスタ50のベース端子とエミッタ端子とが
短絡された状態となるから、発振トランジスタ50の発
振が停止し、これに伴ってラッチ用トランジスタ52も
OFFとなる。これにより、メインコンデンサ36への
充電が停止される。そして、充電スイッチ45及びラッ
チ用トランジスタ52がOFFとなっているから、ツェ
ナダイオード58にツェナ電流が流れなくなって、停止
用トランジスタ59がOFFとなっても、発振トランジ
スタ50の発振が開始されることはない。このようにし
て、メインコンデンサ36は、その充電電圧Vcが30
0Vに達した時点で充電が停止される。
【0066】ところで、上記のようにしてメインコンデ
ンサ36の充電が開始されると、電池43からストロボ
回路37に大電流が流れ始めるため、図6(a)に示す
ように、電池43から出力される電圧V1すなわち、プ
ラス側とグランド側電源線の間の電源線電圧が大きく低
下する。この後に、メインコンデンサ36の充電電圧V
cが徐々に高くなるのにしたがってストロボ回路37に
流れる電流が減少するため、これに応じて電源線電圧が
徐々に上昇する。また、電池43からストロボ回路37
に流れる電流は、ブロッキング発振回路の発振動作に同
期して流れたり流れなくなったりするため、これに応じ
て電源線電圧がパルス状に変動する。結果として電源線
にリップルノイズがのる。このようなリップルノイズが
のった電源線から駆動電圧VCC1を取り出して、これを
記録制御IC40に与えると、駆動電圧VCC1がリップ
ルノイズに応じて変動するため、記録制御IC40内の
各種回路が誤作動を起こしてしまう。
【0067】記録制御IC40が誤作動すると、例え
ば、書き込み制御回路82内のアドレスカウンタの内容
がリップルノイズに応じた電圧変動で狂ってしまい、こ
の後の撮影で間違ったアドレスに撮影データを書き込ま
れてしまう。また、累積時間計測回路81によって測定
されている累積時間が変わってしまい、撮影年月日や時
間が正しく記録されない場合もある。さらに、記録制御
IC40がハングアップして、全ての動作を行わなくな
る場合もある。
【0068】しかし、記録制御IC40には、図6
(b)に示すように、抵抗78a,第1,第2コンデン
サ78b,78cからなるフィルタ回路78で電源線に
のったのリップルノイズが吸収・除去された駆動電圧V
CC1がVCC1端子に給電される。したがって、このメイ
ンコンデンサ36の充電中に記録制御IC40が誤作動
することはなく、アドレスカウンタの内容や累積時間が
狂ってしまうことがない。もちろん、記録制御IC40
がハングアップすることもない。
【0069】撮影者は、ネオン管54の周期の短い点滅
でストロボ発光の準備の完了を確認したならば、レリー
ズボタン30を押圧操作して撮影を行う。レリーズボタ
ン30の押圧操作により、シャッタ羽根が作動して写真
フイルム16bが露光される。また、シャッタ羽根が全
開した瞬間にトリガスイッチ35がONとなる。
【0070】なお、長時間に渡り撮影を行わないでいる
と、メインコンデンサ36が自然放電して、その充電電
圧Vcが低下する。そして、ストロボ発光が不可能な状
態にまで充電電圧Vcが低下したり、ストロボ発光が可
能であるが所定の光量を得られないことがある。このよ
うな場合には、撮影者は、上記同様にして操作ボタン4
5cを押圧操作して、充電スイッチ45をONとするこ
とで、メインコンデンサ36が規定充電電圧Vaまで追
加充電してから、レリーズボタン30の押圧操作する。
【0071】充電電圧Vcが低下しているか否かは、ネ
オン管56が点灯しているか消灯しているか、または点
滅周期により知ることができる。もちろん、充電電圧V
cの低下の有無にかかわらず、ストロボ撮影を行う直前
に操作ボタン45cを押圧操作してもよい。また、ビジ
ー信号を「Hレベル」とすることによっても、充電を開
始させることができるから、記録制御IC40により充
電停止から一定の時間毎、例えば5分後毎にビジー信号
を「Hレベル」として、放電分を補うための追加充電を
行うようにしてもよい。追加充電を行う時間間隔は、メ
インコンデンサ36の電圧降下を考慮し、ストロボ発光
が不可能になる前後で行うようにするのがよく、また不
要な電力消費を抑えるために自動的な追加充電を禁止す
るスイッチ等を設けてもよい。
【0072】トリガスイッチ35がONとなると、上記
のようにしてメインコンデンサ36が充電された状態に
なっていれば、トリガコンデンサ54が放電することに
よりトリガコイル55で発生するトリガ電圧がストロボ
放電管53に印加される。これにより、メインコンデン
サ36の電荷がストロボ放電管36内で放電して、スト
ロボ発光が行われる。そして、ストロボ発光が行われる
と、発光検出回路70がストロボ信号を一定の時間だけ
「Hレベル」にする。もちろん、メインコンデンサ36
の充電電圧Vcがストロボ発光するのに必要な電圧より
も低い場合には、ストロボ発光は行われず、この場合に
はストロボ信号は「Lレベル」のままとなる。
【0073】このストロボ発光時には、メインコンデン
サ36に充電された電荷がストロボ放電管53内で放電
することにより、放電ノイズが発生する。そして、この
放電ノイズは、回路基板38上の配線パターン38aを
伝わったり、電磁波として空間に放射されることによ
り、記録制御IC40にプラス側電源線及びグランド側
電源線にのってしまう。
【0074】このように電源線に放電ノイズがのって記
録制御IC40に給電されている駆動電圧VCC1が変動
したり、放電ノイズが記録制御IC40内の各種回路に
伝わると、リップルノイズと同様にこれらの回路が誤作
動する。しかし、その放電ノイズは、フィルタ回路78
で吸収・除去されるので、放電ノイズが記録制御IC4
0内の各種回路に伝わったり駆動電圧VCC1が変動した
りすることはない。したがって、記録制御IC40が誤
作動することはない。
【0075】また、放電ノイズは、様々な周波数成分を
含んでいるが、フイルタ回路78内には、静電容量が小
さい第1コンデンサ78bと静電容量が大きな第2コン
デンサ78cとを設けているため、放電ノイズの高周波
成分も低周波成分が効果的に吸収・除去される。さら
に、フィルタ回路78が記録制御IC40の近くに接続
されて、フィルタ回路78とGND端子75,VCC1端
子76との間の配線パターン38aが短くされているの
で、電磁波として放射された放電ノイズが、これらの間
の配線パターン38aにのったとしても、その影響が極
めて小さい。結果として、ストロボ発光時に発生する放
電ノイズの影響を受けることなく、記録制御IC40が
正常に作動を継続する。
【0076】一方、トリガ検出用トランジスタ71a
は、トリガスイッチ35がONとなることによりONと
なって、トリガ検出信号を「Lレベル」とする。そし
て、トリガ検出信号が「Lレベル」となると、その瞬間
に書き込み制御回路82は、ビジー信号を「Lレベル」
にする。これにより、発振トランジスタ50にベース電
流が供給されることを阻止して、ストロボ回路37によ
るメインコンデンサ37への充電を禁止する。
【0077】この後に、書き込み制御回路82は、倍電
圧回路85を作動状態にして、電池43からの電圧V1
(VCC2)を駆動電圧VDDに昇圧し、メモリIC21へ
駆動電圧VDDの給電を開始する。そして、ストロボ信
号,モード信号からストロボ発光の有無とマスク板27
の位置に基づいた識別データをその内部にラッチする。
また、書き込み制御回路82は、P/S変換回路83を
制御して、この時点の累積時間計測回路83の累積時間
データをP/S変換回路83にセットする。なお、この
識別データのラッチはトリガ検出信号の入力から短時間
で行われる。
【0078】書き込み制御回路82が同期クロックの送
出すると、P/S変換回路83は、同期クロックに同期
させたタイミングでセットされた累積時間データ及び識
別データがシリアルデータに変換されてメモリIC21
に送られる。このようにして、メモリIC21に送られ
た撮影データ(累積時間データ及び識別データ)は、書
き込み制御回路82のアドレスカウンタに示されるメモ
リIC21のアドレス書き込まれる。このときに、記録
制御IC40は、リップルノイズと放電ノイズの影響を
受けずに正常に作動しているから、その撮影に対応した
メモリIC21の正しいアドレスに撮影データが書き込
まれ、また撮影データに含まれる累積時間データも正し
いものとなる。
【0079】メモリIC21への全ての撮影データの書
き込みが終了すると、書き込み制御回路82は、ビジー
端子40aを「Lレベル」から「Hレベル」に変化させ
る。これにより、「Hレベル」のビジー信号が充電信号
として発振トランジスタ50に与えられるので、発振ト
ランジスタ50が作動を開始し、充電スイッチ45がO
Nとなった場合と同様にして、メインコンデンサ36の
充電が開始される。ビジー端子40aは、一定の時間だ
け「Hレベル」とされた後に、ハイインピーダンスの状
態にされる。
【0080】以降、順次に撮影が行われ、撮影が完了す
る毎に撮影データを上記同様にしてメモリIC21に送
って書き込む。そして、記録制御IC40は、メインコ
ンデンサ36の充電中に電源線にのるリップルノイズ及
びストロボ発光時に発生する放電ノイズの影響を受ける
ことなく正常な作動を継続するので、全ての撮影データ
がメモリIC21に正しく書き込まれる。
【0081】上記各実施形態では、写真フイルムカート
リッジにメモリICを内蔵させた場合について説明した
が、ユニット本体側、例えばストロボユニットの回路基
板にメモリICを組み付けてもよい。もちろん、記録制
御ICにメモリICを内蔵させてもよい。また、レンズ
付フイルムユニットに代えて、カメラに利用することも
できる。
【0082】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットによれば、メモリICにデータを書
き込むための記録制御ICに対して、電源電圧を給電す
るためのプラス側の電源線とグランド側の電源線との間
にコンデンサを設けるととに、プラス側の電源線上に抵
抗を設けてフィルタ回路を構成し、ストロボ発光時の電
気的なノイズ及びメインコンデンサを充電している間に
発生するリップルノイズを吸収させるようにしたから、
記録制御ICが誤動作することなく安定して作動させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録制御ICの近くに設けられた第1、第2コ
ンデンサの接続を示す斜視図である。
【図2】ストロボ回路を内蔵したレンズ付きフイルムユ
ニットの分解斜視図である。
【図3】メモリICが内蔵された写真フイルムカートリ
ッジを示す斜視図である。
【図4】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の回路図である。
【図5】記録制御ICの概略的な構成を示すブロック図
である。
【図6】リップルノイズが含まれる電源線の電圧とフィ
ルタ回路によりリップルノイズが除去された記録制御I
Cの駆動電圧とを示すグラフである。
【符号の説明】
10 ユニット本体 16 写真フイルムカートリッッジ 21 メモリIC 36 メインコンデンサ 37 ストロボ回路 40 記録制御IC 43 電池 53 ストロボ放電管 78 フィルタ回路 78a 抵抗 78b,78c コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体
    あるいはこのユニット本体に収納されるフイルムカート
    リッジに組み込まれ、各種のデータを記憶するメモリI
    Cと、このメモリICに対してデータの書き込みを行う
    記録制御ICと、ストロボ用のメインコンデンサを充電
    するストロボ回路とを備えたレンズ付きフイルムユニッ
    トにおいて、 前記記録制御ICに近接した位置で、前記記録制御IC
    に対して電源からの給電を行うためのプラス側の電源線
    とグランド側の電源線とを接続するコンデンサを設ける
    とともに前記プラス側の電源線上に抵抗を設け、これら
    のコンデンサと抵抗によってフィルタ回路を構成し、ス
    トロボ発光した際の電気的なノイズ及び前記ストロボ回
    路でメインコンデンサを充電している間に発生するリッ
    プルノイズを前記フィルタ回路によって吸収させること
    で前記記録制御ICの誤作動を防止することを特徴とす
    るレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサは、電気的なノイズのう
    ちの高周波成分を吸収するための静電容量が小さい第1
    のコンデンサと、低周波成分を吸収するための静電容量
    が大きい第2のコンデンサとからなることを特徴とする
    請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
JP22934397A 1997-04-21 1997-08-26 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH1165029A (ja)

Priority Applications (15)

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JP22934397A JPH1165029A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 レンズ付きフイルムユニット
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