JPH1160987A - 疎水性微粒子分散剤およびこれを用いてなる疎水性微粒子分散体 - Google Patents
疎水性微粒子分散剤およびこれを用いてなる疎水性微粒子分散体Info
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- JPH1160987A JPH1160987A JP9228563A JP22856397A JPH1160987A JP H1160987 A JPH1160987 A JP H1160987A JP 9228563 A JP9228563 A JP 9228563A JP 22856397 A JP22856397 A JP 22856397A JP H1160987 A JPH1160987 A JP H1160987A
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Abstract
的媒体への分散性を改善することのできる新規な分散剤
を提供する。 【解決手段】 疎水性微粒子を目的媒体中に分散させる
ために用いられる分散剤であって、カーボンブラック
と、カーボンブラック表面の官能基と反応し得る反応性
基を有する重合体とが、前記反応性基とカーボンブラッ
ク表面の官能基との反応により、結合してなるカーボン
ブラックグラフトポリマーからなる疎水性微粒子分散
剤。
Description
剤およびこれを用いてなる疎水性微粒子の分散体に関す
る。さらに詳しくは、カーボンブラック等の疎水性微粒
子を目的媒体中に均一かつ安定に分散させるための疎水
性微粒子分散剤およびこれを用いてなる疎水性微粒子の
水系分散体に関する。
耐候性、耐薬品性等に優れるため、例えばプラスチック
やエラストマーの補強剤や充填剤等種々の目的で幅広く
使用されている。しかしながら、カーボンブラックは、
その形状が粉状または粒状のため、単独で使用されてい
ることが少なく、通常、ゴムや樹脂等の固状の基材また
は水や溶剤等の液体に均一に分散されてその特性を発揮
する。しかし、カーボンブラックは、粒子間の凝集力に
比べて他の物質、例えば有機高分子、水および有機溶剤
等との親和性が弱いために、通常の混合または分散条件
では、均一に混合または分散することが極めて困難であ
った。
子に関しても、これらの疎水性微粒子を目的媒体に均一
に混合または分散させることは同様に困難なことであ
る。
表面を各種の界面活性剤や樹脂で被覆して、目的媒体と
の親和性を高めることにより、疎水性微粒子の分散性を
改良する検討が数多くなされている。
面を界面活性剤や樹脂で被覆処理することは、添加され
る疎水性微粒子の導電性特性等の特性を損なうこととな
るため、例えば、導電性微粒子としてカーボンブラック
を添加する導電性塗料組成物といった適用分野において
は、採択することが困難である。一方で、分散性の悪い
疎水性微粒子を導電性微粒子として導電性塗料組成物に
添加すると、得られる被膜において導電性微粒子の分散
性が悪いことから抵抗の局部的なバラツキが大きくなっ
てしまうものであった。
の疎水性微粒子の導電性等の特性を損なうことなく、こ
れらの疎水性微粒子を目的媒体中において均一に分散さ
せる技術が求められていた。
目的は、新規な疎水性微粒子分散剤およびこれを用いて
なる疎水性微粒子の分散体を提供することである。さら
に本発明は、カーボンブラック等の疎水性微粒子を目的
媒体中に均一かつ安定に分散させるための疎水性微粒子
分散剤およびこれを用いてなる疎水性微粒子の分散体を
提供することを目的とする。
均一かつ安定に分散され、被膜形成した場合に良好かつ
均一な帯電特性を発揮することのできる導電性塗料を提
供することを目的とする。
(1)〜(11)により達成される。
せるために用いられる分散剤であって、カーボンブラッ
クと、カーボンブラック表面の官能基と反応し得る反応
性基を有する重合体とが、前記セグメント(A)の反応
性基とカーボンブラック表面の官能基との反応により、
結合してなるカーボンブラックグラフトポリマーからな
る疎水性微粒子分散剤。
応性基が、エポキシ基、チオエポキシ基、アジリジン基
およびオキサゾリン基よりなる群から選ばれる少なくと
も1種または2種以上のものである上記(1)に記載の
疎水性微粒子分散剤。
リマーが、カーボンブラックと、カーボンブラック表面
の官能基と反応し得る反応性基を有するセグメント
(A)および前記目的媒体に対し親和性を有する構造の
セグメント(B)とからなるブロックもしくはグラフト
型の重合体とが、前記セグメント(A)の反応性基とカ
ーボンブラック表面の官能基との反応により、結合して
なるカーボンブラックグラフトポリマーである上記
(1)または(2)に記載の疎水性微粒子分散剤。
を有するビニル系単量体を50モル%以上含みかつ反応
性基を有するビニル系単量体を含むビニル系単量体組成
物の重合により得られたものである上記(3)に記載の
疎水性微粒子分散剤。
ロキサン系構造、ポリ(メタ)アクリル系構造、ポリエ
ーテル構造、ポリ(メタ)アクリロニトリル構造、ポリ
エステル構造、ポリアルキレン構造、ポリアミド構造、
ポリイミド構造、ポリウレタン構造及びフッ素系樹脂構
造からなる群から選ばれた少なくともいずれかのものを
有するものである上記(3)または(4)に記載の疎水
性微粒子分散剤。
部に対して、前記重合体1〜200重量部がグラフト化
されてなるものである上記(1)〜(5)のいずれか一
つに記載のカーボンブラックグラフトポリマー。
せてなる分散体において、カーボンブラックと、カーボ
ンブラック表面の官能基と反応し得る反応性基を有する
重合体とが、前記反応性基とカーボンブラック表面の官
能基との反応により、結合してなるカーボンブラックグ
ラフトポリマーからなる分散剤が添加されていることを
特徴とする疎水性微粒子分散体。
対し前記分散剤が1〜100重量部添加されていること
を特徴とする上記(7)に記載の疎水性微粒子分散体。
ックである上記(7)または(8)に記載の疎水性微粒
子分散体。
ある上記(7)〜(9)のいずれか一つに記載の疎水性
微粒子分散体。
上記(7)〜(10)のいずれか一つに記載の疎水性微
粒子分散体。
リマー」とは、カーボンブラック部分に重合体部分がグ
ラフト化された微粒子をいう。カーボンブラックグラフ
トポリマーは、カーボンブラックの一次粒子あるいは数
個の凝集体に重合体がグラフト化されたものである。さ
らに、ここでいう「グラフト化」とは、ドネ(Jean
−Baptiste Donnet)らがその著書「カ
ーボンブラック」(1978年 5月 1日株式会社講
談社発行)にて定義しているように、カーボンブラック
のような基質に対する重合体の不可逆的な付加のことで
ある。
ボンブラック粒子表面部分に対し重合体部分を化学結合
させることができ、これにより、上記両者を確実に結合
させることができる。「グラフト化」に用いることがで
きる付加反応には、求電子付加反応、ラジカル付加反
応、求核付加反応、付加環化反応がある。
mの粒子径を持つ。しかし、カーボンブラックは粒子同
士の凝集力が大きいため、通常数ミクロン以上の粒子径
を持つ凝集体として取り扱われる。また、カーボンブラ
ック同士の凝集力は、カーボンブラックと他の媒体との
親和性に比べ著しく大きく、カーボンブラックをサブミ
クロンで媒体中に分散させることは非常に困難である。
一方、カーボンブラックグラフトポリマーは、カーボン
ブラックの粒子間に重合体部分が有効に入り込み、カー
ボンブラック同士の凝集力を弱めることができる。さら
に、重合体部分が媒体と親和性のある時、カーボンブラ
ックグラフトポリマーはサブミクロンで媒体中に分散で
きる。
クグラフトポリマーは、それ自身が目的媒体に対して、
優れた分散性を有するものであるが、驚くべきことに、
このようなカーボンブラックグラフトポリマーを、疎水
性微粒子の目的媒体へ分散体中へ添加すると、疎水性微
粒子の分散性が改善され、疎水性微粒子に対する分散剤
として機能するものであることを見出し、本発明に到達
したものである。
マーが疎水性微粒子に対する分散剤として機能する理由
は、明らかではないが、疎水性微粒子相互の凝集を、近
在するカーボンブラックグラフトポリマーのグラフト鎖
による立体的な障害作用などといった何らかの作用によ
って抑制しているものと思われる。
より詳細に説明する。
ックグラフトポリマーを製造する上で用いられるカーボ
ンブラックとしては、その表面にカルボキシル基、ヒド
ロキシ基等の官能基を有するものであれば特に限定され
ず、例えばファーネスブラック、チャンネルブラック、
アセチレンブラック、ランプブラック等のいずれの種類
のものを用いることができ、通常の市販品をそのまま使
用できるが、中でもカルボキシル基を有するものが好ま
しい。さらにカーボンブラックとしてはpH7未満、特
にpH1〜5のカーボンブラックを用いることが好まし
い。カルボキシル基を有するカーボンブラックは、酸性
カーボンブラックとして容易に入手できるが、中性ある
いは塩基性のカーボンブラックを酸化処理することによ
り得られたものも本発明における原料として好適に用い
ることができる。カーボンブラックが、カルボキシル基
等の官能基を有していない場合、あるいはpH7以上で
ある場合、グラフト化が有効に行なわれないことがあ
る。なお、カーボンブラックのpHの試験法はJIS
K 6211によるものである。
0.0005〜0.5μm、特に0.001〜0.2μ
mの範囲内であることが好ましい。平均粒子径が0.0
005μm未満のカーボンブラックは容易に得られない
ため、産業上意義が小さい。また、平均粒子径が0.5
μmを越える場合、得られたカーボンブラック複合ポリ
マーに十分な分散性が付与できないことがある。
フト化されて重合体部分を形成する重合体は、カーボン
ブラック表面の官能基と反応し得る反応性基を有する重
合体であれば良いが、好ましくは、カーボンブラック表
面の官能基と反応し得る反応性基を有するセグメント
(A)と、目的媒体に親和性を有するセグメント(B)
とからなるブロックもしくはグラフト型のものである。
を有していたとしても、カーボンブラック部分に重合体
部分が有効にグラフト化されていないと、その特性は安
定したものとはならずまたバラツキを生じやすくなり、
一定レベルの親和性を得ようとするとカーボンブラック
グラフトポリマーにおけるカーボンブラック部分の含有
量が低くなってしまうという結果ともなる。
て、目的媒体に対する親和性の高いセグメント(B)
と、このセグメント(B)よりも目的媒体に対する親和
性の低いセグメント(A)とを有し、かつ前記セグメン
ト(A)のみがカーボンブラックの表面官能基と反応し
てグラフト化に寄与する反応性基を有するように分子設
計し、目的媒体若しくはこれに近い性状(極性)を持つ
媒体からなる分散媒液中でグラフト化させると、重合体
が、上記したように反応性基を有するセグメント(A)
と目的媒体に親和性を有するセグメント(B)とからな
るものであるため、反応系においては、セグメント
(B)が分散媒液中に向って伸びきった形となるよう配
向するため、必然的にセグメント(A)がカーボンブラ
ック粒子表面を取囲み、カーボンブラックとこの重合体
がグラフト化するのに好適な反応場が提供されるため、
有効なグラフト化がなされるものである。
フトポリマーにおいて表面に結合したグラフト鎖は、目
的媒体に対する親和性の高いセグメント(B)が外側に
露出するように配向されているので、目的媒体に対し高
い親和性を示し、カーボンブラックグラフトポリマーは
サブミクロン単位で媒体中に分散でき、本発明の目的と
する疎水性微粒子の分散剤としても有効に機能すること
が期待できるものである。
ンブラックグラフトポリマーを、このようなブロックも
しくはグラフト型重合体をグラフト化させてなるものを
中心として説明する。
は、図1(a)において示すA−B型ブロック共重合
体、図1(b)において示すA−B型グラフト共重合体
といった単純な構造のものに限られず、図1(c)にお
いて示すB−A−B型ブロック共重合体、あるいはより
高度な交互ブロック共重合体、図1(d)において示す
複数のBセグメントがAセグメントにグラフトしてなる
櫛形グラフト共重合体、さらには図1(e)において示
す星型状のグラフト共重合体などといった各種のものが
含まれる。なお、図中Xはカーボンブラック表面の官能
基と反応し得る反応性基を表す。図1(f)は、これら
の各種のブロックもしくはグラフト型の重合体がカーボ
ンブラック粒子(CB)表面へ結合した状態を表すもの
であるが、要は、カーボンブラック粒子表面に結合した
状態で、少なくとも1つのセグメント(B)がカーボン
ブラック粒子表面より外側に向ってある程度の自由度を
もって配向できるものであれば、ブロックないしグラフ
ト型重合体はいかなる形態を有するものであってもよ
く、さらに例えば、セグメント(A)に分類されるもの
として複数種のセグメントを有するものであっても(セ
グメント(B)についても同様)、セグメント(A)と
セグメント(B)とは異なる性質、例えばこれらの中間
的な性質を有する、あるいはグラフト鎖を延長する、グ
ラフト鎖の媒体中での「ゆらぎ」(運動性)を高めるな
いし低下させるなどといった機能を付する別種のセグメ
ント(以下、(C)セグメントという。)を、これらセ
グメント(A)とセグメント(B)の中間に配したよう
な形のものなどであってもよい。ここで(C)セグメン
トは反応性基を有しないものであっても有するものであ
ってもよいが、一般には反応性基を有しないものとする
ことが、グラフト効率を高める上からは好ましいものと
考えられる。さらに場合によっては、この(C)セグメ
ントに相互に架橋し得るような反応基等を導入しておく
ことも可能である。なお、説明の上から(C)セグメン
トと称したが、この(C)セグメントも大きく分けれ
ば、上記したようなセグメント(A)かセグメント
(B)のいずれかに分類されるものである。
おいて、セグメント(A)中に含まれる反応性基として
は、カーボンブラック表面に存在する官能基と反応して
当該重合体のカーボンブラックへのグラフト化に寄与で
きるものであれば特に限定されるものではなく各種の反
応性基を利用できる。
ものとするためには、重合体部分が共有結合を介してカ
ーボンブラックに結合することが望まれ、特にエステル
結合、チオエステル結合、アミド結合、アミノ結合、エ
ーテル結合、チオエーテル結合、カルボニル結合、チオ
カルボニル結合およびスルホニル結合よりなる群から選
ばれる少なくとも1種の結合、さらには、エステル結
合、チオエステル結合およびアミド結合よりなる群から
選ばれる少なくとも1種の結合であることが望まれる。
このような点も考慮すると、反応性基は、エポキシ基、
チオエポキシ基、アジリジン基およびオキサゾリン基よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種または2種以上の
ものであることが望ましい。カーボンブラックに対する
反応性基は必ずしもこれらのみに限定されるものではな
いが、これらの反応性基以外の基を有する重合体を用い
る場合、使用できるカーボンブラックの種類に制限が生
ずることがある。重合体が前記反応性基を有するもので
あることが好ましい理由は、使用できるカーボンブラッ
クの種類や状態にかかわらず、温和な条件においてもカ
ーボンブラックと重合体とが非常に高いグラフト化効率
で付加反応することにある。特に、カーボンブラックが
上記したようにカルボキシル基を表面官能基として有す
る場合、カルボキシル基が、エポキシ基、チオエポキシ
基、アジリジン基またはオキサゾリン基と熱反応により
高収率で不可逆的付加反応を行ない、この付加反応によ
り、カーボンブラック部分と重合体部分に上記した共有
結合が形成されるゆえ望ましい。
型の重合体以外の重合体を用いる態様においても、当該
重合体中に含まれる反応性基としては同様のものであ
る。
ント(A)部分)中への導入方法ついては後述する。
(A)は、そのセグメント鎖構造上で目的媒体に対し親
和性の低いものとすることが望ましい。なお、ここでい
う低い親和性とは、あくまで他方のセグメント(B)と
の対比による相対的なものであるため、目的媒体の種類
あるいはセグメント(B)の構成いかんによって、セグ
メント(A)は各種の構成とすることができ、一概には
特定できない。しかしながら、さらに別の観点からする
と、前記セグメント(A)は、カーボンブラックに対し
親和性が高いものとすることが、カーボンブラックに対
してより良好な配向性を示すものとなるゆえに望まし
い。この点から前記セグメント(A)は、その主鎖が炭
素−炭素結合を主とするもの、より好ましくは、例えば
ベンゼン環、ナフタレン環、インデン環などのような芳
香環を主鎖に含むもので、かつ前記したような反応性基
を分子内に有するものとし、一方、前記セグメント
(B)は、セグメント(A)よりも炭素−炭素結合の少
ない、特に芳香環の少ない骨格構造、例えばポリシロキ
サン構造、あるいはエーテル結合、エステル結合等の炭
素−炭素結合以外の結合を多く含むものとすることが望
ましい。
縮合多環構造のみで構成されてしまうとセグメント
(A)の剛直性が極端に高まることとなり、カーボンブ
ラックへのグラフト時にカーボンブラック表面へのセグ
メント(A)の近接が困難な虞れがあるために、適度な
線状構造を有することが望ましい。
造は、カーボンブラックに付与しようとする分散性の面
から選択されるセグメント(B)の鎖構造に応じて、適
宜選択し得るものであり、例えば、スチレン系単量体、
(メタ)アクリル系単量体、アルキレン系単量体などの
単独もしくは共重合による各種ビニル系ポリマー、ポリ
エステル、ポリエーテル等の(上記反応性基を有する)
重合鎖とすることができるが、このうち、ビニル系ポリ
マー、特に、芳香環を有するビニル系単量体成分を50
モル%以上、より好ましくは、60モル%以上含みかつ
反応性性基を有するビニル系ポリマーであることが、目
的媒体に応じて選択される各種のセグメント(B)との
組合せが可能となるため望ましい。
ン系単量体および(メタ)アクリル系単量体を主とする
単独ないし共重合ポリマー、特にスチレン系単量体成分
を50モル%以上、さらには60モル%以上含む(上記
反応性基を有する)重合鎖が望ましい。
ト(A)は、そのセグメント鎖構造上で目的媒体に対し
セグメント(B)より親和性の十分低いものとすれば、
必ずしもセグメント(A)がカーボンブラックに対し親
和性の高いものとしなくともよく、カーボンブラックに
対してはセグメント(A)とセグメント(B)の親和性
に実質的な差異がなくとも、あるいはセグメント
(B)よりも親和性の低いものであっても十分に使用可
能である。
親和性の高いものである必要があり、例えば、ポリシロ
キサン系構造、ポリ(メタ)アクリル系構造、ポリアル
キレングリコールなどのポリエーテル系構造、ポリエス
テル系構造、ポリアルキレン系構造、ポリアミド構造、
ポリイミド構造、ポリウレタン構造などを有する重合鎖
から適当なものが選択される。
(A)と目的媒体に対し親和性を有する構造のセグメン
ト(B)とを有するブロックないしグラフト型の重合体
を得る方法としては、特に限定されず、公知の種々のブ
ロックないしグラフト型重合体の重合技術と、反応性ポ
リマーの製造技術を適当に組合せることで製造すること
ができる。
例えば、グラフト鎖となる高分子量体の存在下に、重合
開始剤及び重合性単量体を溶液重合、乳化重合、塊状重
合又は懸濁重合して主鎖となる重合体を重合する方法す
る方法が知られている。しかしながら、前記高分子量体
がラジカル重合性官能基を持たないものであると、得ら
れるグラフト共重合体には多量のグラフト化されていな
い重合体が含まれており、グラフト効率が低いという欠
点をもっている。それ故、当該高分子量体としてラジカ
ル重合性高分子量体を用いて行なうことが好ましい。こ
のようなラジカル重合性高分子量体は、一般に、「マク
ロモノマー」と称され、片末端にラジカル重合性基、例
えば、(メタ)アクロイル基、スチリル基などを有する
高分子量体であり、例えば、有機溶剤中で片末端カルボ
キシル基を有する重合体とグリシジル基を有するラジカ
ル重合性単量体を反応させることにより得られるもので
ある(例えば、特公昭43−11224号公報には、有
機溶剤中でラジカル重合性単量体をメルカプト酢酸の存
在下で、ラジカル重合させて得られるプレポリマーとグ
リシジルメタクリレートをジメチルラウリルアミン触媒
の存在下で反応させて得る方法が開示されている。)。
重合体を得るには、まずセグメント(B)の主鎖を形成
する成分としての上記したようなラジカル重合性高分子
量体(b)存在下に、前記したようなカーボンブラック
に対する反応性基を分子内に有する重合性単量体(a)
およびその他必要により配合されるセグメント(A)の
骨格を形成する重合性単量体(c)を重合すればよい。
内に有する重合性単量体(a)としては、
メチル基を示し、nは0または1〜20の整数であ
る。)等の式で表されるエポキシ基含有重合性単量体
類;
ポキシ基含有重合性単量体の場合と同様である。)等で
表わされるチオエポキシ基含有重合性単量体類;
体類;2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4
−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル
−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−エチル−2−オ
キサゾリン、2−ビニル−5−エチル−2−オキサゾリ
ン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−4−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−5−エチル−2−オキサゾリン、2−イソ
プロペニル−4,5−ジメチル−2−オキサゾリンなど
のオキサゾリン基含有重合性単量体類;N−ヒドロキシ
メチルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリル
アミド、N−ヒドロキシブチルアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシイソブチルアクリルアミド、N−ヒドロキシ−
2−エチルヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシシ
クロヘキシルアクリルアミド、N−ヒドロキシメチルメ
タクリルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミ
ド、N−ヒドロキシブチルメタクリルアミド、N−ヒド
ロキシイソブチルメタクリルアミド、N−ヒドロキシ−
2−エチルヘキシルメタクリルアミド、N−ヒドロキシ
シクロヘキシルメタクリルアミドなどのN−ヒドロキシ
アルキルアミド基含有重合性単量体類;を挙げることが
でき、これらの群から選ばれる1種または2種以上を使
用することができる。
所望の骨格となすために、必要により使用できる重合性
単量体(c)としては、前記単量体(a)ならびに後述
するようなとセグメント(B)を形成する成分としての
上記したようなラジカル重合性高分子量体(b)共重合
し得るものであれば特に限定されず、得ようとするセグ
メント(A)の分子構造に応じて、例えばスチレン、o
−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−フェニルスチレン、o
−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルス
チレン等のスチレン系モノマー;アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル等のアクリ
ル酸あるいはメタクリル酸系モノマー;エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリル
ニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビ
ニルピロリドン等の単量体を1種または2種以上適宜用
いることができる。
するためラジカル重合性高分子量体(b)としては、所
望の重合鎖、例えば、ポリシロキサン系構造、ポリ(メ
タ)アクリル系構造、ポリアルキレングリコールなどの
ポリエーテル系構造、ポリエステル系構造、ポリアルキ
レン系構造、ポリアミド構造、ポリイミド構造、ポリウ
レタン構造などの重合鎖の片末端に反応性基を有するも
のであればよい。
ン系構造を有するものとする場合、当該ポリシロキサン
系構造としては、ポリジメチルシロキサン基、部分アル
キル基置換のポリジメチルシロキサン基、部分アリール
基置換のポリジメチルシロキサン基、トリス(トリアル
キルシロキシ)シリルプロピル基等のポリオルガノシロ
キサンを含有するものなどが例示できる。
ジカル重合性高分子量体(b1 )としては、例えば(メ
タ)アクリロイル基含有ポリジメチルシロキサン、スチ
リル基含有ポリジメチルシロキサン(メタ)アクリロイ
ル基含有部分オクチル置換ポリジメチルシロキサン、ス
チリル基含有部分オクチル置換ポリジメチルシロキササ
ン、スチリル基含有部分フェニル置換ポリジメチルシロ
キサン、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレート等の重合性ポリシロキサン類が挙
げられ、これらの中から1種または2種以上を用いるこ
とができ、特に以下のものが望ましい。
ェニレン基を示し、R1 は水素原子またはメチル基を、
R2 は炭素数1〜6のアルキレン基を、R3 〜R13は同
一または異なってアリール基、炭素数1〜6のアルキル
基または炭素数1〜10のアルコキシル基をそれぞれ示
し、aおよびbは同一または異なって0〜10の整数
を、nは0〜200の整数をそれぞれ示す。) 同様に、セグメント(B)をポリメタ(アクリル)系構
造を有するものとする場合、ラジカル重合性高分子量体
(b2 )としては、例えば、以下に示されるようなもの
が使用され得る。
異なって水素原子またはメチル基を示し、R3 は炭素数
1〜25のアルキル基を示し、Xは任意の連結鎖であ
り、Yは開始剤末端またはH原子、nは0〜500の整
数を示す。)
または異なって水素原子またはメチル基を示し、R3 、
R5 は同一または異なって炭素数1〜25のアルキル基
を示し、Xは任意の連結鎖であり、Yは開始剤末端また
はH原子、m、nはそれぞれ同一または異なって0〜5
00の整数を示す。)
異なって水素原子またはメチル基を示し、R3 は炭素数
1〜25のアルキレン基を示し、R4 は炭素数1〜25
のアルキル基を示し、Xは任意の連結鎖であり、Yは開
始剤末端またはH原子、nおよびmは同一または異なっ
て0〜500の整数を示す。) また、セグメント(B)をポリアルキレングリコール系
構造を有するものとする場合、ラジカル重合性高分子量
体(b3 )としては、例えば、以下に示されるようなも
のが使用され得る。
または異なって水素原子またはメチル基を示し、nは0
〜500の整数を示す。)
は同一または異なって水素原子またはメチル基を示し、
nおよびmは同一または異なって0〜500の整数を示
す。) さらに、セグメント(B)をポリスチレン系構造を有す
るものとする場合、ラジカル重合性高分子量体(b4 )
としては、例えば、以下に示されるようなものが使用さ
れ得る。
チル基を示し、Xは任意の連結鎖であり、Yは開始剤末
端またはH原子、Zは水素原子、ハロゲン置換基または
炭素数1〜8のアルキル基、nは0〜500の整数を示
す。) なお、上記式群において示す連結鎖Xについては、例え
ば、「マクロモノマーの化学と工業」(山下雄也監修、
(株)アイピーシー発行、平成元年9月20日)に詳し
く示されており、これに示されているもののいずれを用
いることもできる。
を得る際の重合方法としては、公知の重合方法を用いる
ことができる。例えば、塊状重合法、懸濁重合法、乳化
重合法、溶液重合法などを挙げることができる。中で
も、ラジカル触媒を用いての溶液重合法が好ましい。
体の重合に用いられているものであればいずれも使用で
きる。代表的なものとしては、2,2´−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾ系化合物;ベンゾリルパー
オキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、ter
t−ブチルパーオクトエート、tert−ブチルパーオ
キシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物系化合物
等が挙げられ、これらは通常単量体100重量部当たり
0.2〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部の範
囲内で使用される。また溶剤としては、用いられる単量
体、ラジカル重合性高分子量体の種類に応じて適宜選択
される。
合体を得る別の方法としては、例えば、カーボンブラッ
クに対する反応性基を有する化合物(e)を、該化合物
と反応し得る基をセグメント(A)に有しかつこのセグ
メント(A)にセグメント(B)がグラフトしてなる前
駆体重合体に反応させて該反応性基を該前駆体重合体中
に導入する方法を挙げることができる。
ボンブラックに対する前記の反応性基の1種を分子内に
2個以上有する化合物、カーボンブラックに対する前記
の反応性基の2種以上を分子内に有する化合物、カーボ
ンブラックに対する前記の反応性基の1種以上と前記の
反応性基以外の官能基とを分子内に有する化合物等を挙
げることができる。
オエポキシ基、アジリジン基およびオキサゾリン基以外
のものであって、かつ、前記前駆体重合体のセグメント
(A)の有する当該反応し得る基と反応し得るものであ
る。前駆体重合体のセグメント(A)の有する反応し得
る基としては例えばイソシアネート基、アミノ基、カル
ボキシル基、ヒドロキシル基、ビニル基等を挙げること
ができる。
は、例えばアニオンリビング重合法、カチオンリビング
重合法、イニファータ法等が知られており、さらに、他
の方法としては、セグメント(A)またはセグメント
(B)の単量体をラジカル重合する際に、チオールカル
ボン酸、あるいは2−アセチルチオエチルチオール、1
0−アセチルチオデカンチオール等の分子内にチオエス
テルとチオール基とを含有する化合物を共存させて重合
して得られた重合体を水酸化ナトリウムやアンモニア等
のアルカリで処理して、片末端にチオール基を有する重
合体とし、得られた片末端にチオール基を有する重合体
の存在下でもう一方のセグメントの単量体成分をラジカ
ル重合する方法が知られている。
得るには、上記したような公知の方法を適宜変更し、前
記グラフト共重合体を得る場合と同様に、セグメント
(A)の重合性単量体として少なくともその一部に前記
したような反応性基を有する重合性単量体(a)を用い
て、ブロック共重合体の重合の際にセグメント(A)に
反応性基を導入するか、あるいはブロック共重合体の重
合後に、このような反応性基をセグメント(A)に導入
すればよい。
と、アニオンリビング法による合成方法として、4−ビ
ニルベンジルリチウムを用い、テトラヒドロフラン中窒
素気流中にスチレンを加え、重合した後、低温下でメタ
クリル酸メチルを重合させることによりA−Bブロック
(スチレン−メタクリル酸メチル)共重合体を得、その
後セグメント(A)の開始末端のビニル基を3−クロロ
過安息香酸を使ってエポキサイド基に変換することによ
ってセグメント(A)にカーボンブラックと反応性を有
する反応性基を導入することができる。あるいは、4−
ビニルベンジルリチウムを用い、テトラヒドロフラン中
窒素気流中にスチレンを加え、重合して、セグメント
(A)部分を得た後、反応系にグリシジルメタクリレー
トを添加してセグメント(A)に反応性基を有するセグ
メントを結合させ、さらにその後、低温下でメタクリル
酸メチルを重合させることによりといった手法を採るこ
ともできる。
ブロック型重合体の分子量については特に制限されない
が、カーボンブラックに対するグラフト化の効果や、カ
ーボンブラックとの反応時の作業性を考慮すると上記分
子量は平均分子量1000〜1000000の範囲とす
ることが好ましく、より好ましくは5000〜1000
00の範囲である。
におけるセグメント(A)およびセグメント(B)の分
子量としても特に制限されるものではなく、これらのセ
グメントを構成する重合鎖の種類等によっても左右され
るが、カーボンブラックに対するグラフト効率の面から
するとセグメント(A)は平均分子量300〜1000
00の範囲、より好ましくは5000〜50000の範
囲とすることが好ましく、またカーボンブラックに付与
しようとする分散性改質効果の面からするとセグメント
(B)は平均分子量500〜100000の範囲、より
好ましくは1000〜50000の範囲とすることが好
ましい。さらに、グラフトないしはブロック型重合体の
セグメント(A)が有する反応性基の数としても特に限
定されるものではないが、重合体1分子当り平均して5
0〜1、より好ましくは20〜1程度が望まれる。
の重合体のカーボンブラックへのグラフト化は、得られ
るカーボンブラックグラフトポリマーを分散剤として添
加しようとする疎水性微粒子の分散体に使用される目的
媒体若しくはこれに近い性状を有する媒体からなる分散
媒液の存在下で行なわれる。すなわち、この分散媒液
は、当該重合体のセグメント(B)に対し高い親和性な
いし相溶性を有しセグメント(A)に対しては親和性な
いし相溶性の低いものである。
におけるセグメント(A)とセグメント(B)の組合せ
に応じて、適宜選択される。
がポリスチレン系構造を有し、かつセグメント(B)が
ポリシロキサン構造を有するものである場合、使用され
る分散媒液としては、ポリジメチルシロキサン、部分オ
クチル置換ポリジメチルシロキサン、部分フェニル置換
ポリジメチルシロキサン、フルオロシリコーンオイル等
のシリコーンオイルなどが好ましい。
(A)がポリスチレン系構造を有し、かつセグメント
(B)が例えばポリメチルメタクリレートなどの疎水性
(メタ)アクリル系構造を有するものである場合、使用
される分散媒液としては、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブ等のセロソルブ類;酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸ブチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;、ピ
ロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの非プロトン性極性溶剤などが好まし
い。
(A)がポリスチレン系構造を有し、かつセグメント
(B)が例えばメチルメタクリレート−ヒドロキシメチ
ルメタクリレートコポリマーなどの親水性(メタ)アク
リル系構造を有するものである場合、使用される分散媒
液としては、水、水−アルコール混液、メチルアルコー
ル、エチルアルコールなどのアルコール類;メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブのエステ
ル類;アセトンなどのケトン類;ピロリドン、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが好
ましい。
(A)がポリスチレン系構造を有し、かつセグメント
(B)が例えばポリアルキレングリコール系構造を有す
るものである場合、使用される分散媒液としては、水、
水−アルコール混液、メチルアルコール、エチルアルコ
ールなどのアルコール類;エチレングリコール、ジエチ
レングリコールなどのグリコール類、グリセリンなどの
多価アルコール類などが好ましい。
ブラックと前記重合体のグラフト化においては、さらに
該重合体に該当しないポリマー、重合性単量体等の他の
物質を存在させることもできる。
℃、好ましくは70〜140℃の温度下に、0.5〜1
0時間、好ましくは1〜5時間攪拌混合することにより
行なわれる。反応温度が50℃未満の場合にはグラフト
化が進行しないことがあり好ましくない。
よび重合体と、前記分散媒体を反応装置に仕込み、加熱
下に混合すればよい。
る攪拌槽や混練に用いられるボールミル、ミキサー、ニ
ーダー等の混練機を用いることができるが、特に望まし
くは、被処理流体を内部に収容するためのベッセル、こ
のベッセル内部において回転する攪拌子、ベッセル内部
に収容された被処理流体を加熱するための加熱装置、お
よび、ベッセル内部に収容された複数の粒状分散媒体を
有してなる湿式分散処理装置である。攪拌子とビーズ等
の粒状分散媒体を併用して攪拌ないし解砕を行なう湿式
分散処理装置ないし湿式粉砕処理装置は、公知のものと
して数多く知られているが、本発明においては、このよ
うな処理装置に、被処理流体を加熱するための加熱装置
を付加するという装置構成として用いるものである。こ
のような構成の装置を用いれば、極めて高効率で、かつ
十分に小さな粒径を有する(即ち、二次凝集状態から良
好に解砕されたカーボンブラックに重合体がグラフト化
する。)カーボンブラックグラフトポリマーを得ること
ができる。
ラックと前記重合体との配合割合は、使用される前記重
合体の種類等に応じて左右されるものであるため、一概
には規定できないが、カーボンブラック100重量部に
対し、前記重合体1〜200重量部、より好ましくは5
〜100重量部程度とすることが望ましい。すなわち、
重合体が1重量部未満であると、カーボンブラックの表
面性状を十分に改質することが困難となる虞れがあり、
一方200重量部を越えると、カーボンブラックに結合
する重合体の量が多くなり、経済的でないのみならず、
分散剤としての特性を損なう虞れがあるためである。
ボンブラックグラフトポリマーの製造方法としては、上
記に詳述したような方法に限定されるものではなく、こ
れ以外の方法によっても製造することができる。
グラフト型の重合体をグラフト化させてなるカーボンブ
ラックグラフトポリマーは、カーボンブラック表面の官
能基と反応し得る反応性基を有するセグメント(A)
を、目的媒体に対し親和性の高いセグメント(B)より
もカーボンブラックに対する親和性の高いものとして分
子設計した重合体を用い、カーボンブラックにグラフト
化させることによっても製造可能である。この方法によ
れば、グラフト化反応系において、比較的任意(セグメ
ント(A)の方に極端に高い親和性を示す分散媒液以
外)の分散媒体の下、あるいはこのような分散媒体を不
在下においても、この重合体のセグメント(A)がカー
ボンブラック側に配向するため、当該セグメント(A)
に存在する反応性基がカーボンブラック表面により有効
にグラフト化され、上記と同様に優れた特性を有するカ
ーボンブラックグラフトポリマーが得られるものであ
る。
体における反応性基を有する(A)セグメントは、その
セグメント鎖構造上でカーボンブラックに対し親和性の
高いものとする必要がある。なお、ここでいう高い親和
性とは、あくまで他方の(B)セグメントとの対比によ
る相対的なものであるため、(B)セグメントの構成い
かんによって、(A)セグメントは各種の構成とするこ
とができ、一概には特定できない。しかしながら、前記
(A)セグメントは、その主鎖が炭素−炭素結合を主と
するもの、より好ましくは、例えばベンゼン環、ナフタ
レン環、インデン環などのような芳香環を主鎖に含むも
ので、かつ前記したような反応性基を分子内に有するも
のとし、一方、前記(B)セグメントは、(A)セグメ
ントよりも炭素−炭素結合の少ない、特に芳香環の少な
い骨格構造、例えばポリシロキサン構造、あるいはエー
テル結合、エステル結合等の炭素−炭素結合以外の結合
を多く含むものとすることが望ましい。
縮合多環構造のみで構成されてしまうと(A)セグメン
トの剛直性が極端に高まることとなり、カーボンブラッ
クへのグラフト時にカーボンブラック表面への(A)セ
グメントの近接が困難な虞れがあるために、適度な線状
構造を有することが望ましい。
造は、カーボンブラックに付与しようとする分散性の面
から選択される(B)セグメントの鎖構造、例えば、前
記したように、ポリシロキサン系構造、ポリ(メタ)ア
クリル系構造、ポリアルキレングリコールなどのポリエ
ーテル系構造、ポリエステル系構造、ポリアルキレン系
構造、ポリアミド構造、ポリイミド構造、ポリウレタン
構造などを有する重合鎖に応じて決定され、これよりも
カーボンブラックに対し親和性の高いものとされればよ
く、特に限定されるものではないが、一般には、ビニル
系ポリマー、特に、芳香環を有するビニル系単量体成分
を50モル%以上、より好ましくは、60モル%以上含
みかつ反応性性基を有するビニル系ポリマーであること
が、望ましく、さらに経済性等を考慮すると特に、スチ
レン系単量体および(メタ)アクリル系単量体を主とす
る単独ないし共重合ポリマー、特にスチレン系単量体成
分を50モル%以上、さらには60モル%以上含む(上
記反応性基を有する)重合鎖である。なお、セグメント
(B)がポリシロキサン系重合鎖などである場合、前記
セグメント(A)として使用可能な重合鎖の種類は比較
的多いが、セグメント(B)が、例えば、ポリ(メタ)
アクリル系構造などのビニル系構造となると、前記セグ
メント(A)を構成できる重合鎖としては、かなり限定
され、ポリスチレン系構造、(メタ)アクリル−スチレ
ン共重合系構造などのみとなる。
と上記重合体とのグラフト化は、これらの成分を、上記
重合体のセグメント(A)の方に極端に高い親和性を示
さない限り、任意の分散媒液の存在下に、あるいはこの
ような分散媒液を存在させずに攪拌混合、あるいは溶融
混練することで行なわれる。
のセグメント(A)の構成によっても左右されるが、例
えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール
類;流動パラフィン、デカン、デセン、メチルナフタレ
ン、デカリン、ケロシン、ジフェニルメタン、トルエ
ン、ジメチルベンゼン、エチルベンゼン、ジエチルベン
ゼン、プロピルベンゼン、シクロヘキサン、部分水添さ
れたトリフェニル等の炭化水素;ポリジメチルシロキサ
ン、部分オクチル置換ポリジメチルシロキサン、部分フ
ェニル置換ポリジメチルシロキサン、フルオロシリコー
ンオイル等のシリコーンオイル;クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、ブロモベンゼン、クロロビフェニル、ク
ロロジフェニルメタン等のハロゲン化炭化水素;ダイフ
ロイル(ダイキン工業株式会社製)、デムナム(ダイキ
ン工業株式会社製)の等のフッ化物;安息香酸エチル、
安息香酸オクチル、フタル酸ジオクチル、トリメリット
酸トリオクチル、セバシン酸ジブチル、(メタ)アクチ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アク
リル酸ドデシル等のエステル化合物等を挙げることがで
きる。
ついては、上記第1の製造方法の場合と同様であり、ま
た得られるカーボンブラックグラフトポリマーの特性等
も同様である。
ンブラックグラフトポリマーを、重合体鎖として、上記
したようなブロックないしグラフト型以外のものを使用
して製造しようとする場合には、適当な分散媒液の存在
下あるいは不存在下に、カーボンブラックと当該重合体
(カーボンブラック表面の官能基と反応し得る反応性基
を有する重合体)を加熱混合することでカーボンブラッ
クグラフトポリマーを得ることができる。
剤としてのカーボンブラックグラフトポリマーの平均粒
子径は0.001〜1μm、特に0.01〜0.5μm
の範囲内であることが好ましい。平均粒子径が0.00
1μm未満のカーボンブラックグラフトポリマーは、原
料となるカーボンブラックが容易に得られないため産業
上意義が小さい。また平均粒子径が1μmを越える場
合、それ自体が目的媒体に対し十分な分散性が得られな
いことがあり、本発明の目的とする分散剤として有効に
機能し得ない虞れがある。
ックグラフトポリマーは、カーボンブラック部分と重合
体部分の割合が、前者100重量部に対し後者1〜20
0重量部、特に5〜100重量部であることが好まし
い。後者が1重量部未満の場合、得られたカーボンブラ
ックグラフトポリマー同士が凝集して、目的媒体中で十
分な分散性が得られず、目的とする疎水性微粒子に対す
る分散剤として機能しないことがある。また後者が20
0重量部を越える場合は、必要以上に重合体部分がグラ
フト化されていることになり、このような過剰な重合体
成分が目的とする疎水性微粒子分散体中へ配合される結
果として、分散体の本来目的とする塗布性能、物性等を
損ねてしまう虞れがある。
粒子を目的媒体中へ配合させてなる分散体において、上
記したようなカーボンブラックグラフトポリマーを疎水
性微粒子に対する分散剤として添加したことを特徴とす
るものである。
ては、特に限定されるものではなく、目的媒体に対して
分散性の悪い各種の疎水性微粒子であり得るが、特に上
記したように本発明に係る分散剤がカーボンブラックグ
ラフトポリマーであることから、このような分散剤を添
加しても、組成的な影響の少ないカーボンブラックであ
る場合に特に有効である。
る目的媒体としては、特に限定されるものではなく、例
えば水、有機溶剤、重合性単量体、オリゴマー、常温で
液状ないし固形状の有機高分子、あるいは有機高分子の
水ないし有機溶剤溶液等の各種のものを用いることがで
きる。疎水性微粒子がカーボンブラックである場合を例
にとり、より具体的に例示すると、例えば、カーボンブ
ラックを顔料ないし導電性物質として添加してなる塗料
組成物ないしコーティング組成物、黒色樹脂微粒子を製
造するために用いられるカーボンブラックを添加してな
る重合性単量体組成物等が挙げられる。
好ましい態様としては、疎水性微粒子がカーボンブラッ
クであり、目的媒体が水系媒体である、水系塗料組成物
ないし水系コーティング組成物、特に水系導電性塗料組
成物を挙げることができる。
性が極めて悪く、上記したような水系塗料組成物ないし
水系コーティング組成物において、カーボンブラックを
均一分散させることは一般に極めて困難であり、この結
果、得られる塗膜においてカーボンブラックは凝集偏在
することから、色むら、表面抵抗値の局所的なバラツキ
が問題となっている。ところが、このような系に本発明
に係る分散剤を添加すると、カーボンブラックが系内に
おいて均一分散し、得られる塗膜においても均一に微分
散したものとなり、しかも、カーボンブラックの本来有
する導電性等の特性は実質的に何ら損なわれることがな
いため、表面抵抗値が均一、色ムラがないといった優れ
た特性を有する被膜を得ることが出来るためである。
微粒子分散体としては、上記に具体的に例示したような
態様に何ら限定されるものではない。
加される分散剤としてのカーボンブラックグラフトポリ
マーの配合量は、当該分散体の種類、分散させようとす
る疎水性微粒子の種類、カーボンブラックグラフトポリ
マーにおける重合体鎖の種類等によっても左右されるた
め、一概には規定できないが、疎水性微粒子100重量
部に対し、例えば、1〜100重量部、好ましくは、5
〜80重量部程度が一般的には適当である。添加量が上
記したような範囲よりも極端に少ないものであると疎水
性微粒子の十分な分散が達成出来ない虞れがあり、一
方、上記したような範囲よりも極端に多いものであると
分散剤として添加されるカーボンブラックグラフトポリ
マーによって、当該分散体の本来目的とする物性等に悪
影響を及ぼす可能性が高いためである。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、以下において「部」は重量部を表す。
エチレングリコールメタクリレート 041MA、共栄
社油脂化学工業(株)製)75部、スチレン15部、イ
ソプロペニルオキサゾリン10部、および開始剤として
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)3部を、エタノール100部に溶解させ重合性単量
体組成物を得た。
管、温度計を備え付けたセパラブルフラスコに、上記し
た重合性単量体組成物を仕込み、80℃にて4時間重合
反応を行い、その後、同温度を保持したまま、2,2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.3
部をエタノール5部に溶解させた触媒溶液を添加し、以
後30分ごとに同様の触媒溶液の添加を4回繰り返しな
がら4時間加熱して熟成反応を行った後に冷却した。
乾燥させ反応性基としてオキサゾリン基を有する重合体
を得た。
10部に対し、合成例1で得られた重合体8部を、ラボ
プラストミル((株)東洋精機製作所製)に入れ100
℃で15分間混練反応を行い、カーボンブラックグラフ
トポリマー(GCB)を得た。
ラスビーズ200部と共にペイントシェィカーに入れ、
1時間分散させてGCB水分散体を得た。
RIBA LA−910((株)堀場製作所)を用い水
分散体中の粒子径を測定したところ223nmであっ
た。
れた塗膜の表面抵抗を測定したところ、108Ω/□で
あった。
置ハイレスタIP/MCP−HT260型にて測定し
た。
(デグサ(株)製)5.9部、水62.5部、ガラスビ
ーズ200部をペイントシェィカーに仕込み、1時間分
散させてGCBによるカーボンブラック水分散体(1)
を得た。
中の粒子径を合成例1におけると同様にして測定したと
ころ203nmであった。またこのカーボンブラック水
分散体(1)を1週間静置した後、再び同様の測定を行
ったところ202nmであった。
れた塗膜の表面抵抗を測定したところ、106Ω/□で
あった。
(デグサ(株)製)18.0部、水62.5部、ガラス
ビーズ200部をペイントシェィカーに仕込み、1時間
分散させてGCBによるカーボンブラック水分散体
(2)を得た。
中の粒子径を合成例1におけると同様にして測定したと
ころ233nmであった。またこのカーボンブラック水
分散体(2)を1週間静置した後、再び同様の測定を行
ったところ230nmであった。
れた塗膜の表面抵抗を測定したところ、104Ω/□で
あった。
ックMA600(三菱化学(株)製)18.0部、水6
2.5部、ガラスビーズ200部をペイントシェィカー
に仕込み、3時間分散させてGCBによるカーボンブラ
ック水分散体(3)を得た。
中の粒子径を合成例1におけると同様にして測定したと
ころ130nmであった。
をガラス板上に塗布乾燥し、得られた塗膜の表面抵抗を
測定したところ、103Ω/□であった。
と、水系アクリルエマルジョンEX−16(日本触媒
(株)製)とを混合したところ、ショックは認められず
ガラス板に塗布乾燥させたところ均一な塗膜が得られ
た。
子を目的媒体中に分散させるために用いられる分散剤で
あって、カーボンブラックと、カーボンブラック表面の
官能基と反応し得る反応性基を有する重合体とが、前記
反応性基とカーボンブラック表面の官能基との反応によ
り、結合してなるカーボンブラックグラフトポリマーか
らなる疎水性微粒子分散剤であるから、目的媒体に対し
分散性の悪い疎水性微粒子を、良好かつ安定に分散させ
ることができ、所望の分散体を得ることが出来る。しか
も疎水性微粒子自体の樹脂被覆等によって分散性を改善
させるものではないことから、疎水性微粒子の本来有す
る特性、例えば導電性等を実質的に損なうこともなく、
種々の用途において用いることのできる優れた分散剤で
ある。
てのカーボンブラックグラフトポリマーの好ましい実施
態様において用いられるブロックもしくはグラフト型重
合体の各種構造例を模式的に示す図であり、また(f)
は、これらの各種のブロックもしくはグラフト型の重合
体がカーボンブラック粒子(CB)表面へ結合した状態
を模式的に示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 疎水性微粒子を目的媒体中に分散させる
ために用いられる分散剤であって、カーボンブラック
と、カーボンブラック表面の官能基と反応し得る反応性
基を有する重合体とが、前記反応性基とカーボンブラッ
ク表面の官能基との反応により、結合してなるカーボン
ブラックグラフトポリマーからなる疎水性微粒子分散
剤。 - 【請求項2】 前記反応性基が、エポキシ基、チオエポ
キシ基、アジリジン基およびオキサゾリン基よりなる群
から選ばれる少なくとも1種または2種以上のものであ
る請求項1に記載の疎水性微粒子分散剤。 - 【請求項3】 前記カーボンブラックグラフトポリマー
が、カーボンブラックと、カーボンブラック表面の官能
基と反応し得る反応性基を有するセグメント(A)およ
び前記目的媒体に対し親和性を有する構造のセグメント
(B)とからなるブロックもしくはグラフト型の重合体
とが、前記セグメント(A)の反応性基とカーボンブラ
ック表面の官能基との反応により、結合してなるカーボ
ンブラックグラフトポリマーである請求項1または2に
記載の疎水性微粒子分散剤。 - 【請求項4】 前記セグメント(A)が、芳香環を有す
るビニル系単量体を50モル%以上含みかつ反応性基を
有するビニル系単量体を含むビニル系単量体組成物の重
合により得られたものである請求項3に記載の疎水性微
粒子分散剤。 - 【請求項5】 前記セグメント(B)が、ポリシロキサ
ン系構造、ポリ(メタ)アクリル系構造、ポリエーテル
構造、ポリ(メタ)アクリロニトリル構造、ポリエステ
ル構造、ポリアルキレン構造、ポリアミド構造、ポリイ
ミド構造、ポリウレタン構造及びフッ素系樹脂構造から
なる群から選ばれた少なくともいずれかのものを有する
ものである請求項3または4に記載の疎水性微粒子分散
剤。 - 【請求項6】 前記カーボンブラック100重量部に対
して、前記重合体1〜200重量部がグラフト化されて
なるものである請求項1〜5のいずれか一つに記載のカ
ーボンブラックグラフトポリマー。 - 【請求項7】 疎水性微粒子を目的媒体に分散させてな
る分散体において、カーボンブラックと、カーボンブラ
ック表面の官能基と反応し得る反応性基を有する重合体
とが、前記反応性基とカーボンブラック表面の官能基と
の反応により、結合してなるカーボンブラックグラフト
ポリマーからなる分散剤が添加されていることを特徴と
する疎水性微粒子分散体。 - 【請求項8】 前記疎水性微粒子100重量部に対し前
記分散剤が1〜100重量部添加されていることを特徴
とする請求項7に記載の疎水性微粒子分散体。 - 【請求項9】 前記疎水性微粒子がカーボンブラックで
ある請求項7または8に記載の疎水性微粒子分散体。 - 【請求項10】 前記分散体が水系樹脂組成物である請
求項7〜9のいずれか一つに記載の疎水性微粒子分散
体。 - 【請求項11】 前記分散体が導電性塗料である請求項
1〜10のいずれか一つに記載の水系分散体。
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