JPH1144933A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH1144933A
JPH1144933A JP9201387A JP20138797A JPH1144933A JP H1144933 A JPH1144933 A JP H1144933A JP 9201387 A JP9201387 A JP 9201387A JP 20138797 A JP20138797 A JP 20138797A JP H1144933 A JPH1144933 A JP H1144933A
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JP
Japan
Prior art keywords
charging
signal
main capacitor
transistor
terminal
Prior art date
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JP9201387A
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English (en)
Inventor
Koji Hata
幸次 畑
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP04017046A priority patent/EP1469343A1/en
Priority to DE69834758T priority patent/DE69834758T2/de
Priority to CN98109420A priority patent/CN1198543A/zh
Priority to DE69829126T priority patent/DE69829126T2/de
Priority to DE69833236T priority patent/DE69833236T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低くできる構成でメインコンデンサ
への充電を停止する。 【解決手段】 記録制御IC40は、写真フイルムカー
トリッジ16a内のメモリIC25にデータを書き込ん
でいる間には、ビジー端子40aを「Lレベル」にして
ストロボ回路37の作動を禁止する。発振トランジスタ
50と発振トランス51とは、ブロッキング発振回路を
形成しており、充電スイッチ45がいったんONとされ
て、すぐにOFFとされてもラッチ用トタンジスタ52
の正帰還により、メインコンデンサ36の充電を継続す
る。メインコンデンサ36が265Vまで充電される
と、ネオン管56が点灯することに応じて、点灯検出回
路72からの点灯検出信号が「Lレベル」になる。点灯
検出信号が最初に「Lレベル」になってから2秒が経過
してから、記録制御IC40は、ビジー端子40aを
「Lレベル」にして、ストロボ回路37による充電を停
止させる。メインコンデンサ36は300Vの規定充電
電圧まで充電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、さらに詳しくは、メインコンデンサ
が規定充電電圧まで充電された時に充電が停止されるス
トロボ回路を内蔵したレンズ付きフイルムユニットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】露光量が不足する被写体などを撮影する
場合には、ストロボを発光させると、良好なプリント写
真を得ることができるから、レンズのFNo.の大きい
カメラやレンズ付きフイルムユニット等の低価格のもの
には、ストロボ回路が内蔵されているものがある。スト
ロボ撮影を行う時には、メインコンデンサを規定充電電
圧まで予め充電しておく必要があるため、通常はストロ
ボ撮影に先立って充電スイッチをオン操作するようにし
ている。
【0003】充電スイッチが1回ONとなると、その後
に充電スイッチがOFFとされてもメインコンデンサの
充電を継続して行い、メインコンデンサが規定充電電圧
まで充電された時に充電を停止するようにしたストロボ
回路(以下、自動停止型ストロボ回路という)が知られ
ている(例えば、特開平7−122389号公報)。
【0004】図6に自動停止型ストロボ回路の一例を示
す。なお、この自動停止型ストロボ回路の回路構成は、
特開平7−122389号公報に記載の回路と多少異な
るが、充電の継続及び充電停止のための基本的な回路構
成は同じである。このストロボ回路では、充電スイッチ
90をいったんONにすると、すぐにOFFにしても充
電が継続される。充電スイッチ90がONになると、発
振トランジスタ91が作動を開始し、発振トランス92
の正帰還作用により発振して一次コイル92aに流れる
一次側電流(発振トランジスタ91のコレクタ電流)が
増大する。この一次側電流の増大によって、二次コイル
92bには、起電力が発生して二次側電流が流れ、ダイ
オード93を介してメインコンデンサ94が充電され
る。
【0005】また、発振用トランジスタ91にコレクタ
電流が流れることによりラッチ用トランジスタ95がO
Nとなる。この後、一次側電流の変化が小さくなって二
次コイル92bに逆起電力が発生すると、発振トランス
92から発振トランジスタ91に供給されるベース電流
が減少する。しかし、ONとなっているラッチ用トラン
ジスタ95を介して発振トランジスタ91にベース電流
が与えられているため、発振トランジスタ91は、完全
にOFFとならない。これにより、再び一次側電流が流
れ始めて発振が継続されメインコンデンサ94の充電が
継続される。
【0006】ツェナダイオード97は、メインコンデン
サ94の規定充電電圧、例えば300Vに応じてツェナ
電圧が300Vのものが用いられており、メインコンデ
ンサ94が規定充電電圧まで充電されると、この電圧が
ツェナダイオード97に印加されてツェナ電流を流す。
このため、メインコンデンサ94が規定充電電圧に達す
ると、停止用トランジスタ98は、ベース電流が流れて
ONとなり、発振トランジスタ91の入力端子(エミッ
タ,及びベース端子)間が接続される。これにより、発
振トランジスタ91が完全にOFFとされ、これにとも
ないラッチ用トランジスタ96もOFFとなる。このよ
うにして、発振トランジスタ91の発振が停止され、メ
インコンデンサ94の充電が停止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された自動停止型ストロボ回路では、メインコン
デンサの充電電圧をツェナダイオードに印加して、メイ
ンコンデンサが規定充電電圧に達した時に、ツェナ電流
を流して停止用トランジスタを作動させるようにしてい
るため、規定充電電圧に合わせてツェナ電圧が高いツェ
ナダイオードを用いなければならい。しかしながら、ツ
ェナ電圧の高いツェナダイオードは高価であるため、ス
トロボ回路のコストが高くなってしまうといった問題が
あった。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、コストを低く抑えることができる回路
構成でメインコンデンサの充電を停止するストロボ回路
を内蔵したレンズ付きフイルムユニットを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、メインコンデンサの充電
電圧に応じて変化する信号またはストロボ回路内の電位
に基づいて、メインコンデンサの充電電圧が所定の電圧
に達したことを検出した時に充電電圧検出信号を発生す
る充電電圧検出手段を備え、1コマの撮影完了直後に充
電制御端子を禁止状態にしてストロボ回路の作動を禁止
している間にユニット本体あるいはフイルムカートリッ
ジに組み込まれたメモリICに対してのデータの書き込
みを行う記録制御ICは、前記充電電圧検出信号の発生
後に前記充電制御端子を禁止状態にすることにより、前
記ストロボ回路の作動を停止してメインコンデンサの充
電を停止するようにしたものである。
【0010】請求項2記載の発明では、記録制御IC
は、充電電圧検出信号の発生後に所定の時間が経過した
時点で充電制御端子を禁止状態にするようにしたもので
ある。また、請求項3記載の発明では、ストロボ回路
は、メインコンデンサの充電電圧が所定の電圧に達した
時に点灯するネオン管を有しており、充電電圧検出手段
は、前記ネオン管の点灯電流を検出して充電電圧検出信
号を発生するスイッチング手段からなるものである。
【0011】請求項4記載の発明では、ストロボ回路
は、充電信号の入力中に作動してメインコンデンサを充
電する発振トランジスタを含むとともに、この発振トラ
ンジスタに記録制御ICの充電制御端子が接続されてお
り、前記記録制御ICは、前記充電制御端子を禁止状態
とすることにより、前記発振トランジスタへの前記充電
信号の入力を阻止して前記ストロボ回路による充電の禁
止及び停止を行うものである。
【0012】請求項5記載の発明では、ストロボ回路
は、充電信号の入力により作動されてメインコンデンサ
を充電する発振トランジスタと、この発振トランジスタ
が作動することに応答して作動し、帰還電流を充電信号
として前記発振トランジスタに供給することにより、1
回の前記充電信号の入力で前記発振トランジスタの作動
を継続させるラッチ用トランジスタを含んでおり、前記
記録制御ICは、充電制御端子を禁止状態とすることに
より、前記発振トランジスタへの前記充電信号の入力を
阻止して前記ストロボ回路による充電の禁止及び停止を
行うものである。
【0013】請求項6記載の発明では、記録制御ICの
充電制御端子は、許容状態及び禁止状態とともに、発振
トランジスタに充電信号を与える充電開始状態に設定可
能にされ、前記記録制御ICは、1コマ分のデータをメ
モリICに書き込んだ後に、前記充電制御端子を充電開
始状態とすることにより、前記発振トランジスタを作動
して前記ストロボ回路による充電を開始させるものであ
る。
【0014】請求項7記載の発明では、充電制御端子
を、高低二値信号いずれか一方を選択的に出力する状態
と高入力インピーダンス状態とのいずれかの状態を選択
的に設定可能なスリーステートの端子としたものであ
る。
【0015】請求項8記載の発明では、半導体スイッチ
ング素子をシャッタの作動に連動してオンとなってトリ
ガ電圧をストロボ放電管に印加するためのトリガスイッ
チがオンとなることに応答して作動させることにより、
シャッタが作動したことを示すトリガ信号を発生するト
リガ信号発生手段を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットの構成を図2に示す。レンズ付きフイルム
ユニットは、本体基部11,露光ユニット12,ストロ
ボユニット13,前カバー14,後カバー15とからな
るユニット本体10と、本体基部11に装填される写真
フイルムカートリッジ16とからなる。
【0017】図3に写真フイルムカートリッジ16の外
観を示す。この写真フイルムカートリッジ16は、現在
市販されているAdvanced Photo System のものであり、
カートリッジ本体16a内に、写真フイルム16bを巻
きつけたスプール17が回転自在に収納されている。ス
プール17の両端は、カートリッジ本体16aの端面か
ら露呈し、各々キー溝17aが形成されている。カート
リッジ本体16aには、ポート口18が設けられ、この
ポート口18を通して写真フイルム16bが出入りす
る。また、このポート口18を開閉するために遮光蓋1
9が組み込まれ、その両端はスプール17と同様にカー
トリッジ本体16aの端面から露呈し、各々キー溝19
aを有している。
【0018】カートリッジ本体16a内には、フイルム
送り出し機構が内蔵されており、キー溝19aを介して
遮光蓋19を開いた状態でスプール17を図中時計方向
に回転させることによって、写真フイルム16bがポー
ト口18を通して頭出しされる。写真フイルム16b
は、背面側(乳剤面と反対側)の全面に透明な磁気記録
層が設けられたものが用いられている。この磁気記録層
は、カメラやプリンターに設けられた磁気記録装置によ
って撮影データやプリント処理に必要なラボデータ等の
記録に用いられる。また、メーカーが写真フイルムの種
別やフイルムIDナンバーの記録に利用することも可能
である。
【0019】カートリッジ本体16aに貼付されたバー
コードラベル16cは、このカートリッジ本体16aの
IDナンバーを表しており、カートリッジ本体16aと
写真フイルム16bとを一対一に対応づける。写真フイ
ルム16bのIDナンバーは、写真フイルム16bの製
造時にサイドプリントにより潜像としてバーコード記録
されるが、これとともに上記のように写真フイルム16
bの磁気記録層に磁気記録しておいてもよい。符号20
は、写真フイルム16bの種別や撮影可能枚数がバーコ
ードで記録されたディスクを示す。このディスク20
は、スプール17と一体に回転し、カメラあるいはプリ
ンタに設けられたバーコードリーダによってデータ内容
が読み取られるが、メモリIC21を内蔵するために省
略してもよい。
【0020】ところで、写真フイルム16bの磁気記録
層に撮影データの記録を行うためには、カメラやレンズ
付きフイルムユニットに磁気ヘッド及びその駆動回路を
含む磁気記録装置を内蔵させる必要があるが、この磁気
記録装置が複雑化してカメラのコストアップが避けられ
ない。したがって、特に普及型のローコストカメラ、あ
るいは製造時に予め写真フイルムを装填して販売され、
使用後には撮影機本体がメーカーに回収されるレンズ付
きフイルムユニットのような使い切り型のカメラの場合
には、上記のような磁気記録装置を組み込むことはでき
ず、Advanced Photo System の特長を活かすことができ
ない。
【0021】そこで、この写真フイルムカートリッジ1
6のカートリッジ本体16aには、撮影データ等を記録
するためのメモリIC21が組み込まれている。そし
て、メモリIC21に記録された撮影データ等を現像所
等で読み出し、これを写真フイルム16bの磁気記録層
に転記したり、プリント時の露光補正データとして使用
したりすることで、Advanced Photo System 特徴を活か
すようにしている。なお、メモリIC21にデータを記
録するためのカメラ側のデータ記録装置は、磁気記録装
置と比較してコスト負担がわずかであるから、ローコス
トなカメラあるいはレンズ付きフイルムユニットにも採
用することが可能である。
【0022】メモリIC21には記憶保持用に電源を要
せず、また電気的にデータの書き込みと消去とが可能な
EEPROMが用いられている。このメモリIC21
は、周知のワイヤボンディング手法等によって、スプー
ル17の端部を取り囲むように露呈された接点部22と
電気的に接続されている。
【0023】写真フイルムカートリッジ16は、レンズ
付きフイルムユニットだけでなく一般のカメラ用にも出
荷されることになるが、レンズ付きフイルムユニット用
に分けられたものについては、レンズ付きフイルムユニ
ットに装填された後に、メモリIC21の所定のアドレ
ス域にLF識別データ、製造年月日データ、初期化時間
データ、IDナンバー等が基礎データとして書き込まれ
てから、レンズ付きフイルムユニットに装填される。初
期化時間データは、後述する記録制御IC40によって
計測される累積時間の計測開始時間を表している。
【0024】図2において、本体基部11には、暗箱部
11aの両側にカートリッシ室11bとフイルムロール
室11cとが一体に形成されている。カートリッシ室1
1bとフイルムロール室11cには、製造段階でそれぞ
れ写真フイルムカートリッジ16のカートリッジ本体1
6aと、このカートリッジ本体16aから引き出した写
真フイルム16bをロール状にしたフイルムロールとが
装填される。
【0025】露光ユニット12は、従来のレンズ付きフ
イルムユニットと同様に、シャッタチャージ機構,フイ
ルム巻止め機構,カウンタ送り機構,シャッタ駆動機構
及びシャッタ羽根,撮影レンズ12a、ファインダ12
bを構成する対物レンズと接眼レンズとが組み込まれて
おり、暗箱部11aの前面に組み付けられる。
【0026】カートリッジ室11bの上部には、巻上げ
ダイヤル25が配され、その下面に一体に設けた巻上げ
軸の先端が写真フイルムカートリッジ16のスプール1
7のキー溝17aに係合するようになっている。巻上げ
ダイヤル25を図中反時計方向に回動操作すると、スプ
ール17の回転によって撮影済の写真フイルム16bの
部分がカートリッジ本体16aに巻き込まれる。
【0027】前カバー14は、本体基部11の前面を覆
うように組み付けられる。前カバー14の前面には、撮
影レンズ12a,ストロボ発光部13aを前面に露呈さ
せる開口14a,14bの他、ファインダ12bの視野
範囲を規定する対物窓26が形成されている。この対物
窓26のアスペクト比はハイビジョンTV画面と同じ
9:16になっており、このアスペクト比が写真フイル
ム16aにおける撮影コマの画面サイズの標準アスペク
ト比となっている。
【0028】対物窓26の背後には、マスク板27がス
ライド自在に組み込まれている。マスク板27は、つま
み27aをスライド操作することにより、対物窓26の
背後に挿入されて、ファインダ視野範囲のアスペクト比
を約1:2.8のパノラマ視野範囲に制限するパノラマ
位置と、対物窓26の背後から退避し、ファインダ視野
範囲を対物窓26で規定された標準アスペクト比の標準
視野範囲にする標準位置とに切り換えることができる。
【0029】マスク板27背面には、高反射板28aが
設けられており、この高反射板28aとストロボユニッ
ト13に設けたフォトセンサ28bとでモードセンサ2
8(図1参照)を構成している。このモードセンサ28
は、マスク板27がパノラマ位置にある場合には高反射
板28aがフォトセンサ28bに対面することにより、
「Hレベル」のモード信号(MODE)を出力し、標準
位置にある場合には高反射板28aがフォトセンサ28
bの前面から退避することにより、「Lレベル」のモー
ド信号を出力する。このモード信号に基づいて、マスク
板27を標準位置,パノラマ位置のいずれにセットして
撮影を行ったかが識別される。
【0030】なお、マスク板27に代えて他の視野範囲
切換え機構を用いれば、標準視野範囲,パノラマ視野範
囲の他に、従来のLプリントサイズのアスペクト比に対
応した視野範囲や、ファインダの視野範囲を比較的小さ
くした望遠視野範囲を加えてもよい。また、撮影時の視
野範囲を検知するには、上述のように光電的な手法の他
にも、電気的に検知して選択された視野範囲を識別する
ことが可能である。
【0031】前カバー14の上面には、シャッタボタン
30が一体に設けられている。シャッタチャージの完了
後にシャッタボタン30を押圧すると、露光ユニット1
2に組み込まれたシャッタ機構が作動して撮影が行われ
る。後カバー15は、本体基部11の背面及び底面を光
密に覆う。カートリッジ室11bの底面を覆う底蓋31
にはボス31aが突設され、このボス31aでスプール
17の下端を支持してカートリッジ本体16aをシェル
フロート方式で保持する。
【0032】ストロボユニット13は、ストロボ撮影用
として、ストロボ発光部13aの他に、トリガスイッチ
35,ストロボ発光用のメインコンデンサ36等からな
るストロボ回路37(図1参照)と、カートリッジ本体
16aに内蔵されたメモリIC21に対して各種のデー
タの読み出しと書き込みを行うために、フォトセンサ2
8b,記録制御IC40やフレキシブル配線板41等か
らなるデータ記録部42(図1参照)と、これらの共通
の電源となる電圧V1(1.5V)の電池(単3乾電
池)43が組み付けられている。
【0033】充電スイッチ45は、本体基部11の右端
部に組み込まれた金属片45aと回路基板38の一対の
接点パターン部45bとからなり、前カバー14の操作
ボタン45cの押圧によって、金属片45aが接点パタ
ーン部45bに接触するとONとなる。トリガスイッチ
35は、上下に並べて配された2枚の接片で構成され、
これらがシャッタ羽根が全開した瞬間に接触することに
よりONとなる。
【0034】フレキシブル配線板41の先端には、複数
の接続ピンを一列に並べたプラグ41aが設けられてい
る。このプラグ41aは、カートリッジ室11bの上部
に組み込まれたコネクタ(図示省略)に接続される。こ
のコネクタは、カートリッジ室22の内部に露呈された
接続ピンに電気的に接続されており、この接続ピンがカ
ートリッジ本体16aの接続部22に接続されることに
より、記録制御IC40とメモリIC21とが接続され
る。
【0035】レンズ付きフイルムユニットの電気的な構
成を図1に示す。ストロボ回路37は、トリガスイッチ
35,メインコンデンサ36,充電スイッチ45の他
に、NPN型の発振トランジスタ50,発振トランス5
1,PNP型のラッチ用トランジスタ52,ストロボ放
電管(Xe管)53,トリガコンデンサ54,トリガコ
イル55,ネオン管56,充電用ダイオード57等から
構成されている。
【0036】発振トランス51は、それぞれが誘導結合
された一次コイル61,二次コイル62,三次コイル6
3とから構成されている。この発振トランス51では、
一次コイル61の各端子が第1端子51a,第2端子5
1bに、二次コイル62の一方の端子が第5端子51e
に、他方の端子が三次コイル63の一方の端子と共有端
子である第4端子51dに、三次コイル63の他方の端
子が第3端子51cになっている。
【0037】発振トランス51は、第1端子51aが電
池43のプラス端子と接続され、第2端子51bが発振
トランジスタ50のコレクタ端子に接続されている。第
3端子51cは、抵抗64aと充電スイッチ45を介し
て電池43のプラス端子に接続され、第4端子51d
は、発振トランジスタ50のベース端子に接続されてい
る。また、第5端子51eは、充電用ダイオード57を
介してメインコンデンサ36のマイナス端子に接続され
ている。充電用ダイオード57の接続の向きは、カソー
ドが第5端子51e側である。発振トランジスタ50の
エミッタ端子は、電池43のマイナス端子に接続されて
グランド(GND)されている。
【0038】このようにして接続された発振トランジス
タ50と発振トランス51とは、電池43の低電圧を高
電圧に変換し、メインコンデンサ36を高電圧で充電す
るための周知のブロッキング発振回路を構成している。
発振トランジスタ50は、充電スイッチ45がONとな
ると、充電信号が与えられ、すなわち抵抗64a,三次
コイル63を介して電池43からベース電流が流れるこ
とにより作動を開始して一次コイル61に一次側電流
(コレクタ電流)を流す。そして、発振トランジスタ5
0は、発振トランス51からの正帰還作用によってベー
ス電流が増大することでコレクタ電流を増大して発振す
る。
【0039】ラッチ用トランジスタ52は、充電スイッ
チ45が1度ONとなった後にOFFとなっても、発振
トランジスタ50のベース端子に充電開始信号として帰
還電流を与えることにより、発振トランジスタ50の発
振を継続させるものである。このラッチ用トランジスタ
52は、エミッタ端子が電池43のプラス端子と接続さ
れ、ベース端子が抵抗64bを介して発振トランジスタ
50のコレクタ端子と接続され、コレクタ端子が抵抗6
4a,三次コイル63を介して発振トランジスタ50の
ベース端子に接続されている。これにより、発振トラン
ジスタ50が一旦作動を開始すると、これに応答してラ
ッチ用トランジスタ52がONとなり、充電スイッチ4
5がOFFとなっても、このラッチ用トランジスタ52
のコレクタ電流が帰還電流として発振トランジスタ50
のベース端子に供給される。このようなラッチ用トラン
ジスタ52の正帰還作用で発振トランジスタ50が継続
して発振する。
【0040】なお、後述するように、充電スイッチ45
がOFFであっても、記録制御IC40からのビジー信
号(BUSY)が「Hレベル」となった場合には、これ
が充電信号として発振トランジスタ50に与えられるた
め、発振トランジスタ50が作動し、ラッチ制御用トラ
ンジスタ52の正帰還作用により発振を継続する。
【0041】ループ用ダイオード65は、アノードが抵
抗64aを介して三次コイル63の第3端子51cに接
続され、カソードが電池43のプラス端子に接続されて
いる。これにより、充電スイッチ45がOFFの状態に
おける三次コイル63の逆起電力に対しての電流ループ
(電流の逃げ道)を形成し、ブロッキング発振回路の発
振動作が不安定になったり、充電時間が長くなるといっ
た不都合をなくしている。
【0042】二次コイル62には、発振トランジスタ5
0の発振中に、一次コイル61と二次コイル62との巻
線比に応じた高電圧、例えば300V程度の起電力が発
生する。充電用ダイオード57は、この起電力によって
第5端子51eから第4端子51d方向に流れる二次側
電流だけをメインコンデンサ36に供給する。
【0043】メインコンデンサ36は、その両端子がス
トロボ放電管53の両電極に接続されるとともに、プラ
ス端子は電池43のプラス側に接続され、マイナス端子
は充電用ダイオード57のアノードに接続されている。
これにより、電池43のプラス電位を基準にして、メイ
ンコンデンサ36のマイナス端子側の電位が下がるよう
にして充電される。本実施例のストロボ回路では、メイ
ンコンデンサ36の規定充電電圧Vaが例えば300V
に設定されており、メインコンデンサの充電電圧Vcが
規定充電電圧Vaとなっている時にストロボ放電管36
を設計上の光量で発光することが可能となっている。
【0044】トリガコンデンサ54は、一端が抵抗64
cを介して充電用ダイオード57のアノードに接続さ
れ、他端が電池43のプラス端子に接続されており、メ
インコンデンサ36の充電時には、このメインコンデン
サ36とともに二次側電流によって充電される。トリガ
トランス55は、その一次コイル55aの一端がトリガ
コンデンサ54の一端に、他端が二次コイル55bの他
端と共通にされて、トリガスイッチ35を介して電池4
3のプラス端子に接続されている。トリガコイル55の
二次コイル55bの一端は、ストロボ放電管36に近接
して配置されたトリガ電極53aに接続されている。
【0045】トリガコンデンサ54は、シャッタの作動
に連動してトリガスイッチ35がONになると放電し、
この放電された電流がトリガトランス55の一次コイル
55aに電流が流れる。これにより、二次コイル55b
に高電圧、例えば4KVのトリガ電圧が発生する。この
トリガ電圧は、トリガ電極53aを介してストロボ放電
管53に印加される。このトリガ電圧の印加によって、
ストロボ放電管53内のXeガスがイオン化してストロ
ボ放電管53の両電極間の抵抗が破れ、メインコンデン
サ36に充電された電荷がストロボ放電管53内で放電
する。これにより、ストロボ放電管53が発光する。
【0046】ネオン管56は、一端が抵抗64d,64
cを介してメインコンデンサ36のマイナス端子に接続
されており、他端が後述する点灯検出回路72を介して
電池43のプラス端子に接続されている。このネオン管
56は、メインコンデンサ36の充電電圧が所定の電圧
Vbになると点灯する。ネオン管56が点灯すると、ト
リガコンデンサ54に充電された電荷がこのネオン管5
6で放電され、ネオン管56に印加される電圧が降下し
て消灯する。
【0047】しかし、発振トランジスタ50の作動中で
は継続して充電が行われ、またメインコンデンサ36が
トリガコンデンサ54に接続されているため、すぐにト
リガコンデンサ54の充電電圧が上昇して、再びネオン
管56が点灯する。この結果、ネオン管56は、メイン
コンデンサ53が規定充電電圧に達する直前から点滅を
開始して、メインコンデンサ36の充電電圧が上昇する
のにしたがってその点滅の周期が短くなる。
【0048】ネオン管56は、前カバー14の上面に形
成された確認窓14c(図2参照)を臨む位置に配され
ており、この確認窓14cを介してネオン管56の点灯
を確認することで、撮影者は、ストロボ発光の準備が完
了したことを知ることができる。なお、電圧Vbは、規
定充電電圧Vaと同じであることが望ましいが、実際に
は規定充電電圧Vaとよりもわずかに低い、例えば約2
65Vである。したがって、撮影者は、ネオン管56の
点滅周期が十分に短くなってからストロボ撮影を行う。
【0049】データ記録部42は、記録制御IC40や
モードセンサ28の他に、発光検出回路70,トリガ検
出回路71,点灯検出回路72、水晶発振子73等から
構成されている。発光検出回路70は、メインコンデン
サ36がストロボ放電管53を介して放電した時の電流
を検出することにより、ストロボ発光が行われたか否か
を示すストロボ信号(STB)を発生する。例えば、ス
トロボ信号は、ストロボ発光が行われた時には、ストロ
ボ発光後に一定の時間だけ「Hレベル」となる。
【0050】トリガ検出回路71は、撮影が行われたこ
と、すなわちシャッタが作動したことを示すトリガ信号
を発生するためのものであり、半導体スイッチング素子
としてのNPN型のトリガ検出用トランジスタ71a
と、ダイオード71bを主部品として構成されている。
ダイオード71bは、トリガ検出用トランジスタ71a
に逆電圧が印加されて破壊されるのを防止するためのも
のであり、そのアノードがトリガスイッチ35のトリガ
コイル55側の位置に接続され、カソードが抵抗64e
を介してトリガ検出用トランジスタ71aのベース端子
に接続されている。トリガ検出用トランジスタ71aの
コレクタ端子は、抵抗64fを介して電池43のプラス
端子に接続され、エミッタ端子が電池43のマイナス端
子に接続されており、コレクタ端子の電位をトリガ検出
信号(TRG)として出力する。
【0051】トリガ検出用トランジスタ71aは、トリ
ガスイッチ35がOFFの場合には、ベース電流が流れ
ないからOFF(エミッタ−コレクタ間に電流が流れな
い状態)となるため、そのコレクタ端子の電位が電池4
3のプラス電位となりトリガ検出信号が「Hレベル」
(1.5V)となる。また、シャッタが作動してトリガ
スイッチ35がONとなると、トリガ検出用トランジス
タ71aは、ベース電流が流れてON(エミッタ−コレ
クタ間に電流が流れる状態)になる。これにより、シャ
ッタが作動すると、コレクタ端子の電位が下がってトリ
ガ検出信号が「Lレベル」(0V)となる。この例で
は、この「Lレベル」のトリガ検出信号がシャッタが作
動したことを示すトリガ信号となる。なお、符号71c
は、ノイズによるトリガ検出用トランジスタ71aの誤
作動を防止するために設けられている。
【0052】このようにしてトリガ検出回路71で電気
的にトリガ信号(「Lレベル」のトリガ検出信号)を発
生させるため、シャッタが作動したことを検出するため
にトリガスイッチ35のような機械的なスイッチを追加
する必要がなく、機械的なスイッチを用いる場合と比べ
て省スペース化が図れたり、故障し難くできる等といっ
た点で有利となる。
【0053】充電電圧検出手段としての点灯検出回路7
2は、スイッチング手段としてのPNP型の点灯検出用
トランジスタ72aを主部品として構成されている。点
灯検出用トランジスタ72aは、ベース端子が抵抗64
gを介してはネオン管56の他端に接続され、エミッタ
端子が電池43のプラス端子に、コレクタ端子が抵抗6
4hを介して電池43のマイナス端子に接続されてお
り、コレクタ端子の電位を点灯検出信号(LAMP)と
して出力する。
【0054】メインコンデンサ36の充電電圧Vcが電
圧Vb未満の場合ではネオン管56が点灯しないため、
点灯検出用トランジスタ72aは、ベース電流が流れな
いのでOFFとなり、点灯検出信号が「Lレベル」とな
る。また、メインコンデンサ36の充電電圧Vcが電圧
Vb以上となると、ネオン管53が点灯することによ
り、点灯検出用トランジスタ72aは、ネオン管53の
点灯電流がベース電流として流れてONとなって、点灯
検出信号が「Hレベル」となる。もちろん、充電電圧V
cが電圧Vb以上の場合であっても、ネオン管56が消
灯している期間では、点灯検出信号が「Lレベル」とな
るのはいうまでもない。この例では、「Hレベル」の点
灯信号が充電電圧検出信号となっている。
【0055】なお、充電電圧検出信号を発生させる回路
構成は、上記構成に限らず、例えばメインコンデンサ3
6の充電電圧に応じて変化するストロボ回路内の電位や
ストロボ回路の信号の変化等を利用して、充電電圧検出
信号を発生させてもよい。例えば、発振コイルの端子の
電位や発振に応じた周期が充電電圧に応じて変化するか
ら、これらを用いることもできる。
【0056】記録制御IC40は、電池43から抵抗6
4jを介して例えば約1Vの駆動電圧V2がVCC1端子
に給電され、また電池43の電圧V1がVcc2端子に直
接に給電される。記録制御IC40は、VCC1端子を介
して給電される駆動電圧V2によって常時作動状態とさ
れて、メモリIC21へのデータ書き込み制御等を行
う。また、VCC2端子に給電される電圧V1は、記録制
御IC40内の倍電圧回路85(図4参照)でメモリI
C21用の駆動電圧VDD(3V)に昇圧され、この駆動
電圧VDDが記録制御IC40からメモリIC21に給電
される。
【0057】図4に記録制御IC40の構成を概略的に
示す。記録制御IC40は、発振回路80,累積時間計
測回路81、書き込み制御回路82,パラレル/シリア
ル(P/S)変換回路83,倍電圧回路85,タイマ回
路86等を集積して小型な1個のICにチップ化したも
のである。また、この記録制御IC40には、図示しな
いがユニット本体10に装填された写真フイルムカート
リッジリ16のメモリIC21に基礎データを書き込ん
だり、外部のコンピュータと接続して累積時間計測回路
81を初期化するための回路が組み込まれている。
【0058】発振回路80は、水晶発振子73を用いて
一定周期のクロックを発生する。累積時間計測回路81
は、発振回路80からのクロックに基づいて、メモリI
C21に書き込まれている計測開始時間からの累積時間
を計測する。この累積時間は、累積時間データとしてP
/S変換回路83に送られる。
【0059】書き込み制御回路82には、モードセンサ
28,発光検出回路70,トリガ検出回路71,点灯検
出回路72からのモード信号,ストロボ信号,トリガ検
出信号,点灯検出信号が入力される。書き込み制御回路
82は、トリガ検出信号の入力後にモード信号とストロ
ボ信号とに基づいて、撮影時のファインダの視野範囲と
ストロボの発光の有無とを表した識別データを作成し
て、パラレル/シリアル変換回路83に送る。
【0060】パラレル/シリアル変換回路83は、書き
込み制御回路82に制御され、トリガ検出信号の発生時
点での累積時間データと、書き込み制御回路82からの
識別データとからなる撮影データを、シリアルデータ
(SDA)に変換して、これを書き込み制御回路82か
らの同期クロック(SCL)に同期させてメモリIC2
1に送って、撮影データをメモリIC21に書き込む。
【0061】メモリIC21に撮影データを書き込んで
いる間に、ブロッキング発振回路すなわちストロボ回路
37が作動していると、ストロボ回路37で発生する電
気的なノイズや、電池43の電圧低下、電圧変動等によ
り、メモリIC21に撮影データが正しく書き込まれな
いことがある。このため、記録制御IC40は、メモリ
IC21に撮影データを書き込んでいる間に、ストロボ
回路37の作動を禁止するための充電制御端子としてビ
ジー端子40aが設けられている。このビジー端子40
aは、書き込み制御回路82によって、その状態が制御
されている。
【0062】ビジー端子40aは、「Hレベル」及び
「Lレベル」のビジー信号(BUSY)を出力にする他
に、端子をハイインピーダンス(高入力インピーダン
ス)の状態にすることができる周知のスリーステートの
端子になっている。このビジー端子40aは、ストロボ
回路37のラッチ用トランジスタ52のコレクタ端子、
すなわち抵抗64a及び三次コイル63を介して発振ト
ランジスタ50のベース端子に接続されている。
【0063】書き込み制御回路82は、撮影データの書
き込み中では、ビジー端子40aを禁止状態とすること
によりビジー信号を「Lレベル」にして、発振トランジ
スタ50にベース電流が流れることを阻止して、ストロ
ボ回路37の作動を禁止する。また、発振トランジスタ
50の作動を許容する場合には、ビジー端子40aは許
容状態であるハイインピーダンスにされる。さらに、書
き込み制御回路82は、撮影データの書き込み後に、ビ
ジー端子40aを充電開始状態にすることにより、ビジ
ー信号を「Hレベル」とする。これにより、この「Hレ
ベル」のビジー信号を充電信号として発振トランジスタ
50に与えメインコンデンサ36を充電開始させる。
【0064】ところで、このレンズ付きフイルムユニッ
トでは、高価なツェナダイオードを用いる代わりに、上
記の書き込み制御回路82からのビジー端子40aを用
いてメインコンデンサ36の充電、すなわちストロボ回
路37の作動を停止している。ストロボ回路37の作動
中にビジー端子40aを禁止状態としてビジー信号を
「Lレベル」とすると、ラッチ用トランジスタ52から
発振トランジスタ50への帰還電流の供給が阻止され
る。これにより、発振トランジスタ50の作動が停止
し、これに伴ってラッチ用トランジスタ52のベース電
流が流れなくなるのでラッチ用トランジスタ52の作動
も停止して、メインコンデンサ36への充電が停止され
る。このようにして、この記録制御IC40では、ビジ
ー端子40aを禁止状態とすることでストロボ回路37
の作動を停止する。
【0065】書き込み制御回路82は、点灯検出信号が
「Hレベル」に転じた後にビジー信号を「Lレベル」と
するが、点灯検出信号が「Hレベル」に転じた直後で
は、メインコンデンサ36が規定充電電圧Vaに達して
いない。このため、書き込み制御回路82は、点灯検出
信号が「Hレベル」に転じた直後から所定の時間Taだ
け経過してから、ビジー信号を「Lレベル」にして、メ
インコンデンサ36の充電を停止する。これにより、メ
インコンデンサ36は、規定充電電圧Va以上のほぼ一
定の充電電圧に充電される。書き込み制御回路82は、
発振回路80からのクロックで作動されるタイマ回路8
6を用いて、点灯検出信号が「Hレベル」に転じた時点
からの時間を測定する。
【0066】ビジー信号を「Lレベル」にするまでの時
間Taは、ネオン管56が点灯を開始してからメインコ
ンデンサ36が規定充電電圧Vaに達するまでの時間以
上にされるが、ある程度の電圧降下が電池43に生じて
いる場合でもメインコンデンサ36が規定充電電圧Va
に達するように設定するのがよい。なお、このレンズ付
きフイルムユニットでは、時間Taは、2秒に設定され
ている。もちろん、メインコンデンサ36が規定充電電
圧Vaに達した時点で、ネオン管56が点灯するのであ
れば、点灯検出信号が「Hレベル」に転じた直後にビジ
ー信号を「Lレベル」にしてもよい。
【0067】このように、記録制御IC40のビジー端
子40aの出力を用いて、ストロボ回路37の作動を停
止させるから、高価なツェナダイオードや停止用トラン
ジスタを用いる必要がない。そして、上記のようにビジ
ー信号を発生させるようにするようにして、記録制御I
C40の集積回路を変更しても、これの集積回路の素子
数の多少の増加と回路変更とを伴うだけであるので、記
録制御IC40の製造コストの上昇はほとんどない。し
たがって、レンズ付きフイルムユニットの製造コストを
低く抑えることができる。また、ツェナダイオードや停
止用トランジスタの実装工程と実装スペースが不要とな
り、レンズ付きフイルムユニットを低価格化,小型化を
図るのに有利となる。
【0068】次に、上記構成の作用について説明する。
撮影では、撮影者は、まずつまみ27aを操作してマス
ク板27を標準位置またはパノラマ位置のいずれかに切
り換える。次に、最初にストロボ撮影を行う場合には、
操作ボタン45cを押圧操作して、充電スイッチ45を
ONとする。この直後、撮影者は、操作ボタン45cの
押圧を解除して充電スイッチ45をOFFとしてかまわ
ない。
【0069】図5に示すように、初期状態では、記録制
御IC40のビジー端子40aがハイインピーダンスと
なっているから、充電スイッチ45がONになると、こ
の充電スイッチ45,抵抗64a,三次コイル63を介
して電池43から発振トランジスタ50にベース電流が
流れる。これにより、発振トランジスタ50が作動を開
始し、ベース電流に応じたコレクタ電流を流すようにな
る。このコレクタ電流は、第1端子51aから第2端子
51b方向の一次側電流として一次コイル61に流れ
る。
【0070】また、一次側電流が流れる始める(増加す
る)ことによって、二次コイル62に高電圧の起電力が
発生し、第5端子51eから第4端子51d方向に二次
側電流が流れる。この二次側電流は、発振トランジスタ
50のベース電流として流れ込むので、一次コイル61
からのコレクタ電流(一次側電流)がさらに増加する。
【0071】ラッチ用トランジスタ52は、発振トラン
ジスタ50がコレクタ電流を流すようになると、このコ
レクタ電流がラッチ用トランジスタ52のベース電流と
して供給される。このため、ラッチ用トランジスタ52
がONとなり、電池43の電圧が抵抗64a,三次コイ
ル63を介して発振トランジスタ50のベース電流とし
て与えられる。
【0072】発振トランジスタ50は、発振トランス5
1との正帰還作用によって、ベース電流が増大され、コ
レクタ電流すなわち一次側電流を増大するが、発振トラ
ンジスタ50が飽和状態に近づくと、コレクタ電流の変
化が小さくなる。これにより、一次側電流の変化が小さ
くなり、発振トランス51の各コイル61〜63には、
逆起電力が発生する。この逆起電力のために、発振トラ
ンジスタ50は、二次コイル51からのベース電流が急
激に減少するので、コレクタ電流を急激に減少させる。
【0073】しかし、発振トランジスタ50は、ラッチ
用トランジスタ52からベース電流が与えられているた
め、完全にOFFとなることはなく、発振トランス51
の逆起電力の発生が停止した後、再びコレクタ電流を増
加させて、一次側電流を増加させる。このようにして、
充電スイッチ45がOFFとなっていても、発振トラン
ジスタ50の発振動作が継続して行われる。
【0074】発振動作中に二次コイル62で発生した高
電圧の起電力による第5端子51eから第4端子51d
方向に流れる二次側電流は、充電用ダイオード57を介
してメインコンデンサ36とトリガコンデンサ54を充
電する。
【0075】メインコンデンサ36への充電が進み、メ
インコンデンサ36の充電電圧Vcが電圧Vb(約26
5V)に達すると、ネオン管56が点灯と消灯とを交互
に繰り返して点滅を開始する。これにより、ネオン管5
6の点灯する毎に点灯検出用トランジスタ72aがON
となって、点灯検出信号が「Lレベル」から「Hレベ
ル」に転じる。書き込み制御回路86は、点灯検出信号
が最初に「Hレベル」となった瞬間に、タイマ回路86
をリセットしてからスタートさせる。
【0076】そして、タイマ回路86の内容に基づき、
点灯検出信号が最初に「Hレベル」に転じた時点から2
秒経過したことを検知すると、書き込み制御回路82
は、ストロボ回路37を停止するために、ビジー端子4
0aを禁止状態にして一定の時間だけビジー信号を「L
レベル」にする。そして、この後に、ビジー端子40a
をハイインピーダンスの状態にする。ビジー信号が「L
レベル」となると、ラッチ用トランジスタ52のコレク
タ端子、すなわち発振トランジスタ50のベース端子が
電池43のマイナス端子に接続された状態となるから、
ラッチ用トランジスタから発振トランジスタ50へのベ
ース電流が流れなくなって発振トランジスタ50の発振
が停止し、これに伴ってラッチ用トランジスタ52もO
FFとなる。これにより、メインコンデンサ36への充
電が停止される。そして、充電スイッチ45及びラッチ
用トランジスタ52がOFFとなっているから、ビジー
端子40aがハイインピーダンスの状態になっても、発
振トランジスタ50の発振が開始されることはない。
【0077】一方、メインコンデンサ36は、その充電
電圧Vcが約265Vに達した時点から、2秒間だけさ
らに充電が継続されるため少なくとも規定充電電圧Va
まで充電された状態になっている。このようにして、メ
インコンデンサ36への充電が停止される。
【0078】上記のようにして、メインコンデンサ36
の充電が停止した後に、長時間に渡り撮影を行わないで
いると、メインコンデンサ36が放電して、その充電電
圧Vcが低下する。そして、ストロボ発光が不可能な状
態にまで充電電圧Vcが低下したり、ストロボ発光が可
能であるが所定の光量を得られない電圧まで充電電圧V
cが降下していることがある。このような場合には、撮
影者は、上記同様にして操作ボタン45cを押圧操作し
て、充電スイッチ45をONとする。なお、充電電圧V
cが低下していることは、ネオン管56の継続した消灯
状態、または長い点滅周期により知ることができる。も
ちろん、充電電圧Vcの低下の有無にかかわらず、スト
ロボ撮影を行う前に操作ボタン45cを押圧操作しても
よい。
【0079】例えば、ネオン管56が継続して消灯して
いる状態で充電スイッチ45をONとした場合には、前
回の充電停止に伴いビジー端子40aがハイインピーダ
ンスの状態になっているから、上記同様にして充電が開
始されネオン管56が点灯を開始した時点から2秒後に
充電が停止される。また、ネオン管56が点滅している
状態で充電スイッチ45をONした場合には、この場合
にもビジー端子40aがハイインピーダンスの状態にな
っているから充電が開始されるが、すでにネオ管56が
点滅している状態、すなわち点灯検出信号が「Hレベ
ル」と「Lレベル」とに交互に切り替わっている状態と
なっているので、充電スイッチ45をONした時点から
ほぼ2秒後に充電が停止される。そして、いずれの場合
にも、メインコンデンサ36がほぼ規定充電電圧Vaま
で追加充電される。
【0080】なお、充電停止から一定の時間毎、例えば
5分後毎にビジー信号を「Hレベル」として、放電分を
補うために自動的にメインコンデンサ36の追加充電を
行うようにしてもよい。追加充電を行う時間間隔は、メ
インコンデンサ36の電圧降下を考慮し、ストロボ発光
が不可能になる前後で行うようにするのがよく、また不
要な電力消費を抑えるために自動的な追加充電を禁止す
るスイッチ等を設けてもよい。
【0081】撮影者は、ネオン管54の周期の短い点滅
でストロボ発光の準備を完了を確認してから、レリーズ
ボタン30を押圧操作して撮影を行う。レリーズボタン
30の押圧操作により、シャッタ羽根が作動して写真フ
イルム16bが露光される。また、シャッタ羽根が全開
した瞬間に、ストロボ発光の有無にかかわらずトリガス
イッチ35がONとなる。
【0082】トリガスイッチ35がONとなると、上記
のようにしてメインコンデンサ36が充電された状態に
なっていれば、トリガコンデンサ54が放電することに
よりトリガコイル55で発生するトリガ電圧がストロボ
放電管53に印加される。これにより、メインコンデン
サ36の電荷がストロボ放電管36内で放電して、スト
ロボ発光が行われる。そして、ストロボ発光が行われる
と、発光検出回路70がストロボ信号を一定の時間だけ
「Hレベル」にする。もちろん、メインコンデンサ36
の充電電圧Vcがストロボ発光するのに必要な電圧以下
の場合には、ストロボ発光は行われず、この場合にはス
トロボ信号は「Lレベル」のままとなる。
【0083】また、トリガスイッチ35がONとなる
と、トリガ検出用トランジスタ71aがONとなって、
トリガ検出信号が「Lレベル」となる。書き込み制御回
路82は、トリガ検出信号が「Lレベル」となると、ま
ず倍電圧回路85を作動状態にして、電池43からの電
圧を駆動電圧VDDに昇圧し、メモリIC21へ駆動電圧
VDDの給電を開始する。この給電により、メモリIC2
1がデータ書き込み可能な状態になる。
【0084】次に、書き込み制御回路82は、ストロボ
信号の信号レベルからストロボ発光の有無を調べる。ま
た、モードセンサ28のフォトセンサ28bを作動させ
て、モード信号の信号レベルからマスク板27の位置を
調べる。そして、ストロボ発光の有無とマスク板27の
位置に基づいた識別データをその内部にラッチする。も
ちろん、この識別データのラッチはトリガ検出信号の入
力から短時間で行われる。
【0085】さらに、書き込み制御回路82は、P/S
変換回路83を制御して、この時点の累積時間計測回路
83の累積時間データをP/S変換回路83にセットす
る。この後に、書き込み制御回路82が同期クロックを
送出すると、P/S変換回路83は、同期クロックに同
期させたタイミングでセットされた累積時間データをシ
リアルデータに変換して、メモリIC21に送出する。
【0086】P/S変換回路83が累積時間データの送
出を完了すると、書き込み制御回路82は、ラッチした
識別データをP/S変換回路83にセットし、再び同期
クロックを送出する。これにより、P/S変換回路83
からシリアルな識別データがメモリIC21に送られ
る。このようにして、メモリIC21に送られた撮影デ
ータ(累積時間データ及び識別データ)は、それぞれメ
モリIC21の所定のアドレス書き込まれる。
【0087】上記のようにして、撮影データをメモリI
C21に書き込んでいる間に、書き込み制御回路82
は、撮影データをメモリIC21に正しく書き込むため
に、「Lレベル」のトリガ検出信号の入力直後から撮影
データの書き込みが終了するまでの間、例えば約50m
secの時間だけビジー信号を「Lレベル」にする。
【0088】これにより、充電スイッチ50がONとさ
れていても、発振トランジスタ50にベース電流が流れ
ないから、ストロボ回路37の作動すなわちメインコン
デンサ36への充電が禁止され、ストロボ回路37の作
動による電圧降下やノイズの影響を受けることなく、撮
影データがメモリIC21に正しく書き込まれる。
【0089】メモリIC21への全ての撮影データの書
き込みが終了すると、書き込み制御回路82は、ビジー
端子40aを「Lレベル」から「Hレベル」に変化させ
る。これにより、「Hレベル」のビジー信号が充電信号
として発振トランジスタ50に与えられるので、発振ト
ランジスタ50が作動を開始し、充電スイッチ45がO
Nとなった場合と同様にして、メインコンデンサ36の
充電が開始される。ビジー端子40aは、一定の時間だ
け「Hレベル」とされた後に、ハイインピーダンスの状
態にされる。そして、ネオン管54の点灯後から2秒後
に、ビジー端子40aが「Lレベル」とされることによ
り、メインコンデンサ36の充電が停止される。
【0090】上記実施形態では、ラッチ用トランジスタ
を用いて1回の充電信号の入力により、メインコンデン
サの充電を継続するようにしているが、このラッチ用ト
ランジスタを省略し、操作毎にONとOFFが選択的に
切り換えられる例えばスライドスイッチを充電スイッチ
として用いて、このスライドスイッチがONとなってい
る間に発振トランジスタに充電信号を継続的に与えメイ
ンコンデンサの充電を行うようにしたストロボ回路であ
っても、上記実施形態と同様にしてビジー端子を「Lレ
ベル」とすることで、充電信号の供給を阻止して充電を
停止することができる。
【0091】また、上記のように、スライドスイッチ等
を用いた場合には、スライドスイッチがONとなってい
れば、ビジー信号をハイインピーダンスにするだけで再
充電が行われる。したがって、撮影の完了後に再充電を
行う場合には、ビジー信号を「Hレベル」にせずにビジ
ー端子をハイインピーダンスにすればよい。また、充電
の停止後、一定時間毎にビジー端子をハイインピーダン
スにするだけで、放電によるメインコンデンサの充電電
圧の降下を補うための追加充電を行ことができ、さらに
はビジー端子を禁止状態、すなわちビジー信号を「Lレ
ベル」としていれば充電を停止させておくこともでき
る。
【0092】上記実施形態では、写真フイルムカートリ
ッジに内蔵されたメモリICに撮影データを書き込む場
合について説明したが、ユニット本体側、例えばストロ
ボユニットの回路基板にメモリICを組み付けてもよ
い。また、上記実施形態では、撮影後には、必ずメイン
コンデンサの充電が行われるため、ストロボ発光を意図
しない場合でもストロボ発光が行われてしまう場合があ
る。このため、例えばトリガコンデンサと直列にスイッ
チを設けて、このスイッチをON,OFFすることによ
り、ストロボ発光可能な状態とストロボ発光を禁止する
状態とを選択できるようにしてもよい。もちろん、撮影
の終了後にビジー信号を「Hレベル」とせず、ビジー端
子をハイインピーダンスとすれば自動的な再充電を行わ
ないようにすることもできる。
【0093】また、上記実施形態では、トリガ検出回路
からのシャッタが作動したことを示すトリガ信号(トリ
ガ検出信号)を用いてメモリICにデータを書き込みを
行うようにしているが、このトリガ検出回路は、その他
のシャッタの作動毎に行うシーケンス、例えば、光源と
液晶モジュール等を用いて写真フイルムに撮影日等を露
光するためのシーケンスを開始させるトリガ信号の発生
手段としても利用できる。そして、このような場合に
も、前述したように機械的なスイッチを追加するより
も、省スペース化が図れたり、故障し難くできる等とい
った点で有利である。
【0094】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットによれば、メインコンデンサの充電
電圧に応じて変化する信号またはストロボ回路内の電位
に基づいて、メインコンデンサの充電電圧が所定の電圧
に達したことを検出し、この検出後に、記録制御ICが
それに設けられた充電制御端子を停止状態にすることで
ストロボ回路を作動を停止してメインコンデンサの充電
を停止するから、高価なツェナダイオードを用いること
なくメインコンデンサの充電を停止することができるよ
うになる。
【0095】また、充電電圧検出信号の発生後に所定の
時間が経過してから充電制御端子を禁止状態にすること
により、充電電圧検出信号が発生する充電電圧が規定充
電電圧よりも低い場合であっても、メインコンデンサを
規定充電電圧まで充電してから充電を停止することがで
きる。
【0096】さらに、トリガ電圧をストロボ放電管に印
加するためにシャッタの作動に連動してトリガスイッチ
がオンとなることに応答させて、半導体スイッチング素
子を作動させることにより、シャッタが作動したことを
示すトリガ信号を発生するようにしたから、シャッタが
作動したことを検出するための機械的なスイッチを追加
する必要がなく、省スペース化が図れたり、故障し難く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の回路図である。
【図2】ストロボ回路を内蔵したレンズ付きフイルムユ
ニットの分解斜視図である。
【図3】メモリICが内蔵された写真フイルムカートリ
ッジを示す斜視図である。
【図4】記録制御ICの概略的な構成を示すブロック図
である。
【図5】充電開始から充電停止までの各信号の変化を示
す波形図である。
【図6】従来のツェナダイオードを用いて充電を停止す
るストロボ回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 ユニット本体 16 写真フイルムカートリッッジ 21 メモリIC 36 メインコンデンサ 37 ストロボ回路 40 記録制御IC 40a ビジー端子 43 電池 50 発振トランジスタ 52 ラッチ用トランジスタ 53 ストロボ放電管 56 ネオン管 71 トリガ検出回路 72 点灯検出回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体
    あるいはこのユニット本体に収納されるフイルムカート
    リッジに組み込まれた各種のデータを記憶するメモリI
    Cと、ストロボ用のメインコンデンサを充電するストロ
    ボ回路と、このストロボ回路に接続され少なくとも前記
    ストロボ回路の作動を禁止する禁止状態と作動を許容す
    る許容状態とのいずれかに設定可能な充電制御端子を有
    し、1コマの撮影完了直後に前記充電制御端子を禁止状
    態にして前記ストロボ回路の作動を禁止している間に前
    記メモリICに対してのデータの書き込みを行う記録制
    御ICとを備えたレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 前記メインコンデンサの充電電圧に応じて変化する信号
    またはストロボ回路内の電位に基づいて、メインコンデ
    ンサの充電電圧が所定の電圧に達したことを検出した時
    に充電電圧検出信号を発生する充電電圧検出手段を備
    え、前記記録制御ICは、前記充電電圧検出信号の発生
    後に前記充電制御端子を禁止状態にすることにより、前
    記ストロボ回路の作動を停止してメインコンデンサの充
    電を停止することを特徴とするレンズ付きフイルムユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記記録制御ICは、前記充電電圧検出
    信号の発生後に所定の時間が経過した時点で前記充電制
    御端子を禁止状態にすることを特徴とする請求項1記載
    のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記ストロボ回路は、前記メインコンデ
    ンサの充電電圧が前記所定の電圧に達した時に点灯する
    ネオン管を有しており、前記充電電圧検出手段は、前記
    ネオン管の点灯電流を検出して前記充電電圧検出信号を
    発生するスイッチング手段からなることを特徴とする請
    求項1または2記載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記ストロボ回路は、充電信号の入力中
    に作動して前記メインコンデンサを充電する発振トラン
    ジスタを含むとともに、この発振トランジスタに前記充
    電制御端子が接続されており、前記記録制御ICは、前
    記充電制御端子を禁止状態とすることにより、前記発振
    トランジスタへの前記充電信号の入力を阻止して前記ス
    トロボ回路による充電の禁止及び停止を行うことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレンズ
    付きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 前記ストロボ回路は、充電信号の入力に
    より作動されて前記メインコンデンサを充電する発振ト
    ランジスタと、この発振トランジスタが作動することに
    応答して作動し、帰還電流を充電信号として前記発振ト
    ランジスタに供給することにより、1回の前記充電信号
    の入力で前記発振トランジスタの作動を継続させるラッ
    チ用トランジスタを含んでおり、前記記録制御ICは、
    前記充電制御端子を禁止状態とすることにより、前記発
    振トランジスタへの前記充電信号の入力を阻止して前記
    ストロボ回路による充電の禁止及び停止を行うことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記充電制御端子は、許容状態及び禁止
    状態とともに、前記発振トランジスタに充電信号を与え
    る充電開始状態に設定可能にされ、前記記録制御IC
    は、1コマ分のデータを前記メモリICに書き込んだ後
    に、前記充電制御端子を充電開始状態とすることによ
    り、前記発振トランジスタを作動して前記ストロボ回路
    による充電を開始させることを特徴とする請求項5記載
    のレンズ付きフイルムユニット。
  7. 【請求項7】 前記充電制御端子は、高低二値信号いず
    れか一方を選択的に出力する状態と高入力インピーダン
    ス状態とのいずれかの状態を選択的に設定可能なスリー
    ステートの端子であることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれか1項に記載のレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
  8. 【請求項8】 簡単な撮影機構と、シャッタの作動に連
    動してオンとなってトリガ電圧をストロボ放電管に印加
    するためのトリガスイッチを有したストロボ回路とを内
    蔵したユニット本体に予め未露光の写真フイルムを収納
    したレンズ付きフイルムユニットにおいて、半導体スイ
    ッチング素子を前記トリガスイッチがオンとなることに
    応答して作動させることにより、シャッタが作動したこ
    とを示すトリガ信号を発生するトリガ信号発生手段を備
    えていることを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
JP9201387A 1997-04-21 1997-07-28 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH1144933A (ja)

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JP9201387A JPH1144933A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 レンズ付きフイルムユニット
US09/062,734 US6091898A (en) 1997-04-21 1998-04-20 Lens-fitted photo film unit having IC
DE69829126T DE69829126T2 (de) 1997-04-21 1998-04-21 Photographische Filmeinheit mit Linse und integrierter Schaltung
KR10-1998-0014174A KR100497439B1 (ko) 1997-04-21 1998-04-21 집적회로를 구비한 렌즈결합 포토필름 유닛
EP04017046A EP1469343A1 (en) 1997-04-21 1998-04-21 Lens-fitted photo film having IC
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CN98109420A CN1198543A (zh) 1997-04-21 1998-04-21 带有集成电路的配有镜头的照相胶片单元
EP04017047A EP1469344B1 (en) 1997-04-21 1998-04-21 Lens-fitted photo film unit having IC
DE69833236T DE69833236T2 (de) 1997-04-21 1998-04-21 Photographische Filmeinheit mit Linse und integrierter Schaltung
EP98303045A EP0874267B1 (en) 1997-04-21 1998-04-21 Lens-fitted photo film unit having IC
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HK98113350A HK1012203A1 (en) 1997-04-21 1998-12-14 Lensfitted photo film unit having ic.
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US09/596,048 US6411779B1 (en) 1997-04-21 2000-06-16 Lens-fitted photo film unit having IC

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