JPH1162548A - パイプの消音構造 - Google Patents

パイプの消音構造

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JPH1162548A
JPH1162548A JP21722097A JP21722097A JPH1162548A JP H1162548 A JPH1162548 A JP H1162548A JP 21722097 A JP21722097 A JP 21722097A JP 21722097 A JP21722097 A JP 21722097A JP H1162548 A JPH1162548 A JP H1162548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
intake
clearance space
present
exhaust
Prior art date
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Pending
Application number
JP21722097A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Miyake
和幸 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH1162548A publication Critical patent/JPH1162548A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の吸気系及び排気系から発生する騒音
を、コストのかからない簡単な構造で、低減又は消音で
きるパイプの消音構造を提供すること。 【解決手段】 自動車の吸気系の吸気パイプ1は、半円
形の半円パイプ2,2を部分的に又は全体として使用
し、これらを重ね合わせている。半円パイプ2,2は途
中で径方向壁部3,3に、パイプ通路4,4の内方側に
突出させて平行壁5,5を形成し、それらの間に隙間S
を設けている。平行壁5,5には、それぞれ対向する部
位に貫通孔である空気干渉孔6が、軸方向及び径方向に
複数個が穿設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の吸気系又
は排気系の異音、騒音を低減、消音するためのパイプの
消音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の吸気通路には、レゾネー
タと呼ばれる吸気通路と分岐した別の音響箱を設け、エ
ンジンで発生した騒音を低減する働きをしている。図1
0は、エンジンルームに配設される吸気系21とそこに
取付けられているレゾネータ22を示す。図に示すよう
に、吸気系21は、大気を吸引する吸気パイプ23と、
この吸気パイプ23と吸引した空気の埃や塵を除去する
エアクリーナ24を接続する吸気ダクト25が配設さ
れ、エアクリーナ24の下流側にはインテクマニホール
ド26が配設されている。上記したレゾネータ22は、
エアクリーナ24よりも上流側に管路と分岐して取付け
られる。また、自動車の排気系の消音器の内部には、パ
イプに孔を開け、その外周部に容積のある箱を設けたも
のもある。さらに、同様にパイプに孔を開け、吸音材と
してグラスウール等を設けたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レゾネ
ータは、内部の気柱共鳴によって、ある特定の周波数域
で音のエネルギーを減衰する働きがあるが、充分な消音
効果を得るため容積を大きくしなければならず、レゾネ
ータを大きくする必要があった。このため、限られたエ
ンジンルームの中で、レゾネータを取付けるために吸気
通路の取り回しが複雑になり、通気抵抗がふえて出力が
低下した。レゾネータは、その設置スペースを確保する
ことが難しく、狭い隙間に押し込まれることが多く、組
み付けが大変であった。さらに、レゾネータは大きな部
品であることから、コスト的にも負担が大きかった。ま
た、消音器の内部のパイプ構造は、高周波域の騒音だけ
を消音して、低周波域を消音しない。また、パイプに孔
を開け、グラスウールを付けたものも同様で、気体の孔
の出入りによって消音しており、低周波域を消音できな
い。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、自動車の吸気系及び排気系から発生する騒音を、コ
ストのかからない簡単な構造で、低減又は消音できるパ
イプの消音構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、自動車の吸気系又は排気系のパイプ内に、
パイプ内を軸方向に区画する2つの通路を一定間隔の隙
間空間を設けて配設するとともに、該隙間空間を外部と
連通し、かつ、該隙間空間を形成する2枚の仕切り壁の
対向する部位にそれぞれ干渉孔を設けている。また、上
記目的を達成するために本発明は、自動車の排気系の消
音器に取付けられ、大気に連通する2本の排気パイプを
備えたパイプの消音構造であって、平行に併設された上
記排気パイプの外周面が互いに対向する部位に干渉孔を
設けている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
によるパイプの消音構造について、図面を参照しながら
説明する。図1及び図2は、自動車の吸気系の吸気パイ
プ1の一部を示している。吸気パイプ1は、同じ形状の
半円形の半円パイプ2,2を部分的に又は全体として使
用し、これらを重ね合わせている。半円パイプ2,2は
途中で径方向壁部3,3に、パイプ通路4,4の内方側
に突出させて平行壁5,5を形成し、それらの間に隙間
Sを設けている。この隙間Sは大気に通じている。平行
壁5,5には、それぞれ対向する部位に貫通孔である空
気干渉孔6,6が、軸方向及び径方向に複数個が等間隔
に穿設されている。空気干渉孔6,6は、本実施の形態
では円形であるが、形状は問わない。
【0007】次に、パイプの消音構造の作用について説
明する。エンジンで発生する空気の振動(脈動)が吸気
通路内を進行する。この脈動が吸気パイプ1を通ると、
通路4,4の内部と隙間Sとの間に圧力差が生じる。こ
の圧力差により空気干渉孔6,6を通して空気が出入り
し、空気の振動が干渉し、お互いに打ち消し合って、消
音効果が生じる。なお、本実施の形態は吸気系の吸気パ
イプを例にあげたが、排気系のパイプにも適用できる。
また、吸気パイプに使用するときは、レゾネータを廃止
することができ、レゾネータと併用するときはより大き
な消音効果が得られる。
【0008】次に、本発明のパイプの消音構造における
第2の実施の形態について、図3を参照しながら説明す
る。図3は、自動車の吸気系の吸気パイプ1の一部を示
している。吸気パイプ1は、円形のパイプでその対向し
た壁部に軸方向に長孔7を設け、その長孔7に環状長円
形状の仕切り板8を嵌合し、溶着して気密に接合してい
る。よって、仕切り板8は吸気パイプ1内を上下方向に
区画し、2つの等しい大きさ形状の通路4,4を形成し
ている。仕切り板8は、その中央部の平行壁5,5の間
に隙間Sを形成し、隙間Sのパイプの径方向両端部は、
開口1aが形成されている。
【0009】平行壁5,5には、それぞれの対向する部
位に貫通孔である空気干渉孔6が、軸方向及び径方向に
複数個が等間隔に穿設されている。空気干渉孔6の形状
は円形であるが、形状は問わない。本実施の形態では、
上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。さら
に本実施の形態では、半円径の変形パイプを使用するこ
となく、通常のパイプを使用することができる。さら
に、仕切り板8をパイプと別体にしたことにより、仕切
り板8の加工時に空気干渉孔6の位置決めが容易にな
り、コストも安くすることができる。
【0010】次に、本発明のパイプの消音構造における
第3の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図4及び図5に示す吸気パイプは、第1の実施の形
態で示す吸気パイプ1に、消音ボックス9を取付けてい
る。消音ボックス9は、吸気パイプ1の隙間Sの前後部
で吸気パイプ1の外周面に溶接により固着され、吸気パ
イプ1の隙間Sを完全に包み込み、かつ隙間Sに連通す
る環状の消音空間10を形成している。この消音空間1
0は、空気干渉孔6以外で外部と気密にされている。
【0011】本実施の形態では、通路4,4に脈動が通
ると、消音空間10の共鳴により、ある特定周波数で空
気干渉孔6の空気の出入りが激しくなり、消音効果がさ
らに大きくなる。この消音ボックス9は、音の干渉を利
用して消音するので、通常のサイレンサー型の消音ボッ
クスよりも消音効果が大きく、広い周波数域で消音す
る。さらに、大気から直接ごみや埃を吸わない効果もあ
る。
【0012】次に、本発明のパイプの消音構造における
第4の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。図6及び図7は、上記第1の実施の形態の吸気パイ
プ1に形成した隙間Sに、吸音材16を設けている。吸
音材16の材質は、グラスウール等であり、平行壁5,
5に形成した空気干渉孔6,6を塞いでいる。本実施の
形態では、吸音材16を隙間Sに入れることにより、消
音効果がさらにアップする。また、吸音材16は、隙間
Sに収まっているので、設置スペースを必要とせず、エ
ンジンルームのレイアウトに悪影響を与えることもな
い。
【0013】次に、本発明のパイプの消音構造における
第5の実施の形態について図8を参照しながら説明す
る。図8は、自動車の排気系の消音器11の内部を示し
ている。この消音器11は公知の消音器であり、排気パ
イプのみ従来の消音器とは異なる。消音器11から大気
に突出する排気パイプ12は、消音器11から同じ長さ
及び同じ径のものが2本平行に一定の間隔を開けて突出
している。そして、消音器11から外部に突出している
排気パイプ12,12の外周面には、排気パイプ12,
12の外周面が互いに対向する部位に、複数の空気干渉
孔6を等間隔に穿設している。
【0014】本実施の形態では、排気空気の脈動が消音
器11を介して排気パイプ12,12を通過する。その
ため、通路と大気との間に圧力差が生じる。この圧力差
により空気干渉孔6を通して気体が出入りし、気体の振
動が干渉し、互いに打ち消し合って、消音効果が生じ
る。なお、本実施の形態は排気系の排気パイプを例にあ
げたが、吸気系のパイプを2本平行に併設させたときに
も適用できる。
【0015】次に、本発明のパイプの消音構造における
第6の実施の形態について図9を参照しながら説明す
る。図9は、自動車の排気系の消音器11の内部を示し
ている。第5の実施の形態では、消音器11から外部に
突出する排気パイプに空気干渉孔を設けたが、本実施の
形態では、消音器11の内部に空気干渉孔を設けた排気
パイプ12を配設している。すなわち、消音器11の内
部を2つの室15a,15bに区画する隔壁13に、同
じ長さ及び同じ径の排気パイプ14,14を、2本平行
に一定の間隔を開けて設けている。そして、排気パイプ
14,14の外周面には、この外周面の対向する部位
に、複数の空気干渉孔6を等間隔に穿設している。な
お、本実施の形態では、消音器11の内部に左右対称形
に各構成部材を配設している。
【0016】本実施の形態では、排気空気の脈動が消音
器11を介して排気パイプ12,12から通過する。そ
のため、パイプ通路と室15a,15bとの間に圧力差
が生じる。この圧力差により空気干渉孔6を通して気体
が出入りし、空気の振動が干渉し合って互いに打ち消
し、消音効果が生じる。以上、本発明の実施の形態につ
いて説明したが、勿論、本発明はこれに限定されること
なく本発明の技術的思想に基いて種々の変形が可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、隙間空
間を形成する2枚の仕切り板の対向する部位に干渉孔を
設けたので、吸気又排気パイプを脈動が通過するとき、
干渉孔に気体の出入りが生じ消音効果が生じる。また、
平行に併設された2本の吸気又は排気パイプの外周面の
互いに対向する部位に干渉孔を設けたので、空気の振動
が干渉しあって、互いに打ち消し消音効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるパイプの消音
構造の吸気パイプの側面図である。
【図2】図1におけるA−A線方向の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるパイプの消音
構造の吸気パイプの斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態によるパイプの消音
構造の吸気パイプの側面図である。
【図5】図4におけるB−B線方向の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態によるパイプの消音
構造の吸気パイプの側面図である。
【図7】図6におけるC−C線方向の断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態によるパイプ消音構
造の消音器の排気パイプの断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態によるパイプ消音構
造の消音器の排気パイプの断面図である。
【図10】従来の吸気パイプが配設されている吸気系に
レゾネータを取付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吸気パイプ 2 半円パイプ 3 径方向壁部 4 通路 5 平行壁 6 空気干渉孔 8 仕切り板 10 消音空間 12,14 排気パイプ 16 吸音材 S 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 35/12 F02M 35/12 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の吸気系又は排気系のパイプ内
    に、パイプ内を軸方向に区画する2つの通路を一定間隔
    の隙間空間を設けて配設するとともに、該隙間空間を外
    部と連通し、かつ、該隙間空間を形成する2枚の仕切り
    壁の対向する部位にそれぞれ干渉孔を設けたことを特徴
    とするパイプの消音構造。
  2. 【請求項2】 上記隙間空間を含む上記パイプの外周面
    に、該外周面に対して隙間を設けたケーシングを取付け
    てなる請求項1に記載のパイプの消音構造。
  3. 【請求項3】 外部と連通する上記隙間空間の開口部に
    かからない範囲で、上記干渉孔を塞ぐ吸音材を隙間空間
    内に嵌入してなる請求項1に記載のパイプの消音構造。
  4. 【請求項4】 自動車の排気系の消音器に取付けられ、
    大気に連通する複数の排気パイプを備えたパイプの消音
    構造であって、平行に併設された上記排気パイプの外周
    面が互いに対向する部位に干渉孔を設けたことを特徴と
    するパイプの消音構造。
JP21722097A 1997-08-12 1997-08-12 パイプの消音構造 Pending JPH1162548A (ja)

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JP21722097A JPH1162548A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 パイプの消音構造

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JP21722097A JPH1162548A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 パイプの消音構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002101227A1 (de) * 2001-06-13 2002-12-19 Woco Franz-Josef Wolf & Co. Gmbh Geräuschdämpfer
KR20030049691A (ko) * 2001-12-17 2003-06-25 현대자동차주식회사 자동차 흡기계의 엔진소음 방출 방지구조

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002101227A1 (de) * 2001-06-13 2002-12-19 Woco Franz-Josef Wolf & Co. Gmbh Geräuschdämpfer
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