JPH1161023A - 孔版印刷用感圧発色型インキおよび孔版印刷方法 - Google Patents

孔版印刷用感圧発色型インキおよび孔版印刷方法

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JPH1161023A
JPH1161023A JP23338397A JP23338397A JPH1161023A JP H1161023 A JPH1161023 A JP H1161023A JP 23338397 A JP23338397 A JP 23338397A JP 23338397 A JP23338397 A JP 23338397A JP H1161023 A JPH1161023 A JP H1161023A
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JP
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pressure
ink
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sensitive
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JP23338397A
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English (en)
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Eiichi Kawamura
栄一 川村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版印刷用の感圧発色型インキを提供する。 【解決手段】 油相及び水相からなる孔版印刷用油中水
型エマルジョンインキにおいて、電子供与性呈色性化合
物(発色剤)と電子需要性化合物(顕色剤)を含有させ
る。発色剤、顕色剤のうちの少なくとも一方はマイクロ
カプセルに内包されているのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷に使用する
エマルジョンインキおよび印刷方法に係り、詳しくは、
圧力により発色する孔版印刷用感圧発色型インキおよび
そのインクを用いる孔版印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、感熱穿孔を用いた孔版印刷はデジ
タル方式により版の作成が容易に行なえ、白動化が進み
操作も簡単になり簡易印刷として広く利用されるように
なってきた。孔版印刷における製版は、一般に熱可塑性
樹脂フィルムと薄葉紙の積層からなる孔版印刷用原紙を
用いてサーマルヘッド等により直接フィルムを加熱溶融
して穿孔印字し製版される。印刷はこのようにして形成
された穿孔画像の穿孔部を介して行われ、インキ供給側
よりインキを穿孔部を通過せしめて紙等の被印刷物表面
に転移させ印刷を行うものである。
【0003】現在、広く利用されている孔版印刷は、メ
ンテナンスフリーの簡易印刷を基本とすることから印刷
後の洗浄処理は行わず、次の印刷までインキを長時間版
面上に放置してもインキの乾燥による穿孔部の目詰まり
が起きず、様々な環境下でも次の印刷直後から良好な印
刷物が得られることが要望されている。
【0004】そのため孔版印刷用インキは、一般に着色
剤を分散した高沸点オイル中に多量の水を乳化した構成
からなり、放置により硬化しない油中水滴型エマルジョ
ンタイプの印刷インキが用いられ種々改良が行われ、現
在では、油相成分と水相成分とからなる油中水滴型エマ
ルジョンインキは、インキを長時問印刷版面上に放置し
ても常に安定した状態で保持され、メンテナンスフリー
の簡易印刷が行える好ましい形態のインキとして孔版印
刷の主流になっている。
【0005】ところで、孔版印刷の利用範囲の拡大に伴
って機能性インキの開発も行われている。例えば特開平
6−320859号公報には、感熱発色型孔版印刷用エ
マルジョンインキを用いて感熱領域部を印刷し、その
後、感熱領域部にサーマルプリンターにより印宇発色を
行うもので、多数枚の印刷物に宛名等の異なる印刷を行
うことを主な目的としたものである。一方、チラシ印刷
はオフセット印刷によるのがほとんどで、孔版印刷によ
るチラシ印刷は極一部で行われているに過ぎない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
後に圧力によって発色する感圧発色型の無色のインキお
よび孔版印刷方法を提供することにより、簡便な孔版印
刷方式の特長を損なうことなく機能性インキによる特定
部分のチラシ印刷やハガキ印刷等に感圧領域部の印刷を
行い用途拡大を図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、油相および水相からなる孔版印刷用油中水型エマル
ジョンインキにおいて、電子供与性呈色性化合物および
電子受容性化合物が含有されてなることを特徴とする孔
版印刷用感圧発色型インキが提供される。第二に、油相
および水相からなる孔版印刷用油中水型エマルジョンイ
ンキにおいて、電子供与性呈色性化合物、電子受容性化
合物および香料が含有されてなることを特徴とする孔版
印刷用感圧発色型インキが提供される。第三に、電子供
与性呈色性化合物または電子受容性化合物がマイクロカ
プセルに内包されてなる自己発色性感圧インキであるこ
とを特徴とする上記第一、第二の孔版印刷用感圧発色型
インキが提供される。第四に、電子供与性呈色性化合物
または電子受容性化合物が香料と共にマイクロカプセル
に内包されてなる自己発色性感圧インキであることを特
徴とする上記第一、第二、第三の孔版印刷用感圧発色型
インキが提供される。第五に、香料がマイクロカプセル
に内包されて自己発色性感圧インキ中に含有されている
ことを特徴とする上記第一、第二、第三の孔版印刷用感
圧発色型インキが提供される。
【0008】また本発明によれば、第六に、上記第一〜
第五に記載の孔版印刷用感圧発色型インキまたは上記第
一〜第五の孔版印刷用感圧発色型インキのみで孔版印刷
による文字画像等の感圧領域部を形成し、続いて、この
感圧領域部を圧力発色により文宇画像を形成させること
を特徴とする孔版印刷方法が提供される。
【0009】本発明の孔版印刷用感圧発色型インキおよ
び印刷方法においては、感圧発色型インキが無色の状態
で孔版印刷により感圧領域部の印刷が行えるので、この
部分に圧力を加えればマイクロカプセルを破壊して発色
反応を起させ、容易に印字画像を形成させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明は、基本的に無色の油中水型エマルジョンインキを
使用する。すなわち感圧発色機能を有する電子供与性呈
色性化合物(以下「発色剤」と称する)および電子受容
性化合物(以下「顕色剤」と称する)を含有するエマル
ジョンインキ、さらに香料を含有しても良いエマルジョ
ンインキである。また本発明は、発色剤または顕色剤が
マイクロカプセルに内包されてなる自己発色性感圧イン
キであり、このインキを用いて文字画像等の感圧領域部
の孔版印刷を行い、この感圧発色型インキの印刷部分を
圧力により発色顕像化させ文字画像等を形成させること
ができる。さらに香料をマイクロカプセル中に含有すれ
ば圧力によって発色と同時に香りが発生する孔版印刷物
が得られる。
【0011】この孔版印刷用感圧発色型インキを用いた
隠し印刷(感圧領域部の印刷)は、通常の孔版印刷イン
キとの併用または単独使用により、チラシ、ハガキ、ダ
イレクトメール印刷などに利用すれば、隠し印刷部分を
爪や硬貨等で擦るなどしてマイクロカプセルを破壊して
顕像化し視覚と臭覚により意外性、秘密性、新規性など
から販売促進効果や遊び心を楽しむ効果等が得られるも
のである。
【0012】本発明の発色剤および顕色剤とは発色前は
無色の状態にあり、この二成分が接触することにより発
色剤を顕色剤が発色させる発色反応を呈するものであれ
ば、特に化合物或いは組み合わせ等を限定するものでは
なく、感圧記録紙に一般に用いられているロイコ染料
(発色剤)および顕色剤の組み合わせが挙げられる。
【0013】発色剤として、例えば、フルオラン系、ト
リフェニルメタンフタリド系、フェノチアジン系、、ロ
イコオーラミン系、スピロピラン系など各種の化合物を
使用することができる。このような化合物としては、例
えば以下に示すようなものが挙げられる。2−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン、3−クロロ−6−シク
ロヘキシルアミノフルオラン、1,3−ジメチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−t−ブチル−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−クロロ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジブチルアミノフ
ルオラン、1,2−ベンゾ−6−N−エチル−N−イソ
アミルアミノフルオラン、2−メチル−6−N−エチル
−N−トリルフルオラン、3,3−ビス(1−オクチル
−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,3
−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,6−ビス−ジフェニルアミノフルオラン、3
−[4−(ジエチルアミノ)−2−エトキシフェニル]
−3−(2−メチル−1−オクチル−3−インドリル)
−フタリド、2−ジベンジルアミノ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−6−N−エチル−N−ヘ
キシルアミノフルオラン、2−オクチルアミノ−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(N−メチル)アニリノ
−6−N−エチル−N−トリルアミノフルオラン、3,
3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−4−アザフタリド、2−アニリノ−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−ジオクチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−イソプロピ
ルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−
N−メチル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソアミルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−
メチル−N−ドデシルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−N−メチル−N−シクロヘキシルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6
−N−メチル−N−エチルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−クロロ−6−N−メチル−N−イソプロピル
アミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−
メチル−6−イソプロピルアミノフルオラン、2−(p
−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−N−メチル−N−エチルアミノフルオラン、2−
(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−N−メチル
−N−ペンチルアミノフルオラン、2−(p−メチルア
ニリノ)−3−メチル−6−N−メチル−N−シクロヘ
キシルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)
−3−メチル−6−N−エチル−N−ペンチルアミノフ
ルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−
6−N−ジメチルアミノフルオラン、2−(p−メチル
アニリノ)−3−クロロ−6−N−ジエチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メトキシ−6−ジブチルア
ミノフルオラン、2−o−クロロアニリノ−6−ジブチ
ルアミノフルオラン、2−p−クロロアニリノ−3−エ
チル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラ
ン、2−o−クロロアニリノ−6−p−ブチルアニリノ
フルオラン、2−o−トルイジノ−3−メチル−6−ジ
イソプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−N−イソブチル−N−エチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−
テトラヒドロフルフリルアミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−クロロ−6−N−エチル−N−イソアミルアミ
ノフルオラン等。
【0014】発色剤を発色させる顕色剤としては、例え
ば、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、シリカ、
ケイ酸アルミニウム、ゼオライト、ベントナイト、カオ
リン等の粘土類、サリチル酸、サリチル酸エステル等の
サリチル酸誘導体およびその亜鉛塩、p−ヒドロキシ安
息香酸エステル、p−フェニルフェノールホルマリン樹
脂、p−オクチルフェノールホルマリン樹脂およびそれ
らの亜鉛塩、フェノール−サリチル酸−ホルムアルデヒ
ド樹脂、4,4’−イソプロピリデンジフェノール(ビ
スフェノールA)、4,4’−イソプロピリデン−o−
メチルフェノール、2,2−(3,4’−ジヒドロキシ
フェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)スルフィド等がある。
【0015】香料としては特に限定はなく、例えば香水
の香り、化粧品の香り、花の香り、食品の香りなど目的
によって選択して用いることができる。具体的にはp−
メチルアセトフェノン、α−ダマスコン、メントン、ム
スコン、ジャスミン、シンナムアルデヒド、酢酸ゲラニ
ル、酢酸イソボルニル、安息香酸イソアミル、α−ピネ
ン、リモネン、ゲラニオール、シトロネロール、p−メ
チルアニソール、ローズオキサイド、ムスクケトン、p
−tert−ブチルシクロヘキシルなどが挙げられる。
【0016】本発明では発色剤または顕色剤をマイクロ
カプセルに内包したインキを用い、特に限定はないが、
発色剤をマイクロカプセルに内包するほうがマイクロカ
プセル量、溶解性、経済性等の点で好ましい。香料を添
加する場合にはマイクロカプセルに同時に内包するか、
香料を単独に含有したマイクロカプセルを用いることが
できる。
【0017】カプセル化は発色剤または顕色剤を、通常
オイルに溶解した状態で行うが、かかるオイルとしては
感圧紙業界で公知の次の如き物質が例示される。綿実油
などの植物油類、灯油、パラフィン、ナフテン油、塩素
化パラフィンなどの鉱物油、アルキル化ビフェニル、ア
ルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレン、ジアリ
ールエタン、トリアリールエタン、ジフェニルアルカン
などの芳香族系炭化水素類、ジメチルフタレート、ジエ
チルフタレート、ジ−n−ブチルフタレート、ジオクチ
ルフタレート、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジ−n
−ブチル、アジピン酸ジオクチルなどのエステル類等お
よびこれらの混合物。発色剤または顕色剤は、通常オイ
ル100重量部に対して2〜50重量部の範囲、好まし
くは3〜30重量部の範囲で添加される。また香料を内
包する場合はオイル100重量部に対して1〜50重量
部の範囲で添加される。カプセル化法としては、公知の
コアセルベーション法、界面重合法、in−situ法
等が適宜選択して使用できる。カプセル壁材としてはゼ
ラチン−アラビアゴム系、メラミン−ホルマリン系、ウ
レタン−ウレア系などが挙げられる。香料を単独で含有
するマイクロカプセルの場合には、香料は単独でまたは
前記したオイルのような疎水性媒体と共に内包しても良
く、カプセル化法も前記と同様に行うことができる。
【0018】次に本発明のインキについて説明する。現
在、孔版印刷用インキとしては主に油中水型エマルジョ
ンインキが適用されている。本発明におけるインキの形
態は特に限定はされないが、油中水型エマルジョンイン
キが好ましい。マイクロカプセルは油相成分あるいは水
相成分のどちらかに含有される。例えば油相成分は、高
沸点溶剤のほかに樹脂、乳化剤その他の添加剤等から構
成され、水相成分は、水、増粘剤その他凍結防止剤、防
腐剤などの添加剤等から通常構成され、どちらかの成分
にマイクロカプセルを添加される。マイクロカプセルを
分散液の状態で用いる場合は水相成分側に添加するとイ
ンキ調製しやすい。
【0019】油相に用いられる高沸点溶剤としては、例
えば石油系溶剤、塩素化パラフィン、ナフテン油、スピ
ンドル油、マシン油等の鉱物油、トール油、大豆油、な
たね油、綿実油、やし油、オリーブ油等の植物油、合成
油等が使用される。乳化剤としては、好ましくは非イオ
ン系界面活性剤であり、例えば、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
モノグリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級アルコー
ル等が挙げられ、単独或いはこれらのHLBの異なる二
種以上を組み合わせて安定性の高いエマルジョンを調製
する。界面活性剤を選択する際、発色剤をマイクロカプ
セルに内包しない場合には、界面活性剤の種類によって
は使用する発色剤を発色させるものもあり、例えば、ソ
ルビタン脂肪酸エステル系を用いると使用する発色剤に
よってはやや着色する場合が見られる。
【0020】水相に用いられる増粘剤は必ずしも含有し
なくとも良いが、エマルジョンの安定化と適度の粘度を
得るために添加される。増粘剤としては、水溶性樹脂が
用いられ、例えば、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、カ
ルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、デンプン、アルギン酸ソーダ、
ゼラチン等が挙げられる。凍結防止剤或いは蒸発防止剤
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコー
ル等が用いられる。また、防腐・防黴剤としては、例え
ば芳香族ヒドロキシ化合物およびその塩素化物、サリチ
ル酸、フェノール類、p−オキシ安息香酸、ソルビン
酸、デヒドロ酢酸等が用いられる。
【0021】本発明の孔版印刷用反応性油中水型エマル
ジョンインキの調製に当たっては、油相は発色剤または
顕色剤を高沸点溶剤に溶解する。発色剤または顕色剤の
含有量は全インキ量を基準にして1〜10重量%が適当
で、顕色成分の場合は発色成分の場合よりも多く含有さ
せることが好ましい。次に含有量が全インキ中1〜5重
量%の乳化剤、さらに必要に応じてその他の添加剤を加
えて油相とする。この油相中に水相成分を混合してなる
水相を徐々に添加しながら、攪拌混合して、油中水型エ
マルジョンインキを調製する。香料単独含有マイクロカ
プセルを添加する場合は香料の含有量、種類により異な
り、一概には言えないが全インキ中に数%程度が添加さ
れる。油相と水相との比率は油相成分約10〜70重量
%、水相成分約90〜30重量%によって構成される油
中水型エマルジョンインキが好ましい。
【0022】発色剤および顕色剤を用いた本発明の作用
について説明すると、発色剤と顕色剤は共に無色の状態
にあり、外部からの加圧による刺激によってマイクロカ
プセルが破壊されると、この両者が接触し反応を起こし
て発色を呈するものである。この発色反応は外部刺激に
よってマイクロカプセルが破壊されない限り、発色反応
はマイクロカプセル壁によって隔離されているので起こ
らない。発色反応は溶液状態の系で行うため迅速に進
む。
【0023】本発明の自己発色型感圧インキである孔版
印刷用感圧発色型エマルジョンインキは、無色の状態で
孔版印刷により特定部分あるいは全面に隠し文宇印刷を
行い、隠し印刷部分を爪や硬貨等で擦るなどの簡単な圧
力操作によりマイクロカプセルを破壊して、容易に発色
反応を起こさせて可視化することができる。用途は特別
の限定はなく、通常の孔版印刷インキとの併用または単
独使用によって、例えば、チラシ、ハガキ、ダイレクト
メール印刷などで特にポイントとなる部分、例えば価格
の部分などを隠し印刷することによって隠し印刷部分の
内容にたいする期待感が高まり、また可視化と同時に香
りの発生による視覚と臭覚の刺激によって通常の印刷物
との差別化を図ることができる。また、印刷時の裏汚れ
がなく、ハンドリングによる汚れ発生や使用済み印刷版
の処理の際の汚れ等によるトラブルもなく清潔な印刷が
可能である。さらに、発色成分の異なる無色のインキを
使用して、多色印刷も可能である。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、文中の部及び%はいずれも重量基準で
ある。
【0025】実施例1 (発色剤マイクロカプセルAの作成)3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド(クリスタルバイオレットラクトン)10部をジイ
ソプロピルナフタレン(呉羽化学工業社製、KMC11
3)100部に加熱溶解する。続いて、PH4.5に調
整したスチレン−無水マレイン酸共重合体(アルドリッ
チ社製)の3%水溶液200部に加えて乳化し、得られ
た乳化液に55℃でメラミン−ホルマリンプレポリマー
(三和ケミカル社製、ニカラックMX−54)35部を
滴下し、更に攪拌しながら80℃に昇温して3時間反応
させて平均粒子径3.5μmのマイクロカプセル分散液
を得た。次いで、この分散液から発色剤マイクロカプセ
ルを分離し蒸留水により十分に洗浄し固形分70%の分
散液を調製した。 (自己発色性感圧エマルジョンインキAの作成)3,5
−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛4部、ス
ピンドル油13部、ソルビタンセスキオレート4部、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレート3部を混合し
微分散して油相とした。この油相に前記発色剤マイクロ
カプセルA30部、カルボキシメチルセルロース3部、
エチレングリコール4部、硫酸マグネシウム1部、p−
オキシ安息香酸0.2部、イオン交換水45部を徐々に
添加し自己発色性感圧エマルジョンインキAを作製し
た。
【0026】実施例2 (発色剤マイクロカプセルBの作成)実施例1の発色剤
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)10部の代わりに2−アニリノ−3−メチル−6−
N−メチル−N−イソプロピルアミノフルオラン10部
を用いた以外は、実施例1と同様にしての固形分70%
の発色剤マイクロカプセルBの分散液を調製した。 (自己発色性感圧エマルジョンインキBの作成)発色剤
マイクロカプセルBおよび実施例1の顕色剤3,5−ビ
ス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛4部の代わり
に4,4’−イソプロピリデンジフェノール(ビスフェ
ノールA)4部を用いた以外は、実施例1と同様にして
自己発色性感圧エマルジョンインキBを作製した。
【0027】実施例3 (発色剤マイクロカプセルCの作成)実施例1の発色剤
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)10部の代わりに2−クロロ−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン10部を用いた以外は、実施例
1と同様にして固形分70%の発色剤マイクロカプセル
Cの分散液を調製した。 (自己発色性感圧エマルジョンインキCの作成)発色剤
マイクロカプセルCを用いた以外は、実施例1と同様に
して自己発色性感圧エマルジョンインキCを作製した。
【0028】実施例4 (顕色剤マイクロカプセルAの作成)p−ヒドロキシ安
息香酸ベンジルエステル10部をジイソプロピルナフタ
レン(呉羽化学工業社製、KMC113)70部に加熱
溶解する。続いて、PH4.5に調整したスチレン−無
水マレイン酸共重合体(アルドリツチ社製)の3%水溶
液160部に加えて乳化し、得られた乳化液に55℃で
メラミン−ホルマリンプレポリマー(三和ケミカル社
製、ニカラックMX−54)28部を滴下し、更に攪拌
しながら80℃に昇温して3時間反応させて平均粒子径
3.0μmのマイクロカプセル分散液を得た。次いで、
この分散液から顕色剤マイクロカプセルAを分離し蒸留
水により十分に洗浄し固形分80%の分散液を調製し
た。 (自己発色性感圧エマルジョンインキDの作成)2−ジ
ベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン2部、
スピンドル油13部、ソルビタンセスキオレート4部、
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート3部を混合
し微分散して油相とした。この油相に前記顕色剤マイク
ロカプセルA30部、カルボキシメチルセルロース3
部、エチレングリコール4部、硫酸マグネシウム1部、
p−オキシ安息香酸0.2部、イオン交換水45部を徐
々に添加し自己発色性感圧エマルジョンインキDを作製
した。
【0029】実施例5 (香料含有発色剤マイクロカプセルAの作成)3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)10
部およびメントン1部をジイソプロピルナフタレン(呉
羽化学工業社製、KMC113)100部に加熱溶解す
る。続いて、PH4.5に調整したスチレン−無水マレ
イン酸共重合体(アルドリッチ社製)の3%水溶液20
0部に加えて乳化し、得られた乳化液に55℃でメラミ
ン−ホルマリンプレポリマー(三和ケミカル社製、ニカ
ラックMX−54)35部を適下し、更に攪拌しながら
80℃に昇温して3時間反応させて平均粒子径3.5μ
mのマイクロカプセル分散液を得た。次いで、この分散
液から香料含有発色剤マイクロカプセルを分離し蒸留水
により十分に洗浄し固形分70%の分散液を調製した。 (香料含有自己発色性感圧エマルジョンインキEの作
成)3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛4部、スピンドル油13部、ソルビタンセスキオレー
ト4部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート3
部を混合し微分散して油相とした。この油相に前記香料
含有発色剤マイクロカプセルA30部、カルボキシメチ
ルセルロース3部、エチレングリコール4部、硫酸マグ
ネシウム1部、p−オキシ安息香酸0.2部、イオン交
換水45部を徐々に添加し香料含有白己発色性感圧エマ
ルジョンインキEを作製した。
【0030】実施例6 (香料含有発色剤マイクロカプセルBの作成)3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド(クリスタルバイオレットラクトン)10
部およびリモネン1部をジイソプロピルナフタレン(呉
羽化学工業社製、KMC113)100部に加熱溶解す
る。続いて、PH4.5に調整したスチレン−無水マレ
イン酸共重合体(アルドリッチ社製)の3%水溶液20
0部に加えて乳化し、得られた乳化液に55℃でメラミ
ン−ホルマリンプレポリマー(三和ケミカル社製、ニカ
ラックMX−54)35部を滴下し、更に攪拌しながら
80℃に昇温して3時間反応させて平均粒子径3.5μ
mのマイクロカプセル分散液を得た。次いで、この分散
液から香料含有発色剤マイクロカプセルを分離し蒸留水
により十分に洗浄し固形分70%の分散液を調製した。 (香料含有自己発色性感圧エマルジョンインキFの作
成)3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛4部、スピンドル油13部、ソルビタンセスキオレー
ト4部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート3
部を混合し微分散して油相とした。この油相に前記香料
含有発色剤マイクロカプセルB20部、カルボキシメチ
ルセルロース3部、エチレングリコール4部、硫酸マグ
ネシウム1部、p−オキシ安息香酸0.2部、イオン交
換水45部を徐々に添加し香料含有自己発色性感圧エマ
ルジョンインキFを作製した。
【0031】実施例7 (香料含有顕色剤マイクロカプセルAの作成)p−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジルエステル10部および酢酸ゲラ
ニオール1部をジイソプロピルナフタレン(呉羽化学工
業社製、KMC113)70部に加熱溶解する。続い
て、PH4.5に調整したスチレン−無水マレイン酸共
重合体(アルドリッチ杜製)の3%水溶液160部に加
えて乳化し、得られた乳化液に55℃でメラミン−ホル
マリンプレポリマー(三和ケミカル社製、ニカラックM
X−54)28部を滴下し、更に攪拌しながら80℃に
昇温して3時間反応させて平均粒子径3.0μmのマイ
クロカプセル分散液を得た。次いで、この分散液から香
料含有顕色剤マイクロカプセルAを分離し蒸留水により
十分に洗浄し固形分80%の分散液を調製した。 (自己発色性感圧エマルジョンインキGの作成)2−ク
ロロ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン3
部、スピンドル油13部、ソルビタンセスキオレート4
部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート3部を
混合し微分散して油相とした。この油相に前記香料含有
顕色剤マイクロカプセルA30部、カルボキシメチルセ
ルロース3部、エチレングリコール4部、硫酸マグネシ
ウム1部、P−オキシ安息香酸0.2部、イオン交換水
45部を徐々に添加し自己発色性感圧エマルジョンイン
キGを作製した。
【0032】実施例8 (香料マイクロカプセルAの作成)酢酸ゲラニオール5
0部をジイソプロピルナフタレン(呉羽化学工業社製、
KMC113)50部と混合する。続いて、PH4.5
に調整したスチレン−無水マレイン酸共重合体(アルド
リッチ社製)の3%水溶液200部に加えて乳化し、得
られた乳化液に55℃でメラミン−ホルマリンプレポリ
マー(三和ケミカル社製ニカラックMX−54)35部
を適下し、更に攪拌しながら80℃に昇温して3時間反
応させて平均粒子径3.0μmのマイクロカプセル分散
液を得た。次いで、この分散液から香料マイクロカプセ
ルAを分離し蒸留水により十分に洗浄し固形分50%の
分散液を調製した。 (自己発色性感圧エマルジョンインキHの作成)3,5
−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛4部、ス
ピンドル油13部、ソルビタンセスキオレート4部、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレート3部を混合し
微分散して油相とした。この油相に前記発色剤マイクロ
カプセルA30部、香料マイクロカプセルA3部、カル
ボキシメチルセルロース3部、エチレングリコール4
部、硫酸マグネシウム1部、p−オキシ安息香酸0.2
部、イオン交換水45部を徐々に添加し白己発色性感圧
エマルジョンインキHを作製した。
【0033】実施例9 (香料マイクロカプセルBの作成)リモネン50部にキ
シリレンジイソシアネートとトリメチロールブロパンの
付加物(武田薬品工業社製、タケネートD110N)3
0部を溶解する。続いて、部分ケン化ポリビニールアル
コール(クラレ社製、PVA−217EE)の5%水溶
液200部を加え、20℃で乳化し、攪拌しながら60
℃に昇温し、3時間反応させてマイクロカプセル分散液
を得た。次いで、この分散液から香料マイクロカプセル
Bを分離し蒸留水により十分に洗浄し固形分50%の分
散液を調製した。 (自己発色性感圧エマルジョンインキIの作成)2−ジ
ベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン3部、
スピンドル油13部、ソルビタンセスキオレート4部、
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート3部を混合
し微分散して油相とした。この油相に前記香料含有顕色
剤マイクロカプセルA30部、香料マイクロカプセルB
3部、カルボキシメチルセルロース3部、エチレングリ
コール4部、硫酸マグネシウム1部、p−オキシ安息香
酸0.2部、イオン交換水45部を徐々に添加し自己発
色性感圧エマルジョンインキIを作製した。
【0034】以上のようにして得られた各実施例の白己
発色性感圧エマルジョンインキを用いた孔版印刷の例を
以下に示す。
【0035】孔版印刷例1 孔版印刷機(ブリポートVT3950、リコー社製)を
使用して、印刷速度80枚/分で、印刷用紙として80
g/m2の上質紙に、孔版印刷エマルジョンインキ(プ
リポートインキVT−600ブラック、リコー社製)に
より通常の印刷を行った。次に本発明の自己発色性感圧
エマルジョンインキAにより所定の印刷場所に隠し印刷
を行った。この状態では隠し印刷部分の印刷画像は確認
できなかったが、この部分を爪で擦ったところ鮮明な青
色画像が現れた。
【0036】孔版印刷例2 孔版印刷例1と同様にして通常印刷した所に自己発色性
感圧エマルジョンインキBを用いて隠し印刷し、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な黒色画像が現れた。
【0037】孔版印刷例3 孔版印刷例1と同様にして通常印刷した所に自己発色性
感圧エマルジョンインキCを用いて隠し印刷し、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な赤色画像が現れた。また孔
版印刷エマルジョンインキ(プリポートインキVT−6
00ブルー、リコー社製)により通常の印刷を行った場
合には、青色の通常印刷に鮮明な赤色の隠し印刷が得ら
れた。
【0038】孔版印刷例4 孔版印刷例1と同様にして通常印刷した所に自己発色性
感圧エマルジョンインキDを用いて隠し印刷し、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な緑色画像が現れた。また孔
版印刷エマルジョンインキ(プリポートインキVT−6
00レッド、リコー社製)により通常の印刷を行った場
合には、赤色の通常印刷に鮮明な緑色の隠し印刷が得ら
れた。
【0039】孔版印刷例5 孔版印刷例1と同様にして通常印刷した所に自己発色性
感圧エマルジョンインキEを用いて隠し印刷し、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な青色画像が現れ、同時にマ
イクロカプセル中の芳香成分によりハッカの香りを発し
た。
【0040】孔版印刷例6 孔版印刷例1と同様にして通常印刷した所に自己発色性
感圧エマルジョンインキFを用いて隠し印刷し、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な青色画像が現れ、同時にマ
イクロカプセル中の芳香成分によりレモンの香りを発し
た。
【0041】孔版印刷例7 孔版印刷例1と同様にして通常印刷した所に白己発色性
感圧エマルジョンインキGを用いて隠し印刷し、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な赤色画像が現れ、同時にマ
イクロカプセル中の芳香成分によりバラの香りを発し
た。
【0042】孔版印刷例8 孔版印刷機(プリポートVT3950、リコー社製)を
使用して、印刷速度80枚/分で、印刷用紙として80
g/m2の上質紙に、本発明の自己発色性感圧エマルジ
ョンインキHにより印刷を行った。この状態では隠し印
刷部分の印刷画像は確認できなかったが、この部分を爪
で擦ったところ鮮明な黒色画像が現れ、同時にマイクロ
カプセル中の芳香成分によりバラの香りを発した。
【0043】孔版印刷例9 孔版印刷例8と同様にして、本発明の自己発色性感圧エ
マルジョンインキIにより印刷を行つた。この状態では
隠し印刷部分の印刷画像は確認できなかったが、この部
分を爪で擦ったところ鮮明な緑色画像が現れ、同時にマ
イクロカプセル中の芳香成分によりレモンの香りを発し
た。
【0044】孔版印刷例10 孔版印刷機(プリポートVT3950、リコー社製)を
使用して、印刷速度120枚/分で、印刷用紙として8
0g/m2の上質紙に、本発明の自己発色性感圧エマル
ジョンインキBにより印刷を行い、次に加圧ローラ間を
通して黒色に発色させて印刷物を得た。印刷時の裏汚れ
も少なく、ハンドリングによる汚れ発生や使用済み印刷
版の処理の際の汚れ等によるトラブルもなく清潔な印刷
が可能であった。
【0045】
【発明の効果】本発明の孔版印刷用感圧発色型インキお
よび印刷方法においては、感圧発色型インキは、無色の
状態で孔版印刷により特定部分あるいは全面に隠し文宇
印刷を行うことができ、隠し印刷部分を爪や硬貨等で擦
るなどの簡単な圧力操作によりマイクロカプセルを破壊
して、容易に発色反応を起こさせて可視化することがで
きる。また可視化と同時に香りの発生による視覚と臭覚
の刺激によって通常の印刷物との差別化を図ることがで
きる。また、印刷時の裏汚れがなく、ハンドリングによ
る汚れ発生や使用済み印刷版の処理の際の汚れ等による
トラブルもなく清潔な印刷が可能である。さらに、発色
成分の異なる無色のインキを使用して、多色印刷も可能
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相および水相からなる孔版印刷用油中
    水型エマルジョンインキにおいて、電子供与性呈色性化
    合物および電子受容性化合物が含有されてなることを特
    徴とする孔版印刷用感圧発色型インキ。
  2. 【請求項2】 油相および水相からなる孔版印刷用油中
    水型エマルジョンインキにおいて、電子供与性呈色性化
    合物、電子受容性化合物および香料が含有されてなるこ
    とを特徴とする孔版印刷用感圧発色型インキ。
  3. 【請求項3】 電子供与性呈色性化合物または電子受容
    性化合物がマイクロカプセルに内包されてなる自己発色
    性感圧インキであることを特徴とする請求項1又は2記
    載の孔版印刷用感圧発色型インキ。
  4. 【請求項4】 電子供与性呈色性化合物または電子受容
    性化合物が香料と共にマイクロカプセルに内包されてな
    る自己発色性感圧インキであることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の孔版印刷用感圧発色型インキ。
  5. 【請求項5】 香料がマイクロカプセルに内包されて自
    己発色性感圧インキ中に含有されていることを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の孔版印刷用感圧発色型イン
    キ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の孔版印
    刷用感圧発色型インキまたは請求項1〜5のいずれかに
    記載の孔版印刷用感圧発色型インキのみで孔版印刷によ
    る文字画像等の感圧領域部を形成し、続いて、この感圧
    領域部を圧力発色により文字画像を形成させることを特
    徴とする孔版印刷方法。
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