JPH1162064A - 浴室ユニットにおける壁パネル基根部の立装防水連結装置 - Google Patents

浴室ユニットにおける壁パネル基根部の立装防水連結装置

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JPH1162064A
JPH1162064A JP23537497A JP23537497A JPH1162064A JP H1162064 A JPH1162064 A JP H1162064A JP 23537497 A JP23537497 A JP 23537497A JP 23537497 A JP23537497 A JP 23537497A JP H1162064 A JPH1162064 A JP H1162064A
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wall panel
horizontal plate
plate portion
waterproof pan
flange portion
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Mikikazu Doi
幹和 土井
Yutaka Tsujiishi
豊 辻石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽ユニットの防水パンに、防汚性のフッ素
樹脂表層をもつ壁パネルを立設し、当該連結箇所をコー
キング剤で接着封止すると、封止不良による漏水が生じ
易い。この欠陥を適切部材の配設構成で解消し、作業性
と耐久性をも向上させる。 【解決手段】 接着しにくいフッ素樹脂表層1aをもつ
壁パネル1の下部フランジ部1cに、接着し易い素材の
差し込み下受材2を被嵌して挟持間隙2cに挟着させ、
その下位横向板部2bを、防水パン5のフランジ部上面
5aに敷設した軟質シート4上に立装載置する。下位横
向板部2bの内側下位欠所2hとフランジ部上面5aの
内側上端面5bとの間を、シリコーン等のコーキング剤
で強力に接着固定する。差し込み下受材2の外側立上が
り部2eと防水パン立上がり部5cとに、壁パネル横動
抑止材3を跨設して、壁パネル1の浴室R側への不本意
な変動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室ユニットを構築
する際、その設置した防水パンに対して壁パネルの基根
部を載装固定するため、浴槽側で使用する水に対し、こ
れが、防水パンと壁パネルの下部フランジ部との間から
壁パネルの外部へ漏水してしまったり、外部からの水が
浴室側へ浸出してしまうといったことのないようにした
壁パネル基根部の立装防水連結装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室ユニットにあっては、壁パネ
ルとしてFRPや塩化ビニール鋼板が採用されたり、さ
らに浴室側をタイル張りとしたものが用いられている。
そして、図2に示されている通り、既知の防水パンaに
おける外周側に設けられたフランジ部上面bに、先ずソ
フトテープと呼ばれる軟質シートcを貼着し、その上
に、壁パネルdの下端から外側へ曲出した下端フランジ
部eを載置した後、壁パネルdの内側である浴室R側か
ら、下端フランジ部eとフランジ部上面bの内側上端面
fとの間に形成された隙間に、シリコーン等によるコー
キング剤gを施すことで封止するようにしている。
【0003】さらに、従来技術によるときは、上記した
壁パネルdが浴室R側へ横動してしまうことを阻止する
ため、図3である略示図に示されている通り、壁パネル
dの外側(裏側)にあって固設した枠体hに対して、バ
ックハンガーiと呼ばれている部材を、所要数だけビス
jなどにより固定し、このバックハンガーiを、防水パ
ンaにあって外周側に突設した防水パン立上がり部kの
外側に押接するよう垂設し、これにより壁パネルdの不
本意な浴室R側への変動を阻止するようにしている。こ
こで図3にあって、mは枠体hと防水パン立上がり部k
との間に挟装固定された介設板体を示している。
【0004】上記の通り従来の壁パネルdには、既述の
通り塩化ビニール等の素材を用いるようにしているた
め、表面に汚れが付着し易く、この結果特に浴室R側か
らの清掃をこまめに行う必要があり、従って、どうして
も可成りの労力を清掃のために費やさねばならなかっ
た。そこで、かかる難点を解消するため、上記従来の壁
パネルdに対し、その表面にフッ素樹脂フィルムを張り
付けたり、またフッ素樹脂を吹き付けたりして、フッ素
樹脂表層を形成するようにし、このことで汚れが付着し
にくいものとするだけでなく、一旦汚れが付着してしま
っても簡単に拭きとることができ、従来の壁パネルdに
比し、揺かに防汚性を有する壁パネルの提案がなされて
いる。
【0005】ところが、上記の如き観点から極めて望ま
しい新素材により被覆された壁パネルを採択した場合に
は、表面がフッ素樹脂により形成されていることから、
それ自体が接着性の非常に低いものとなり、従って前記
の図2に示す如き構成によるときは、シリコーン等によ
るコーキング剤gと、壁パネルdの下端フランジ部eと
の接着状態が不良となり、従って防水パンaと壁パネル
dとの間における漏水防止という重要な要請を満足でき
なくなってしまうことから、この種壁パネル基根部の立
装防水連結部をどのように構成すべきかが一つの課題に
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の難点に鑑み検討され、フッ素樹脂表層を形成した壁パ
ネルを使用して、その非汚染性を最大限に活用しなが
ら、防水性の問題についても高い満足度が得られるよう
にしようとするもので、請求項1によるときは、先ず上
記のフッ素樹脂表層をもった壁パネルの下部フランジ部
を、別途用意した非防汚性素材による差し込み下受材の
挟持間隙に嵌合挟持することで包被してしまう。そして
当該差し込み下受材と防水パンとの間をシリコーン等の
コーキング剤で封止することにより、漏水防止の問題を
解消しようとするのが第1の目的である。さらに、第2
の目的は上記の差し込み下受材に外側立上がり部を形成
し、これと防水パン立上がり部との間に、別途用意した
壁パネル横動抑止材を跨設するだけで、壁パネルの前記
した不本意な変動を阻止可能となし、前記従来の螺子止
め作業等を不要として施工性を向上し、かつ耐久性と堅
牢性をも改善しようとしている。
【0007】次に請求項2にあっては、上記請求項1に
おける構成に対して、前記した差し込み下受材における
挟持間隙にあって、縦装防水パッキンと横装防水パッキ
ンの一方または双方を施工介設することで、壁パネルの
外側壁面等浴室の外側より流下して来る水などが、上記
の挟持間隔に流入停滞したり、浴室内まで流出してしま
うといったことをも防止しようとしている。
【0008】さらに請求項3では、請求項1における構
成に対して、差し込み下受材における下位横向板部にあ
って、その内側端部上面に軟質パッキングを形成し、こ
れを前掲壁パネルの下端フランジ部における下面に押当
するようにし、これにより下位横向板部と下端フランジ
部との間隙から浴室側の水が浸入し、前記の挟持間隙内
への進入水が生ずることを防止しようとしている。
【0009】請求項4の場合には、請求項1にあって、
その壁パネル横動抑止材の前掲跨設構造に関し、当該壁
パネル横動抑止材の内側脚部から突設した係止突起を、
差し込み下受材の外側立上がり部に設けた係止孔に係嵌
すると共に、外側脚部を防水パン立上がり部の外側端部
に係当することで、ビスなどを用いることなく、しかも
強度上も満足できる壁パネル横動阻止効果を発揮できる
ようにしている。
【0010】そして、請求項5にあっては、これまた請
求項1の構成に加えて、前記した壁パネル横動阻止材に
内向きのストッパーを横向突設させ、その内側端部を壁
パネルの外側壁面に押当させるようにし、これにより、
壁パネルの前記横動に対して、より強力な阻止力を発揮
し得るようにするのが、その目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、請求項1ではフッ素樹脂表層の形成された
壁パネルには、外側へ向け曲成した下端フランジ部を設
け、この下端フランジ部には、非防汚性素材による差し
込み下受材の上位横向板部と下位横向板部との間に離間
形成した挟持間隙を被嵌挟持して、当該下位横向板部
を、防水パンのフランジ部上面に敷設した軟質シート上
に載置すると共に、この下位横向板部の内側下位欠所
と、上記防水パンのフランジ部上面における内側上端面
との間は、シリコーン等によるコーキング剤により封着
し、差し込み下受材の前記した上位横向板部に連設の内
側立上がり部は、壁パネルの外側壁面に押当させると共
に、当該上位横向板部の外側立ち上がり部と、前記防水
パンのフランジ部外側と連設された防水パン立上がり部
との間には、壁パネルにつき防水パンの浴室側への変移
を阻止する壁パネル横動抑止材が跨設されていることを
特徴とする浴室ユニットにおける壁パネル基根部の立装
防水連結装置を提供しようとしている。
【0012】次に請求項2では、上記請求項1の構成に
付加して、差し込み下受材の前記した上位横向板部に連
設の内側立上がり部は、その上部内向突部を壁パネルの
外側壁面に押当させると共に、上記内側立上がり部の下
位内向側面と壁パネルの外側壁面との間の縦装防水パッ
キンと、上位横向板部と前記挟持間隙における壁パネル
の下端フランジ部との間の横装防水パッキンとの一方ま
たは双方を介設するようにしたことを、その内容として
いる。
【0013】さらに、請求項3にあっては、同じく請求
項1の構成に付加して、コーキング剤の上位である下位
横向板部の内側端部上面には、前記の壁パネルにおける
下端フランジ部の下面に押当する軟質パッキン部を形成
するようにしている。
【0014】そして、請求項4の場合は請求項1におけ
る壁パネルに横動抑止材を、その内側脚部から壁パネル
側へ突設した所要数の係止突起は、上記外側立上がり部
にあって長手方向へ離間して貫設した所要数の係止孔に
強嵌係止すると共に、外側脚部が、防水パン立上がり部
の外側端部と係当することによって跨設されるようにし
ている。
【0015】請求項5の内容は、請求項4の構成に付加
して、さらに当該壁パネル横動防止材の内向きに横向突
設したストッパーにおける内側端部が、壁パネルの外側
壁面に押当するよう延出されている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は上記の目的を達成するた
め、請求項1によるときは図1に開示の如く、壁パネル
1はパネル基板に対して、フッ素樹脂フィルムを張り付
けるとか、フッ素樹脂を吹き付けるなどしてフッ素樹脂
表層1aが形成されていると共に、起立板部1bの下端
から、浴室Rとは反対の外側へ向けて直交状に曲成した
下端フランジ部1cが設けられている。本発明では、別
途塩化ビニールなどの非防汚性素材により形成された差
し込み下受材2と、さらにABS製などの壁パネル横動
抑止材3および既知の所謂ソフトテープと称せられてい
る軟質シート4とを具備している。
【0017】上記の差し込み下受材2には、上位横向板
部2aと下位横向板部2bとの間に離間形成した挟持間
隙2cが形成されていると共に、上位横向板部2aの浴
室R側である内側端からは内側立上がり部2dが立設さ
れ、さらに、当該上位横向板部2aの外側にあって、内
側立上がり部2dと平行状に立設した外側立上がり部2
eが形成されている。そして、図示の挟持間隙2cは、
内側端口2fから、外側へ向けて間隙長が次第に高くな
るよう形成されており、図中2gは、上位横向板部2a
と下位横向板部2bとが連設されている外側連装立設部
を示している。
【0018】そして、本発明では上記した壁パネル1の
下端フランジ部1cを、挟持間隙2c内に嵌入挟持する
ことで、当該下端フランジ部1cを、上位横向板部2a
と下位横向板部2bおよび外側連装立設部2gによって
被嵌してしまい、当該下位横向板部2bを、既知の防水
パン5におけるフランジ部上面5aに敷設した前記の軟
質シート4上に載置するのである。
【0019】さらに、上記した下位横向板部2bには、
浴室R側に露呈して内側下位欠所2hが欠設され、これ
と防水パン5のフランジ部上面5aにおける内側上端面
5bとの間にあって、シリコーン等によるコーキング剤
6を封着させるのであり、このようにすることで、既知
の如くFRP等適宜の非防汚性素材による防水パン5
と、これまた非防汚性素材としての塩化ビニール等によ
る差し込み下受材2との間を封止することとなり、コー
キング剤6は、充分に当該両部材に接着し、浴室R側の
水が、浴室Rの外側へ流出する如きことがなくなる。
【0020】また、上記した差し込み下受材2における
内側立上がり部2dは、壁パネル1の外側壁面1dに押
当して流水が、挟持間隙2cへ可及的に流入しないよう
にすると共に、壁パネル1と差し込み下受材2との一体
化を図るようにしてある。さらに、本発明では差し込み
下受材2の前記した外側立上がり部2eと、防水パン5
のフランジ部外側に連設されている既知の防水パン立上
がり部5cとの間には、壁パネル1が防水パン5の浴室
側へ向けて変移してしまうことを阻止するように、前掲
壁パネル横動抑止材3が跨設されている。従って、ビス
などを用いてバックハンガーを固定するといった従来例
に比し、簡易迅速に壁パネル1の不本意な変移を、確実
に阻止することができる。
【0021】次に、請求項2について、これまた図1を
参照して以下説示すると、上記の請求項1と相違すると
ころは、以下の通りである。すなわち、前記した挟持間
隙2cに対して、壁パネル1の外側における結露、その
他の原因により発生した水が浸入してしまい、これが停
滞したり、さらに浴室R側へ流出するといったことを、
より確実に阻止しようとしている。このため、図1に明
示の如く差し込み下受材2の内側立上がり部2dにあっ
て、上部内向突部2iを壁パネル1の外側壁面1dに押
当させると共に、内側立上がり部2dの下位内向側面2
jと同上外側壁面1dとの間に縦装防水パッキン7aを
介設するのである。
【0022】さらに、上記の縦装防水パッキン7aと選
択的または併装的に、上位横向板部2aと、挟持間隙2
cにあって壁パネル1の下端フランジ部1cにおける上
面との間に、縦装防水パッキン7bを介設するようにし
ており、これにより前記の如く外側からの水の浸入に対
しても、万全を期し得るようにしている。
【0023】請求項3にあっては、請求項1の構成に対
して、さらに浴室R側から、壁パネル1の下端フランジ
部1cと、差し込み下受材2の下位横向板部2bとの間
から、上記挟持間隙2c内へ水が浸入してしまうことを
阻止するように、コーキング剤6の上位である上位横向
板部2aの内側端部上面kにあって、下端フランジ部1
cの下面に押当することとなる軟質パッキン部2mを形
成するのである。従って、下端フランジ部1cの浴室R
における下面が、上記軟質パッキン部2mに充分圧接
し、これにより浴室Rにおける水の浸入を阻止できるこ
とになる。
【0024】さらに、請求項4の場合には、請求項1の
壁パネル横動抑止材3に関し、これにより壁パネル1
が、浴室R側へ変移しないようにするための構成に特徴
を有している。すなわち、図1に示されている通り横向
基板部3aの浴室R寄りからは、内側脚部3bが下突さ
れていると共に、その反対側からは外側脚部3cが、こ
れまた下突され、その下端側には、内向膨出部3dと、
これより外側へ向けて延出した嵌入用端部3eとからな
る抜止部3fが連設されている。
【0025】そして、上記の内側脚部3bからは、壁パ
ネル1側へ図面にあって、奥行方向へ離間して所要数の
係止突起3gが、図示例では上下二段にて突設されてお
り、当該係止突起3gの先端側には先細りに形成され、
かつ抜止め部3hが突出している。一方、前記した差し
込み下受材2の外側立上がり部2eには、上記の係止突
起3gに対応して、所要数の係止孔2nが横向きに貫設
されており、これらの係止孔2nの対応の係止突起3g
を強嵌することで、抜止め部3hが係止孔2nを貫通し
て、外側立上がり部2eに対する壁パネル横動抑止材3
の係止状態が確保される。
【0026】上記の係止状態としたときは、図1の如く
壁パネル横動抑止材3の外側脚部3cが、防水パン5に
あって、そのフランジ部上面5aの外側に連装起立して
いる防水パン立上がり部5cの外側端部5dに対し係当
させるようにする。このようにして、壁パネル横動抑止
材3は浴室R側への変動を阻止され、従って壁パネル1
自体の浴室R側への変移が抑止されることとなる。この
ため上記の壁パネル横動抑止材3は、係止孔2nや外側
端部5dに対する係嵌とか係入操作だけで、上記の変動
阻止機能を、迅速にして確実に発揮させることができ
る。
【0027】請求項5にあっては、さらに上記の壁パネ
ル横動抑止材3に関し、以下の構成部材が付加されてい
る。すなわち、図1にあっては前記した横向基板部3a
の幅方向中央部からL字状のストッパー3iが曲設され
ており、起立部3jから内向きに延接された横向部3k
には、その先端に内側端部3mが形成されている。そし
て、前記の如く壁パネル横動抑止材3を、外側立上がり
部2eと防水パン立上がり部5cとに跨設することで、
上記のストッパー3iにおける内側端部3mが、壁パネ
ル1の外側壁面1d、この場合には壁パネル1の補強裏
打材における外側壁面に対して押当するようにしてあ
る。この結果、壁パネル横動抑止材3の前記した横向阻
止機能が、さらに強化され壁パネル1の不本意な浴室R
側への変移を高い信頼性をもって防止することが可能と
なる。
【0028】また、前記の如く差し込み下受材2にあっ
て、下位横向板部2bに軟質パッキン部2mを形成し、
これにより挟持間隙2cにおける浸入水の停滞や流出入
の阻止を図るようにしたが、さらに、下位横向板部2b
における残余の上面に、ローレット加工を施すといった
手段で細成突起群2pを形成し、これが押圧変形される
ことで、水の進入を防止させるようにすることが望まし
い。
【0029】ここで、上記立装防水接続装置の実際施工
に際しては、差し込み下受材2を工場出荷時に、予め壁
パネル1の下端フランジ部1cに対して取り付けてお
き、施工現場において、防水パン5を設置後、そのフラ
ンジ部上面5aに軟質シート4を張り付け、その上に壁
パネル1を立装することで、差し込み下受材2の下位横
向板部2bを載置し、さらに壁パネル横動抑止材3を外
側立上がり部2eと防水パン立上がり部5cとに跨設す
る。そして、図示されていないが、上記壁パネル1と天
井板とを固定し、すべての壁パネル1につき、その組立
てが完了した後に、下位横向板部2bの内側下位欠所2
hに対してコーキング剤6を施し、前記天井板と壁パネ
ル1との間にパッキン材を嵌め込んで作業が終わること
となる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成したか
ら、請求項1によるときは、浴室ユニットにあってフッ
素樹脂表層を有する壁パネルを採用し、長期にわたり汚
染し難く、清掃作業も容易な浴室を提供でき、しかも、
壁パネルの下端フランジ部は非防汚性素材による差し込
み下受材で、包被嵌着してしまう構成としたから、防止
パンとこの差し込み下受材との間をシリコーン等による
コーキング剤により、強固に封着でき、従って浴室ユニ
ットに関し、極めて重要な漏水の防止に関し、充分満足
できる立装防水連結装置を提供することが可能となる。
【0031】しかも、同上発明にあっては上記の差し込
み下受材と防水パン立上がり部とに、別途用意した壁パ
ネル横動抑止材3を跨設するようにしたことから、ビス
などを用いることなしに、壁パネルの横動を簡易迅速に
して、かつ強固に阻止することができ、充分な耐久性を
もたせることができる。
【0032】請求項2にあっては、上記請求項1につき
記載の効果を発揮し得るだけでなく、差し込み下受材の
挟持間隙に壁パネルの下部フランジ部を被嵌すると共
に、縦装防水パッキンと横装防水パッキンの一方または
双方に配設するようにしたので、壁パネルの外側から
も、上記挟持間隙に進水するといった問題を解消でき、
挟持間隔内での貯留水による臭気発生を防止したり、耐
久性を改善することができ、また浴室側へ当該貯留水が
流出したりすることを完全に阻止することができる。
【0033】請求項3によるときは、これまた請求項1
による既説の効果が得られるだけでなく、差し込み下受
材の下位横向板部に軟質パッキンを設けて、これが下部
フランジ部に押当するようにしたので、浴室側から前記
の挟持間隙内へ進水と、挟持間隙内の水が浴室側へ流出
することを阻止でき、漏水防止に対する信頼性を、より
一層向上させることができる。
【0034】請求項4の場合には、請求項1における壁
パネル横動抑止材の跨設に際し、その内側脚部に係止突
起を設けて、これを差し込み下受材の外側立上がり部に
おける抜止孔に嵌装係止でき、外側脚部は防水パン立上
がり部の外側端部に被嵌させるようにしたので、操作性
がよく、しかも壁パネル横動阻止力も充分に大きくする
ことが可能となる。
【0035】そして請求項5によるときは、上記請求項
4における壁パネル横動抑止材に対して、ストッパーを
突設して、その内側端部を壁パネルの外側壁面に押当さ
せるよう構成したので、さらに壁パネルの不本意な横動
を充分に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴室ユニットにおける壁パネル基
根部の立装防水連結装置を示す要部縦断正面図である。
【図2】従来の同上立装防水連結装置を示す要部縦断正
面図である。
【図3】従来の同上立装防水連結装置の他例を示す一部
切欠の側面図である。
【符号の説明】
1 壁パネル 1a フッ素樹脂表層 1c 下端フランジ部 1d 壁パネルの外側壁面 2 差し込み下受材 2a 上位横向板部 2b 下位横向板部 2c 挟持間隙 2d 内側立上がり部 2e 外側立上がり部 2h 内側下位欠所 2i 上部内向突部 2j 下位内向側面 2k 内側端部上面 2m 軟質パッキン部 2n 係止孔 3 壁パネル横動抑止材 3b 内側脚部 3c 外側脚部 3g 係止突起 3i ストッパー 3m 内側端部 4 軟質シート 5 防水パン 5a フランジ部上面 5b 内側上端面 5c 防水パン立上がり部 5d 外側端部 6 コーキング 7a 縦装防水パッキン 7b 横装防水パッキン R 浴室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂表層の形成された壁パネルに
    は、外側へ向け曲成した下端フランジ部を設け、この下
    端フランジ部には、非防汚性素材による差し込み下受材
    の上位横向板部と下位横向板部との間に離間形成した挟
    持間隙を被嵌挟持して、当該下位横向板部を、防水パン
    のフランジ部上面に敷設した軟質シート上に載置すると
    共に、この下位横向板部の内側下位欠所と、上記防水パ
    ンのフランジ部上面における内側上端面との間は、シリ
    コーン等によるコーキング剤により封着し、差し込み下
    受材の前記した上位横向板部に連設の内側立上がり部
    は、壁パネルの外側壁面に押当させると共に、当該上位
    横向板部の外側立ち上がり部と、前記防水パンのフラン
    ジ部外側と連設された防水パン立上がり部との間には、
    壁パネルにつき防水パンの浴室側への変移を阻止する壁
    パネル横動抑止材が跨設されていることを特徴とする浴
    室ユニットにおける壁パネル基根部の立装防水連結装
    置。
  2. 【請求項2】 フッ素樹脂表層の形成された壁パネルに
    は、外側へ向け曲成した下端フランジ部を設け、この下
    端フランジ部には、非防汚性素材による差し込み下受材
    の上位横向板部と下位横向板部との間に離間形成した挟
    持間隙を被嵌挟持して、当該下位横向板部を、防水パン
    のフランジ部上面に敷設した軟質シート上に載置すると
    共に、この下位横向板部の内側下位欠所と、上記防水パ
    ンのフランジ部上面における内側上端面との間は、シリ
    コーン等によるコーキング剤により封着し、差し込み下
    受材の前記した上位横向板部に連設の内側立上がり部
    は、その上部内向突部を壁パネルの外側壁面に押当させ
    ると共に、上記内側立上がり部の下位内向側面と壁パネ
    ルの外側壁面との間の縦装防水パッキンと、上位横向板
    部と前記挟持間隙における壁パネルの下端フランジ部と
    の間の横装防水パッキンとの一方または双方を介設し、
    前記した上位横向板部の外側立ち上げり部と、前記防水
    パンのフランジ部外側と連設された防水パン立上がり部
    との間には、壁パネルにつき防水パンの浴室側への変移
    を阻止する壁パネル横動抑止材が跨設されていることを
    特徴とする浴室ユニットにおける壁パネル基根部の立装
    防水連結装置。
  3. 【請求項3】 フッ素樹脂表層の形成された壁パネルに
    は、外側へ向け曲成した下端フランジ部を設け、この下
    端フランジ部には、非防汚性素材による差し込み下受材
    の上位横向板部と下位横向板部との間に離間形成した挟
    持間隙を被嵌挟持して、当該下位横向板部を、防水パン
    のフランジ部上面に敷設した軟質シート上に載置すると
    共に、この下位横向板部の内側下位欠所と、上記防水パ
    ンのフランジ部上面における内側上端面との間は、シリ
    コーン等によるコーキング剤により封着し、当該コーキ
    ング剤の上位である下位横向板部の内側端部上面には、
    前記の壁パネルにおける下端フランジ部の下面に押当す
    る軟質パッキン部を形成し、同上差し込み下受材の前記
    した上位横向板部に連設の内側立上がり部は、壁パネル
    の外側壁面に押当させると共に、当該上位横向板部の外
    側立ち上がり部と、前記防水パンのフランジ部外側と連
    設された防水パン立上がり部との間には、壁パネルにつ
    き防水パンの浴室側への変移を阻止する壁パネル横動抑
    止材が跨設されていることを特徴とする浴室ユニットに
    おける壁パネル基根部の立装防水連結装置。
  4. 【請求項4】 フッ素樹脂表層の形成された壁パネルに
    は、外側へ向け曲成した下端フランジ部を設け、この下
    端フランジ部には、非防汚性素材による差し込み下受材
    の上位横向板部と下位横向板部との間に離間形成した挟
    持間隙を被嵌挟持して、当該下位横向板部を、防水パン
    のフランジ部上面に敷設した軟質シート上に載置すると
    共に、この下位横向板部の内側下位欠所と、上記防水パ
    ンのフランジ部上面における内側上端面との間は、シリ
    コーン等によるコーキング剤により封着し、差し込み下
    受材の前記した上位横向板部に連設の内側立上がり部
    は、壁パネルの外側壁面に押当させると共に、当該上位
    横向板部の外側立ち上がり部と、前記防水パンのフラン
    ジ部外側と連設された防水パン立上がり部との間には、
    壁パネルが防水パンの浴室側への変移を阻止する壁パネ
    ル横動抑止材を、その内側脚部から壁パネル側へ突設し
    た所要数の係止突起は、上記外側立上がり部にあって長
    手方向へ離間して貫設した所要数の係止孔に強嵌係止す
    ると共に、外側脚部が、防水パン立上がり部の外側端部
    と係当することによって跨設されるようにしたことを特
    徴とする浴室ユニットにおける壁パネル基根部の立装防
    水連結装置。
  5. 【請求項5】 フッ素樹脂表層の形成された壁パネルに
    は、外側へ向け曲成した下端フランジ部を設け、この下
    端フランジ部には、非防汚性素材による差し込み下受材
    の上位横向板部と下位横向板部との間に離間形成した挟
    持間隙を被嵌挟持して、当該下位横向板部を、防水パン
    のフランジ部上面に敷設した軟質シート上に載置すると
    共に、この下位横向板部の内側下位欠所と、上記防水パ
    ンのフランジ部上面における内側上端面との間は、シリ
    コーン等によるコーキング剤により封着し、差し込み下
    受材の前記した上位横向板部に連設の内側立上がり部
    は、壁パネルの外側壁面に押当させると共に、当該上位
    横向板部の外側立ち上がり部と、前記防水パンのフラン
    ジ部外側と連設された防水パン立上がり部との間には、
    壁パネルが防水パンの浴室側への変移を阻止する壁パネ
    ル横動抑止材を、その内側脚部から壁パネル側へ突設し
    た所要数の係止突起は、上記外側立上がり部にあって長
    手方向へ離間して貫設した所要数の係止孔に強嵌係止す
    ると共に、外側脚部が、防水パン立上がり部の外側端部
    と係当することによって跨設されるようにし、さらに当
    該壁パネル横動防止材の内向きに横向突設したストッパ
    ーにおける内側端部が、壁パネルの外側壁面に押当する
    よう延出されていることを特徴とする浴室ユニットにお
    ける壁パネル基根部の立装防水連結装置。
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