JPH1164598A - レーザプラズマx線源 - Google Patents

レーザプラズマx線源

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JPH1164598A
JPH1164598A JP22960597A JP22960597A JPH1164598A JP H1164598 A JPH1164598 A JP H1164598A JP 22960597 A JP22960597 A JP 22960597A JP 22960597 A JP22960597 A JP 22960597A JP H1164598 A JPH1164598 A JP H1164598A
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JP
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target
laser
ray source
electrode
electric field
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JP22960597A
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Hideo Hirose
秀男 広瀬
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短波長の硬X線を発生するレーザプラズマX
線源において、ターゲットの寿命を向上させることを目
的とし、又、X,Y駆動装置を要しないレーザプラズマ
X線源を提供する。 【解決手段】 レーザプラズマX線源1は、レーザ光を
ターゲットに集光照射してX線を発生するレーザプラズ
マX線源において、一方向のターゲット21の移動によ
って多数回のレーザ照射回数を可能とするために、ター
ゲット21は少なくとも長さ方向に移動自在な長尺ター
ゲットとし、ターゲットのレーザ照射点に局所的に高電
界を形成する電極を含む電界形成手段4を備える。ター
ゲットを一方向にのみ移動させることによって多数回の
レーザ照射回数を得ることができるターゲット形状とす
ることによって、ターゲットの寿命を向上させ、又、
X,Y駆動装置を不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線源レーザ、X
線源リソグラフィー装置、X線源顕微鏡、X線源光電子
顕微鏡、X線源分析装置等のX線源に用いるレーザプラ
ズマX線源に関する。
【0002】
【従来の技術】X線源レーザ、X線源リソグラフィー装
置、X線源顕微鏡、X線源光電子顕微鏡、X線源分析装
置等においては、通常X線源から得られるX線を使用し
ている。このX線源として、X線管やプラズマX線源が
知られている。プラズマX線源は、プラズマ中にできる
高電離多価イオンと電子の相互作用により発生するX線
を用いるものであり、高密度のプラズマをレーザで生成
するレーザプラズマX線源が知られている。レーザプラ
ズマX線源では、レンズやミラーの光学系で10μm程
度の大きさに絞ったレーザ光を、Al、Mo、W、T
a、Au等の金属表面に数nsの間隔のパルスで集光照
射することにより形成される。
【0003】又、レーザプラズマX線源において、ター
ゲット高電圧を印加することによって1nm以下の硬X
線の発生効率を高めることが知られており、高電圧を印
加しない場合に発生するX線は主に軟X線であり、硬X
線の発生量は無視できる程度である。
【0004】図11は、従来の硬X線を発生するレーザ
プラズマX線源を説明するための概略図である。図11
において、従来のレーザプラズマX線源100は、高電
圧を印加するために、ターゲット120を一方の電極と
し、他方の電極をターゲット120の近傍に配置する構
成としている。ターゲット120は、電極を兼ねるため
に平板状の形状に形成している。高電圧を印加したター
ゲット120に、レーザ光源131からのレーザ光を光
学系132を介して集光して照射することによって硬X
線109を発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ターゲット120は、
レーザ光の照射によって小孔が発生するため、レーザ照
射毎にターゲット120を移動させ、ターゲット120
上のレーザ光照射位置を変更する必要がある。そのた
め、従来のレーザプラズマX線源は、ターゲット120
をX,Y方向に微動可能とするために、X,Yテーブル
104およびX,Y制御装置105等で構成するX,Y
駆動装置を有する必要としている。図12は平板状ター
ゲット120の平面図であり、X,Y方向に微動させな
がらX線照射を行うことによって、小孔120a,12
0bが形成される。そのため、従来のレーザプラズマX
線源は、微少移動が可能なX,Y駆動装置を必要とする
という問題があり、このX,Y駆動装置はレーザプラズ
マX線源の複雑化や大型化やコスト上昇を招く要因とな
る。
【0006】又、ターゲットが平板状であるためターゲ
ットの寿命が極端に短く、実用性に乏しいという問題が
ある。ターゲットを30mm×30mmの平板状ターゲ
ットとし、各レーザ照射間の移動間隔を1mmとする
と、レーザ照射回数は約900回程度であり、ターゲッ
トの寿命は極端に短いものとなり、ターゲットの実用性
に問題が生じることになる。
【0007】そこで、本発明は前記した従来のレーザプ
ラズマX線源の平板状ターゲットの問題点を解決し、短
波長の硬X線を発生するレーザプラズマX線源におい
て、ターゲットの寿命を向上させることを目的とし、
又、X,Y駆動装置を要しないレーザプラズマX線源を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザプラズマ
X線源は、ターゲットを一方向にのみ移動させることに
よって多数回のレーザ照射回数を得ることができるター
ゲット形状とすることによって、ターゲットの寿命を向
上させ、又、X,Y駆動装置を不要とするものである。
本発明のレーザプラズマX線源は、レーザ光をターゲッ
トに集光照射してX線を発生するレーザプラズマX線源
において、一方向のみのターゲットの移動によって多数
回のレーザ照射回数を可能とするために、ターゲットを
少なくとも長さ方向に移動自在な長尺ターゲットとし、
ターゲットのレーザ照射点に局所的に高電界を形成する
電極を含む電界形成手段を備え、この高電界によって短
波長のX線を発生する構成とする。
【0009】長尺のターゲットは、ターゲットを長さ方
向に移動させ、移動毎にレーザ照射を行ってX線の発生
を行う。レーザ照射の回数は、ターゲットの長尺方向の
長さによって定まるため、ターゲットを長くすることに
よって長寿命化をはかることができる。ターゲットの長
さ方向の移動は、リボン状のターゲット材の両端を巻回
し、一方の巻回部分に巻いたレーザ照射前のターゲット
を巻き戻し、レーザ照射後のターゲットを他方の巻回部
分に巻き取ることによって行うことができる。ターゲッ
トは金属等の導電性の材料により形成することも、又、
プラスチック等の絶縁性の材料により形成することもで
きる。
【0010】電界形成手段は、ターゲットのレーザ照射
点に局所的に高電界を形成するものであり、形成した高
電界によって短波長の硬X線の発生効率を高めることが
できる。電界形成手段はターゲットの近傍に配置した電
極に電位を印加することによって、ターゲットのレーザ
照射点に局所的に高電界を形成することができ、レーザ
照射点に近傍に配置した2つの電極、あるいは、ターゲ
ットに電極を兼ねさせ、レーザ照射点に近傍に配置した
電極とターゲットによって構成することができる。
【0011】本発明のレーザプラズマX線源の第1の実
施の態様の電界形成手段は、ターゲットのレーザ照射点
近傍において、ターゲットのレーザ光と反対側に電極を
配置し、導電性のターゲットを他の電極とし、一方の電
極を接地し、他方の電極に正又は負の高電圧を印加す
る。これによって、ターゲットのレーザ照射点近傍に高
電界を形成するものである。
【0012】本発明のレーザプラズマX線源の第2の実
施の態様の電界形成手段は、ターゲットのレーザ照射点
近傍において、ターゲットのレーザ光側に電極を配置
し、導電性のターゲットを他の電極とし、一方の電極を
接地し、他方の電極に正又は負の高電圧を印加する。こ
れによって、ターゲットのレーザ照射点近傍に高電界を
形成するものである。
【0013】本発明のレーザプラズマX線源の第3の実
施の態様の電界形成手段は、ターゲットのレーザ照射点
近傍においてターゲットの両側に電極を配置し、一方の
電極を接地し、他方の電極に正又は負の高電圧を印加す
る。これによって、ターゲットのレーザ照射点近傍に高
電界を形成し、導電性あるいは絶縁性のターゲットに高
電界を印加することができる。この電極配置は、ターゲ
ットの表裏面側および側面側のいずれの両側とすること
もできる。
【0014】本発明のレーザプラズマX線源の第4の実
施の態様の電界形成手段は、ターゲットに対してレーザ
光側に配置した電極を透明電極とすることができ、該透
明電極を通してレーザ光をターゲットに照射することが
でき、導電性あるいは絶縁性のターゲットに高電界を印
加することができる。
【0015】本発明のレーザプラズマX線源の第5の実
施の態様の電界形成手段は、ターゲットのレーザ光と反
対側に配置する電極を、レーザ照射位置においてレーザ
光側に突出させた形状とし、これによって、ターゲット
のレーザ照射点に高密度の高電界を形成することができ
る。
【0016】本発明のレーザプラズマX線源の第6の実
施の態様のターゲットは、長尺の導電材と絶縁性のター
ゲット材を重ね合わせて形成し、該ターゲットを形成す
る導電材を接地あるいは正または負の高電圧を印加する
ものであり、これによってターゲットを一方の電極とす
ることができる。これによって、絶縁性のターゲットに
高電界を印加することができる。
【0017】本発明のレーザプラズマX線源の第7の実
施の態様のターゲットは、長尺の絶縁材上にターゲット
材を連続あるいは所定間隔で蒸着等によって形成するも
のであり、ターゲット材の厚さを任意に設定することが
できる。
【0018】本発明のレーザプラズマX線源の第8の実
施の態様のレーザプラズマX線源は、パルスレーザ源
と、パルスレーザと同期した電界形成用のパルス電圧を
備え、この構成によって消費電力を低減することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態の構
成例について、図1〜図10の本発明のレーザプラズマ
X線源の実施形態を説明する概略ブロック線図を用いて
説明する。なお、図1〜図3はターゲットを一方の電極
として使用する構成例を示し、図3〜図10はターゲッ
トを電極として使用しない構成例を示している。
【0020】図1は本発明のレーザプラズマX線源の第
1の構成例を説明するための概略図である。図1におい
て、レーザプラズマX線源1は、リボンテープ状のター
ゲット21を有するターゲット部2と、ターゲット21
にレーザ光を照射するレーザ源3と、ターゲット21上
のレーザ照射点に高電界を形成する電界形成部4を備え
る。
【0021】ターゲット部2は、ターゲット21と巻回
部22を備え、ターゲット21はリボンテープ状とし、
巻回部22はターゲット21を周囲に巻回すると共に、
一方を巻き戻し他方を巻き取ることによって、ターゲッ
ト21を長さ方向に移動させるものであり、駆動装置5
によって駆動される。レーザ源3は、光源31およびレ
ーザ光をターゲット21上の照射点に集光させる光学系
32を備える。又、電極形成部4は、ターゲット21の
レーザ照射点近傍において、レーザ光と反対側に配置さ
れた電極41を備え、該電極41に電源40を接続する
と共に、ターゲット21を接地して電極とし、電極41
とターゲット21の間に高電界を形成する。ターゲット
21の接地は、ターゲットにアース線を直接接続して行
うことも、又、導電性の巻回部22を通して行うことも
できる。
【0022】制御装置6は、光源31、電源40、およ
び駆動装置5を制御し、少なくとも光源31からレーザ
光を照射する際には電源40を駆動して高電界を形成す
る。又、レーザ光の照射後には、駆動装置5によって巻
回部22を駆動してターゲット21を移動させる。この
ターゲット21の移動は、レーザ光の照射によってター
ゲット21に形成された小孔をレーザ照射点からずらし
て、次回のレーザ照射に備えるために行うものであり、
レーザ光の照射で形成される小孔の径が100μm程度
の場合には、ターゲット21の移動量を1mm程度とす
ることによって、次回のレーザ照射に対する小孔の影響
を無視することができる。又、電源40が供給する電圧
は直流電圧あるいはパルス電圧とすることができ、光源
40が発するレーザ光がパルス光の場合には、制御装置
6によってパルス光と同期したパルス電圧を発生するこ
ともできる。電源40に供給する電圧をパルス電圧とする
場合には、消費電力を低減することができる。
【0023】第1の構成例において、電極41とターゲ
ット1との間に高電圧を印加して高電界を形成すると共
に、光源31からレーザ光をターゲット21上のレーザ
照射点に照射すると、ターゲット21から短波長の硬X
線が放出される。このレーザ照射により、ターゲット2
1上のレーザ照射点には凹部あるいは開口部が形成され
る。制御装置6は、駆動装置5を制御して巻回部22を
駆動して、ターゲット21を長さ方向に所定の微小量だ
け移動させる。これによって、レーザ照射点に新たなタ
ーゲット材を用意し、再びレーザ光を照射して次のX線
放出を行う。同様の処理を繰り返すことによって、X線
の発生を繰り返すことができる。ターゲットの寿命は、
リボンテープ状のターゲット21の長さに依存する。タ
ーゲット21の長さを1kmとし、移動距離を1mmと
する場合には、106回のX線放出を行うことができ
る。
【0024】図1に示す構成例では、電極41に電源を
接続し、ターゲットを接地する構成を示しているが、逆
の接続関係により構成することもできる。又、電源40
の正負の関係は任意とすることができる。上記第1の構
成例では、電極41の先端を先鋭とすることによって、
レーザ照射点での電界を高電界とすると共に、他の部分
への電界の影響を少なくすることができる。
【0025】次に、第2の構成例について説明する。図
2は本発明のレーザプラズマX線源の第2の構成例を説
明するための概略図である。図2に示す構成例は、電極
の構成において第1の構成例と異なり、他の構成は共通
する。そこで、以下では、異なる構成についてのみ説明
する。第2の構成例が備える電極形成部4は、ターゲッ
ト21のレーザ照射点近傍において、レーザ光と同じ側
に透明電極42を備え、該電極42には電源40を接続
すると共に、ターゲット21を接地して電極とし、電極
41とターゲット21の間に高電界を形成する。なお、
図2では、電源40を直流電源とする構成を示している
が、第1の構成例と同様に制御装置6によって制御する
パルス電源とすることもできる。
【0026】第2の構成例によれば、透明電極42を透
してレーザ光の照射を行うことができるため、レーザ源
3および透明電極42の配置を容易とすることができ
る。
【0027】次に、第3の構成例について説明する。図
3は本発明のレーザプラズマX線源の第3の構成例を説
明するための概略図である。図3に示す構成例は、電極
の構成において第1の構成例と異なり、他の構成は共通
する。そこで、以下では、異なる構成についてのみ説明
する。第3の構成例が備える電極形成部4は、ターゲッ
ト21のレーザ照射点近傍において、レーザ光と反対側
および同じ側に電極43,44を備え、電極44には電
源40を接続すると共に、ターゲット21を接地して電
極とし、電極44とターゲット21の間に高電界を形成
する。電極43は、レーザ照射点においてターゲット2
1を巻回部22間を結ぶ線からオフセットして配置し、
この配置によってターゲット21を電極44側に突出さ
せ、これによって電界密度を高めることができる。又、
電極43のレーザ照射点の位置に凹部あるいは開口部を
形成し、レーザ照射による電極43の損傷を防いでい
る。
【0028】なお、図3では、電源40を直流電源とす
る構成を示しているが、第1の構成例と同様に制御装置
6によって制御するパルス電源とすることもできる。第
3の構成例によれば、透明電極42を透してレーザ光の
照射を行うことができるため、レーザ源3および透明電
極42の配置を容易とすることができる。従って、上記
の第1〜第3の構成例はターゲットを電極として使用す
る構成例であり、この構成例ではターゲットをMo,
W,Au,Ta等の導電性のターゲット材を用いて形成
する。
【0029】次に、以下の第4〜第6の構成例では、絶
縁性のターゲットを用いることができる構成例について
説明する。第4の構成例について説明する。図4は本発
明のレーザプラズマX線源の第4の構成例を説明するた
めの概略図であり、図1と共通する構成については省略
して示している。図4に示す構成例は、電極の構成にお
いて第1の構成例と異なり、他の構成は共通する。そこ
で、以下では、異なる構成についてのみ説明する。
【0030】第4の構成例が備える電極形成部4は、タ
ーゲット23のレーザ照射点近傍において、レーザ光と
反対側および同じ側に電極45,46を備え、電極46
には電源40を接続すると共に電極45を接地し、電極
45と電極46の間に形成する高電界内にターゲット2
3を配置する。なお、電極45に電源40を接続し電極
46を接地する構成とすることもでき、電極に印加する
電位は正負いずれとすることもできる。ターゲット23
は、プラスチック等の絶縁材を用いることも、、前記し
た導電性を有する金属材を用いることもできる。又、図
4では、電源40を直流電源とする構成を示している
が、第1の構成例と同様に制御装置6によって制御する
パルス電源とすることもできる。
【0031】図5,6は本発明のレーザプラズマX線源
の第4の構成例に用いる電極を説明するための概略図で
ある。図5に示す電極構成は、ターゲット23に対して
両側面に電極45,46を配置する構成であり、又、図
6に示す電極構成は、ターゲット23に対して表裏面側
に電極45,46を配置する構成であり、一方の電極に
電源40を接続し、他方の電極を接地することによっ
て、ターゲット23のレーザ照射点に高電界を形成す
る。図5の構成によればレーザ光の干渉することなく電
極配置を行うことができる。
【0032】次に、図7,8の概略図および斜視図を用
いて第5の構成例を説明する。第5の構成例が備える電
極形成部4は、ターゲット23のレーザ照射点近傍にお
いて、レーザ光と反対側にターゲット23の支持部材を
兼ねた電極47を、レーザ光側に電極42を備え、電極
47はレーザ光側に突出した形状とし、該突出部分のレ
ーザ光に照射位置に開口部48を形成する。電極47は
ターゲット23を支持してレーザ光の照射位置に位置決
めし、電極42と電極47間に印加した電圧によって電
極47の突出部に形成した高密度の電界をターゲット2
3に印加する。これによって、ターゲットのレーザ光照
射位置にレーザ光を照射して、ターゲット23からの硬
X線の発生効率を高めることができる。なお、図7,8
では電極42を透明電極としているが、レーザ光を干渉
させなければ不透明の電極を用いることができる。
【0033】図9は本発明のレーザプラズマX線源の第
6の構成例を説明するための概略図であり、図4と共通
する構成については省略して示している。又、図10は
本発明のレーザプラズマX線源の第6の構成例に用いる
ターゲットを説明するための図である。図9に示す構成
例は、ターゲットの構成において第4の構成例と異な
り、他の構成は共通する。そこで、以下では、異なる構
成についてのみ説明する。
【0034】第6の構成例が備えるターゲット24は、
図10(a)に示すように、導電材のテープ材49上に
絶縁性のターゲット材24aを重ねて形成し、ターゲッ
ト材24a側にレーザ光を照射し、レーザ光と反対側の
導電性のテープ材49を電極とすることによって、レー
ザ光照射点に高電界を形成するものである。
【0035】又、ターゲット24は、図10(a)に示
すように、導電材のテープ材49上に絶縁性のターゲッ
ト材24aを蒸着により形成することも、又、図10
(b)に示すように、導電材のテープ材49上に絶縁性
のターゲット材24aをアイランド状に分離して蒸着に
より形成することできる。第6の構成例によれば、ター
ゲット材に支持は導電材のテープ材49によって行うた
め、ターゲット材の厚さを任意に設定することができる
という効果を奏することができる。
【0036】又、図10に示すターゲットにおいて、支
持部分を絶縁性のテープ材25とし、前記第1〜3の構
成例に適用することもできる。なお、前記構成例では、
電源40を直流電源とする構成を示しているが、第1の
構成例と同様に制御装置6によって制御するパルス電源
とすることもできる。
【0037】第4〜第6の構成例によれば、絶縁性のタ
ーゲット材を用いることができ、又、ターゲット全体を
高電圧とする必要が無く、電極のみに高電圧を印加する
だけで高電界の形成を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザプ
ラズマX線源によれば、短波長の硬X線を発生するレー
ザプラズマX線源において、ターゲットの寿命を向上さ
せることができ、又、X,Y駆動装置を要いることなく
ターゲットの移動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザプラズマX線源の第1の構成例
を説明するための概略図である。
【図2】本発明のレーザプラズマX線源の第2の構成例
を説明するための概略図である。
【図3】本発明のレーザプラズマX線源の第3の構成例
を説明するための概略図である。
【図4】本発明のレーザプラズマX線源の第4の構成例
を説明するための概略図である。
【図5】本発明のレーザプラズマX線源の第4の構成例
に用いる電極を説明するための概略図である。
【図6】本発明のレーザプラズマX線源の第4の構成例
に用いる電極を説明するための概略図である。
【図7】本発明のレーザプラズマX線源の第5の構成例
を説明するための概略図である。
【図8】本発明のレーザプラズマX線源の第5の構成例
を説明するための斜視図である。
【図9】本発明のレーザプラズマX線源の第6の構成例
を説明するための概略図である。
【図10】本発明のレーザプラズマX線源の第6の構成
例に用いるターゲットを説明するための図である。
【図11】従来の硬X線を発生するレーザプラズマX線
源を説明するための概略図である。
【図12】従来の硬X線を発生するレーザプラズマX線
源に用いる平板状ターゲットの平面図である。
【符号の説明】
1…レーザプラズマX線源、2…ターゲット、3…レー
ザ源、4…電界形成部、5…駆動装置、6…制御装置、
21,23,24…リボン状ターゲット、22…巻回
部、25,49…テープ材、31…光源、32…光学
系、40…電源、41,42,43,44,45,4
6,47…電極、48…開口部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光をターゲットに集光照射してX
    線を発生するレーザプラズマX線源において、前記ター
    ゲットは少なくとも長さ方向に移動自在な長尺ターゲッ
    トであり、前記ターゲットのレーザ照射点に局所的に高
    電界を形成する電極を含む電界形成手段を備え、前記高
    電界によって短波長のX線を発生することを特徴とする
    レーザプラズマX線源。
JP22960597A 1997-08-26 1997-08-26 レーザプラズマx線源 Withdrawn JPH1164598A (ja)

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JP (1) JPH1164598A (ja)

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