JPH1164272A - NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法 - Google Patents

NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法

Info

Publication number
JPH1164272A
JPH1164272A JP9233342A JP23334297A JPH1164272A JP H1164272 A JPH1164272 A JP H1164272A JP 9233342 A JP9233342 A JP 9233342A JP 23334297 A JP23334297 A JP 23334297A JP H1164272 A JPH1164272 A JP H1164272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
electrode
nox
measurement chamber
oxygen ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9233342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3372195B2 (ja
Inventor
Masashi Kida
真史 喜田
Takaharu Inoue
隆治 井上
Takafumi Oshima
崇文 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP23334297A priority Critical patent/JP3372195B2/ja
Priority to EP98115345A priority patent/EP0897112B1/en
Priority to US09/134,047 priority patent/US5989624A/en
Priority to DE69841009T priority patent/DE69841009D1/de
Publication of JPH1164272A publication Critical patent/JPH1164272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3372195B2 publication Critical patent/JP3372195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4075Composition or fabrication of the electrodes and coatings thereon, e.g. catalysts
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4073Composition or fabrication of the solid electrolyte
    • G01N27/4074Composition or fabrication of the solid electrolyte for detection of gases other than oxygen

Abstract

(57)【要約】 【課題】NOxガス濃度検出器において第1酸素イオン
ポンプセルが備える一対の電極のうち第1測定室内部に
設けられた電極として、NOx解離抑制能が高く、かつ
NOx解離抑制能が安定して発揮される電極を提供する
こと。 【解決手段】第1酸素イオンポンプセルが備える一対の
電極のうち、第1測定室内部に設けられた電極におい
て、電極構成成分にNOx解離抑制能を有する第1構成
成分からなる微粒子を担持させて成ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、船舶、飛
行機等の移動用、産業用の内燃機関の排ガス中、あるい
はボイラ等の燃焼ガス中のNOxガス濃度を検出するた
めに用いるNOxガス濃度検出器に関する。特に、前記
検出器において、第1酸素イオンポンプセルが備える一
対の電極のうち、第1測定室内部に設けられた電極及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、排ガス規制の強化に伴い、エンジ
ン等の排ガス中のNOxを直接測定し、エンジンの制御
や触媒装置のコントロールを行う研究が行われている。
特に、ZrO2等の酸素イオン導電体を用い、第1酸素
イオンポンプセルでNOxが実質的に分解しない程度に
酸素を汲み出し、NOxを含む残ったガスを第2酸素イ
オンポンプセルでNOxを分解し、この分解を電流とし
て検知するNOxガス濃度検出器は、HC、CO等の妨
害ガスの影響を受けずにNOxガス濃度が測定できるこ
とから、近年広く研究が行われている。
【0003】例えば、特開平8−271476号公報に
は下記のNOxガス濃度検出器が提案されている。すな
わち、この検出器は、第一の拡散通路を通じて被測定ガ
スが導かれる第一の内部空所と、その雰囲気が第二の拡
散律速通路を通じて導かれる第二の内部空所と、第一の
内部空所内の酸素分圧を制御せしめる第一の酸素ポンプ
手段と、第二の内部空所内の酸素を汲み出す第二の酸素
ポンプ手段と、第一の内部空所の酸素濃度を測定する基
準電極を備え、第一及び第二の空所が同一の固体電解質
層上に設けられ、第二の酸素ポンプ手段を構成する電極
と基準電極がいずれも同一の固体電解質層上に形成され
て成る。この検出器において、第一の酸素ポンプ手段を
構成し第一の空所内に配置される電極は、酸素を解離す
る触媒機能を付与するために、PtとZrO2からなる
サーメット電極、或いはPt/Auの合金のサーメット
電極とされている。前記Pt/Auサーメット電極は、
一般的に下記のように形成される。すなわち、Pt粉
末、Au粉末、ZrO2粉末、適量の有機溶剤を混合し
分散させ、さらに有機バインダーを有機溶剤に溶解させ
たものを添加し、さらに粘度調整剤を添加し、混合して
ペーストを作製し、固体電解質層上に塗布して焼き付け
る。形成された電極の組織は、図2に示すように、貴金
属粒子とZrO2粒子が互いに独立して存在している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記第一の酸素ポンプ
手段にはNOxを解離させず酸素のみを選択的に排出す
る機能が求められる。しかしながら、上記のように、電
極構成成分に単純にAu粉末を添加する方法によれば、
Auがある比率以上存在するとAuがPtと合金化され
ず、電極中にAuが不均一に分散され(図2参照)、N
Ox解離抑制能が経時的にも局部的にも不安定となり、
NOx解離抑制能を向上させることが困難である。そし
て、このようにAu成分によるNOx解離抑制能が不安
定なため、この抑制能の変動分を見越して第一の内部空
所内の酸素濃度に安全余裕をもたせる必要がある(酸素
濃度が低下するとNOxが解離するため)。この余分な
酸素がきわめて微量なNOx濃度を測定する際に誤差の
原因となっている。
【0005】以上の事情に鑑み、本発明の課題は、NO
xガス濃度検出器において第1酸素イオンポンプセルが
備える一対の電極のうち第1測定室内部に設けられた電
極として、NOx解離抑制能が高く、かつNOx解離抑
制能が安定して発揮される電極を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Auを担
持した酸素イオン導電体である無機金属酸化物からなる
粒子(電極構成成分)を、第1酸素イオンポンプセルが
備える一対の電極のうち、第1測定室内部に設けられた
電極の構成成分とすることによって、電極中におけるA
u含有率が低い場合から高い場合に亘って、広範囲に前
記抑制能の安定化及び向上が達成されることを見出し、
さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
【0007】前記課題を解決するために、本発明が提供
するNOxガス濃度検出器は、第1拡散抵抗を介して被
測定ガスが導入される第1測定室と、前記第1測定室内
の被測定ガス中の酸素分圧を測定するための酸素分圧検
知電極と、前記第1測定室の内部と外部に設けられた一
対の電極を備え、前記酸素分圧検知電極の電位に基づ
き、該一対の電極に電圧が印加されて前記第1測定室外
へ前記被測定ガス中の酸素をNOxが実質上分解しない
程度に十分汲み出す第1酸素イオンポンプセルと、前記
第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入される
第2測定室と、少なくとも一方の電極が前記第2測定室
内に設けられた一対の電極を備え、該一対の電極に電圧
が印加されて前記第2測定室中のNOxを分解し、解離
した酸素を汲み出すことによりNOxガス濃度に応じた
電流が流れる第2酸素イオンポンプセルと、を有するN
Oxガス濃度検出器であって、前記第1酸素イオンポン
プセルが備える一対の電極のうち、前記第1測定室内部
に設けられた電極において、該電極を構成する成分にN
Ox解離抑制能を有する第1構成成分からなる微粒子を
担持させて成ることを特徴としている。
【0008】本発明が提供するNOxガス濃度検出器の
電極の製造方法は、酸素イオン導電性を有する固体電解
質の粉末に、第1構成成分としてAu,Ag,Ni,M
n,Co,Cu,Fe,Ba,Mg,Ca,Na,K,
Liの一種以上を含む溶液を含浸させ、乾燥後焼成し、
前記第1構成成分からなる微粒子を前記固体電解質の粉
末上に担持させた第1構成成分担持粉体を得て、さら
に、前記第1構成成分担持粉体と、Pt、Pd、Rhか
らなる群から選択される少なくとも1種以上の貴金属成
分を含む粉末とを混合し、得られた混合粉末からペース
トを調製し、前記ペーストを焼成後に前記第1酸素イオ
ンポンプセルを構成する固体電解質層となる成形体表面
上に塗布し、焼成して、前記電極を形成することを特徴
としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。まず、第1酸素イオンポンプセルが備え
る一対の電極のうち、前記第1測定室内部に設けられた
電極を構成する原料について説明する。
【0010】すなわち、第1酸素イオンポンプセルが備
える一対の電極のうち、前記第1測定室内部に設けられ
た電極において、NOx解離抑制能を有する第1構成成
分はさらに酸素解離触媒機能を有することが好ましい。
さらに前記電極において、第2構成成分として酸素解離
触媒機能が高いPt、Pd、Rhを一種又は二種以上用
いることが好ましい。これらの第2構成成分は、NOx
解離機能を有するが、このNOx解離機能は前記第1構
成成分によって抑制される。十分なNOx解離抑制能を
得るために、第1構成成分がAuである場合、電極中に
0.01wt%以上含まれることが望ましい。また、A
uが電極中に微細かつ均一に分散されることにより、電
極におけるAu含有率をおよそ50%以下(重量基準)
としても十分かつ安定したNOx解離抑制能が発揮され
る。第1構成成分の担持形態としては、電極構成成分で
ある粒子表面に付着していてもよく、該粒子の細孔内部
においてAuなどの第1構成成分からなる微粒子が存在
していてもよい。第1構成成分からなる微粒子が担持さ
れる電極構成成分(例えば固体電解質粒子)は、前記微
粒子より相対的に大きいことが好ましい。また、後述す
るように、この微粒子が担持される電極構成成分は、乾
燥、焼成時、焼成後の電極剥離防止及び一体焼成の都合
上、第1酸素イオンポンプセルを構成する酸素イオン導
電性の固体電解質と同質であることが好ましい。第1構
成成分微粒子が担持される粒子径/第1構成成分微粒子
径の比は50〜50000が好ましい。
【0011】第1構成成分として、好ましくは、Au,
Ag,Ni,Mn,Co,Cu,Fe,Ba,Mg,C
a,Na,K,Liからなる群から一種以上を選択して
用いる。第2構成成分として、好ましくはPt,Pd,
Rhからなる群から一種以上を選択して用いる。第1構
成成分からなる微粒子が担持される電極構成成分とし
て、好ましくは、無機金属酸化物粒子、特に検出器を構
成する固体電解質層との整合性が良好な酸素イオン導電
性を有するZrO2粉末を用いる。或いは、上記酸素イ
オン導電性の無機金属酸化物粒子として、部分安定化、
安定化、ないしこれらが混合したZrO2、CeO2、H
fO2、ThO2粉末を用いる。部分安定化ないし安定化
剤として、例えばCaO,MgO,又はY23等の希土
類酸化物(例えばLa23、Gd23)の一種以上を用
いる。好ましくは、イットリウム部分安定化ZrO2
末を用いる。ベースとなるZrO2にハフニアが含有さ
れていてもよい。なお、他の安定化剤或いは他の固体電
解質も用いることができる。また、好ましくは、基材と
なる酸素イオン導電性固体電解質層と同様の原料を用い
る。
【0012】第1酸素イオンポンプセルが備える一対の
電極のうち、前記第1測定室内部に設けられた電極は、
その少なくとも排気ガスとの接触表面を含んだ部分を、
他の部分に比べて、NOx解離機能が抑制された第1構
成成分が多く存在するように構成できる。酸素解離機能
が高い第2構成成分で電極本体部を形成し、表面に第1
構成成分が多く含有される層を形成してもよい。また、
さらに、Au、Ni、Ag等を添加してPtの触媒活性
を低下させてもよい。また、前記電極表面側に、Au又
はAgを主体とする金属、あるいはSnO2、ZnO、
In23、WO3、Bi23等の酸化物によるコーティ
ングを施して電極を構成してもよい。
【0013】次に、前記電極の好ましい製造工程を説明
する。すなわち、酸素イオン導電性粉末にAu溶液(例
えば塩化金酸溶液など)を含浸させ、乾燥、焼成して粉
末上にAuを付着させることにより、Au担持粉末を得
る。このAu担持粉末とPt粉末を混合して適宜バイン
ダー、有機溶剤、粘度調整剤を添加してペーストを得
る。このペーストを酸素イオン導電性を有する固体電解
質層(第1酸素イオンポンプセルを構成する固体電解質
層)となるグリーンシート上にスクリーン印刷法などを
用いて塗布し、他のグリーンシートを積層して乾燥、焼
成し、前記電極を第1酸素イオンポンプセル上かつ第1
測定室内に形成する。
【0014】このように作製される前記電極の組織を、
従来の電極(貴金属粉末と酸素導電性無機質粉末とを単
に混合して焼成したもの)の組織と対比して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る電極の組織を説明する
ための模式図であり、図2は比較例に係る従来の電極の
組織を説明するための模式図である。図1の電極組織に
おいては、Au微粒子が該Au微粒子に対して相対的に
大きい粒子(電極の主たる構成成分)に担持されている
ことにより、Au成分が微細に分散されているが、図2
においてはPt−Au合金粒子が偏在した場合、Au成
分が偏在してしまうことが分かる。従って、図2の素子
は、同一素子においては局部的なNOx解離抑制能のば
らつきがあり、ロット間においてもNOx解離抑制能の
ばらつきが大きくなるため、可及的に低く設定する必要
がある第1測定室内の酸素濃度を低く設定することが困
難となる。
【0015】ここで、第1測定室内の酸素濃度を低く設
定する理由について説明する。先ず、本発明の一実施形
態に係るNOxガス濃度検出器の測定原理は下記の通り
である。
【0016】(1)排ガスが拡散抵抗を有する第1拡散孔
を通って第1測定室に流入する。 (2)第1酸素イオンポンプセルにより、第1測定室の酸
素をNOxが実質的に分解しない程度に汲み出す(酸素
分圧検知電極から出力される信号により第1測定室酸素
分圧を制御する)。 (3)拡散抵抗を有する第2拡散孔を通って第1測定室の
ガス(濃度制御された02ガス+NOxガス)が第2測
定室に流入する。 (4)第2測定室のNOxガスは、第2酸素イオンポンプ
セルにより更に酸素を汲み出すことにより、N2ガスと
2ガスに分解される。 (5)このとき、第2酸素イオンポンプセルに流れる第2
酸素ポンプ電流IP2とNOxガス濃度の間には直線関係
があるため、IP2を検出することによりNOxガス濃度
を検出可能である。
【0017】このように、第2測定室においてNOxを
分解し解離した酸素イオンに基づいてNOxガス濃度を
検出しているため、第2測定室に拡散流入する酸素の濃
度を一定にする必要がある。加えて、酸素濃度が高い
と、第2酸素ポンプ電流IP2が温度及び他のガス成分の
変動の影響を受けて誤差が増大する。従って、第1酸素
イオンポンプセルによって、第1測定室内に拡散流入し
た被検ガスから、NOxが実質的に分解しないようにし
つつできるだけ酸素を汲み出すことが必要である。
【0018】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。まず、図3を参照して、本発明の一実施例に係る
NOxガス濃度検出器の構造を説明する。図3に示す検
出器は、固体電解質層5−1を挟んで設けられた一対の
電極(第1酸素イオンポンプセル6の第1測定室2外部
電極)6a、(第1酸素イオンポンプセル6の第1測定
室2内部電極)6bを備えた第1酸素イオンポンプセル
6、固体電解質層5−2を挟んで設けられた一対の酸素
分圧検知電極7a、7bを備えた酸素濃度測定セル7、
固体電解質層5−3、固体電解質層5−4表面に設けら
れた一対の電極(第2酸素イオンポンプセル8の第2測
定室内部電極)8a、(第2酸素イオンポンプセル8の
第2測定室外部電極)8bを備えた第2酸素イオンポン
プセル8の順に積層されて成る。固体電解質層5−1,
5−2,5−3,5−4の層間には絶縁層11−1、1
1−2,11−3がそれぞれ形成されている。第1酸素
イオンポンプセル6の第1測定室2内部電極6bにおい
ては、図1に示したように、Au微粒子が部分安定化Z
rO2粉末上に担持されており、このAu担持部分安定
化ZrO2粉末とPt粒子から構成されている。そし
て、第1酸素イオンポンプセル6と酸素濃度測定セル7
の層間には、図中左右側の絶縁層11−1及び上下側の
固体電解質層5−1、5−2によって第1測定室2が画
成され 、同様に絶縁層11−3及び固体電解質層5−
3、5−4により第2酸素イオンポンプセル8の上部に
第2測定室4が画成されている。さらに、第1測定室2
の一方で検出器短手方向両側(図3中正面及び背面)に
は拡散抵抗を有する第1拡散孔1がそれぞれ設けられ、
第1測定室2の他方には第2拡散孔3の開口が第1拡散
孔1と離間して設けられている。第2拡散孔3は、酸素
濃度測定セル7及び固体電解質層5−3を貫通して第
1、第2測定室2、4を拡散抵抗を持って連通する。
【0019】この検出器では、第2酸素イオンポンプセ
ル8を構成する固体電解質5−4の同一面上に、多孔質
(Pt、Rh合金など)の電極8a、8bが共に形成さ
れている。電極8a、8bは、絶縁層11−3によって
互いに隔離されているが、固体電解質層5−4を介して
酸素イオンが伝導し、これによる電流IP2が流れる。電
極8bは固体電解質層5−4、絶縁層11−3、及びリ
ード部8dによって、検出器外気との直接的な接触が防
止されていると共に、拡散抵抗を有する多孔質のリード
部8dを介して第2酸素イオンポンプセル8により汲み
出された酸素を導出できる。更に、電極8a、8bに
は、それぞれリード部(線)8c(不図示)、8dが電
気的に接続され、第2測定室4の外側電極8bに電気的
に接続するリード部8dは多孔質とされ、酸素イオンを
拡散することができる。従って、第2酸素イオンポンプ
セル8により、NOxガスより分解され電極8aから8
bに汲み出された酸素はリード部8dを介して放出され
る。
【0020】図4は、以上説明したNOxガス濃度検出
器の多孔質電極8a,8bの形態を示す平面断面図であ
る(図3中の矢視A−B線で示す平面断面図に相当す
る)。図4からわかるように、リード部8dは検出器外
気(大気又は被測定ガス雰囲気中)に接触し、外気と電
極8bとを拡散抵抗を介して連通している。
【0021】図3に示した検出器の測定原理は、実施の
形態の欄で上述した通りであって、第1測定室2に第1
拡散孔1を介して拡散し導入された被測定ガス中の酸素
濃度に応じた起電力が酸素濃度測定セル7の一対の電極
7a、7b間に発生し、この起電力による電圧が一定に
なるよう第1酸素イオンポンプセル6に印加される電圧
が制御される(マイクロコンピュータを用いてデジタル
制御してもよく、アナログ制御してもよい)。そして、
第1酸素イオンポンプセル6が備える一対の電極6a,
6bのうち、第1測定室2内部に設けられAu微粒子が
部分安定化ZrO2粉末上に担持されている電極6bに
よってNOxの解離が抑制された下で、第1酸素イオン
ポンプセル6によって第1測定室2から余剰の酸素が汲
み出され一定の酸素濃度を有する被測定ガスが第2拡散
孔3を介して第2測定室4に拡散し、第2酸素イオンポ
ンプセル8の一対の電極8a、8bに電圧が印加されて
残存する酸素が更に汲み出されると共に、このPt合金
或いはRh合金製の電極の触媒作用により、NOxがN
2とO2に分解され、このO2がイオンとなって第2酸素
イオンポンプセル8の固体電解質層を伝導することによ
り、第2測定室4内外に設けられた第2酸素イオンポン
プセル8の一対の電極8a、8b間に分解されたNOx
ガス量に応じた第2酸素ポンプ電流IP2が流れる。この
P2を測定することにより、NOxガス濃度が測定でき
る。
【0022】この検出器によれば、第2測定室4内の第
2酸素イオンポンプセル8の電極8aと反対極となる電
極8bが、素子内部(積層した固体電解質間)に設置さ
れたことにより、固体電解質層5−4、絶縁層11−3
が電極8bの保護手段となり、且つリード部8dが拡散
抵抗手段となって、被測定ガス(排ガス)の雰囲気から
電極8bが遮断されて直接外気に接触することがなくさ
れ、且つ電極8b周辺において汲み出された酸素がプー
ルされることとなり、電極8b周囲(近傍)の酸素濃度
が安定化され、第2酸素イオンポンプセル8の一対の電
極8a、8b間に発生する起電力が安定化する。更に、
発生する起電力が安定化することにより、第2酸素イオ
ンポンプセル8に印加されるポンプ電圧VP2の有効ポン
プ電圧(VP2−起電力)が安定化され、NOxガス濃度
測定の酸素濃度依存性が減少する。
【0023】[製造例]図5に、図3に示した前記本発
明の一実施例に係るNOxガス濃度検出器のレイアウト
を示す。図5中左上から左下、そして右上から右下の順
にZrO2グリーンシート及び電極用ペーストなどが積
層され、乾燥、焼成されて一体の検出器が作製される。
絶縁コート、電極などペースト材料は、所定のZrO2
グリーンシートにスクリーン印刷されることにより、積
層形成される。次に、ZrO2グリーンシートなど各構
成部品の製造例を説明する。
【0024】[ZrO2シート(1〜4層)成形]Zr
2粉末を600℃×2時間、大気炉にて仮焼した。仮
焼したZrO2粉末30kg、分散剤150g、有機溶
剤10kgを球石60kgとともにトロンメルに入れ、
約50時間混合し、分散させ、これに有機バインダー4
kgを有機溶剤10kgに溶解させたものを添加し、2
0時間混合して10Pa・s程度の粘度を有するスラリ
ーを得た。このスラリーからドクターブレード法によ
り、厚さ0.4mm程度のZrO2グリーンシートを作
製し、100℃×1時間乾燥した。
【0025】[印刷用ペースト] (1)酸素分圧検知電極(酸素基準電極)7a用:Pt
粉末19.8g、ZrO2粉末2.8g、Au粉末0.
2粉末、適量の有機溶剤を、らいかい機(或いはポット
ミル)に入れ、4時間混合し、分散させ、これに有機バ
インダー2gを有機溶剤20gに溶解させたものを添加
し、さらに粘度調整剤5gを添加し、4時間混合して粘
度150Pa・s程度のペーストを調製した。
【0026】(2)第1酸素イオンポンプ検知電極6
a、酸素分圧検知電極(酸素基準電極)7b、第2酸素
イオンポンプ電極8a、8b用:Pt粉末20g、Zr
2粉末2.8g、適量の有機溶剤を、らいかい機(或
いはポットミル)に入れ、4時間混合し、分散させ、こ
れに有機バインダー2gを有機溶剤20gに溶解させた
ものを添加し、さらに粘度調整剤5gを添加し、4時間
混合して粘度150Pa・s程度のペーストを調製し
た。
【0027】(2’)第1酸素イオンポンプ電極6b
用:第1酸素イオンポンプセル6が備える一対の電極6
a,6bのうち、第1測定室2内部に設けられた電極6
bの材料について説明する。前記電極の第1構成成分で
あるAuを担持する酸素イオン導電性を有する固体電解
質粉末原料として、イットリアで部分的に安定化された
ZrO2粉末(以下、これを「部分安定化ZrO2粉末」
と称する。)を用いた。そして、部分安定化ZrO2
末2.8g(粒径0.1〜50μm)に、塩化金酸溶液
(Au含有率30.520重量%)1.83gを含浸さ
せ、120℃で7時間乾燥後、800度で3時間焼成
し、Au微粒子(粒径1μm以下)を部分安定化ZrO
2粉末上に担持させた粉体3.36gを得た。この粉体
を含有するペーストは以下のようにして調製した。前記
Au微粒子を部分安定化ZrO2粉末上に担持させた粉
体3.36gを、らいかい機で12時間粉砕した後、P
tの多孔質粉末20g(粒径1〜50μm)と適量の有
機溶剤と混合し、らいかい機(又はポットミル)で4時
間粉砕後、バインダー2gを有機溶剤20gに溶解させ
たものを添加し、さらに粘度調整剤5gを添加し4時間
粉砕して粘度140Pa・sのペーストを調製した。
【0028】(3)絶縁コート、保護コート用:アルミ
ナ粉末50gと適量の有機溶剤を、らいかい機(或いは
ポットミル)に入れ、12時間混合し、溶解させ、さら
に粘度調整剤20gを添加し、3時間混合して粘度10
0Pa・s程度のペーストを調製した。
【0029】(4)Pt入り多孔質用(リード線用):
アルミナ粉末10g、Pt粉末1.5g、有機バインダ
ー2.5g、有機溶剤20gを、らいかい機(或いはポ
ットミル)に入れ、4時間混合し、さらに粘度調整剤を
10gを添加し、4時間混合して粘度100Pa・s程
度のペーストを調製した。
【0030】(5)第1拡散孔用:平均粒径2μm程度
のアルミナ粉末10g、有機バインダー2g、有機溶剤
20gを、らいかい機(或いはポットミル)に入れ、混
合し、分散させ、さらに粘度調整剤10gを添加し、4
時間混合して粘度400pa・s程度のペーストを調製
した。
【0031】(6)カーボンコート用:カーボン粉末4
g、有機バインダー2g、有機溶剤40gを、らいかい
機(或いはポットミル)に入れ、混合し、分散させ、さ
らに粘度調整剤5gを添加し、4時間混合してペースト
を作製した。なお、カーボンコートを印刷形成すること
により、一例を挙げれば、第1酸素イオンポンプ電極6
bと酸素基準電極7aとの接触が防止される。また、カ
ーボンコートは第1測定室及び第2測定室を形成するた
めに用いられる。カーボンは焼成途中で焼失するので、
カーボンコート層は焼成体には存在しない。
【0032】[ペレット体] (7)第2拡散孔用:平均粒径数μm程度のアルミナ粉
末20g、有機バインダー8g、有機溶剤20gを、ら
いかい機(或いはポットミル)に入れ、1時間混合し、
造粒し、金型プレスにて約2t/cm2圧を加え直径
1.3mm、厚さ0.8mmの円柱状のプレス成形体
(グリーン状態)を作製した。このグリーン状態のプレ
ス成形体を、2、3層目のZrO2グリーンシートの所
定箇所に挿入し、圧着して一体化した後、焼成すること
により、検出器中に第2拡散孔を形成する。
【0033】[ZrO2積層方法]2、3層目圧着後、
第2拡散孔が貫通する部分(直径1.3mm)を打ち抜
く。打ち抜き後、第2拡散孔となるグリーン円柱状成形
体を埋め込み、1〜4層のZrO2グリーンシートを加
圧力:5kg/cm2,加圧時間:1分で圧着する。
【0034】[脱バインダー及び焼成]圧着した成形体
を、400℃×2時間脱バインダーし、1500℃×1
時間焼成する。
【0035】次に、前記製造例に従って作製された図3
に示す構造を有する本発明の一実施例に係る検出器の特
性を調べた。すなわち、この検出器に被検ガスを投入
し、第1酸素イオンポンプセル6の一対の電極6a,6
b、第2酸素イオンポンプセル8の一対の電極8a,8
bに電圧を印加し、第1酸素イオンポンプセル6及び第
2酸素イオンポンプセル8にそれぞれ流れる第1酸素ポ
ンプ電流、第2酸素ポンプ電流を測定した。図6〜10
中、実施例のデータを黒四角で示す。
【0036】併せて、比較例1〜4として電極材質を変
えて、実施例と同様に検出器の特性を調べた。比較例1
〜4に係る検出器において、第1酸素イオンポンプセル
の第1測定室内の電極以外の製造工程は、実施例と同一
であるので、以下該電極の製造工程についてのみ説明す
る。比較例1(図6〜10中黒丸で示す)に係る検出器
において、第1酸素イオンポンプセルの第1測定室内の
電極中にIrが5wt%含まれるように、Pt粉末1
9.0g、ZrO2粉末2.8g、Ir粉末1.0g、
適量の有機溶剤を、らいかい機(或いはポットミル)に
入れ、4時間混合し、分散させ、これに有機バインダー
2gを有機溶剤20gに溶解させたものを添加し、さら
に粘度調整剤5gを添加し、4時間混合して、粘度14
0Pa・s程度のペーストを調製した。上記ペーストを
用い、実施例と同様にして印刷、乾燥、焼成を行った。
得られた電極は、図2に示した組織と同様に、Pt粒
子、Ir粒子、及びその合金粒子が分散して存在してい
た。なお、IrはPtと同程度のNOx解離機能を有す
る。
【0037】比較例2(図6〜10中黒三角で示す)の
検出器において、第1酸素イオンポンプセルの第1測定
室内の電極中にIrが1wt%含まれるように、Pt粉
末19.8g、ZrO2粉末2.8g、Ir粉末0.2
g、適量の有機溶剤を、らいかい機(或いはポットミ
ル)に入れ、4時間混合し、分散させ、これに有機バイ
ンダー2gを有機溶剤20gに溶解させたものを添加
し、さらに粘度調整剤5gを添加し、4時間混合して、
粘度140Pa・s程度のペーストを調製した。上記ペ
ーストを用い、実施例と同様にして印刷、乾燥、焼成を
行った。得られた電極は、図2に示した組織と同様に、
Au粒子、Ir粒子、及びそれらの合金粒子が分散して
存在していた。
【0038】比較例3(図6〜10中黒菱形で示す)の
検出器において、第1酸素イオンポンプセルの第1測定
室内の電極は、その電極成分としてAuの代わりにPd
を用いて、該電極中のPd含有量が2.4wt%となる
ように部分安定化ZrO2粒子にPdを担持させた以外
は実施例と同様に作製した。すなわち、得られる電極に
おいて、酸素イオン導電性を有する固体電解質の粉末上
にPdが担持されるように、イットリアで部分的に安定
化された部分安定化ZrO2粉末2.8gに、硝酸パラ
ジウム溶液(Pd含有率4.390%)12.76gを
含浸させ、120℃で7時間乾燥後、800℃3時間焼
成し、Pd微粒子が部分安定化ZrO2粉末上に担持さ
れた粉体5.6gを得た。このPd微粒子担持粉末をら
いかい機で12時間粉砕した後、Ptの多孔質粉末20
gと適量の有機溶剤とを混合し、らいかい機(或いはポ
ットミル)で4時間粉砕後、バインダー2gを有機溶剤
20gに溶解させたものを添加し、さらに粘度調整剤5
gを添加し4時間粉砕して粘度140Pa・sのペース
トを調製した。前記ペーストを部分安定化ZrO2シー
トにスクリーン印刷後、400℃で2時間脱バインダー
し、1500℃で1時間焼成することにより電極を得
た。
【0039】比較例4(図6及び図7中白四角で示すE
P)の検出器において、第1酸素イオンポンプセルの第
1測定室内の電極は、従来タイプのPt電極であって、
Pt粉末20.0g、ZrO2粉末2.8g、適量の有機溶剤を、
らいかい機(或いはポットミル)に入れ、4時間混合
し、分散させ、これに有機バインダー2gを有機溶剤20g
に溶解させたものを添加し、さらに粘度調整剤5gを添
加し、4時間混合して粘度140Pa・s程度のペース
トを作製し、以下は実施例と同様に作製した。得られた
電極の組織は図2に示した組織に類似していた。
【0040】比較例5(図8及び図9中白四角で示すU
P)の検出器において、第1酸素イオンポンプセルの第
1測定室内の電極は、Au粉末をペースト中に混合した
原料を用いてなり(粉体に担持されていない)、Pt粉
末19.8g、ZrO2粉末2.8g、Au粉末0.2
g、適量の有機溶剤をらいかい機(ポットミル)に入
れ、4時間混合し、分散させ、これに有機バインダー2
gを有機溶剤20gに溶解させたものを添加し、4時間
混合して、粘度140Pa・s程度のペーストを調製し
た。上記ペーストを用いて、実施例と同様に印刷を行っ
た。
【0041】実施例及び比較例1〜4の検出器に、所定
濃度の被検ガスを投入し、これらの第1及び第2酸素ポ
ンプ電流特性を調べた。被検ガス成分は、H2O:10
%、O2:750ppm又はNO:1500ppm、残部N
2とした。また、検出器を両側から挟むようにヒータを
設け、ヒータ電力を21Wとして検出器が最適に動作す
るように検出器を加温した。図6及び図7に、実施例及
び比較例1〜4の第2酸素ポンプ電流特性を示す。図8
及び図9にそれらの第1酸素ポンプ電流特性を示す。実
施例に係るAu担持電極は、比較例5に係るAu混合電
極に対して、酸素ポンプ能が若干劣るものの(図8参
照)、所定濃度のNOを被検ガスに添加した場合でもI
P1値は小さくNOxの解離が抑制されていることが分か
る(図9参照)。また、比較例1〜4と比較しても、実
施例に係るAu担持電極のNOx解離抑制能は最も大き
いことが分かる。第1測定室(図1参照)に配置される
第1酸素イオンポンプセルの一方の電極には、NOx解
離を抑制する機能が要求されるため、実施例に係るAu
担持電極は比較例1〜4の電極に対して優位性を有す
る。なお、第2測定室(図1参照)に配置される第2酸
素イオンポンプセルの電極には、NOx解離を促進する
機能が要求されるため、実施例に係るAu担持電極を用
いることは好ましくない。また、図7を参照して、実施
例の検出器は広範囲の第2酸素イオンポンプセル印加電
圧VP2に対して、第2酸素ポンプセル電流IP2の変動が
小さく、出力が安定しており、正確なNOx濃度測定が
できることか分かる。従って、実施例のAu担持電極に
よれば、第1測定室内におけるNOx解離抑制能が安定
して作用し、かつそれが向上されたことが分かる。
【0042】
【発明の効果】本発明の電極によれば、NOxガス濃度
検出器の第1測定室内における、NOx解離抑制能が高
くなり、かつNOx解離抑制能が安定して発揮される。
これによって、検出器の出力が安定し正確に微量のNO
x濃度を検出することができる。また、本発明の電極の
製造方法によれば、Au微粒子などが粒子に担持された
状態で焼成されることにより、NOx解離抑制能を有す
る成分が電極中に微細にきわめて均一に分散するため、
NOx解離抑制能が高くなり、かつNOx解離抑制能が
安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電極の組織を説明す
るための模式図である。
【図2】比較例に係る電極の組織を説明するための模式
図である。
【図3】本発明の一実施例に係るNOxガス濃度検出器
の構造を説明するための図であって、検出器を長手方向
に沿って切断した断面図である。
【図4】図3中矢視A−B線で示す方向の平面断面図で
ある。
【図5】測定に使用したNOxガス濃度検出器の製造方
法及びレイアウトを説明するための図である。
【図6】実施例及び比較例1〜4に係る検出器の第2酸
素ポンプ電流特性を示すグラフである(O2:750ppm
を含む被検ガスを投入)。
【図7】実施例及び比較例1〜4に係る検出器の第2酸
素ポンプ電流特性を示すグラフである(NO:1500
ppmを含む被検ガスを投入)。
【図8】実施例、比較例1〜3及び5に係る検出器の第
1酸素ポンプ電流特性を示すグラフである(O2:75
0ppmを含む被検ガスを投入)。
【図9】実施例、比較例1〜3及び5に係る検出器の第
1酸素ポンプ電流特性を示すグラフである(NO:15
00ppmを含む被検ガスを投入)。
【符号の説明】
1:第1拡散孔 2:第1測定室 3:第2拡散孔 4:第2測定室 5−1,…,5−4:固体電解質層 6:第1酸素イオンポンプセル 6a:第1酸素イオンポンプセルの第1測定室外電極 6b:第1酸素イオンポンプセルの第1測定室内電極
(電極構成成分(粒子)にNOx解離抑制能を有する第
1構成成分からなる微粒子を担持させて成る電極) 6c:リード部 7:酸素濃度測定セル 7a,7b:電極 8:第2酸素イオンポンプセル 8a,8b:電極 8c,8d:リード部 11−1,…,11−3:絶縁層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1拡散抵抗を介して被測定ガスが導入さ
    れる第1測定室と、 前記第1測定室内の被測定ガス中の酸素分圧を測定する
    ための酸素分圧検知電極と、 前記第1測定室の内部と外部に設けられた一対の電極を
    備え、前記酸素分圧検知電極の電位に基づき、該一対の
    電極に電圧が印加されて前記第1測定室外へ前記被測定
    ガス中の酸素をNOxが実質上分解しない程度に十分汲
    み出す第1酸素イオンポンプセルと、 前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入さ
    れる第2測定室と、 少なくとも一方の電極が前記第2測定室内に設けられた
    一対の電極を備え、該一対の電極に電圧が印加されて前
    記第2測定室中のNOxを分解し、解離した酸素を汲み
    出すことによりNOxガス濃度に応じた電流が流れる第
    2酸素イオンポンプセルと、を有するNOxガス濃度検
    出器であって、 前記第1酸素イオンポンプセルが備える一対の電極のう
    ち、前記第1測定室内部に設けられた電極において、該
    電極を構成する成分にNOx解離抑制能を有する第1構
    成成分からなる微粒子を担持させて成ることを特徴とす
    るNOxガス濃度検出器。
  2. 【請求項2】前記第1酸素イオンポンプセルが備える一
    対の電極のうち、前記第1測定室内部に設けられた電極
    は、前記NOx解離抑制能を有する第1構成成分とし
    て、Au,Ag,Ni,Mn,Co,Cu,Fe,B
    a,Mg,Ca,Na,K,Li、酸素解離触媒機能を
    有する第2構成成分として、Pt、Pd、Rhからなる
    群から選択される少なくとも1種以上の貴金属成分を含
    むことを特徴とする請求項1記載のNOxガス濃度検出
    器。
  3. 【請求項3】前記第1酸素イオンポンプセルが備える一
    対の電極のうち、前記第1測定室内部に設けられた電極
    において、前記第1構成成分であるAuの含有率は電極
    構成成分全体に対して50重量%以下であることを特徴
    とする請求項2記載のNOxガス濃度検出器。
  4. 【請求項4】前記第1構成成分からなる微粒子は、前記
    第1酸素イオンポンプセルを構成する酸素イオン導電体
    と同質の酸素イオン導電体からなる粒子に担持されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のN
    Oxガス濃度検出器。
  5. 【請求項5】第1拡散抵抗を介して被測定ガスが導入さ
    れる第1測定室と、 前記第1測定室内の被測定ガス中の酸素分圧を測定する
    ための酸素分圧検知電極と、 前記第1測定室の内部と外部に設けられた一対の電極を
    備え、前記酸素分圧検知電極の電位に基づき、該一対の
    電極に電圧が印加されて前記第1測定室外へ前記被測定
    ガス中の酸素をNOxが実質上分解しない程度に十分汲
    み出す第1酸素イオンポンプセルと、 前記第1測定室から第2拡散抵抗を介してガスが導入さ
    れる第2測定室と、 少なくとも一方の電極が前記第2測定室内に設けられた
    一対の電極を備え、該一対の電極に電圧が印加されて前
    記第2測定室中のNOxを分解し、解離した酸素を汲み
    出すことによりNOxガス濃度に応じた電流が流れる第
    2酸素イオンポンプセルと、を有するNOxガス濃度検
    出器において、前記第1酸素イオンポンプセルが備える
    一対の電極のうち、前記第1測定室内部に設けられた電
    極の製造方法であって、 酸素イオン導電性を有する固体電解質の粉末に、第1構
    成成分としてAu,Ag,Ni,Mn,Co,Cu,F
    e,Ba,Mg,Ca,Na,K,Liの一種以上を含
    む溶液を含浸させ、乾燥後焼成し、前記第1構成成分か
    らなる微粒子を前記固体電解質の粉末上に担持させた第
    1構成成分担持粉体を得て、さらに、前記第1構成成分
    担持粉体と、Pt、Pd、Rhからなる群から選択され
    る少なくとも1種以上の貴金属成分を含む粉末とを混合
    し、得られた混合粉末からペーストを調製し、前記ペー
    ストを焼成後に前記第1酸素イオンポンプセルを構成す
    る固体電解質層となる成形体表面上に塗布し、焼成し
    て、前記電極を形成することを特徴とする電極の製造方
    法。
JP23334297A 1997-08-14 1997-08-14 NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法 Expired - Fee Related JP3372195B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23334297A JP3372195B2 (ja) 1997-08-14 1997-08-14 NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法
EP98115345A EP0897112B1 (en) 1997-08-14 1998-08-14 Gas sensor
US09/134,047 US5989624A (en) 1997-08-14 1998-08-14 Method for manufacturing electrode
DE69841009T DE69841009D1 (de) 1997-08-14 1998-08-14 Gassensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23334297A JP3372195B2 (ja) 1997-08-14 1997-08-14 NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1164272A true JPH1164272A (ja) 1999-03-05
JP3372195B2 JP3372195B2 (ja) 2003-01-27

Family

ID=16953653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23334297A Expired - Fee Related JP3372195B2 (ja) 1997-08-14 1997-08-14 NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5989624A (ja)
EP (1) EP0897112B1 (ja)
JP (1) JP3372195B2 (ja)
DE (1) DE69841009D1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540400A (ja) * 1999-03-18 2002-11-26 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気化学ガスセンサ
JP2004502170A (ja) * 2000-06-24 2004-01-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング O2を排出するためのPt/Au電極およびその製造方法
EP2237029A1 (en) 2009-03-30 2010-10-06 NGK Insulators, Ltd. Pumping electrode of gas sensor, method of manufacturing conductive paste, and gas sensor
JP2019200159A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社デンソー NOxセンサ

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6315880B1 (en) * 1997-10-16 2001-11-13 Mary R. Reidmeyer Chemical plating method, electrolytic cell and automotive oxygen sensor using it
JP3587290B2 (ja) * 1998-09-17 2004-11-10 日本特殊陶業株式会社 NOxガスセンサ
JP4153113B2 (ja) * 1998-12-04 2008-09-17 株式会社デンソー ガス濃度検出装置
KR20010049489A (ko) * 1999-06-10 2001-06-15 오카무라 가네오 가연성 가스 농도측정장치 및 이것을 이용한 가연성 가스농도측정방법, 및 탄화수소가스 농도측정장치 및 이것을이용한 탄화수소가스 농도측정방법
US6627057B1 (en) * 1999-12-23 2003-09-30 Roche Diagnostic Corporation Microsphere containing sensor
JP2001288467A (ja) * 2000-04-06 2001-10-16 Toshiba Corp 酸化物複合体粒子とその製造方法、蛍光体とその製造方法、カラーフィルターとその製造方法、ならびにカラー表示装置
JP2004037100A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Denso Corp ガスセンサ素子
US9719957B2 (en) * 2013-01-08 2017-08-01 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor element and gas sensor
DE102013210903A1 (de) * 2013-06-11 2014-12-11 Heraeus Sensor Technology Gmbh Gassensor zur Messung unterschiedlicher Gase und dazugehöriges Herstellungsverfahren
JP5883976B2 (ja) * 2014-07-29 2016-03-15 日本碍子株式会社 ガスセンサの検知電極、導電性ペーストの製造方法、および、ガスセンサ
DE102015226567B4 (de) * 2015-12-22 2017-10-12 Robert Bosch Gmbh Sensorelement zur Erfassung mindestens einer Eigenschaft eines Messgases in einem Messgasraum
DE102015016815A1 (de) * 2015-12-23 2017-06-29 CPK Automotive GmbH & Co. KG Stickoxidsensor auf Festkörperbasis zur Bestimmung des NOx Gehaltes in Abgasen

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5698267A (en) * 1992-12-01 1997-12-16 Robert Bosch Gmbh Method for fabricating high-activity electrodes for exhaust gas sensors
JP2885336B2 (ja) * 1994-04-21 1999-04-19 日本碍子株式会社 被測定ガス中のNOx濃度の測定方法及び測定装置
US5672811A (en) * 1994-04-21 1997-09-30 Ngk Insulators, Ltd. Method of measuring a gas component and sensing device for measuring the gas component
JPH08166369A (ja) * 1994-12-13 1996-06-25 Nippondenso Co Ltd 酸素センサ素子及びその製造方法
JP3450084B2 (ja) * 1995-03-09 2003-09-22 日本碍子株式会社 可燃ガス成分の測定方法及び測定装置
JP3623065B2 (ja) * 1996-02-23 2005-02-23 日本碍子株式会社 窒素酸化物センサ
JP3521170B2 (ja) * 1996-03-19 2004-04-19 日本特殊陶業株式会社 排気ガスセンサ及びそれを用いたセンサシステム
US6071393A (en) * 1996-05-31 2000-06-06 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Nitrogen oxide concentration sensor
JP3544437B2 (ja) * 1996-09-19 2004-07-21 日本碍子株式会社 ガスセンサ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540400A (ja) * 1999-03-18 2002-11-26 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気化学ガスセンサ
JP2004502170A (ja) * 2000-06-24 2004-01-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング O2を排出するためのPt/Au電極およびその製造方法
JP4763220B2 (ja) * 2000-06-24 2011-08-31 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング O2を排出するためのPt/Au電極およびその製造方法
EP2237029A1 (en) 2009-03-30 2010-10-06 NGK Insulators, Ltd. Pumping electrode of gas sensor, method of manufacturing conductive paste, and gas sensor
JP2019200159A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社デンソー NOxセンサ

Also Published As

Publication number Publication date
EP0897112A3 (en) 2002-03-27
EP0897112A2 (en) 1999-02-17
US5989624A (en) 1999-11-23
EP0897112B1 (en) 2009-07-29
DE69841009D1 (de) 2009-09-10
JP3372195B2 (ja) 2003-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1167957B1 (en) NOx sensor
JP3372195B2 (ja) NOxガス濃度検出器及び検出器に用いる電極の製造方法
US4347113A (en) Oxygen content exhaust gas sensor, and method of its manufacture
JP2654212B2 (ja) ガス混合気のガス成分を測定するセンサ素子
AU611200B2 (en) Ntc temperature sensor & process for production
US6750169B2 (en) Composite electrodes for solid state devices
JP2815442B2 (ja) 混合ガスのλ値を決定するためのプレーナ形ポーラログラフ検出子
KR101851281B1 (ko) 암모니아 센서
US20020098406A1 (en) Redox solid oxide fuel cell
JP2009257826A (ja) NOxセンサ
JP2000088796A (ja) ガスセンサ
JP4456839B2 (ja) NOx検知用セル及びその製造方法並びに該セルを備えたNOx検出装置
EP1358925B1 (en) NOx-decomposing electrode and NOx concentration-measuring apparatus
US20050016841A1 (en) Methods of treating electrodes and gas sensors comprising the electrodes
JP2589130B2 (ja) 酸素センサ素子
US6797138B1 (en) Gas senior design and method for forming the same
JP3519228B2 (ja) NOxガス濃度検出器
JP3635191B2 (ja) ガスセンサ
JPH067119B2 (ja) 空燃比センサ
JP2000097905A (ja) NOxガス濃度測定装置及びNOxガス濃度測定方法
JP2002162382A (ja) 電気化学的酸素ポンプセルおよびそれを用いた窒素酸化物ガスセンサ
Hwang et al. Fabrication of novel type solid electrolyte membrane reactors for exhaust gas purification
JP2001099810A (ja) 窒素酸化物ガスセンサ
JP3367640B2 (ja) 固体電解質厚膜積層型一酸化炭素センサ
JPH1194792A (ja) 酸素ポンプセル及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees