JP3212724B2 - プリントサイズ設定可能なカメラ - Google Patents

プリントサイズ設定可能なカメラ

Info

Publication number
JP3212724B2
JP3212724B2 JP33456492A JP33456492A JP3212724B2 JP 3212724 B2 JP3212724 B2 JP 3212724B2 JP 33456492 A JP33456492 A JP 33456492A JP 33456492 A JP33456492 A JP 33456492A JP 3212724 B2 JP3212724 B2 JP 3212724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
size
camera
light
liquid crystal
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33456492A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06180473A (ja
Inventor
恵二 国重
和紀 溝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optic Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optic Co Ltd filed Critical Olympus Optic Co Ltd
Priority to JP33456492A priority Critical patent/JP3212724B2/ja
Publication of JPH06180473A publication Critical patent/JPH06180473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3212724B2 publication Critical patent/JP3212724B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルサイズからパノラ
マサイズならびにハイビジョンサイズに途中切り換え可
能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、迫力ある画面のパノラマプリント
は視野の広さが人気を呼び、レンズ付きフィルムに続い
て、普通サイズからパノラマサイズへの切り換え機能が
付いたコンパクトカメラが開発されている。しかし、こ
のパノラマプリントは、横幅が広すぎるために見にくか
ったり、アルバムに収納しにくい等の欠点があり、さら
にプリントコストが高い。
【0003】上記欠点を解決するものとして、プリント
の縦横比が9対16というハイビジョンサイズを使うも
のがある。これは、通常のLサイズプリントに比べて面
積が約25%大きく、臨場感ある写真が楽しめるのが特
長である。ハイビジョンの仕組みはパノラマ写真と同
様、ネガフィルムの感光部分の上下を画面サイズが9対
16になるよう遮へいして撮影し、現像所で横長サイズ
の印画紙に焼き付けるものである。
【0004】ところで、使用者は通常、全てのコマをパ
ノラマ、あるいはハイビジョンサイズで撮影することを
望む場合は少なく、撮影するコマのうち何枚かのみであ
る。この様な理由から、普通サイズからパノラマサイズ
に途中で切り替えることのできるコンパクトカメラが開
発された。ハイビジョンに対しても同じ要求があること
が考えられ、したがって、普通サイズをメインサイズと
し、パノラマサイズ、ハイビジョンサイズをサブサイズ
として途中切り換え可能なカメラの開発が望まれた。こ
の様な途中切り換え式のカメラによってカメラユーザー
は2種類の迫力ある画面を選択して楽しむことができ
る。以下に、従来の普通サイズ−パノラマサイズ切替え
可能なカメラにおける撮影視野の表示方法について簡単
に説明する。
【0005】実開平3−84825号公報は、ファイン
ダ内にあらかじめフルサイズとパノラマサイズの視野枠
を設け、そのどちらを選択するのかをユーザーが、カメ
ラの撮影画像サイズ表示手段の表示にもとづいて判断
し、撮影させる方法を開示している。
【0006】また、実開平3−69137号公報は、フ
ァインダ視野を制限するファインダ視野枠変動手段を設
け、画面サイズの設定にあわせたファインダ視野をユー
ザーに視認させる方法を開示している。この方法であれ
ば、ファインダ視野内の表示が煩雑になることがない。
また、撮影画面はフルサイズとパノラマサイズの2種類
しかなく、かつ、その縦・横比は明らかに異なるので、
カメラの使用者が設定されている画面サイズを誤認する
という問題は発生しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−84825号公報に開示された方法においては、フ
ァインダ内の視野枠線が多くなり、普通サイズ(フルサ
イズ)の視野が非常に見にくくなる。また、これにさら
にハイビジョン画枠が追加されると、前述したように縦
・横比が似通っているので、どの画枠に合わせて撮影す
べきかユーザーが混乱する恐れがあり、ユーザーの意図
した主要被写体を撮影し損なう場合が多い。
【0008】また、実開平3−69137号公報に開示
された方法においては、さらにハイビジョンサイズに切
り替え可能とすると、前述したように、パノラマもハイ
ビジョンも同様にネガフィルムの感光部分の上下を遮へ
いして横長の画面にするので、ファインダ内視野枠表示
の類似性が非常に高いこと、また、ハイビジョンサイズ
の縦・横比が、フルサイズの縦・横比とパノラマサイズ
の縦・横比の中間に位置するためにハイビジョンサイズ
の縦・横比とパノラマならびにフルサイズの縦・横比の
類似性が非常に高いこと等により、従来のような視野表
示形態では、一般のカメラの使用者が現在選択されてい
る画面サイズを誤認してしまい、意図に反したプリント
サイズの撮影を行う場合がある。
【0009】本発明のフル・パノラマ・ハイビジョン写
真撮影可能なカメラはこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、カメラの使用
者がハイビジョンとパノラマを誤って認識し、意図した
プリントサイズと異なる撮影をしてしまうことを防止で
きるフル・パノラマ・ハイビジョン写真撮影可能なカメ
ラを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、少なくともパノラマサイズとハイビジ
ョンサイズを含む複数種類のプリントサイズを設定する
ための設定手段と、複数の液晶表示素子で構成され、設
定されたプリントサイズにしたがって上記複数の液晶表
示素子を選択的に遮光状態とすることによって上記カメ
ラのファインダ視野範囲を制限する制限手段とを具備す
るプリントサイズ設定可能なカメラにおいて、上記設定
手段によりパノラマサイズが設定された場合には、上記
複数の液晶表示素子のうち、市松模様または格子状の遮
光パターンを有する液晶表示素子を用いて上記視野範囲
制限表示を行う。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【実施例】図1(a)は本発明の一実施例に係るカメラ
の斜視図である。
【0015】図1(a)において、2はカメラ本体、4
はシャッターレリーズボタン、6は撮影画角・画面サイ
ズ選択スライドスイッチであり、LCD1 は撮影に関す
る各種の情報を表示する液晶表示装置である。また、
8,9はそれぞれフラッシュスイッチ、サブジェクトス
イッチであり、押圧回数に応じてストロボの各種モー
ド、すなわちAUTO、AUTO−S、OFF、FIL
LINの設定や、セルフ、スポット測距・測光、マク
ロ、∞モード、ノーマルの設定を行う。
【0016】撮影画角・画面サイズ選択スライドスイッ
チ6は、図のX方向にスライドされるとそのスライド位
置6a,6b,6cに応じて、撮影画面サイズ及び、フ
ァインダ内表示が変更される様に構成されている。すな
わち、6aの箇所に設定されている場合は通常のフルサ
イズの撮影範囲に設定、表示され、6bの箇所に設定さ
れた場合は縦・横比9:16のハイビジョンサイズの撮
影範囲に設定、表示され、6cの箇所に設定された場合
はパノラマサイズの撮影範囲に設定、表示される。
【0017】更に図1(a)において、12はフラッシ
ュ発光部、16はファインダ窓、18a,18bはそれ
ぞれ測距用の投受光窓、20は撮影レンズ、22は自動
露出制御用の測光窓、23はカメラグリップ部を撮影者
がホールドしたか否かを検知する為のホールド検知窓を
それぞれ示す。
【0018】図1(b)はカメラの背面図を示すもの
で、撮影者がファインダを覗き込んでいるか否かを検知
する為の投・受光窓30a,30bがファインダ14の
下に配置されている。図2(a)、(b)はファインダ
光学系、さらに測距光学系、アイセンサー光学系、ホー
ルドセンサー光学系を示す断面図である。
【0019】図2(a)、(b)において、ファインダ
光学系は、対物レンズ101、4枚1組のボロミラー1
02、103、104、105、対物レンズの結像位置
付近に配置されたファインダ視野制限手段としての液晶
表示装置LCD2 、これに近接して配置されたコンデン
サレンズ107、接眼レンズ106からなる。
【0020】また、測距光学系において、測距窓18a
(図1(a))の後方には測距用発光ダイオード24が
配置されており、投光レンズL3 を介して被写体に赤外
光を投射するように構成されている。そして被写体から
の反射光は、測距窓18bの後方に配置された受光レン
ズL4 を介して、測距用受光素子26に受光され、三角
測距原理により被写体までの距離が測定される。
【0021】さらに、接眼レンズ106の下部には赤外
発光素子31aと受光素子31bが配置され、赤外発光
素子から投射された赤外光が、撮影者の顔面に発射さ
れ、受光素子31bにて検出されれば、撮影者がファイ
ンダを覗き込んでいるとし、検出されなければ覗き込ん
でいないと判定する為のアイセンサー光学系を構成して
いる。
【0022】さらに、ホールドセンサー光学系におい
て、ホールド検出窓23は、ハーフミラーをサンドイッ
チしたプリズム23aと投光素子23bと受光素子23
cからなり、撮影者がカメラのグリップをホールドして
いる場合に撮影者の手によって反射される23bからの
赤外光を23cによって検知することにより、カメラが
ホールディングされている状態を検知する。次に、図3
の回路と図4の回路とを接続して構成された本実施例の
カメラの電気回路について説明する。
【0023】同図において、S1 は図1に図示したシャ
ッターレリーズボタン4の第1段目の押圧で閉成される
測光スイッチである。S2 はその第2段目までの押圧で
閉成されるレリーズスイッチである。S3 は図1に図示
した撮影画面サイズ選択スライドスイッチに連動して閉
成されるスライドスイッチである。S4 はシャッターレ
リーズに応じて閉成され、フィルム巻き上げの完了によ
って開放される巻き上げスイッチである。S5 はカメラ
の裏ブタを閉じると開放され、開けると閉成される裏ブ
タスイッチである。S6 はフィルムが装填されて巻き取
られているときに開放され、フィルムが装填されていな
いときに閉成されるフィルム検知スイッチである。S7
はシャッターレリーズ動作の最初に閉成され、シャッタ
ーチャージ完了によって開放されるカウントスイッチで
ある。S8 はサブジェクトスイッチであり、1度押され
るとノーマルモードからセルフ・リモコンノードにな
り、押されるごとにスポット測距・測光→マクロモード
→∞モードと移り変わり、次に押されるとノーマルモー
ドに戻る。S9 はフラッシュスイッチであり、1度押さ
れるとAUTOモードから赤目軽減モードになり、押さ
れるごとにオフモード→強制発光モードと移り変わり、
次に押されるとAUTOモードに戻る。
【0024】E1 ,E2 はカメラの電源電池であり、そ
のどちらかが電池入れに装填されるとカメラに電源が供
給される。E1 はリチウム電池など電池の出力インピー
ダンスの高いもの、E2 はニッケル・カドミウム電池の
様に電池の出力インピーダンスが低いものである。電池
入れは、それぞれ2種類の電池の大きさに合わせて、互
いに他が入らないような構造をとっており(不図示)、
出力インピーダンスの低い方には直列にRD (0.3
Ω)が接続されている。これは、ストロボチャージ用T
r1 がストロボーチャージ時に熱破壊しないように、制
限抵抗を入れて昇圧トランスの1次側の突入電流を制限
する為のものである。
【0025】さて、電池E1 ,E2 のどちらかが装填さ
れると、その出力はダイオードD2およびコンデンサC
2 からなる安定化回路を介して、CPU200に入力さ
れる。ここで、電圧の変動に対して誤動作が生じやすい
回路には、安定化回路によって安定化された電源電池E
1 から給電がなされ、その他の回路には電源電池E2
ら直接給電がなされる。
【0026】スイッチS1 ,S2 ,S4 はそれぞれ起動
スイッチであり、ナンドゲートNAを介してCPU20
0の割り込み端子INTに接続されるとともに、その入
力端子PI1 ,PI2 ,PI7 にも直接接続されてい
る。ここで、CPU200への割り込みは、割り込み端
子INTへの入力が立ち上がることによってかけられ
る。
【0027】スイッチS3 ,S5 はコンデンサと抵抗か
らなる微分回路202を介してナンドゲートNAに入力
されている。スイッチS5 〜S9 はCPU200の入力
端子PI7 〜PI12にそれぞれ接続されている。
【0028】FLはフラッシュ撮影用の閃光放電管およ
びその制御回路を含むフラッシュ回路であり、CPU2
00の出力端子PO0 からの信号によってTr1 をO
N、OFFさせ、フラッシュ発光用メインコンデンサに
高電圧を印加する昇圧動作を開始するとともに、インタ
ーフェースIC(以下MINKICと称する)204と
通信してN0 端子出力をONすることによってフラッシ
ュを発光させる。
【0029】CPU200とMINKIC204との通
信は、CPU200のPO0 〜PO5 と、MINKIC
204のD0 〜D3 が接続された4ビットデータライン
と、PO6 ,PO3 と、ALATCH,DLATCHが
接続されたアドレスラッチ制御ラインと、データラッチ
制御ラインとを用い、CPU200がMINKIC20
4に内蔵されたラッチメモリに4ビットデータを転送す
ることによって行う。MINKIC204は転送された
データに基づいて内部の各機能を動作させ、MINKI
C204の各端子状態を決定する。
【0030】通信プロトコルは、図9に示されるよう
に、まず4ビットのアドレスデータがD0 〜D4 端子に
出力された後、ALATCHがH→Lになり、H→Lエ
ッジによってMINKIC204のアドレスラッチにラ
ッチされる。
【0031】次に4ビットの転送データが出力された
後、DLATCHがH→LになりそのH→Lエッジによ
ってMINKIC204のアドレスラッチによって選択
されたラッチメモリにラッチされる。図5にラッチメモ
リの構成の概念図を示す。この様な構成をとることによ
り、CPU200は、少ないポート数にて多くの端子制
御を行うことができる。以下に、CPU200による充
電制御を図12,13のフローチャートをもとにして説
明する。
【0032】図12(a)のS1 において、CPU20
0はまず、Tr1 のON時間TONと、OFF時間TOFF
を設定する(図12(b)参照)。ここでは、TON=5
00μsec、TOFF =500μsecとする。これは
イニシャル値であり、CPU200のROM又はE2
ROM206に書き込まれた値を参照して決定する。次
に、S2 において、PO0 端子をON・OFF制御して
1 で設定されたパルス駆動を行う。次にS3 におい
て、R2 ,R3 の分圧比をMINKIC204のST端
子を通してモニタすることにより、ストロボ充電電圧が
50V以上か否かチェックする。図6に示すように、M
INKIC204内には、コンパレータ300とD/A
302が内蔵されており、D/Aの値とST端子入力値
をコンパレータ300で比較し、その比較結果がCPO
端子を通じてCPU200の入力ポートPI13に入力さ
れる。そして、50V以上ならばS5 へとび、50V以
上でないならばS4 へとぶ。
【0033】S4 において、PO0 端子の駆動後5秒以
上経過したかどうかを判断し、経過していればストロボ
充電回路FLが故障であると判断してS17にとび充電を
終了する。この様にして発熱・発火の不具合の発生を防
ぐ。次に、S5 において、TON=300μsec、T
OFF =400μsecに変更する。この様にしてストロ
ボチャージ電圧に見合ったデューティ・周波数の駆動を
行うことによりストロボチャージスピードならびに効率
において最適の昇圧動作をCPU200にさせることが
できる。設定値はROM固定でも良いし、昇圧トランス
やTrの種類にマッチングさせる為にE2 PROM値と
しても良い。また、バッテリーの種類や、消費量に応じ
て上記パラメーターを可変できる様、ソフト構成するの
も好ましい。
【0034】次に、S6 においてPO0 端子をON、O
FF制御してパルス駆動を行う。次にS7 において、ス
トロボ充電電圧が100V以上かどうかを判断し、そう
でない場合は30秒以上経過したかどうかを判断し、経
過した場合はS17にとぶ。
【0035】また、ストロボ充電電圧が100V以上の
場合は、S9 において、TONを200μsecとし、T
OFF を400μsecとする。次に、S10において、P
0端子をON、OFF制御する。そして、S11におい
て、ストロボ充電電圧が200V以上かどうかを判断
し、そうでない場合は30秒以上経過したかどうかを判
断し、経過した場合はS17へとぶ。
【0036】200以上の場合はS13において、TON
100μsecとし、TOFF を200μsecとする。
次に、S14において、PO0 端子をON、OFF制御す
る。そして、S15において、ストロボ充電電圧が300
V以上かどうかを判断し、そうでない場合は30秒以上
経過したかどうかを判断し、経過した場合はS17にと
ぶ。300V以上の場合は、S17において、PO0 端子
をLにしてチャージ動作を停止し、リターンする
(S18)。
【0037】ここでは、TON,TOFF 時間は固定値とし
ているが温度や電池種類判別手段を設け電池の種類(例
えばニッカド電池の様に出力インピーダンスの小さい場
合TONを短くTOFF を長くして)に応じてデューティー
を変更する様構成すると、熱破壊もなく且つチャージタ
イムを可及的に短くすることができる。
【0038】図3、図4に戻って、MD208はフィル
ム巻き上げ用のモータM1 とピント調整用レンズ駆動モ
ータM2 とシャッター開閉用プランジャー、画面サイズ
設定モータM3 を駆動するモータブリッジICであり、
CPU200とMINKIC204との通信によってN
1 ,N2 ,N3 ,N4 ,N5 ,P1 ,P2 ,P3
4 ,P5 の各出力ポートを制御することにより、フィ
ルムの巻き上げ・巻き戻し、ピント調節、シャッター開
閉、画面サイズ設定が行なわれる。
【0039】SDX1 ,SDX2 ,SDX3 ,SDX4
はフィルムのパトローネに予め記憶されたフィルム感度
に関する情報を読み取り、その情報に応じて開閉状態が
設定されるフィルム感度読み取り用スイッチであり、各
スイッチによる4bitデジタルコード情報は、MIN
KIC204のDX1 ,DX2 ,DX3 ,DX4 端子に
入力される。そしてMINKIC204のチップイネー
ブルに応答して、数100μsec 間だけD0 ,D1 ,D
2 ,D3 端子に出力される。
【0040】CPU200は、その間のみ、PO2 ,P
3 ,PO4 ,PO5 を入力ポートとして上記4ビット
コードを読み取りフィルム感度情報を得る。なおこの間
にMINKIC204では内部のラッチメモリの内容が
すべて所定の値に設定される。
【0041】さらに、D1 はフォトダイオードであり、
MINKIC204からの基準電圧Vref 端子にカソー
ド、SPD端子にアノードが接続されている。フォトダ
イオードD1 出力は内部の測光回路によって対数圧縮さ
れ、対数圧縮された出力をコンパレータ300により温
度比例DAC302の出力と比較し、その結果がCPO
に出力される。CPU200はCPO出力状態をモニタ
しつつ、通信により温度比例DAC302の設定値を変
更し、いわゆる逐次比較型のA/D動作を行うことで測
光値のデジタル値を取り込む。なお、CPOは、いろい
ろなコンパレータ出力のワイアードORとなっているの
で、CPU200はあらかじめ通信によってどのコンパ
レータを使用するか選択していることは言うまでもな
い。この様にワイアードにすることによって結果として
MINKIC204のピン数ならびにCPU200の使
用ポート数を大幅に減らすことができる。以上、CPU
200はフィルム感度情報、測光情報、さらに後述する
測距情報から、露出演算を行い、シャッター制御する。
【0042】さらに、PI0 ,PI1 ,PI2 はそれぞ
れ巻き上げ・巻き戻し量検出用フォトインタラプタ、ピ
ント調節レンズ駆動量検出用フォトインタラプタ、並び
に露出タイミング検出用フォトインタラプタである。そ
れぞれのフォトトランジスタのコレクタは、ピン数・配
線数削減の為に1本にまとめられワイアードORの形式
で、MINKIC204のPIIN端子の内に入ってい
る。MINKIC204内ではこれらの信号をコンパレ
ータ300で各PIに対応したスレッシュレベルと比較
し、波形整形した後にCPO端子より出力する。各PI
の選択は、PL0 ,PL1 ,PI2 端子のON,OFF
によって行っている。PL0 ,PL1 ,PI2 端子はそ
れぞれ定電流源ポートであり、各PIのIREDを定電
流ドライブすることができる。以上の様にしてCPU2
00は、通信により、PL0 ,PL1 ,PL2 ,PL3
端子を順次ON・OFF制御することにより、各シーケ
ンスにおける必要な駆動量ならびにタイミングを知るこ
とができる。
【0043】AFは、被写体までの距離を測定する部分
であり、PSDがVref 端子、PSD1 ,PSD2 端子
に接続されており、IRD1 端子はIREDをドライブ
するTr3 に接続されている。
【0044】CPU200はMINKIC204に測距
回数を通信によって指示すると、その回数だけIRED
がパルス発光し、それに同期して得られたPSD光電流
出力PSD1 ,PSD2 の比演算結果が不図示の積分コ
ンデンサに蓄積される。蓄積されたコンデンサ電荷はC
PU200からの通信によってディスチャージされ、デ
ィスチャージされてしまうとCPO端子がHからLに変
化する。CPU200はディスチャージのための通信開
始からCPOがH→Lに変化するまでの時間をカウント
し、それを測距データとする。以下に、図7の測距回路
ブロック図と図14のフローチャートを参照してCPU
200によるAF動作制御を説明する。
【0045】ステップS1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5
おいて、各画面サイズに応じて測距の投光・積分回数N
を決定する。一般に、投光・積分回数が多ければ多い
程、測距精度は向上する。測距精度と投光・積分回数の
間には
【0046】
【数1】
【0047】の関係がなり立つ。パノラマ・ハイビジョ
ンにおいては、フルサイズ撮影時よりも、ネガの拡大率
が大きい為に最大許容錯乱円の大きさは逆に小さくな
り、フルサイズと同程度の写りにする為には測距精度を
向上させる必要が生じる。フルサイズ撮影時の投光・積
分回数をNF とすると、第2の画面サイズの場合に必要
な投光・積分回数N2 は N2 =NF ×(第2の画面サイズのプリントのネガ拡大
率/フルサイズのプリントのネガ拡大率)2
【0048】を目安とするのが望ましい。ただし、投光
・積分回数が多くなればなる程、レリーズタイムラグが
大きくなるので適当なバランスが必要である。あまり大
きな数にしすぎると積分コンデンサがハード上の制約に
て飽和してしまうことがあるが、その様な場合には、同
じ測距シーケンスを複数回行い、その結果の平均をとる
様にすれば良い。ここでは、説明を簡便にする為、積分
コンデンサは十分大きなものとし、ハード上の制約はな
いものとする。
【0049】次に、S6 において、CPU200はMI
NKIC204と通信し、ラッチメモリ400のビット
LM1を立ててRSW1 をONする。すると帰還回路を
形成するOPアンプOP1 ,OP2 の出力ドライブ能力
が増え、ホールドコンデンサCH1,CH2を急速に放電で
きるドライブ能力をもつ。これによってPSDからの背
景光電流に相当する量をコンデンサCH1,CH2に瞬時に
記憶し、背景光電流成分を引き抜くことができる。所定
時間後、CPU通信によりLM1をOFFさせて、急速
チャージ状態からノーマルチャージ状態にする。これに
よりOP1 ,OP2 のドライブ能力は減り、急速なPS
D光電流入力には応答しない状態となる。
【0050】次に、S7 において、CPU通信によりL
M3をONさせて積分C(積分コンデンサ)をリセット
する。そして所定時間後LM3をOFFする。次に、S
8 において投光・積分カウンタNc=0とする。次に、
9 において、まず、CPU通信してLM4 をONし、
0 端子によって直接IREDを駆動できるようにす
る。
【0051】次に、S10において、CPU200はD0
端子をON・OFF制御し、IREDをパルス駆動す
る。それに同期して、SW4 をON・OFFし、それに
同期して積分コンデンサには測距演算出力が積分され
る。次にS11において、1回のIREDパルス駆動で、
投光・積分カウンタNCをインクリメントする。次に、
12において、投光・積分カウンタNCが所定回数Nに
達するまで、S10,S11,S12のループをまわり積分を
行う。S12においてNc がNに達したとき、S13におい
てCPU通信によりLM4 をOFFにし投光不能とす
る。
【0052】次に、S14においてCPU通信によりLM
5 をONとし、積分Cのディスチャージを開始する。そ
して、S15において、CPU200はディスチャージ開
始とともにカウントを開始し、CPOがH→Lに反転す
るまでカウントを続け(S16)、CPOが反転した時点
でカウント終了する。次に、S17において、前記カウン
ト値に(100/N)をかけることにより投光回数によ
らない測距データAFを計算し、リターンする
(S17)。以上の処理に関するタイミングチャートを図
10に示す。
【0053】ここで、図3、図4の説明に戻る。図4の
AFの内には一対のIREDとPSDのみが示されてお
り、またそのMINKIC204との接続も1つである
が、本実施例では全部で5セットのIREDとPSDが
あり、測距ポイントは全部で5つある。そしてそれぞれ
が、図31(a)に示すようなファインダ内のマークに
対応している。5つの測距ポイントはCPU200が通
信を行うことにより、選択することができる。
【0054】図4のEYESは、カメラのファインダを
撮影者が覗いているか否か検知する為のIREDとフォ
トトランジスタの対であり、IREDから投射された赤
外光が、撮影者の顔面にあたって反射されその反射光が
フォトトランジスタにて検知されると覗いていると判断
する。IREDはCPU200がMINKIC204に
通信してON・OFFパルス駆動し、フォトトランジス
タ出力はMINKIC204内で波形整形された後にC
POに出力される。
【0055】図4のHLDSも上記同様の動作によって
撮影者の手からの反射光の有無によりカメラがホールド
されているか否かの判断をする。以上の様にしてCPU
200は撮影者がカメラをホールドしファインダを覗い
ているか否かを知ることができる。次に、本実施例のカ
メラを制御するCPU200の動作について、図16の
フローチャートに基づいて説明する。
【0056】図16において、電池が装着されることに
よるパワーオンリセットによって回路がリセットされ、
次に、S0 でCPU200の入出力ポート及びメモリが
すべて初期設定される。次にS1 において4分及び4時
間後に割り込みがかかる様、4分及び4時間割り込みを
それぞれ許可し、割り込みタイマをそれぞれスタートさ
せる。次に、S2 において、画面モードをPI3 〜PI
6 の各ポート状態から判断し、それに対応した表示デー
タメモリの書き変えを行う。次に、S3 においてモータ
3 を駆動し画面サイズの設定を行う。次に、S4 にお
いて表示データメモリに従って表示をLCD1 ならびに
LCD2 に対して行なう。次に、S5 においてフラッシ
ュ回路の昇圧動作を開始し、所定電圧値にして停止す
る。
【0057】次に、S6 においてCPU200の割り込
み端子(INT)への外部からの割り込みを許可する。
次にS7 において撮影者がファインダを覗いていること
が検知されると、フラグEYESFをONする。検知さ
れないとOFFする。次に、S8 において撮影者がカメ
ラをホールドしていることが検知されるとフラグHLD
SFをONし、ホールドしていない場合はOFFする。
【0058】そして、S9 において、EYESF,HL
DSFのどちらもONしていると判断された場合は、S
11,S12によって測距・側光動作を行い、それぞれの値
をメモリに記憶する。次に、S13において最近距離の測
距ポイントを選択し、表示データメモリに書き込む。次
に、S10においてT秒待ち、S7 へ戻る。ここではイニ
シャライズ値はT=0.5である。次に各割り込みにつ
いて説明する。
【0059】図17(a)は4分間割り込みが入った場
合のフローチャートである。まず、S1 においてLCD
1 ,LCD2 表示をすべてOFFにする。次にS2 にお
いてアイ・センス,ホールド・センスの周期T=1とし
1秒にする。そして、S3 でリターンする。
【0060】図17(b)は4時間割り込みがはいった
場合のフローチャートである。まず、S1 においてメモ
リー・ポートのイニシャライズを行う。次にS2 におい
てストップモードに入り、低消費電流状態になる。
【0061】図18は外部割り込みが入った場合のフロ
ーチャートである。まず、シャッターボタン4の押圧、
トリミングボタン3のスライド、フィルムの巻き上げ、
および裏蓋の開閉のいずれかによってCPU200の割
り込み端子に外部割り込みがかかると、S1 でその他の
外部割り込みを禁止してS2 に進む。次に、S2 におい
て巻き上げスイッチS4 の開閉状態を検査し、該スイッ
チS4 がOFFし、フイルムの巻き上げが完了していれ
ばS3 に進んでDXコードの情報を入力する。完了して
いなければS17の巻き上げルーチンへとび巻き上げ動作
を行う。
【0062】次に、S4 において、画面サイズ設定スイ
ッチ位置から設定画面サイズを入力し、その状態を表示
用メモリに書き込む。次に、S5 において、モータM3
を駆動して画面サイズの設定を行う。次に、S6 におい
て、裏ブタスイッチS5 の開閉状態を検知し、裏ブタが
開放されていて該裏ブタスイッチS5 がONの場合、S
7 にすすんで、フイルムの撮影枚数をカウントするフィ
ルムカウンタの値を“0”にする。
【0063】次に、S6 で裏ブタが閉成されていて裏ブ
タスイッチS5 がOFFの場合は、S7 をジャンプして
8 に進む。次に、S8 において、シャッターボタン4
に連動している測光スイッチS1 の開閉状態が検知さ
れ、測光スイッチS1 がOFFであれば図16のA1
戻る。ONしていればS9 へとぶ。
【0064】S9 において、アイセンス・フラグEYE
SF、ホールド・フラグHLDSFが共にONし、撮影
者がすでにカメラを構えて覗いている状態でないならば
10で5点測距・測光を行い、そうでないならば、S11
へとぶ。S11では測距・測光動作を停止する。次に、S
12において測距ポイントを示す表示メモリに測距ポイン
ト情報を書き込む。次に、S13においてLCD1 、LC
2 に表示する。そして、S14において、レリーズスイ
ッチS2 の開閉を検知し、S2 がONしていればS16
レリーズルーチンに飛び露出動作に入る。OFFしてい
ればS15にて角度測光スイッチS4 の状態を検知し、S
4 がONしていればS14に戻り、OFFしていればA1
へとぶ。
【0065】図8は、撮影画面切り換え機構の実施例で
ある。20,20′はアパーチャ10の前方において垂直面内
を上下移動自在に向合って配置した2個の撮影サイズ切
り換え部材であって、撮影サイズ切り換え部材20,20′
にはカメラ本体に突設したガイドピン17,17′に係合す
る垂直案内溝孔26,26′が形成してある。撮影サイズ切
り換え部材20,20′の一端部には、連結用歯車36に噛合
するラック27,27′が形成してある。30は切り換え部材
20を上下方向に移動させるスロープカムであり、切り換
え部材20は、突起51とカメラ本体突起51′に取り付けら
れたバネ50によってスロープカム30に押しつけられた
状態に保持されている。
【0066】スロープカム30はモータM3 によって回動
され、その回動量に従って切り換え部材20,20′が上下
することになる。その上下移動位置は切り換え部材20に
貼りつけられた白、黒、灰のパターン32とフォトリフレ
クタ31によって検知することができる。灰レベルはパノ
ラマサイズ、黒レベルはハイビジョンサイズ、白レベル
は普通サイズである。
【0067】ここで図3の説明に戻る。LCD1 はカメ
ラ上面の液晶表示装置、LCD2 はファインダ内液晶表
示装置である。液晶表示用電圧VLCDは図4のMIN
KIC204から供給される。VLCD電圧はCPU2
00からMINKIC204への通信によって可変とす
ることが可能であり、ファインダ内液晶のコントラスト
が可及的に高くなるような値に設定される。
【0068】上記ファインダ内液晶としては、一般にカ
メラ上面に使用される液晶と同じTN(ツイスト・ネマ
チック)型の液晶を使用可能であるが、この液晶には2
枚の偏光板が使われており、この偏光板によって50%
以上の光が遮断されるので、ファインダ内画像が暗くな
る。したがって、透過率をあげる為にはゲスト・ホスト
液晶を使うのが良い。これは正の誘電異方性(電圧印加
により配向因子が電極面に垂直になる)をもつネマチッ
ク液晶をホストに、光吸収異方性を持つ2色性色素をゲ
ストとする液材を用いた液晶であり、配向因子が電極面
に垂直方向に配向(ホメオトロピック配向)した時に光
を透過し、配向因子が電極面に平行に配向(ホモジニア
ス配向)した時に光を遮断する性質を有するものであ
る。一般の液晶駆動方法としてはダイナミック駆動が普
通であり、ファインダ内液晶はコントラストを高める為
にスタティック駆動とするのが良い。
【0069】図11は、LCD2 をスタティック駆動し
た場合のCOM1 端子とS1 〜S13端子の端子波形であ
る。S1 〜S13端子のそれぞれが、各液晶パターンのセ
グメントに対応しており、S1 〜S13端子波形とCOM
1 波形が逆相である時、各セグメントにVDD〜−VDD
圧が印加されONする。逆にCOM1 波形と同相である
とOFFする。
【0070】CPU200内部にはS1 〜S13までの表
示用メモリビット領域が確保されており(不図示)、各
ビットが“1”のときはそれに対応する表示セグメント
のONを示し、“0”はOFFを示す。CPU200は
表示用サブルーチン(不図示)によって表示用メモリビ
ットを参照して、PO8 〜PO21までの出力状態を切り
換える。切り換える周期は約5msecごとであり、各制御
プログラム途中で、上記表示用サブルーチンをコール
し、安定したファインダ内表示を行う。以下に、本発明
の各実施例について説明する。
【0071】図19〜図22は、第1実施例として、フ
ァインダ視野制限手段に液晶表示装置(LCD2 )を用
い、パノラマとハイビジョンの視野遮光熊様を異なるも
のとし、ユーザーに現在どちらの画面サイズが選択され
ているか認知可能な様にしたものである。
【0072】図19は、ハイビジョンサイズを2つの遮
光ブロック,パノラマサイズを4つの遮光ブロックによ
って遮光表示を行うことにより、画面サイズの識別を可
能としたものである。
【0073】図20は、ハイビジョンサイズを2つの遮
光ブロック,パノラマサイズを8つの遮光ブロックによ
って遮光表示を行うことより、画面サイズの識別を可能
としたものである。
【0074】図21は、ハイビジョンサイズを一様な遮
光パターン,パノラマサイズを上記遮光パターンと
模様の遮光パターンによって遮光表示を行うことより画
面サイズの識別を可能としたものである。
【0075】図22は、ハイビジョンサイズを一様な遮
光パターン,パノラマサイズを上記遮光パターンと格子
状遮光パターンによって遮光表示を行うことより画面サ
イズの識別を可能としたものである。
【0076】図23、図24は、第2実施例として、フ
ァインダ視遮光が同一パターンである場合に、文字表記
をさらに表示することによってパノラマ,ハイビジョン
の識別を可能とするものである。
【0077】図23は、遮光用LCDの他に文字表記と
しての6セグメント液晶文字表記手段を形成したもので
ある。文字表記はLCDで行うので、LEDで表示する
のに対して極力消電設計が計られる。この種の表示は常
時点灯していなければならないので、LEDでは消費電
流が問題となる。またLEDを点灯させる為の出力端子
が6本必要であり配線上も問題が多い。そこで、本実施
例では、図31(b)に示すようなマークをハイビジョ
ン用遮光セグメントS12と共通にし、図31(c)に示
すマークをパノラマ用遮光セグメントS13と共通に構成
している。
【0078】この様にすることにより、図19〜図22
に対して、図31(d)に示すマークのセグメントS14
が増えるのみでハイビジョン/パノラマ表示ができ、表
示用ピン数を可及的に減らすことができ、スタティック
駆動の問題である端子数の増大の問題を解決することが
できる。
【0079】図24は、撮影画面サイズを識別可能な文
字を表示する例である。この様な表示形熊とすることに
より、文字セグメント駆動端子を新たに増やすことなく
本発明の目的を達成することができる。
【0080】図25は、発光素子を用いてパノラマ,ハ
イビジョン表示を行った実施例である。ここでは発光素
子として図3に示されるLED1 ,LED2 と文字表示
マスク(不図示)を使用している。ハイビジョン画面が
設定されている場合はLED1 を点燈し、パノラマ画面
が設定されている場合はLED2 を点燈し、撮影者に現
在の撮影画面が何であるか表示する。表示はCPU20
0が、MINKIC204に通信し、MINKIC20
4のLED1 ,LED2 のポートをON,OFFするこ
とによって行う。
【0081】ここで、LED表示タイミングとしては従
来のカメラにおける測距完了表示LEDの点燈と同じ様
に、1stSW(測光SW)に連動して発光表示させる
手法が考えられる。しかしながら測距完了と異なり、本
表示はモード表示であるから、レリーズボタンが半押し
されている間のみ点燈している様に構成すると、確認し
ようとするたびに半押ししなければならない。そもそも
半押し操作はユーザーにとっては難しい部類の操作であ
るので、上記構成とするのは好ましくない。
【0082】そこで、本実施例では、測光SW,レリー
ズSW,サブジェクトSW,ストロボSW,裏ブタSW
等の外部SWが入力されると上記LED表示が開始さ
れ、所定時間操作されずにいるとLED表示を消燈させ
る様にする為、図16のステップS3 においてLC
1 ,LCD2 に加えて、LED表示を表示メモリの内
容に従って行い、旦つ、図17(a)のS1 においてL
CD1 ,LCD2 表示の消燈と共にLEDの消燈を行う
様構成されている。
【0083】この様に構成することにより、発光素子に
よる画面サイズ表示をカメラ使用中はできるだけ長く、
旦つ無駄な消費電流を使用することなく、使い勝手の良
い画面サイズ表示を行うことができる。
【0084】上記構成の他に、本実施例の電気システム
ではアイセンサならびにホールドセンサを内蔵している
ので、これを利用して図16のS3 におけるLED点燈
の時間を4分から1秒程度にする様構成し、旦つ、EY
ESF=ONかつHLDSF=ONの時のみ点燈する判
断ルーチンを入れると、カメラユーザーがファインダを
覗いている時のみLED点燈表示がなされるので、上述
したものよりもさらに消電力化をはかることができる。
【0085】以上、実施例においては、視野制限手段と
してLCDを用いたが、これはカメラの小型化をはかる
為に用いたものであってこれに限定するものではなく、
メカニカルな機構を採用しても同じ効果・目的を果たす
ことができる。
【0086】図26、図27は、第3実施例として、フ
ァインダ内にハイビジョン視野示標とパノラマ視野示標
を設け、現在のファインダ視野状態がどちらのものであ
るか識別可能にした実施例である。
【0087】図28、29、30はハイビジョン視野制
限中にパノラマ視野示標を見ることを可能にした実施例
であり、この様に構成することによってハイビジョンと
パノラマサイズの誤認を防止することができる。ここで
はパノラマ視野制限中においてもハイビジョン視野示標
が表示させる様にしたがこれはなくても良い。
【0088】またパノラマやハイビジョンの視野示標は
ファインダ内にけがき線で表示しても良い。視野示標は
実線でも良いが、本実施例の様に点線とか、あるいは画
面全部にひかずに一部のみの線分としてあくまでも示標
としての意味を強調する方が良く、撮影画面視野制限と
の区別がつく様にした方が良い。
【0089】以上のように本実施例においては、パノラ
マサイズならびにハイビジョンサイズに途中切り替え可
能であり、旦つ視野枠を切り替える手段を有するカメラ
において、パノラマとハイビジョンのファインダ視野遮
光状態を異なるものとする。もしくはパノラマとハイビ
ジョンの視野遮光ないしは視野枠表示と共にパノラマ,
ハイビジョンの文字表示又は視野示標表示を行う等のフ
ァインダ内表示を行うことにより、ユーザーに撮影前の
ファインダを覗いた段階で、パノラマ,ハイビジョン等
の非常に似かよった画面サイズであってもパノラマかハ
イビジョンか確実に識別させることが可能であり、ユー
ザーの撮影意図に反するプリントサイズでの撮影を防止
することができる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、ユーザーがハイビションサイズとパノラマサイズを
誤って認識することがなくなり、意図したプリントサイ
ズと異なるサイズでの撮影を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラの斜視図および
背面図である。
【図2】ファインダ光学系の断面図及び構成図である。
【図3】カメラの電気回路図の一部である。
【図4】カメラの電気回路図の一部である。
【図5】MINKIC内の電気回路ブロックである。
【図6】MINKIC内の電気回路ブロックである。
【図7】MINKIC内の電気回路ブロックである。
【図8】カメラの撮影画面切り替え機構を示す図であ
る。
【図9】CPUとMINKICとの通信フォーマットを
示すタイミングチャートである。
【図10】CPUによる測距回路ブロック制御フォーマ
ットを示すタイミングチャートである。
【図11】ファインダ内LCDの駆動波形図である。
【図12】ストロボチャージルーチンを示すフローチャ
ートの一部である。
【図13】ストロボチャージルーチンを示すフローチャ
ートの一部である。
【図14】測距ルーチンを示すフローチャートの一部で
ある。
【図15】測距ルーチンを示すフローチャートの一部で
ある。
【図16】パワーオンリセットルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図17】4分間および4時間割り込みタイマールーチ
ンを示すフローチャートである。
【図18】外部割り込みタイマールーチンを示すフロー
チャートである。
【図19】ハイビジョンとパノラマの遮光パターンを異
なるものとして識別する第1の実施例を示す図である。
【図20】図19の実施例の変形例を示す図である。
【図21】図19の実施例の変形例を示す図である。
【図22】図19の実施例の変形例を示す図である。
【図23】ハイビジョンとパノラマの画面サイズを視野
制限に合わせて表示する第2の実施例を示す図である。
【図24】図23の実施例の変形例を示す図である。
【図25】図23の実施例の変形例を示す図である。
【図26】ハイビジョンとパノラマの画面示標を表記し
た第3の実施例を示す図である。
【図27】図26の実施例の変形例である。
【図28】図26の実施例の変形例である。
【図29】図26の実施例の変形例である。
【図30】図26の実施例の変形例である。
【図31】ファインダ内表示の構成要素を示す図であ
る。
【符号の説明】
2…カメラ本体、4…シャッターレリーズボタン、6…
撮影画角・画面サイズ選択スライドスイッチ、8…フラ
ッシュスイッチ、9…サブジェクトスイッチ、12…フ
ラッシュ発光部、16…ファインダ窓、18a,18b
…投受光窓、20…撮影レンズ、22…自動露出制御用
の測光窓、23…ホールド検知窓、LCD1 ,LCD2
…液晶表示装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−250442(JP,A) 特開 平4−360136(JP,A) 特開 平6−180467(JP,A) 特開 平5−323423(JP,A) 特開 平5−188431(JP,A) 実開 昭62−89626(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 - 17/28 G03B 13/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともパノラマサイズとハイビジョ
    ンサイズを含む複数種類のプリントサイズを設定するた
    めの設定手段と、 複数の液晶表示素子で構成され、設定されたプリントサ
    イズにしたがって上記複数の液晶表示素子を選択的に遮
    光状態とすることによって上記カメラのファインダ視野
    範囲を制限する制限手段と、を具備するプリントサイズ設定可能なカメラにおいて、 上記設定手段によりパノラマサイズが設定された場合に
    は、上記複数の液晶表示素子のうち、市松模様または格
    子状の遮光パターンを有する液晶表示素子を用いて上記
    視野範囲制限表示を行うようにした ことを特徴とするプ
    リントサイズ設定可能なカメラ。
JP33456492A 1992-12-15 1992-12-15 プリントサイズ設定可能なカメラ Expired - Fee Related JP3212724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33456492A JP3212724B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 プリントサイズ設定可能なカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33456492A JP3212724B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 プリントサイズ設定可能なカメラ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11207714A Division JP2000039659A (ja) 1999-07-22 1999-07-22 カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06180473A JPH06180473A (ja) 1994-06-28
JP3212724B2 true JP3212724B2 (ja) 2001-09-25

Family

ID=18278817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33456492A Expired - Fee Related JP3212724B2 (ja) 1992-12-15 1992-12-15 プリントサイズ設定可能なカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3212724B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06180473A (ja) 1994-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001005060A (ja) 銀塩撮影および電子撮像兼用カメラ
JPS62112142A (ja) デ−タ写し込みカメラ
JP3212724B2 (ja) プリントサイズ設定可能なカメラ
US4853731A (en) Autofocus camera having automatic focus adjustment apparatus
JPH04350630A (ja) カメラ
JPH10170991A (ja) ポートレイトの撮影装置およびその方法
JPS6250743A (ja) デ−タ写し込みカメラ
JP2000267151A (ja) カメラ
JP3244316B2 (ja) カメラの液晶表示装置
JPH0516585Y2 (ja)
JP2000039659A (ja) カメラ
JPS6252541A (ja) トリミング撮影が可能なカメラ
JPS6250748A (ja) 焼付装置
JPS62143037A (ja) トリミング情報記録用カメラアクセサリ
JPH0247630A (ja) 液晶表示装置
JPH0664287B2 (ja) トリミング撮影が可能なカメラ
JPS62178226A (ja) 防水カメラ
JP3294394B2 (ja) カメラのバッテリ・チェック装置
JPH079525B2 (ja) トリミング撮影が可能なカメラ
JPH05113599A (ja) 銀塩写真および電子スチル写真両用カメラ
JP3238475B2 (ja) 強制無限機能を有するカメラ
JPS6250745A (ja) トリミング撮影が可能なカメラ
JPS6250742A (ja) トリミング撮影が可能なカメラ
JPH09189940A (ja) ファインダー内表示装置およびこれを備えたカメラ
JPH07191381A (ja) データ写し込み可能なカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010703

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees