JPH079525B2 - トリミング撮影が可能なカメラ - Google Patents

トリミング撮影が可能なカメラ

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JPH079525B2
JPH079525B2 JP60190522A JP19052285A JPH079525B2 JP H079525 B2 JPH079525 B2 JP H079525B2 JP 60190522 A JP60190522 A JP 60190522A JP 19052285 A JP19052285 A JP 19052285A JP H079525 B2 JPH079525 B2 JP H079525B2
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カメラに関し、更に詳しくは、通常の撮影範
囲を撮影する通常撮影モードとそれよりも狭いトリミン
グの範囲を指示するトリミングモードとを切り換え可能
なカメラに関する。
従来の技術 従来、上述のごときカメラは特開昭54−26721号公報に
よって既に提案されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このようなカメラにおいて、トリミング
撮影を行わない通常撮影モードにおける撮影範囲全域を
測光手段によって測光し、その結果に応じて露出制御を
行うように構成すると、トリミング撮影を行う場合には
プリントされない範囲をも測光することになり、この測
光結果に応じて露出制御を行うとトリミング撮影領域に
おいては露出誤差が生じる。
例えば、通常の撮影範囲の片すみに太陽のような他の被
写体に比べて極めて輝度の高い被写体が撮影されている
場合、トリミングモードを選択するとその高輝度の被写
体はプリントされないことになる。このようなときに、
フィルムに撮影される範囲全体を平均測光して露出を行
うと、プリントされる範囲の被写体は極端に露出不足
(アンダー)になってしまう。逆に、撮影範囲の中央部
にスポットライトが当たっていてその部分がまわりに比
べて著しく高輝度である場合、フィルムに撮影される範
囲全体を平均測光して露出を行うと、プリントされる範
囲の被写体は極端に露出過剰(オーバー)になってしま
う。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、
その目的はトリミング撮影の場合にも露出誤差が生じな
いカメラを簡単な構成のもとに提供することにある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、通常の撮影範囲
を撮影する通常撮影モードと、それよりも狭いトリミン
グk範囲を指示するトリミングモードとを切り換え可能
なカメラにおいて、撮影レンズと、撮影される範囲を測
光する測光手段とを有し、撮影モードの切り換えに関わ
らずトリミング撮影がなされる時のトリミングの範囲に
対する撮影レンズの画角に測光手段のにらむ測光角が含
まれるように設定されていることを特徴とする。
作用 従って、本発明によれば、トリミング撮影が選択されて
プリンドされる範囲が狭められても、常に写真として再
現される範囲を測光手段によって測光することができ
る。
実施例 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、第1図は本発明実施例のカメラを示す斜視図であ
る。第1図において、(2)はカメラ本体、(4)はシ
ャッタレリーズボタン、(6)は引き伸ばし時に印画紙
に日付をプリンドするか否かを選択するデート選択スイ
ッチ、(8)はトリミングの要否およびそのサイズを設
定するトリミング設定ボタン、(LCD1)は撮影に関する
各種の情報を表示する液晶表示装置であり、シャッタレ
リーズボタン(4)、デート選択スイッチ(6)、トリ
ミング設定ボタン(8)および液晶表示装置(LCD1)は
第2図の上面図に示されるようにカメラ本体(2)の上
面に配置されている。ここで、デート選択スイッチ
(6)はスライド式であり、図示の位置では日付がプリ
ントされ、図の(X)方向にスライドされると日付がプ
リントされなくなる。トリミング設定ボタン(8)は押
圧回数に応じてトリミングの要否およびトリミング量が
変更されるように構成されており、後述するようにISO4
00未満の感度を有するフィルムが装填されている状態で
は、トリミング設定ボタン(8)が1回も押圧されない
状態ではトリミングがなされずに通常の撮影範囲全体が
プリントされ、トリミング設定ボタン(8)を1回押圧
すると通常状態よりもすこし狭い撮影範囲がプリントさ
れるトリミング1モードとなり、2回押圧すると更に狭
いプリント範囲のトリミング2モードとなり、3回押圧
すると最も狭いプリント範囲のトリミング3モードとな
り、更に押圧すると後述のクローズアップモードとな
る。そして、更にトリミング設定ボタン(8)が押圧さ
れると、もとの通常の撮影モードに戻る。その要旨は後
述する。
更に、第1図において、(12)はフラッシュ発光部、
(14)はファインダ窓、(16)はファインダ採光窓、
(18a)(18b)はそれぞれ一対の測距窓であり、これら
は第3図の正面図に示されるようにカメラ本体(2)の
前面に配置されている。
(20)は撮影レンズ、(22)は自動露出制御用の測光窓
をそれぞれ示す。
第4図はこのようなカメラのファインダ光学系および測
距用光学系を示す断面図である。第4図において、ファ
インダ光学系は、ファインダ窓(14)の内部に配置され
た、負の屈折力を有する対物レンズ(L1)と正の屈折力
を有する接眼レンズ(L2)とからなる逆ガリレオ式光学
系からなる。そして、対物レンズ(L1)と接眼レンズ
(L2)との間には、半透鏡(H)が配置され、ファイン
ダ採光窓(16)の後方に配置された液晶表示装置(LC
D2)を透過してミラー(M)によって反射された光をフ
ァインダに導いている。一方、測距窓(18a)の後方に
は測距用発光ダイオード(24)が配置されており、投光
レンズ(L3)を介して被写体に赤外光を投射するように
構成されている。そして、被写体からの反射光は測距窓
(18b)の後方に配置された受光レンズ(L4)を介して
測距用受光素子(26)に受光され、その受光状態から被
写体までの距離が測定される。この測距原理については
既に多数知られているので詳細な説明は省略する。
ここで、トリミングが選択された場合にプリントされる
範囲について、第5図を用いて説明する。第5図は、通
常の35mmフィルムの1画面を示す正面図であり、トリミ
ングを選択しない通常撮影モードでは縦24mm、横36mmの
全範囲がプリントされる。そして、トリミング1モード
では(A1)で示される範囲がプリントされ、トリミング
2モードでは(A2)に示される範囲がプリントされ、ト
リミング3モードでは(A3)で示される範囲がプリント
される。ここで、通常撮影モードに対するトリミング
1、2、3モードでのプリント範囲のフィルム上の比
は、ほぼ に設定されている。従って、各モードで撮影されたフィ
ルムを同一のサイズに引き伸ばした場合、撮影レンズの
焦点距離fを35mmとすると、それぞれ下記第1表の焦点
距離のレンズによって撮影されたものと同様の範囲がプ
リントされることになる。
次に、第6図に液晶表示装置(LCD2)によるファインダ
視野内の表示態様を示す。液晶表示装置(LCD2)には、
トリミング範囲に応じた4種のフレーム(F0)(F1
(F2)(F3)が設けられており、そのいずれかがトリミ
ング設定ボタン(8)の設定状態によって選択的に表示
されるように構成されている。すなわち、ファインダ視
野内において、トリミングを行わない通常撮影モードで
はフレーム(F0)が表示され、トリミング1モードでは
フレーム(F1)が表示され、トリミング2モードではフ
レーム(F2)が表示され、トリミング3モードおよびク
ローズアップモードではフレーム(F3)が表示される。
次に、第7図を用いて、撮影レンズ(20)によって撮影
されてプリントされる範囲と、測光窓(22)の内部に配
置された測光系の測光範囲との関係を説明する。第7図
において、トリミングを選択しない通常撮影モードで
は、撮影レンズ(20)によって(B1)の範囲がフィルム
全体に撮影されてプリントされる。そして、最もプリン
ト範囲の小さいトリミング3モードでは、(B2)の範囲
がプリントされる。ここで、最小のプリント範囲(B2
に対する撮影レンズ(20)の画角をαとする。一方、測
光窓(22)の後方には測光レンズ(L5)、フィルタ
(F)および受光素子(28)からなる測光光学系が配置
されており、その画角をβとすると、α≧βとなるよう
に設定されている。このように構成すれば、常にプリン
トされる範囲内に測光範囲が位置することになり、トリ
ミングを行ってもプリントされる範囲に常に対応した測
光情報を正確に得ることができる。
第8図は第1図図示の液晶表示装置(LCD1)の表示態様
を示す図である。ただし、第8図の状態はすべての表示
素子が表示されているけれども、実際にはこのようにす
べての表示素子が表示されることはない。第8図におい
て、(M1)(M2)(M3)はそれぞれ設定されているカメ
ラの撮影モードを示す表示素子であり、トリミングやク
ローズアップを行わない通常撮影モードの場合には、表
示素子(M1)のみが表示される。そして、トリミング設
定ボタン(8)の操作によりトリミング1、2、3モー
ドのいずれかが選択されると、表示素子(M2)のみが表
示される。一方、クローズアップモードが選択される
と、表示素子(M3)のみが表示される。
(D1)(D2)(D3)(D4)(D5)は、それぞれ撮影モー
ドに応じてトリミング範囲を表示するために表示される
表示素子である。まず、通常撮影モードの場合には、最
もプリント範囲が広いことを示す表示素子(D1)が表示
される。そして、トリミングを行うモードの場合は、表
示素子(D1)と、そのトリミング範囲に応じて(D2
(D3)(D4)のいずれかとが選択的に表示される。たと
えば、トリミングを行ううちで最もプリント範囲の広い
トリミング1モードの場合には、表示素子(D1)と
(D2)とが表示され、トリミング2モードの場合には表
示素子(D1)と(D3)が表示され、トリミング3モード
の場合には表示素子(D1)と(D4)が表示される。そし
て、クローズアップ撮影を行うモードの場合には表示素
子(D5)が表示される。
(DA)はプリントされる日付データを表示する表示素子
であり、日付データのプリトが選択されていない場合に
は日付データは表示されない。尚、ここで表示素子(D
A)は日付データのプリントを行わない場合にも日付を
表示するようにしても良い。(FC)は、撮影されたフレ
ーム数を表示する表示素子である。更に、(FE)はフィ
ルムが装填されている状態を表示する表示素子である。
このようにして、液晶表示装置(LCD1)によって各種の
撮影モード、プリントされる日付、フィルムの撮影枚
数、およびフィルムの装填状態などが表示される。
たとえば、第9図は、トリミング2モードが選択されて
表示素子(M2)(D1)(D3)がそれぞれ表示されるとと
もに、日付データとして“85年7月25日”に対応するデ
ータがプリントされ、かつフィルムの撮影枚数が“24
枚”、であり、フィルムが正常に装填されている状態を
示す液晶表示装置(LCD1)の表示態様を示している。
次に、第10図にカメラ本体(2)の裏蓋をあけた状態を
後方から望んだ図を示す。第10図において、カメラ本体
(2)には、図の右方にスプール(28)を収納するスプ
ール室(2a)が設けられ、図の左方にフィルムのパトロ
ーネが装填されるパトローネ室(2b)が設けられてい
る。従って、巻き上げられるときにフィルムは図の左方
から右方へ移動させられる。(2c)は撮影位置にあるフ
ィルムに対応する画面枠であり、その右端にはフィルム
に種々の撮影情報をコードとして写し込むコード写し込
みユニット(30)が配置されている。
そして、このコード写し込みユニット(30)は、第11図
の拡大図に示されるように、フィルムの乳剤面に対向す
るように17個の光ファイバ(30a)の一端が図の縦方向
に配列されている。この多数の光ファイバ(30a)の多
端は、第12図のコード写し込みユニット(30)の断面拡
大図に示されるように、それぞれ発光ダイオード基板
(32)に固定された17個の発光ダイオード(32a)に対
向させられている。
第13図は、このようなコード写し込みユニット(30)周
辺の横断面をしめす拡大図である。第13図において、
(FI)は装填されて巻き上げられているフィルムを示
し、このフィルム(FI)は、カメラ裏蓋(34)にピン
(36)で固定された圧板バネ(38)によって適当な圧着
力が与えられた圧着板(40)によって、画面枠(2c)の
所定位置に圧着されている。そして、コード写し込みユ
ニット(30)はカメラ本体(2)および遮光筒(42)に
固着されており、撮影レンズの光軸に対向する面には遮
光板(44)が設けられている。ここで、各発光ダイオー
ド(32a)はそれぞれフレキシブル基板(PB)を介して
後述する発光ダイオード駆動回路(LEDR)に接続されて
おり、この発光ダイオード駆動回路(LEDR)によって各
発光ダイオード(32a)の点灯もしくは消灯状態が制御
され、フィルムに写し込まれるコードが設定されるよう
に構成されている。
従って、第14図図示のように、フィルムを裏側から見て
画面の右端にその画面に対応するコードがプリントされ
る。すなわち、画面(FL1)に対応するコードは(CO1
であり、画面(FL2)にはコード(CO2)が対応してお
り、画面(FL3)にはコード(CO3)が対応している。
尚、第14図において、(CR)はコードの読み取られる範
囲を示し、図の右方がフィルムの先端方向であり、左方
がパトローネの方向である。
ここで、前述したように、フィルムの1画面に対してコ
ードは17ビットのディジタル信号から構成されており、
この各ビットの表わす情報について第15図を用いて説明
する。まず、第15図は第14図と同様に撮影さたフィルム
を裏面から見た図であり、図の右方がフィルムの先端部
である。そして、17ビットのコードは、図の上方から順
に、3ビットのトリミング情報コード(Ct)、1ビット
の日付プリント可否情報コード(Cs)、4ビットの年情
報コード(Cy)、4ビットの月情報コード(Cm)、およ
び5ビットの日情報コード(Cd)からなっている。ここ
で、トリミング情報コード(Ct)について詳細に説明す
ると、図の上方からこのコード(Ct)のビットを順に
(b1)(b2)(b3)としたときに、設定されている撮影
状態と各ビットの信号との関係は、第2表のようになっ
ている。
ここで、“1"はそのビットの対応する発光ダイオードが
点灯させられることを示し、“0"はそのビットの対応す
る発光ダイオードが消灯させられることを示している。
日付プリント可否情報コード(Cs)は、日付をプリント
する場合には“1"、日付をプリントしない場合には“0"
となる。年情報コード(Cy)、月情報コード(Cm)、日
情報コード(Cd)は、それぞれ年月日のデータをディジ
タル2進数に変換して用いられる。
次に本実施例のカメラの電気回路について、第16図の回
路図を用いて説明する。第16図において、(S1)は第1
図図示のシャッタレリーズボタン(4)の第1段目の押
圧で閉成される測光スイッチ、(S2)はその第2段目ま
での押圧で閉成されるレリーズスイッチ、(S3)は第1
図図示のトリミング設定ボタン(8)に連動して開閉さ
れるキースイッチ、(S4)はシャッタレリーズに応じて
閉成されフィルム巻き上げの完了によって開放される巻
き上げスイッチ、(S5)はカメラの裏蓋を閉じると開放
され開けると閉成される裏蓋スイッチ、(S6)はフィル
ムが装填されて巻き取られているときに開放されフィル
ムが装填されていないときに閉成されるフィルム検知ス
イッチ、(S7)はシャッタレリーズ動作の最初に閉成さ
れシャッタのチャージ完了によって開放されるカウント
スイッチ、(S8)は第1図図示のデート選択スイッチ
(6)に連動し、日付をプリントする場合には閉成され
プリントしない場合には開放される日付プリント選択ス
イッチである。
スイッチ(S1)〜(S4)はそれぞれ起動スイッチであ
り、ナンドゲート(NA)を介して制御用マイクロコンピ
ュータ(以下、制御マイコンと略す)(CMC)の割り込
み端子(INT)に接続されているとともに、その入力端
子(PI1)(PI2)(PI3)(PI4)にも直接接続されてい
る。ここで、制御マイコン(CMC)への割り込みは、割
り込み端子(INT)への入力が立ち上がることによって
かけられる。スイッチ(S5)は、コンデンサ(C2)と抵
抗(R3)とからなる微分回路を介して、ナンドゲート
(NA)に入力されている。これは、カメラの裏蓋を開い
た時にはフィルムカウンタのカウント値を“0"にするた
めである。更に、スイッチ(S5)〜(S7)は制御マイコ
ン(CMC)の入力端子(PI5)(PI6)(PI8)にそれぞれ
接続されている。また、各スイッチ(S1)〜(S7)はそ
れぞれプルアップ抵抗を介して電源端子(E1)に接続さ
れている。
(E)はカメラの電源電池であり、その出力はダイオー
ド(D2)およびコンデンサ(C3)からなる安定化回路を
介して、制御マイコン(CMC)に入力される。ここで、
電圧の変動に対して誤動作が生じやすい回路には、安定
化回路によって安定化された電源端子(E1)から給電が
なされ、その他の回路には電源電池(E)から直接給電
がなされる。
(FL)はフラッシュ撮影用の閃光放電管およびその制御
回路を含むフラッシュ回路であり、制御マイコン(CM
C)の出力端子(PO7)からの信号によってフラッシュ発
光用のメインコンデンサに高電圧を印加する昇圧回路を
作動させるとともに、出力端子(PO8)からの信号によ
ってフラッシュ発光を開始させる。更に、上記メインコ
ンデンサの充電電圧が所定値に達すると、充電完了信号
が入力端子(PI7)を介して制御マイコン(CMC)に入力
される。
(MD)はフィルム巻き上げ用のモータ(M)を制御する
モータ駆動回路であり、制御マイコン(CMC)の出力端
子(PO5)からの信号によってモータ(M)が駆動させ
られてフィルムが巻き上げられ、出力端子(PO6)から
の信号によってその駆動にブレーキがかけられる。
(CAS)はカメラに装填されたフィルムのパトローネに
予め記憶されたフィルム感度に関する情報を読み取り、
その情報に応じて開閉状態が設定されるフィルム感度読
み取り用スイッチであり、各スイッチ(CAS)によるデ
ィジタルのフィルム感度情報は、D/Aコンバータ(D/A)
によってアナログ信号に変換される。そして、このアナ
ログのフィルム感度信号は、フォトダイオード(PD)、
オペアンプ(OP)および対数圧縮ダイオード(D1)から
なる測光回路に入力されて、測光信号に加算される。こ
の測光回路の出力は、従ってフィルム感度信号を加算し
た測光信号であり、この信号は、バッファ(B)を介し
てトランジスタ(TR1)のベースに入力される。そし
て、上記信号は、トランジスタ(TR1)とコンデンサ(C
1)とからなる対数伸長回路によって対数伸張される。
ここで、コンデンサ(C1)の充電電圧は、コンパレータ
(CN)によって所定の電圧E2と比較され、コンデンサ
(C1)の充電電圧が所定電圧E2以下になると、トランジ
スタ(TR5)が不導通になって、シャッタマグネット(S
Mg)が消滅されてシャッタが閉じられる。トランジスタ
(TR2)(TR3)はそれぞれ制御マイコン(CMC)の出力
端子(PO4)によって制御され、シャッタマゲネット(S
Mg)の励磁と対数伸張のタイミングを制御するためのも
のである。更に、トランジスタ(TR4)は制御マイコン
(CMC)の出力端子(PO3)によって制御され、コンデン
サ(C1)を急速に充電して、トリミングされた範囲に応
じて後述するように絞りの開放限界値の変更およびシャ
ッタ速度の低速側限界値の変更を行うためのものであ
る。
また、フィルム感度信号が加算された測光信号である測
光回路の出力は、A/Dコンバータ(A/D)に入力されてデ
ィジタル信号に変換され、入力端子(PIAD)を介して制
御マイコン(CMC)に入力される。更に、スイッチ(CA
S)からのフィルム感度に応じたディジタル信号は、そ
のまま制御マイコン(CMC)の入力端子(PIDX)から制
御マイコン(CMC)に入力されるとともに、後述する表
示用マイコン(DMC)にも入力される。
(DMC)は、カメラ上面の液晶表示装置(LCD1)および
ファインダ視野内の液晶表示装置(LCD2)の表示を制御
するとともに、フィルムに写し込まれるコードを制御す
る表示用マイクロコンピュータ(以下、表示用マイコン
と略す)である。この表示用マイコン(DOC)は電源端
子(E1)を介して給電されており、日付プリント選択ス
イッチ(S8)がその入力端子(pi1)接続されている。
そして、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO11)(PO
12)に接続されている割り込み端子(int1)(int2)へ
の信号によって割り込みがかかるように構成されてい
る。ここで、割り込み端子(int1)への割り込みは、液
晶表示装置(LCD1)(LCD2)の表示を変える時にかか
り、一方、割り込み端子(int2)への割り込みはコード
をフィルムに写し込む時にかけられる。
更に、表示用マイコン(DMC)には、制御マイコン(CM
C)から撮影モードに関する信号が出力端子(POD)およ
び入力端子(piD)を介して入力される。また、前述し
たように、入力端子(piDX)にはフィルム感度に関する
信号が入力されている。更に、フィルムに写し込まれる
日付を決定するための時計機構を内蔵している そして、表示用マイコン(DMC)は、カメラ上面の液晶
表示装置(LCD1)およびインファインダ表示用の液晶表
示装置(LCD2)を、それぞれ、液晶駆動回路(LCDR)を
介して制御している。従って、表示用マイコン(DMC)
から液晶駆動回路(LCDR)には、撮影モードの信号、日
付の信号、フィルムの有無の信号、フィルムの巻上げに
関する信号、および日付をプリントするか否かの信号な
どが伝達され、液晶駆動回路(LCDR)はそれらの表示デ
ータをラッチする。更に、表示用マイコン(DMC)は発
光ダイオード駆動回路(LEDR)を介してコード写し込み
用の多数の発光ダイオード(32a)の点灯/消灯状態を
設定する。ここで、各発光ダイオード(32a)の発光時
間は、入力端子(piDX)に入力されるフィルム感度の信
号に応じて変化せしめられる。
(AF)は、被写体までの距離を自動的に測定し、その結
果に応じて撮影レンズの焦点調節を行う自動焦点調節回
路であり、電源端子(E1)から給電されている。そし
て、この自動焦点調節回路(AF)は、制御マイコン(CM
C)の出力端子(PO1)からの信号によって自動焦点調節
動作を開始し、検出された被写体距離は、4ビットのデ
ィジタル信号として、入力端子(PIAF)から制御マイコ
ン(CMC)に入力される。そして、制御マイコン(CMC)
の出力端子(PO2)は、カメラがクローズアップモード
に設定された時に“H"となり、被写体距離に関する距離
信号の全ビットを“H"にして、距離信号を強制的に最近
接位置を示す信号にする。従って、この時には、撮影レ
ンズは最近接状態に設定される。(LMg)はレンズスト
ップ用のマグネットであり、後述するように、距離信号
とレンズの繰り出し量に関する信号とが一致した時に消
磁されて、撮影レンズの繰り出しを停止させる。
(RMg)は、レンズ繰り出し開始用のレリーズマグネッ
トであり、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO10)の
信号によって制御され、一定時間励磁されるとその後に
消磁させられ撮影レンズの係止を解除して、撮影レンズ
の繰り出しを開始させる。
次に、この自動焦点調節回路(AF)のより詳細な構成を
第17図に示す。第17図において、(DD)は、制御マイコ
ン(CMC)の出力端子(PO1)の信号によって起動され、
被写体までの距離を測定する距離検出回路である。その
光学系は第4図に示されている。距離検出回路(DD)に
よって検出された被写体距離は、4ビットのディジタル
信号として出力され、各ビットの信号はそれぞれオア回
路を介してコンプレータ(CON)に入力されるととも
に、入力端子(PIAF)から制御マイコン(CMC)にも入
力される。そして、オア回路の他方の入力端子にはすべ
て制御マイコン(CMC)の出力端子(PO2)が接続されて
おり、従って、クローズアップモードが選択された時に
は、コンパレータ(CON)に入力される距離信号は、距
離検出回路(DD)の出力信号にかかわらずすべてのビッ
トが“H"の最近接位置を示す信号となる。
一方、(EC)は撮影レンズの繰り出し量に応じたパルス
を出力するエンコーダであり、エンコーダ(EC)の出力
パルスは、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO1)の信
号によってリセットされるカウンタ(CU)によってカウ
ントされる。そして、このカウント値と距離信号とがコ
ンパレータ(CON)によって比較され、両信号が互いに
一致した時にコンパレータ(CON)は出力を出してレン
ズストップマグネット(LMg)を消磁して、撮影レンズ
の移動をその距離信号に対応した位置に停止させる。
ここで、本発明にかかるトリミングの可能なカメラにお
いては、たとえばトリミング3モードのようにフィルム
面上のプリントされる範囲を小さくした場合、それをト
リミングを行わない通常撮影モードの場合と同じ大きさ
まで引き伸ばしをすると、引き伸ばし倍率は大きくな
る。従って、通常撮影モードの場合には目立たなかった
ぼけやフレアが目立つようになる。そこで、本実施例の
カメラでは、プリント範囲に応じて最小絞り値(すなわ
ち絞り開放側の限界値)およびシャッタ速度の低速側の
限界値を変えて、トリミングを行うときには被写界深度
を大きくするとともに、シャッタ速度を速くして手振れ
が起こりにくいようにしている。尚、本実施例では、絞
りを兼用しているレンズシャッタを用いているので、最
小絞り値を大きくすればそれに従ってシャッタ速度も速
くなるけれども、本発明はこれに限定されるものではな
く、トリミングに応じて最小絞り値のみもしくは限界シ
ャッタ速度のみが変更されるように構成しても良い。
本実施例における撮影モードと最小絞り値および低速側
の限界シャッタ速度について第3表に示す。
ただし、ここで、Avmaxは最小絞り値、Tvminは低速側の
限界シャッタ速度を示す。これを第18図に示す。第18図
において、縦軸は絞り値、横軸はシャッタが開き始めて
からの時間であり、通常撮影モードもしくはトリミング
1モードでは(A)にて示されるように絞り(F値)2.
8、シャッタ速度1/30の組み合わせまで、絞りを開放し
たりシャッタ速度を低速にしたりすることができる。そ
して、トリミング3モードでは、(B)に示されるよう
に絞り(F値)5.6、シャッタ速度1/60の組み合わせま
でしか絞りを開けたりシャッタ速度を低速にしたりする
ことができない。更に、クローズアップモードでは、絞
り(F値)16、シャッタ速度1/1000の組み合わせしか設
定することができない。そして、上述のように制限され
た絞りとシャッタ速度との組み合わせでは適正露出が得
られない場合には、フラッシュが自動的に発光される。
そして、第18図の下方のタイムチャートに示されるよう
に、たとえばトリミング2モードの場合に絞り(F値)
5.6、シャッタ速度1/60では露出不足となる場合、自動
焦点調節回路(AF)からの距離信号によって演算された
絞り(F値)8まで絞りを兼用するシャッタが開いた時
点T1に、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO8)から信
号が発せられてフラッシュの発光が開始させられ、該シ
ャッタが絞り(F値)5.6まで開いた時点T2に出力端子
(PO4)から信号が発せられて、レンズシャッタの閉じ
動作が開始させられる。
ここで、本実施例においてはフラッシュ発光に切り換え
る露出値Evも撮影モードによって変更させられるように
構成されている。この撮影モードとフラッシュ発光に切
り換えられる露出値(これを露出値Evcとする)との関
係を第4表に示す。
ここで、露出値Ev(もしくはEvc)は、アペックス演算
において、被写体輝度をBv、フィルム感度をSv、絞り値
をAv、シャッタ速度値をTvとするとき、 Ev(もしくはEvc)=Bv+Sv=Av+Tv にて定義される。
このフラッシュ発光へ切り換えられる時の絞り値とシャ
ッタ速度値との関係を第19図に示す。第19図において、
縦軸は絞り値、横軸はシャッタ速度値を示し、トリミン
グを行わない通常撮影モードおよびトリミング1モード
の場合は(Da)のように露出値Evが8以上の時にはフラ
ッシュを発光させないけれども、トリミング2モードの
場合には(Ea)のように露出値Evが10以上のときのみフ
ラッシュを発光させない。更に、トリミング3モードの
場合には、(Fa)のように露出値Evが12以上のときのみ
フラッシュを発光させず、また、クローズアップモード
の場合は不図示のように露出値Evが18以上のときしかフ
ラッシュを発光させない。これは、引き伸ばし時の倍率
が大きい場合には、できるだけ絞りを小絞りにして被写
界深度を深くするためである。
次に、本実施例のカメラを制御する制御マイコン(CM
C)の動作について、第20図に基づいて説明する。第20
図は第16図図示の本実施例のカメラの制御マイコン(CM
C)の動作を示すフローチャートである。第20図におい
て、電池が装着されることによるパワーオンリセットに
よって回路がリセットされ、次にステップ#0で制御マ
イコン(CMC)の入出力ポートおよびメモリがすべて初
期設定される。ここで、制御マイコン(CMC)の出力端
子(PO10)を除くすべての出力端子は“L"を出力するよ
うに初期設定され、撮影モードはトリミングおよびクロ
ーズアップを行わない通常撮影モードに初期設定され
る。次にステップ#1にすすんで、制御マイコン(CM
C)の各ポートと各フラグとが初期設定される。そし
て、ステップ#2で制御マイコン(CMC)の出力端子(P
O7)の信号が立ち上げられて、フラッシュ回路(FL)の
昇圧回路が作動を開始させられる。次にステップ#3で
制御マイコン(CMC)の割り込み端子(INT)への外部か
らの割り込みを許可し、ステップ#4で通常停止状態と
なる。
そして、シャッタレリーズボタン(4)の押圧、トリミ
ング設定ボタン(8)の押圧、フィルムの巻き上げ、お
よび裏蓋の開閉のいずれかによって制御マイコン(CM
C)の割り込み端子(INT)に外部割り込みがかかると、
ステップ#5でその他の外部割り込みを禁止してステッ
プ#6にすすむ。ステップ#6(以下ステップを省略す
る)では、制御マイコン(CMC)の入力端子(PI4)に接
続された巻き上げスイッチ(S4)の開閉状態を検出し、
該スイッチ(S4)が開放されていて(OFF)フィルムの
巻き上げが完了していれば、#7にすすんで入力端子
(PIDX)から、スイッチ(CAS)のフィルム感度に関す
るDXコードの情報を入力する。そして、#8でトリミン
グ設定ボタン(8)に連動しているキースイッチ(S3
が接続されている入力端子(PI3)の状態から、撮影モ
ード(トリミングサイズ)に関する情報を入力する。そ
の詳細については後述する。
次に、#9では、入力端子(PI5)から裏蓋スイッチ(S
5)の開閉状態を検知し、裏蓋が開放されていて該裏蓋
スイッチ(S5)が閉成されていると(ONの場合)、#10
にすすんでフィルムの撮影枚数をカウントするフィルム
カウンタのカウント値を“0"にする。#9で裏蓋が閉成
されていて裏蓋スイッチ(S5)が開放されていると(OF
Fの場合)、#10を通らずに#11にすすむ。#11では、
制御マイコン(CMC)から表示用マイコン(DMC)へ表示
書き換えのための出力端子(PO11)から割り込みをかけ
た後に表示に必要な情報が伝達され、液晶表示装置(LC
D1)(LCD2)による表示がなされる。
そして、#12で入力端子(PI1)からシャッタレリーズ
ボタン(4)に連動している測光スイッチ(S1)の開閉
状態が検知され、該測光スイッチ(S1)が開放されてい
れば(OFF)#1に戻り、#4の通常停止状態に入る。
測光スイッチ(S1)が閉成されていれば(ON)、#13で
出力端子(PO7)の信号を立ち下げてフラッシュ回路(F
L)の昇圧が停止させられる。そして、#14で、制御マ
イコン(CMC)の出力端子(PO1)からのスタート信号に
よって自動焦点調節回路(AF)が作動させられて、#15
で入力端子(PI2)からシャッタレリーズボタン(4)
に連動しているレリーズスイッチ(S2)の開閉状態が検
知される。ここで、レリーズスイッチ(S2)が開放され
ていれば(OFF)、#12に戻って#12から#15の動作を
繰り返し、シャッタレリーズボタン(4)が2段目まで
押圧されてレリーズスイッチ(S2)が閉成されるのを待
つ。#15でレリーズスイッチ(S2)の閉成が検知されれ
ば、後述する#16からのシャッタレリーズ動作へとすす
む。
一方、#6で巻き上げスイッチ(S4)が閉成されている
(ON)ことが検出されると、フィルムの巻き上げがまだ
完了していない状態であるから、#38にすすんでフラッ
シュ回路(FL)の昇圧を停止させて、#39からの巻き上
げレーチンに入る。#39では、制御マイコン(CMC)の
出力端子(PO5)の信号によってモータ駆動回路(MD)
を駆動させて、フィルム巻き上げ用モータ(M)を起動
させフィルムの巻き上げを開始させる。そして、#40で
は巻き上げスイッチ(S4)の開閉状態を検出してフィル
ム巻き上げの完了を検知し、フィルムの巻き上げが完了
して巻き上げスイッチ(S4)が開放される(OFF)ま
で、モータ(M)を駆動させる。#40で巻き上げスイッ
チ(S4)の開放(OFF)が検知されると、#41でモータ
(M)の回転を停止させてフィルム巻き上げを停止さ
せ、#42にすすむ。
#42では、制御マイコン(CMC)の入力端子(PI6)から
フィルム検知スイッチ(S6)の開閉状態を検出し、フィ
ルムが装填されていなくてフィルム検知スイッチ(S6
が閉成(ON)されていれば、#45で表示に必要な情報を
制御マイコン(CMC)から表示用マイコン(DMC)に伝達
して#1に戻り、#4で通常停止状態となる。#42で、
フィルムが巻き取られていてフィルム検知スイッチ
(S6)が開放されている(OFF)ことが検出されると、
#43にすすんで裏蓋スイッチ(S5)の開閉状態が検出さ
れる。そして、#43で裏蓋が開けられていて裏蓋スイッ
チ(S5)が閉成されている(ON)と、#45にすすんで表
示に必要な情報を制御マイコン(CMC)から表示用マイ
コン(DMC)に伝達して#1に戻り、#4で通常停止状
態となる。更に、#43で裏蓋が閉じられていて裏蓋スイ
ッチ(S5)が開放されている(OFF)と、#44にすすん
でフィルムカウンタのカウント値を“1"だけ増加させ
て、#45にすすんで表示に必要な情報を制御マイコン
(CMC)から表示用マイコン(DMC)に伝達して#1に戻
り、#4で通常停止状態となる。すなわち、このような
構成によって、カメラの裏蓋が開けられている時もしく
はフィルムが装填されていない時には、フィルムカウタ
がカウントアップしないようになっている。
次に、#16からのレリーズのルーチンについて説明す
る。#16では、まず、A/Dコンバータ(A/D)から入力端
子(PIAD)を介して、フィルム感度を加味した測光信号
を制御マイコン(CMC)に入力する。従って、この測光
信号を測光データEvmとする。そして、#17では、本実
施例のカメラでは第19図図示のように撮影モードに応じ
てフラッシュに切り換える露出値Evcが異なるので、設
定された撮影モードに応じて切り換えられる露出値Evc
をROMから読み出す。そして、#18では測光データEvmと
フラッシュ撮影に切り換えられる露出値Evcとを比較
し、Evm>Evcであれば後述する#25にすすむ。一方、Ev
m>Evcでなければ、測光データがフラッシュ撮影に切り
換えられる露出値Evcよりも低い場合であるので、#19
で制御マイコン(CMC)の入力端子(PI7)からフラッシ
ュ回路(FL)のフラッシュ発光用メインコンデンサの充
電が完了しているかどうかを判別する。そして、この充
電が完了していれば、#20にすすんでフラッシュ撮影を
指示するフラッシュ撮影フラグをセットする。この充電
がまだ完了していない場合は、#1に戻り#4でこの充
電の完了を待つ。
#21では、撮影モードがクローズアップモードに設定さ
れているか否かを判別し、クローズアップモードでなけ
れば、#23で自動焦点調節回路(AF)から制御マイコン
(CMC)へ入力端子(PIAF)を介して被写体距離に関す
る信号が入力される。一方、#21でクローズアップモー
ドに設定されていることが判別されると、#22にすすん
で、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO2)から“H"の
信号を自動焦点調節回路(AF)に伝達して、被写体距離
信号を強制的に最近接距離に対応した信号にする。そし
て、#23で、同様に自動焦点調節回路(AF)から制御マ
イコン(CMC)へ入力端子(PIAF)を介して被写体距離
に関する信号が入力される。
#24では、制御マイコン(CMC)が端子(PIAF)から入
力された被写体距離信号に応じた値をROMから読み出し
て、制御マイコン(CMC)の内部に設けられた発光タイ
ミングタイマーにセットする。これは、フラッシュ撮影
を行う場合には、フラッシュマチック機構によって被写
体距離に応じて絞り値が決定され、その絞り値に応じて
第18図のようにフラッシュの発光タイミングが決定され
るからである。続いて、#25では制御マイコン(CMC)
が撮影モードに応じた値をROMから読み出して露出制限
タイマーにセットする。これは、本実施例においては撮
影モードに応じて最小絞り値および最低シャッタ速度が
制御されるからである。
#26では、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO11)か
ら写し込み信号が出力されて、各コードに対応する発光
ダイオード(32a)の点灯/消灯状態によって各コード
の情報がフィルムの画面外に写し込まれる。そして、#
27では、制御マイコン(CMC)の出力端子(PO4)からの
信号の立ち上がりによってシャッタマグネット(SMg)
が励磁されるとともに、出力端子(PO10)からの信号に
よってレリーズマグネット(RMg)が作動を開始させら
れ一定時間後に撮影レンズが繰り出される。そして、#
28で、制御マイコン(CMC)の入力端子(PI6)からカウ
ントスイッチ(S7)の開閉状態が検出され、カウントス
イッチ(S7)が閉成されるのを待つ。ここで、シャッタ
レリーズ動作の最初でカウントスイッチ(S7)が閉成さ
れると、#29にすすんで、露光量の積分が開始される。
ここで、本実施例の測光系はレンズシャッタの透過光量
に応じて開口径が変化する副絞りを有しており、露光量
の積分開始によってコンデンサ(C1)の充電が開始され
る。
#30では、フラッシュ撮影を指示するフラッシュ撮影フ
ラグがセットされているか否かを判別し、該フラッシュ
撮影フラグがセットされていれば、#31にすすんで上述
した発光タイミング用タイマーをスタートさせるととも
に、タイマー割り込みを許可して、#32にすすむ。#30
でフラッシュ撮影フラグがセットされていない場合は、
直接#32にすすむ。そして、#32では予め適正露光量に
応じてタイマー時間が設定されている露出制限用タイマ
ーがスタートさせられ、#33でこのタイマーがオーバー
フローするか否かが判定され続ける。ここで、本実施例
では、絞りとシャッタとを兼用しているレンズシャッタ
を用いているので、1つの露出制限用タイマーによって
絞り値とシャッタ速度値とが同時に設定されるけれど
も、絞りとシャッタ速度との組み合わせが種々変えられ
るように、それぞれ別々に制御されるように構成しても
良い。
そして、#33で露出制限用タイマーのオーバーフローが
検出されると、#34にすすんで、制御マイコン(CMC)
の出力端子(PO3)の信号が立ち上がってトランジスタ
(TR4)が導通して、シャッタマグネット(SMg)が強制
的に消磁されて絞りを兼用しているシャッタが閉じられ
露出が終了させられ、#35でシャッタが閉じ終わるのを
所定時間だけ待ってから、#39からの巻き上げルーチン
に戻る。
ここで、#31のタイマー割り込みのルーチンについて第
21図に示すと、まず、タイマー割り込みがかかると#36
でタイマー割り込みを禁止し、#37で制御マイコン(CM
C)の出力端子(PO8)からの信号が立ち上がってフラッ
シュ発光信号が発せられてフラッシュが発光させられ、
元のステップにリターンさせられる。
次に、第20図のステップ#8の動作について第22図に更
に詳細に示す。第22図においては、まず、#8−1でト
リミングキースイッチ(S3)の開閉状態を検出し、該キ
ースイッチ(S3)が閉成されていれば(ON)、#8−2
にすすんでトリミグモードレジスタを1段変更して#8
−3にすすむ。#8−1でトリミングキースイッチ
(S3)が開放されていれば、#8−2を介することなく
#8−3にすすむ。#8−3では、スイッチ(CAS)か
ら入力端子(PIDX)に入力される装填されているフィル
ムの感度から、該フィルム感度がISO1000以上であるか
否かが判断される。そして、もし装填されているフィル
ムの感度がISO1000以上であれば、#8−4にすすん
で、トリミング2モード以下か否かが判定され、トリミ
ング2モード以下であれば#8−5でトリミングなしの
通常撮影モードに変更される。
一方、#8−3で装填されているフィルムの感度がISO1
000以下であると判断されれば、#8−6にすすんで今
度は該フィルムの感度がISO400以上か否かが判断され
る。そして、ISO400以上であれば#8−7にすすんでト
リミング3モード以下か否かが判定され、トリミング3
モード以下であれば、#8−8でトリミングなしの通常
撮影モードに戻される。#8−6でフィルム感度がISO4
00以上で無い場合、および#8−7でトリミング3モー
ド以下で無い場合には特に撮影モードを変更することは
ない。
従って、本実施例によれば、第23図図示のように、装填
されているフィルムの感度がISO400未満の場合には、ト
リミング設定ボタン(8)を押圧する毎に通常撮影モー
ドからトリミング1モードへ、トリミング1モードから
トリミング2モードへ、トリミング2モードからトリミ
ング3モードへ、トリミング3モードからクローズアッ
プモードヘ、クローズアップモードから通常撮影モード
へと変更されるのに対して、ISO400以上でISO1000未満
の場合には、トリミング2モードからトリミング設定ボ
タン(8)を押圧すると通常撮影モードに戻りトリミン
グ3モードおよびクローズアップモードには設定されな
い。更に、ISO1000以上の高感度フィルムが使用されて
いる場合には、トリミング1モードからトリミング設定
ボタン(8)を押圧すると通常撮影モードに戻り、トリ
ミング2、3モードおよびクローズアップモードには設
定されない。これは、フィルムの感度が高くなるほどそ
の粒子は粗くなるので、大きな引き伸ばし倍率を必要と
するトリミング撮影やクローズアップ撮影はフィルム感
度が高くなるにつれて好ましくなっていくから、本実施
例においてはフィルム感度に応じてトリミングの限界を
異ならしめているのである。
次に、本実施例の表示用マイコン(DMC)の動作につい
て、第24図から第26図までのフローチャートを用いて説
明する。まず、表示用マイコン(DMC)は、#46ですべ
ての入出力ポート及びメモリが初期設定される。例え
ば、表示用マイコン(DMC)に内蔵された時計機構は“8
5年1月1日”に初期設定され、撮影モードは通常撮影
モードにフィルムカウンタのカウント値は“0"にそれぞ
れ初期設定される。次に、#47で表示およびフィルムへ
の写し込みに必要なデータのメモリされている内容をデ
コードする。そして、#48でこのデータを液晶駆動回路
(LCDR)に伝達し、液晶表示装置(LCD1)(LCD2)によ
ってそれぞれ必要な情報を表示する。そして、#49です
べての割り込みを許可して、#50で通常停止状態に入
る。
第25図はこの表示用マイコン(DOC)へのタイマー割り
込みを示すフローチャートであり、このタイマー割り込
みは1秒毎にかかるように構成されている。まず、タイ
マー割り込みがかかると、#51で表示用マイコン(DM
C)に内蔵された時計機構に基づいてカレンダー演算が
なされ、#52でその演算されたデータがデコードされ、
#53で液晶駆動回路(LCDR)に出力されて表示が変更さ
れて、#54で元のステップにリターンさせられる。
更に、第26図は表示を書き換えるための割り込みとコー
ドをフィルムに写し込むための割り込みとを示すフロー
チャートである。まず、表示用マイコン(DMC)の割り
込み端子(int1)への入力信号が立ち上がって割り込み
がかかると、#55で第25図図示のタイマー割り込みを禁
止する。ここで#55以後にタイマー割り込みがかかった
場合には、それをメモリしておいて、タイマー割り込み
が許可された直後にその割り込みが実行されるように構
成されている。そして、#56でフィルムカウンタのカウ
ント値や撮影モードなどの表示用のデータを入力端子
(piD)から入力して、#57でそのデータおよび日付の
データをデコードし、#58でそのデコードされたデータ
を液晶駆動回路(LCDR)に出力して液晶表示装置(LC
D1)(LCD2)の表示を変更し、#59でタイマー割り込み
を許可して元のステップにリターンする。
一方、表示用マイコン(DMC)の割り込み端子(int2
への入力信号が立ち上がって割り込みがかかると、#61
で第25図図示のタイマー割り込みを禁止し、#62で入力
端子(pi1)に接続されている日付プリント選択スイッ
チ(S8)の開閉状態を検出する。そして、この日付プリ
ント選択スイッチ(S8)が開放されていて日付のプリン
トが選択されていない場合には、#63にすすんで日付の
プリントを禁止するコードに対応するデータのデコード
して#65にすすむ。一方、#62で日付プリント選択スイ
ッチ(S8)が閉成されていて日付のプリントが選択され
ている場合には、#64でプリントされる日付に応じたデ
ータをデコードして#65にすすむ。
#65ではスイッチ(CAS)に接続されている入力端子(p
iDX)から装填されているフィルムの感度を読み取り、
#66でこの読み取られたフィルム感度に応じてコードの
写し込み時間(すなわち発光ダイオード(32a)の発光
時間)を決定して、#67でコードの写し込みをスタート
させる。そして、#68で決定された写し込み時間がカウ
ントされると、#69で写し込みを終了させて#59にすす
みタイマー割り込みを許可する。
次に、本実施例のカメラによって撮影されたフィルムを
印画紙に焼き付ける焼き付け作業を自動的に行う、本実
施例のシステムに含まれる自動プリンタの構成を第27図
に示す。第27図において、(LA)はプリント用のラン
プ、(CF)は赤、緑、青の3原色に対応したカラーバラ
ンス調整用の色フィルタ、(EL)はレンズであり、ラン
プ(LA)から発せられた光は、色フィルタ(CF)および
レンズ(EL)を通してプリント位置にあるフィルム
(F)に照射される。そして、このフィルム(F)を透
過した光は焼付用ズームレンズ(PL)を介して印画紙
(PP)上に投射されて焼付けがなされる。以下、この自
動プリンタの構成をその動作とともに説明する。
まず、(50)はランプ(LA)の点灯・消灯状態を制御す
るランプ制御回路であり、このランプ(LA)はプリント
用の光源としてのみならず、フィルム送り状態における
画面端の検出、フィルムに写し込まれたコードの読み取
り、カラーバランスおよび露出決定用の測光のためにも
用いられる。
(52)は前述のカメラによって撮影されたフィルムをプ
リンタのキャリアに向けて送り出すフィルム搬送装置で
あり、フィルム(F)を図の右方向に送り出す。そし
て、この右方向に送出されているフィルタの濃度はCCD
ラインセンサまたはMOS型ラインセンサ(54)によって
モニタされており、このMOS型ラインセンサ(54)の出
力が入力されている画面端検出装置(56)によってモニ
タされているフィルムの濃度が変化したことが検出され
ると、フィルム搬送装置(52)によるフィルムの送出を
停止させる。すなわち、第28図のタイムチャートに示さ
れるように、画面端検出装置(56)からフィルム搬送装
置(52)に入力される信号(a)が立ち下がることによ
って、フィルム送りが停止させられ、フィルムの1フレ
ームがプリントされる位置にちょうど配置される。ま
た、プリントが終了したフィルムのフレームは不図示の
フィルム巻取装置によって順次巻き取られていく。
そして、フィルム送りが停止させられると、フィルム搬
送装置(52)から発せられる信号(b)によってコード
読取装置(58)が作動せしめられて、フィルム(F)の
プリントされる位置にあるフレームの近傍に写し込まれ
たコードが、ラインセンサ(60)を介して読み取られ
る。すなわち、コード読取装置(58)によってプリント
されるフレームの撮影モード、日付をプリントするか否
か、およびプリントされる日付の各情報が読み取られ
る。そして、コード読取装置(58)によって読取られた
撮影モードの情報は、信号(c)として、焼付用ズーム
レンズ(PL)の焼付倍率を設定する焼付用ズームレンズ
制御装置(62)および測光用ズームレンズ(ML)の倍率
を設定する測光用ズームレンズ制御装置(64)に伝達さ
れる。そして、両ズームレンズ(ML)(PL)はその撮影
モードの情報に応じて倍率が設定され、撮影時にトリミ
ング指定がなされている場合にはそのトリミングサイズ
に応じてフレーム上の測光範囲および印画紙への引き伸
ばし倍率が決められる。このように構成することによっ
て、撮影時ににトリミング指定を行うモードが設定され
ていても、プリントされる範囲のみを正確に測光するこ
とができ、また、トリミングサイズにかかわらず所定の
大きさに引き伸ばしてプリントすることができる。
そして、測光用ズームレンズ制御装置(64)による測光
用ズームレンズ(ML)の倍率設定が完了すると、その完
了を示す信号(d)によって露出演算回路(66)による
露出演算が行なわれる。この露出演算は、プリント位置
にあるフレームからの光を測光用ズームレンズ(ML)を
介して受光する測光回路(68)の出力に基づいてなさ
れ、そのフレームに応じたカラーバランスおよび露出量
が演算される。ここで演算されたカラーバランスの情報
は(e)としてフィルタ制御装置(70)に伝達されてカ
ラーバランスの調整に用いられ、一方、露出量の情報は
信号(f)としてランプ制御回路(50)に伝達されてラ
ンプ(LA)の発光量を決定するのに用いられる。更に、
測光の終了を示す信号(g)も露出演算回路(66)から
ランプ制御回路(50)に伝達され、ランプ(LA)は一時
消灯される。
次に、フィルタ制御装置(70)は測光回路(68)からの
カラーバランス情報に応じて色フィルタ(CF)のセット
を行い、このセットが完了するとフィルタ制御装置(7
0)からフィルタセット完了を示す信号(h)が発せら
れる。
この信号(h)は、ランプ制御回路(50)、プリント位
置にある印画紙(PP)の前に配置されているシャッタ
(PS)の開閉を制御するシャッタ制御装置(72)、およ
びプリントされる印画紙の画面内に日付をプリントする
か否かを制御する日付プリント制御装置(74)にそれぞ
れ伝達される。ここで、印画紙にプリントされる日付に
関する情報は、コード読取装置(58)からデコーダ(7
6)を介してデコードされて日付プリント制御装置(7
4)に入力されており、該日付プリント制御装置(74)
はこの情報に応じてプリントされる日付を示すデート板
(78)の年月日を設定する。
そして、信号(h)が入力されると直ちにシャッタ制御
装置(72)はシャッタ(PS)を開き始め、ランプ制御装
置(50)はこの信号(h)が入力されてからシャッタ
(PS)が全開するまでの一定時間をおいたのちにランプ
(LA)を点灯させてプリントを行う。一方、フィルムに
写し込まれたコードによって日付のプリントが選択され
ていれば、日付プリント制御装置(74)は、信号(h)
が入力されてからシャッタ(PS)が全開するまでの一定
時間をおいたのちにランプ(LD)を点灯させて日付のプ
リントを行う。ここで、(DL)は日付プリント用レンズ
であり、デート板(78)に設定されている年月日がこの
日付プリント用レンズ(DL)によって印画紙の画面内に
投影されてプリントされる。もし、ここで、フィルムに
写し込まれているコードによって日付のプリントが選択
されていない場合には、ランプ(LD)は点灯させられな
いので、日付はプリントされない。
ここで、日付プリント用のランプ(LD)の点灯時間は、
日付プリント制御装置(74)によって、一定時間となる
ように制御され、ランプ(LA)による焼付時間よりも短
くなるように日付プリント用のランプ(LD)の発光量が
設定されている。一方、フィルムプリント用のランプ
(LA)は、露出量の情報に応じて点灯時間と光強度とが
ランプ制御回路(50)によって制御されるように構成さ
れている。
そして、ランプ(LA)によるプリントが終了すると、ラ
ンプ制御回路(50)はランプ(LA)を消灯させた後に、
露光完了信号(j)を出力する。この露光完了信号
(j)によって、フィルム搬送装置(52)はフィルムの
送り出しを開始し、またシャッタ制御装置(72)はシャ
ッタ(PS)を閉じさせる。更に、この露光完了信号
(j)によって印画紙搬送装置(80)は印画紙(PP)を
図の右方向に送り出して、次のプリントに備える。ま
た、この露光完了信号(j)によって、画面端検出装置
(56)、コード読取装置(58)、露出演算回路(66)、
およびフィルタ制御装置(70)はそれぞれリセットされ
て、次のプリントに備えられる。そして、プリントされ
た印画紙は、順次不図示の印画紙収納装置に収納されて
焼き付け処理がなされる。
尚、ここで、本実施例のカメラではプリントされる日付
がコードの形でフィルムに記録されているので、フィル
ムをそのまま見てもプリントされる日付を認識すること
は難しい。特に、印画紙にプリントすることの少ないリ
バーサルフィルムを用いる場合には、フィルムに日付が
コードで写し込まれていてもその日付はほとんど役に立
たない。そこで、このようなリバーサルフィルムを用い
る場合のために、従来のようにフィルムの画面内に日付
を数値として写し込む日付写し込み装置をカメラに内蔵
しておき、リバーサルフィルムが用いられている場合に
はこの日付写し込み装置によってフィルムに日付が数値
として写し込まれるように構成すれば良い。ここで、通
常のネガフィルムが装填されているかリバーサルフィル
ムが装填されているかの判別のためには、フィルムのパ
トローネに記録されている情報のうちのフィルムラチチ
ュードの情報を用いれば良い。従って、本実施例のスイ
ッチ(CAS)から入力されるフィルム感度の情報のうち
フィルムラチチュードに関する情報(例えば“exposure
range"と呼ばれているデータ)を判別して、装填され
ているフィルムがリバーサルフィルムであると判断され
た場合には、日付を数値としてフィルムに写し込む従来
の日付写し込み装置を用いるように構成すれば良い。ま
たは、装填されるフィルムに応じて手動で日付の写し込
み装置が選択されるように構成しても良い。
更に、リバーサルフィルムの場合には通常プリントは行
なわれないので、リバーサルフィルムが装着されている
ことが判別されるとトリミングモードへの切り換えを禁
止するように構成しても良い。
更に、本実施例のカメラでは、トリミングサイズが3種
類に変更可能であり、各トリミングサイズに応じて最小
F値(最大の絞り開口径)および最大シャッタ速度が変
更されるように構成されているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、トリミングが行なわれるか否かに
よって、最小F値もしくは最大シャッタ速度を切り換え
るように構成しても良い。また、このような制限値を変
更するとともに、手振れ警告などの警告を発する値をト
リミングがなされるか否かによって切り換えるように構
成しても良い。更に、本実施例においては、シャッタ速
度が制限されている最大値になっても適正露出が得られ
ない場合にはフラッシュが自動的に発光させられるよう
に構成されていたが、このような場合にはフラッシュの
発光部をカメラ本体から突出させてフラッシュの使用を
促すように構成しても良い。
また、自動露出制御モードを有するカメラにおいては、
絞りを設定値に優先する絞り優先シャッタ速度自動制御
モードの場合には、設定される絞り値にトリミングがな
されるか否かに応じて制限を加え、絞りが自動的に制御
されるプログラムモードおよびシャッタ速度優先絞り自
動制御モードの場合には、算出された絞り値に制限を加
えるように構成すれば良い。
更に、本実施例のカメラでは第18図図示のように、絞り
とシャッタ速度とが三角形型に変化するように構成され
ているけれども、これを台形型になるように設定して、
トリミングがなされる場合にはこの台形型の高さが制限
されることによって絞りが制限されるように構成しても
良い。
また、本実施例の自動プリンタにおいては被写体がプリ
ントされる範囲のすみにデータがプリントされるように
構成されていたが、これに限定されるものではなく、デ
ータがプリントされる範囲の外の白枠の部分にプリント
されるように構成しても良い。更に、被写体がプリント
される範囲の中にデータもプリントされる場合には、デ
ータが判別しやすいようにプリントされるデータの色を
かえるようにしても良い。また、データが判別されやす
い色の位置を探して、その位置にデータがプリントされ
るように構成しても良い。そして、プリントサイズに応
じてプリントされるデータの位置と大きさとが調整され
るようにデータプリント用光学系を調整して、プリント
されたデータの確認がしやすく、かつプリントされる被
写体に影響のないようにしても良い。
更に、フィルムに写し込まれるコードは、フィルム上に
塗布された磁気記録層に磁気コードとして写し込まれる
ように構成しても良い。コードとして写し込まれるデー
タとしては、実施例のように撮影年月日に限らず、時分
秒のデータ、撮影露光データ、通しナンバーなどであっ
ても良い。
尚、本実施例の自動プリンタにおいては、焼付用光学系
と測光用光学系とがそれぞれ別々に設けられていたが、
それらの一部を兼用させて、たとえば、第27図図示のシ
ャッタ(PS)の上に測光用受光素子を配置しても良い。
又、上記実施例では、撮影される画面の外に写し込みデ
ータが写し込まれるように構成されていたが、これに限
定されるものではなく、撮影される1画面の片すみもし
くは下辺近傍の所定領域に被写体からの光が入射するの
を遮光する遮光手段を設け、トリミングが選択された場
合のみもしくは常時この遮光手段による遮光を行って、
その遮光された範囲に写し込みデータが写し込まれるよ
うに構成しても良い。
発明の効果 以上詳述したように、本発明は、通常の撮影範囲を撮影
する通常撮影モードと、それよりも狭いトリミングの範
囲を指示するトリミングモードとを切り換え可能なカメ
ラにおいて、撮影レンズと、撮影される範囲を測光する
測光手段とを有し撮影モードの切り換えに関わらず、ト
リミング撮影がなされる時のトリミングの範囲に対する
撮影レンズの画角に測光手段のにらむ測光角が含まれる
ように設定されていることを特徴とするものであり、こ
のように構成することによって、トリミング撮影が選択
されてプリントされる範囲が狭められても、常に写真と
して再現される範囲内を測光手段によって測光すること
ができ、従って、トリミング撮影の場合にも露出誤差が
生じないカメラを簡単な構成のもとに提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のカメラを示す斜視図、第2図は
そのカメラの上面図、第3図はそのカメラの正面図、第
4図はそのファインダ光学系および測距用光学系の構成
を示す断面図、第5図はそのトリミング範囲を示す模式
図、第6図はそのファインダ視野内の表示を示す模式
図、第7図はその撮影レンズの撮影範囲と測光系の測光
範囲との関係を示す断面図、第8図および第9図はその
液晶表示装置の表示態様を示す図、第10図はそのカメラ
の裏蓋を開いた状態を後方から見た図、第11図はそのコ
ード写し込みユニットを後方からみた拡大正面図、第12
図はそのコード写し込みユニットの縦断面図、第13図は
そのコード写し込みユニットの横断面図、第14図はその
コードが写し込まれたフィルムを裏側からみた図、第15
図はフィルム上に写し込まれたコードを説明するための
図、第16図はそのカメラの電気回路図、第17図はその自
動焦点調節回路の構成を示すブロック図、第18図はその
絞りを兼用するシャッタの開口径と開口時間との関係お
よびフラッシュの発光タイミングを示すためのグラフ、
第19図はその撮影モードとフラッシュ撮影に切り換えら
れる露出値との関係を示すグラフ、第20図および第21図
はその制御用マイクロコンピュータの動作を示すフロー
チャート、第22図はそのステップ#8の詳細を示すフロ
ーチャート、第23図はその動作を模式的に示す模式図、
第24図、第25図および第26図はそれぞれ表示用マイクロ
コンピュータの動作を示すフローチャート、第27図は本
実施例のシステムの自動プリンタを示すブロック図、第
28図はその動作を示すタイムチャートである。 (20);撮影レンズ、 (L5)(F)(28);測光手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 ▲吉▼信 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 上田 宏 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 審査官 大元 修二 (56)参考文献 特開 昭61−295534(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常撮影モードと、上記通常撮影モードに
    おける撮影範囲よりも狭い範囲を引き伸ばすようにトリ
    ミングの範囲を指定するトリミング撮影モードとを切り
    換え可能なカメラにおいて、 撮影レンズと、 撮影される範囲を測光する測光手段とを有し、 測光手段の測光角は、上記撮影モードの切り換えに関わ
    らずトリミング撮影がなされる時のトリミング範囲に対
    応する撮影レンズの画角に含まれるよう設定されている
    ことを特徴とするトリミング撮影が可能なカメラ。
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US07/537,116 US5025275A (en) 1985-08-29 1990-06-13 Photographic camera
US07/537,123 US5060006A (en) 1985-08-29 1990-06-13 Photographic camera
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