JP4258064B2 - 消音装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の吸気系や排気系から発する騒音の低減を図るための消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、消音装置としては、例えば、実開昭62−119412号公報や実開昭63−110612号公報に示されるものがある。
【0003】
これらはアクティブノイズキャンセラーと呼ばれ、排気音に対しスピーカで逆位相の2次音を重畳させ、逆位相の2次音により排気音を相殺させることで、排気音の低減を図るようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の消音装置にあっては、2次音の基準となる排気音を検出するためのマイクロフォンや、2次音を複雑な演算処理により算出するためのコントローラ及び2次音を発生させるためのスピーカが必要となるため、システムが複雑化し、重量及びコストが増大するという問題点があった。
【0005】
また、自動車の排気音の低減に使用するに際しては、排気音相当の出力が必要であるため、スピーカの大型化や複数個のスピーカ装着を要することもあり、また、特に低周波の消音にはかなりの音響パワーが要求され、大電力を必要とするし、さらに、マイクやスピーカに対する排気熱影響を技術的にクリアしなければならないという問題点があった。
【0006】
よって、アクティブノイズキャンセル技術は、航空機のコックピット内騒音の低減等、一部の分野で採用されているものの、自動車排気系への採用には至っていないのが実情である。
【0007】
この発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、従来の干渉消音技術のようにスピーカやマイクやコントローラが不要で、システムの複雑化、重量及びコストの増大といった問題がなく、さらに、かなりの音響パワーを要する低周波音の消音にも対応できる消音装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための下記の解決手段とした。
【0009】
請求項1記載の発明では、図1のクレーム対応図に示すように、1つまたは複数の拡張室aを有し、前記拡張室aには、一端が拡張室aに開口され、他端が音源b側に開口されている入口側チューブcと、一端が前記拡張室aに開口され、他端が大気に開口されている出口側チューブdとが接続されている消音装置において、前記拡張室aに装着された第一振動板gを介して隣接し前記入口側および出口側チューブc,dとは隔離された第一エンクロージャhと、前記第一エンクロージャhに隔壁を介して隣接し、前記入口側および出口側チューブc,dと隔離された容積室eと、前記容積室eに装着された第二振動板iと、前記第一振動板gと前記第二振動板iとを、前記隔壁を貫通して連結する連結部材kと、一端を前記容積室eに開口され、他端が大気に開口された導波チューブfと、を備え、前記出口側チューブdの大気側の開口端と、前記導波チューブfの大気側の開口端とを隣接して配置したことを特徴とする
【0010】
消音作用を説明すると、音源bから入口側チューブを通過してきた音波は、拡張室aによりある程度消音され、出口側チューブdから室外に開放される。この際、音波は拡張室aに接続されている第一振動板gを加振するため、連結部材kで接続された第二振動板iも第一振動板gと同位相で振動することになる。例えば、拡張室a内および出口側チューブd内の音波が正圧の時には、拡張室a内の体積が増すため、第一振動板gは拡張室aの外側に押されることになる。その変位が連結部材kを介して第二振動板iに伝達されるため、第二振動板iも容積室eの外側に押されることになる。その結果、容積室e内が負圧状態となり、同じく導波チューブf内も負圧状態となる。そのため、出口側チューブdからは正圧波が、近傍の導波チューブfからは逆位相の負圧波が室外に放出されるため、正圧波と負圧波がお互いに干渉し合い打ち消しあうことになる。
【0012】
請求項記載の発明では、請求項1に記載の消音装置において、前記第一振動板gおよび前記第二振動板iを、バッフル及び弾性支持部材によって振動可能に支持された部材とした。
【0013】
請求項記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の消音装置において、前記拡張室a内を吸音材で2分割し、一方の部屋には前記入口側チューブcと出口側チューブdの一端が開口され、もう一方の部屋には前記第一振動板gが装着されていることを特徴とする。
【0014】
請求項記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の消音装置において、前記拡張室a内に接続された入口側チューブcと出口側チューブdの拡張室内側の両開口端を、吸音材が挟み込まれた多孔の二重管で接続したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図2は実施の形態1の消音装置を示す図である。
【0016】
まず、構成を説明する。
【0017】
図2において、1はメインマフラ、2は第二拡張室、3は第一拡張室(拡張室aに相当)、4はパスチューブ(入口側チューブcに相当)、5はパスチューブ、6はアウトレットチューブ(出口側チューブdに相当)、7a〜7dはバッフル、8は第一振動板、9a〜9dは弾性支持部材、10は第一エンクロージャ、11は容積室、12は第二振動板、13は第二エンクロージャ、14は連結部材、15は導波チューブ、16はインレットチューブ、17は第三拡張室、18はサブマブラである。
【0018】
前記サブメインマフラ18は、隔壁18a,18b,18c,18dにより画成されている。サブメインマフラ18内は、さらに隔壁18eによって第二拡張室2と第三拡張室17とに区画される。第二拡張室2と第三拡張室17との間は隔壁18eを貫通して設けられたパスチューブ5を介して連通される。
【0019】
前記インレットチューブ16は、一端が図示しない音源(エンジン等)に接続され、他端は隔壁18aを貫通して第二拡張室2に連通する。これによって、音源からの音波がサブメインマフラ18内に導入される。
【0020】
前記パスチューブ4は、一端が隔壁18bを貫通して第三拡張室17に連通し、他端が後述のようにメインマフラ1の第一拡張室3に連通する。
【0021】
前記メインマフラ1は、隔壁1a,1b,1c,1dにより画成されている。メインマフラ1内は、さらに隔壁1eによって第一拡張室3と容積室11とに区画される。第一拡張室3にはパスチューブ4の他端が隔壁1aを貫通して連通される。これによって、サブメインマフラ18の第三拡張室17とメインマフラ1の第一拡張室3との間がパスチューブ4を介して連通される。
【0022】
前記アウトレットチューブ6は、その一端が第一拡張室3内に開口し、他端は隔壁1bを貫通してメインマフラ1の外部(大気)に開口する。
【0023】
前記第一振動板8は、隔壁1a,1bの室内側に設けられたバッフル7a,7b及び弾性支持部材9a,9bによって振動可能に支持される。第一拡張室3内は第一振動板8によって、パスチューブ4とアウトレットチューブ6とが開口する区域と、パスチューブ4とアウトレットチューブ6とは隔離された区域とに区画される。以降、隔壁1a,1b,1eと第一振動板8にて囲まれた区域を第一エンクロージャ10と称する。
【0024】
前記導波チューブ15は、その一端が容積室11内に開口され、他端は隔壁1bを貫通してメインマフラ1の外部(大気)に開口する。この導波チューブ15の大気開口端は、アウトレットチューブ6からの放出音との干渉作用を考慮し、アウトレットチューブ6の大気開口端の近傍に配置される。
【0025】
前記第二振動板12は、隔壁1a,1bの室内側に設けられたバッフル7c,7d及び弾性支持部材9c,9dによって振動可能に支持される。容積室11内は第二振動板12によって、導波チューブ15が開口する区域と、導波チューブ15とは隔離された区域とに区画される。以降、隔壁1a,1b,1cと第二振動板12にて囲まれた区域を第二エンクロージャ13と称する。
【0026】
前記第一振動板8と第二振動板12とは、第一エンクロージャ10および容積室11を介し、隔壁1eを貫通して設けられる連結部材14により連結される。これにより第一振動板8の変位に伴い第二振動板12も変位するように構成される。なお、隔壁1eと連結部材14の貫通部Aについては、図2(イ)に示すように、極小隙間を介して連結部材14のストローク動作を許容するようにしても良いし、また、図2(ロ)に示すように、連結部材14を摺動可能とするシール部材を介在させても良い。
【0027】
次に、消音作用を説明する。
【0028】
図示しない音源からインレットチューブ16を通過してきた音波は、第二拡張室2および第三拡張室17によりある程度消音され、さらに、第一拡張室3で消音されてアウトレットチューブ6からメインマフラ1の外部に開放される。
【0029】
この際、音波は第一拡張室3に接続されている第一振動板8を加振するため、連結部材14で接続された第二振動板12も第一振動板8と同位相で振動することになる。例えば、第一拡張室3内およびアウトレットチューブ6内の音波が正圧の時には、第一拡張室3内の体積が増すため、第一振動板8は第一エンクロージャ10側に押されることになる。その変位が連結部材14を介して第二振動板12に伝達されるため、第二振動板12も第二エンクロージャ13方向に押されることになる。
【0030】
その結果、容積室11内が負圧状態となり、同じく導波チューブ15内も負圧状態となる。そのため、アウトレットチューブ6からは正圧波が、導波チューブ15からは逆位相の負圧波が外部に放出されるため、正圧波と負圧波がお互いに干渉し合い打ち消しあうことになる。
【0031】
次に、効果を説明する。
【0032】
このように音源から放出される音波を利用して2次音を発生させるため、従来技術のように、スピーカやマイクやコントローラが不要であり、システムの複雑化、重量及びコストの増大といった問題がない。
【0033】
また、音波の大小により2次音も変化するため、かなりの音響パワーが必要な排気音等の消音にも対応でき、電力的にも問題となることがない。
【0034】
(実施の形態2)
図3は実施の形態2の消音装置を示す図である。
【0035】
本実施の形態2は、実施の形態1のサブメインマフラ18を廃止した形態である。即ち、サブメインマフラ18を設ける代わりにメインマフラ1内の第一拡張室3を実施の形態1より大容積にし、かつ、音源からのインレットチューブ16(入口側チューブcに相当)を第一振動板8の変位方向に隔壁1aを介して挿入したものである。
【0036】
また、アウトレットチューブ6及び導波チューブ15は、隔壁1cを貫通して設けられる。
【0037】
このようにすることで、第一拡張室3の消音量が増すと共に、インレットチューブ16から第一拡張室3内に放射される音波と第一振動板8の振動方向が同じ方向となるため、第一振動板8は実施の形態1より大きく振動することになり、これに対応した第二振動板12の振動による導波チューブ15からの干渉波の発生に起因する消音量が増す。
【0038】
よって、実施の形態2では、音源からのインレットチューブ16を第一振動板8の変位方向に挿入したため、より消音量を増すことができる。
【0039】
(実施の形態3)
図4は実施の形態3の消音装置を示す図である。
【0040】
本実施の形態3は、実施の形態2に対し第二拡張室2を追加したものである。
【0041】
即ち、実施の形態2の構成における第一拡張室3内に、インレットチューブ16の開口端とアウトレットチューブ6の開口端とを隔離するように隔壁1fを設け、インレットチューブ16が開口される区画を第二拡張室2とし、アウトレットチューブ16が開口される区画を第一拡張室3とする。第一拡張室3と第二拡張室2とは隔壁1fを貫通して設けられるパスチューブ5で連通する。
【0042】
このようにすることで、インレットチューブ16から進入してくる音波を第二拡張室2で消音できるため、第一拡張室3へ進入する音波を小さくすることができる。その結果、第一拡張室3内に大振幅の音波が進入して第一振動板8や第二振動板12の耐久性に影響を与えるのが防止される。
【0043】
よって、実施の形態3では、第二拡張室2を追加したため、第一拡張室3へ進入する音波を小さくすることができ、第一振動板8や第二振動板12の耐久性を向上することができる。
【0044】
(実施の形態4)
図5は実施の形態4の消音装置を示す図である。
【0045】
本実施の形態4は、実施の形態3より第一振動板8および第二振動板12を小さくし、アウトレットチューブ6及び導波チューブ15を、隔壁1bを貫通して設けたものである。
【0046】
即ち、実施の形態3における第一拡張室3内のバッフル7bをバッフル7aの方向に延長し、第一振動板8をバッフル7bの延長分相当、バッフル7a方向に縮小する。同様に、容積室11内のバッフル7dをバッフル7cの方向に延長し、第二振動板12をバッフル7dの延長分相当、バッフル7c方向に縮小する。そして、アウトレットチューブ6は、バッフル7b,隔壁1e,バッフル7d及び隔壁1bを貫通するストレートな管として配設される。同様に、導波チューブ15は、バッフル7d及び隔壁1bを貫通するストレートな管として配設される。
【0047】
このようにすることで、アウトレットチューブ6や導波チューブ15を曲げることなく、かつメインマフラ1の断面方向に張り出すことなく配設することができるため、圧力損失の低減や気流音の低減、さらにはレイアウトの自由度が拡大される。
【0048】
よって、実施の形態4では、アウトレットチューブ6及び導波チューブ15をストレートな管としたため、圧力損夫の低減や気流音の低減、さらにはレイアウトの自由度を広げることができる。
【0049】
(実施の形態5)
図6は実施の形態5の消音装置を示す図である。
【0050】
本実施の形態5は、実施の形態4に対し各部屋の配置を逆にしたものである。
【0051】
即ち、インレットチューブ16の音源に接続される端部側から容積室11、第一拡張室3、第二拡張室2の順に各部屋が配置される。アウトレットチューブ6は隔壁1f,1aを貫通して配設され、導波チューブ15は隔壁1e,1f,1aを貫通して配設され、インレットチューブ16は隔壁1b,1e,1fを貫通して配設される。
【0052】
このようにすることで、アウトレットチューブ6を実施の形態4に対して長くすることができるため、全体の消音量が大きくなる。
【0053】
よって、実施の形態5では、実施の形態4に対し各部屋の配置を逆にしたため、アウトレットチューブ6を長くすることができ、全体の消音量を大きくすることができる。
【0054】
(実施の形態6)
図7は実施の形態6の消音装置を示す図である。
【0055】
本実施の形態6は、実施の形態3に対し第一拡張室3、第一エンクロージャ10、容積室11及び第二エンクロージャ13を90度回転させた配置としたものである。
【0056】
即ち、音源に接続されるインレットチューブ16が連通する第二拡張室2に隣接して、第一拡張室3,容積室11,第一エンクロージャ11及び第二エンクロージャ13を、インレットチューブ16の挿入方向と直角に配置すると共に、アウトレットチューブ6及び導波チューブ15は隔壁1bを貫通して配置される。
【0057】
このようにすることで、第一振動板8や第二振動板12の面積を断面方向の面積以上に自由に設定することができるため、干渉による消音効果がより高められる。
【0058】
よって、実施の形態6では、実施の形態3に対し第一拡張室3等を90度回転させたため、第一振動板8や第二振動板12の面積を断面方向の面積以上に自由に設定することができ、干渉による消音効果をより高めることができる。
【0059】
(実施の形態7)
図8は実施の形態7の消音装置を示す図である。
【0060】
本実施の形態7は、実施の形態3における第一振動板8および第二振動板12の断面を凹形状にしたものである。
【0061】
このようにすることで、各振動板8,12の剛性向上が図れるため、第一振動板8は第一拡張室3内の圧力を確実に受けることができ、第二振動板12はその圧力を確実に容積室11に受け渡すことができ、干渉による消音効果がより高められる。
【0062】
よって、実施の形態7では、第一振動板8および第二振動板12の断面を凹形状にしたため、各振動板8,12の剛性向上が図れるので、干渉による消音効果をより高めることができる。
【0063】
(実施の形態8)
図9は実施の形態8の消音装置を示す図である。
【0064】
本実施の形態8は、実施の形態3の導波チューブ15を、連結部材14を貫通するか連結部材14から離れたオフセット配管にする等により、容積室11内に延長したものである。
【0065】
このようにすることで、導波チューブ15の長さを容積室11の大きさを限度として自由に設定できる。このため、導波チューブ15の長さを、アウトレットチューブ6の長さを考慮しながら、干渉効果を最大限に引き出すために必要な長さに設定することもできる。
【0066】
よって、実施の形態8では、導波チューブ15を容積室内に延長したため、アウトレットチューブ6とのマッチングを自由に設定することができる。
【0067】
(実施の形態9)
図10は実施の形態9の消音装置を示す図である。
【0068】
本実施の形態9は、実施の形態5に対し新たにメインマフラ1内に体積室19と、一端が体積室19に開口し他端が大気に開口するテールチューブ20を設け、干渉作用を発揮するアウトレットチューブ6及び導波チューブ15を、第二拡張室2と隣接する体積室19内に開口したものである。
【0069】
即ち、実施の形態5における隔壁1c,1dの隔壁1a側端部を、アウトレットチューブ6及び導波チューブ15が隔壁1aから突出する長さより大きく延長すると共に、隔壁1c,1dの延長端部を接続する隔壁1gを設け、隔壁1c,1dのの延長部と隔壁1aとで体積室19を画成する。そして、隔壁1gを貫通して体積室とメインマフラ1の外部(大気)とを連通するテールチューブ20を配設する。
【0070】
このようにすることで、アウトレットチューブ6および導波チューブ15を通ってきた逆位相関係の音波が体積室19内で互いに干渉し合ってより消音効果が高められる。つまり、音の干渉エリアを密閉された体積室19とすることで、実施の形態1〜8のように音が放射する大気開放と比べた場合、音の反射作用が加わり、効果的に干渉消音が達成される。なお、体積室19内の音波は、テールチューブ20を介してメインマフラ1の外部(大気)に排出される。
【0071】
よって、実施の形態9では、メインマフラ1に体積室19およびテールチューブ20を設け、アウトレットチューブ6および導波チューブ15を、この体積室19内に開口したため、干渉消音効果をより高めることができる。
【0072】
(実施の形態10)
図11は実施の形態10の消音装置を示す図である。
【0073】
本実施の形態10は、実施の形態3のパスチューブ5とアウトレットチューブ6とを多孔管21で接続し、さらに第一拡張室3内のこの多孔管21と第一振動板8との問に吸音材23を挟み込んだ多孔バッフル22を挿入したものである。
【0074】
このようにすることで、排気系に本マフラを適用する場合でも、排気ガスの熱で第一振動板8が破損してしまうのが防止される。
【0075】
よって、実施の形態10では、パスチューブ5とアウトレットチューブ6とを多孔管21で接続し、さらに第一拡張室3内のこの多孔管21と第一振動板8との問に吸音材23を挟み込んだ多孔バッブル22を挿入したため、排気ガスの熱で第一振動板8が破損してしまうのを防止することができる。
【0076】
(実施の形態11)
図12は実施の形態11の消音装置を示す図である。
【0077】
本実施の形態11は、実施の形態3のパスチューブ5とアウトレットチューブ6とを多孔管21で接続し、さらにその多孔管21の周りを吸音材23で覆い、さらにその周りを多孔外筒24で覆っている。
【0078】
このようにすることで、排気系に本マフラを適用する場合でも、排気ガスの熱で第一振動板8が破損してしまうのが防止される。
【0079】
よって、実施の形態11では、パスチューブ5とアウトレットチューブ6とを多孔管21で接続し、さらにその多孔管21の周りを吸音材23で覆い、さらにその周りを多孔外筒24で覆ったため、排気ガスの熱で第一振動板8が破損してしまうのを防止することができる。
【0080】
(実施の形態12)
図13は実施の形態12における消音装置の一部を示す図である。
【0081】
本実施の形態12は、実施の形態1から実施の形態11において用いられた弾性支持部材9a,9b,9c,9dを、蛇腹25a,25b,25c,25dに置き換えたものである。なお、図13には第一振動板8の隔壁1b側支持部のみを示しているが、第一振動板8の他の支持部及び第二振動板12の支持部も同様に構成するものとする。
【0082】
このようにすることで、第一拡張室3内の圧力が大振幅の場合でも、第一振動板8の変位が十分に確保され、また、連結部材14を介した第二振動板12の変位も十分に確保され、アウトレットチューブ6および導波チューブ15から圧力変動幅が大きくて位相が互いに異なる音波を出すことができる。
【0083】
よって、実施の形態12では、第一振動板8及び第二振動板12の弾性支持部材a,9b,9c,9dを、蛇腹25a,25b,25c,25dに置き換えたため、第一振動板8及び第二振動板12の変位を十分に確保することができ、干渉消音性能の信頼性を高めることができる。
【0084】
(実施の形態13)
図14は実施の形態13の消音装置を示す図である。
【0085】
本実施の形態13は、実施の形態1から実施の形態11において用いられた弾性支持部材9a,9b,9c,9dを、2枚の支持板26a,26b,26c,26dに置き換えたものである。なお、図14には第一振動板8の隔壁1b側支持部のみを示しているが、第一振動板8の他の支持部及び第二振動板12の支持部も同様に構成するものとする。
【0086】
このようにすることで、第一振動板8及び第二振動板12が2点で確実に支持されるため、第一拡張室3内の圧力が第一エンクロージャ10側へ漏れるのが防止されると共に、容積室11の圧力が第二エンクロージャ13側へ漏れるのが防止される。
【0087】
よって、実施の形態13では、弾性支持部材9a,9b,9c,9dを2枚の支持板26a,26b,26c,26dに置き換えたため、第一拡張室3内の圧力の第一エンクロージャ10側への漏れ、並びに、容積室11の圧力の第二エンクロージャ13側への漏れを防止することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の本発明によれば、1つまたは複数の拡張室を有し、拡張室には、一端が拡張室に開口され、他端が音源側に開口されている入口側チューブと、一端が拡張室に開口され、他端が室外に開口されている出口側チューブとが接続されている消音装置において、拡張室に隣接して容積室を設け、容積室に一端が開口された導波チューブを接続し、拡張室に装着された第一振動板を介し、入出口側チューブとは隔離された第一エンクロージャを形成し、容積室に装着された第二振動板を介し、導波チューブとは隔離された第二エンクロージャを形成し、第一振動板と第二振動板とを、第一エンクロージャ及び容積室を介して連結部材により連結し、且つ、出口側チューブの室外開口端の近傍に、導波チューブの室外開口端を配置したため、従来の干渉消音技術のようにスピーカやマイクやコントローラが不要で、システムの複雑化、重量及びコストの増大といった問題がなく、さらに、かなりの音響パワーを要する低周波音の消音にも対応できる消音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消音装置を示すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態1の消音装置を示す図である。
【図3】実施の形態2の消音装置を示す図である。
【図4】実施の形態3の消音装置を示す図である。
【図5】実施の形態4の消音装置を示す図である。
【図6】実施の形態5の消音装置を示す図である。
【図7】実施の形態6の消音装置を示す図である。
【図8】実施の形態7の消音装置を示す図である。
【図9】実施の形態8の消音装置を示す図である。
【図10】実施の形態9の消音装置を示す図である。
【図11】実施の形態10の消音装置を示す図である。
【図12】実施の形態11の消音装置を示す図である。
【図13】実施の形態12における消音装置の一部を示す図である。
【図14】実施の形態13における消音装置の一部を示す図である。
【符号の説明】
1 メインマフラ
2 第二拡張室
3 第一拡張室
4 パスチューブ
5 パスチューブ
6 アウトレットチューブ
7a〜7d バッフル
8 第一振動板
9a〜9d 弾性支持部材
10 第一エンクロージャ
11 容積室
12 第二振動板
13 第二エンクロージャ
14 連結部材
15 導波チューブ
16 インレットチューブ
17 第三拡張室
18 サブマブラ
19 体積室
20 テールチューブ
21 多孔管
22 多孔バッフル
23 吸音材
24 多孔外筒
25 蛇腹
26 支持板

Claims (4)

  1. 1つまたは複数の拡張室を有し、
    前記拡張室には、一端が拡張室に開口され、他端が音源側に開口されている入口側チューブと、
    一端が前記拡張室に開口され、他端が大気に開口されている出口側チューブとが接続されている消音装置において、
    前記拡張室に装着された第一振動板を介して隣接し前記入口側および出口側チューブとは隔離された第一エンクロージャと、
    前記第一エンクロージャに隔壁を介して隣接し、前記入口側および出口側チューブと隔離された容積室と、
    前記容積室に装着された第二振動板と、
    前記第一振動板と前記第二振動板とを、前記隔壁を貫通して連結する連結部材と、
    一端を前記容積室に開口され、他端が大気に開口された導波チューブと、
    を備え、
    前記出口側チューブの大気側の開口端と、前記導波チューブの大気側の開口端とを隣接して配置したことを特徴とする消音装置。
  2. 請求項1に記載の消音装置において、
    前記第一振動板および前記第二振動板を、バッフル及び弾性支持部材によって振動可能に支持された部材としたことを特徴とする消音装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の消音装置において、
    記拡張室内を吸音材で2分割し、一方の部屋には前記入口側チューブと出口側チューブの一端が開口され、もう一方の部屋には前記第一振動板が装着されていることを特徴とする消音装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の消音装置において、
    記拡張室内に接続された入口側チューブと出口側チューブの拡張室内側の両開口端を、吸音材が挟み込まれた多孔の二重管で接続したことを特徴とする消音装置。
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