JPS636406Y2 - - Google Patents

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JPS636406Y2
JPS636406Y2 JP1981104087U JP10408781U JPS636406Y2 JP S636406 Y2 JPS636406 Y2 JP S636406Y2 JP 1981104087 U JP1981104087 U JP 1981104087U JP 10408781 U JP10408781 U JP 10408781U JP S636406 Y2 JPS636406 Y2 JP S636406Y2
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muffler
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JP1981104087U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、内燃機関用マフラー、特に自動二輪
車に塔載される小型内燃機関用マフラーに関する
ものである。
従来技術 内燃機関の排気騒音は、 1 各シリンダ内での燃料爆発に起因した基本周
波数または低次の低周波音(500Hz以下) 2 各シリンダ内での花火ノツクな表面着火など
の異常焼結に起因した高周波音(2000Hz以上) 3 前記燃料爆発に起因した高次の内周波音
(500〜2000Hz) 4 排気ガスの流れによつて生ずる高周波音の気
流騒音(2000Hz以上) 5 排気バルブの間欠開放瞬間におけるシリンダ
内と排気管内の圧力差により発生する中周波の
脈動騒音(500〜2000Hz) を主な騒音成分としており、内燃機関用マフラー
では、異常音を発生させずに、機関回転数や負荷
の変化に対応して周波数が変動する前記排気騒音
を略一定の減衰率で減衰できることが要求されて
きた。
一般に、内燃機関用マフラーとして、膨脹型、
挿入管膨脹型、分岐管型、干渉型、共鳴型、吸音
型等の各種形式の消音器が存在し、膨脹型消音器
では、比較的低周波の騒音に対する減衰性能が良
く、挿入管膨張消音器または分岐管型消音器では
挿入管または分岐管の長さに対応した特定の周波
数の騒音に対する減衰性能が良く、干渉型、共鳴
型消音器では、特定の周波数の騒音に対する減衰
性能が特に優れている反面、高速気流に対しては
減衰性能が劣化しかつ別な特定周波数の騒音に対
しては逆に増巾することがあり、吸音型消音器で
は、比較的高周波の騒音に対する減衰性能が優れ
ていた。
従つて、従来の内燃機関用マフラーでは、干渉
型、共鳴型消音器は少なく、膨脹型、挿入管膨脹
型、分岐管型および吸音型のいずれか二つまた
は、全てを組合せた形式の消音器が多かつた。
従来の内燃機関用マフラーの一例として、第1
図ないし第2図に図示されるものがあつた。
第1図ないし第2図に図示のマフラーでは、エ
キゾーストパイプ01の末端に多孔内筒02が嵌
着され、同多孔内筒02の外周に吸音材としての
機能を有するグラスウール03が巻装され、その
外方にグラスウール装着ケース04が嵌装され、
同グラスウール装着ケース04を所要の間隔を存
して密閉するようにマフラー外板05がエキゾー
ストパイプ01に嵌着され、同マフラー外板05
内は隔板06で前後に仕切られ、同隔板06で仕
切られた隔室07,08は挿入管09で相互に連
通され、前方隔室07の内周面にはグラスウール
03およびグラスウール押え外孔板010が順次
装着され、後方隔室08の後端に排気パイプ01
1が貫通して嵌着されていた。
考案が解決しようとする問題点 第1図ないし第2図のマフラーにおいては、多
孔内筒02で分岐管型消音機能を有し、グラスウ
ール03で吸音型消音機能を有し、隔板06で仕
切られた隔室07,08および挿入管09で挿入
管膨脹型消音機能を有し、これらの全消音機能に
より低周波から高周波に亘る広い騒音帯域の騒音
がむらなく減衰されるようになつていたが、前方
隔室07は前後に長いため、マフラー外板05の
剛性が不足して、燃料爆発に起因した基本周波数
または低次の低周波音によりマフラー外板05が
振動を起し易く、またパイプ01と多孔内筒02
との嵌合部分、多孔内筒02とケース04との嵌
合部分およびパイプ01とマフラー外板05との
嵌合部分と三個所の嵌合部分があつて組立工数が
多く、コストが高かつた。
これを改良したものとして、第3図ないし第4
図に図示するように、エキゾーストパイプ01を
前方隔室07に深く挿入する代りに、グラスウー
ル装着ケース04をマフラー外板05に嵌着し、
エキゾーストパイプ01の延長方向に対向した部
分の各板06にグラスウール03およびグラスウ
ール押え多孔板012を装着したマフラーがあつ
たが、隔板06に装着されたグラスウール03で
隔板06に働く振動を或る程度吸収できるもの
の、マフラー外板05の剛性は左程変らず、前記
した欠点が充分に解消することができなかつた。
また第5図に図示するように、エキゾーストパ
イプ01がマフラー外板05に対して一方へ偏す
るように、グラスウール装着ケース04をマフラ
ー外板05に嵌着し、前方隔室07内でその上下
中央に位置した左右水平方向へ指向して外板制振
板013の左右両端をマフラー外板05に固着し
た従来のマフラーでは、外板制振板013により
マフラー外板05の剛性が向上し、低周波減衰性
能が改善されるものの、構造が複雑でコストが高
かつた。
問題点を解決するための手段および作用 本考案はこのような欠点を除去した内燃機関用
マフラーの改良に係り、内壁に吸音材および多孔
板を順次重ねて付設した消音室の排気導入口近傍
における該消音室の横断面中央に、該消音室の巾
方向および長手方向に沿つて外板制振板の両側縁
を前記消音室内壁に一体に取付け、該外板制振板
の一側面に吸音材および多孔板を順次重ねて付設
し、該外板制振板の吸音材および多孔板と、前記
消音室内壁の吸音材および多孔板との間に前記排
気導入口を開口し、前記消音室を隔板でその長手
方向に区劃し、該隔板の排気導入口側に、該排気
導入口に対向して吸音材および多孔板を重ねて付
設し、前記排気導入口に対向し吸音材および多孔
板より偏位して隔板に挿入管を貫通させることに
より、前記排気導入口近傍は前記外板制振板にて
狭い空間に区劃され、同空間内で左程減衰されな
い高周波騒音は、同空気に隣接した多孔板および
吸音材で減衰される。
また本考案においては、前記消音室の外板は前
記外板制振板で補強されるため、比較的低い周波
数の騒音で共鳴し易い前記消音室の外板は、前記
外板制振板により制振され、低周波騒音は低下さ
れる。
さらに本考案では、消音室を隔板でその長手方
向に区劃し、該隔板の排気導入口側に、該排気導
入口に対向して吸音材および多孔板を重ねて付設
し、前記排気導入口より偏位した位置に挿入管を
貫通させたため、排気導入口より消音室内に排出
された排気は、その下流側にこれと対向して隔板
に付設された吸音材でもつて減衰され、しかもこ
の吸音材に衝突して反転された排気が側方へそれ
て隔板の挿入管を通過した後、消音室の下流側空
間に流入し、さらに膨脹して消音され、この結
果、騒音減衰性能のさらに一段の向上が可能とな
る。
実施例 以下第6図ないし第7図に図示されて本考案の
一実施例について説明する。
1は図示されない内燃機関のシリンダヘツドに
先端が接続されたエキゾーストパイプで、同エキ
ゾーストパイプ1の後端にマフラー外板2の前端
が下方へ偏して一体に嵌着されている。
しかしてマフラー外板2は第7図に図示される
ように左右分割型に形成されてその外周リブ3が
溶接等で相互に一体に接着されるようになつてい
る。
また前記マフラー外板2内は、隔板4で前後に
仕切られ、同隔板4で仕切られた隔室5,6は挿
入管7で相互に連通されている。
さらに前記前方隔室5の内周面にはグラスウー
ル8およびグラスウール押え多孔板9が順次装着
されるとともに、エキゾーストパイプ1の後端上
縁に隣接し同エキゾーストパイプ1の延長方向に
沿つて外板制振板10の両端が、グラスウール押
え多孔板9を介してマフラー外板2に一体に固着
され、その下面にグラスウール11およびマフラ
ー押え多孔板12が一体に装着され、後方隔室6
の後端に排気パイプ13が貫通して嵌着される。
さらにまたエキゾーストパイプ1の延長方向に
位置した隔板4の前面にグラスウール14および
グラスウール押え多孔板15を装着する。
第6図ないし第7図に図示の実施例は前記した
ように構成されているため、エキゾーストパイプ
1の後端から排出された排気ガスはグラスウール
押え多孔板12およびこれに対向したグラスウー
ル押え多孔板9で区劃された空間を介し前方隔室
5,挿入管7,後方隔室6を流れ、排気パイプ1
3より大気中に排出される。
この排気ガスの排出に伴なう騒音の内、比較的
高い周波数成分の騒音は、グラスウール押え多孔
板12およびこれに対向したグラスウール押え多
孔板9で区劃された空間内で同グラスウール多孔
板12,9に隣接したグラスウール11,8によ
り吸収され、中程度および比較的低い周波数の騒
音は、前後隔室5,6および挿入管7で形成され
る挿入管膨脹型消音器により減衰され、前記グラ
スウール押え多孔板12およびこれに対向したグ
ラスウール押え多孔板9で区劃された空間内で吸
収されえなかつた比較的高い周波数の騒音は、前
記グラスウール押え多孔板12に相対していない
グラスウール押え多孔板9およびこれに隣接した
グラスウール8にて減衰され、かくして低い周波
数から高い周波数に亘り略平均した減衰率で騒音
が消音される。
また比較的低い周波数の騒音によりマフラー外
板2が振動しようとしても、隔板4および外板制
振板10によりマフラー外板2が補強されてその
剛性が増大されるため、マフラー外板2の振動が
阻止され、吸音性能が高い水準に保持される。
さらにエキゾーストパイプ1の後端に多孔内筒
02,グラスウール03およびグラスウール装着
ケース04が装着されていないため、構造が簡単
となつて工数が減少され、コストダウンが可能と
なる。
エキゾーストパイプ1より排出された排気が衝
突する個所にグラスウール14およびグラスウー
ル押え多孔板15があるため、騒音の減衰性能が
さらに向上する。
考案の効果 このように本考案においては、広い周波数範囲
に亘る騒音をむらなく効果的に消音することがで
きる。
しかも本考案は、従来の内燃機関用マフラーに
比べて構造が簡略化され、コストダウンが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の内燃機関用マフラーの縦断側面
図、第2図は第1図の−線に沿つて截断した
横断正面図、第3図し従来の他の内燃機関用マフ
ラーの縦断側面図、第4図は第3の−線に沿
つて截断した横断正面図、第5図は従来のさらに
他の内燃機関用マフラーの縦断側面図、第6図は
本考案に係る内燃機関用マフラーの一実施例を図
示した縦断側面図、第7図は第6図の−線に
沿つて截断した横断正面図である。 1……エキゾーストパイプ、2……マフラー外
板、3……外周リブ、4……隔板、5,6……隔
室、7……挿入管、8……グラスウール、9……
グラスウール押え多孔板、10……外板制振板、
11……グラスウール、12……グラスウール押
え多孔板、13……排気パイプ、14……グラス
ウール、15……グラスウール押え多孔板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内壁に吸音材および多孔板を順次重ねて付設し
    た消音室の排気導入口近傍における該消音室の横
    断面中央に、該消音室の巾方向および長手方向に
    沿つて外板制振板の両側縁を前記消音室内壁に一
    体に取付け、該外板制振板の一側面に吸音材およ
    び多孔板を順次重ねて付設し、該外板制振板の吸
    音材および多孔板と、前記消音室内壁の吸音材お
    よび多孔板との間に前記排気導入口を開口し、前
    記消音室を隔板でその長手方向に区劃し、該隔板
    の排気導入口側に、該排気導入口に対向して吸音
    材および多孔板を重ねて付設し、前記排気導入口
    に対向した吸音材および多孔板より偏位して隔板
    に挿入管を貫通させたことを特徴とする内燃機関
    用マフラー。
JP10408781U 1981-07-15 1981-07-15 内燃機関用マフラ− Granted JPS589906U (ja)

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JPS589906U JPS589906U (ja) 1983-01-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2694244B2 (ja) * 1988-03-07 1997-12-24 ヤマハ発動機株式会社 排気装置における膨張室の補強構造
JP4988058B1 (ja) * 2011-10-14 2012-08-01 坂本工業株式会社 車両用消音器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5314849U (ja) * 1976-07-21 1978-02-07

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JPS5314849U (ja) * 1976-07-21 1978-02-07

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